ダンガンロンパシンフォニア〜ボクの愛と希望の法廷〜 作:パルティアン
さて、そろそろ他の場所の捜査にも行ってみようか。そう思ってキッチンを出ようとすると美作さんに呼び止められた。
「あ、深見サン、ちょっといいっすか?」
「どうしたの?」
「あ、いやちょっと聞きたいことがあって。」
「聞きたいこと?」
「はいっす。深見サンってホットドリンクは何派っすか?」
「急に何さ?」
「気になったんすよ。」
「何でかは分かんないけど…。ボクは大概紅茶かな。」
「わかったっす!あ!ちょっと他にも調べたいことがあるんでここでお別れでもいいっすか?」
「あ、そう?良いけど…。」
急にどうしたんだろう…。
「それじゃあボクが代わりに助手役を務めてやろうじゃないか。」
「あ、真理ちゃん。いいの?」
「ボクは捜査のプロではないからね。方向性が分からなくて困っていたところなのさ。むしろ色々教えてもらえるかい?」
「うん、いいよ。」
という訳で美作さんの代わりに真理ちゃんを迎えてキッチンの外の捜査に向かうことになった。キッチンを出てまず目に付くのはやはり血痕だ。キッチンの中もかなり血塗れな状態だったけど、その血痕はどうやら外、土産物屋の方にまで続いているようだ。
「…ん?」
「どうしたんだい?」
「ちょっとこれ見てみてよ。」
「血の痕、かい?」
「もちろんそれもそうなんだけど、よく見てみてよ。」
「?」
「足跡になってる部分があるでしょ?」
「あ、ほんとだ。」
「多分キッチンで血を踏んだか何かしたんだろうね。」
「じゃあこれも犯人の痕跡ってことか。」
「そういうこと。」
ただ、気になる部分がないわけじゃない。こんなに足跡が残るほど血が足に付いていたというのになんで土産物屋の近くにもキッチンの方に戻っていく足跡が残っていないんだろう…?
コトダマゲット!
【血の足跡)
キッチンから土産物屋の方向にむかっている。逆にキッチンの方に戻っていく足跡は残っていない。
土産物屋に入っていくと、そこでも何人かが捜査していた。
「おう、深見!もう現場は良いのか?」
「一通り調べ終わったからね。」
「じゃあちっと確認してえんだけどいいか?」
「うん。」
「いや、そんなたいしたことじゃねえんだけどさ、あそこにかかってるキーホルダーってよ、泊の喉に刺さってた奴とおんなじ奴だよな?」
雷文クンの指さす方向を見ると、そこには何日か前の探索でも見た刀の形をしたキーホルダーが何種類かかけられていた。
「うん、そうだと思うよ。」
「だよな!ありがとう!!…でもよ、なんでわざわざ犯人はここまで来たんだ?こんなに血が垂れてるっつうことは犯人はかなり血塗れだったって事だろ?なのになんで余計にヒントを残しかねねえことしたんだろな?」
「うーん、そこは学級裁判で推理してみないと分からないかも…。」
「やっぱそうかぁ。わりいな!」
「気にしないで!」
ただそれとは別に気になったことがある。それはさっきからずっと雷文クンが首を押さえていることだ。そう言えば、朝に最初に会った時も首を押さえていたような気がする。
「ねえ、雷文クン。」
「どうした?」
「朝からずっと首を押さえてるけどどうしたの?」
「ん?ああ、これか。なんつうこたぁねえんだけどよ、寝違えちまって。やっぱ普段の枕じゃねえとダメなんかなぁ。」
「そういうことね。」
それなら事件には関係なさそうかな。それならあとはバックヤードを調べてみようかな。
「…深見に津田か。どうした?」
そこでは先に鏑木クンが捜査を進めていた。
「一通りキッチンの捜査が終わったからね。他の場所も調べてみようと思って。」
「…そうか。それなら確認したいことがあるんだが。」
「いいけどどうしたの?」
「…ああ、助かる。私はあまり記憶力がよくない。記憶違いだったら申し訳ないんだが、この段ボールは先日の探索では開けられていなかったよな?」
鏑木クンの言葉を受けてバックヤードの段ボールを見てみる。恐らく彼が言っているのは壁になっている方の箱ではなく、床に1つだけ放り出されていた箱の事だろう。どちらにしても段ボール箱は開けられていなかったはずだ。
「開いてなかったはずだよ。」
「…そうだよな。ありがとう。」
確かにそれは気になる。ボクらの探索の後に気になった誰かが開けた可能性はゼロではないけれど。でもよく見てみると中身を誰かが持ち出したような形跡もあるし、事件に関連している可能性は高い。
コトダマゲット!
【開けられた段ボール)
バックヤードの床に置かれているTシャツの入った段ボール。数日前には閉まっていたが開けられており、中身を誰かが持ち出したような形跡もある。
それにこの段ボール箱が事件に関係していると推測できる要素はこれだけじゃない。それはこの段ボールの周辺にできている血溜まりだ。つまり事件後に犯人がこの段ボールの近くに来たということだ。でも、泊クン、こんな血溜まりができるほど血が出てたかな…?
コトダマゲット!
【血溜まり)
バックヤードの段ボールの足元にできている。血液の主が泊であるかどうかは不明。
「優クン、どうやらこの段ボールのところまで血痕は続いているみたいだね?」
「うん、そうだね。足跡の方もここまで来ているね。」
けれどやっぱりここからも戻っていく足跡がない。ここで足の裏の血液を拭き取った…?でもなんでキッチンで拭いてから来なかったんだ?それこそタオルでも何でも置いてあっただろうに…。
コトダマアップデート!
【血痕)
キッチンが全体的に血で汚れていた。誰のものであるかは不明。
血痕は廊下を出て土産物屋のバックヤードまで続いており、床の段ボール付近の血溜まりで終わっている。
「あ、深見君、これ預けてもいいー?」
段ボールを調べ終わった後、その場を立ち上がると大地君が声をかけてきた。
「どうしたの?」
「あのねぇ、深見君が調べてた段ボールの近くにこの袋が落ちてたんだぁ。」
「そうなの?」
「もしかしたら事件に関係あるかもって思ってぇ。」
「うん、ありがとう。」
うーん、何が入ってた袋なんだろう?断言はできないけど、もしかしてアレかな…?
コトダマゲット!
【ビニール袋)
バックヤードの段ボールの近くに落ちていた。何が入っていたものかは不明。
さて、バックヤードで調べられそうなところはこんなところかな。
そう思って真理ちゃんと一緒に土産物屋を離れる。すると少し歩いたところで真理ちゃんに呼び止められた。
「どうしたの?」
「いや、少し気になることがあってね。ちょっと聞いてもらえるかい?」
「うん、いいけど。」
「今土産物屋で雷文クンが首を寝違えたって言ってただろう?」
「うん、そうだったね。」
「実は今日他にも朝の段階で何人かケガ人が出ているんだ。」
「あ、もしかして言村さん?昨日の枕投げで足を挫いちゃった、って言ってたよね?」
「ああ、香奈さんもそうなんだが、一緒にクレイグクンも来ただろう?」
「あ、そう言えば今日は珍しく遅くホテルに入ってきたね。」
「彼もね、腰を痛めたから治療してほしい、とボクに頼んできたんだ。パソコンを弄るために長いこと座っていたら痛めたらしい。ま、香奈さんとクレイグクンの診察をしていたから少し遅れたんだけどね。まあ、昨日みんなで運動したし、仕方はないと思うんだが、他にもケガしている人がいたら教えてほしい。」
「それなら美作さんも昨日の枕投げで腰を痛めた、って言ってたよ。」
「ホントかい?」
「わざわざこんなことで嘘は吐かないよ。」
「それもそうだね。」
「まあ、今そんなことをしている余裕はないし、裁判が終わったら診てあげてよ。あ、ボクも腕が筋肉痛ぎみだから湿布か何かもらえると嬉しいな。」
「ま、そうだね。2人とも診察してあげるよ。」
「ありがとう。」
コトダマゲット!
【ケガ人)
ここ一晩で何人かのケガ人が出ている。
深見は腕が筋肉痛になっている。雷文は首を寝違えた。言村と美作はそれぞれ足首と腰を昨日の枕投げ大会の中で痛めてしまった。クレイグはパソコンを座って弄っている内に腰を痛めてしまったようだ。また、言村とクレイグは今朝津田による診察を受けている。
一度現場のキッチンに戻ろうと思って廊下を歩いていると、入れ替わりにキッチンから出てきた靏蒔さんに遭遇した。
「ああ、お前達か。土産物屋に何かあったか?」
「うん、そこそこ事件に関係しそうなものを見つけたよ。」
「そうか。」
「靏蒔さん、ボク達よりも長くキッチンを捜査してたけど、何か新しいものは見つかった?」
「いや、2人がいたときから新しく見つかったものはなかった。申し訳ない。その代わりと言ってはなんだが、昨日のことで思い出したことがある。」
「思い出したこと?」
「昨日ちょうど深見達が枕投げ大会の準備をしていた頃だ。少し喉が渇いてな。食堂に行ったんだが、その時に泊が何やら独り言を言っているのが聞こえたんだ。と言っても全てを聞いていたわけではないんだが…。」
「それでも構わないよ。何を聞いたの?」
「えっとだな、そのまま言っていたことを話すぞ。『一番貸しているのは雷文さんですね。でも彼は少し難しいか…。だとすると次に貸しているのは…、深見さん、彼ですね。』と言っていた。」
「貸している?」
でも確かに彼はお金だけでなく行動に関しても貸し借りを重視していたきらいがある。
「深見に関しては恐らく探索初日の事を言っているのだろう。壁から外を見ることができるか確かめるために肩にお前を乗せていただろう?その時のことを"貸し"と言っているのかと思ってな。雷文に関しては分からん。ただ、昨日の段階では何か頼み事をしようと考えているのかと思っていたんだ。ただ頭を使う作業だったからこう言っては失礼だが雷文に頼むのを諦めた、と勝手に解釈していたんだ。だが、今こうなってしまうともしかしたらあの独り言も事件に関係しているのかも知れない、と思ったんだ。だから一応言っておく。」
「うん、ありがとう。頭に留めておくよ。」
「訳に立ったのならよかった。」
確かに、その独り言を言っていた翌日に泊クンは何者かに殺されている。事件との関連を疑った方が良いだろう。
コトダマゲット!
【靏蒔の証言)
昨日泊が独り言を言いながら歩いていた。
内容は『一番貸しているのは雷文さんですね。でも彼は少し難しいか…。だとすると次に貸しているのは…、深見さん、彼ですね。』
「…そうなるとあそこも行っておいた方がいいのかな…?」
「どうしたんだい?」
「急遽予定変更、もう1カ所行っておこうと思って。」
「どこへ?」
「宿泊棟の泊クンの部屋さ。」
「どうして?」
「さっきの靏蒔さんの言っていた泊クンの独り言だよ。もしかしたら彼の独り言に関して何か関連するものが見つかるかも知れないでしょ?」
「念のため、ってやつかい?」
「まあそんなとこ。情報が多いに越したことはないからね。」
宿泊棟の泊クンの部屋の前。ドアノブを引っ張ると、カギがかかっていた。参ったな…。
「どうしようかな…。」
「それなら任せてくれたまえ。」
どうやって部屋に入ったものか考えていると、真理ちゃんがそんなことを言い出す。それと同時に手をパンパンとならす。
「おう、どうした?」
「わっ!」
すると唐突にモノトラがボク達の目の前に現れた。
「ちょっと頼みたいことがあってね。泊クンの部屋のカギを開けてくれないか?念のため捜査をしておきたいんだ。」
「そういうことならいいんだぜ!開けごま油!!」
なにその呪文…。
そう思っているとガチャッと扉が開いた。なんでそれで開くのさ…。
「ありがとー。」
「お安いご用なんだぜ。」
そしてなんで真理ちゃんはモノトラを使いこなしているんだ…。
まあ、そんなところは気にしても仕方ないし、泊クンの部屋を捜査しよう。彼の部屋には彼の手帳が机の上に置かれていた。
「…ごめんね、ちょっと見させてもらうよ。」
机に向かって手を合わせた後、彼の手帳をパラパラとめくっていく。そこに書かれていたのは基本的に自分が担当している融資先に関する情報とそこでいつ何を話したかなど彼の銀行員としての仕事に関する事だった。恐らくここに書かれていたメモの内容を元に様々な銀行としての対応を提案していたのだろう。だが、現状何かが書かれている中で最後のページ、そこに書かれていた内容に目が留まった。
「あれ、これは…。」
そこに書かれていたのは『貸している人リスト』として誰にいつ何をしてあげたのか、ということが事細かに書かれている。その中にはボクの名前があるのだけど、そこには探索初日にボクを肩に乗せたことが書かれていた。また、真理ちゃんの欄には探索中に彼女の無茶な提案を受けたことが書かれていた。そして雷文クンはことあるごとに大した用事ではないのだが彼に頼み事をしていたようだ。まあ、確かに頼めば後々返さなきゃならない、というのは抜きにしてとりあえず確実に完了してくれる泊クンには頼みやすいのはちょっと分かってしまうけどそれにしてもこの数日で頼みすぎではないだろうか。
「まったく、雷文クンは泊クンのことをなんだと思っていたんだろうね?」
真理ちゃんも横でそのリストを見ながら苦笑している。ちなみにこの手帳の中に書かれている名前はボク、速瀬さん、雷文クン、真理ちゃん、クレイグクン、言村さんの6人だ。そしてもう1つ、このリストに関して気になることがあった。
「なんでボクの名前に丸印がついているんだ…?」
「それこそ由衣さんの言ってた独り言の内容通りじゃないか?」
「うん、それはそうなんだけどね。」
だとしたら泊クンはボクに何を頼むつもりだったんだろうか…?
コトダマゲット!
【貸している人リスト)
部屋に残されていた泊の手帳の中にこの生活の中で誰に何をしてあげたのかについて事細かに記されている。リストに名前があったのは深見、速瀬、雷文、津田、クレイグ、言村の6人。
また、深見の名前のところには丸印が付けてある。
やっぱりこの部屋には泊クンの独り言に関連している可能性があるものが残されていたか…。
さて、今度こそ予定通りもう一度キッチンに戻ろう。
キッチンに戻るとそこでは美作さんがニコニコしながら待ち受けていた。
「あ、深見サン、津田サン、戻ってきたっすね!」
「何を調べてたの?」
「そこは最後の1人に質問を終えてからっす!津田サン、好きなホットドリンクは何っすか?」
「急になんだい?まあ答えて何か損があるわけでもないだろうから答えるけど、紅茶さ。結構凝ってるんだぜ?」
「分かったっす!じゃ、これで全部調べ終わったし、報告するっす!」
「…もしかしてみんなにホットドリンクの好みを聞いて回ってたの?」
「なんで分かったんすか!?」
「いや、今の真理ちゃんへの質問で分かるって…。で、一応聞いておくけど、なんで?」
「ほら、キッチンにティーカップが放置されたじゃないっすか。もしかしたらあれも事件に関係してるのかな、と思って念のためっす!」
「じゃあ一応聞いてもいい?」
「合点っす!じゃあまずはちょうど目の前に2人いる紅茶派からっすね。深見サン、津田サン、自分、あと大地サンが紅茶派でした!で、次にコーヒー派の人なんすけど、雷文サン、金谷サン、鏑木サン、クレイグサンがそうでした。あと一応なんすけど、食後の感じからして泊サンもコーヒー派っすね。で、次は甘ーいココアっす。速瀬サン、羽月サン、言村サン、木田サンの4人がココアっすね。そして最後に和風な緑茶っす。緑茶派は残りの伊達サン、鷹岡サン、靏蒔サンの3人っすね。」
「うん、ありがとう。」
とりあえず聞いてはみたけど、やっぱ事件に繋がる感じはあまりしないなぁ…。けど一応頭の片隅には残しておこう。
コトダマゲット!
【ホットドリンクの派閥)
それぞれの好みがある。
深見、津田、美作、大地が紅茶派。
雷文、金谷、鏑木、クレイグがコーヒー派。
速瀬、羽月、言村、木田がココア派。
伊達、鷹岡、靏蒔が緑茶派。
死んだ泊は食後の様子からコーヒー派であると思われる。
うーん、ちょっと情報を整理したいなぁ…。
「ふーかーみーt…うおああああ!!!」
ドッターン!!!という音が自分の近くから聞こえてくる。後ろからの気配を感じてつい投げてしまった。誰かと思って見てみるとやっぱりクレイグクンだった。
「いっつつ…。ひでえぜ深見ちん…。俺ちんケガ人だぜ?急に投げなくてもいいじゃんか…。」
「ごめんね。」
「心がこもってねえ!!?」
「何の音ですの?」
ボクがクレイグクンを投げた音を聞きつけて木田さんが出てきた。
「あ、ビックリさせてごめん。ボクがクレイグクンを投げちゃったんだ。」
「どういうことですの!!?」
「えっとね、探偵の性かな。気を張っているときにボクに、特に後ろから何かしようとする気配を感じると咄嗟に関節技をかけちゃったり投げちゃったりするんだ。どうにも昨日の動機発表から気が抜けなくてさ。」
「ま、それは仕方ないですわね。むしろそんな状況で不意打ちをしかけるクレイグさんが悪いですわ。」
「木田ちんも冷てえ!!!」
「確かに、優クン昨日からずっと気を張ってるね。枕投げ大会の時でさえ。身体を壊さないよう気をつけてくれよ?」
「うん、気を付けるよ。」
コトダマゲット!
【深見の護身術)
気を張っているときに深見に何かしようとすると咄嗟に反撃してしまう。
また、津田の目線で見ても昨日の動機発表からずっと深見は気を張っている。
さて、他には…
キーン、コーン… カーン、コーン…
「さて、そろそろ良い頃合いじゃねーか?ってなワケで学級裁判の幕開けだぜ!!西棟奥の赤い扉の前に集合してくれ!!!」
…時間切れ、か。もう少し調べておきたかったような気もするけど、そんなことを言っていても仕方ない。腹をくくってボクは他のみんなと一緒に赤い扉の前に集合した。
以前調べたときにはカギがかかっていたその扉はいつの間にか開放されていて、自由に入れるようになっていた。中に入ったは良いものの、みんなの不安の色は隠しきれていない。
「くそっ…。誰がこんなことしやがった…!」
「もしこの後の裁判で泊君を殺した犯人を見つけられなかったらうちらみんな…?」
そう、もしここで正しい犯人を見つけることができなかったらボク達は、死ぬ。その事実はボク達の心に重くのしかかる。でも、それを理由に逃げるわけにはいかない。だって、もっと泊クンは無念だったハズなんだから。
「…大丈夫、絶対犯人は見つけるよ。見つけてみせる。」
「随分な自信じゃねえの?」
「探偵、だからね。ボクが必ず真実を見つけてみせるよ。」
拳に強く力を込める。
「張り切りすぎっす。もっと肩の力抜いて。」
「…美作さん。」
「そんなんじゃ見つかる真実も見つからないっすよ!だーいじょうぶっす!なんとかなるっすから!」
美作さんは明るくボクの肩を叩いてくれた。
「…うん、ありがとう。」
1つ深呼吸をしてボクは前を向く。必ずボクはこの事件の真実を見つけてみせる。そして、生き延びてみせる。そのためにも、冷静に。
しっかり前を見据えて目の前のエレベーターに乗り込む。ボク達みんなの命を掴むために。
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【生存者】
超高校級の探偵 深見優(フカミユウ)
超高校級のレーサー 速瀬マハ(ハヤセマハ)
超高校級のバスケットボール選手 雷文竜(ライモンリュウ)
超高校級の外交官 金谷秀征(カナヤシュウセイ)
超高校級のバドミントン選手 羽月翔子(ハツキショウコ)
超高校級の医者 津田真理奈(ツダマリナ)
超高校級の歴史学者 伊達小十郎(ダテコジュウロウ)
超高校級の大工 鷹岡筋次(タカオカキンジ)
超高校級の数学者 言村香奈(コトムラカナ)
超高校級の作曲家 美作奏(ミマサカカナデ)
超高校級の??? 鏑木麗(カブラギレイ)
超高校級のハッカー クレイグ・ホワイトバーチ
超高校級の弓道家 靏蒔由衣(ツルマキユイ)
超高校級の地主 大地真英(ダイチマサヒデ)
超高校級のバイオリニスト 木田結弦(キダユヅル)
残り15人
次回、第1章学級裁判スタートです!誰が泊君を殺した犯人は誰なんでしょうか…?この事件の真実は一体どこに…?次回をお楽しみに!!
それでは設定裏話です!今回は羽月翔子さんのお話です!
羽月さんはかなりのサラブレッドです。お父さんは陸上の十種競技の選手、お母さんは四大大会で好成績を残したテニスプレーヤーです。そんな両親の娘である羽月さんは高い身体能力を持って生まれ、彼女が選んだバドミントンでもかなりの成績を残すことに繋がっていきます。
羽月さんの名前に関してですが、苗字はバドミントンということで、「羽」という字を使いたいな、ということからスタートしています。更に、前作にもそう言うキャラがいたのですが、「羽」という字を持ち、かつちょっとおしゃれに感じていたプロ野球選手の苗字から「羽月」という苗字にしました。そして名前はバドミントンの空を翔るように跳ぶイメージから「翔子」という名前にした、という感じです。
それではまた次回お会いしましょう!!
前作の反省を生かして早々に推しのアンケートをしてみたいと思います!
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深見優
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速瀬マハ
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雷文竜
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金谷秀征
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羽月翔子
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津田真理奈
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伊達小十郎
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鷹岡筋次
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言村香奈
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美作奏
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鏑木麗
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泊直哉
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クレイグ・ホワイトバーチ
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靏蒔由衣
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大地真英
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木田結弦