ソードアート・オンライン~白の銃士と血の喰種~   作:碧桜琥珀

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東京喰種大好きです


一階 vsニシキ

キリトの家を訪れた翌日。

六十六層の転移門前で集合した。

キリトはいつもの黒い服装に二本の剣を。

アスナは血盟騎士団の服に細剣を。

クラインは鎧のようなアーマーと日本刀を。

シリカは赤っぽい服に鉄のチェストアーマーに短剣を。勿論ピナも肩に乗っている。

リズベットは普通の赤い服にメイスを。

そして俺は白い服装に二丁の銃を。

全員フル装備だ。

いつでも脱出できるように、転移結晶はアイテムストレージの一番目に置いておいた。

「みんな、今回のクエストはまるでアバター見たいな『モンスター』が相手だ。気分はPKなんだろうけど、なんとか覚悟を決めてくれ」

俺がそう言うと、みんな既に覚悟は決まっていると言わんばかりの表情だ。

「じゃあ、出発しようか!」

おー!という唱和と共に、俺たちはNPC村へと向かった。

 

さっさとNPCの村長からクエストを受け、森の中にあるダンジョンへと入り込んだ。

一週間前は何もなかった部屋に、人影が見えた。

アカネは、各階にもモンスターを配置しているといっていた。

そいつらも人型だとすれば……精神的に、疲れそうだな。

松明で照らされた部屋に全員が入り込むと、入ってきた通路が鉄格子で閉ざされた。

通常脱出はできないってことか。

部屋の中の松明が一斉に強く燃え盛ると、部屋は随分と明るくなった。

敵モンスターは、本当にアバターのようなモンスターだ。

大学生くらいの眼鏡をかけた青年。茶髪で、目つきが悪い。

カーソルを合わせると、情報が視界に映った。

HPは一段。モンスター名は『ニシキ』。

…………ん?ニシキ?

このモンスター、見覚えが有るような無いような……。

「よし、みんな、気を引き締めろよ!」

キリトの声によって、思考に偏りかけていた俺の意識は戦闘に向き直した。

ニシキは怠そうに立ったままだが、キリトの声に反応して目を赤くした。

両目とも普段白い部分が黒く、瞳が赤く変化している。

そして、ニシキの尾てい骨あたりから尻尾のような奇妙な物体が生えて来た。

そこで俺は思い出した。

こいつはアカネが好きだった漫画のキャラクターだ。

漫画のタイトルは何だったか……。

だが、キャラクターたちの武器の詳細は思い出した。

「みんな!あいつの武器はあの尻尾のような『尾赫』だ!!」

「尾赫?効果は!?」

「特になし!突出した物がなく、全体的なパラメーターはこれを平均に考えればいいはずだ」

しかし、俺も見たのは小学生の頃だ。あまり詳しいことは思い出せない。

軽く情報を伝えると、ニシキは石畳を蹴って飛び込んできた。

スピードは……速いが別に対処できないほどじゃあない。

「はぁっ!」

キリトがソードスキルを使わず、剣でニシキの顔を斬りつけた。

しかし、まるで金属にでもぶつけたかのような音を立てて、剣は弾かれた。

多少体制を崩したキリトだったが、流石というべきか、もう次の攻撃モーションに入っていた。

ニシキは斬られた衝撃で軽く仰け反ったものの、傷はなくHPバーも数ドットしか減少していなかった。

キリトが二刀流で斬りつけ、俺も銃で撃ったが全ての攻撃はニシキに当たって弾かれていた。

通常攻撃じゃ通用しないのか……?

「キリト!多分ソードスキルじゃないと……」

俺がそう伝えると、キリトは素早くスキルを発動させた。

二刀流二連撃スキル『ダブルサーキュラー』。

両の剣を数コンマ遅らせて突きを放つスキルだ。

キリトの剣は二刀ともニシキの肩と胸に命中し、ここで初めてHPバーが目に見えて減少した。

よし、スキルなら通る!

「全員スキルを積極的に!いくぞ!!」

俺がそう呼びかけると、みんな各々飛びかかった。

シリカとリズベットは後ろで待機し、俺とキリトとアスナとクラインの四人で攻撃を開始する。

まだスキルの硬直があるキリトに襲い掛かろうとしたニシキを、アスナの八連撃スキル『スター・スプラッシュ』が襲った。

ニシキはそのまま壁に吹っ飛ばされ、HPが残り七割まで減少した。

しかし、吹っ飛び際にニシキが尾赫を巻き付けた右足で蹴りを放ち、その蹴りがクラインに当たった。

クラインも防御したが、吹っ飛ばされて壁に激突した。

HPがイエローまで一気に減少する。

シリカがポーションをクラインに渡し、クラインのHPは再び全開まで戻った。

くそ、一撃一撃が重い……!

当たれば一度下がらざるを得ないな。

「おおっ!」

壁際に居るニシキへ、追い打ちの銃弾を撃った。

右手の銃と左手の銃を少しずらして前に突き出し、システムアシストに従って引き金を引いた。

二丁拳銃スキル『ピアスバレット』。

銃弾を全く同じ位置に打ち込み、一発目でめり込んだ銃弾を二発目の銃弾で押し出し、貫通させるスキルだ。

撃ち出した銃弾はニシキの尾赫で防がれた。

「この調子で行こう!キリト、アスナ、クラインの順で攻撃。俺が後ろからアシストする!」

「わかった!」

俺の指示にキリトがそう答え、突撃する。

アスナもクラインも後を追いかけ、俺も銃口を向けた。

それからニシキを討伐する三十分間、同じルーティンで俺たちは攻撃を続けた。

 

クラインのスキルを最後に、ニシキはガラス片となって爆散した。

大量の経験値が入るのを視界で確認し、俺はポーションを飲み干す。

「よし、少し休憩したら次の階へ行こうか」

リズベットに武器を回復させて貰い、俺たちは地面に座り込んだ。

この調子なら、クリアできそうだな。

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