ソードアート・オンライン~白の銃士と血の喰種~   作:碧桜琥珀

9 / 11
メンバー募集

最高の味だった。

最高の食材と最高の料理スキル。

この二つが合わされば、ここまで美味くなるのか……。

SAOに囚われてから、こんな満足感は初めてかもしれない。

全員満足げな顔をして、くつろいでいる。

…………言うなら、今かな。

「なぁ、キリト。それにみんなも。ちょっと話を聞いてくれないか」

みんなの目線が俺に集まる。

この和やかな雰囲気を壊すことになるのは、ちょっと気が引けるな……。

「実は―――」

 

「―――ということなんだ」

俺は事の全てを話した。

アカネのことも。アカネが言っていた茅場のことも。そのクエスト報酬のことも。

皆、黙って考え込んでいた。

「なぁ、リア。そのアカネって奴の言うことは信用できるのか?」

クラインが尋ねてくる。

「ああ、あのアカネが本物なら、嘘はついていないだろう」

そうかぁ、と再び黙った。

キリトとアスナに目をやると、顔を伏せて真剣に考えていた。

「……リア。お前はどうしたい」

キリトが、そう口を開いた。

俺は……

「アカネと戦う決心、それはもうついている。アカネを倒せれば、ゲームクリアには格段に楽になるだろう。倒せなくて殺されたとしても、俺たちだけは元の世界に戻れる」

そこで、俺は出されていた茶でのどを潤した。

続きを促してくるみんなの目を受け止め、俺は再度口を開く。

「俺は、やりたいと思う。リスクは大きいが、転移結晶は問題なく使えたし、何かあれば離脱できる。

クリアできれば万々歳。失敗したら神に祈るしかないがな。」

顔を上げ、キリトの目を見つめながら、そう答えた。

暫し見つめ合う。キリトの目からは、様々な感情が読み取れた。

そして溜息を一つ。

「クエストに挑戦するのは一回のみ。生還を第一に優先。この条件を飲むなら、俺は参加してもいい」

柔らかく微笑みながら、キリトはそう言った。

アスナはそっと、キリトの手を握った。

「キリト君がやるなら、私も参加する」

アスナもそう答えた。

「報酬も気になるしな……。俺も参加するぜ」

「わ、私も。頑張ります!」

「私も参加する!武器は私がメンテするから、任せて!」

クライン、シリカ、リズベットも、賛同してくれた。

みんな、協力してくれる。

ああ、俺は恵まれてたんだな。

「よし!そうと決まれば、早速準備だ!明日の朝出発を目途に!」

キリトが立ち上がって、そう言った。

「みんな武器貸して、回復してくる!」

リズベットがそう言って、俺たちは武器を渡した。

銃のことは噂に聞いていたようで、モチベーションが上がるよ!と言っていた。

「ありがとう。このお礼はいつか」

「いつか精神的に、お願いするぜ」

キリトがそういうと、クラインが苦笑いしていたような気がするが、まぁ気にしないでおこう。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。