【転生】オリ世界で転生しまくるスレ【掲示板】 作:何処にでもある
生物に対し対等に扱われる様になる「対動物対等交渉術」
目を引き命を繋げる果物を生み出せる「価値のある果物」
水が沸騰する以上の温度に自在に潜り動ける「赤く熱い海を泳ぐ」
多種多様なネズミに化けられる「ネズミに化ける」
お金の稼ぎ時を嗅ぎつける「金銭の嗅覚」
音から情報を手に入れる様にする「音に敏感になる」
A.大した事無いと思わせる様に立ち回りつつ情報を集め現状の打開を行う。
{エラー:思考ログの運営が行えません}
{解法:これ迄の蓄積データから現状生存者のシミュレーションを行います}
{システム:思考投影:指定:No.9999995635800454580430、生存者数 1名 以上}
{システム:思考ログの管理人から改善箇所の入力を確認}
{システム:現行verを0.51αから0.79βへの移行を開始します。管理人におかれましては思考投影をご確認し世暇をお過ごしください}
━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-
{システム:時間:7,000,096,032/10/12/23:22/44.107}
暗闇の中を泳ぐ。これで転生は3度目ではあるが未だに慣れない。掲示板の人達は息をする様に死んでいるが、僕はまだまだ若造の身であるのだから当然でも有るのだが、そもそも生まれ変わる事にあんなに慣れて仕舞えばそれは別の、生き物という言葉では語りきれないもっと別種の何かになってしまうんじゃ無いか、という不安に取り込まれてしまう。
パシャん
この体に入れられる感じもそうだ。赤ちゃんは産まれる時に自ら出ると言われているけど、これは床に羊水事叩きつけられた様な感触がある。普通の赤ちゃんだったら死んでるぞこれ。
ごおおぉぉぉん……
僕はまたしても産まれて早々に立ち上がった。辺りを見渡す。地下の部屋という印象を受けるそこには黒髪を短く整えた男の死体と中心に円柱の機械があり、男の胸ポケットには四角い、何処か丸板に似た雰囲気を持つ物があった。
「……はぁぁぁ」
きっと神様が居るのなら…いや、一度会った事のある黒くて白い神様ならきっとゲラゲラと今頃笑っているんだろう。僕は今までの人生の中で他の人と比べて変な運を持っていたから、この状況が、大変、めんどくさい事が起こると理解できてしまった。
耳を澄ませて音を探りつつ、男の胸ポケットから四角い板を取り出した。周りにはさも重要そうに置かれた書類や本があって、円柱には76個の菱形に光る模様が有ったけど、僕は真っ先にこの四角い板を確認した。
{管理人 おはようございます 7,000,096,032年振りのログインとなります}
{現在 14件の更新事項が保留となっております。更新するかの可否をお願い致します}
{了承しました。現行 verをver0.24からver0.51αへの移行を開始します。管理人におかれましては思考ログをご確認し世暇をお過ごしください}
僕は何もしてないのだが、勝手に更新というものがされ始めた。はて、何故だろうか。僕は同意しますと書かれた所に指を置きながらそう思った。取り敢えず待っている間に最後のスレを確認してみようと、丸板の方で書ける文字数増やす権利を買った後書き込んだ。此処は撮ると数が沢山集まるのでちょっと調子に乗っていたのだ。
{アップデート完了:以下更新事項を表記します}
{・時刻遡行機能の追加
・転生者が深刻化する度に記憶を一部記録する様に
・時刻遡行機能による変化を管理人が影響されない様に
・特典から経験を抽出し他の転生者に注げる様に
・魂蔵から人為的な転生者の召喚可能に
・管理人の匿名機能を強化し裏読みを妨害する様に
・権利を追加
・破損状態でも動ける様にプログラムをより簡易な物に
・自動放出とは別に任意の肉体に精神を入れる方法を追加
・観測機からの情報の編集を自動で編集する様に
・一部の不要な権利を削除
・思考ログのchの多様化に伴い管理プログラムの形式を変更
・現在ログインされている管理人を追加人員として登録 残り1名
・他世界との時間の同期をより近くする様に}
沢山更新された様だった。どうやら更新とは新しく何かを追加したり、今ある物を変えるものであるらしい。順次更新されて使える様になっていたので、僕は最初に追加された物を掲示板の話題に出して、更新が終わってから頼まれた事を書き込んだのであった。
{システム:時間:7,000,096,032/10/12/23:24/10.696}
輪廻転生を活用した他世界の誘因方法………
収容個体aの特性実験とその転用の有用性について………
━━━━━━の強制退職書類ファイル………
ペシペシと尻尾で床を叩き、音が書類や本から情報を僕に渡す。相変わらずどうやって音で文字を認識出来てるのか、自力でできる様になった今でも原理をこの特典を作り出した者に小一時間程問い詰めたいものではあるが、今はその利便性に感謝する。
僕はかつてないほどに追い詰められていた。初めて転生した時もそうだったが、今はそれ以上の危機に陥っていた。
僕は今、丸板の方で掲示板を見ながら四角い方で情報を集めていた。軽い気持ちで書き込んだ事で過去が変わってしまい、他の人達がこっちに来ようとしているのだ。それもかなり物騒な感じで。
と言うのも、円柱の菱形の模様が19個に減り、掲示板の表記が変わって、嫌な予感がした僕は勘のままに机の上にあった赤ペンで頰にぐるぐるを書いた後勝手に動いた丸板に写真を撮られ、音声で書き込まれる様になり、掲示板で何だか物騒な事がつらつらと書き加えられ、一部は見れなくなり、どうなってるんだと悩んでいた所に「旋回」とかいうのからこの様なメッセージを頭に直接渡された。
{システム:レス転送:指定:No.9999995635800454580430}
{00000:レス転送
ビーコン経由で初心者へ秘匿連絡。今、私達は過去改変の影響により大多数の転生者の人格が過去改変後の人格に上書きされています。その内何名かが過去に私達が倒した劣化と何たらの神の影響を受けた人格であり、私が把握出来たのは【昼行燈】【軍規】の2名が重度で、【おっさん】【情報収録】が軽症です。【始まりの宗教者】も調べきれませんでしたが敵対的で間違いないでしょう。いいですか、この方達は信用しない様にして下さい。それで過去改変を無くせるようようなら絶対にこれを無かった事にして下さい。こんな未来はみんな望んでませんから}
いや戦闘中に何しているんだ、今見ててだいぶピンチじゃないか。確かに戻せるならそうした方が賢明なんだろう。実際、あるレスを境に円柱の菱形が8個に変わったし、恐らくこの菱形は転生者の数を表しているんだろう。初めが76で、19、9、と変わったし、こんなに被害が出た様ならそういうのも納得ではある。
それに過去のレスを削除する事も可能だ。履歴の項目があって、そこで消す事も出来そうだった。実際、出来るのならそうした方が良い、良いのは間違いないのだが…引っ掛かる。
考えてみよう。最初の違和感は【昼行燈】の口調だ。音声入力と手入力の差と言えばそれまでだが、そんな語尾に差をつける様な性格には思えなかった。それに特典の使い方にも引っ掛かる。六合というそれは六つの力を扱えると推測できる能力も、名前の付け方も今までと違った。
僕が知っている物では、特典はもっと分かりやすい名前だし、言ってしまえば悪いけど、安直だった。内容もそうだ。初めての時に教えてくれた事だが、特典はあくまでも世界を調査するための補佐で、こんな戦闘に応用できる様な類では無い。
確かにお嬢様言葉の時は戦闘に使える物だったが、もっと単調な物で、特典の名前を言う必要も無く、こんな言葉だけで相手を倒せる程強力では居なかった。
つまり、気取った名前の特典を使う者は影響を受けているのでは無いか?という仮説だ。
その視点で見てみると、この戦闘の中では【筋肉】と【魔術】が比較的に安直さを感じられるしあの中で弱かった。つまり、それ以外は【旋回】のメッセージにも有った人格の上書き、というものが発生した者と考えられる。
となると生きてる中で確実に無事なのは僕でダメなのは【昼行燈】【おっさん】不明なのは【軍規】【イソギンチャク】【ドンちゃん】【情報収録】【始まりの宗教者】そして名前も知らない1人
円柱の菱形は9個で名前が分かってるのは8名と言う事になる。
此処まで考えながら弄っていた四角い板を見る。先程更新されたこの四角い板は丸板とは違い過去のスレを容易に確認する事が可能だ。これで情報を集め、これからの身の振り方を考えなければいけないだろう。使い方は弄ってて理解したし、音が集めた情報には今ある機能の構想の情報も有った。後は間も無く来る先輩転生者達に立ち向かう方法を考えなければならない。
{システム:時間:7,000,096,032/10/12/23:25/46.114}
「…ふぅ……っ!」
危ない。音声入力されかねなかった。僕は慌てて口を手で塞ぎレスされてない事を確認して安堵した。
まず最初に僕が行ったのは深刻化する度に記憶を一部記録する機能での確認だった。これはどうやら今生きている者の記憶のみ記録されていて、それで今時間稼ぎをしている【旋回】の記録と転生者戦争に確実に参加している【軍規】の記録のみを確認する事にした。初めはこれで全員分確認しようとしたのだが、僕に対する負担がキツかったのでこの2人だけにした。【旋回】は先程のメッセージをどれだけ信用出来るかで、【軍規】は戦争に出た人の顔を見れば誰がダメか分かるかと思い選んだ。
結果から言うとどちらも収穫は少ないがあった。【旋回】ではこれで確認出来るのは過去改変後の歴史を歩んだ人格の記録である事と【筋肉】は大丈夫な方だった事だけで、【軍規】では沢山の特典の名前と【昼行燈】がいた事から【軍規】もダメな方という事だけだった。
この方法じゃダメだと考えた僕は別の方法を取る事にし、そこで情報が自動で編集される事に目をつけた。これは僕達転生者が集めた情報を纏める機能で、並び替えや特定要素の抽出も行えるものだった。それで幾つか調べてみたら何と大当たり。【始まりの宗教者】の経緯を知る事に成功した。
どうやら彼女は世界を一つにまとめ上げ、転生者が彼女達2人だけの世界を創り出すつもりらしい。…正直、僕はそこまでする彼女に理解を示せないけど、此処まで世界を巡ってきて、世界を一つにする事には同意するし、僕や他の転生者がいる余地がある様なら全然彼女に任せても良かったのだけど、そうじゃ無い以上僕は僕が望む世界にしたいと思う。
そこまで考えて、この部屋に衝撃が走った。
{システム:時間:7,000,096,032/10/12/23:49/31.632}
一瞬の出来事だった。
「はははー、位置が分かればこっちの物だよー」
「分断した以上、敵を各個撃破するのは容易だった」
菱形の光は5つに減っていた。
目の前には、橙色の目に赤みのある白い髪を腰まで伸ばした錆びた大斧を持つ学生服の少女と、ぼんやりとした光を放つ単眼が特徴的な大柄で黒いローブを羽織った短剣を持つ男が立っていた。少女は頭の上に輪っかを浮かせ、男は円球をまるで衛星の様に周囲に浮かせている事から、どちらも転生者だと確信できた。
「ここが劣化と疑心の神を封印してる場所だねー?」
「そうに違いない。ここまで巧妙に隠されていたのだ。そうでなければ不自然だろう」
「ははー、いえてるねー」
口から熱いものが溢れる。音が溢れ、状況を打開する方法を無意識に模索し始める。ボヤけた視界には、不自然なほど遠くに自分の足が転がっているのが見えた。
「ねー、君。君が今持ってるそれさー、ちょっと貰うねー」
「安心せよ。すぐに殺すとも。無論、その板事な」
手に持っていた物を奪われる。丸板が壊れた音がした。
「いやー、棚ぼただよねーこれ。敗者復活ってやつ。まさか生き返って念願叶うとは思わなかったよー」
「そうだな。幾つかの特典が再現出来なくなってはいるが、復活できた事を考えれば安いものだ」
「まーナナリアとかいうのは厄介だけどねー。情報ちゃんも余計な事してくれたよーほんと」
「ああ、だが相手の戦力はある程度理解出来た。我々なら殺せる範囲だ」
「頼しー」
音が聞こえる。周囲が熱くなる。僕は本能のままに沸騰した血に潜り込んだ。
「
「
「
始めに、一帯がひと結びに切れて、次に全てを焼く光線が放たれた。
それに対抗する様に光線が周囲に炎を残して大斧に集まり払われ錆びて消えて、ナイフが丸板に到達した後、ひびを入れた所でナイフを持った腕を返し刃で切り落とされた。
それをもって火蓋は落とされた。
そこからは次元の違う戦いだった。火が辺りを燃やし、切り裂かれ、斧と錆が被害を広げ、ナイフがまるで当たった事が先に来ているみたいに丸板に吸い込まれては確実に削っていった。
僕は「ネズミに化ける」技能を使い、この間に小さなゾンビのネズミになって足りない体を誤魔化しつつ、書類に埋もれて見えなくなった観葉植物に見えない様に果実を実らせて齧り、体を癒していた。幸いにも此処はネズミ色の床だったから何とかバレずに済んだ。
「……」
口を拭いつつ隠れて戦況を見る。今は2人が押してはいるが、相手の経歴を考えると時期に押され返されるだろう。今は苦戦したふりをしているから押してる様に見えるだけで、僕はそれまでにどうやって四角い板を回収し、過去改変を上手く行うか考える必要が有る。
少女の片足が焼かれる
…実の所、どう過去改変するかはもう既に決めていたりする。僕がさっき音で集めた書類の情報の中に、一度のみ、過去のシステムに現在のverを送る機能の起動のさせ方が載ってあったからだ。
男の腹が裂かれる
…「金銭の嗅覚」。金銭は文明がある特徴として大きい物であり、僕は辛うじて匂うそれが強い物を選べば自然と目的は達成できると踏んでいた。それで1番匂ったのがこの方法だった。
錆を乗せたナイフが差し違え、錆で脆くなった丸板を破壊する。男の丸板と首が斬られた。
だから問題は彼女にバレずに少女が持つ四角い板を取り、過去改変に成功する事。彼女の過去を知ってるとなれば、演技をやめてなりふり構わず殺しにくるからだ。…丸板を壊された以上、此処で失敗すれば全て終わる。確実に成功させる、その為には…
…走り出す!
「…!お間抜けさんだねー!」
「と…私はナナリア・エーバンス!先程正気に戻りました!あなたを護ります!」
何も考え無しに飛び出した訳じゃない。僕が向かうのは少女の方では無い、
「そのまま死んだらー?
「…させません!」
あからさまに遅れた妨害は当然間に合う筈も無く、落ちていた錆びたナイフが宙を浮き僕を切り裂く。血が溢れる、溢れる、溢れる…想定通り口に含んだ果実を飲み込む。
「……あー!成程ー!よく考えたねー!気が乗ったよー!
大斧が叩きつけられ、瓦礫を浮かす
「…⁉︎…バカな!あなたはどっちにも敵対している筈!」
「簡単だよー。[烈火]と[義心]の信徒だよー?今だけね!」
「……!!?ふざけるのも大概に……!」
「はははー、昼行燈だよー?誰の想定通りにも動けない宿命なだけだよー!」
命を繋ぐ果実で血を大量に出すのに耐える、周囲に舞う火によって蒸発した血煙の中に潜り、加速する。少女がこちらに味方したのは想定外だが、そのまま流れ弾でボロボロになり、燃えている管理者の煮えたぎった血に侵入し、泳ぎ方を変え、体を動かす。
丸板は転生者の動かしたい様に出来た。では、その統括である管理人の物は?
管理人の体を動かし、四角い板を
…気付かれた、ここに至り全てを理解したのか、全力でこちらに向かう。
少女が立ち塞ぎ、
急いで入力する。
転移できない事に気づき少女と一合切り結ぶ
角を右上左下右下右上の順に叩く
少女がそのまま斬り伏せられた
表にtime leapと指で書く
「
一瞬女性の姿が見え、 立ち止まった 背中を大斧で斬られた
立ち上がり、手を振りかぶる
怒りに身を任せ少女にトドメを刺した後、死に体でこちらに走ってくる
最後に裏面を床に思い切り叩きつける!
「こぅのポンコツ機械がよぉぉおーーーーーーーーーお!!!!」
僕はキメ顔でそう言った。
「やっと会えた!私の恩人!お返しにさ、勝手に君を守るから、しくよろー!」
{システム:時間:7,000,096,032/10/13/00:00/00.000}
{システム:タイムリープ:実行}
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━━━━━━━管理人室{システム:時間:1/1/1/00.00/00.000}
{システム:ver0.79βへの移行が完了致しました。}
{システム:タイムリープの機能停止を確認。今後機能として扱う事は出来ません}
{システム:全システムが復帰した事により各種アップデートを行います}
{システム:世界の数が1つになった事を確認。それに伴い各種アップデートを行います}
{エラー:転生者No.1〜100の存在が確認出来ません}
{エラー:転生者の接続が確認出来ません}
{エラー:管理者の死体が確認出来ません}
{エラー:権利の99%の消失を確認}
{解法:管理人の転生体に位置特定ビーコンと視点密着の魔術を確認。補足}
{解法:辛うじて使用可能な転生者を1名のみ確認。再生、指令と転生を実行}
{解法:基底世界法則ー4から運命と選択の法則を適用}
{システム:観測を開始します}
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「はっ…はっ…はっ…はっ…!」
くそ、くそくそくそくそくそ!何でこんな事になっちまったんだ!
俺はーーーーどこにでもいるサラリーマンだ。思えば今日はとことん付いてない日だった
「きゅー、じゅー。もういっかーい♪」
「あぐぁ…!」
列車がいつもと違って遅れて遅刻、営業先で新人がやらかしておじゃん、靴紐が切れるわ、糞を踏むわで散々な日だった。
「おじさーん♪果てちゃダメだよー?まだまだあるんだからねー♪」
「…やめ、やめて、……やめて下さい…!」
「だーあーめー♪」
終いにゃこれだ。憂さ晴らしに飲みに行って、フラフラで帰ってる所にウラビトに目をつけられた!
「いーち、にーい、さーーん♪」
「ああああぐぁあ!!!」
歩いている所を殴られて裏路地に連れ込まれ、今、俺は全身に魔紋の焼きごてを押し付けられ、消えない証を付けられていた。
「ふっくじゅう♪どーれい♪ばーさーくー♪」
「ごっ!!!!!」
魔紋、文字と順序さえ合ってりゃ誰でも使える、七八魔導体系の一つ。あまりにも手軽すぎて表じゃ禁止されたそれをこの女は平然と使っていやがった。
「じゅーう、はいおわりー♪よく頑張りましたねー♪」
「………」
ああ、ごめんよ。かあさん、ムニ。おれは…もう…
「それじゃーもう二体補充してー、蛇教会の依頼があるといいなー♪」
「………」
「ちゃんとついてきてねー♪でも綺羅星音楽団も素敵よねー♪お金は渋いけどー、護衛依頼でタダで聞けるんですもの。素敵な音なのよ、あなたー♪」
「………」
ダレカ…
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「やべっす。しぬっす」
あっしも命運尽きましたかねぇ。
「おい、てめぇら探せ!ぜってぇあのアマをフロに沈めんぞ!」
あっしはーーーーしがないJCっす。ぴちぴちっす。今日も健やかに過ごしていたところ家に帰ってあらびっくり。ヤクザもんに囲まれてやした。
「おいてめぇら!いたぞ!」
「逃げるっすーーー!!!!沈みたくないーーー!!!」
どうしてですかねぇ。最近親の羽振りが良かったとか、久々に高級店行ったとか、瞬足シューズ買ったとかそんなに心当たりは…有りましたわ。バリバリの借金親がこさえてますわ。あきまへんあきまへん。
「くそ、あのアマ妙に速え!!しょうがねぇ、おい、お前!
「ええ!そんなぁこれ高いんですよぉ!?」
「別にいい!その分借金に上乗せすりゃ問題ねぇ!」
「ならいいかあ…」
べっす。べっす。あの鉄砲もん
「あー!あー!降伏!降伏するっす!だから借金はやめてくだち!」
「おぉ…やけに素直な奴だな。…おい、キメ無くていいぞ!さっさとブツしまえ!」
「ええ!そんなぁ…」
「やめるっすよ。あっしは親の借金で春を売りたくないのを我慢してるんすから、おめぇも我慢しろっす」
覚えてろ…泥水啜ってでもおめぇは殺す。後親も後悔させる。絶対にだ…!
━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-
━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-
『E班に告ぐ!E班に告ぐ!こっちはもうダメだ!オーバー!』
『こちらE班。既に私以外全滅済みだバカめ。オーバー』
私はーーーー対妖魔国防軍に戦役している軍人だ。ある日いつも通り畑を耕していた所赤紙が襲来、今こうして戦場真っ只中に居る。まあ、私以外全滅したがね!
「グルルル……」
「………」
そもそもだ、初めからこの班はダメなとこが多かった!恐怖政治を行う隊長、メンタル不調な子供、浮浪者、浮浪者、独断専行の私!初めからこうなるとは分かりきっていたとも。
「グルァ!」
「口を開けたな?」
ダン!ダン!ダン!三発発射して逃走を計る。小型のピストルなんぞ持たせやがって!どうやら司令官はディナーに忙しいようだな!それとも女の召使いを食べるのに忙しいのか!犬も食わないね!
「っち!」
「グア!」
「シュルルル…」
地下駅道中袋路地、駅の運行を妨げる妖魔の撃退、小規模とはどいつの戯言だ?軍人50、今回の二倍は持ってこないと餌を与えるだけだろうに!
「そうだクソッタレ共。お前らは確か同じクソッタレを襲わないんだったか?」
軍の備蓄からくすねておいた妖魔化の呪言を固めた石をポケットから取り出す。七八魔導体系の内二系統組み合わせた上等品、私の身分では到底持つことは許されないそれを取り出す。
「では、共に食事に行こうじゃないか、ああ、あっちに予備隊がいるから仲間と一緒にね」
噛み砕き飲み込む。それだけで目の前のクソッタレは頼もしい仲間になった!人生を捨てる選択肢だがね!
「さて、ウラビトに慣れるまでどれだけクソッタレと軍人が死ぬかな?」
ウラビト、それはどんな厄介なのでもどんな外道でもなれる裏の何でも屋。身分証も何も必要としない、ウラビト掲示板から依頼を受け、達成すれば晴れて君もウラビトになれる。必要なのは腕っぷしと依頼をこなす誠実さのみ!護衛に、情報収集に、遺跡探索に、裏の抗争まで!どんな依頼もこなします!どんな奴でも名乗れます!名誉を手に入れればそいつは正義だ!
つまり私はこれ以外で人類に受け入れなれない者になったという事だがね!
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━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-
「はあ…」
今日もため息を付く。…あら?ごめんあそばせ。失礼しました。
わたくしはーーーー元令嬢に御座います。わたくし、昨日までは上級なこっくみーんだったのですが、この度、
「はぁ…」
「陰気くせーぞー!」「ああ!?やろってのか!?」「っすぞ、ゴルァ!」「テメェらうるせーぞ!」「あ"あ"!?」「やってみろやゴルァァァ!!!」「ひひっ、ひひひひひ!!」「やあ、ヤクちょうだい?」「みんな死ね。全員死ね。雑音死ね」「愉快だのう!楽しいとこじゃ!」「ほっほっほ」
牢屋に入っております。と、いうのも、わたくしの家はちょっとした運送業をやっておりまして、パパイヤ運送、聞き覚えありません?無い?あらそう…日々皆様の食料、医薬品、木材、魔鉱石、麻薬を運んでおりましてよ?おりましたてよ?
ですが、昨日になって突然警察の取り調べ、魔鉱石と麻薬の違法輸入と言う事で家族みんな仲良く御用となり、親は死刑、兄達も死刑、わたくしのみ、ぽやぽやランドに収容。20年の禁固刑と相成りました。それにしてもだっっっせー名前ですわー。
「はぁ…」
「しつこいぞー!」「おっしゃみたかワレェ!」「はぁ!?ワシの勝ちじゃケェ!」「ルールちゃんと決めろー!」「死ねーーー!!!」「テメェ俺の掛け金どうしてくれんだああ!?!!」「はぁ!?やんのかゴルァ!」「てめぇ俺の女に手ぇ出すんじゃねぇぞああ!!!?」「ほっほ」「死ね死ね死ね死ね死ね死ね」「昼寝の邪魔じゃー!お主ら黙れ!」「ねえ、ヤクちょうだい?」
月日が綺麗ですわねー。今昼ですが。
「はぁ…」
白馬の王子様でも来ないかしら?
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━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-
チリン
「みゃーー」
頭に飾っている鈴を鳴らし、音が情報を僕に伝えた。刻は夜、妖魔が蠢き、裏の人間も蠢く丑三つ時。
目の前には、日ノ本の土地全て合わせても足りない程のネオンの大都市が広がっており、僕が今座っている天にお座す神へと通ずる軌道エレベーターが、街の象徴として今日も夜の街を照らしていく。
近年、転生者と名乗る人物が各地で発生しており……
ビッグイベント!主演ドラマ100億再生突破!女優ネルメが……
パパイヤ運送倒産⁉︎物価高の危機か⁉︎……
騒がしくも楽しい街だと思う。僕が元々暮らしていた世界と比べて、全てが目新しく、活気に溢れていた。
ヒュー ヒュー
「みゃー」
風音が運ぶ情報が僕に伝わる。僕の名前は猫又 与一郎。しがない転生者だ。これでも転生4回目で、この世界に到達する一因を作った者である。ここまで一緒に来れた人でもいたのなら僕の凄さも分かってくれたのだろうが、生憎先輩の転生者はみんな死んでしまったので、僕1人だけとなってしまった。
風間市で短期間での行方不明が続出、ご帰宅の際は……
今日のDAN⭐︎DANラジオ〜!まず一曲行ってみよう!……
本日、SA-67列車区画にて、妖魔の巣が発生……
秘匿通信。人骨団を発見、これより鎮圧に……
そもそもだ、僕はもう人生を終わらせてもいいと思う。何だがすごく楽しそうではあるが、こんな情報量の多い場所では僕の文字通り猫の額では受け止めきれないと思う。しかし、ポンコツ機械、略してポン子に転生者の回収を頼まれた以上、頼まれた事は成し遂げたい僕としては応じない訳にはいかないのであった。
「みゃー…」
しかしこの姿はどうしたものだろう。この三毛猫の姿。白にオレンジと黒色の色合い、僕は猫に詳しくないから知らないが多分三毛猫、と呼ばれてる姿になってしまっていた。しかも子猫。もっとマシな物は無かったのだろうか。
チリン チリン チリチリチリリン
「みゃみゃ」
まあなってしまった物はしょうがない。僕はそう自分に納得させた。そうして僕はそこら辺に落ちていた鉢巻代わりの鈴の付いたカチューシャを片耳に引っ掛かる様に頭に飾り、この世界のネットに繋ぐ機能のみを残して壊れた丸板に乗って、夜の街に向かうのだった。
━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-━-
{これよりver1.00を開始します}
{それでは、転生者の皆様のご帰宅をお待ちしております}
1、魔紋の奴隷
彼はとあるウラビトによって模様人形になってしまった。もうこのまま死ぬしかないのか、そう絶望していた彼を、1匹の子猫が見つめていた。
利点:表の社会ステータスがある。戦闘が得意。
欠点:そのとあるウラビトから解放する描写の文字数で作者が苦労する。
2、借金少女
彼女は親の借金によって風呂行きとなってしまった。日々の行為に疲弊し、今後の展望に達観していた少女を、1匹の子猫が見つめていた。
利点:メンタル強者。育てればこの中で1番強い。
欠点:借金を返すまでのシナリオの文字数で作者が苦労する。
3、妖魔軍人
彼は脱走兵で妖魔だ。妖魔は人類の敵であり、バレれば全てが終わる日々。地下下水道で寒さで凍えてる彼を、1匹の子猫が見つめていた。
利点:初期くそつよ。後半くそつよ。レスバ強者
欠点:バレないようにする描写の文字数で作者が苦労する。
4、おハーブお嬢
彼女は元令嬢だ。今でこそ落ちぶれているがその経験や経歴は間違いなく力となる。牢屋でため息をついた彼女を、1匹の子猫が見つめていた。
利点:外道行為が可能。魔法もこの中では1番使える
欠点:社会戦の描写の文字数で作者が苦労する。
5、猫 単騎 いっきまーす!
猫は猫である。にゃーんでもある。どこかの人間強度の吸血鬼とゴスロリ三毛猫幼女という電波の合体で産まれた今はTSな奴である。ソシャゲ主人公もとい管理人も混じったからマジで主人公張れるすごい奴。でもコイツを主人公と呼びたくないのでマスコットになってて欲しい。
利点:ネタだよ?無い。作者はこれでどうシナリオを作ればいいのか分からない
欠点:エタる可能性がこの中で1番高い。
これからの目的
転生者No.1〜100を全員集める。全員のプロフィールは完成してるからシナリオ毎に1D1〜1D5で回収する転生者の人数を決めるよ。人数増える程難易度も上がるよ。誰がくるかはランダムだよ。因みに魔法体系も半分出来てるよ。全員集めなきゃ次の掲示板に出来ないから意地でもやるよ。
中目標
各キャラで違う。難易度も違う。
細かい進行やあれこれ
うるせぇ!やろう!(ドン!)
まあ読者にシナリオ選んでもらって、ダイス進行、たまにコミュや成長選択肢?ステータスや技能は半分フレーバー入ってるからここ判定してないってのは許して。キャラが作者にリアル言いくるめして確定手に入れたと思ってください。
自語り
お許しください!シャドウラン様!やった事ないから想像でこんな世界観か?でのパクりとなります。一回やりたかったんです、ファンタジーサイバーパンク。薬!女!裏社会!はい。というわけで次の掲示板から転生者No.1〜100を探す事になりましたー。くそ!どこいったんだ!これが無ければ魔法少女掲示板やれたのに!
あ、今回の役職配分置いときますね…。
占い
にゃーん
村人
情報収集、イソギンチャク、始まり、宗教、筋肉
狼
昼行燈(限定村)、軍規、雅楽
狂人
おっさん、ドンちゃん、ドンブリ、カレー、
狩人
宗教者
狐
旋回
小狐
家畜屋、魔術、模倣、獣狩り
今回はにゃーん視点だったけど、他のところではもうちょい暗戦が有りました。それを描写できなかったのは私の実力不足です。
基底世界1「科学」
すーばーらーしい⭐︎。さすが妾を創り出した⭐︎世界であーる!無数の選択で増えた膨大な世界線!圧倒⭐︎的な!星々の数!……全て妾にしたかったのう?のうNo.5よ、少しだけやっても良いじゃろ?
ーー誰だコイツに説明を書かせた奴は、はぁ…ダメに決まっている。…仕方ないので補足を。ここはもしもこうしていたらと誰かが想像する度にそうした場合の世界線が出来る世界だ。
もしも私が最強だったら、もしもこの人形がすごい神様だったら、もしもあの時代に私がタイムスリップしたら、そういうもしもを誰かが想像する度にそうだった場合の世界線が生まれる。…コイツも私もそうやって生まれた。
世界5分前仮説、5分どころか世界が誕生する所から急速に基準世界線に合わせて進む、加減のない世界だ。それにどれだけ強くとも基準世界には絶対勝てないし、干渉も出来ない。…だからこそ、あの愚か者を誰もが気づきながら止められなかった。No.5
ーー悔しかったですね。あの時の事は忘れられそうにありません。No.52
ーー基準世界線に住んでたのとしてはそっちの方が羨ましいよ。No.53
ーー見る事が出来ないのもつらいですよ、オリジナルの住民。No.10
ーーわたしには可能性に溢れててどっちも素敵よ?No.26
ーー今の状況君らのとこが原因だからね?それは忘れないでね。No.36
転生者No.54 「平等への邁進」
どれにする?
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1.魔紋奴隷
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2.借金少女
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3.妖魔軍人
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4.おハーブお嬢
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5.猫 単騎 いきまーす!