ダンガンロンパシンフォニア〜ボクの愛と希望の法廷〜   作:パルティアン

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CHAPTER1 学級裁判 後半

【裁判再開】

 

ボクに対してみんなの目線が注がれる。確かに、これまで挙がってきた証拠を鑑みると、泊クンは殺人を計画しており、それを実行したが返り討ちに遭って殺されてしまい、その泊クンが殺そうとした相手は泊クンの独り言にも挙がっていて、泊クンの手帳のリストにわざわざ丸印をつけてまで名前が残されていたボクだと思われるので犯人はボクだと考えるのは筋が通っている。だけどもちろんボクは犯人じゃない。でも感情論で反論したところでみんなが納得することはない。であれば、ボクもきちんと証拠を提示して…

 

「何を言っているんだい、金谷クン。優クンが殺人犯だって?冗談言うのも大概にしてくれたまえよ。」

「真理ちゃん?」

「そちらこそ冗談を言うのはやめろ。この結論に至るまでの推理を導いたのは他ならぬ深見本人だろう。」

「そうは言ってもそれは状況証拠っすからねえ。確実に犯人が深見サンだとは言えないはずっすよ?」

「でも明らかに泊君は深見君を狙ってたし…。」

「一番怪しいのは深見ちんだよなぁ?」

「某は深見殿が人殺しをするような人には思えないでござるよ。」

「普段がどうかは知りませんが、こんな特殊な状況では何とも判断がつきませんわ。」

「それなら疑うのも違えだろ?」

「でもー、犯人だって言われて一番しっくりくるのは深見君だよー?」

「まだ証拠が全て出揃ったわけじゃないだろう。」

「…深見が泊に借りがあったのも事実。」

「でもそりゃアタシも一緒だからなー。」

「でも他に犯人らしい人もいないよぉ?」

「優の字!潔く名乗り出たらどうなんでい!!」

「やってもないのに名乗り出ようもないよ。大丈夫、ボクが犯人じゃないって証明してみせるよ。」

 

でもみんなの意見が真っ二つになっちゃってる…。こんな状況でどうやって解決していけば良いんだ…!

 

「お?真っ二つ?真っ二つって言ったか?」

「いや、思っただけだけど。」

「心の中では言ったんだな?それならコイツの出番だぜ!!裁判場変形!!さあ、オマエラの意見を存分にぶつけ合い、相手の意見をたたきのめせ!!!」

 

その宣言と共にモノトラは目の前の装置に巨大なカギを差し込む。そしてモノトラがカギを捻るとボク達が立っている証言台が浮き上がってゆく。その動きに困惑する者、怯える者、とりあえず落ちないようにしがみつく者様々だった。そして、移動が終わるとちょうどついさっき対立した意見を持つみんなが向かい合うような形に並べ変わっていた。

 

 

 

議論スクラム

 

 

〈深見優は泊尚輝を殺した犯人か?〉

 

犯人だ    犯人じゃない

金谷     深見

羽月     速瀬

鷹岡     雷文

言村     津田

鏑木     伊達

クレイグ   美作

大地     靏蒔

木田

 

 

カナヤ「【証拠】を元にここに繋がる推理をしたのは深見本人だろう。」

「美作さん!」

ミマサカ「あくまで状況【証拠】に過ぎないっす!」

 

 

ハツキ「でも、泊君の【ターゲット】は深見君だったんでしょ?」

「雷文クン!」

ライモン「泊の【ターゲット】だからって犯人だとは限らねえぞ!!」

 

 

キダ「靏蒔さんの【目撃証言】もありますのよ?」

「靏蒔さん!」

ツルマキ「あくまで泊が独り言を言っていた事への【目撃証言】であって犯行の証拠ではない!」

 

 

クレイグ「泊ちんの【リスト】にも名前があったんだぜ?」

「速瀬さん!」

ハヤセ「【リスト】に名前があるのはアタシも一緒だ!」

 

 

カブラギ「…だが他に【犯人候補】もいないだろう。」

「伊達クン!」

ダテ「そもそも他の人が【犯人候補】から外れたわけではないでござるよ。」

 

 

ダイチ「それでも【殺されかけた】っていうのは明らかな動機だよねぇ。」

「真理ちゃん!」

ツダ「そもそも優クンが昨晩【殺されかけた】と決まったわけではないだろう?」

 

 

タカオカ「潔く【白状】したらどうなんでい!!」

「ボクが!」

フカミ「やってないものを【白状】なんてできないよ!!」

 

 

 

CROUCH BIND

 

SET!

 

 

「これがボク達の答えだ!!」

 

 

 

「確かにボクが怪しいのは事実だけど、確実にボクが犯人だと決まったわけじゃない。もう少し議論を続けさせてもらってもいいかな?」

「…構わんが。業腹だがな。」

「うーん、っつうかよーく考えたらあのキッチンの血って泊ちんのものじゃなかったら犯人のって考えるのが普通だよな?」

「確かに…。」

「つうことはだ。犯人は泊ちんからの一撃をどこかしらに食らったってことだよな?」

「そういうことでござるな。」

「だとしたら深見ちんが犯人ってのはありえねえ気がしてきたんだけど。」

「どういうことだ?」

「そりゃあ深見ちんのアレよ。」

 

クレイグクンの言いたいアレってもしかして…、

 

 

 

証拠提出

【深見の護身術)

 

「これで証明するね!」

 

 

 

「アレってもしかしてボクの護身術のこと?」

「それよそれ。」

「護身術ってどういうことー?」

「えっとね、ボクは探偵でしょ?だから危ない目に遭うこともあるし、最低限自分の身を守れるよう護身術を身につけてるんだ。」

「とは言っても不意打ちとかでは厳しいと思いますわ。」

「いんや、そんなことはないってのは俺ちんが証明するぜ。なんたって昨日と今日、2回ふざけて不意打ちしたら2回ともひでえ目に遭ったからな。」

「なんでそんなことをしているんだ…。」

「スキンシップのつもりだったんだよぉ。で、深見ちんは動機の事もあって昨日から気を張ってるって言ってた。そんで気を張ってるときはどんな攻撃も返せるって話だ。」

「さすがに超高校級の格闘家とかだと無理だけどね…。」

「でも泊ちんはそんな強いわけねえだろ?そんだけ強えんなら最初っから雷文ちんを狙うわけで、それが無理だから深見ちんをターゲットにしようとしていたわけで。」

「つまり、泊が包丁を持って襲いかかったところで深見が出血を伴うようなケガを負うわけがない、と?」

「そゆこと。俺ちん達の他のメンバーならともかく深見ちんはそれこそ包丁を持った犯罪者なんて相手し慣れてるわけで、いきなりの包丁にビビって動けなくなる、なんてのも考えにくいだろ?」

「それはそうかも…。」

「…少なくともキッチンが血塗れになるようなケガを負うとは考えにくいな。」

「ってことは犯人の議論も振り出し、ってことですの?」

「その可能性が高いんじゃねえの?ま、ゼロじゃあねえけど。」

「ボクは少なくとも別の犯人がいるって考えた方がいいと思うけど、みんなはどうだい?」

「うーん、そう聞いちまうとそんな気がしてくんな…。優の字、わりい…。」

「いいよ。元々ここはそういう場だし。」

 

そう返すボクにクレイグクンはバチンと目配せをしてくる。もしかしてボクが犯人だっていう可能性は低いと思っていながらさっきはボクを疑う側についたのか…?

 

「…全く、行動が読めないんだから。」

 

でもクレイグクンがさっき言った通り、キッチンの血が犯人の血だと仮定するとかなり犯人の動きが絞れてくるような気がする…。ならばその前提の元で犯人の行動を推理していくのが吉かも知れない。どうやら美作さんも同じ考えに至ったらしく、次の議論の口火を切った。

 

 

 

議論開始

 

ミマサカ「じゃあさっきクレイグサンの言った通り、」

 

 

ミマサカ「キッチンの血が犯人のものだとすると、」

 

 

ミマサカ「犯人はキッチンでどんな行動を取ったんすかね?」

 

 

ダイチ「とりあえず、【泊君に襲われた】のは確定だよねぇ?」

 

 

ハツキ「そのせいで傷を負っちゃったんだもんね…」

 

 

カブラギ「…あの状態を見るに」

 

 

カブラギ「犯人はキッチン内を【逃げ回った】はずだ」

 

 

ハヤセ「その後は…」

 

 

ハヤセ「尚輝から【包丁を奪って】」

 

 

ハヤセ「代わりにシュレック?の串で」

 

 

ハヤセ「アイツを【刺し殺した】んだよな!」

 

 

あれ、確か泊クンが攻撃を続けられなかったのはそのせいだっけ…?

 

【折れた包丁)→【包丁を奪って】

 

「それは違うよ!」

 

 

 

「えっと、まず、シュレックじゃなくてシュラスコ、ね?シュレックは緑の怪物だよ…。」

「それだそれ!」

「その包丁って確か泊がただの被害者じゃない、って話の根拠の1つだったよな?」

「うん、その通りだよ。泊クンは犯人を包丁で攻撃していたはずだ。だけど、その包丁を奪われたんじゃなくて折ってしまったことで攻撃を続行できなくなってしまったんだ。」

「なぜそんなことに?」

「犯人のことを攻撃しながら追いかけたからじゃないかな?」

 

恐らく泊クンが犯人を追いかけていたという証拠もある。

 

 

 

証拠提出

【傷だらけのキッチン)

 

「これで証明するね!」

 

 

 

「キッチンが傷だらけだったでしょ?泊クンは包丁を振り回している内にキッチンのそこら中に傷を付けてしまったんだと思うよ。」

「で、その最中に包丁を折っちまった、と。」

「うん。」

「どこで折ったんだろー?」

「その場所も推測できるよ。」

 

泊クンが包丁を折ってしまったと思われる場所。それを示す証拠は…

 

 

 

証拠提出

【ドアの傷)

 

「これで証明するね!」

 

 

 

「食堂に向かうドアだよ。」

「あー確かあそこにひときわ深い傷があったっすね!」

「そう。そこで包丁を折ってしまったんだ。」

「その傷が前々からあったものだって可能性はないでござるか?」

「恐らく今回の事件の過程で付いたものだと思うよ。」

 

それはドアの近くに落ちていたものが証明してくれる。

 

 

 

閃きアナグラム

 

Q.キッチンのドアの傷が昨夜の事件で付いたことを証明するものは?

 

〔き〕〔ん〕〔ぞ〕〔く〕〔へ〕〔ん〕

 

→金属片

 

「これだ!!」

 

 

 

「だってこの傷の付いたドアの足元に金属片が落ちていたからね。」

「金属片でござるか?」

「うん。さすがに普段のキッチンでドアの足元に金属片が落ちてることはないでしょ?」

「それはそうでござるな…。」

「そしてその金属片の正体はここまでの推理も鑑みると包丁だって考えられる。つまり、泊クンは犯人を攻撃する内にこのドアに包丁をぶつけてしまい折ってしまったんじゃないかってことも推測できるんだよ。」

「なるほど…。納得したでござる!」

「つまり、状況を整理すると、泊サンは包丁で今回の事件の犯人を襲い、最初に深い傷を負わせることに成功した。けれどそれだけじゃ犯人は死なず、逃げる犯人を包丁を振り回しながら追いかける内に食堂側のドアに包丁をぶつけてしまい折ってしまった。その隙を突いて犯人はシュラスコの串を使って泊サンを殺した。ってことでいいっすか?」

「そういうことになるかな。」

「でもそれじゃなんで犯人が土産物屋までわざわざキーホルダーを取りに行ったのか判然としないね。深い傷も負っているというのに。」

「そこは犯人の推測できる行動と本来その中で残った痕跡から推理していくしかないね。」

 

 

 

議論開始

 

ツダ「犯人は泊クンを殺した後、」

 

 

ツダ「キーホルダーを取りに【土産物屋】へ行ったハズだよね?」

 

 

カブラギ「…その後【キッチンへと戻ってきている】ハズだ」

 

 

ハツキ「でも犯人は大怪我してるはずで、」

 

 

ハツキ「何でわざわざ遠い土産物屋まで行ったのか、」

 

 

ハツキ「【理由が分からない】んだよね?」

 

 

タカオカ「どうにか推測できねえのかい?」

 

 

カナヤ「できるなら最初からやっているだろう」

 

 

カナヤ「犯人の【痕跡もなし】に」

 

 

カナヤ「推測なんぞできるわけもない」

 

 

キダ「それでもどうにかするしかありませんわよ!」

 

 

そう言えばキーホルダーを取りに行っただけならあの証拠に説明が付かないな…。

 

【血の足跡)→【痕跡もなし】

 

「それは違うよ!」

 

 

 

「犯人の行動の足跡は残っているよ。文字通り、犯人の血でできた足跡としてね。」

「足跡ごときで何が分かる?」

「説明が付かないんだよ。」

「説明?」

「もし犯人がキーホルダーを取りに行くためだけに土産物屋に行ったなら足跡の状態に説明が付かないんだ。」

「置いてかねえでくれよ。その足跡ってのはどういう状態だったんでい?」

 

確かにまずはその説明からだね。現場に残されていた足跡の状態は…

 

 

 

選択肢セレクト

 

1.歩幅が広い

 

2.全部つま先立ち

 

3.帰りの分がない

 

→3.

 

「これだ!」

 

 

 

「その足跡っていうのはね、帰りの分がなかったんだ。」

「…そういうことか。」

「なんで鏑木サン一人で勝手に納得してるんすか!?」

「…キーホルダーはカモフラージュ、ということだろう?」

「うん。その通り。犯人はキーホルダーを持ち出して目立つように現場に残すことで土産物屋に行った真の目的を隠したんだ。」

「なぜそんなことが足跡から分かる?」

「…犯人はかなり出血していたはずだ。そしてそれほどのケガならすぐに血が止まることはないし傷が塞がることもない。それならばただキーホルダーを取りに行っただけならキッチンへ戻る方向の足跡がないのはあり得ないだろう。」

「そういうことか…!」

「他のみんなにも分かりやすく説明すると、犯人はすぐに血が止まらないような大怪我だった。ならばキッチンへ戻る方向の足跡が残らないというのは本来あり得ないハズなんだ。犯人はその足跡を消すような何らかの目的で土産物屋に行き、その目的を隠すためにキーホルダーを持ち出したんだよ。」

「つまり犯人には土産物屋に行った真の目的があったってことか!!」

「それじゃー、次はその真の目的だねー。」

 

 

 

議論開始

 

コトムラ「犯人が土産物屋に行った真の目的って何だろうねー?」

 

 

ハヤセ「『食いもん』じゃねえか?」

 

 

ハヤセ「うまいもん食えば傷も治るだろ?」

 

 

キダ「そんなすぐには治らないと思いますわ…」

 

 

ツルマキ「『傷口を押さえる布』とかはどうだろう?」

 

 

ツルマキ「応急処置には不可欠だろう」

 

 

ライモン「いや、『レジ袋』だ!!」

 

 

ライモン「傷から出た血をそこにため込んだんだ!!」

 

 

ダイチ「そんなに上手くいくかなぁ…?」

 

 

何日か前の探索と変わったポイントがあったような…

 

【開けられた段ボール)→『傷口を押さえる布』

 

「それに賛成だよ!」

 

 

 

「多分、靏蒔さんの言うとおり、犯人は傷口を押さえるための布を探しに行ったんだよ。」

「やはりか。」

「実はね、何日か前の探索の時とは変わっていたところがバックヤードにあったんだ。」

「変わっていたところ?」

「段ボール箱が開けられていたんだよ。」

「それがどう事件に関係するの?」

「関係してるのはその中身なんだ。」

 

その段ボールの中身は…

 

 

 

選択肢セレクト

 

1.Tシャツ

 

2.スノードーム

 

3.お菓子

 

→1.

 

「これだ!」

 

 

 

「Tシャツが入っていたんだよ。」

「Tシャツ…。厚手の布でござるな。」

「それに、犯人がその箱の周りに長く留まっていたって証拠もあるんだ。」

 

犯人が段ボール箱の周りに長く留まっていた証拠は…

 

 

 

証拠提出

【血溜まり)

 

「これで証明するね!」

 

 

 

「箱の周りに血溜まりができていたんだ。」

「補足をしておくと、キッチンから続いていた血の足跡と血痕はこの血溜まりに続いていたからこの血溜まりは十中八九犯人の血液によってできたものだと考えられるね。」

「犯人はTシャツを取り出すために箱の周りに留まっていたからこそこんな痕跡が…」

 

 

「その推理はクラッシュだ!!」

 

 

「ちっと確認してきてえんだけどさ、」

「どうしたの?」

「ホントに犯人はTシャツを使ったのか?だって土産物屋にはもっと使いやすい手ぬぐいとか置いてあっただろ?なんでわざわざTシャツを使う必要があるんだよ?」

「それならそこの疑問はきっちり解消していこうか。」

 

 

 

反論ショーダウン

 

「土産物屋には」

 

 

「手ぬぐいとかもっと使いやすいモンも」

 

 

「置いてあっただろ?」

 

 

「なんで犯人はわざわざ」

 

 

「バックヤードまで行って」

 

 

「Tシャツを取りに行ったんだ?」

 

 

-発展-

 

「そこは多分それだけ出血量が多かったからじゃないかな?」

 

「手ぬぐいを使うだけじゃ」

 

「血が流れ出すのを止めきれなかったんだよ。」

 

 

「そうは言ってもさ」

 

 

「犯人がTシャツを使ったって」

 

 

「確証もないだろ?」

 

 

「血溜まりだって」

 

 

「箱に寄っかかっただけかもしんねえし…」

 

 

「犯人が箱からTシャツを取り出したっつう」

 

 

「【痕跡もない】ワケだしよ?」

 

 

もしかしたら箱の近くに落ちていたアレって…!

 

【ビニール袋)→【痕跡もない】

 

「その言葉、斬らせてもらうよ!」

 

 

「それならば段ボール箱の近くに落ちていたこのビニール袋がそのTシャツを取り出したっていう証拠になるよ。」

「ただのゴミじゃねえのか?」

「最初はボクもそう思っていたんだけどね。でもそれは違かったんだ。」

「その袋の中には何が入ってたんすか?」

 

この袋の中に入っていたもの、それは…!

 

 

 

選択肢セレクト

 

1.キーホルダー

 

2.Tシャツ

 

3.モノトラ

 

→2.

 

「これだ!」

 

 

 

「そのまんま、Tシャツだよ。アパレルショップなんかに届く服は基本的に袋に入った状態でお店に届くからね。それにハンガーに掛けておかないのであれば袋に入ったまま陳列することも少なくない。だからこのお土産のTシャツもビニール袋に入っていたと考えられるんだ。」

「…箱の近くに落ちていたのであればそう考えるのが妥当か。」

「さすれば、犯人は傷口をTシャツで押さえていた、というのも間違いなさそうでござるな。」

「あれ、ってことはさ、ここまでの情報を総合すると犯人はひどいケガをしてるってことだよね?それなら男女それぞれで服を脱いで確認すれば犯人がすぐ分かるんじゃないの!?」

「それは名案だ。ならば男子は一度裁判上を出てもらって…」

「そうは問屋が卸さねーんだぜ!!」

「何だよ、邪魔すんなよ!」

「そんなの学級裁判の趣旨に反するじゃねーかよ!そんなんで犯人が分かっても誰も面白がってくんねーんだよ!」

「そんなのどうだって良いじゃん!!」

「よくねーの!!視聴率に…っとこれ以上はマジいな。とりあえず、誰がその傷を負った犯人なのかっつーのは議論と推理で導き出してくれ!」

「ちぇーっ、良い案だと思ったんだけどなぁ。」

「それならそれで仕方ないだろ。犯人が誰なのか推理するしかあるまい。」

 

犯人はかなりの出血を伴うケガをしている。その犯人は一体誰なのか…。まずはその候補者を絞っていかないと…!

 

 

 

議論開始

 

ハツキ「犯人はひどいケガをしてるんだよね」

 

 

キダ「だとしたらわたくし達の中にも」

 

 

キダ「【ケガ人がいる】ハズですわね」

 

 

ツルマキ「そうは言っても誰がそのケガ人なんだ?」

 

 

カナヤ「【見た目で分からない】から議論しているんだろう」

 

 

タカオカ「オイラはケガなんかしてねえぞ?」

 

 

ハヤセ「アタシもだ!!」

 

 

ツダ「言うだけなら誰にだってできるよ」

 

 

カブラギ「…そうは言っても【情報がない】」

 

 

カブラギ「…誰がケガ人かなんて本当に分かるのか?」

 

 

ダイチ「僕も分からない気がしてきたよぉ…」

 

 

そう言えば捜査中に気になることがあるって言ってた人がいたような…

 

【ケガ人)→【情報がない】

 

「それは違うよ!」

 

 

 

「そう言えば真理ちゃん、捜査中に気になることがあるって言ってなかった?」

「気になること…。気になること…。もしかしてアレのことかい?」

「それで合ってるんじゃないかな。」

「実は昨晩の間にかなりケガ人がボク達の中に出ているようなんだ。」

「ケガ人?」

「そうさ。実際ボクも今朝2人を診察したんだ。」

「真理ちゃんが治療した2人の他にも何人かケガした人がいるんだ。」

「そのケガをした人っていうのは誰でござるか?」

「まずボクが腕の軽い筋肉痛、雷文クンが首を寝違え、言村さんと美作さんが昨日の枕投げ大会でそれぞれ足首と腰をケガ、そしてクレイグクンがパソコンを長時間弄っている間の腰痛かな。」

「つまり、この中に犯人がいるってぇワケだな?」

「だけどー、深見君は可能性が低い、って話にさっきなったよねー?」

「そういやそうだな。」

「ってことは4人、か。」

 

…いや、それは違う。ここまで絞られてくるともう誰が犯人かというのはほぼ分かっている。ボクが犯人の可能性があると睨んでいるのは2人だ。

 

「まず真理ちゃんに一応確認しておきたいんだけど、診察ってどの程度のものをしたの?」

「まあ、朝食まで時間もないから服の上からの触診程度さ。本人達には朝食後に治療してあげると言ってあったからね。」

「そっか、ありがとう。」

 

だとすると犯人が誰かはまだ確定できない、か。じゃあまず2人を削るところから始めよう。

 

「実はね、その4人の中から2人は候補から外すことができるんだ。」

「そうなんですの?」

 

まず、ケガをしている箇所が外に出ていて明らかに犯人ではない人物がいる。それは…

 

 

 

選択肢セレクト

 

1.雷文

 

2.言村

 

3.美作

 

4.クレイグ

 

→1.

 

「これだ!」

 

 

 

「まず雷文クンは犯人候補から外せるんだ。」

「自分で言うのもなんだが何でだ?」

「ケガをしている場所が表に出ている上に首だからそもそも包丁なんて当たったら致命傷だからね。」

「そもそも泊殿は雷文殿を避けて深見殿を狙うつもりだったわけでござるし、犯人とは考えにくいでござるな。」

「そしてもう1人。」

 

その人のケガの箇所はあそこまで出血するとは考えにくい上に、普通に考えたら包丁では狙わない場所だ。

 

 

 

選択肢セレクト

 

1.クレイグ

 

2.美作

 

3.言村

 

→3.

 

「これだ!」

 

 

 

「犯人候補から外せるもう1人は言村さんだよ。」

「香奈ー?」

「そう。言村さんのケガをしている場所は足首。」

「包丁ではちょっと狙いにくいよねぇ。」

「その通りだよ。だから言村さんは犯人じゃないと考えられる。」

「つうことは、残る犯人候補はミマの字とクレの字ってなワケかい。」

「なるほど、だからボクの診察について聞いたわけだね。もしきちんと治療までしていたらどちらが犯人かすぐ分かったハズだからね。でもボクは服の上からの触診しかしていない。残念だよ。」

 

……!そうか…。そういうことだったのか…。あそこに残されたアレは…。そう言えばあの情報も総合すると…。

 

「あれ、深見サン、どうしたんすか?ブツブツ言い出して?」

 

…だとすると犯人は…。

 

「…2択じゃない…。もう犯人は分かった…。」

「え、マジか!!?」

「それって誰でござるか!!?」

 

そう、この事件の犯人は…!!

 

 

 

 

 

指名しろ

【ミマサカカナデ】

 

「キミしかいない!」

 

 

 

 

 

「…え?自分っすか?ちょっとやだなー。深見サン冗談キツいっすよ!」

「いや、現場に残されていたあの証拠、そして美作さん自身が調べてくれたものがキミを犯人だって教えてくれたんだ!!」

 

 

 

議論開始

 

ミマサカ「ちょっとやだなー」

 

 

ミマサカ「自分が犯人なワケないじゃないっすかー」

 

 

ライモン「そうだぜ?」

 

 

ライモン「【クレイグの可能性】だって残ってるんじゃねえのか?」

 

 

ミマサカ「そ・れ・に!」

 

 

ミマサカ「見つけた証拠は【使い切っちゃった】っすよ?」

 

 

ミマサカ「他になんにも残されてないっすよ!」

 

 

ダテ「うーん、本当に美作殿が犯人なんでござるか…?」

 

 

コトムラ「香奈もそうは思えないよー」

 

 

キッチンに残されたアレをボク達はまだ議論に挙げていない…!

 

【淹れかけの紅茶)→【使い切っちゃった】

 

「それは違うよ!」

 

 

 

「まだこの証拠を使ってないハズだよ。」

「これは確かキッチンに残されていたもの、だったよな?」

「うん。こんな風に紅茶を淹れようとしたまま放置するって言うのは考えにくいでしょ?何かアクシデントがあって紅茶を飲めるような状況になくなってしまったと考えるのは自然なはずだよ。」

「確かにそれはそうだと思うっすけど、それがなんで自分が犯人だってことに繋がるんすか…?」

「それはこの証拠と照らし合わせれば分かるんだ。」

 

紅茶が美作さんを犯人だと裏付ける証拠となる根拠は…

 

 

 

証拠提出

【ホットドリンクの派閥)

 

「これで証明するね!」

 

 

 

「美作さんが調べてくれたこれだよ。」

「コイツはなんだ?」

「みんながどんなホットドリンクを好むのか、という事を調べた結果だよ。みんな捜査中に美作さんに聞かれなかった?」

「そう言えば聞かれたような気がしますわね。」

「うちもー。」

「某もでござる。」

「そしてもちろん、この中には美作さんの名前もある。じゃあ美作さんは何が好きなんだろうね?」

 

美作さんが好きなホットドリンク、それは…。

 

 

 

選択肢セレクト

 

1.紅茶

 

2.コーヒー

 

3.ココア

 

4.緑茶

 

→1.

 

「これだ!」

 

 

 

「美作さんは紅茶派なんだ。」

「クレイグって可能性はないのか?」

「クレイグクンはコーヒー派だよ。深夜ではあるけど、わざわざいきなりルーティーンを変える必要もないし、この紅茶を準備していたのは十中八九美作さんだ。」

「…まいったっすねー…。確かに自分は紅茶好きっすけど、そのせいで犯人扱いされるんじゃたまったもんじゃないっすよ…。それだけで犯人にされるくらいなら、皆サンを守るためにも、精一杯反論させてもらうっすよ!!!」

 

 

 

パニックトークアクション

 

「冗談キツいっすよ!」

 

 

「自分は犯人じゃないっす!」

 

 

「それだけで犯人扱いっすか!?」

 

 

「それは間違いっす!!」

 

 

「紅茶は好きっすけど…」

 

 

「たまったもんじゃないっすよ…」

 

 

「証拠不十分っす!!」

 

 

「皆サンのためにも!!!」

 

 

『クレイグサンにだって犯人の可能性が残されているハズっすよ!!!』

 

《ドア》《の》《傷の》《位置》

 

「これで終わりだよ!!」

 

 

 

「…どういう、意味っすか?」

「議論の中でも話題に上がったキッチンのドアの傷。なんで付いたのかって話を覚えてる?」

「…包丁で攻撃したときに犯人に避けられてぶつかった、その時に包丁は折れてしまった、って話でしたよね?」

「そう。そしてその傷の位置はボクの腰よりも少し低い位置にあった。」

「それが…?」

「クレイグクンの身長は187cm、ボクよりも17cmも大きい。それに従ってボクよりも腰の位置が高いんだ。じゃあここで質問、泊クンは何で包丁が折れる程の力で攻撃したんだと思う?」

「トドメを刺すためじゃないのぉ?」

「その通り。でも泊クンは最初は犯人を一撃で殺そうとしたはずだ。だとしたら狙う場所は?」

「オレだったら咄嗟に同じとこを狙うと思うぜ。」

「2人のケガしている場所は?」

「腰、でしょう?」

「扉の傷はクレイグクンより腰の位置が低いボクの腰よりも低い場所にあったんだけど、だとすると?」

「…クレイグを殺すために刺す位置としては不適格。」

「だよね。だとしたら犯人の可能性が高いのは?」

「奏だけ、ってことかよ…。」

「…そういうこと。」

 

苦い顔をするみんなから視線を美作さんに移す。当の美作さんは反論を諦めたのか、目を閉じて天を仰いでいた。

 

「じゃあ、最後にこの事件の全てをまとめるから、それに納得したら罪を認めてくれる?」

 

                   ・

                   ・

                   ・

 

【生存者】

超高校級の探偵          深見優(フカミユウ)

超高校級のレーサー        速瀬マハ(ハヤセマハ)

超高校級のバスケットボール選手  雷文竜(ライモンリュウ)

超高校級の外交官         金谷秀征(カナヤシュウセイ)

超高校級のバドミントン選手    羽月翔子(ハツキショウコ)

超高校級の医者          津田真理奈(ツダマリナ)

超高校級の歴史学者        伊達小十郎(ダテコジュウロウ)

超高校級の大工          鷹岡筋次(タカオカキンジ)

超高校級の数学者         言村香奈(コトムラカナ)

超高校級の作曲家         美作奏(ミマサカカナデ)

超高校級の???         鏑木麗(カブラギレイ)

超高校級のハッカー        クレイグ・ホワイトバーチ

超高校級の弓道家         靏蒔由衣(ツルマキユイ)

超高校級の地主          大地真英(ダイチマサヒデ)

超高校級のバイオリニスト     木田結弦(キダユヅル)

 

残り15人




という訳で、犯人が発覚致しました!!皆さんの予想は当たっていたでしょうか?次回はおしおき編となって行くわけですが、死を目の前にして何を語るのでしょうか…?それは次回をお楽しみに!!

それでは今回の設定裏話です!今回は伊達小十郎君編です!!
伊達君は某コンビのツッコミ担当よろしく、仙台藩初代藩主の血を引いています。それ故にその人物に興味を抱くことになり、歴史学の道へと突き進んで行くことになります。ちなみに腰に差している竹光は幼い頃に時代劇にハマってからずっと持ち歩いている相棒のようなもので、本人曰く、死ぬまで持っているだろう、とのことです。
名前の由来に関してですが、苗字はもう設定の通り、そのまま現代まで苗字を引き継いできています。名前は伊達政宗の右腕、片倉景綱の通称から「小十郎」です。見た目や話し方とは裏腹に結構常識人な彼ですが、一体どんな活躍を見せてくれるのでしょうか?
今回はここまでです!それではまた次回お会いしましょう!!

前作の反省を生かして早々に推しのアンケートをしてみたいと思います!

  • 深見優
  • 速瀬マハ
  • 雷文竜
  • 金谷秀征
  • 羽月翔子
  • 津田真理奈
  • 伊達小十郎
  • 鷹岡筋次
  • 言村香奈
  • 美作奏
  • 鏑木麗
  • 泊直哉
  • クレイグ・ホワイトバーチ
  • 靏蒔由衣
  • 大地真英
  • 木田結弦
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