ラグネ・カイクヲラで『一番』を目指そう   作:氷月ユキナ

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11.襲撃

 私は今、国内のパトロール中だった。

 

 訓練もいいけど、やっぱりリラックスする時間もないとね!

 

「あはは~、平和っすね~」

 

 そんなことを考えていると、私の魔石から連絡があった。

 

「はいは~い、こんな時間に連絡なんて珍しいっすね、リエル。どうかしたんすか?」

『ラグネ、生きてるか!?』

 

 ……何故いきなり生存確認???

 

「いや、普通に生きてるっすけど……なんかヤバい事でもあったんすか?」

 

 何? アルティとか襲撃してきた? 三十層には誰も行ってないはずだからローウェンは無いだろうけど……。

 

『……あんまり時間がないからさっさと言う。とにかく、今すぐそこから逃げろ!』

「……は? 何言って──」

『俺もすぐにそっちに行くから!』

 

 それだけ言われると、魔石での通信がブツッと切られた。

 

「ちょ待っ、リエルぅ!?」

 

 え、何? 私ってレベル26という世界最高峰の強さなんだけど……それでもヤバいの?

 

 私はすぐさま走り出し、人気のない場所に行く。

 

「よ、よく分からないっすけど、一旦国外に逃げ──」

「いえ? 逃がしませんよ」

 

 そんな声が聞こえ、私は足を止めた。

 

 それは、私が聞いたことのある声だった。

 

 グチャグチャの感情が入り混じって濁り切ってしまった声だけど、私にはわかる。

 

 だって、それは先日聞いた声で。

 

「……カラミア、アレイス?」

「はい。先日のエルトラリュー学園ではお世話になりましたね」

 

 そして、そのカラミアの隣には一人の少女がいた。

 

 ……いや、正確には少女ではない。その身体は炎で構成されている。

 

「……なんで、カラミアに協力してるんすか? ()()()()()()()()

「──ようこそ、探索者ラグネ。()()()()()()()()()()。『火の理を盗むもの』アルティの階層だ。出張の上、急造で申し訳ないが、この広場は迷宮の十層だと思ってくれて構わない。そして、遅ればせながら、君に『第十の試練』を受けてもらおうと思っている」

「………………はい?」

 

 え……私、アルティに対して何かした?

 

「えっと……アルティの姐さん? 私、何かやっちゃったっすか?」

「いや? ラグネは何もしていないさ。これはカラミアの恋心からの嫉妬と、私のティーダが先に死んだ事への私情と、後はパリンクロンの嫌がらせだな」

「パリンクロンさん!?」

 

 何してくれてるんだあの男!?

 

「あの、カラミアさん? なんで私を攻撃するんすか?」

「当たり前でしょう? リエル君を手に入れるためには貴女は邪魔なのですから」

 

 そんな、どこまでも自然に言葉を返してくるカラミアに、私は恐ろしさを感じた。

 

【ステータス】

 名前:カラミア・アレイス HP282/282 MP1142/208+934 クラス:剣士

 レベル20

 筋力5.92+10.00 体力6.00+10.00 技量7.74+10.00 速さ7.73+10.00 賢さ6.92+10.00 魔力8.37+44.23 素質1.82

 状態:相違2.00 精神汚染1.96 混乱3.45 記憶障害0.81

【スキル】

 先天スキル:剣術1.78 属性魔法1.74+2.00 カリスマ1.30

 後天スキル:体術1.49 延命1.06 集中収束1.02

 

【アレイス家の呪剣】

"相違"の呪いが宿っている剣。

攻撃力12

装備者のレベル分の攻撃力を加算する

装備者に全ステータス+10.00の補正がつく

装備者に相違+2.00

 

 

 うわっ、アルティと【アレイス家の呪剣】ってやつが合わさってステータスがおかしい。

 

 え、私こんなのと戦うの? マジで?

 

 ……逃げたい。

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