ラグネ・カイクヲラで『一番』を目指そう   作:氷月ユキナ

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10.カラミア対ラグネ

 ……スキル『感応』でカラミアの位置をなんとなく感じ取れた私は、そこに直行していた。

 

「……あぁ、見つけた」

 

 この学園の一角。そこに、彼女はいた。

 

「何やら騒がしいと感じていましたが……その原因は貴女ですね?」

「ふふっ、どうだろうね。君はどう思う?」

 

 『演技』(カナミ参照)を続ける私は、カラミアに問いかける。

 

「その仮面……この学院の生徒ですか? ですが、その声には聞き覚えがないですね……まぁ、いいでしょう。別に貴女が原因ではなくとも、紛らわしい格好をしていた貴女が悪いので」

 

 うへぇ……なんだその暴論。

 

「さぁ、行きますよ」

「うん、何時でもいいよ」

 

 

【ステータス】

 名前:カラミア・アレイス HP282/282 MP208/208 クラス:剣士

 レベル20

 筋力5.92 体力6.00 技量7.74 速さ7.73 賢さ6.92 魔力8.37 素質1.82

【スキル】

 先天スキル:剣術1.78 属性魔法1.74 カリスマ1.30

 後天スキル:体術1.49 延命1.06 集中収束1.02

 

 

【ステータス】

 名前:ラグネ・カイクヲラ HP500/500  MP113/113 クラス:騎士

 レベル26

 筋力11.21 体力12.16 技量34.70 速さ16.38 賢さ22.59 魔力4.97 素質2.24

【スキル】

 先天スキル:魔力操作5.30 神眼1.00

 後天スキル:剣術2.13 神聖魔法1.43 感応2.04

 固有スキル:桃源郷の主人公(ディ・プロタゴニスト)

 

 

 レベルは20って高いけど、基本のステータスはやっぱり私の方が上だな。

 

 ……魔力は低いけど。私の魔力が本当に伸びないんだよね……。

 

「《ワインド》!」

「ふふっ」

 

 カラミアは『風魔法』で牽制するが、『感応』持ちの私はさらりと避ける。

 

 今回の戦闘では、『魔力物質化』は使わない。……だってアレって結構マイナーな技術だから、もし使ったら正体がバレる可能性が高くなるし……。

 

 ま、別に使わなくてもこのくらいの相手になら勝てる。

 

 『スキル名のないスキル』を発動し、()()()()()()()()()()()()()()。……そろそろこのスキルに名前つけようかな。わざわざ『スキル名のないスキル』っていうのは長い。

 

「な……ッ、いったい、何処に──」

「ここだよ」

 

 私は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 ふふふ、私も強くなったなぁ……いや、そんな私でも陽滝とかティアラとかの人外勢には勝てる気しないけど。

 

「……何が、目的ですか?」

「いーや? ちょっと君に用があっただけだよ」

「私に……? いや、そもそも貴女は何者──」

「リエルの彼女……って言ったらどう?」

「…………は?」

 

 カラミアは驚愕により、間抜けな顔をさらしている……気がする。後ろにいるから後頭部しか見えないけど、『感応』がそう告げてる。

 

「……ちょ、ちょっと待ちなさい!! そんな訳が……」

「なら、君はリエルのことをどこまで知ってるの?」

「…………」

 

 ……よし、釘を刺すならこれくらいかな? やりすぎると逆効果になる気がするし。

 

「じゃあね、バイバーイ」

「──ッ! 待ちなさ──……居ない」

 

 私は『スキル名のないスキル』……よし、名前は『  (アンノウン)』にしよう。それを使い、カラミアの認識から逃れて全力ダッシュでエルトラリュー学院から逃げる。

 

 フッ、私は華麗に去るのだ。去らばッ!

 

「リ、リエル君……。どうして……」

 

 私が去った後には、カラミアがその場から動けずに立っていた。

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