ちなみに両者の時系列は以下を想定していますゾ。ご了承くださいゾ
カグラサイド:Burst Re:Newal+アニメのごちゃ混ぜ
亀サイド:2014年の実写版+各シリーズごちゃ混ぜ
淡い光に照らされた夜の街。
人々は1日の疲れを癒すために眠りにつき、一部の人の労働で成り立っている光が薄暗く街を照らしている。残業、お疲れ様です。
……そんな夜の街に、一閃の光と金属同士がぶつかり合う甲高い音が鳴り響いている。
光は、まるで弧を描いているように他の光とぶつかり合い、火花を散らしている。
どこか芸術的とも思える光たちの正体は、刀同士のぶつかり合いであった。
しばらくぶつかり合いを続けていた両者であったが、片方がその場を離れ、近くの建物へ着地する。
『……これって、絶体絶命って感じ?』
両手に刀を持った少女――――飛鳥は独り言のように呟く。
『はぁ、はぁ』と荒い息を整えるように深呼吸を意識する。
意識して深呼吸をする。焦っている時はこれが意外と難しい。
呼吸が荒くなると、心も乱れて正常な判断が出来なくなる。一つの過ちが命取りになると自分の祖父も言っていた。
『こういう時こそ落ち着いて……冷静に………』
呼吸を整えようとする飛鳥。
しかし、状況はそれを許してはくれないようだ。
『まったく、すばしっこい小娘だねぇ……だが、どうやらここまでの様ね』
そんな言葉と共に、飛鳥の目の前に刀やクナイを持った武装集団が現れる。
現れた集団は、狐の面や黒子の様な頭巾をかぶり、顔は見えないが身体つきや声の高さから女性だということがわかる。
彼女らもまた、飛鳥と同じ忍びの者であった。
『観念なさい、あんたはここで死ぬのよ』
リーダーと思わしき女性の声に、周りの忍びたちも各々武器を構えた。
戦力差は歴然。先ほど明日蛾が言った通り絶体絶命の状況である。
『死ぬ?冗談でしょ?』
しかし、飛鳥は絶望的な状況にもかかわらず、自身に溢れた笑みを浮かべた。
『私は絶対に死なない!忍の道を極めるまでは!』
その言葉に覇気の様なものを感じ、忍の集団は思わず後ずさりする。
『なら、この状況をどうする!?』
リーダーの忍は、一瞬だけ感じた恐怖など気のせいだと自分に言い聞かせるように叫んだ。
『どうする?決まってるでしょ?』
リーダーの忍の言葉に、飛鳥は愛刀を構えながら答えた。
そう、今からやる事など、決まっているのだ。
『飛鳥!正義のために、舞い忍びます!!』
そう言って、飛鳥は忍集団に立ち向かっていった。
全ては正義の為、忍の道を極めるために!!
「……か」
「負けないんだ……忍の道を極めるまでは………」
「……すか」
「えへへ♪………むにゃむにゃ………」
「………飛鳥ッ!」
「うひゃぁ!?」
突然近くで響いた大声に飛鳥は驚き、顔を上げる。
……はて?ここはどこであろうか?
私はさっきまで、ビルの上で悪の忍者、『悪忍』と死闘を繰り広げていたはず……
しかし、目の前に広がる光景は夜の摩天楼ではなく、自分が毎日通っている学び舎に似ているような……
先程己の名を呼んだ人物も、悪忍のくノ一ではなく、落ち着いた様子の壮年の男性……なんだろう、自分の担任の先生――――霧夜先生に似ている気がする…というか本人では?
さっきまでの光景はどこにもなく、目の前には見慣れた光景と呆れた表情を浮かべた教師。ここから導き出される答えは………
「………おはよう。それで、忍びの道は極められたか?」
「あ、あははは………す、すみませ~ん!!」
どうやら、自分はいつ間にか夢の世界に旅立っていたようだ。
国立半蔵学園
東京の某所にある由緒正しい進学校であり、生徒数は1000人を超える名門マンモス校である。
しかし、それは表向きの顔である。
半蔵学園の真の姿は国家に所属し、国のために働く正義の忍集団―――善忍を養成するための秘密機関である。
何を隠そう、飛鳥はここ、半蔵学園の忍学科―――通称・忍クラスに通う、善忍の卵なのである!
「はぁ…この間の昇段試験に加え、地方から帰って来てすぐの授業で疲れているのはわかる。だが、それは授業中に眠っていい理由にはならないぞ」
「うぅ…」
そんな飛鳥なのだが、今は授業中に居眠りをして怒られていた……
忍者の卵といえど、その姿は年相応の女学生であった。
「きひひ…♪飛鳥、すっごい大きい寝言だったぜぇ~!『あ~ん♡』とか『うっふ~ん♡』とか~」
「そ、そんなこと言ってないよ!」
うなだれる飛鳥を、隣に座っていた金髪の女子生徒がからかった。
彼女の名は葛城。半蔵学園の3年生であり、飛鳥と同じく忍である。
美少女にセクハラをすることが趣味という、なんだかコンプライアンスに引っ掛かりそうなおっさん的な生徒だが、情に厚く親分肌の気質で他の生徒からの好感度は意外と高いという。ちなみに、愛称はかつ姉
「言ってたって!ったく、そんないやらしい声なんて上げて、胸を揉まれる夢でも見てたのか~?」お手々ワキワキ
「ちょ!?そんなわけないでしょかつ姉ぇ!」
「お二人とも、今は授業中です!おふざけなら休み時間にやってください!」
漫才のようなことをやっている2人を黒髪ロングの女生徒が りつけた。
彼女の名は斑鳩。葛城と同じく3年生の忍である。
冷静沈着な優等生であり、クラス委員も務めている。
そのまじめな性格から、実質的に忍クラスのまとめ役も担っている。
「まーまー、これも凹んでる後輩を励ますのに必要なスキンシップだって~。そう硬いこと言うなよ~」
「そんなわけないでしょう!いい加減後輩にセクハラするのはお止めなさい!飛鳥さんも!授業中に居眠りとは少し弛んでいますわよ!」
「い、斑鳩さん…」
斑鳩の非難の声にどこ吹く風の葛城
その姿を見てヒートアップする斑鳩
怒られてたじたじの飛鳥
女が3人集まれば姦しいと言う様に、教室はどんどん騒がしくなっていった。
「…まったく、うるさい連中だ」
姦しい3人を見て、右目に眼帯を付けたツインテールの女生徒―――柳生が呆れたように呟く。
柳生も半蔵学園忍クラスの生徒である。
まだ1年生でありながらその実力は折り紙付きで、他の生徒からも一目を置かれている。
クールな性格で一部の人間に対しては塩対応が多い彼女は、先輩たちに対しても容赦なく文句を言った。
「あははっ、雲雀はこういう雰囲気、楽しくて好きだなぁ~♪」
毒を吐く柳生に対して、隣に座るピンク髪の少女――――雲雀はマイペースに答えた。
雲雀も柳生と同じく、忍びクラスの1年生である。
雲雀は歴史ある名門忍一族の生まれである。
しかし、本人は少し子どもっぽい性格で、他の皆をトラブルに巻き込んでしまうことも少なくはない。
まだまだ成長途中の忍である。
この5名が、半蔵学園に所属している忍生徒である。
彼女たちがゆくゆくは国を背負って立つ、正義の忍者達なのだ!
………しかし、今の状況を見ると年相応の少女達なのであった…少し不安である…
「大体、貴方はなんでセクハラするんですか!そんな変態のおじさんみたいなことはおやめなさい!」
「あー!女がセクハラしないなんて決めつけは良くないぞ~!LGBTQが叫ばれてる今の時代、『男が~』とか『女が~』とか、そんな考え古い古い~」
「そもそもセクハラが悪いんです!!」
「まぁまぁ斑鳩さん、今は授業中ですからその話は後に……」
「貴方の居眠りから始まった話でしょう!?どさくさに紛れてフォローする側に回らないでください!」
「うっ…」
日ごろの鬱憤を晴らすかのようにヒートアップする斑鳩をなだめようとする飛鳥であったが、逆に火に油を注いでしまった様だ
『なんだかトリオ漫才みたいでおもしろいなー』と雲雀は密かに思った。
「今回の事といい、飛鳥さんは最近気が緩み過ぎです!昇段試験もギリギリの点数の様でしたし、帰るときも不良集団に襲われているところを他の忍の方々に助けられて、挙句その方々たちがどこの誰かの確認も怠るなんて…」くどくど……
「だ、だから亀の甲羅を背負ってて……」
「どこの世界に甲羅を背負っている忍者が居ますかッ!!」
斑鳩の言葉がその通り過ぎて飛鳥は反論できなかった。
地方から半蔵学園に帰ってきた後、飛鳥は忍びクラスの仲間と教師に、帰り際に土産屋で起こった事件のことを報告した。
事件に巻き込まれたことを心配され、怪我がない事を仲間たちに安堵されて少し照れくさいような、嬉しいような気持になり、まだ修行の身とはいえ何もできなかった飛鳥に対して先輩や教師からこってり絞られた、色々な意味で濃い1日であったのは記憶に新しい。
その際、霧夜に『教え子を助けられた礼を言いたいのだが、その忍に何か特徴はなかったか?』と聞かれたのだ。
飛鳥はあの時、電気が消えた暗闇の中で闇に目が慣れていなかったため何もわからなかった。
辛うじて窓から少しだけ入って来る光によって、その集団が亀の甲羅の様なものを背負って戦っていたのは覚えていた為、その事を正直に話したのだ。
しかし、仲間たちは『亀の甲羅の様に大きくて重い物を背負って素早く動けるわけがない』『甲羅を背負う意味が分からない』など信じて貰えず、飛鳥の見間違いでその場は収まってしまった。実際、飛鳥自身も自分の見間違いと思い始めていた。
霧夜のみ『甲羅かはともかく、その集団全員が同じように背負っていたのなら、どこかに属している忍集団かもしれないな……少し、探ってみる』と言ってくれていた。
あれから数週間経つが、未だに特定などはできていないらしい。
飛鳥は、あの集団にもう一度会いたいと思っていた。
甲羅ではないが、あんなに大きくて重そうな物を背負っているのに、あの集団の動きは素早くて洗礼されていた。きっとすごい忍に違いない。
会ってお礼を言いたいのももちろんだが、飛鳥はあの集団に聞きたかった。
どんな修行をしているのか?
どんな任務をこなしているのか?
どんな信念を持っているのか?
それが、自分が忍の道を極める為のヒントになる事を、飛鳥は直感的に思った。
「聞いているんですか飛鳥さん!」
「…あー斑鳩ぁ?そろそろ落ち着いたほうが…」
ヒートアップする斑鳩の後ろをチラチラ見ながら葛城は言った。
その顔が、若干蒼くなっているのは気のせいだろうか?
「いいえ葛城さん!飛鳥さんの為にも心を鬼にして言わせてもらい「ン゛ンッ」………ま、す……」
野太い咳払いが後ろから聞こえ、斑鳩は一気にクールダウンした。
そうだ。そもそもの始まりは飛鳥が授業中に居眠りをしたことを注意したのが始まりだ。
そう、今は授業中なのだ。
「ギギギ…ッ」とさび付いた機械の様にぎこちなく、ゆっくりと後ろを振り向く斑鳩。
そこには、目と目の間を抑え、少しイラついている霧夜の姿があった。
「斑鳩、お前がクラス委員として真面目に取り組んでいるのは良くわかる。だが、そのクラス委員が一番騒がしいのはどうかと思うぞ」
「は、はい!すいませんでした!」
「…どうやら、今日のお前らは体力が有り余っている様だな。丁度いい。次の体術の授業はいつもより厳しくするとしよう」
「えー!?そりゃないぜ霧夜先生ぇ!?」
授業がきつくなる事に葛城は抗議の声を上げるも、霧夜の様子を見るに聞き入れてもらえそうにない。
その横で、「私としたことが…クラス委員として恥ずかしい……」と凹む斑鳩。
「うぅ……次の授業、大変そうだね柳生ちゃん………」
「雲雀……頑張れ(不安がってる雲雀可愛い)」サムズアップ
次の授業への不安を慰め合う1年生コンビ。
一方が鼻血を流しているような気がするが……多分気のせいである。
自らの行いが原因で起こってしまった現状に飛鳥は反省しつつ、次の授業の過酷さを覚悟するのであった。
半蔵学園は今日も平和そうである。
なお、次の授業で5人ともダウンしたのは、言うまでもない
「これはダメ、これも使えない……もぉ~無理!ちょっと休憩!!」
とあるゴミ捨て場に、若い男の悪態をつくような声が響いた。
「サボるなマイキー。休んだ分、終わるのも遅くなるぞ」
「だって、おかしいじゃん!?なんでニッポンに来てまでゴミ漁りなんてしなきゃいけないのさ~!」
「仕方ないだろ。引っ越しの荷物を最小限にするために、家具とかはニューヨークに置いて来たんだ。今のままじゃ不便だろ?」
「そりゃそうだけど……なんでオイラとレオだけなのさ!?他の2人は!?」
「ドナは新しい通信装置の調整。ラファにはそれの補助を頼んだ」
「なんでラファに!?オイラでもいいじゃん!?」
「……お前にドナのメカを触らせるのは危険と判断したからだ。1年前にお前のいたずらで町一つがポップコーン塗れになった話するか?」
「それはその……うん!オイラ、ゴミ漁りだぁ~い好き!!」
「…はぁ、しょうがない。これが終わったら俺が隠してたオレンジサイダー分けてやるから頑張れ」
「マジで!?やっふー!流石オイラ達のリーダー!!約束だからねー!」(ゴミ箱ガサゴソ…)
「まったく…世話の焼ける奴だ」
ゴミ捨て場から、楽し気な会話が聞こえていた。
それはまるで、仲の良い兄弟が駄弁っているようであった。
しかし、その兄弟の影は、人間とは程遠い異形の姿をしていた……
善忍の卵と異形の存在
両者が奇妙な出会い方をするのは、それほど遠くない
続くのか…?というか需要あるのかこれ?
キャラが多くて皆動かすの大変で草
タートルズまた流行んねぇかなぁ…
続くかは気分とモチベ次第…
ここまでご拝読ありがとうございました