初投稿です。
まひもみを書こうと思ったらいつの間にかあさひちゃんの激重小説(当社比)になってました。
あさひちゃんもみじちゃんがキャラ崩壊しているのでそこは注意。特にもみじちゃん。
あと原作読み込み浅いからどっかで設定違うとこもあるかもだけどそこはご愛嬌ってことで()
私━━桜花あさひの好きな人は女の子だった。
時は遡り六年前。
春の出会いの季節。
私は『運命』とも言える出会いをした。
それが穂月もみじとの出会いだった。
私がクラスメイトに無邪気に朝の挨拶をして回る中の一人に彼はいた。
「おはよー!」
と若干興奮気味に話かける私に対し、彼は
「おはようーもみじだよー、今日からよろしくねー」
と冷静に自己紹介までしてみせた。
「よろしく! もみじろう!」
「もみじろう……? どこからもみじろうになったの()」
と彼女は怪訝そうな顔で私に訪ねた。
「それはもちろん……そのちょんまげだぞ!!!!」
と私は勢いよく彼のひとつ結びを指差した。
「あーこれ? 毎朝お姉ちゃんにやってもらってるんだー」
と彼は自慢げに語る。
「それいいなあー かっこいいし私もその髪型にしてみようかな?」
「んー私じゃできるかわからないけど一応やってみようか?」
「え!!!! いいの!!!!!?」
と私は小動物のように彼に熱い視線を送る。
「もちろん!」
と彼は威勢良く返事をした。
「よし! できたよー」
「やったー! ちょっと窓で見てくるぞ!」
と言い放ち、一目散に窓にかけよった。
そこで見た私の髪の毛には、先程見た彼のちょんまげ()とおそろいのひとつ結びがあった。
「おー!!!! これであさひも晴れてサムライの仲間入りだぞ!!」
「ありがとうな! もみじ!」
「いいえ〜 どういたしましてー」
それからはなし崩し的に私達は仲良くなっていった。
二人で一緒に帰ったり、二人で一緒に遊んだり、遊びに行ったり、本当にいろいろなことをしたと思う。
そして私は彼に『友達』に対する感情ではないものが芽生えて始めていた。
ある日の夕食のときである。
その日はたまたま両親が出かけており、私は兄と二人で兄が作ってくれた夕食を食べていた。
「小学校はどう?行くの楽しい?」
と兄は私に心配そうに問う。
「うん!私学校行くの好きだよ!友達と話したり、遊んだりできるし!」
と私が楽しそうに学校の話をすると、兄は一安心していた。
「もう友達もできたのかー ちなみにその友達はどんな子なんだ?」
「それはねー もみじくんっていうかっこよくてやさしい男の子だよー」
と私がすこし頬を赤く染めながら答える。
すると兄は少し口元を緩ませながら
「それって『好きな子』ってことー?」
と少しおちょくるかのような口調で私に問う。
正直私はこのとき初めてもみじに恋愛感情を抱いていることに気付いた。
このなんとも言い表せない感情は恋なのだと知った。
「そ、そういうことになるのかな……?」
と私はすこし困惑しながら答えた。
「あさひもそんなお年頃かー大きくなったなー」
「あんたは親か()」
と私がそう言うと私達は二人で笑いあった。
それはある雨上がりの日のことだった。
いつも通り放課後にもみじと近くの公園でサッカーをしていたところ、雨上がりということもあってか私たちは服を汚してしまったのだ。
服をよごして帰ると怒られてしまうので、もみじの気遣いで家で服を洗濯させてもらえることになったのだが……
「おじゃましま~す」
「はーい」
「脱衣所はこっちだよー」
と彼は手招きで私をこちらへ案内する。
「脱いだ服はそこに入れてねー」
「了解だぞ☆」
「あ、そうだ。あさひちゃん、洗濯するついでにお風呂も入ってく?」
「お、いいのかー?」
「うん! もちろん!」
「じゃあ一緒に入ろー」
(お、男の子とお風呂??!! で、でもいつもお兄ちゃんと一緒に入ってるし……平気だよね……?)
そしてそこで私は知ってしまう。
もみじが男の子ではなく女の子であったこと
「あさひちゃん大丈夫? 顔色悪くない? 家まで送っていこうか?」
「ぜ、全然大丈夫だぞ…… き、今日は洗濯させてくれてありがとな…… じ、じゃあまたあした……」
「う、うん……(大丈夫かなぁ……)」
そうして私はもみじの住んでいるマンションを出て私は近くの公園へ向かった。
私にはそこは先程までの賑わいとは対照的にまるで廃墟のような、寂れた公園に見えた。
私は適当なベンチに腰掛け考え事をすることにした。
「も、もみじは男の子じゃなかった……」
「もみじは女の子……」
「で、でも……」
「もみじはもみじだし……」
「私……どうしたらいいか……わかんないよ……」
自然と私の瞼からは涙が溢れていた。
私はそこで小一時間くらい泣いていたのだろうか。
その後泣き止んだ私は泣きつかれたのかベンチで眠ってしまっていたようだ。
辺りは暗くなり、周りには人っ子一人いなかった。
私は公園にある時計を見た。
その時計は午後八時ちょうどを指していた。
お兄ちゃん、今頃すごく心配してるだろうな……と、少し申し訳なくなった。
それから夜も遅いので私は家に帰ることにした。
家までの帰り道も私の思考はもみじのことで埋め尽くされていた。
私はこれからどうすればいいのか、もみじとどう接していけばいいのか、そんなことを考えるうちに家に着いていた。いつもあんなに長い公園から家の道のりは、今日だけはとてもあっという間に感じた。
「ただいま」
「おかえり、あさひ、こんな夜遅くまで……心配したんだぞ……」
「うん……ごめんお兄ちゃん……」
「目……どうしたんだ?」
「っ……な、なんでもないよ……」
「ふーん、そっかあ」
「俺にはまるで泣いていたような腫れた目をしてるように見えるけどな」
はぁ……やっぱりお兄ちゃんには勝てないや。
それから私は兄に今日の事の顛末を話した。
「前話した……好きな子……もみじ『ちゃん』なんだけどね……」
と私が言うと、兄は不思議そうにした。
「うん」
「実は男の子じゃなくて、女の子だったの」
「なるほどねえ」
「それでね? 私はどうしたらいいのかなって……」
「ほーう、それはあさひが今その子にどんな気持ちかに寄るんじゃないか?」
「私は……女の子だと知ってもその子のこと、好きだよ」
「ならその気持ちを大事にするんだよ」
「お兄ちゃん今日は話聞いてありがとう、おかげで頑張れそうかも」
「そりゃよかった」
「じゃあ私もう寝るね、お兄ちゃんおやすみなさい」
「おやすみなさい、あさひ」
そうして私は布団に入りすこし考え事をした。
女の子が女の子を好きになってもいいのかな?
いやダメなわけない。
愛に性別は関係ないもん。
そんなことを考えるうちにどんどん意識が薄れていき私は眠りについた。
そうして私の壮絶な一日は幕を閉じた、と思われた。
その日は珍しく夢を見た。
私ともみじが二人で一緒に帰っている夢。
どうやらこの夢では私は第三者視点らしい。
「ねぇねぇーあさひちゃんは誰か好きな子とかいるのー?」
どうやらこの夢の中の私たちは好きな人の話をするらしい。この流れで行くともみじの話も聞くことになりそうで私は少し気が引けた。
「?! 、わ、私は……」
夢の中の私はすこし顔を赤らめていた。
どうして?
ま、まさか……
「えーだれだれー?」ともみじが夢の中の私に回答をせかす。
「わ、私は……もみじのことが好きだよ……?」
「……」
「……」
「えーなにそれー変なのー」
やめて……
それ以上は……
「女の子が女の子を好きだなんて変だよー」
あう…………うぅ…………
「あさひちゃんちょっとどうかしてるんじゃない?」
「ッ!!!!!!」
「ゆ、夢か……」
とりあえず顔でも洗おうかな……
ふと鏡に映る私の目に視線を移すと、その目は赤く腫れていた。
おそらく寝ている最中に泣いていたのだろう。
どこまで行っても『夢』ではあるが好きな人から拒絶されるというのは相当心にくる。
でもそれが今は夢だったが現実になったらどうだろう? とふと思ってしまった。
私は途端に全身の血の気が引くような感覚に襲われた。
もし私が告白したら私が見た夢のようにまた拒絶されてしまうのではないかと。
もみじと『友達』ですらいられなくなるのが
っていけないいけない、こんなこと考えてないでもう学校に行かなくちゃ。
私が通学路をいつもどおり歩いていると声をかけられた。
「おはよー あさひちゃん」
この声の主は……もみじだ
「おはよーもみじー」
と私は彼女に挨拶を返す。
昨日までと変わらない関係、昨日までと変わらない日常がそこには存在していた。
まるで昨日の出来事がなかったかのように。
できるのなら私だってもみじが女の子だなんて事実忘れてしまいたいが。
それから私がもみじに想いを伝えることは無かった。
それは私が怖いからだ。
『あの日の夢のようになったら』
『周りから白い目で見られるのが怖い』
『もみじと友達で居られなくなるのが怖い』
などと悪い妄想ばかり膨らんでしまう。
そしてその悪い妄想のようになることが規定事項である、と私があたかも思い込んでしまっているからだ。
私は恐怖に怯えたった一歩を踏み出せない……
つくづく私は臆病者だと思った。
これなら夢みたいになったほうがいっそマシなのかな。
ふふ、ははは……
それからも私のもみじへの想いが尽きることはなかった。
どうしてなのか最初は理解できなかった。
この恋は私にとって叶わない恋でつらいものだから。
でもだんだんわかってきた。
なぜなら穂月もみじは私の……
『運命の人』だからだ。
こんな拙い小説最後まで読んでくださりありがとうございます。
多分ここまで読んでくれたあなたは聖人です。まじで感謝。
書いてて思ったのは、小説上手い人すげえなって思いました。
あともみじちゃんごめん、今回は完全に汚れ役でした(夢の中の話)
ちなみに次回作は未定です。書きたくなったら書きます。
ではまたどこかで〜