【転生】オリ世界で転生しまくるスレ【掲示板】   作:何処にでもある

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 本来予定していたソシャゲ主人公は死にましたが選択分岐は生き残りました。強かったり戦闘が得意だと死亡する選択が少なくなりますが、テンポ重視でやってるのでどの子を選んでもある程度死ににくくなってるノベルアドベンチャー式ダイスです。ダイスでの戦闘を期待した方にはごめんと言っておきます。それやると私は虚ると判断しました。
 あらすじでシャドウラン他に謝罪しましたが私は簡単な世界観しか知らない中のイメージで参考にしたので続きません。





釣り合わない【√:借金少女】

 

‭─‬‭─‬ある2つの大陸、その間の海にある嘗ての人類の栄華の象徴であった神が住むと実しやかに言われる、大きな大きな月まで届いた軌道エレベーター。今は誰もがその使い方を忘れ、唯二つの大陸を繋ぐ数多の大橋を繋ぐ中間地点として住まいを増やし、土を盛り、その果てに創り上げられた他の4つの都市を繋ぐ海上都市にして、流通の要である都市、「ニノ」

 

 その片隅、日が当たる表層の裏側、橋の下にある繁華街(闇市通り)。和締暦66年、開明期真っ只中で産まれた負荷分散構造建築の技術をもって作られた橋を支える様に聳え立つ高層木造ビルの裏通り。

 隙間より見える三日月が夜空の上で都市を彩り、ネオンの光で光る看板が辺りを照らす。

 時は和締暦90年の4月、刻は夜中の12時を回り、繁華街の様な光景が見える、総じて都市「ニノ」の9割を占めるその通りにて、今宵もウラビトや欲深な者達が犇きあっていた。

 表層では到底叶えられぬ夢と物が闇に消えていく中、あるこじんまりとした木造ビル、その一室にて…

 

 「むりっす。…やめろっす!それは入んねぇっすー!」

 

 「フシュルルル…。フー!フー!」

 

 淡く仄暗いピンク色の光に照らされた一室、ムーディーな音楽が流れており、外の喧騒が気にならない様配慮されている。中央には大きなベットがあり、小柄な、少女とも言うべき若い子供に、大柄の興奮した男が上から両腕を抑えていた。

 

 「やーめーろーっすーー!お客様ァー!?ロリコン確定野郎様ァー!?聞いてねぇっすねぇー!?」

 

 「オレ オンナ オンナ オレノオンナ!」

 

 「…だめだぁ、本番は無しのコースっすよぉ…。契約違反だぞコラー…」

 

 どちらも先程まで着ていた浴衣がくずれており、恥部がちらりと見えそうになっている。少女に至っては涙目で怒りを顔で表しており、足をバタバタと男に向けて蹴っていた。

 この状況を第三者が視れば無理矢理な行為だと判断するだろうし、…実際、この場にいる事こそ同意された物ではあったが…、この行動は一切同意されていない無理矢理なものであった。

 

 「ヘールプ!ヘーーールプ!!!誰かこーーいっす!…こねぇ。やべ、詰んだっすか?」

 

 「イレル オカス!」

 

 あっしです…。只今時刻は明日の始まりを告げやした。あっしみたいな子供はさっさと寝て明日に備えるべき所を、こんな如何にも今からヤりますという最中かと言いますと、親が借金して夜逃げ、それを知らずに入学式から帰ってきた所を確保、出荷、どなどな〜っとここに渡されそのまま新参した訳に御座いやす。くずぅ…。

 それでいざ初めてのお相手は如何にと、まあご覧の通りで来た相手がとんでもねぇって事で助けを呼んでるんすが、誰も来なくて絶賛大ピンチになってるっす。職員共、酒でも飲んで寝てんすか?

 

 「…仕方ない。この手は使いたくなかったっすが…」

 

 「フー、フーーー!!

 

 「…ねえ、顔を近づけて?…キス……しましょ?」

 

 「オカス キス…キス!」

 

 クチュクチュ…ようしよしそのまま近づけるっすよぉ。

 ……………今ァ!ぺっ!!

 

 「グア!メガ!」

 

 眼に唾液を当てられ、大男は思わず片手を目元に持っていく。片手の拘束が無くなり、それを好機と体を横に勢いよく持っていく。もう片方の抑えている腕の関節に頭を打ちつけて抑えられた腕を抜き、そのままベットから落ちる。

 体を持ち上げ、急ぎ周囲を見渡して逃走経路を見出す。…視界に映るものがゆっくりに感じる。このまま…ドアは閉まってる…鍵の位置は…近くに窓…でも大男が入る前の準備の時に換気として開けてそのままだった筈…台になる物は遠い…ここは5階…高い建物は負担を分ける為に繋木が隣の建物同士で架けられているから…ゆっくりと感じた視界が戻る…手段を決定する。

 

 「ヌオオオ!!!ゼッタイ ヤル!」

 

 「へっ、鬼さんこちら、手の鳴る方にっす!」

 

 あっしが運ばれた所は、寝室も広くは取られてやすが、それでも端から端までは精々10歩、ベットからならもっと少なく、このまま一直線にドアや窓に向かっても捕まって終わり、ならば…!

 

 ドアの鍵を取る、その間に大男が追い付いた。

 

 「ツカマエタ!」

 

 鍵を取る姿を見て無駄だと、ニタニタした笑いをしながら此方を掴もうとした大男に対し、屈む事で回避、そのままおっ立てて大股な足の間を、立ち上がりながら通る。つまり…

 

 ブチャ!

 

 額から嫌な感触を味わされつつしゃがんだ大男の背中を登り、頭を梯子にに開いていた窓枠に足をかける。背が小さく窓に手が届かない為足場が欲しかった所に、丁度よく用意してくれた事はこの男に感謝してもいいだろう。

 

 「………!…!……ォォ…」

 

 「…先にライン越えしたのはそっちっす。…謝りませんからね」

 

 窓下を見て、今いる建物と隣の建物との間を橋の様に繋木がかけられている中、地面からの高さに目眩を覚える。だが、こんな奴を初めに寄越した所に居たくも無いし、借金先のヤクザとは別の所でもある以上、いつ復活するかも知れない大男の事もあって、さっさとすぐ下の繋木に降り立つ。

 

 「じゃ、あっしは逃げるんで!クレジットは怖い人に頼んで返して貰って下さいっす!」

 

 こうして、あんまりな所から逃げたあっしは浴衣一枚で夜の裏路地に身を潜め、無事…無事?朝を迎えた訳なんですけども……

 

 

 

 

 ぐぎゅるるる!

 

 「腹減ったっす…」

 

 時刻は朝、夜にあんなに賑わっていたウラビトも身を潜め、大半の店が閉まっている。道にいる人々も疎らであり、夜と打って変わって鳥の鳴き声が聞こえる程静かであった。

 

 「あー、死ぬ。借金あって、返すアテ無くて、期限過ぎたら死ぬ魔法かけられて、その前に飢え死にっすかねー?」

 

 建物の裏路地、その袋路地にて。壁にはスプレー缶での落書きがされており、高層の建物に囲まれているのとまだ明るく無い朝である為か、薄暗い。夜は何処かのウラビトが使ってたのかドラム缶には火があり、ガラクタでできた椅子や机が置かれている。無人の広場で少女は途方に暮れていた。

 

 それも無理もない。彼女の肩には燃えた花を模った刺繍がされており、これは七八魔法体系の一つ、契約の魔法で作られた契約の糸、契約を果たさなければ死ぬ呪いがかかった物だった。見れば花の中央に5、その下に50,000と書かれており、残り5日で5万クレジットをこの花の刺繍にかざして送らなければならず、今の少女の状況を見れば、それが如何に厳しいか察せられるものであった。

 

 「へへっ…全部併せて1000万クレジット…10クレジットで1番安いハンバーガーを買えるっすから…へへへへへ…死にたくねーーーー」

 

 「ウラビト…そうだ、ウラビトになれたら…いや無理っすよね…」

 

 そう少女が呟く。

 

ーーーウラビト。それは表に生きていても耳にする事が多い者達、彼等彼女等は何かの組織では無く、総称としてそう言われており、成り方も多種多様、下駄箱にあった手紙に書かれた場所に依頼が貼られた掲示板があった、ネットで広告踏んだらウラビト掲示板サイトに飛んだ、夢の中で試しに受けた依頼をこなしたら報酬が銀行に入っていた。

 ただ依頼を書けば目を離した隙にそれが消え、ウラビトが依頼を受けており、完了すればその報酬分の金額が消えていた…とは依頼者の言葉である。成り方も容易であり、ウラビトになりたいと強く願い、その上で選ばれるのを待つだけ。誰が作ったか、どの様に選んでいるか、謎多くもその恩恵は依頼する者も受ける者にも計り知れず。成功者の片道切符と名高いものであった。

 

 「ウラビトになれば依頼をこなす間はウラビトとしか認識されず、されど名誉は手に入る…もやみたいなのが消えて思考がクリアになった…嘘くさい癖して、成功者で有名な金持ちみんなウラビトだって公言してて、信じたくなるんすよねーーー……」

 

 ぐぎゅるるるる…

 

 腹の虫が鳴る。ああもうこのまま死ぬんすか…と目を閉じる。

 

 

 

 

 

 

 

 チリン

 

 

 

 

 

 

 

 涼しげな鈴の音が聞こえ、目を開ける。

 

 みゃー

 

 そのに居たのは、鈴のついた髪留めの紐を片耳にかけ、丸い板を背負う、白を基調に黒と橙色のぶちがある子供の三毛猫だった。

 

 

 「……お?どうしたんすか?」

 

 みゃー

 

 「…一匹…親と逸れたんすかね?」

 

 みゃー

 

 「…あっしと一緒っすね。…あっしも今1人なんすよ。…そうだ」

 

 浴衣の胸元のポケットから青色の飴玉を取り出す。

 

 「これ、あっしも忘れてましたが食べ物っす。逃げる時に鍵と一緒にくすねていたのを忘れてたっす。…あっしが食べても足しにもなりませんし、あげるっすよ」

 

 みゃーん

 

 子猫がゆっくりと近づき、飴玉の匂いを嗅いだ後、手元の飴玉を舐め始める。

 

 「はは、くすぐったいっすよ。ほら、こっちにおいで」

 

 人馴れしているのだろうか、特に抵抗もせずに抱かれた子猫を膝下に置き、近くにあった紙皿の上に飴を置く。

 

 「はい、召し上がれ。…一人だと疲れるんっす。こんなのしか用意出来ないっすけど、今だけは、ゆっくり疲れを癒すっすよ」

 

 みゃー

 

 子猫が飴玉を舐め始める。それを見て、少女は最後にいい事したっすねーっと、上を見上げ、建物の隙間から見える空を眺めた。

 

 ぐぎゅるる

 

 腹の鳴く音がする。

 

 「…へへ、締まらないっすね」

 

 少女は頬をぽりぽりとかきながら言う。どうもこの体は未だに生きるのを諦めてないらしく…当然の事なのではあるが…少女は何だか照れ臭く、ぷいっと、子猫から顔を逸らした。

 

 みゃー

 

 「…ん?何してんすか?…それ、そういえばなんなんすかね、その板」

 

 子猫が背負っていた丸い板を咥え前に持っていき、縁をなぞる様に前足を動かす。その後、上、左、下、右の順に叩き、最後に中央を押した。

 

 

 『キュムキュム パー!『此方の商品は『本日のニュースを『みんなおっは『何でやね『もしもし此方警『デスゲー『テレビを見『オーーク『ラーメン二『フグストア!『バイクを『南方観『件についてww『ウラビト掲示板にようこそ』

 

 

 「うわぁ!」

 

 音、音、音、…多種多様な声が、音が次々と切り替わり、最後にある画面なり、止まる。

 

 みゃー

 

 子猫は丸い板を少女の方に置き、飴玉を再び舐め始めた。

 

 「…ええ?…何が…ええと、何々…ウラビト掲示板…ウラビト掲示板っすか⁉︎」

 

 少女は手元にある丸い板を覗き、そこに書かれていた事に驚きを見せた。ウラビト掲示板ーーー成功者の切符が、そこにあった。







少女…円に直すと5億円の借金で利子は毎年250万円。1クレ=50円。利子ギリギリで夜逃げ出荷脱柵逃亡ワンチャンゲットJC(実質JS)の未来はどっちだ!少なくとも金利は優しい方だぞ!

子猫…前日譚こと-1と0を見なければ謎に包まれてるけどみたら正体がわかる。あくまでもメインは転生掲示板を作る事だということを忘れてはいけない。

ダイス…降ってないやんと思うかも知れないが、まだ始まったばっかりなので許して欲しい。日常タグを見ろぉ…この時間軸は割と長丁場だぁ…!


後書きを世界情報置き場と思ってる節、あります。後現在ほぼほぼ転生掲示板壊れてるから大体小説パートになるという、現地掲示板回でお茶濁すしかねぇ。









基底世界7「滅亡」
‭━‬‭━‬‭━‬‭━‬No Information.
転生者No.100 「No.」
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