「ふぁ〜よく寝た」
さってとゲームの続き続き〜
「あれ?なんだこの布…いや紙か?」
外せそうにないな。だけど前は見える、なんだこれ。そもそも俺の部屋ってこんなに画面大きかったっけ?
「こんにちわ X」
なんだか見覚えのある女性が目の前に立ってるし喋ってる。
え、いやマジでなんで?何故にアンジェラさんが目の前におるんですか?(パニック)
「どうかされましたか?」
「…いや、なんでもない」
「そうですか、では続きを」
アンジェラから聞いた話しは原作の時と変わらず。強いて言うなら俺がその管理人になってるってことぐらいか?これってAからすれば完全にイレギュラーだよな?これって俺もケテルの一人になるのか?いや、そうだったとしても俺は俺だし関係ないか。良し!今日から俺が管理人だ!職員諸君は安心して作業をしてくれたまえ!うっかり凡ミスがなければ安全だから!
で、いまは何してるかと言われたら最初のセフィラに会いに行ってるところだな。
「ここリアルで見ると全然違うな」
足音が後ろから近づいてきた、ちょっと違うけど確かこんな感じのテキストだったろ。
「管理人!管理人!時間丁度の到着ですよね?今の時間は…あ〜一分くらい遅れましたが許容範囲です!」
これだけ見ると普通の可愛い女の子なんだけどな。
俺はオレンジ色の髪をした彼女を見てそう思う。
「私は…」
「コントロールチームのセフィラ、マルクトだろう?アンジェラから簡単にだけど紹介を受けたよ。これからよろしく」
「え?あ、はい!」
話し方はこれで合ってるはず。実際には話してるとこ見たことないけど。Aが話してるイメージだろ。
「最初は分からないことだらけだろ思いますがご安心を!私が全力でサポートしますので!」
「それは頼もしいな。頼りないかも知れないが、俺も管理人として出来ることをするよ」
そういう俺をマルクトは不思議そうな顔で見つめていた。
あ、あれ?おかしいな、もしかしてXらしくなかったか?いや、そもそもマルクトは知らないか。じゃあなんでそんな不思議そうに見るの?
「なんだか管理人は『ドンドンドン!』……」
来たか。
「もういやだ!耐えられない!管理人!中にいるんですよね!?」
最初の難関はここなんだよな。どうやってこの職員を助けよう。
「あれ?君はなんでここから出ようとしてるのかな?コントロールチーム仕事に飽きちゃった?私は楽しいのに」
「恐ろしすぎるんだ!私はもう耐えられない!」
ん〜ここは俺に任せて的なことをいうか?そうするとマルクトから反感を買うのは目に見えてるしな。
「管理人…ここ私に任せてください」
「いや、待ってくれ、ここは俺に任せてくれないだろうか?俺はここに入社したばかりで経験が浅い、だから少しでも経験を積んでおきたいんだ」
これでダメだったらそこの職員さんごめんなさい!
「なるほど…それは一理ありますね!それではこの職員は管理人にお任せしますね!」
あら?案外あっさりいけたよ。じゃ、あとはあっちの職員かな。
扉を開けると、目の前には俺がゲームで育てていた職員がいた。
「管理人!どうかここを辞めさせてください!」
「っとと、まずはその話をする前に落ち着くんだ」
「落ち着いてなんて要られません!知らなかったんです!こんな仕事だったなんて!」
これパニックか?じゃあ俺がよくするパニック解決方を試すとしようか。
「落ち着かないと話だって進まない。深呼吸だ。目を閉じて、ゆっくり深呼吸だ」
彼は俺の言うことを聞いて目を閉じて荒い息を落ち着けるために深呼吸をしる、ある程度落ち着いたところで話を切り出す。
「キミはここ″退社″したいのかい?」
「…それは」
どうやらここ仕事を辞めるという意味を彼は分かっているようで俺の言葉に返事を詰まらせる。
「私だって、死にたくはありません。ですが恐ろしいんです」
「俺だって怖いさ」
俺が彼にそういうと彼は俺のことを睨みつけて言う。
「カメラ越しにただ命令する貴方が何が怖いと言うんですか!」
「いまキミが言ったこと全てさ」
「……は?」
ゲームだったら別に何とも思わなかったとは思う。現実では無かったからな。でもどういう理由かは知らないけどいまはここが現実だ。そうとなれば人に指示するのって結構怖い。
「俺の指示一つ一つが一人の人生を終わらせてしまうかもしれない。それがたまらなく怖い…直接的でなくとも俺が人を殺してしまうかもしれないことには変わりがないから」
「…都市の人とは思えない言葉ですね」
その都市っていうのあまり分からないんだけどな。話を聞くにとても殺伐とした世界だって聞くけど。
「もしかしたら少し先では良いことが起こるかもしれない。だからもう少し、俺と頑張って見ないか?」
「……そうですね。こうなったらとことんやってやりますよ!」
おっし説得完了、やっぱこういうのは本音で語り合うのが1番だな、漫画読んでて良かった〜
「管理人、私のことを助けてくれてありがとうございます」
「気にしないでくれ。それと名前を聞いても良いかい?」
「はい、私はホースです。これからよろしくお願いします」
やっぱりお前だったか。俺の初期職員。
「こちらこそ。よろしく」