ラグネ・カイクヲラで『一番』を目指そう 作:氷月ユキナ
ハインさんとパリンクロンさんに連れられて、私は連合国の大聖堂に来た。
「パリンクロンさん。私って具体的にこれから何をするんすか?」
「そうだな……まずは、
「……分かったっす」
私は原作のラグネと同じ「っす」口調のキャラを『演技』していた。
それよりも! 連合国に着いたんだから、さっさとリエル様と合流したい。
……待ち合わせ場所とか、考えてなかったなぁ……どうしよ。
いや、リエル様は迷宮に行って生活費を稼ぐとか言ってたから、私も迷宮に行って『正道』とかで待ってたら会えるかな。
そう思い、私は『正道』に向かった。
◆◆◆◆◆
『正道』に着いた私は、リエル様を待っていた。
「……暇っすね……」
……暇すぎるので、自分のステータスでも見る。
【ステータス】
名前:ラグネ・カイクヲラ HP230/230 MP52/52 クラス:騎士
レベル12
筋力5.17 体力5.61 技量16.01 速さ7.56 賢さ10.42 魔力2.29 素質2.24
【スキル】
先天スキル:魔力操作2.98
後天スキル:剣術0.98 神聖魔法1.20
固有スキル:
まず、私が連合国に来るときにカイクヲラ家の養子になったので、名前がラグネ・
次に、『
魔力を使って腕を作ることも可能だ。操作が難しすぎて変な動きになるし、しかも格好悪いから使わないけど。
……リエル様に会うまでやることがないため、私は魔力の糸であやとりを始めた。
「ふっふっふ……これで東京タワーっす!」
カイクヲラ家の屋敷にいた時での暇な時間も魔力の糸であやとりをしていたので、私のあやとりの上手さにはそこら辺の一般人に負けるはずが無いというどうでもいい自信がある。
「──ラグネ?」
「……あ」
声のした方向を見ると、私のあやとりの東京タワーを見て困惑顔のリエル様が居た。
お互い少し気まずくて、静止してしまっている。
……もうちょっと、感動シーンみたいに会いたかったなぁ……なんで、あやとり中なの……?
私はさっさと糸を魔力に霧散させ、初めてリエル様に話しかけた言葉を思い出して再現する。
「──〝
「……! うん、俺の名前はリエル。ただのリエルだよ」
私はリエル様と距離を詰めて、傷を見つけて神聖魔法を使う。
「──『撫でる陽光に謡え』『梳く水は幻に、還らずの血』『天と地を翳せ』──魔法《キュアフール》。はい、これで大丈夫です」
リエル様の傷を癒やし、改めて言う。
「おかえりなさい、ですね。リエル様」
「ただいま、だね。ラグネ」
「……ふふっ。いざ会ってみると、何を言えばいいかわからないですね」
「そうだな。それと、俺はさっき言った通りただのリエルだ。だから、その……」
「どうしました? リエル
「〜〜っ! ラグネ、わざと言ってないか?」
「はてさて、私には何のことだか分からないですね〜」
「……様を付けて呼ぶのをやめてくれ。頼むから」
くだらない話をして、笑い合う。
今の私は、『幸せ』だ。
……そういえば、具体的に何の『一番』になるか決めてなかったなと思い返す。
「……リエル、私達、世界で『一番』幸せになりませんか?」
「ああ、そうだな。俺達は『ずっと一緒』でいよう」
──ああ、
同時に、全く正反対の言葉を私は思った。
完全に矛盾している。けど、矛盾なんてどこにもない──私はそう感じた。
「さぁ、