超法規的組織シャーレ で 仕事をしたくない サトウカズマ先生   作:奈音

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ムリゲー第三部 最終編スタート


十二話 ON YOUR MARK@MILLENNIUM キヴォトス路地裏大祭

 

――トリニティ総合学園 救護騎士団 患者個室 セイア

 

 

 運命が迫るように過ぎる日々の中、カズマは今後の打ち合わせに関して詳細を詰めるため、トリニティの救護騎士団で療養中のセイアの部屋(個室)を訪れていた。

 顔と顔を突き合わせて、あーでもないこーでもないと、未来に待ち受けていることが決まっている手広い被害に、文字通り頭を痛めながら協議していると、カズマの持つシッテムの箱から、けたたましく緊急コールが鳴り響く。

 

 

 「――――うおっ…?!!」

 

 

 「………カズマ先生。

  さすがに病院では、携帯端末等の電源は切っておいてくれないかい?

  機器によっては、機能に障害が発生する場合もあるからね…」

 

 

 セイアはその余りの大音量に少し顔をしかめ、カズマに苦言を呈す。

 

 

 「………あー、すまん、色々考え事しながらここに来たから、普通に忘れてたわ…。

  アロナ、電源を――、緊急の?いますぐ出ないとヤバイ…?

  いや、ここ病院なんだが…?

  シッテムの箱は病院の医療用器具に悪影響を与えない? えぇ…?」

  

 

 シッテムの箱に突如掛かってくる緊急コールや、そしてその後に交わされるアロナとのやり取りは、カズマにとっては日常的な動作の一つであり、だからこそ普段から気を付けるようにしていることがあった。

 当たり前のことだが、この時のカズマを、事情を何も知らない第三者が見た場合、それは周囲からどのように映るのかというと、画面に向かって独り言を呟いているヤバい人にしか見えない。だからこそ、カズマ自身、そうはならないよう、出来るだけ気を付けて生活をしているのだが、そうできない時もあった。

 カンナと現SRT特殊学園生徒会メンバーに悪知恵を披露した時と、アトラハシースを無力化しなければならなかった時だ。これらに共通しているのは、状況を解決できないことによって、自身の命と多くの仲間が死の危機に瀕していた時であり、またその仲間が、助けを求めている時だった。なんのかんのと言って、口では憎まれ口を叩きつつも根が善良なカズマは、誰かに尻を叩かれて、無理やりにでも自分自身を説得できてしまえば、後先を考えずに、その本領を発揮する。つまり精神的な余裕が余りないと、こんな感じになってしまうのだ…。

 とはいうものの、そんな事情を知る由もないセイアは普通に引いた。ドン引きだった。なんというか、普通にちょっと怖かった。いいや違う訂正しよう、かなり怖い。セイアからカズマに向けられる視線には、春先の路地裏で妄言を繰り返す、やばそうな人を敬遠したいような感情が込められていた。

 

 

 「――先生、一体誰と喋っているんだい? ちょっと、いやかなり怖いんだが」

 

 

 「………あ。そうだった、これ独り言に聞こえるよな…。

  こいつは連邦生徒会長が、シャーレの業務のために残した、

  シッテムの箱って言う名前のオーパーツでな、その中のサポートAIのアロナが――」

 

 

 カズマはセイアにシッテムの箱を示しつつ、言うことを聞かないアロナを無視して、手動で電源を切ろうと奮戦しつつ、いましがた晒してしまった行動に関しての弁明と、”シッテムの箱”とかいう不思議アイテムに関して大体の説明を行う。

 話の中身としては、カズマがシャーレ着任時に七神リンから教えられた程度のものでしかなく、カズマ自身このシッテムの箱とやらが、一体なんなのかいまいち判然としていないため、あまり使いたくないのだが、サポートAIを自称するアロナが優秀かつ使い勝手がとてもいいので、手放せなくなってしまったという経緯があった。

 ……普段のカズマならば、例え奇行に見えようとも、そもそも説明自体が面倒くさい上に、信じてもらえるかどうか不明な、現在のキヴォトスの科学技術でも再現不可能な二つのオーパーツについて、事細かに弁解じみた話などしない。しかし、セイアと交流を深めるうち、その深い見識と、物事をありのままに把握し、真理を見極める認識力に関して何度も舌を巻くことが多かったため、何か分からないことがあれば、とりあえずセイアに聞くようになっていたのもあり、半ば相談のような形で洗いざらい残さず話してしまう。

 セイアは、そんな不明瞭なカズマの話をふんふんと興味深そうに聞いていたが、話が終わりに近づくにつれ、今まで見たこともないような、まるで仇敵を想うかのような表情を見せ始める。

 

 

 「『あの』連邦生徒会長が、カズマ先生に与えた、ね。

  ”シッテム”、”アロナ”………、”エデン条約”といい、随分と仰々しい名前を付ける女だ。

  まったくもって忌々しい…、だが、そういうことなら納得したよ。

  如才無いあの女の事だ…、名は体を顕すということわざ通り、

  そのサポートAIが言っていることは真実なのかもしれないね…、まぁそれにしたって

  病院では電子機器の電源は切って欲しいが…」

 

 

 「………ん? セイアは連邦生徒会長のこと嫌いなのか?」

 

 

 カズマの問いに、セイアは、少しバツが悪そうに目を逸らす。

 

 

 「――んん”っ、すまない、先生。

  まぁ、表立って主張することはないのだが、彼女には色々と思うことがあってね…。

  あまり好ましく思っていないことは確かさ」

 

 

 「――――………そーだよな」

 

 

 途端に据わったような、沈んだような、おどろおどろしい声がカズマの喉から響き出す。こころなしか、シッテムの箱の電源を落とそうとする仕草も少し荒っぽくなっているように見えて、セイアは表情には出さなかったが少しうろたえる。

 

 

 「………せ、先生?」

 

 

 「いや俺もそーなんだよって話だよ…。

  あんまり人に言ったことはないんだが…、俺ってなにも事情を知らされないまま、

  キヴォトスに拉致強制連行されたようなもんでさ…、未だに納得してないんだよな…」

 

 

 「ぇえ………?」

 

 

 一体なにをやっているんだ連邦生徒会長、とセイアは一瞬呆然自失となるが、そういえばと、シャーレのカズマ先生がキヴォトスに招聘された理由として、連邦生徒会から発表されていた内容を思い出す。

 

 

 「待ちたまえよ先生…、私の記憶が正しければ、あなたは――

  そう、カズマ先生、あなたは…、連邦生徒会長がキヴォトスから失踪する前に、

  連邦捜査部シャーレを設立した上で、先生にならこれを任せられるという理由で、

  外部から招聘したという経緯だったはずだ…」

 

 

 「――――と、いうことになってるみたいだな…」

 

 

 分かっていたことだが、カズマの事情を碌に知らない生徒の認識は普通にこれなのである。カズマとしても、帰れるものなら今すぐにでも帰ってしまいたいところだが、科学技術の発達具合からしても、かつて住んでいた現代社会とは似ても似つかないありさまであり、じゃあどうにかアクセルの街に帰れないのかというと、キヴォトスに来てから一番最初に試したテレポートの魔法でも、カズマが人生で一番に信仰する幸運の女神様のいるあの空間に戻ることが出来なかったという過去の事実から考えると、全ての要素において異なる時空間に迷い込んでしまったと考える他ないのだ。

 改めてその辺りの、どうにもならなかったことをカズマは思い出し始め、長い沈黙と共に、表情も雰囲気も、どんどんと死んだ魚のようになっていく。それを見てこれはマズイと思ったセイアは、なんでもいいからと反射的に口を開く。

 

 

 「じ、事実とは、異なると…?」

 

 

 「……気付いたら、連邦生徒会のロビーで座ったまま寝てたみたいでな…。

  その時に俺を起こしてくれたのが、行政主席官の七神リンって生徒なんだが…分かるか?」

 

 

 「あぁ」

 

 

 「リンが言うには、俺は連邦生徒会長が外部から招聘した『先生』らしくて、

  気づいたら連邦生徒会のロビーにいたから、

  どこからどうやって来たのかも分からないんだと。

  そして俺も、なんでそんな所にいたのか分かってないし…、

  そもそも連邦生徒会長に会ったことすらない」

 

 

 そしてそのままズルズルと流され続けてここまで来てしまったと溢すカズマに、

 

 

 「――――先生、不審者として通報してもいいかい…?」

 

 

 ジト目になったセイアがナースコールに手を伸ばしながら、ちょっと警戒しつつ応える。

 

 

 「まー、そう思うよな…、俺も第三者の立場だったらそうするわ…」

 

 

 そう言って遠い目をしつつ、うなだれるカズマの姿を見たセイアは、少しばかり冗談が過ぎたかと、きまりが悪そうな顔をして、ナースコールから手を放し、それを誤魔化すために、話を逸らすことにした。

 

 

 「……んん”っ、よくもまぁ、そんな状況下からあれほどの事を成し遂げたものだね…。

  先生は、弾丸一発で死の危険性が常にあると言うのに…率直に言って、感心したよ」

 

 

 「――状況が許してくれなかったというか、どいつもこいつも銃火器持ってて、

  すぐに対応しないと殺されると思ってたからな…、完全な勘違いというわけでもなかったが。

 

   そんなわけで、俺はもし今後、連邦生徒会長に会うようなことがあったら、

  泣いて謝るまで、とても人に言えないような目に遭わせてやろうとは思ってるな。

 

   よくよく考えなくても酷くないか…? 

  実質的にキヴォトスの面倒ごと全部俺に押し付けて、行方晦ませたって、

  もうそれ海外逃亡だろ…。今頃イケイケなサングラスでもかけて、写真でも撮って、

  トロピカルジュースでも飲みながら、日焼けを楽しみつつ、

  南国のビーチで遊んでるんじゃないかと俺は睨んでるんだが……」

 

 

 セイアは、そんな連邦生徒会長の様子を想像してしまって、思わず少し吹き出しかけたが、なんとかこらえることに成功する。

 

 

 「……あっ、ああー、それはなんというか…、

  そう! まるで見て来たかのように具体的な感想だね、カズマ先生…。

 

  ――仮にもあの女が、そんな無責任なことをしているとは私には思えないが…。

  ただ、先生の持つそのシッテムの箱、アロナというサポートAI、

  その名前を額面通りに受け取るならば、あるいは……。

 

  ………いいや、考え過ぎか、論理の飛躍が過ぎる。

  そんなこと、人間に出来るわけがないというのに…」

 

 

 「――……? なんだよ? なんか分かるのか?」

 

 

 「………なんでもない、なんでもないさ、先生。

  ちょっとした…、いや、無意味な思考実験に過ぎない。

  それよりも先生、先程からずっと一生懸命に電源を落とそうとしているようだが、

  うまくいったのかい…?」

 

 

 「――それが、なんか拒否され続けて、うまくいかないんだよな…」

 

 

 カズマは、シッテムの箱の画面を人差し指でぐりぐりと押しながら”緊急事態なんですってば―!”と主張するアロナをどうにかしようとするのだが、なかなかうまくいかない。 

 

 

 「ふむ…、いわくつきのサポートAIが訴えることだ。

  よほど重要な案件なのかもしれないね…。

  先生、そのAIによると電波的な医療器具への被害は出ないと言う話みたいだから、

  この部屋の中で通話してくれても構わないよ…。

  ただ、他の部屋の患者に聞こえると不味いかもしれないから、

  声は抑え気味にした方がいいだろうがね」

 

 

 「いや流石にそれはダメだろ……お、電話とまった…。

  ………なんだったんうおっ――! あ、メールか。

  新着が二件ある、な………ぁ”?」

 

 

 「電話でダメならメールというのなら、よほど緊急の用件なのかもしれないね…。

  早いところ、掛けなおしてあげたらどうだい…?」

 

 

 「………………………」

 

 

 「――先生…?」

 

 

 話し相手のカズマが完全に沈黙してしまい、不審に思ったセイアは呼びかけてみるが反応がない。いったいどうしたんだろうかとカズマ先生の顔を注視すると、両手に持ったシッテムの箱の画面を見つめたまま硬直している…。何事かと思って声も出さずにしばらく見守っていると、気を取り直してきたのか、シッテムの箱を病院備え付けの机に置くと、開いた両手で頭を抱え始めた。「ぁ”あ”ー……」と呻き声を上げ、世を呪うような「俺が何をしたって言うんだよ…」言葉をぶつぶつと呟いて、とてもじゃないが、尋常な様子には見えない…。

   

 

 「………せ、せんせい?」

 

 

 「――――………あー、すまんすまん。問題が起きてな…。

  起きたというか、既に起きていたことが分かったというか――。

  まさか設計図が盗まれたとは思ってなかったというか……」

 

 

 「話の流れが全く読めないが、先生が頭を抱えるほどの事なのかい…?」

 

 

 「………ミレニアム。

  ミレニアムサイエンススクールにヴェリタスっていう部活があるんだが…。

  前にそいつらとミレニアム首脳部と合同で、意図せずに危険な兵器を作っちゃってさぁ…」

 

 

 そこまで言うと流石に話の先というかオチが読めたのか、セイアがおいおいと言うような顔をして。

 

 

 「――――……設計図が盗まれていたことに、先程気が付いた、と?」

 

 

 「しかも製作バージョンアップを繰り返して、いま十一作目なんだと。

  その首謀犯三名と、現物を抑えたから今すぐ来てほしいって書いてあるが…。

  まぁ、三人ってことは、話を聞かなくても犯人が誰なのかは分かるな」

 

 

 カズマが読んだメールの内容の最後に、うちの後輩たちが本当にごめんなさい!というメッセージが載っていた時点で、誰が犯人なのかはもうお察しなのだが、いったん落ち着いて事実の前後関係を考えると、よくもまぁ今までバレもせずにそこまで試作を重ねられたものだと感心してしまう。いっそあっぱれだという気分になってしまうのは、カズマの精神が大分キヴォトスに寄ってきているからかもしれない…。

 

 

 「いっそもうこれ利用するか…。

  セイアにとっては驚く話かもしれないんだが…」

 

 

 カズマは一呼吸置き。

 

 

 「――俺がさ、最初にセイアと顔合わせして、未来予知の能力にあんまり驚かなかったのは、

  ミレニアムがその科学力で、再現可能なテクノロジーとして確立してたからなんだよ」

 

 

 「――――――――………は?」

 

 

 「まぁ、試作だったこともあって、碌に制御もできない失敗作だったんだが。

  ミレニアム内部でも、余りにも危険すぎるからって言う理由で封印処理がされて、

  最終的に塵も残さずに焼却したんだが、その設計図が盗まれてたことが分かったんだよ、今」

 

 

 「………………………………(パクパク)」

 

 

 「で、盗まれてからの試作十一作目だから、未来観測機関讖(しん)MkXIIIか…

  すげえな、あいつら。あれだけの騒動の後に一心不乱に作ってたのか…?」

 

 

 一生懸命協力したのにもかかわらず、部屋から閉め出された上に、一度も使わせてもらえなかったことに腹を立てていたのかもしれないと考えると、どこであっても能力の極まった変人の考えることは同じなんだなと、アクセルの街のバカ共が脳裏によぎり、少しうんざりする。いや、この場合は、紅魔の里の頭が極まった連中の方が、比喩としては正しいのかもしれない…。

 

 

 「待て、待ってくれ、お願いだから待ってくれ…!!!

  情報の洪水を一気にワッと浴びせかけられて、

  私はいったいぜんたい何から聞いていいのか分からないっ…!!!」

 

 

 「――と言ってもなぁ、俺も専門家じゃないから…。

  ま、今からミレニアムに行くから詳しい話はそいつらから聞いてくれ…。

  とは言っても、普通に外出すると目立つからお忍びで行くけどな。

  ………セイア。ナースコールでミネ呼んでくれよ、一応断ってから行くからさ」

 

 

 「もう来ております、先生(ガラッ――」

 

 

 「あれ…? セイアもう押してたのか…?」

 

 

 「い、いや、押していないが――」

 

 

 「セイア様は長期の療養中なので、なにか声を荒げて大声を出すような事態が起きた時の為に、

  部屋の中にデシベル計を設置しているのです…。

  ………カズマ先生、くれぐれもセイア様を刺激するような発言をしないよう、

  お願いしましたのに、これはどういうことなのか、ご説明願えますか…?」

 

 

 ズイッ、ズイッッ、ズイズイッ、とミネが最大限、床の耐久力に注意を払いながら迫ってくるのは、カズマ的にはとても恐いのだが、今回に関しては渡りに船だったので、さっさと話しを進めることにする。

 

 

 「ミネ、お前が来てくれたんならちょうどいい。

  ちょっとセイアを連れてお忍びでミレニアムに行きたいんだが、協力してくれないか?」

 

 

 「――この状態のセイア様をミレニアムに…?

  どこに行くにしても、私が付き添いで行くのは分かりますが…、

  例の計画の為に目立ってはいけないと仰っていたのは、カズマ先生ではないですか…」

 

 

 質問に答えず言われたカズマの言葉に、もうっいけませんよ、という風に眉間をしかめて応えるミネに、

 

 

 「――目立たずに、セイアの体に出来るだけ負担を掛けずに行ける方法があるんだよ。

  だから、ちょっと協力してくれ」

 

 

 そうして、セイアとミネの説得に成功したカズマによって、病室から三人纏めてテレポートで連邦捜査部シャーレまで飛び、その地下にあるバイパス列車を使って一路、ミレニアムサイエンススクールに向かうことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

――ミレニアムサイエンススクール ヴェリタスの実験室

 

 

 カズマが、車椅子に乗ったセイアとそれを補佐するミネを引き連れて、ミレニアムのヴェリタスを訪れると、メールで連絡を受けた通り、既に騒動は終わった後のようで、部屋の真ん中でロープでグルグル巻きにされたヴェリタスの問題児三人が、金属製の柱に磔にされていた。

 そのままの状態でヒマリとチヒロに説教を受けているようで、案の定というかなんというか、遠目に見てても三人に反省の様子は見られず、未来観測機関の製作完成時に締め出されたことを根に持っていたのか、喧々囂々とした言い合いになっているようだった…。

 迅速にことが終わった理由の一つは、両脚でしっかり立ってるヒマリなんだろうなと思いつつ、カズマはセイアとミネの二人にこの場で待っているように言うと、ヒマリとチヒロに挨拶をし、そのまま問題の三バカに向き合う。

 

 

 「――おい」

 

 

 「お、横暴だー…、横暴だー……」

 

 

 「デ、デザインに輝かしい未来をー……未来をー……」

 

 

 「じ、地道に活動を続けなくてもよくなる計画で…、えーっと……」

 

 

 向き合うが、三バカはカズマの姿を認めてもその態度を変えず、それでもと少し控えめに抗議をしてくるので、あのなぁと思いながらも、コタマ、マキ、ハレの顔を順々に見ていくと、三人ともおもちゃを取り上げられて悔しがっている子供のような顔をしていて。

 

 

 「………うーん、まぁ、気持ちは分からんでもないな」

 

 

 そういうのとばかり接してきたカズマは、一瞬で日和った。まぁそうだな、うん。あれはあれで仕方がなかったとはいえ、こうやって暴走するに足る理由はあったわけで…、そもそもこいつらと一緒に一生懸命作ってたのを取り上げたわけだしな…、と周囲に聞こえるように呟きだす始末である…。

 カズマはかつての現代社会での学生時代に、不登校の引篭もりになっても仕方がないほどの事件から受けた精神的衝撃で、何事にも頑張れなくなってしまった過去があるからか、アクセルでの仲間たちがそういうのと真逆の感性の連中ばっかりだったのを傍で見続けていたこともあり、挫けずに我が道を行く求道系の人間には普通に甘かった。

 カズマ本人は気付いていないが、カズマ自身がそういう感じの人間だからこそ、キヴォトスのアクの強い生徒たちと付き合えるのかもしれない…。とはいえ――。

 

 

 「――カズマ先生」

 

 

 ヒマリがピシャリと。

 

 

 「そうだよ先生、甘やかさないで」

 

 

 チヒロも断固とした態度で厳しい視線をカズマに向けてくる。

 

 

 「――つっても、お前らも分かってたことなんじゃないか…?

  キヴォトスでやらかす連中は、大体一度痛い目に遭えば学習するが、

  優先順位が狂ってる、求道者じみたタイプのやつらは、放っておけばこうなるってな…」

 

 

 「求道者…? 私たちは求道者だった…?」

 

 

 「デザインは自分自身との闘いだった…?」

 

 

 「そうかな…、そうかも…?」

 

 

 そのカズマの話を聞き、放置すると暴走する扱いされた三人は、それはそうかもという顔をしつつ、まだどこか諦めていない様子を見せていて。そんな三人に、チヒロとヒマリも思うところがあったのか、うぅーんといった困り顔になってしまう。

 

 

 「まぁ、私たちとしても、新しく特許が取れてお金になりそうな、

  他の玩具に注力してたのもあって、気付くのが遅れたし…。

  私たちの監督不足ではあるね…」

 

 

 「――…ふぅ。

  否定しきれない部分はありますので、そういうことにしておきましょうか…。

  ……それで、カズマ先生には、この三人のガス抜きに何か心当たりでも?」

 

 

 そうして、どうにか納得してくれた二人を見てホッとしたカズマは、入り口で置いてけぼりにされている二人を手招きしながら、

 

 

 「そのつもりで来たんだよ――、セイア、ミネ。こっちに来てくれ」 

 

 

 車椅子に乗った百合園セイアと、その後ろで車椅子を押す蒼森ミネがゆっくりと、ミレニアム式魔女裁判の処刑場に、おっかなびっくりやって来て、ペコリと無言で会釈を行った。

 

 

 「――――こちらの方々は…? 制服にトリニティの徽章?」

 

 

 「……カズマ先生、一応ヴェリタスは、機密区画の一つなんだけど…」

 

 

 ヒマリとチヒロが胡乱げな瞳で学外の生徒の姿を見やり、カズマに対して疑問を飛ばしてくるが、そのまま二人の紹介を行う。

 

 

 「車椅子を押してるのが、トリニティの救護騎士団団長の蒼森ミネ。

  車椅子に乗ってるのが、トリニティの生徒会ティーパーティーの一人、百合園セイアで、

  未来観測機関「讖(しん)MkII」と同じ、完全制御できない未来予知の能力を持ってる」

 

 

 「「「「「………………」」」」」

 

 

 その場にいたミレニアムの面々が全員黙ってしまった。それはこの場に救世主がやってきたとキラキラと瞳を輝かせる反応であったり、他校の最重要人物と最重要機密を同時に持ってくるとかいったいどういうことなの…?という宇宙に思いを馳せるような反応であったが、今回カズマがトリニティの二人をここに引き込んだのは、十三作目まで研究が進んだ未来観測機関なら、なにかセイアの助けになると思ったからであり、ついでに三バカのフラストレーションも晴らすことが出来れば、今度面倒も起きないだろうと見込んだからでもあった。

 

 

 「――だから、お願いにやってきたんだよ。

  未来観測機関「讖(しん)MkII」を最も研究し、

  十三作目まで試作を重ねた有能な研究者の三人にな…。

  

   その最新機種を使って、

  未来予知の能力で体調不良になりやすい、百合園セイアの

  負担軽減になるような施療を、連邦捜査部シャーレの佐藤カズマの名において、

  秘密裏に要請するためにな――」

 

 

 こうして、カズマは結局、連邦捜査部シャーレの特権を、ぶんぶん振り回すことを、止めることが出来なかった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

――連邦捜査部シャーレ 来客用寝室 リオ、セイア

 

 

 その後、ヴェリタス総員の同意もあって、ありとあらゆる手段を使っていいと許可された三賢者(ヒマリが溜息を吐きながら命名した)は、エンジニア部を巻き込み、協議するための頭脳が足りないと、どこに行ったのかミレニアムの面々が把握できていないシャーレで引篭もり生活を送っているリオの参加を要請し、カズマが頼み込むことでAMASの映像投射での参加が決定し、ヒマリの呼び掛けで和泉元エイミもそこに加わり、セイアとミネの存在は秘匿しつつも、ミレニアム内で上から下への大騒ぎを起こしながら、カズマがユウカとノアに怒られているのを隠れ蓑にしつつ、研究とその後の調整はあっという間に進んだ。

 そして最終的に、未来観測機関「讖(しん)MkXIII」はヒマリが使わなくなった予備の車椅子に格納できるまでダウンサイズされ、実験調整用と戦闘補正用に別れて開発されることが決定し、とりあえず数日の間は機械の補助を受けている場合と、自然に睡眠して予知夢を見ている状態のデータを取ることで更なる最適化を図ると言う話になり…、データ取りで幾日かが過ぎ、ある程度その作業も終わって、シャーレの来客用客室で、その結果と成果を、ベッドの中で待っていたセイアの元に、リオがカズマを伴って訪ねて来た。

 

 

 「………思ったより時間が掛かってしまいましたが、

  ある程度は確度の高い仮説が出揃いましたので、伝えに来ました」

 

 

 「………あぁ、教えて欲しい」

 

 

 セイアはここ数日、近未来的な処置を受け続けてきたからか、どこか緊張したような面持ちで、その話を聞いていた。

 

 

 「――――まず、セイアさんの体が一般的なキヴォトスの生徒と比較して弱く、

  またその成長が著しく阻害されているのように見えるのは、

  その能力――予知能力に内包された神秘、強大に過ぎるその神秘が原因とみていいでしょう。

 

  ミレニアムが保有していた、超高性能演算機関「ハブ」が稚児に思えてしまう程の、

  その圧倒的な未来演算能力…。

 

  とにかく眠ることさえできれば発動することのできる演算能力というのは、

  余りにも破格ですが…。

  それが、それ故に、セイアさんのあらゆるものを堰き止めています…」

 

 

 「そう……、なのかい?」

 

 

 「えぇ、今のところ、あくまでも仮説ですが…。

  ですが、未来観測機関MkXIIIに未来演算の補助と管制をさせ、

  神秘による未来予知ができないよう管制させた時と、そうでなかった時の身体バイタルや

  実際にセイアさんにヒアリングを行った時の身体データサンプルから考えると、

  そう考えるのが、一番間違いのないように思います…」

 

 

 リオは、おそらくは未来予知の能力が発現したころから、身体の成長は止まっていると考えるのが自然だと続ける。未来予知という能力を持つ器の意思を汲み取って、どちらを優先させるのかを選択した結果が、今の百合園セイアの姿なのだろうと。

 

 

 「………ん? じゃあ俺が最近感じてた、

  セイアの身長が伸びたような気がするって言うのは」

 

 

 「――気のせいではなく、事実、ここ数日でセイアさんの身長は伸びています。

  まるで堰き止められていたダムが決壊するような勢いで……。

  急激な成長は体を痛める恐れがあるので、MkXIIIの補助機能は抑えめにしましたわ」

 

 

 「じゃあ、なんだ? このまま使い続けたら成長が止まらなくなるのか…?」

 

 

 「そう、ですわね…、

  ここ数日の成長係数の通りの曲線を描き続けるならの話ですが…。

  少なくとも、今後成長することを望まれるのでしたら、

  その涼しそうな制服を着用するのは、控えた方がいいかもしれませんわね…」

 

 

 「ほーーん…、よかったなセイア……、おい、セイア…?」

 

 

 その朗報に、カズマは喜び、同意を得るようにセイアに呼びかけるも、反応が返ってこない…。然もあらん。常にトリニティの未来を憂い続け、その為に自身が持つ未来予知という能力によって体を壊し、弱らせながらも今日の今日まで歩みを止めず、進み続けてきたのだ。それが、ミレニアム式の神秘と超科学の診断を受けしまえば、あっさりと対症療法が分かってしまったと言うのだから、今まで悩んできた時間は一体何だったんだと、呆然自失となってしまうのも無理からぬことなのかもしれない…。

 それを示すかのように、セイアの黄金色の瞳に宿る強い意志の光が、映像として捉えられた太陽が、60倍速で地平線に沈んでいくような勢いで弱まっていき、ピンと立っていた頭部の狐のような両耳をペタンとさせて、目元口許もしおしおと萎れ、ゆっくりゆっくりとベッドの中に崩れ落ちていってしまう。

 

 

 「………そ、そんな……、そんなバカなことが…。

  実にキヴォトスの住人らしい話だったと言えばそこまでだが、そんなの対処のしようがない…。

  適度な運動や、ばんざい体操、成長に良い影響が出るサプリも意味なんか――――」

 

 

 ………どうやらセイアにとってこの事実は、人生を揺るがすほどの衝撃だったようで、身体の成長性に関して努力してきた過去に思いを馳せながら、焦点のあってない瞳を床に向けて、後悔の言葉をブツブツと唱え続ける壊れたラジオのようになってしまった。

 流石にいたたまれなくなって、カズマはセイアからさっと目を逸らすと、リオに目を合わせて、どうするよこれ?と問いかける。

 

 

 「――――……誰しもが、明るい未来に目を向けることが出来るというわけではありませんわ。

  叶わなかった過去に引き摺られ、後悔や慚愧の念に駆られ続けるものです。

  

  ………えぇ、私がそうだったように。今もそうであるように…。

  ――ですから彼女に必要なのは、一先ずは休息でしょうか。

  まもなく夜の睡眠実験の時間ですので、やはりこのタイミングが最適でしたわね…」

 

 

 「………お、鬼だ、鬼がいる…」

 

 

 リオは我が意を得たりとばかりに、想定内の出来事であったという風に淡々とした態度で話を進めるが、カズマはショックを受けながら今もフルフルと震えているセイアの事が普通に気の毒だった…。

 

 

 「うーん、まぁこの反応を見る限り、タイミング的には合理的なんだろうが…。

  ………じゃあ、実験用の寝室に連れていくか…おいセイア、行くぞ。

  こんなところに寝転んでたら経過観察できないだろ…、セーイーアー…?

  ………ダメだな聞こえてないわ…、おいリオ、お前がこうしたんだから責任とれよ…」

 

 

 カズマは何度呼び掛けても反応がなく、過去を後悔する思考の海から帰ってこれなくなってしまったセイアを見て早々に諦め、じとっとした眼でリオを見つめる。

 

 

 「………私は別に構わないのですが…、そうですわね。

  セイアさんに、一先ず必要なのは休息ですが…、

  もう一つ重要なものがありますので、私ではその役は適任ではないかもしれません…」

 

 

 そう言うや否や、リオは肩をすくめると、踵を返して扉の方に向かってしまう。

 

 

 「――おい待て、俺にこの状態のセイアを押し付けて逃げようってのか…?」

 

 

 「………私が適任でないと言った理由ですが――」

 

 

 リオはカズマの言う事を無視し、扉を開け、くるりと振り返ると、なにか懐かしいものを見たような顔をして、セイアをその瞳の中に収め、くすりと微笑む。

 

 

 「先生は…、カズマ先生は、たった独り、孤独に彷徨う暗闇の荒野に、

  進むべき道を切り開いてくれる…、そんな人がいたら、どう思われますか…?」

 

 

 「――いや、なんの話だよ……?」

 

 

 「私は見せていただきました、十分に。――…進むべき道を、暗闇の中に。

  だから、私は最初に。他ならぬ貴方を頼って、ここに来たのです、カズマ先生」

 

 

 「………………」

 

 

 それだけ言うとリオは気が済んだのか、あるいは少し恥ずかしかったのか、白い頬に朱を散りばめる様子を隠すように、今度こそ踵を返して部屋から出て行ってしまった。カズマはしばらくの間、呆然としたまま、カツンカツンカツンカツン!、と早足気味に鳴る足音が遠ざかっていくのを聞いていたが、やがて「はぁぁぁぁああああぁぁぁあああぁあぁぁ…」と深く溜息を吐くと、

 

 

 「ほらセイア行くぞ…」

 

 

 「………適度な運動、ばんざい体操、サプリ、ばn――」

 

 

 「………。あー…やっぱダメか。

  しょうがねぇーなー、お姫様抱っこで連れて行くか…よいしょ、っと。ふぅ。

  ――リオのやつ、思わず見送ったけど、いい感じの話して逃げただけなんじゃないのか…?」

 

 

 悪態を突くような言葉のわりに、セイアを運ぶカズマの足取りは軽く、セイアを未来観測機関讖(しん)MkXIIIの設置された部屋まで運び、ゆっくりと運ばれているうちに眠ってしまったセイアを起こさないように静かに部屋から出る。そして、カズマはそのまま自室へ続く廊下を歩きながら、先程の会話の中で話題に上らなかった、ミレニアムの面々との話しあいでの、未来観測機関讖(しん)MkXIIIに関しての、最も重要なことについて、思いを馳せていた――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

――ミレニアムサイエンススクール ヴェリタスの部室

  補助用:未来観測機関「讖(しん)MkXIII」開発の会の記憶

 

 

 「――――……未来が、俺の都合のいいように観測されている可能性がある…?」

 

 

 「………今までの開発ログを見るに、その可能性が高いと判断したと言うべきでしょうか。

  私も確証を持っているわけではないのですが…、マキ?」

 

 

 「最優先プロトコルは、カズマ先生が楽できますようにって書いたよー」

 

 

 「そういえば試作品の試験中に、

  そんな筈がないのにまるで混線するような反応を示していましたねー…。

  盗聴でもされているのかと一瞬勘ぐってしまいましたが、

  予知演算が競合した結果ということなら、一定の納得は出来るかと…」

 

 

 「画面全体にノイズが走るのはそういうことだったのかな…

  思えば、ノイズが走った後は、まるで軌道修正されたような映像が映っていたしね…」

 

 

 カズマとヒマリの疑問に応えて、小塗マキ、音瀬コタマ、小鈎ハレがそれぞれミレニアムの誰にもバレずに実験していた時の所感を語った。確かに、そういえばカズマがセイアから聞いた話の中でも、急に予知の部分にノイズが走り、一度暗転したかのような状態を見せて、次の場面に行ったという話は何度か聞いていた。そして、セイアがカズマを頼ろうと決心したのも、そのノイズと暗転の後、カズマがセイアの味方であると明確に分かる場面が出たからなのだという事も。

 

 

 「つまり、なんだ…?

  もしこれを元々、予知能力という神秘を持つセイアが装備したら…」

 

 

 『――私の予測では、百合園セイアさんは…。

  起きたまま、望むがままの未来を観測し、事象を確定させることのできる…、

  ………とまでは行かないでしょうが、それに近い存在になるかと』

 

 

 AMAS越しに、リオが溜息を吐くように言葉を続け。

 

 

 「うーん…、アトラハシース、デカグラマトン以来の特異現象。

  いやもうここまで来ると、特異人物か…なんだか考えるだけで暑くなってきちゃった」

 

 

 特異現象捜査部のエイミが、完全にお手上げだと言わんばかりに両手を上げて肩をすくめ、その部長でもあるヒマリが続きを引き継ぐ。

 

 

 「流石にこの内容まではエンジニア部には共有しませんでした…。

  ですが、彼女たちには、

  戦闘補正用としての車椅子に付けるオプションを作ってもらう予定です…。

 

  ――……これは私の予測ですが、これを装備した百合園セイアさんは、

  十分な戦力が味方として存在している場合に限り、最強の戦術及び戦略指揮官として、

  君臨することが可能になるでしょう…、ただ、やはり連続して未来演算を行使するのは、

  体に負担が大きいので、短期決戦に限られますが……」

 

 そのヒマリからの、核心的な言葉を聞いて、カチリ、と全てのピースが出揃った音が、カズマの脳内に響く。これなら、確実に当てなければならない1秒の猶予を生み出せるかもしれないと、カズマはようやく、聖園ミカと対決することが出来る算段が整ったと、確信した……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




――というわけで、今回のラストバトルは、
【魔改造v.s.単騎】になりますよという感じの話でした。
やってることアトラハシスと変わらないんですが難易度もそのくらいかなって…。

 私の想定ですが、各学校の最強クラスに勝利するのは、このすば準拠の基準で言うと、カズマさん単体で魔王軍幹部を斃さないといけない(仲間無し)状況であると言うくらいムリゲーだと考えています。でもカズマさん原作で魔王には勝ったって?そうだね、ブルアカ準拠で言うとカルバノグ二章の地下にある大量のサーモバリック爆弾をゼロ距離自爆生き埋め上等で全部爆破させるような真似すればそりゃ勝てるでしょうよ…。
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