モンスターハンター 〈浪漫狩り〉   作:備品猫

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 MH4Gでチャージアックスに色々と追加要素があるらしいので、チャアクに対するほんの少しばかりの浪漫と愛を乗せて書きました。
 作者は甘々な恋愛が好きなので、その要素も入る予定です。
 長くなりましたが、本文へどうぞ。


1.ドンドルマにて

「おっちゃん。乗せてくれてありがと!」

「こっちも面白い話聞いたからな。また乗せてもいいぜ」

 船から降りると今まで付きまとっていた船の揺れが消えた。

 これだから船に乗るのは好きじゃない。

 船酔いしやすい訳じゃないが、あの感覚は不安になって仕方ない。

 まぁ、こんかいは船乗り達と話で盛り上がったので気にはならなかった。

「……よし。じゃあ先ずは……」

 少し歩いて広場から街を見上げる。

 奥には街の上方へと続く階段が見受けられる。

 大衆酒場や大老殿、古龍観測局に大闘技大会が開かれるアリーナ。他にも様々な施設。

 ここは悠久の風が吹き抜ける街、ドンドルマ。

~

「あぁ……楽しみだ」

 ドンドルマの工房や鍛冶技術は他の街よりも発達しており、新しい技術や新しい武器の普及が早い。

 そして、特殊機構を備えた武器なども。

 特殊機構。これだけで何かが胸に込み上げて来る。

 男は特別な何かに引かれるものだと思っている。そこに特殊な機構となれば眼も輝くと。

 そんな事をある酒場の気の合う先輩ハンターに話すと、「それは浪漫だ」と言われた。

「よく分かるぞ。俺もガンランスにそんな浪漫を抱いてハンターを始めたんだ。そしたらかっこいいの何のって……」

 そこからの先輩の惚気話は長いのでちゃんと聞いていない。

 そんな俺が浪漫を抱いたのはチャージアックス。チャアクやチャックス、盾斧と呼ばれている武器だ。

 小さい頃見たその武器に眼を奪われた俺は地元近くでハンターになるため経験を積み、晴れてギルドに登録して二ヶ月。

 俺は今だチャージアックスを握れないでいる。

 なんでもチャージアックスは出来たばかりの武器らしく、地元の工房でも取り扱いがなかった。

 だから俺はこのドンドルマにやってきたのだ。

 全ては浪漫の為。片手剣で依頼をこなし、資金と素材を貯めて船でやってきた。

 今の目標はチャージアックスを手に入れること。

「じゃあ先ずは工房だな。……どこにあるんだ?」

 船乗りのおっさんに聞いておけばよかった。

 しかし、規模が大きく活気溢れるドンドルマでは聞ける人も沢山いる。手当たり次第に声を掛ければいつか着くだろう。

「すいません」

「え?はい?」

 何となく横を通った人を引き止めようとしたら、レザー装備の女の子に声を掛けていた。

 ナンパと思われるだろうか。いや、さっさと用件を伝えれば分かってくれるはずだ。

「すいません。工房の場所を教えてくれませんか?」

「……ああ。ドンドルマへは初めてなんですか?」

「あ、はい」

「なら道すがら案内しますよ。私も工房に用があるんです」

 これはよかった。場所だけ教えて貰っても迷う可能性があるので、案内をしてもらえて助かった。

 そんな華奢な女の子が担いでいたのはガンランス。先輩曰く、浪漫砲であった。

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