ラグネ・カイクヲラで『一番』を目指そう   作:氷月ユキナ

4 / 13
1章.天上の七騎士(セレスティアル・ナイツ)の日々
4.二十層が貴方を求めていた。この身体が闇に溶け、消える前に


 その後、私は連合国の神官たちが強引に捻じ込んできた騎士の全員と模擬戦をしていって、休みの日にはリエルと迷宮に潜ってレベル上げをしていた。

 

 結果はもちろん私の勝利だ。そして無事『天上の七騎士(セレスティアル・ナイツ)』に私はなれた。

 

 こんなに簡単にって思うけど、ハインさんとパリンクロンさんも色々根回ししてくれていたらしい。マジで感謝。

 

 そしてその頃、グレン・ウォーカーが『守護者(ガーディアン)』に負けたという情報も入ってきた。

 

 ……私も一緒に行って死人を減らしたかったけど、時期が分からなく原作と同じになった。

 

 『天上の七騎士(セレスティアル・ナイツ)』になると、レキという人が私の保護者になってくれた。この人はママとは比べ物にならないほど優しかった。

 

 私は恩を返す為に何かできるかと聞いたら、裏の仕事を一杯くれた。私は殺すことに特化してるから、相性のいい仕事だった。

 

 人を殺したりもしていたが、休みの日にリエルと会えるこの日々は楽しかった。

 

 けど、ある日突然、事件は起こった。

 

 その日は休みだったので、私はリエルと18層まで迷宮に潜っていた。

 

 そう、18層。レベルは既に20を超えてる。

 

 このままレベル29まで行くのが私達の目標だ。

 

 ……だってこの世界、死亡フラグが多すぎなんだもん。レベル上げとかないと不安。

 

 今のリエルのステータスはこんな感じ。

 

【ステータス】

 名前:リエル HP352/367 MP87/181 クラス:騎士

 レベル21

 筋力8.02 体力7.44 技量4.10 速さ4.77 賢さ7.38 魔力5.70 素質1.80

【スキル】

 先天スキル:属性魔法2.12 剣術2.03

 後天スキル:神聖魔法1.04 武器戦闘2.11 魔法戦闘2.16

 

 ……MPが半分を切ってるな。

 

「……リエル。MPも少なくなってきてるっす。そろそろ帰らないっすか? 経験値も十分溜まってるっすよ」

「そうだな……。余りギリギリまで戦って死ぬのは嫌だし、今日はこれで帰ろ──」

 

 

 

「〝()()()()()()()()()()()()()〟」

 

 

 リエルが帰ろうかと言おうとしたとき、私の知らない声がした。

 

 そのセリフを聞いて、私の頭にある可能性が思い浮かぶ。

 

 ──ッ! もし、今浮かんだ仮説が本当に正しいなら──ッ!

 

「ああ、すまない。驚かしたかな? けど、帰ってもらうのは少し困るんだ。君たちは少し面白そうだからね」

 

 そのモンスターは、天井に居た。

 

 人形の身体は真っ黒で、まるでスライムのような皮膚だ。

 

 スライムといったら、普通は青色とかじゃない?

 

 ……いや、現実逃避は辞めよう。

 

 私の目の前にいるモンスターは──

 

二十守護者(トゥエンティガーディアン)】闇の理を盗むもの

 

 『神眼』で、その文字が見えた。

 

「ふふふっ。私は20層を守る番人、闇の理を盗むものティーダだ。よろしく頼むよ」

 

 ……最悪だ。本当に最悪。

 

 今の私なら、()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 けど、そんな事をしたら陽滝とティアラに目をつけられてしまう。それだけで詰み(チェックメイト)だ。

 

 つまり、私の取るべき行動は一つだけ。

 

「──逃げるっすよ、リエルッ!」

 

 私と同じく呆然としていたリエルに叫び、17層への階段に向けて走る。

 

 リエルも気を取り直し、急いで走り出した。

 

「話の途中だ、逃がすわけにはいかない。アルティ、頼む」

「──っ!?」

 

 17層への階段こ前に、一人の少女が居た。

 

 いや、正確には少女の姿をした火そのもの。

 

「ここから先には行かせられないよ」

 

十守護者(テンガーディアン)】火の理を盗むもの

 

 『神眼』で、そう見えた。

 

「ふ……ふっざけんなっすーっ! なんで私たちがっ! 本来これは、カナミのお兄さんの仕事っよねぇ!?」

「迷宮の『試練』とは、相応しい者のためにある。君の言うカナミのお兄さんという人は知らないが、君たちは相応しい。そう私は感じた」

「勝手に変なもん感じて、勝手に『試練』を始めようよしないでほしいっすねぇ……?」

「へえ、『試練』を受けたくはないと? しかし、ねえ……。私たちは人間とモンスターだ。出会ったら戦いが始まるのは、この世の不文律みたいなものだろう?」

「……ラグネ、多分もう逃げられない。俺は戦かった方がいいと思う」

「……もう、それしか無いみたいっすね。死にたくないし、やってやるっす」

「それじゃあ、やろうか。ああ、二対二は私たちの望むところじゃない。迷宮のボスは一人じゃなきゃね。アルティ、私にやらせてくれないか?」

「ああ、いいぞ。まだ、私はこの世界でやることがあるしな……」

「ありがとう。それと、あの炎で部屋を密閉するのだけお願いできるかな」

「わかった」

 

 アルティは炎を使って部屋の入り口と出口に壁を作り、通れなくする。

 

「『魔石線(ライン)』の上だから、長くは持たないぞ」

「ああ、ありがとう」

「それじゃあな、ティーダ」

 

 アルティはティーダのお礼を聞くとさっさと消えたが、炎の壁のせいで逃げ道が無くなった。

 

 ……いや、あの炎を【星の理】で『反転』すれば、行けるか……?

 

「さァ……フィールドは整った。いまから、()()()()()()()()()()()、『闇の理を盗むもの』ティーダの階層だ。出張の上、急造で申し訳ないが、この炎に閉ざされた空間が二十層だと思ってくれ。それじゃぁ君たち、『第二十の試練』を受けてもらおう!」

 

 〝いぶそう〟特有の階層宣言を聞き、興奮を抑えながら私は本気の構えをした。




 『ボス戦前』
【ステータス】
 名前:ラグネ・カイクヲラ HP386/403 MP44/91 クラス:騎士
 レベル21
 筋力9.05 体力9.82 技量28.02 速さ13.23 賢さ18.24 魔力4.01 素質2.24
【スキル】
 先天スキル:魔力操作4.47
 後天スキル:剣術1.72 神聖魔法1.35
 固有スキル:桃源郷の主人公(ディ・プロタゴニスト)

……固有スキルを入れ忘れてました。すみません……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。