埼玉県のレジャー施設、東武動物公園。
健と玲奈がチケットを買って入園する。
「見つけたぞ!」
入園早々、ZECTの戦闘員に囲まれる二人。
「危険だ! その女から離れろ!」
「何者だ、お前ら?」
健は戦闘員を見て疑問符を浮かべる。
「性懲りも無くまた私を狙うのね」
「玲奈、知り合いか?」
玲奈は無言を回答に、飛来したガタックゼクターを掴んだ。
「それは!?」
「変身」
ガタックゼクターをベルトにセットする玲奈。
{HENSHIN}
マスクドライダーシステムが起動し、玲奈はガタックに姿を変えた。
「え、玲奈?」
ガタックは両肩のガタックバルカンから無数の弾丸を発射する。
戦闘員がしゃがんで攻撃をかわした。
「貴様、それをどこで手に入れた?」
と、スーツ姿の青年が現れた。
「隊長!」
「お前たちでは手に負えん。下がっていろ」
青年は飛来したザビーゼクターをライダーブレスにセットした。
「変身」
{HENSHIN}
青年はザビーに変身する。
「キャストオフ」
ザビーはバインドリングを展開し、ゼクターを回転させる。
{CAST OFF}
マスクドアーマーが飛散し、ライダーフォームが顕になる。
{CHANGE WASP}
「クロックアップ」
ザビーが右手でトレーススイッチに触れた。
{CLOCK UP}
一瞬でガタックの
{CLOCK OVER}
「くっ!」
怯むザビー。
「今、デート中なの。顔を洗って出直してきなさい」
ザビーが健を捕まえた。
「人質なんて汚いわよ!」
「変身を解け! さもないとこいつを殺す!」
ガタックは変身を解く。
「ベルトを外してこっちに投げろ」
玲奈はライダーベルトを外し、ザビーの方へ投げた。
「話のわかるワームだな」
戦闘員たちが玲奈に向かってマシンガンを構えた。
玲奈は白いサリスに姿を変え、クロックアップした。
「なに!?」
白サリスがザビーから健を奪還すると同時に、ライダーブレスを弾き飛ばした。
ザビーの変身が解け、青年の姿に戻った。
白サリスはクロックアップで青年の懐に移動すると、玲奈の姿に戻って彼の胸ぐらを掴んだ。
「今すぐ私の前から消え失せろ。さもなくば貴様ら全員、殺す」
恐怖を覚えた青年は戦闘員に指示を出して撤退していく。
「玲奈、今のはなんなんだ? お前、人間じゃないのか? 説明してくれ」
振り返る玲奈。
「私、宇宙人なんだ。人間たちはワームって呼んでるわ」
「ワーム?」
「うん。私たち、七年前にこの
「たちって、他にも仲間がいるのか?」
「ええ」
「……………………」
「なんかデートって気分じゃなくなちゃったわね」
「地球に来た目的はなんなんだ?」
「侵略よ。けど、擬態した人間の記憶に触れてからは、人間として生き行くことにしたんだ」
「玲奈は存在しないのか?」
「七年前は存在したわ」
「え?」
「擬態する時に殺したの」
「なんだって?」
「ワームって、擬態した人間の記憶をコピーするの。だから、今は私が玲奈よ」
「あいつらはなんなんだ?」
「対ワーム組織のZECTよ」
「ZECT?」
「うん。さっき男が変身したのはザビー。ハチ型のマスクドライダーシステムよ」
「そうか……」
玲奈がライダーベルトを拾う。
「帰りましょう?」
その時、アラクネアワーム・ルボアが現れる。
「裏切り者には死を」
「え?」
振り返る玲奈。
ルボアの後ろからサリスたちが出てくる。
「健、逃げて!」
健が逃げ出そうとすると、ルボアに回り込まれてしまった。
「健!」
ルボアが健に攻撃を浴びせようとすると、白サリスに変態した玲奈がクロックアップで立ちはだかって
「健には指一本触れさせない!」
白サリスはベルトを巻くと、ガタックゼクターをバックルに装填してガタックに変身した。
「キャストオフ!」
ガタックがゼクターホーンを展開する。
{CAST OFF}
マスクドアーマーが吹き飛び、頭部の両サイドにあるガタックホーンが起き上がってライダーフォームが顕になった。
{CHANGE STAG BEETLE}