ダンガンロンパシンフォニア〜ボクの愛と希望の法廷〜   作:パルティアン

12 / 44
CHAPTER1 学級裁判 閉廷

ここまでの推理の流れをまとめて、こんな学級裁判なんてボクがここで終わらせる!!

 

 

 

クライマックス再現

 

ACT1

「今回の事件のきっかけは昨日の朝のこと。モノトラがボク達に対してコロシアイの動機を与えたことだった。」

 

「どういう理由でかは今となっては分からないけど、泊クンは動機となった情報を手に入れるために殺人計画を立てることになったんだ。」

 

 

ACT2

「そこで泊クンは殺人のターゲットを絞ることになった。」

 

「泊クンは手帳に自分が貸しを作っている人物をリストアップしているみたいだったから、その中から選ぶことになった。」

 

「その結果としてボクをターゲットにすることにしたみたいだけどね。」

 

 

ACT3

「泊クンは殺人計画を実行するために昨夜みんなが寝静まった後に凶器となる包丁を調達しにキッチンに侵入した。」

 

「そこで包丁を持っていたときに泊クンにとって想定外の出来事が起こってしまった。ある人物が紅茶を飲むためにキッチンにやってきてしまったんだ。」

 

「そして泊クンはその人物と鉢合わせてしまう結果になったんだ。」

 

「その人物こそが今回の事件のクロとなってしまったんだ。」

 

 

ACT4

「多分キッチンにやってきた段階では今回のクロは泊クンが殺人計画を立てているなんて思ってもいなかったはずだよ。」

 

「だからこそクロは紅茶を淹れる準備を進めていたわけだからね。」

 

「だけど泊クンはそうは思わなかった。クロに殺人を企んでいるところをバレたと思った泊クンは急遽その場で殺人計画のターゲットをクロに変更したんだ。」

 

「そして実際に泊クンは後ろからクロを襲撃し、腰に傷を負わせることに成功した。」

 

「だけどその傷は致命傷には至らず、クロはキッチンを逃げ回り、泊クンは包丁を振り回してそれを追いかけるという構図が生まれてしまったんだ。」

 

「その中で泊クンは食堂へ繋がるドアに追い込んだクロにトドメを刺そうと思い切り攻撃した。結果としてその攻撃は外れ、包丁はドアにぶつかって折れてしまったんだ。まあ、その時に付いた傷が犯人を証明する要素にはなったんだけどね。」

 

「そして包丁が折れたタイミングでクロは逃げ出せばよかったんだろうけど、そこまで頭の回らなかったクロはキッチンの中にあったシュラスコの串を掴み、思わず泊クンの喉を突いて殺害してしまったんだ。」

 

 

ACT5

「咄嗟の犯行であった分、クロはそのまま自分の部屋に逃げ帰ろうとしたけど、その時に自分の血で足跡が残っていることに気がついた。」

 

「そうでなくてもただでさえ出血が多かったからクロはその止血に使えそうな布を探すことにしたんだ。」

 

「そこでクロが思いついたのは土産物屋のバックヤードに置いてあったTシャツの入った段ボールだった。」

 

「だからクロはどうにかその段ボールを開けて取り出したTシャツを傷口の付近に縛りつけて止血をしたんだ。」

 

 

ACT6

「現場を離れて少し冷静になったクロは学級裁判のことを思い出したのか、現場をそのままにしてしまったことに気付いた。更に、今自分がいる土産物屋にクロたる自分が来た目的に気付かれればクロの正体に気付かれるとも踏んだ。」

 

「そこでクロは今自分がいる土産物屋と現場となったキッチン、両方の偽装工作ができる案を思いついたんだ。」

 

「計画に従ってクロは土産物屋の刀の形のキーホルダーを持ってキッチンに戻ったんだ。」

 

「そしてクロは泊クンの喉にキーホルダーを刺し直し、本当の凶器であるシュラスコの串についた血液を泊クンのスーツの裾で拭き取った上で元の場所に戻したんだ。」

 

 

「そして、現場やその他の場所に残った証拠を踏まえると、泊クンの攻撃を受けつつも返り討ちにし、自分の犯行だけでなく止血の証拠まで偽装しようとしたクロは美作奏さん、キミしかいないんだ!!!」

 

 

 

「…これが今回の事件の全てだよ。」

「……。」

「…。」

 

沈黙が流れる。でもそれは当然のことかもしれない。こうして犯人が分かるまで、ボク達みんなの心のどこかにこの仲間の中には人殺しをするような人物はいないっていう気持ちがあったはずだ。でもこうして証拠が揃ってしまうとその希望も打ち砕かれたも同然だ。そして当の美作さんも黙りこんだまま一言も発さない。

 

「…どうなんでござるか、美作殿。ここまでの深見殿の推理、合っているんでござるか?美作殿が、泊殿を殺したクロなんでござるか…?」

 

伊達クンが辛さをにじませた顔で美作さんに問う。美作さんが観念したように言葉を発しようと息を吸ったその瞬間、奴が割り込んできた。

 

「まー、犯人が分かったのは良いけどよー、この状態じゃまだ学級裁判は終わってねーんだぜ?」

「何だよ!邪魔すんなよ!!」

「だってよー、オマエラまだ投票してねーだろ?犯人確定みてーな雰囲気だけどよー、ちゃんと投票してその結果が出てからやっと裁判終了だぜ?最初にも言っただろ?」

 

そう言えば投票をするような事を言っていた気がする…。それならば仕方ない。話を聞くのは投票が終わってからでもできる。焦るべきじゃない。

 

「じゃあ、まず投票しちゃおうか。」

 

すると証言台に死んだ泊クンを含めた16人全員に対応したボタンが出てきた。ボク達はそれぞれが犯人の名前に対応したボタンを押した。

 

 

 

投票結果→ミマサカカナデ

 

 

 

【学級裁判閉廷】

 

「さあ、投票したぞ。」

「発表してよ!!」

「まあまあそう焦んなって!それじゃあ発表するぜ!!今回の投票結果は!!なんと!!まさかの!!大正かーい!!!!」

 

分かっていたことだった。彼女が犯人だってことは。でもどこかそれでもまだ彼女を信じたいと思っている自分が心のどこかにいた。でもそれももうできない。モノトラの非情な宣告は彼女が紛れもない泊クン殺しの犯人であることを証明していた。

 

「…やっぱり、美作さんが犯人だったんだね…。」

「…いやっすねぇ。深見サンがその真実を明らかにしてみせたんじゃないっすか。忘れちゃったんすか?」

「…そんなわけはないけど…。」

「それならばモノトラの言うとおり、皆サンは大正解、泊サンを殺したのは自分っす。」

「それはやっぱり、泊クンに殺されかけたから?」

「その通りの部分とその通りじゃない部分があるっすね。」

「…どういう、意味でござるか?」

「まず、殺人をした直接の理由はこれまでの推理の通り、自分がたまたま深夜に紅茶を飲むためにキッチンに入ったらそこで泊サンに出くわし、そこで殺されかけたからっす。」

「それじゃあ、その通りじゃない部分って何…?」

「自分がわざわざ偽装工作をしたり理由っす。」

「…ケガの応急手当の痕跡をごまかすためではなかったのか?」

「それもそうなんすけど、最悪、そんなごまかしをしなくてもどうにかなった可能性はあったんすよ。」

「どういうことぉ?」

「結局出血量がひどくて朝まで保たないと思ったんで、モノトラに治療をしてもらったんすよ。」

「つまり、美作さんの部屋に戻る方向への血痕さえ残っていなければ、あんな面倒な細工は必要なかったかも知れない、ってこと?」

「…そういうことっす。」

「じゃあなんでそんなことしたのさ!?」

「…急に怖くなっちゃったんすよ。もしかしたらこのまま現場の状況を放置して部屋に戻ってしまったら自分が何か痕跡を残してしまってバレてしまうかも知れない、って。そしたら自分は死ぬことになるって。」

「人の命を奪っておいて自分は死にたくないと思ったワケか。自分勝手だな。」

「何とでも言ってください。そもそも泊サンを殺したのだってこのままじゃ逃げ切れずに殺される、死にたくない、って思ったからっすから。泊サンを殺す前も、殺す後も、死にたくないって気持ちは変わってないっす。」

「もしその結果キミ以外のボク達全員が死ぬことになったとしても?」

「その時の自分はそう思っていたっす。」

「その時は、ってどういうことだよ?」

「捜査をしている内にどんどん冷静になって、だんだん自分がしでかしたことの大きさに気付いたっす。そして本当に自分が、自分だけが生き残って良いのか、そう思うようになっていったっす。」

「…だからホットドリンクの派閥を調べたりしてくれたってこと?自分の好みまで正直に書いて。」

「その通りっす。何かヒントになればと思って。実際に事件が起きる直前に自分の好みのものを飲もうとしていた自分にしか重要だと思えないことでしたから。」

「なんでそこまでしたんでい?もしかしたらそれがなかった優の字ですら犯人が誰か繋がらなかったかもしれねえんだぜ?そしたらお前さんだけでも生き延びられたかも知れねえ。」

「それはー、うーん、あはは。過ぎらなかったと言ったら嘘になるっす。ここで、この裁判だけどうにかやり過ごすことができれば自分は生き延びられるってそう思ったっす。でも、そうやって生き延びたところで自分は自分を嫌いになる。自分を嫌いなまま生きるなんてそんなの生きてるって言わないじゃないっすか。死にたくないからって理由で人を殺して偽装工作までした自分が言っても説得力ないかもしれないっすけど、そんな生き方をするくらいならみんなを助けて死んだ方がマシっす。昨日は咄嗟にそうしちゃったっすけど、自分はそうありたい。」

 

真剣な目で彼女はボク達に訴えかけてくる。確かにその言葉は彼女の行動と矛盾しているかもしれない。けれどそう語る彼女の瞳には嘘はない。これまで多くの噓吐きを見てきた探偵であるボクであるからこそ、それだけは断言できる。

 

「さてと。」

 

一通り自分の気持ちを話し終えてスッキリしたのか、美作さんは何かスイッチを切り替えるように一言漏す。

 

「みんなを守りたいって言ったっすけど、今の状態じゃそれは厳密には達成されたとは言い切れないっすね。」

「どういう意味…?」

「そりゃあ、1つしかないじゃないっすか。自分は今回の事件の正しいクロで、それを皆サンは言い当てた。それならば正しいクロである自分が向かう先は…」

「…おしおき、か。」

 

美作さんの言葉を先回りして鏑木クンが呟く。

 

「もう、最後まで言わせてください!最期の言葉になるんすから!!でもまあ、こんな締まらない最期も自分らしくてちょっといいかもしれないっすね。じゃ、モノトラサン、始めちゃってください!」

「お?いいのか?」

「美作さん!!!」

「自分は人を殺したんす。その報いくらいきちんと受けさせてください、それがせめてのわがままっす。」

「それじゃあ!!超高校級の作曲家、美作奏のために!!スペシャルなおしおきを!!!用意したぜ!!!!」

「あと最期に1つだけ。こんな人殺しの言葉なんて、って思うかも知れないっすけどついでだと思って聞いてってください。自分はこんなことになっちゃったっすけど、皆サンならきっと、これ以上悲劇を起こさないことができると思うっす。だから、こんなコロシアイで死ぬのなんて、自分で最後にしてください。お願いします。」

 

美作さんはそう言い終えるとボク達に向けて深々と頭を下げた。

 

「そんじゃ始めるぜ!!!おしおきターーイム!!!!」

 

モノトラは床からせり上がってきた赤いボタンをその手に持ったガベルで思い切り押した。すると唐突にそれは始まった。

 

 

 

ミマサカさんがクロにきまりました。

おしおきをかいしします。

 

 

 

頭を下げる美作さん。その上から突然、鋼鉄の鎖が伸びてきて、その先に付いた首輪が美作さんの首を捕らえた。

 

首輪がしっかりと美作さんの細い首を押さえ込むと、そのままもう一度鎖は上へと戻っていき、美作さんの身体もそれに引っ張られるように上へと登っていく。

 

どうにか連れ戻そうとみんなが腕を伸ばしたけれど、その甲斐空しく、みんなの手は空を掴むこととなった。

 

すぐに見えなくなった美作さんの身体がどうなったのか、それを見せるために大きなモニターがボク達の前に登場した。

 

そこにいたのはタキシードを着て様々な楽器を持った大量のモノトラ達と鎖に繋がれたまま譜面台の前に立たされた美作さんの後ろ姿だった。

 

 

超高校級の作曲家・美作奏のおしおき

《アイネ・クライネ・フェアツヴァイフルングムジーク》

 

 

元々首には先ほどから鎖が繋がれているが、更に2本鎖が伸びてきて美作さんの両方の手首を捉える。そして鎖に繋がれた彼女の右手にはいつの間にか指揮棒が握られている。

 

一度画面が上にずれていく。するとその鎖の先にはそれぞれ美作さんの手を繋ぐ鎖を握ったモノトラがいた。

 

モノトラが片方の鎖を上げると美作さんの右手がつられて上がる。するとチューニングしていたモノトラのオーケストラが静かになる。

 

息を整えたモノトラは鎖を振り始める。それと同時に演奏が始まる。演目は「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」。ドイツ語で「小さな夜の音楽」。

 

いきなり有名なフレーズから始まり、いきなり最高潮を迎える。だんだん曲名にふさわしく静かなフレーズが流れる。

 

そして再びあのフレーズへ。ゆっくりしていたところに油断していたのか、モノトラは焦って鎖を引く。すると美作さんの肘からバキッと嫌な音がした。

 

肘から飛び出す骨。吹き出す鮮血。ここからは美作さんの顔は見えないが、きっとその顔は苦悶に歪んでいることだろう。

 

どんどん盛り上がっていく曲。混乱している様子のモノトラ。するともう片方の腕も骨が折れ、皮膚から鮮血と共に骨が突き出す。

 

リズムが乱れ、曲も本来のものとはかけ離れたものになっていく。

 

それでもお構いなしにモノトラは演奏を続けていく。鎖も変わらず振られ、どんどん美作さんの身体は痛めつけられていく。

 

肩が外れる。皮膚が裂ける。飛び出した骨が別の場所に刺さり、さらに噴き出す血。

 

そして曲はクライマックス。どんどん盛り上がっていき、そして最期にはボロボロになって本当に人かどうかも分からない美作さんが両手を上げ、最高潮のまま演奏は終了した。

 

幕は下りる。静寂に包まれたステージ。何も見えなくなったその幕の後ろでゴトンと何かが倒れる音がした。

 

幕の下からは鮮血が流れ出し、彼女の命は既に尽きてしまっていることをありありと画面の外に伝えていた。

 

 

 

「エクストリィィーーーーム!!!!!」

「うわああぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

満足げに叫ぶモノトラと悲鳴を上げるみんな。反応は正反対だった。

 

「ちょ、もう限界…。」

 

中にはその凄惨さに吐き気を催す者までいた。

 

「なんでこんなことになっちゃうの…?」

「もううち帰りたいよぉ…。」

 

他にも青ざめた顔で目の前の現実を受け入れられずにいる者もいた。

 

「…モノトラ。」

「お?なんだ?」

「なんでボク達にこんなことをさせる。こんなことをさせても無意味なはずだ。」

「そんなことはないぜ?意味ならある。オマエラをこうやって“絶望”させられるって意味がな。」

「“絶望”…?」

 

“絶望”。その言葉に聞き覚えのないものはボク達の中にはいないだろう。数年前に起こった「人類史上最大最悪の絶望的事件」、そしてその首謀者であった江ノ島盾子率いる「超高校級の絶望」。いわば、この数年間の世界中の人たちの身に起こった悲劇を象徴するワードこそが“絶望”だ。

 

「“超高校級の絶望”は数年前に滅んだはずだ。お前達は何者なんだ!?」

「なあに、“絶望”は滅んじゃいない。いや、どこからでも何度でも舞い戻って見せる、それだけだ。」

 

つまり、このコロシアイは数年前、希望ヶ峰学園で起こったコロシアイ学園生活と同じ、“超高校級の絶望”が仕組んだものっていうことか…?

 

「まあ、その辺は今するんじゃつまんねー。どうせだったらもっと盛り上がるタイミングでしねーとな。そんじゃ、オレは先に戻らせてもらうぜ!!」

「あっ、おい!!」

 

ただただ気になる情報の断片だけを残してモノトラはボク達の前から姿を消した。残されたボク達の間にはただただ重苦しい空気だけが残されていた。

 

「…絶望なら、充分しちゃってるよ…。」

 

羽月さんがポロッと零す。そしてそれは心のどこかでみんなが思っていた事だろう。だから誰もそれに反論することができないでいる。

 

「…でも前は向かなきゃいけないよ。」

 

そう、ここで立ち止まってもいられない。

 

「美作さん、最期に言ってたでしょ?ボク達だったら二度とコロシアイを起こさせないことだってできるって。」

「そんなこと言ったって…。」

「それに、モノトラが、このコロシアイを仕組んだ奴が“超高校級の絶望”だったとしても先輩達みたいにボク達だってきっと奴らを倒すことだってできるはずだよ。」

「…そう、でござるな。某達だって入学してすぐと言っても希望ヶ峰学園の一員、希望の象徴でござる。こんなところで凹んでいられないでござる!」

 

伊達クンのこのさっぱりとした性格にはどれだけこれからも救われていくことなんだろう。彼のさっぱりと割り切ったその言葉に他の落ち込んでいたみんなも顔を上げていく。

 

「確かに、落ち込んだまま進まないなんてボク達らしくなかったね。さて、死んでしまった者は仕方ない。凹んでいたところで2人が帰ってくるわけでもない。そんなことをしているくらいなら2人の死を無駄にしないためにもしっかり休んで、しっかり出口を探して、ここにいるみんなでこんな場所を出て行かなきゃね。」

「さすが医者、ドライですわね。」

「いやー、まだ引きずっちゃいるけどね。でも救えなかった者を背負ったままじゃいつかその重さに潰される。それじゃあ意味がない。死んだ人の事を、なんで死んだのかを忘れちゃいけない。けど死なせてしまったことは他でもない、彼ら自身の問題であるべきだ。自分が殺したんでもない限り自分が背負う必要はないのさ。だから2人の死に凹むのはここまでさ。」

「…。」

 

そんな真理ちゃんの医者らしいさっぱりとした死生観に帰ってくる言葉はなかったけれどみんなどこか吹っ切れた顔をしていた。

そうだ。ずっとここで凹んでいても仕方がない。もしそのマイナスな気持ちが次のコロシアイにでも繋がろうものならそれこそ死んだ2人に申し訳が立たない。

ボク達は二度とコロシアイを起こさないという決意を新たにこの地下の裁判場を後にした。

 

 

 

 

深夜、職員宿泊棟。ふと急に目が覚めた。あんなことがあった後だ。中々寝付けない。

 

「ちょっと外に出てみるか…。」

 

自分の部屋を出るとそこにはただただ静寂が流れていた。寝られているかどうかは別として他のみんなは深夜なのもあって部屋にいるようだ。ふと思いつきでとある部屋のドアに手をかける。

 

「…開かない、か。」

 

ボクが開けようとしたのは美作さんの部屋。もう亡くなっているとは言え女の子の部屋に入ろうとするというのはどうかとも思ったんだけど、もう二度と話せなくなってしまった彼女が何を思って生きていたのか、その足跡を少しでも辿れれば、と思ったんだけど、そううまくは行かないらしい。

その後泊クンの部屋も入ろうとしてみたけどこちらも入ることはできなかった。捜査の時しか入っていないから落ち着いて泊クンという人物について知りたかったんだけどな。どうやらモノトラは亡くなった人たちに関してボク達に情報を与えるつもりはないみたいだ。

一通り落ち着くと急に眠気が襲ってきたので部屋に戻ることにした。こんなところで寝落ちしておしおきなんてシャレにならない。布団に入るとそのままゆっくりと意識は暗闇に落ちていった。

 

 

 

 

CHAPTER1 小さな夜の絶望  END

 

 

TO BE CONTINUED…

 

                   ・

                   ・

                   ・

 

【生存者】

超高校級の探偵          深見優(フカミユウ)

超高校級のレーサー        速瀬マハ(ハヤセマハ)

超高校級のバスケットボール選手  雷文竜(ライモンリュウ)

超高校級の外交官         金谷秀征(カナヤシュウセイ)

超高校級のバドミントン選手    羽月翔子(ハツキショウコ)

超高校級の医者          津田真理奈(ツダマリナ)

超高校級の歴史学者        伊達小十郎(ダテコジュウロウ)

超高校級の大工          鷹岡筋次(タカオカキンジ)

超高校級の数学者         言村香奈(コトムラカナ)

超高校級の???         鏑木麗(カブラギレイ)

超高校級のハッカー        クレイグ・ホワイトバーチ

超高校級の弓道家         靏蒔由衣(ツルマキユイ)

超高校級の地主          大地真英(ダイチマサヒデ)

超高校級のバイオリニスト     木田結弦(キダユヅル)

 

残り14人




という訳でこれにて第1章終結です!!ちょっと時間がかかっちゃって申し訳ないです…。次回からは第2章が始まっていくので、物語がどう動いていくのか楽しみにしていただければ幸いです!!

それでは今回の設定裏話、鷹岡君編です!!
鷹岡君の大工としての特徴はその大きな身体からは想像も付かないような繊細な技術とそれをどんな場所でも十全に発揮できる身体能力です。そしてもう1つ、デザイン能力にも長けており、ただ家を建てるだけでなく、色んな施設の建設に携わっています。ちなみに、大地君が所有する施設の中にも鷹岡君が建設に関わっている建物が多くあります。どこかではそんな彼の力を見せる話も書けたらいいなとは思ってます。
名前に関しては、まず高いところで仕事をするイメージと力強いイメージから「鷹」と筋骨隆々なところから「筋」という字を盛り込みました。
それではまた次回お会いしましょう!!

前作の反省を生かして早々に推しのアンケートをしてみたいと思います!

  • 深見優
  • 速瀬マハ
  • 雷文竜
  • 金谷秀征
  • 羽月翔子
  • 津田真理奈
  • 伊達小十郎
  • 鷹岡筋次
  • 言村香奈
  • 美作奏
  • 鏑木麗
  • 泊直哉
  • クレイグ・ホワイトバーチ
  • 靏蒔由衣
  • 大地真英
  • 木田結弦
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。