ダンガンロンパシンフォニア〜ボクの愛と希望の法廷〜   作:パルティアン

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CHAPTER2 学級裁判 前半

地の底まで沈みきったエレベーターがガクンと止まる。そしてその扉が開かれる。ゆっくりと出て行くみんなをよそにボクは前回の学級裁判の最後を思い出していた。

 

『自分はこんなことになっちゃったっすけど、皆サンならきっと、これ以上悲劇を起こさないことができると思うっす。だから、こんなコロシアイで死ぬのなんて、自分で最後にしてください。お願いします。』

 

美作さんと約束したのに…。もう二度と学級裁判を起こさせないって…。なのにボク達はまたこんな場所に来ている。

大地クンはとても優しい人だった。自分だってあのビデオを見て動揺していたはずなのにボク達をもう一度団結させようと映画鑑賞会を提案してくれた。よりにもよってそんな彼を殺した人がボク達の中にいる。その事実が悔しい。そして美作さんとの約束を守れなかったことが何よりも不甲斐ない。

 

「おーい深見!早く来いって!」

「ごめん。今行くよ。」

 

でもだからと言ってこんなところで足を止めるわけには行かない。

この悔しさは学級裁判で晴らす。真実を明らかにすることで…!

 

 

 

コトダマ一覧

【モノトラファイル2)

被害者は“超高校級の地主”大地真英。

死亡推定時刻は14時40分頃。

死体発見現場は映画館。

死因は鈍器のようなもので頭部を殴られた事による頭蓋骨陥没骨折で即死。

被害者に抵抗した痕跡はなく不意打ちだったのではないかと考えられる。

 

【羽月の証言)

14時頃に大地にポップコーンとドリンクを届けた。

その2時間後に頼まれた通りに食べたもののゴミを回収しに来たら大地の死体を発見した。

 

【映写機)

今回使っていたものは大地の席のちょうど真後ろにあった。

高さはそこまで高い位置にはなく、目の前に何かが通ったらスクリーンに影が映ってしまうと思われる。

 

【フィルムのサイズ)

映写機にセットされていたフィルムの収録時間は約40分ほどのものだった。

 

【バーベルの重り)

フィルムをしまう棚に入っていた。大きさは直径20cm、重さは5kgほど。

血液が付着しており、これが凶器であると考えられる。

 

【重りの血痕)

被害者のものと思われる血痕。よく見てみるよ何本か筋のように途切れており、血液の付着時になにか紐のようなものが縛りつけてあったと思われる。

 

【大地の傷)

傷は頭頂部に横に長い長方形の傷が付いていた。

津田曰く、一般的な鈍器による撲殺と比較すると傷の形状や位置が不自然である。

 

【津田の証言)

2時半頃言村と話すにあたって羽月に紅茶、コーヒー、お菓子を届けてもらった。

15分ほど雑談をした後羽月はキッチンへと戻っていった。

 

【イスのへこみ)

大地が座っていたイスの背もたれにへこみが出来ていた。

重いものがぶつかったと考えられる。

また、そのすぐ下の床にも傷が付いていた。

 

【ポップコーンとドリンク)

羽月が大地に頼まれて持ってきたもの。しかし手を付けた痕跡がない。

 

【天井の梁)

床から約5メートルほどの高さにある。

大地の死体の真上の部分に糸や細い紐で擦ったような痕がある。

 

【ドアのロック)

映画の上映中はドアにロックがかかり、外からも中からも出入りできなくなる。

映写室にオンオフのスイッチがあるがほこりを被っていて誰も触れた形跡はない。

ドアの内側には手動で動かせるカギのつまみも付いているが、伊達によると上映中は動かせないとのこと。

 

【デッドボルト)

縁に何かを引っかけたような傷が残っていた。

 

【雷文の証言)

5キロの重りが1枚なくなっていた。

昨晩の時点では確実に存在していた。

 

【モノフック)

モノトラ特製のフックで、1本当たりの耐荷重は1トンを越える。

 

【言村の証言)

昨晩映画館の付近で奇妙な音を聞いた。

音の内容は乾いたパンという音と重いものがマットの上に落ちるような音。

同時に誰かと話しているとおぼしき大地の声も聞こえたが、映画館にはカギがかかっており入れず、怖くなって帰ってきてしまった。

今日津田に相談しようと思ったこともこの件に関してであった。

 

【トラパッド)

大地の部屋に置かれていたもので、今回の動機となっている。

中身は大地の動機ビデオであり、内容は大地がこれまで積み上げてきたものが全て崩れ去ったという旨のものだった。

 

【事件発生当時のアリバイ)

深見、速瀬、金谷はキッチンで鉢合わせ、そのままお茶会をしていた。

羽月は津田と言村にお菓子と飲み物を運んでおり、事件発生当時は3人で話していた。

雷文、鷹岡、鏑木はジムにいた。

伊達と靏蒔はそれぞれ大浴場におり、会話及び石鹸の貸し借りをしている。

クレイグと木田はアリバイの確認が取れていないが、2人とも映画館のロックがかかっている時間帯に深見と会っている。

 

 

 

【学級裁判開廷】

 

「同じような説明をすることにゃなるがまあ一応聞いてくれ。オマエラには今回大地真英を殺した犯人を当ててもらう。クロの指名は投票によって行う。その結果オマエラが正しいクロを指名できたらクロにはキツいおしおきを受けてもらうぜ。逆に間違ったクロを指名してしまった場合、クロは卒業、その他の奴らにおしおきを受けてもらう。ま、てなワケで議論を始めてくれ。」

 

前回と同じようにモノトラが裁判の大まかな流れを説明する。不本意ながら既に1回やったことだ。自分のやることは分かっている。

 

「まずは事件発覚までの流れを整理するぞ。昼食を取り終わって俺達はそれぞれに自分の時間を過ごしていたな。事件が発覚したのは午後4時頃だ。第一発見者は誰だ?」

「うちだよ…。大地君が映画を見終わったタイミングで鑑賞中に飲み食いしたゴミを片付けに映画館に行ったらそこで…。」

「アタシらは翔子の悲鳴を聞いて映画館に駆けつけたんだよな。」

「ボク達が駆けつけたことで3人以上の発見って条件を満たして死体発見アナウンスが鳴ったんだ。」

「よし、ならばその前提情報を元に議論を開始するぞ。」

 

 

 

議論開始

 

カナヤ「そう言えば羽月はなぜ分かった?」

 

 

ハツキ「なぜって言うのは何を?」

 

 

カナヤ「大地が死んでいるということについてだ」

 

 

カナヤ「映画館は上映が終わっているとはいえ」

 

 

カナヤ「【暗かった】だろう?」

 

 

ハツキ「大地君の座ってた席が一番後ろだったから…」

 

 

ハツキ「入ったときの廊下の明かりで」

 

 

ハツキ「明らかに頭が【血塗れだった】のが見えて…」

 

 

ダテ「確か大地殿の死因は頭部の陥没骨折だったでござるな」

 

 

ツルマキ「つまり大地は【ハンマー】か何かで」

 

 

ツルマキ「撲殺されたということか…」

 

 

あれ、本当にそうだったかな…?

 

【大地の傷)→【ハンマー】

 

「それは違うよ!」

 

 

 

「靏蒔さん、それは違うんだ。」

「だが撲殺に使うような凶器なんて後はバールくらいしかないだろう?」

「多分バールでもないかな。」

「そうなのか…。だがそもそもなぜそんなことが分かるんだ?」

「それは真理ちゃんに聞いてみよっか。」

「希望ヶ峰学園が誇る検死担当であるボクの出番かな?」

「そんな担当学校にはいらないよ!?」

「小ボケはそんなところにして、説明してもらえる?」

「ま、そうだね。手っ取り早い話、大地クンの頭に残された傷がハンマーやバールでつけたものとは違うのさ。さて、ここで問題だ。その傷の形はどんなものだったかな?」

 

確か傷の形は…

 

 

 

選択肢セレクト

 

1.三角形

 

2.長方形

 

3.円形

 

→2.

 

「これだ!」

 

 

 

「確か長方形、だったよね?」

「その通りだ。しかも後頭部から見て横長のね。ハンマーやバールじゃこうはならないだろう?」

「確かにそうだな…。」

「でもさぁ、だとしたら実際の凶器は何なんだい?」

 

それなら確かあそこで見つかったはず…!

 

 

 

証拠提出

【バーベルの重り)

 

「これで証明するね!」

 

 

 

「バーベルの重りだよ。これを使って犯人は大地クンを殺したんだ。」

「そんなのどこから見つけだしてきたんだ?」

「映写室さ。」

「映写室ぅ!?」

「映写室にあったフィルムを保管する棚の中に置いてあったんだ。しかもこの重りには血が着いているし、今回の凶器はこれで間違いないと思うよ。」

「ってことはー、犯人はわざわざバーベルの重りを使って被害者を撲殺してー、その後その凶器を映写室に隠したって事だねー。」

「ならば犯行時刻と死亡推定時刻は一致するでござるな。」

「ということは次は死亡推定時刻当時にアリバイがない人を探せば良いんだね!」

 

 

 

議論開始

 

コトムラ「死亡推定時刻にアリバイかー」

 

 

ツルマキ「モノトラファイルによると」

 

 

ツルマキ「大地の死亡推定時刻は【14時40分頃】だったな」

 

 

ライモン「その頃ならオレは【ジムにいた】ぞ!」

 

 

クレイグ「俺ちんは【自分の部屋にいた】ぜ!」

 

 

ツダ「それなら【ボクも同じ】さ」

 

 

カナヤ「待て待て」

 

 

カナヤ「1人1人話を聞いている余裕はないぞ」

 

 

キダ「ですがこのままではアリバイは分かりませんわ」

 

 

キダ「誰もアリバイについては【まとめていない】でしょう?」

 

 

こんなこともあろうかと準備はしてあるさ。

 

【事件発生当時のアリバイ)→【まとめていない】

 

「それは違うよ!」

 

 

 

「木田さん、安心して!捜査時間内にできる限りみんなに話を聞いてアリバイについてはまとめてあるから。」

「そうなんですの?さすが探偵、抜け目ないですわね。」

 

それ、褒められてるのかな…。

 

「で、アリバイはどうなんだ!?」

「一応みんなにも確認してもらいたいんだけど、ほとんどの人にアリバイがあったよ。」

「ほとんど?つまりアリバイがなかった人物がいる、と?」

「まあ、一応、ね。」

「なんでい、歯切れが悪いじゃねえか。普通に教えてくれよ。」

「まずはそうだね。この中でアリバイのない人物は2人。それは、」

 

 

 

選択肢セレクト

 

1.津田と羽月

 

2.金谷と速瀬

 

3.クレイグと木田

 

4.雷文と鷹岡

 

→3.

 

「これだ!」

 

 

 

「クレイグクンと木田さんだよ。」

「…!そういう、ことですの?」

 

木田さんは気付いてくれたみたいだ。

 

「なんでい、簡単な話じゃねえか。つまり、14時40分頃にアリバイがなかったのがクレの字とユヅの字ならこの2人のどっちかが犯人って事じゃねえか。」

「それがそうも簡単にはいかなそうなんだ。」

「どういうことでござるか?」

「ボクはね、2時を過ぎてから事件発生までの間に2人と会っているんだ。」

「そういうことか。」

「おい!結弦も秀征も自分だけ分かったような感じ出すなよ!アタシらにも分かるように説明してくれ!!」

「簡単に言うとね、2人はどちらも映画館の中には入れなかったんだよ。その時間は映画館にロックがかかっていたはずだからね。」

 

 

 

「ソイツは建て直しでい!」

 

 

 

「鷹岡クン!?」

「優の字が言いてえことは分かるが、やっぱ納得いかねえ!トコトンまで付き合ってもらうぜ!」

 

 

 

反論ショーダウン

 

「要は優の字は」

 

 

「2人に外で会った時間にゃ」

 

 

「映画館にはロックがかかってて入れなかった」

 

 

「だから2人は犯人じゃねえ」

 

 

「そう言いてえんだろ?」

 

 

「だがそいつぁそうは行かねえぜ!!」

 

 

-発展-

 

「ちょっと待ってよ!」

 

「あの時間に2人が外にいたってことは」

 

「2人に犯行が不可能だったことを完全に証明しているんだ!」

 

 

「なんでそう言い切れるんでい!?」

 

 

「別にあの時間に外にいても犯行が可能な方法はあるぜ!」

 

 

「映写室のレバーだ!」

 

 

「アイツで【自動ロックを切っておけば】」

 

 

「本来ロックがかかっていたはずの時間に」

 

 

「外にいることができるぜ!!」

 

 

確かに方法としては存在してるけど、その選択肢は取られなかったんだ…!

 

【ドアのロック)→【自動ロックを切っておけば】

 

「その言葉、斬らせてもらうよ!」

 

 

 

「いや、それはあり得ないんだよ。」

「そいつはどういうこった?」

「とっても簡単な話なんだ。だってあのレバーは、

 

そう、あのレバーは…

 

 

 

選択肢セレクト

 

1.埃が積もっていた

 

2.壊れていた

 

3.実はドアのロックのものじゃなかった

 

→1.

 

「これだ!」

 

 

 

「埃が積もっていたんだからね。」

「それがなんでい?」

「誰も触っていないんだよ。」

「そういうことか!!」

「誰も触っていない、ということはイコール誰もレバーを動かしていない、ということだ。ならば映画館のドアがロックされている時間帯に外にいたことが確認されているクレイグクンと結弦さんにも犯行は不可能だった、ということになるね。」

「なるほど…。合点でい!優の字、悪かったな!!」

「だがそうだとすると1つ問題が発生するな。」

「問題?何だそりゃ?」

「簡単じゃねえの。誰も犯人候補がいなくなるんだろ?」

「うん、クレイグクンの言うとおりだよ。たった2人、大地クンの死亡推定時刻当時のアリバイが確認されていなかったクレイグクンと木田さんに犯行が不可能だったと証明されたって事は逆にこの場にいるボク達全員に犯行が不可能だって事になるよね。」

「…つまりここまでの推理が間違っていたということか?」

「うーん、そういうわけでもないと思う。だって実際に2人以外はきちんとアリバイの確認が取れているし、アリバイがない2人だってずっとここまで話し合ってきたとおり、犯行が不可能だって分かっているんだから。」

「…ならばこの状況はどういうわけだ?大地は確実に殺されたにも関わらず我々の中には誰も犯人となり得る人物がいない。矛盾してはいないか?」

 

学級裁判が行われている以上この超高校級のメンバー達の中に犯人はいる。でも状況を見る限りボク達の中に誰も犯人は存在しえない。これは矛盾しているように見える。

 

「いや、そうとも限らないかもしれないよ?」

「…津田?」

「ほら、よおく考えてごらんよ。ボク達の中に犯行当時のアリバイがなくて、そして犯行も可能だった人物が1人だけいるじゃないか。」

 

うん、真理ちゃんは気付いているらしい。後1つ、現状残されている可能性に。

 

「うん、そうだね。たった1人、大地クンを殺すことが出来た人物がいるはずだよ。」

「それは誰だ!?」

 

そのたった1人、ボク達の中で大地クンを殺すことが出来た人物は…!

 

 

 

指名しろ!

【ダイチマサヒデ】

 

「キミしかいない!」

 

 

 

「冗談、ではないよな?」

「もちろん、本気さ。」

「説明を伺ってもよろしいですか?」

「うん。現状ボク達のほとんどに大地クンが死んだ14時40分時点でのアリバイが存在している。数少ないアリバイのない2人に関しても犯行に当たって映画館に侵入できないことが分かっている。つまり今この裁判場にいる13人全員に犯行が不可能だったって事になる。」

「それはその通りですわね。」

「ここまでボク達の中で犯行当時に映画館内にいることが出来なかった人について議論してきたワケだけど、ここでちょっと考え方を逆転させてみよっか。」

「逆転って事はー、大地君が殺されたときに犯行現場にいた人ってことー?」

「うん、その通りだね。」

「まあもちろん殺された大地は現場にいたよな?」

「後は大地君を殺した犯人もいたはずだよね?」

「でも今生きている人たちの中に現場にいることが出来た人はいなかったでござるな。」

「となると大地以外に映画館にいることが出来た人物はいなかったわけだ。」

「…一見矛盾しているように見えるがもし被害者と犯人が同一人物だったとすればこの矛盾も解消されるというわけだな。」

「説明するまでもなく全部出てきちゃったね。まあ総合すると大地クンが映画館で自殺したんだとすればこの中に犯人はいなくても大地クンの殺人事件は成立すると思うんだ。」

「だけどよー、なんで大地ちんは自殺したんだ?理由が分かんねえぞ?」

「どうやらその理由を紐解く必要がありそうだな。」

 

 

 

議論開始

 

クレイグ「結局大地ちんはなんで自殺したんだ?」

 

 

ツルマキ「まあこんな生活だ」

 

 

ツルマキ「『精神的な限界』が来てもおかしくあるまい」

 

 

ハヤセ「逆に精神的にキツくなった誰かからの」

 

 

ハヤセ「『嫌がらせ』なんてのもあるかもな」

 

 

カナヤ「あの『動機ビデオ』が」

 

 

カナヤ「殺人ではなく自殺の動機になったかもしれんぞ」

 

 

キダ「わたくしたちに何か」

 

 

キダ「『伝えたいことがあった』のかも知れませんわ」

 

 

ダテ「うぅむ…」

 

 

ダテ「考えれば考えるほど色んな理由が出てくるでござるなぁ…」

 

 

確かに色んな理由が考えられるけれど、大地クンの部屋にあったアレのことを考えると…

 

【トラパッド)→『動機ビデオ』

 

「それに賛成だよ!」

 

 

「多分、原因は動機ビデオだったんじゃないかな?」

「根拠は?」

「ビデオの内容だよ。ボクが口で説明するよりも見てもらった方が早いかな。モノトラ、みんなに見せてもらうことは出来る?データはそっちで持ってるんでしょ?」

「おう!もちろんだぜ!」

 

そう言ってモノトラが何かのスイッチを押すと天井から大きなモニターが降りてきた。

続いてモノトラが再生ボタンを押すと先ほどボクが大地クンの個室でトラパッドを通して見た映像が流れた。その映像を見たみんなはそれぞれの反応を見せていた。だけど最終的なみんなの結論は同じ物だった。それは、

 

「こんなの自殺したってしょうがねえじゃねえか…!」

 

最初に口を開いた雷文クンの言葉が全てを語っていた。

 

「っつうことはやっぱ真英は自殺したって事でいいのか…?」

 

そしてその結論に至ったことでみんなの心がこの事件の結末を大地クンの自殺ということで結論づける方向に傾いていっているのが手に取るように分かった。だけどそれじゃいけない。絶対に。みんなが自殺と結論づけたい気持ちはよく分かる。ボクだってそうだ。みんなのことを疑わないで済むのであればそれが一番良い。だけどそれは逃げだ。疑うことをしたくないから、疑うことで自分が傷つきたくないから選んだ楽な結末だ。得てして逃げで選んだ選択肢はその人に良い結末をもたらすことはない。ならばボクが今するべき事は1つ。もしこの事件の真実が本当に大地クンの自殺であったとしても疑いたくないから選んだ結末ではなく、議論を尽くした末の結末にすること。そのためならばボクは自分に疑いの目が向いたとしても構わない。皆が前に進むための真実を手に入れるためなんだから。

 

 

 

【裁判中断】

 

「逃げるが勝ちなんて言葉があるがありゃ嘘だな。」

 

 

「逃げた奴の手に勝利が収まる事なんて絶対にありえねーんだぜ。」

 

 

「じゃあなんでそんな言葉があんのかって?そりゃ簡単だぜ。」

 

 

「負け犬共が自分の選択は間違っていなかったって正当化するための浅い悪知恵から生まれているんだぜ。」

 

 

「戦略的撤退から勝利に繋げることは可能だが、敗走から勝ちに繋がることは絶対にねー。」

 

 

「さあてオマエラは自分の人生どう生きる?」

 

 

「逃げながら自分を正当化するだけのつまらねー人生か、時には後ろに下がったように見えながらも確実に着実に目的地に近づき続ける修羅の道か、2つに1つだぜ?」

 

                   ・

                   ・

                   ・

 

【生存者】

超高校級の探偵          深見優(フカミユウ)

超高校級のレーサー        速瀬マハ(ハヤセマハ)

超高校級のバスケットボール選手  雷文竜(ライモンリュウ)

超高校級の外交官         金谷秀征(カナヤシュウセイ)

超高校級のバドミントン選手    羽月翔子(ハツキショウコ)

超高校級の医者          津田真理奈(ツダマリナ)

超高校級の歴史学者        伊達小十郎(ダテコジュウロウ)

超高校級の大工          鷹岡筋次(タカオカキンジ)

超高校級の数学者         言村香奈(コトムラカナ)

超高校級の???         鏑木麗(カブラギレイ)

超高校級のハッカー        クレイグ・ホワイトバーチ

超高校級の弓道家         靏蒔由衣(ツルマキユイ)

超高校級のバイオリニスト     木田結弦(キダユヅル)

 

残り13人




久しぶりの投稿ですが、遂に第2章学級裁判が始まりました!さてさて、裁判は思わぬ方向に向かっている感じがしますが、この事件の真相やいかに!?


さてさて、今回の設定裏話は靏蒔さんのお話をしていきましょう。
彼女は一度自己紹介の段階で言われているとおり、人生の中で矢を外したことは一度しかありません。これは彼女の才能を示すものであったと同時に、彼女にとって大切な存在に関わる出来事でもあります。それは彼女の師でもある祖母に関する事です。中学生最後の全国大会、彼女は準決勝の直前、とある急報を受けます。それは祖母が倒れて病院に緊急搬送された、というものでした。彼女は動揺をしつつも試合への出場を続行しました。しかし、準決勝の第一射の時に心の動揺を抑えきれず、大きく外してしまうこととなるのです。ところがその一射のおかげで彼女の中で何か吹っ切れたようで、そこからは完璧な射を続け、そのまま勝利、その勢いのまま優勝を果たすこととなったのです。
彼女の名前に関しては「弦」と「結」という2つの字が中心となっています。と言ってもそれをそのまま使うのも味気なかったので、それぞれ音が同じで違う字を使い靏蒔由衣という名前になりました。


次回は学級裁判後編、真実へ向けて驀進していきますので、乞うご期待です!!

前作の反省を生かして早々に推しのアンケートをしてみたいと思います!

  • 深見優
  • 速瀬マハ
  • 雷文竜
  • 金谷秀征
  • 羽月翔子
  • 津田真理奈
  • 伊達小十郎
  • 鷹岡筋次
  • 言村香奈
  • 美作奏
  • 鏑木麗
  • 泊直哉
  • クレイグ・ホワイトバーチ
  • 靏蒔由衣
  • 大地真英
  • 木田結弦

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