Red Flood × 宇宙世紀(仮)   作:うねる蛇

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大変長らくお待たせいたしました、どうも筆者のうねる蛇です。
別の大型共著作品に脳のリソースを割いていたこともあり、こちらの作品を長らく更新できていなかったことを深くお詫びします。

こちらのRF宇宙世紀世界でも、このお話を境に本格的にガンダム側の世界観の様々な動きが出始めます。
もしこの小説が気に入っていただければお気に入り登録・高評価・感想などよろしくお願いいたします。


二人の少年期②

宇宙世紀0051年12月2日、サイド2の学園都市コロニー。

そこで数多く存在する男子生徒寮のうち1つ、その三階の0324号室にてある少年が目を覚まそうとしていた。

彼の名前はヨーゼフ・グリゴー。

かつて出生時に”赤い洪水”の世界の”ヨーゼフ・ゲッベルス”の魂が流れ込んだ、彼にそっくりの容姿を持つ15歳の少年である。

 

「…休日とはいえ、少し起きるのが遅かったか…?」

 

その小さな声と共にベッドから起きたヨーゼフの朝は、まず自分宛の手紙などが届いていないか、部屋の壁にある郵便受けを確認するところから始まる。

何も届いていないことを確認した彼は寝間着から彼の持つ数少ない私服に着替え、部屋を出て少し廊下を歩いて、三階の生徒共用の”洗面所”にたどり着く。

 

(この世界に生まれて以降ずっとコロニー内で暮らしてきたが、未だに蛇口のない洗面所の存在には慣れないな…)

 

そんな思考が彼の中に一瞬浮かんでは消える。

 

水資源の大半を豊富で清潔な地下水に求め、そして実際にそれでうまくやってきた地域も多い前世の生まれ故郷のドイツと違い、スペースコロニーという環境においては水は貴重だ。

そして水事情は旧式のコロニーであればあるほどますます酷くなる。

例えばこの学園都市の場合、入居時に支給されたタオルを専門の機械に入れ、暖かい濡れタオルにしてそれで顔を拭くことが求められる。

また、歯を綺麗にするのにも液体歯磨きでうがいをして、コロニー内にて必ず見かける蛇口のない洗面台に吐き出して終わりが普通である。

 

それらの朝の日課を済ませて階段を降り、この寮の一階の食堂にたどり着いたヨーゼフは、妙なことに気がついた。

いつもこの時間帯は生徒の数は少なく、あまり騒がしくもなかったが、今日はいつもの三倍程の人たちがおり、そして騒然としていた。

この異常に気づいた彼はあたりを見回し、既に着席していた顔馴染みを見つけ、その隣に座る。

 

「…カール?」

「!?…ヨーゼフか、驚いたぞ…」

 

隣に座ったヨーゼフから唐突に話しかけられ、驚きのあまり一瞬座席から跳ねた生徒はカール・ゾベル。

彼もまたヨーゼフ同様、”赤い洪水”の世界の”カール・ラデック”の魂が流れ込んだ者である。

 

「一体何があったんです?食堂の人数がいつもより多いし、皆騒然としていますが…」

 

カールはそれに口で答えることはなく、代わりに震えた手で食堂に備え付けてあるテレビを指差した。

ヨーゼフはそちらを向いて、そして背筋が凍りつくような感覚を覚えた。

 

『…ニュースを繰り返します、たったいま連邦政府はさらなるコロニーの建造計画を凍結したとの声明を発表しました。この声明の発表後すぐに世界各地の証券取引所では様々な企業の株価の暴落が確認され…』

 

ショックから抜け出したヨーゼフは別のテレビに目を向けた。

そのニュースチャンネルでは、怒号を挙げる人混みの中でもみくちゃにされているアナウンサーの姿があった。

 

『えー、こちらは北米銀行前です、ただいまご覧の通り、投資家たちが続々と銀行前に詰めかけてきており、その人混みの中で身動きが非常に取りづらい状況となっています…』

 

ヨーゼフはまた別の設置テレビに目を向けた。

 

『今現在起こっているこの経済の大混乱について、財務長官は”現在対応中”という短い声明のみを発表しており…どうやら財務省も相当混乱している様子で…』

 

ヨーゼフはその後様々なチャンネルを見たが、どのチャンネルでも世界中の経済が大混乱に陥っていることばかりが取り上げられており、中には今日だけで著名な投資家や財界の人物が10人以上自殺したとのニュースもあった。

 

「なんてことだ、これではまるで西暦世界史で習った、1930年代の世界恐慌のようじゃないか…」

ヨーゼフは愕然とし、思わずそう呟いた。

 

後世において「コロニーバブルの崩壊」と呼ばれることになる連邦全体の経済崩壊が、今ここに幕を開けたのだった。

 


 

宇宙世紀0053年4月13日、サイド2の学園都市コロニーの男子寮の一つ。

そのメインホールの一角に、ヨーゼフやカール、そしてサイ・アマダなど十数人の生徒が集まっていた。

ソファや床に座る彼らの目線の先にはテレビがあり、今は一月に一回しか開催されないダカールの連邦議会の様子が放映されていた。

 

「——では、この”スペースコロニーに対する緊急財政支援の臨時法案”についての施行に賛成の議員の方々は起立を求めます。」

 

画面の中で連邦の国家元首に当たる議長がそう発言するも、ほとんどの議員が沈黙を貫き席に座ったまま動かず、起立するものはごく僅かであった。

 

「—賛成者僅か、よってこの法案は廃案となりました。今回の議会はこれにて—」

 

ブチッという音と共に、テレビの電源が切れる。

カールはテレビのリモコンを向けていた腕を下げ、ため息をつく。

落胆の様子を示しているのは彼だけではない。

頭を抱えるヨーゼフやサイ、そしてその他にテレビを見ていた生徒たちも同様であった。

 

「今回も駄目みたいだな…」

「酷いですね、どのサイドの議会も一年以上もの間、ほぼ全会一致で地球に財政支援を要請しているというのに…」

 

落胆してソファに座り込んだサイとヨーゼフがそれぞれそう呟く。

無理もない、コロニーに住む者達…いわゆる”スペースノイド”は皆、”コロニーバブルの崩壊”による経済危機の影響をもろに受けており、それの打破の希望はもはや連邦政府の介入——つまりは宇宙向けの積極的な財政出動——しか残されていなかったのだ。

経済危機の開始以降、ここに集まっていた生徒たちは皆その法案の可決を期待して、テレビの前に毎月集まっていたのだが、結果としてそれら全ての期待は否決という形で何度も裏切られていた。

 

「なぜ地球の議員はあそこまで財政出勤を頑なに拒むんだ…?地球に残った連中は富裕層が多いのだから、少しぐらい財政出勤したってそこまで痛くはないと思うんだが…」

「どうせ地球のお偉方は俺たちスペースノイドのことなんかどうでもいいんだろうよ!」

 

カールの疑問に反応して、サイがこう言葉を返す。

 

「俺達はそもそも地球から追放された貧困層の子供世代だ、地球に居座る奴らからしたらどうでもいいと思っているに違いないよ…」

「酷いよな、俺たち宇宙生まれだって人間だ、連邦の法律に書いてある通り、一通りの人権が保障されてるはずなのにな。」

「全く、あいつらは腐り切ってるよ…」

 

サイの言葉を皮切りに次々と生徒たちの連邦政府への不満が噴出する中、ヨーゼフはカールがその場所から静かに離れるのを視界の隅に捉えた。

サイ含む他の生徒たちが連邦への不満の暴露大会に夢中になっている間に、ヨーゼフもまた同様にその場を離れ、カールの後を追う。

 

「カール、一体どうしたんです?」

 

カールは誰もいない廊下で立ち止まり、ヨーゼフの方を振り返る。

その顔には複雑な表情が浮かんでいた。

 

「いや、他の生徒たち…彼らの顔をみていると、どうしても前世のドイツ革命の時の事を思い出してしまってね…」

「…まさか、革命がこの世界でも起きるかもしれないと?」

「その可能性が出てきた、といった方が正しいだろうな。まだ戦争が起きている訳ではないとはいえ、あそこまで不満が人々の側に溜まっているとなると、何かしらの動きが起きるだろうな。」

 

カールはため息をつく。

どうやら前世の革命家として人々の不満を読み取り、それを扇動によって革命のエネルギーへと転換してきた経験が、彼の推測の根拠となっているらしいようだった。

 

「…なあヨーゼフ、一つ聞いていいか?」

「はい、どうしました?」

「前世のあのひどい世界とはまるで違うこの世界において、革命が必要だと思うか?」

 

ヨーゼフはカールの問いに答えるのに少し迷った。

彼は前世の記憶を持っているが、それはあくまで別の世界の出来事であり、この世界の歴史とは必ずしも一致しない。

この世界では、連邦政府は地球の環境を守るために、過剰人口や汚染物質を宇宙に追いやった。

その結果、コロニーに住む人々は、地球からの資源や技術の供給に依存しながらも、自らの文化やアイデンティティを育んできた。

しかし、コロニーの建造計画の凍結によって、コロニーの経済は崩壊し、人々の生活は困窮した。

地球の議員たちは、コロニーの人々に対して無関心であり、財政支援の法案を何度も否決した。

コロニーの人々は、連邦政府に対して不満や怒りを募らせていた。

 

ヨーゼフは、この状況が前世のドイツ革命の時と似ていることに気づいていた。

前世では、彼は厳格なカトリックの家庭に生まれながらも、偽善に塗れた教会、身体障害者である自分を作った神、そして何よりそれら両方が許容される社会に子供の頃から嫌気が差していた。

だからこそ、彼は革命が勃発した時に両親の意に背き、足が不自由ながらも革命軍側に立って銃を取り戦ったのだった。

確かにあの革命の大義は彼の属する革命側にあった——あの革命で見た、ルーデンドルフ政権の指示を受けた正規軍による市民の虐殺に比べれば、自分たちは善の側に立っていることは確かだったし、結果的にあの勝利によってドイツは軍隊の専制から解放された——しかしその結果、彼は親友にして自分に社会主義の基礎を教えてくれた親友リヒャルトをはじめ、多くの仲間・同志たちを失ったことも確かだった。

 

この世界では、彼は違う人生を歩んでいた。

彼はコロニーで平和に暮らし、友人や恋人と楽しく過ごしていた。

彼は学業に励み、将来の夢を持っていた。

彼は自分の人生に満足していた。

 

だが、今、彼は再び革命の渦に巻き込まれそうになっていた。

カールの言う通り、コロニーの人々の不満は高まっており、何かしらの動きが起きる可能性があった。

もし革命が起きたら、彼はどうするだろうか?

彼は前世のように——いかなる大義があれど——人々を扇動し、暴力や戦争を助長するのだろうか?

それとも、前世とは逆に革命に反対し、平和や秩序を守ろうとするのだろうか?

あるいは革命に関わらず、自分の人生を生きようとするのだろうか?

 

ヨーゼフは、自分の心の中にある答えを見つけられなかった。

彼は、カールの瞳に映る自分の姿を見て、言葉を探した。

 

「…わかりません。この世界において、革命が必要なのか…」

「…そうか…」

 

カールはヨーゼフのことをじっくりと見据えたあと、ため息をつく。

 

「…実を言えば、私も同意見だ。確かに前世が職業革命家の自分としては、この不満をもった民衆に、自分にある限りの革命家としての経験や知恵、そしてこの命を貸してやりたいとは思う。」

 

「だが、同時に考えてしまうんだ…この世界はかつての私たちの前世とは違う。豊かさがある。幸福がある。それらが満ち溢れている。あの何もかもが狂って行き詰まっていて、革命が必要不可欠だった前世のあの世界赤い洪水の世界と違い、それらが少し損なわれているに過ぎないんだ。」

 

カールはそこで一旦、躊躇うように言葉を切る。

そしてまた口火を切った彼の目には、ある種の迷いが目に浮かんでいた。

 

「ラデックさん…」

「言うな、ゲッベルス。この言葉は、私から言わなくてはならないんだ。かつてASPDやSPDの”修正主義者”達を糾弾した自分がこんな事を口にするとは思わなかったが…もしかして、この世界では暴力革命は、必ずしも必要なものではないんじゃあないか?」

 

カールは今や一筋の涙を流していた。

無理もない、この言葉は、暴力革命を是とするレーニン主義を最後まで貫き通した、彼自身の前世の全てカール・ラデックの人生の否定に等しかった。

 

やがて、どれだけ時間が経ったのだろうか、ヨーゼフの介抱のもと、カールは泣き止んだ。

 

「すまない、迷惑を掛けたな、ゲッベルス…」

「いいんですよ、ラデック。こういう時に支え合うのが、友であり理解者である互いの役割でしょう?」

「ああ、そうだな…」

 

カールとヨーゼフはサイやその他の生徒達のいるホールに戻っていった。。

そこで彼らは、驚くべきものを目にすることになる…

 


 

メインホールのテレビは恐慌の煽りを食って財政が悪化したコロニー市政によって使用が制限されていたが、先ほどヨーゼフら三人がみていたような議会の放送をはじめとした国営番組や、ニュース番組の視聴は許可されていた。

ヨーゼフとカール、そしてサイをはじめとした生徒達は、夕食を摂りながらこの日の定時ニュースを聞いていた。

「スペースコロニーからのニュースです。サイド3ムンゾで総選挙が始まりました。有力候補はスペースノイド国家主義運動『コントリズム』の著名な思想家ジオン・ダイクン氏であり……」

 

カールがフォークを持つ手を止める。

ヨーゼフは無言で画面を眺める。

 

「——コロニーの独立を掲げて国家統一を説くジオン・ダイクンと、民族国家への回帰と経済的発展を求めるデギン・ソド・ザビ率いる『ジオン党』は、今年宇宙世紀0052年にジオン・ダイクンがムンゾに移住して以降協力関係を保ってきました。しかし、2月の連邦議会選挙でジオン・ダイクンが落選して以来、連邦政府との対立が鮮明になってきており……」

 

「また、ジオン・ダイクンの対抗馬として、サイド3独立運動の指導者の一人であるエルンスト・へーヴェンが急速に人気を伸ばしています。」

「…それぞれ誰です?」

 

ヨーゼフはカールに訊ねる。

カールは首をかしげる。

 

「さあ……?少なくとも授業では聞いたことないな…」とサイ。

「あ、確か最近の新聞に…」

 

そう言うとヨーゼフは手元の情報端末を操作し、最近の新聞からダウンローした部分を二人に見せる。

『スペースノイド自治の展望と課題』と題されたそのコラムは、恐慌前に書かれたジオン・ダイクンに関する解説だ。

現在ヨーゼフが読んでいる箇所は政治思想論であるらしい。ヨーゼフはその部分を要約しようと試みる。

 

「……なるほど、サイド規模の国家主義思想であるコントリズムに、地球環境の保全という要素を組み込んだ独自の思想体系を提唱していますね。『宇宙に地球と同じ腐敗を撒こうとする点で地球至上主義者と変わらぬコントリズムの第五列』としてデギン・ソド・ザビにも言及しています。ジオン・ダイクンに対するデギン・ソド・ザビの反論も、あながち的外れではないように思えます。ただ…現在ではジオンもデギンも協力関係にあるようですが」

 

カールがヨーゼフの話に割って入る。

 

「つまりデギン派は宇宙への適応を放棄していてジオン・ダイクンはそれを批判しているってことか?」

 

ヨーゼフは頷く。

 

「ジオン派のほうが宇宙への適応に関する理論をより深めているのかもしれません」

 

カールが眉をひそめる。

 

「だが、ジオン・ダイクンとデギン派の協力はさっきニュースでやっていただろう?」

「…もしかしたら、デギン派によるジオン・ダイクンの選挙への協力、それはジオン・ダイクンへの屈伏なのかもしれませんね」

 

ヨーゼフはサイへ首を向ける。

 

「サイド3でのコントリズム統一戦線はスペースノイドの地位向上への鍵となり得るかもしれませんね、地球連邦のサイド規模の国家主義思想たるコントリズムの台頭に対して、連邦政府が手を打たないはずがありませんよ、もしかしたらこれらを止めるために連邦がスペースノイドの対等性を認めてくれるかもしれません!」

「おい、ヨーゼフ!食事中に話す話題じゃないぞ!」

 

カールがヨーゼフを制止する。

ヨーゼフは我に返り、いそいそと食器の片付けを始めた。

 

「俺はエルンスト・へーヴェンって人が良いと思う。」

 

サイはテレビの方を見ながら答える。ヨーゼフの話は適当に聞き流していたようだ。

 

「ジオン・ダイクンやデギン・ソド・ザビはコロニーの独立運動家っていうより、ジオンとデギン派とが連携することで連邦政府からスペースノイド優位の条件を引き出せそうだってことで動いてて結局は連邦政府頼りだろ?」

 

サイは続ける。

 

「エルンストはそういう人間じゃない気がするんだ。」

 

ヨーゼフがサイに向き直る。

 

「そのエルンストという人物はどういう人物なのですか?」

 

サイはテレビを指し示した。ちょうど特別番組でエルンストが取り上げられているところだった。

 

「エルンスト・へーヴェンは、スペースノイド自治を掲げ、地球連邦政府からの完全な独立を目論む人物です。彼は『コントリズム』の支持者であることを公言しており、サイド3の労働者層から熱烈な支持を受けています。」

 

テレビ画面にはエルンストが街頭演説をする様子が映し出されている。

彼は40代前半に見受けられる年齢で、映像ではサイド3の聴衆による大歓声を受けていた。

その顔には奇妙なことに、どこか既視感があった。

 

「福祉の充実などの公約を掲げ、労働者層からの圧倒的とも言える支持を受けてスペースノイドの自治を掲げて戦う彼は、『地球からの完全独立』という過激なコントリズム思想の持ち主でもあります。彼の政治スタンスを一言で言い表すなら、『社会主義と超国家主義の融合』……」

 

ヨーゼフはそこで何か引っかかるものを覚えた。

 

(社会主義と超国家主義の融合?その単語、どこかで聞いたことがあるような…それにあの顔、どこか既視感がある…一体どこで…)

 

「…ーゼフ、ヨーゼフ?」

「あっ、はい、どうしました?」

「いや、いきなり押し黙ったからさ、どうしたのかと…」

「あーいや、少し考え事を…」

「そろそろ部屋に帰ろうぜ、もうすぐ就寝時間だ」

 

サイはホールの壁にかかっている時計の一つを指差す。

それはもうすぐ午後十時を回ろうとしていた。

 

「本当ですね…すみません、先を急ぎましょう」

 

そう言って彼ら三人は食器の片付けを終えて、それぞれの個室へと戻って行った。

…結局この時、ヨーゼフが先ほどの既視感の正体に気づくことはなかった。

 

彼がこの既視感の正体に気づくのは、また長い時が経った後である。

 




というわけで、原作でもあった連邦によるコロニー建造計画の凍結と、それによる経済恐慌、そしてその影響で過激化する宇宙の世論についての回でした。

後書きキャラ解説:

エルンスト・へーヴェン:
サイド3の選挙戦でのデギンやダイクンらに対する対立候補。
福祉政策・失業対策などを掲げ、同サイドの労働者層より圧倒的支持を得ながらも、サイド国家主義であるコントリズムも徹底している。
…実は筆者のオリキャラではない。
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