先日公開された「ゴジラ×コング 新たなる帝国」を見に行ったんですが、まさしくお祭り怪獣映画って感じで色々凄かった!!
あの映画は嫌な事全部忘れるくらい怪獣が大暴れして、超のブロリーと同じく終始対決しまくっていて、本当に面白かった!!
特に怪獣同士の対決や、ゴジラキングオブモンスターズが好きな方は間違いなく楽しめます!!
作者代行の親父ぃ(復活)「腐☆腐。 よく見ろ……地獄に行ってもこんなにブザマな
編集長26「親父ぃ…今回の内容は結構攻めた事したらしいが、あんまりブッ飛んだ事をやると原作を破壊しつくすだけだが?」
作者代行の親父ぃ(復活)「ブロリー、心配する事は無い。 この小説の読者達はGTのカカロットが格好良く
編集長26「そうか……ところで今回の話はやけに長いが、文字数はどれくらいなんだぁ…?」
科学者「ブロリー様、気をお沈め下さい。 コンピューターが弾き出したデータによりますと、2万文字ですじゃ」
編集長26「はあっ!!? 幾らなんでも長過ぎるだろ!!! なんでそんなに長くなったんだ!!!!」
作者代行の親父ぃ(復活)「申し訳ございません!! 区切りが悪かったんでございます……」
※2026年7月13日〜2026年9月19日に内容を一部修正しました。主に地の文の書き加えと、登場人物のセリフを少し変更しました。
エイジ796 ―未来世界―
最後まで必死に抗った青い風の勇者の健闘も虚しく、絶えず動き続けていた時の歯車は、その日を境に止まった。その原因は、正義の名の下に無限に世界を汚染する邪悪な概念――ザマスによって全ての人間が滅ぼされたからだ。
それだけでなく、残った世界そのものは自然の摂理や宇宙の理をも凌駕する超越者にして最高神――全王により大いなる時間そのものを壊され、宇宙ごと跡形もなく消滅した。
それはあまりにも無慈悲な結末だったが、同時に避けられない運命だった。
何故なら、宇宙ごと未来の世界が滅びなければ全王に友達は出来ず、力の大会は開催されずにフリーザの復活の機会も無くなり、ブロリー(超)は父親のパラガスと共に惑星バンパで一生を過ごす事になる。
最悪の場合、友達が出来なかった全王が機嫌を損ねて、何もかも全て消えてしまい兼ねない。
……要するに、未来世界の消滅は必要不可欠且つ決定事項であり、そうしなければ
そう、これは決して抗う事が出来ない、
結局の所、悟飯達の犠牲やトランクス(未来)の懸命な努力は、全王との「友達を連れて来る」という約束の踏み台でしかなく、元からその世界の歴史には希望の未来なんて最初から存在しなかった。
しかしその歴史は、滅びの運命は―――別次元から来た1人の英雄の出現により変わろうとしている。
その英雄の名は「孫悟空(GT)」――神龍と共に消えて行った筈の彼が、今、最悪の敵から未来の世界を救うべく蘇り、滅亡の歴史と運命を変える戦いに挑む。
赤混じりの黄金の光と禍々しい闇黒の光が、不気味な空間の裂け目が浮かぶ暗雲の空を切り裂くように超スピードで駆け抜けながら、何度も何度も激しくぶつかり合う。ぶつかる度に空気の破裂音が鳴り響き、それにより生じた衝撃は大地に幾つものクレーターを作り上げる。
その激闘の凄まじさは既に破壊神なんざ足下に及ばず、本気を出せない天使ですらも介入が出来ない。
悟空(GT)「だあああああああああああああああっ!!!!!」
超サイヤ人4の限界を超えて、超フルパワーサイヤ人4へと強化覚醒を遂げた孫悟空(GT)は灼熱の気を放出、下手に触れる事さえ不可能なくらいに燃え上がるオーラを纏って突撃。
合体ザマス「ぬううぅぅああああぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
対するは、身体の半分が崩壊して見るも無惨な異形の姿になっても尚常軌を逸した戦闘力で、黒みがかった赤紫色の神気を纏って急接近し、肥大化した紫色の右腕を突き出す合体ザマス。
拳と拳が正面衝突した瞬間、轟音と共に宇宙をも揺るがせる衝撃の波動が、瓦礫など周りのモノ全てを巻き上げる。
パワーアップした悟空(GT)のパンチの威力は凄まじく、合体ザマスの「崇高なる鉄槌」とほとんど互角。
悟空(GT)「ぐぬぬ…!!!」
合体ザマス「ぐっ…!!!!」
嘗て無い最低最悪の邪神の戦闘力に追い付いており、力のせめぎ合いにも負けていなかった。続けざまに合体ザマスは左手に「激烈神裂斬」を形成、今まで以上に気を練り上げて威力と鋭さを増した紅色の長剣で薙ぎ払うように切り裂こうとする。
悟空(GT)「そりゃあ!!!!」
しかしそれを悟空(GT)は上段蹴りで対抗、全力の赤熱キックが気の刃を防いだ。彼は左正拳突きを打って反撃に出るが、合体ザマスは即座に右腕でガードして耐えると膝蹴りで攻撃。
合体ザマス「うおおおおおおっ!!!!!」
当たる直前にバック宙返りで後退するが、連続でブラックの技である「超神裂乱舞」を繰り出し、刃を振るった時に飛ばされた針状の気弾が襲いかかる。
悟空(GT)は両手の手刀で次々と針状の気弾を破壊していくが、その隙に合体ザマスは瞬時に距離を縮めると、巨大な右拳を腹部に命中させた。
悟空(GT)「ぐっ…!!! おりゃあっ!!!!!」
合体ザマス「ぎゃああっ!!!!?」
もろに食らって怯みつつもも耐えきり、すぐに右手の拳に力を入れて、合体ザマスを思いっ切り殴り飛ばす。音速を超える速さで彼方に吹っ飛ばされる邪神を追撃すべく、気のオーラを全開に放出しながら地を蹴って飛行、更に速い速度で追い付くと悟空(GT)は渾身の一撃で大地に叩きつけた。
なんとか立て直して受け身を取る合体ザマスだったが、休む間もなく赤猿の英雄が急接近してきた。
合体ザマス「チィッ…!! 裁きの刃!!!! 絶対の雷!!!!」
撃ち落とそうと背後の禍々しい光輪を大きく広げ、無数の赤い刃の気弾と紫の電流気功波を連発。悟空(GT)は追撃を中断して迫りくる気功波の嵐を躱していくが、合体ザマスは気功波を撃ちながら飛び上がり、疾風のように加速して追いかける。
悟空(GT)「ぐふっ!!!!」
避けきれない気功波を同じく気弾で相殺していく悟空(GT)は隙を突かれ、邪神の強烈な一撃を食らってしまったが、吹っ飛ぶ途中で強引に姿勢を立て直して合体ザマスに襲いかかる。
悟空(GT)「うおおおぉぉぉぉっ!!!!」
合体ザマス「ぐおぉっ!!!!? ……ぎぃっ!!」
超フルパワーサイヤ人4の体当たりに邪神は吹き飛ぶが、すぐに反転して向かって行くと壮絶な攻撃の応酬が始まった。何方も万物を砕く程の打撃に耐え、すかさず反撃を繰り出していく。
激しい打ち合いの末、合体ザマスの紫色でドロドロになった右の拳が悟空(GT)の頭部に当たり、逆に悟空(GT)の飛び蹴りが合体ザマスの顔面に決まった。
それぞれの一撃でお互い後方に飛ばされるも、いち早く悟空(GT)が立ち直って両手を前に出して「超連続エネルギー波」を撃ちまくる。
合体ザマス「ぐわぁあああああああああ!!!! ぐううううぅぅぅぅぅぅ……!!!!」
叩きつけてくる気功波に打ちのめされ、体勢を立て直そうとした合体ザマスに追い打ちをかけて苦しませる。だがそれも一時的なもので、合体ザマスはキッと睨みつけると強力な闇のオーラを爆発させる「制裁の業火」を使い、バリアーの代わりに気の壁を張り巡らせて防御。
悟空(GT)「だああっ!!!!」
合体ザマス「があああっ!!!!!」
合体ザマスが気功波を無力化させると、両者は再び突進して激突。互角の格闘が続き、壮絶な打ち合いを繰り広げる中、合体ザマスは怒りの形相をより際立たせるのに対し、悟空(GT)は幾つも被弾してボロボロになりながらも不敵な笑みを浮かべる。
更に数百発、数千発、数万発、数十万発以上の応酬の後、悟空(GT)の蹴りで吹っ飛ばされた合体ザマスは空中で急ブレーキをかける。
続けて来た悟空(GT)のパンチが頬に食い込むも、気合いで耐え抜いて固めた紫色の拳を腹に打ち込んだ。
悟空(GT)「ぐわぁあっ!!!!」
一瞬動きが止まった悟空(GT)に、続けざまに邪神の蹴りがまともにヒットして吹っ飛ばされてしまう。どうにか彼は空中で停止するが、いつの間にか合体ザマスは巨大な火球を作り上げていた。
合体ザマス「聖なる逆鱗っ!!!!」
瞬時に作られた数十mの太陽は恐ろしい熱と破壊力を持っており、この世界もろとも悟空(GT)を滅ぼす気で投げつける。
これ対し悟空(GT)は、目の前まで来た所で全力を込めた渾身の拳を突き出した。
悟空(GT)「破あぁっ!!!!!」
なんと彼は拳1つのみで殴りかかり、たったそれだけで凄まじいパワーを秘めた火球を爆散してしまった。破裂した火球は大爆発してしまい、発生した爆炎が辺り一帯を明るくする。
合体ザマス「なっ!? バカな……!!!」
信じられない光景を目にして、驚いた表情をしてしまう合体ザマス。其処へ悟空(GT)が、爆炎を掻き分けながら合体ザマスに向けて勢いよく飛び出して来た。
悟空(GT)「だりゃああぁぁっ!!!!」
合体ザマス「ぎぃやあああっ!!!!!」
仕返しと言わんばかりに怒涛の攻撃を仕掛ける悟空(GT)に、合体ザマスは反応するのが遅れて手痛いダメージを受ける。その後も2発、3発と的確に攻めてくる打撃も対応し切れず、姿勢を崩して後方に押しやられ、反撃の余地を貰えず最後は至近距離から「フルパワーエネルギー波」を食らって暗い地面に叩きつけられた。
合体ザマス「ぐっ…!! がはっ…!!!」
デカいクレーターのど真ん中に倒れる合体ザマスだが、すぐに身体を起こして飛び上がる。丁度悟空(GT)も地上に降りていて、すかさず「激烈神裂斬」で斬りかかる。
合体ザマス「だあああああっ!!!!!」
悟空(GT)「フッ――!! うおりゃああっ!!!!」
合体ザマス「がああっ!!!!?」
しかし、悟空(GT)は臆する事無く冷静に斬撃をみきると、赤熱に輝くパンチで逆に合体ザマスの気の刃を砕いた。拳はそのまま合体ザマスに直撃し大きく後退、勢いに堪える事が出来ずにずるずると滑り、ようやく止まったものの大きくよろけて片膝を地に付ける。
合体ザマス「ハァッ…! ハァッ…! ハァッ…! ハァッ…! ――!? 気が……気が減り出しているだと…!!?」
ここで合体ザマスは息切れをし始め、かなり激しめに肩で大きく息をしていた。しかも己の神の気が少しずつ減って、それに伴い戦闘力も下がり始めていっている。
本人も今自身に起きている事態に事に気付き、動揺を隠せていない。
合体ザマスの様子を伺っていた悟空(GT)はその原因を何となく察し、この時を待ってたと言わんとした表情で汗を拭った。
悟空(GT)「……ふぅ〜、ようやくか。 流石に合体しているだけあって、スタミナはブロリーよりも化け物地味ていたな」
合体ザマス「何を……どうゆう事だっ!!!?」
悟空(GT)「言った筈だろ? オメェの身体はもう限界なんだ。
合体ザマス「……――なっ!? これは……!!」
悟空(GT)に言われて、合体ザマスは自身の左手をよく見てみるとなんと、手首から先が正常な緑色の肌が右半身と同様に紫色へと変色していた。
まだ顔や右腕のようにドロドロに溶けて爛れた状態にこそなっていないが、紫色は目に見える早さで少しずつ前腕に侵食しており、明らかに異常をきたしているのは明白で、悟空(GT)の言う通り合体ザマスの身体は、もう既に限界を迎えつつあった。
だがそれも無理もなく、ただでさえ負担のかかる状態を解除出来ない上に、悟空(GT)の最高の必殺技「10倍かめはめ波」を食らった影響で肉体の約半分が崩壊、その後も連続で戦闘を続けた事でダメージと疲労が蓄積し、遂には身体が耐えられなくなってしまった。
しかし、おそらく悟空(GT)1人の力だけでは、ここまで早く合体ザマスの身体が限界を迎えさせる事は出来なかっただろう。ヤジロベーが残した最後の仙豆によって回復した悟空(超)とベジータが時間を稼ぎを買って出て、超サイヤ人ブルー進化、ブルー進化界王拳、身勝手の極意の力で少しでも長く戦い、そしてトランクスまでもが最後の力を振り絞って抵抗してくれたおかげでもある。
彼等の協力が無ければ、悟空(GT)が超フルパワーサイヤ人4に覚醒する事も出来なかっただろうし、出来たとしても長期戦は避けられなかったと思われる。
皆が勝利の為に力を合わせて、それぞれが限界以上に頑張って希望を繋いで来たからこそ、ヤツを追い詰める事が出来たのだ。
そして希望の襷はもう一度、悟空(GT)に託される。
悟空(GT)「皆んなが努力して繋いで来た希望を、絶対に無駄に出来ねぇ! 一気にケリを付けてやる!!」
合体ザマス「人間如きが……!! 調子に乗るのも大概にしろぉっ!!!!」
自分が追い詰められている事を認めたくない合体ザマスは頭に血が上り、低下した戦闘力を補おうと力を爆発させて、全身から禍々しいオーラを溢れ出させながら悟空(GT)に向かって行く。
因みに
もう後が無い事は明白な為に、身体ヘの負担など無視してパワーを全力で引き上げた。
合体ザマス「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
悟空(GT)は絶叫を上げながら向かって来る合体ザマスに対処しようと構え直すが、ここで1つある事を思いついた。
そうだ、アレを試してみよう。さっきクロノアが見せた巻物で
そして合体ザマスが目の前まで迫って来た所でゆっくりまぶたを開けると、赤混じりの黄金のオーラに銀色混じりの青白い光が加わり、悟空(GT)の雰囲気が一気に変わった。
直後、いつの間にか悟空(GT)が合体ザマスの後ろに回った瞬間に、遅れて四方八方から無数の強烈な衝撃が襲った。
合体ザマス「いぎゃああぁっ!!!!?」
身体中から衝撃波が突き抜けて、合体ザマスは悲鳴を上げながら吹っ飛ばされると地面に倒れる。すぐに起き上がろうとするが、突き刺さるような強烈な衝撃を食らった影響で全身に激痛が駆け巡り、それすらもままならない。
今の現象は合体ザマスも見覚えがあり、限界ギリギリの状態まで追い詰めて悟空(超)の止めを刺そうとした際、土壇場で神の次元に足を踏み入れたその動きにあまりにも酷似していた。
合体ザマス「今の動きは……まさか……!!!」
だからこそ合体ザマスは到底信じられず、その可能性を徹底的に否定したかった。
ところが邪神は振り返って確認してみるとすぐにその否定は覆され、見た目に変化こそ無いものの、全身を覆う赤熱オーラに銀色が加わって更に超高熱を発し、悟空(GT)から醸し出される雰囲気が明らかに違っていた。
悟空(GT)「ああ、オレも出来ると思ったんだ。この……『身勝手の極意』をな……!」
なんと、悟空(GT)は神の御技たる「身勝手の極意」を習得、使用していた。しかも無数に存在する数多の多次元において誰も見た事のない、超フルパワーサイヤ人4の状態で併用した身勝手の極意である。
どうやら彼は、クロノアが持っていた「終わりと始まりの書」に映った光景で見た身勝手の極意を見様見真似で再現、それを超フルパワーサイヤ人4に上乗せするという前代未聞のとんでもない事をやってのけた。
――否、実際には今の悟空(GT)は身勝手の極意を自由自在に扱えてもおかしくないくらいに、心・技・体が極限まで鍛え抜かれている。
なのに何故今までなれなかったのか―――理由は単純に彼の居た次元世界では、身勝手の極意は存在しなかった故に触れる機会が無く、彼が知る事が出来なかっただけに過ぎない。
それがこの世界に来て、ブラックや悟空(超)が変身した新しい超サイヤ人から発する神の気に触れ、戦ってる内に神の次元の力を学習して理解し、最後はクロノアが「終わりと始まりの書」で見た身勝手の極意を目にした事がトリガーとなった結果、悟空(GT)を新たな次元へと導いて神の御技を手にしたのだ。
合体ザマス「ふ、巫山戯るなっ!!! 何故…何故人間風情がっ!!! こうも簡単に神の力を手にするなど、あってたまるかあああっ!!!!」
あっさりと神の極意を身に付けた事に邪神は声を荒げて、右腕の拳と、また新しく形成した左手の気の刃で一心不乱に攻撃する。しかしどの攻撃も全く当たらず、直撃しなければ、掠りもしない。
数万発を越える合体ザマスの嵐のような乱撃が襲ってくるも、悟空(GT)は最低限の動きで全て躱される。
悟空(GT)「フッ――!!! よっと――!!」
一方で悟空(GT)は落ち着いて連続攻撃を身に任せて避けていくと、その度に動きにどんどん無駄が無くなり、更に正確な回避をしていく。
そして合体ザマスの大振りな攻撃を紙一重で躱すと、ガラ空きになった箇所に鋭い飛び蹴りを炸裂させた。
悟空(GT)「はあっ!!!!!」
合体ザマス「ぐわあぁっ!!!!?」
超フルパワーサイヤ人4のパワーに、身勝手の極意のスピードが加わり、先ほどとは格段に威力を増した悟空(GT)の蹴りが炸裂。それはあまりにも凄まじく、たった1発で合体ザマスの体力を大幅に削ってしまった。
悟空(GT)「だりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃっ!!!!!」
強烈な蹴りに怯んでいる所に、間髪入れずに悟空(GT)は瞬時に懐に入って怒涛のラッシュを開始。最早、今の合体ザマスでさえ視認出来ない超高速で繰り出される強力な連続パンチによって、一切反撃の余地も与えず確実に追い詰めていく。
悟空(GT)「えりゃああっ!!!!」
あまりの猛攻に合体ザマスは為す術なくボロボロにされ、最後に大きく吹っ飛ばされる。其処から悟空(GT)は瞬間移動で吹っ飛ばされる合体ザマスの近くに移動すると、至近距離からエネルギー弾を連射して叩き込み、次々に着弾すると同時に大爆発を起こす。
打撃と気弾の連続コンボ「龍撃円舞」を食らい、地面に落下していく合体ザマス。どうにか体勢を立て直して着地するが、今の攻撃で体力の大半を失い、肥大化した右腕で支えないとまともに立っていられないくらいふらふらになっていた。
合体ザマス「ぐっ…!! がああああああああああっ!!!!!」
それでも合体ザマスは足に力を入れて立つと、目から放つ極太ビーム「審判の光」を発射、悟空(GT)に向かって一直線に撃ってくる。全てを消し飛ばす破壊力を秘めた閃光は当たればひとたまりもないだろうが、悟空(GT)は僅かに半身を引いただけで余裕でひらりと躱すと、素早く飛びかかって気を集中させた赤熱に輝くパンチを繰り出した。
悟空(GT)「ずあぁりゃあっ!!!!!」
合体ザマス「ぐぎゃああぁぁあっ!!!!」
鈍い音が鳴り響いて、悲鳴を上げながら吹っ飛ぶ合体ザマスだが、それでも広げた両手から狙い定めないまま気弾を乱射。バラ撒かれたエネルギー弾の中を、悟空(GT)は身勝手の極意による俊敏な動きで軽やかに避けてまた接近すると、更に連続でパンチを打ち込んだ。
悟空(GT)「破ああっ!!!!!」
凄まじい攻撃の嵐は最早接近戦では邪神に勝ち目が完全に無くなり、悟空(GT)は立て続けにダメージを与えた後、悟空(超)と同じ技の一度に複数の闘気を込めた衝撃波を放つ「乱舞撃滅」が撃たれ、合体ザマスを吹き飛ばした。
悟空(GT)「う〜ん……コイツは確かに凄えけんど、どうも自力で戦ってる感じがあんましねぇな〜……」
しかし、新しく手にした神の御技の強さをその身をもって体感した悟空(GT)は、なんだか少々難しい表情をしていた。どうも悟空(GT)的に、己の意思とは無関係に肉体が勝手に判断し全て自動的に的確な行動になってしまうのは、自分の意思と力で戦う事が好きな悟空(GT)にとっては自力で戦闘している感が薄く、それが若干不満なようだ。
果たしてコレは本当に自分自身の力なのかと――そう思わせてしまうくらい肉体が勝手に一番良い動きをするので、どうしても疑ってしまう。
一応言っておくと身勝手の極意を扱えているという事は、それだけ使用者側の技術が非常に高い証でもあるので、紛れもなく自身の力である。それでもやはり悟空(GT)は戦闘の全てを自動に任せるよりも、自分で考えた上で、自分の意思で身体を操って戦うのが好きなようだ。
彼自身はただ思った事を正直に言っただけなのだが、なんとも贅沢な男である。
悟空(GT)「……まぁ、いっか! 攻撃はオレ自身が、自分で考えてやれば良いだけだしな!」
とはいえ、
昔似たような過ちを犯した息子やライバルの時みたいに、最悪の状況を作ってしまうなんて事をすれば、皆んなの今までの努力が全て水の泡になってしまうだろう。
合体ザマスが確実に弱っているこのチャンスを、何としても逃しはしない。
合体ザマス「そんな……バカな……! 最強の神が……我が負けるのか……!? こんな……醜い獣のような、駄作サイヤ人如きに……!!?」
一方で今起きている事が到底受け入れない合体ザマスだが、その身体に刻まれたダメージが容赦なく現実を突き付けられる。
自分は1人の人間に追い詰められて、敗北されそうになっている事を――。
それが分かった事で芽生え渦巻く感情は――「恐怖」
合体ザマス「キ、キサマは……!」
ここに来て合体ザマスは、目の前の人間に対して恐怖で震え上がる。
自分は――いや、
合体ザマス「キサマは一体……何者なんだ……!?」
震えた声で合体ザマスは今更そんな言葉を口に出すが、そう思っても不思議ではないだろう。
人間は所詮人間で、神の下位互換―――どんなに努力して強くなっても、実力で破壊神や天使を超えるなんて事はある筈がない。
だがコイツはただの人間ではない―――合体ザマスは目の前にいる赤い大猿の超戦士が、得体の知れない巨大な化け物のように見えていた。
悟空(GT)「オレは地球人の『孫悟空』…! そして――」
そんな恐怖で怯える邪神の問いに彼は、改めて自身の名を名乗る。その人間には2つの名前を持っており、1つは愛する地球に住む地球人として、人里離れた田舎の山において捨てられていた自分の育て親になってくれた祖父から貰った名前。
そしてもう1つは自身の本来の名であり、宇宙に破壊と殺戮を振り撒く悪魔の一族の名前故に、嘗てはその名で呼ばれるのを嫌っていた。
しかし時が経ち、今ではその一族として生まれてきた事に誇りに思い、この時をもって自らその名前を名乗った。
悟空(GT)「地球育ちのサイヤ人『カカロット』だっ!!!!」
自分は地球人の「孫悟空」であり、地球育ちのサイヤ人「カカロット」であると――。
名乗りと同時に、赤混じりの黄金のオーラと銀色混じりの青白い光が合わさった灼熱のオーラを更に噴き出して、より力を爆発させた気の風圧が合体ザマスを襲い、大きく後退させられる。
限界を超えて超フルパワーサイヤ人4に覚醒した上に、身勝手の極意まで習得した悟空(GT)と、対して限界を迎えて戦闘力が低下し、身体も徐々に崩壊を始め目の前の人間に怯え出す合体ザマス。
何方に勝算があるのは火を見るよりも明らかであり、邪神の方に勝ち目が無いのは言うまでもないだろう。
合体ザマス「ふ…巫山戯るな……!! 我は……不死身だぁっ!! 我が!!! 負けるかああああああああああああああああああああっ!!!!」
しかし、負けを認めたくない合体ザマスは、内に覚えた恐怖の感情を振り払って叫ぶと身体がまたしても変化を始めて、どんどん膨張し巨大化していく。やがて壊滅した都市跡に恐ろしく巨大な影が現れ、合体ザマスは怪獣映画に出てくる怪獣に匹敵しそうな身長が約50m以上の超大型巨人と化した。
どうゆう方法で大きくなったのかは不明だが、今の邪神の巨体は以前戦った事のある巨大化した悪のナメック星人のスラッグにも劣らない。
※因みに読者の方々に言っておくと、服装も身体に合わせて大きくなっていますので、絵面的には安心感して下さい(例え破れた所で何処にも需要は無いと思いますし)
こんなに体格差が生まれては常人なら怖じ気付くのが当然だろうが、それでも悟空(GT)は臆する様子は無く、寧ろ不敵な笑みを浮かべる。
悟空(GT)「そんなやたらデッケェ図体になっても無駄だ! 今のオレにとっちゃあ、オメェはただの当てやすい的でしかねぇぞ!!」
合体ザマス「黙れえええええぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!」
更に巨大になったドロドロの右拳が天高く翳されると、物理法則ガン無視の速度で悟空(GT)に振り下ろされる。地球を叩き割りそうな勢いで力まかせに振り下ろされた巨大拳で、目の前の目障りな人間を叩き潰そうとするも、悟空(GT)は冷静に対処して両手でしっかりと掴んで受け止めた。
悟空(GT)「ふんっ!!!!」
合体ザマス「ぐっ!!!この――!!!!」
しかも受け止められた右拳は、まるで接着剤で貼り付けられたように悟空(GT)の手から離れず、全く微動だにしなかった。
そして悟空(GT)は掴んだまま足で地面をしっかり踏み締めると、思いっ切り背負投げた。
悟空(GT)「だあああありゃあああああああああっ!!!!!」
合体ザマス「うああああっ!!!!?」
今の合体ザマスからしたら悟空(GT)は小人同然だが、大きすぎる体格差をもろともせず轟音と共に邪神を大地に叩きつける。
これこそ超サイヤ人4の真骨頂である、大猿のパワーを利用した超怪力だ。元の身体のまま変身するゴッドやブルーとは違い、肉体に大きく変化を齎す超サイヤ人4系統は大猿の力を色濃く引き継がれているどころか、本家の大猿以上の超常的な身体能力を発揮する事が出来る。
実際この圧倒的な怪力を持ってして、同じく体格差のある大猿ベビーにも互角に渡り合え、七星龍の仕業で沈む街を地面ごと持ち上げて救った事もある。
それが強化体の超フルパワーサイヤ人4ともなれば、更に絶大な強さへと遂げていた。
悟空(GT)「でえぇりゃあああああああああああっ!!!!!」
合体ザマス「ぎぃやあああああっ!!!!?」
悟空(GT)は合体ザマスの巨体を持って高く飛び上がると、再び地面へと投げ落とす。巨大合体ザマスは背中をもろに打って強烈な痛みに苦しむが、悟空(GT)は追い打ちでまた持ち上げて豪快に背負投げを決める。
悟空(GT)「うおぉりゃあああああああああああっ!!!!!」
合体ザマス「ぐわああああああっ!!!!?」
最早何の為に巨大化したのか疑問に思うレベルで、打ちのめされる合体ザマス。体格差で圧倒するという、その場の思いつきで閃いたかのような安直な策は、逆に超サイヤ人4及び超フルパワーサイヤ人4の真価を存分に発揮させてしまう羽目になった。
そうやって何度も何度も叩きつけた後、最後は仰向けに倒れた合体ザマスの足の方へ瞬時に回って左足首を掴むと回転を始める。
悟空(GT)「はあああああああああああああああっ!!!!!」
合体ザマス「あああああああああああああああっ!!!!?」
2回、3回、4回、5回とぶん回すして勢いを付けると、全力のジャイアントスイングで合体ザマスを空に向かって投げ飛ばした。上空に投げられた合体ザマスが、悲鳴を共に物凄いスピードで遠くなった行き小さくなる。
やがてある程度の高度で吹っ飛んだ所で、気合いで堪えて空中に停止。着ている服装が今まで以上にボロボロになって上半身はほぼ裸になっており、左半分は緑色で右半分がドロドロと化した紫色の肌が露わになった。
また左手の変化は更に侵食していて、肩付近まで紫色に変色している。
合体ザマス「くっ…! おのれサイヤ人……!!! おのれ孫悟空ううぅぅぅぅうっ!!!!!」
散々打ちのめされた合体ザマスは怒りが限界突破し、溢れ出るように黒みがかった赤紫色の神気が勢いよく吹き出す。己の身体にかかる負担の計算をかなぐり捨て、ありったけのパワーを爆発させた。
合体ザマス「もうこんな星、こんな宇宙なんぞ要るものかっ!!!!! 第7宇宙諸共、キサマを粛清してやるぅぅぅぅうっ!!!!!」
合体ザマスは先ず背後の禍々しい光輪を大きく広げて「裁きの刃」と「絶対の雷」を何時でも発射可能に出来るよう、エネルギーを充填。次に両手を悟空(GT)に向けて前に突き出し「聖なる逆鱗」と「超ブラックかめはめ波」を合わせたかのような、赤い炎を纏う薄紅色の光球を形成する。
今の合体ザマスの発言にハッタリは無く、本気で地球はおろか宇宙ごと破壊してでも悟空(GT)を倒す気らしい。
それに対して悟空(GT)も対抗し、これから来るであろう気功波の嵐を迎え撃つ為に、そして合体ザマスにとどめを刺す為にパワーを開放させた。
悟空(GT)「いくぜっ!!! エネルギーフルパワアアアァァァァァーーーーーーーーッ!!!!!!」
合体ザマスの恐ろしい闇のオーラと対を成すように、悟空(GT)は希望を体現した光のオーラを放出。今ある力を限界ギリギリまでパワーを高めると、最強の必殺技の構えを取る。
それぞれ青白い光球を作り上げた両手を右腰の方に持っていき、2つの力を融合。
青い光は赤くなって威力が10倍――――いや、更にエネルギーを込めて10倍以上にパワーアップさせる。
両者が限界以上にチャージを完了させ、相手に向けて撃ったのはほぼ同士だった。
合体ザマス「消えてなくなれえええええええぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーー!!!!!!」
悟空(GT)「10
光輪から無数の赤い刃のと紫の雷の気功波、そして腕から赤い炎が渦を巻いた薄紅色の気功波を
天と地から、この世の全てを破壊し消滅させる程のパワーを解き放った膨大且つ強力なエネルギーが、それぞれ一直線に向かって行くと2人の真ん中の位置で衝突する。
何方もこの戦いを終わらせる為に死力を振り絞って解放した渾身のエネルギー波は、ぶつかった箇所から閃光が拡散し稲妻を走らせて、そこから空間が歪むほどの衝撃波と、周りのモノを吹き飛ばす突風の嵐が発生。
お互い激しい極太の気功波を撃ち合い、せめぎ合いが繰り広げられて力と力が拮抗しており、とびっきりの超パワー同士の激突に、互いの肉体が酷く軋みを上げる。
合体ザマス「ぐうううぅぅぅぅ……っ!!!!」
悟空(GT)「ああああああああああああああっ!!!!!」
――が、戦闘力のピークを過ぎた合体ザマスの気功波が少しずつ勢いを失っていき、それに伴い赤い閃光が次第に押して徐々に拮抗が崩れていく。焦る合体ザマスは歯を食いしばって気功波の出力を上げようとするも力が入らず、逆に悟空(GT)の「フルパワー10倍かめはめ波」はどんどん距離を縮める。
最早赤い気功波を止めるだけの気も無くなり、合体ザマスまでの距離は5mを切る。
後もう少しで、この長く苦しい戦いに決着がつく時が訪れようとしていた。
合体ザマス「くっ…!!! 界王拳っ!!!!!」
悟空(GT)「何っ…!!?」
しかし、突如として合体ザマスはなんと「界王拳」を使用し、闇のオーラを包むように赤い気が発生。低下した分を補うように戦闘力が急上昇、エネルギー波の出力が一気に高まって悟空(GT)の赤い閃光を押し返し始めた。
悟空(GT)「こんのぉ~〜……!!!!」
当然、悟空(GT)も負けじと額や腕に血管が浮き出るくらいパワーを上げるが、更に倍率を上げる事で合体ザマスの戦闘力は低下するよりも上昇が上回り、変わらず劣勢状態に陥る。
界王拳の倍率はまだ上がり、3倍、4倍、5倍、10倍、20倍へと――まるで己そのものを燃料にしているかのように、合体ザマスは躊躇なく界王拳で肉体を酷使して、この星ごと消滅させようとじりじりと押し迫って悟空(GT)を再び追い詰めていく。
シン「まさか! ここに来てザマスが界王拳を使用するなんて……!!」
ベジータ「くそっ! ヤツは、なんでもありか…!!」
悟空(超)「確かアイツは元々界王だったみてぇだし、オラの身体を奪ったブラックが合体してるんだ……! だから界王拳を使えても、全然おかしくねぇ……!!」
トランクス(未来)「そんなっ!? 後もうちょっとだっていうのに……!!」
マイ「合体解除までの時間は…!?」
ゴワス「まだ後12分だ……!!」
ブルマ「孫くうぅんっ!!! 頑張ってえええぇぇぇっ!!!!」
合体ザマスの思いもよらない反撃に出た事に、ガレージでこの超最終決戦を見届けていた悟空(超)達も驚愕する。その上制限時間はまだ充分に余っており、あの調子で戦闘力が低下するよりも上昇が上回り続ければ、合体ザマスの合体が解除するよりも先に悟空(GT)の赤いかめはめ波を押し切ってしまうだろう。
勝利までもう少しだというのに、その少しがまたしても遠のいて行く。
ヤジロベー「孫っ!!! いけええええぇぇぇぇぇっ!!!!!」
ハル&マキ「「頑張れえええええぇぇぇぇぇっ!!!!!」」
兵士1「押し返すんだああああぁぁぁぁぁっ!!!!!」
兵士2「もう一踏ん張りだ!!! 頑張れええぇぇぇっ!!!」
しかしブルマの声援を皮切りに、ヤジロベーやハルとマキの兄妹、レジスタンス兵士を始め生存者達全員がめいいっぱい声を張り上げる。彼等一般人は現状を全て把握している訳ではないが、それでもある程度状況を察する事は出来ており、自分達やこの世界の為に戦っている悟空(GT)に向けてエールを送る。
そうだ――――勝利は目前にも関わらず、ここで諦めて敗北なんて絶対に出来ない。今この瞬間瞬間を必死で生きている者達の声に感化されて、3人のサイヤ人はもう一度腰を上げる。
ベジータ「ま、まだ……!!」
悟空(超)「諦めて……たまるか……!」
トランクス(未来)「今度こそ絶対に……絶望を、ここで終わらせる……!!」
ふらふらの状態でありながらも、どうにか足に力を入れて立ち上がる悟空(超)、ベジータ、トランクス(未来)の3人。とっくに体力も気力も残ってない筈なのに、彼等は火事場の底力を発揮すると、本当の本当に最後の力を奥底から引っ張り出して気を開放する。
悟空(超)「はあああああああああああああああっ!!!!!」
悟空(超)は凄まじい熱を含む銀色混じりの青白いオーラに包まれ、「身勝手の極意“兆”」に。
ベジータ「があああああああああああああああっ!!!!!」
ベジータは自身の気を神の気に変換し髪の色がアイスブルーになると、穏やかになびく水色のオーラを纏って「超サイヤ人ブルー」に。
トランクス(未来)「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!」
そしてトランクス(未来)は青髪から金髪になって激しく逆立ち、青白いスパークを伴った金色のオーラを噴き出して「超サイヤ人2へ」と変身を遂げた。
どれも現時点で成れる最強形態ではないし、何時倒れても不思議じゃないほど疲弊しきってるが、3人はオーラを纏って飛び立つ。
強大なエネルギー波のぶつかり合いで生じた猛烈な向かい風に煽られるも耐え抜き、悟空(GT)の横に並んだ。
悟空(GT)「お…オメェ達……!!」
悟空(超)「かぁ~…! めぇ~…! はぁ~…! めぇ~…! 波ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーー!!!!!!!」
悟空(GT)の右隣りに立った悟空(超)はお馴染みの構えをすると、彼の赤いかめはめ波にも負けないくらい巨大な気功波「究極極意のかめはめ波」を撃って助力。神の御技による力を宿したエネルギー波が加わった事で、合体ザマスの気功波を一瞬だけ僅かに押し返した。
ベジータ「いくぞトランクス!!!」
トランクス(未来)「はい!! 父さん!!!」
それだけでなく、悟空(GT)の左隣りに立ち超サイヤ人ブルーになったベジータと、超サイヤ人2になったトランクス(未来)も並び立つと、何方もかめはめ波とは逆の構えを取って全てのエネルギーを手の中に込める。
右手の甲を左手の平に当てて紫の気を溜め、チャージ完了すると3人は両手を突き出して放った。
「「ギャリック砲おおおおおぉぉぉぉぉーーーーーーーーーー!!!!!」」
嘗ての悟空と悟飯の親子がそうだったように、ベジータとトランクス(未来)の親子コンビは同時に同じ気功波を放つ「親子ギャリック砲」を撃ち出す。
悟空(GT)の撃つ赤い「フルパワー10倍かめはめ波」に、悟空(超)の青白い「究極極意のかめはめ波」、そしてベジータとトランクス(未来)の「親子ギャリック砲」という4人の力が合わさり、1つの特大光線となって合体ザマスの気功波の嵐とぶつかり進行を止めた。
合体ザマス「愚かなヤツ等め…!!! こんな所で、我の計画が途絶えてなるものかあぁっ!!!!!」
だが、それを良しとしない合体ザマスは彼等に向かって吠えると、界王拳の倍率を一気に50倍まで上げる。これほどの倍率ともなれば、いかに合体戦士といえどただでは済まされないが、邪神は肉体の崩壊や連戦によるダメージの蓄積、そして界王拳の酷使が重なって既に痛覚がほとんど麻痺しており、身体ヘかかる大きすぎる負担に気付いていない。
最早後先の事を考えておらず、消耗していく気や下がり続ける一方の戦闘力を穴埋めするべくどんどん倍率を上げてパワーアップすると、それを気功波のエネルギーに注いで悟空(GT)達の合体光線を強引にねじ伏せて押し返す。
悟空(GT)「皆んな堪えろっ!!! ザマスはもう既に限界間近だ!!! ヤツが力尽きるまで耐えて、押し返すぞ!!!!」
悟空(超)「そ、そんな事、言ったって……!!」
ベジータ「贅沢な事を…言うんじゃ…ない!!!」
トランクス(未来)「これ以上は、もう……!!」
悟空(GT)は3人に活を入れて堪えるように促すが、土壇場で発揮した力はその場凌ぎでしかなく、彼らのピークはとっくに過ぎていた。事実3人が纏う気のオーラは出たり消えたりを繰り返し、変身で変わった髪は点滅しながら徐々に元の状態に戻りつつあり、それに伴い気功波もまたパワーダウンして出力も無くなっていく。
界王拳を発動させた合体ザマスの絶望な強さは、彼らが力を合わせて撃った気功波でも全く太刀打ち出来ず、完全なる限界にはまだ足りない。
やがて赤い10倍かめはめ波以外の気功波は細く弱々しい威力になり、合体ザマスの気功波の嵐が約10mまで迫って来た。
―――このままでは負けて、皆んな死んでしまう。後一歩踏み込めば勝利出来るというのに、その一歩があまりに遠く、そして高く感じてしまい、気力も命も尽きそうになったその時だった。
―――おじいちゃんっ!!―――
悟空(GT)「っ!!!」
―――お父さんっ!!―――
悟空(超)「――えっ!!?」
―――父さんっ!!―――
ベジータ「な…なんだ…!!?」
―――トランクスさんっ!!―――
トランクス「い…今の声は――!!?」
突然彼等の耳に届いた、謎の4人の声が何処からか響いてくる。最初は幻聴かと思われたが、その声は悟空(GT)にとって最も聞き覚えのある、とても懐かしい声だった。
声の方へ振り返って見ると、其処には―――。
パン『おじいちゃん!!! 私達がついているから、頑張って!!!!』
悟空(GT)「パン!!!!」
悟天(GT)『踏ん張って下さい!!! お父さん!!!! あんな邪悪なヤツに負けちゃダメだ!!!!』
悟空(超)「悟天…!? 悟天なんだな!!!!」
トランクス(GT)『父さんは誇り高きサイヤの戦士だ!!! たとえ次元は違ってもオレの父さんなら、絶対にここで砕けない!!!!』
ベジータ「オマエはまさか――!! あっちのカカロットの世界のトランクスか……!?」
悟飯(GT)『トランクスさん!!!! 今の君の手には、多くの人達の命がかかっているんです!!!! 堪えて下さい!!!!』
トランクス(未来)「ご…悟飯さん!!!!」
これは奇跡なのか、それとも幻を見ているのか――――振り返って見ると其処には、悟空(GT)が元々いた次元世界における次世代のサイヤ戦士達の悟飯(GT)、悟天(GT)、トランクス(GT)、パンの姿。
追い込まれた悟空(GT)達の前に、彼等――
悟空(GT)にはパンが――、
悟空(超)には悟天(GT)が――、
ベジータにはトランクス(GT)が――、
トランクス(未来)には悟飯(GT)が――、
彼等がそれぞれ背後に並び立ち、気を高めながらその右手を相手の肩に添える。
『『『『はあっ!!!!!』』』』
すると、若き戦士達はありったけの気を――サイヤパワーを注ぎ込んできた。戦力差の事を考えれば、注がれたエネルギーは微々たる量に過ぎないだろうが、僅かに回復することが出来たそのエネルギーが2人の悟空のかめはめ波と、ベジータ親子のギャリック砲の威力を取り戻す。
悟空(GT)「パン!!! サンキューな!!!! これならいけるぞぉっ!!!!」
肩から送られてくるサイヤパワーを感じ取り、悟空(GT)は僅かに回復したエネルギーで気功波の出力をアップさせる。
悟空(超)「サンキュー!!! 悟天!!!! オメェのおかげで、まだやれそうだっ!!!!」
更に、少しだけとはいえ調子を取り戻した悟空(超)の髪が銀色に変化、白銀に輝く「身勝手の極意“極”」へ。
ベジータ「そうだ…!! オマエの言う通りだ!!! 別次元のトランクス!!!! こんな所で、オレは絶対に砕けん!!!!」
同じくベジータも、アイスブルーの髪色が鮮やかなに青に変わり、オーラも濃い青になって綺麗に煌く「超サイヤ人ブルー進化」へ。
トランクス(未来)「ありがとうございます!!! 別次元の悟飯さん!!!! 必ず、耐えてみせます!!!!」
またトランクス(未来)も、金色のオーラの内側に超サイヤ人ブルーの様な青色のオーラが全身を包み、金色と青色2つのオーラと青白いスパークを放つ「超サイヤ人怒り」へ。
3人は再び最強形態へと変身を遂げて、凄まじいエネルギーを解放し一層強くなると、更に限界を超越したパワーを持って合体ザマスの気功波を押し返していった。
合体ザマス「チィッ…!! このおぉ〜っ……死に損ないがあぁっ!!!!」
どうゆう訳か抵抗する力が強くなった事を感じた合体ザマスは界王拳の倍率を上昇、75倍にまで上げて戦闘力を増加させる。しかし、これ程の超高倍率でも一時的に進行するだけですぐにその分は押し返されてしまい、押し切れない。
少し訂正すると、既に75倍以上の倍率にしないと悟空(GT)達の気功波を止められないほど、本来の戦闘力が激減していると捉えた方が正しいだろう。
それだけ合体ザマスの弱体化が酷く、実在する彼等4人の気功波と、エネルギーを送る別次元の戦士4人の幻影、合計8人の力が合わさった合体気功波の威力が凄まじいのだ。
――だが、これだけの戦士達の力を持ってしても尚、巨大な邪神はまだ抵抗を続ける。このまま長期戦ともなれば合体ザマスもただでは済まされないだろうが、同時に悟空(GT)達もエネルギー切れになる可能性も高いだろう。
それでは合体ザマスを倒し切る事は出来ない。
マイ「わ…私にも何か………!」
ガレージでこの激戦を見守りながら必死に応援していたマイは、どうにかして合体ザマスの体勢を崩したり、トランクス(未来)達の援護が出来ないと思い考える。
――そういえば、過去のブルマがポケットを探って超PPキャンディーのカプセルを見つけた事を思い出した。もしかしたら身近な所にこの状況を打破するきっかけとなるモノが無いかと、自身も今着ている軍服のポケットに何か無いか探ってみる。
すると――、
マイ「こ、これは――!!」
自身のポケットの中から見つけたのは、スナイパーライフル専用の銃弾だった。それもただの銃弾ではなく、この未来世界のブルマが生前に開発した、通常よりも格段に威力が出る強化ライフル弾だ。
本来コレは1発だけしかなく、前にブラックを狙撃しようとして既に使い切ってたと思っていたが、どうやらもう一発残っていたようで、自分は今の今まで気づかずポケットの中に仕舞ったまま忘れてたらしい。
しかもその細長い銃弾には小さく、未来のブルマが書いただろう横文字でこう書かれていた。
マイ「……よし!!」
決意を固めたマイは急いでガレージの中に戻り、其処でスナイパーライフルを取り出す。このライフルは特別な強化が施されていて、発射された銃弾は約3000m以上でもほぼ一直線に飛ぶように改造されている。
早速ライフルにその強化銃弾を装填、ガレージから持って出てくると、猛烈な向かい風を発生する戦場へと駆け出す。
ブルマ「ちょ、ちょっとマイ!!? 一体何処にいくの!!? 危ないわよ!!!!」
マイ「私が…私がやるんだ!!!」
過去のブルマの制止を振り切り、足場の悪い瓦礫だらけの都市跡をしっかりとした足取りでひたすら真っすぐ走るマイ。やがてライフルの射程距離ギリギリまで辿り着くと、風に煽られない丁度良い瓦礫の影まで来て、其処で上空に居る合体ザマスに向かって構える。
激しく風が吹き荒れるが、未来のブルマが開発した強化ライフル弾は風の影響を極端に受けない加工がされていて、此処からでも充分に狙える。
―――しかし、何処を狙えば良い?たった1つしか無い銃弾故に狙うとすればヤツの弱点で、其処を見抜いてピンポイントに撃ち抜く必要がある。
しかし、今の合体ザマスにはどれだけ強力な銃弾でも全く通じないのは明白だし、剥き出しになっているわかりやすい弱点なんて、自分には知らない。
最後くらい目にもの見せてやろうと飛び出した者の、一体何処へ撃てば良いのかマイには見当が付かなかった。
いや、心当たりが1つだけあった。それは合体ザマスの両耳に付けている、全ての界王神が共通で持つ神秘の宝具――「ポタラ」だ。
マイ「…そうだ! あのイヤリングなら――!!」
別にアレが弱点とは限らないし、そもそもゴワスの話からも弱点とは言われてないのだが、もしアレを片方でも破壊出来たら一体どうなるんだろうか。
マイは早速ライフルの安全装置を外し、ドロドロになった右側の耳にあるポタラに狙いを定める。
合体ザマス「さらばだ!!!!!」
気功波の撃ち合いに集中しているせいで、狙われている事に気付かない合体ザマスは、遂に界王拳の倍率を100倍という未開の領域にまで到達。
無数の赤い刃のと紫の雷の気功波、そして腕から赤い炎が渦を巻いた薄紅色の気功波のパワーが最大まで上がる。
マイ「いい加減に…しやがれえええぇぇぇぇぇ!!!!!」
それと同時に、マイは魂からの叫びと共に、ライフルの引き金を引いた。発砲音を鳴らしながら撃たれた銃弾は風の影響をもろともせず、そのまま真っすぐに合体ザマスの右耳に飛んでいく。
そして銃弾は見事に右耳のポタラに命中し、片方のポタラは「パリンッ!」という音を立てて粉々に砕け散った。
すると――、
合体ザマス「「ぎぃやああっ!!!!?」」
二重する悲鳴を上げた合体ザマス。なんと片方のポタラを砕かれた直後、頭の先から肩付近にかけて邪神の身体の肉が引き裂かれるように割れたのだ。
しかも身体が中途半端に割れた事で左半分は通常のザマスになり、右半分は
マイ「あっ!!」
悟空(GT)「っ!?」
悟空(超)「な、なんだ…!!?」
ベジータ「どうなっている…!!?」
トランクス(未来)「一体、何が起きたんだ…!!?」
撃った本人のマイは予想外の事に面食らうが、それは気功波を撃っている悟空(GT)達も同じで非常に驚いていた。
無論、合体ザマスに起きた異変はガレージににいる2人の界王神達にも、しっかり目撃している。
シン「ゴワス様!! これは一体……!?」
ゴワス「こ、これは私も初めてだ…! どうやらポタラを破壊された事で、強制的に合体を解除されたようだ…!!」
シン「で…でも、以前に見たベジットの時とは、随分と離れ方が違うような……?」
ゴワス「憶測に過ぎんが……、身体は違えど魂は同じザマス……。 同一の存在故に細胞レベルまで結合し、中途半端な合体解除になってのだろう。 しかし、あれではもう完全に離れる事も、また一人になる事も出来ん……!!」
ブルマ「マイ!!! アンタ凄いじゃないの!!!!」
界王神達が分析しているのを横目に、過去のブルマは遠くからマイに称賛の大声をかけた。これがどれだけ凄い事か――それはこの場に居る者は勿論、全宇宙の神々ですらもおったまげである。
この最終盤において普通の人間が、破壊神や天使すらも勝てない実力を持った邪神に会心の一発を与えたのだ。
マイ「や、やった……!! やりましたよブルマさん!!!!!」
何の力も無い一般人の自分が、絶望を振り撒く邪悪な神に致命的な一撃を与えた事を知ったマイは、涙を流すほどに歓喜の雄叫びを上げる。
そして、このあまりにも大きな功績を、あの世へと旅立った今は亡き未来のブルマに捧げるのだった。
合体ザマス「「ああ……あ……そんな……っ!!!」」
マイのファインプレーにより、中途半端に合体が解除されるという思いがけない事態に、身体が思うように動かない合体ザマス及びブラックとザマス。既に右半身のブラックだったモノは、今までのダメージが原因で肉体が形を維持出来なくなり、徐々に紫色のドロドロとした肉塊へとなって崩れる。
この時を以てゴクウブラック側は、完全に死に絶えたと言っても過言ではない。
そして不死身の方のザマスもまた、1時間近く合体してた影響で同じく全身が紫色に変色し、崩壊が始まる。その姿は最早邪神ではなく、ヒトの出来損ないと言った方が正しいだろう。
合体ザマス「「が…あ……ああ……ぐ……ぎ……!!」」
また合体が強制解除された際に界王拳も解かれ、その反動ダメージが全身を重く襲いかかった。100倍界王拳とかいう頭がおかしくなるレベルの高すぎる倍率は、想像を絶する激痛を生み、余計に苦しませる。
尋常じゃないその痛みと、強制合体解除によって気のコントロールが上手く出来ず、気功波の嵐は急激に威力を失った。
勿論その好機を、気功波を撃つ悟空(GT)達は一瞬足りとも見逃さなかった。
悟空(GT)「皆んな今だ!!!! 波ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーー!!!!!!!」
悟空(超)「波ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーー!!!!!!!」
ベジータ「がああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーー!!!!!!!」
トランクス(未来)「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーー!!!!!!!」
『『『『はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!!!!』』』』
悟空(GT)の言葉を合図に皆は力を爆発させて、4人の幻影と合わせて8つの力からなる巨大な1つの気功波は、合体ザマスの気功波を一気に押し返した。合体ザマスは必死でパワーを上げようとするも気をコントロール出来ず、抵抗虚しく悟空(GT)達の合体超必殺技に呑み込まれた。
合体ザマス「「ぐあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」」
完全に無防備の状態に直撃した事で背後の光輪は消し飛び、絶叫を上げながら身を焼かれる。強制合体解除にさらなる肉体の崩壊、そして界王拳の反動ダメージを受けている今の合体ザマスからしたら効果は絶大だった。
気功波を撃ち切った直後、別次元の戦士達の幻影はまるで役目を果たしたかのようにこの世界から消える。
また同時に、限界を超えて気を使い切った悟空(超)、ベジータ、トランクス(未来)の3人は、元の通常形態に戻って力無く大地に倒れる。
悟空(GT)「皆んな…!!」
心配して咄嗟に意識が向いてしまう悟空(GT)だったが、3人はすぐに彼を止めて、早く合体ザマスに止めを刺すよう促した。
トランクス(未来)「ご、悟空さん!! 早く…!!! ザマスに止めを!!!!」
ベジータ「お…オレ達に、構うな……!! さっさと、ヤツを倒せ!!! くそったれ!!!」
悟空(超)「や…やれえええぇぇぇぇっ!!!!」
悟空(GT)「―――っ! ……ああ、分かった! 全ての力を……この拳に賭ける!!」
彼等の想いを受け取った悟空(GT)は右手の拳を固く握り締めると、合体ザマスに向かって勢いよく飛び立つ。猛スピードで上昇していきながら、残った気を全てその拳一点に集中させる。
全身を覆う灼熱に燃えるオーラが、その拳のみに纏う。
殺された者達の想いや、生き残った者達の想いに、最後まで抵抗した戦士達の想い。
そして―――今も
技の宣言と共に突き出された悟空(GT)の右手拳から、膨大な黄金のエネルギーが解放させた。解き放たれた黄金のエネルギーは爆発し、燃え盛る炎となって渦を巻くと、その炎の中から神龍に酷似した巨大な黄金の龍が現れた。
「龍」―――それは全てを凌駕する最強の存在であり、神を穿つ事が出来る唯一の敵対者。その龍の力を宿した別次元の英雄――孫悟空(GT)の最強の必殺拳。
その名は「龍拳」――拳を突き出して黄金に輝く龍と化し相手を貫き、どれだけ戦闘力差があってもたった一撃でひっくり返してしまう、悟空(GT)が独自に編み出した奇跡の大技。
唸りを上げる黄金の巨龍は天を登って、世界を滅亡に追いやる邪悪な神へと向かって行く。その姿はなんとも猛々しい事か、なんとも神々しい事か、力強くも神秘的な金の龍の出現に悟空(超)達、マイやブルマ、界王神達は勿論の事、この戦いを見ていた全ての人々がその光景に心を奪われる。
目の前の奇跡を目撃した人々は龍の姿をしっかりと脳に焼き付き、たとえ生涯が尽き果てるその時まで、この美しき光景を永遠に忘れないだろう。
龍は勢いを保ったまま突撃し、崩壊しかけた合体ザマスの身体をいとも容易く貫通した。
合体ザマス「「ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」」
腹部に大きな風穴を開けられて、劈くような悲鳴が地球中に轟く。貫いた黄金の龍はその後旋回して、とぐろを巻くように合体ザマスの身体を覆うと、一気に締め上げる。
もがき苦しむ合体ザマスは、僅かに残った力で振り絞ってその拘束を振りほどこうとするも、黄金の龍から発する神秘のエネルギーが邪悪な力と肉体を抉り、邪神から抵抗する力を奪っていく。
やがて黄金の龍が眩い輝きをを放つと、合体ザマスの肉体はヒトの形を維持出来ずに弾け、ボロボロに分解されて崩壊していき、そのまま光の中へと消えていった。
光が晴れると、暗雲の空にぽっかりと大きな穴が空き、そこから星々が煌めく夜空が勝利を祝福するかのように、右腕を天に掲げる1人の英雄を照らしている。
この瞬間を以て、滅びる筈だった歴史が改変された。
●超フルパワーサイヤ人4・身勝手の極意
【挿絵表示】
今作のオリジナル形態なんですが………自分で考えておいてアレだけど、あまりにも無茶苦茶すぎる……。
これは言ってしまえば漫画版の超における「身勝手の極意と超サイヤ人の併用形態」の延長線上のようなモノなので、正確に言えば半分オリジナル形態です。
一応言っておくとAFの超サイヤ人5みたいに、髪や体毛は銀色になっておらず、見た目は通常の超サイヤ人4と全く変わっていない(強いて言えば目が綺麗に輝いているくらい)。
身に纏う気は、外側は赤混じりの黄金のオーラのままだが、内側が身勝手の極意特有の銀色混じりの青白いオーラが加わり、更に高い熱量を全身から発している。
“兆”や“極”のような変身とは違って戦闘力自体は+α程度にしか上昇してないが、接近戦においてはGT悟空本人の戦闘技術の高さと、超フルパワーサイヤ人4のパワーと合わさって、1対1ではほぼ無敵に近い強さにまでパワーアップ。
ただし悟空(GT)は肉体に任せて戦闘を完全に自動化するのは好みではないので、回避は身勝手の自動回避に任せつつ攻撃自体は己の意思でやるという、しれっと自分好みに改良している。
最初は流石にやりすぎだと思ってたんですが、心・技・体を極限まで鍛えたGTの悟空なら使えても可怪しくないし、ザマスをとことんコケにするんだったら寧ろこれぐらいやった方が絶対に良いと思いました。
●悟空(GT)「オレは地球人の『孫悟空』…。 そして――地球育ちのサイヤ人『カカロット』だっ!!!」
コレは超のブロリーの映画にあったセリフ「孫悟空……それと、カカロット」のオマージュであり、GTにおけるベジータのセリフ「オレは! サイヤの誇りを持った、地球人だーっ!!」の対比として言わせました。
どうしても「カカロットじゃねぇ!! オラは孫悟空だ!!」や「サイヤ人の王子、ベジータだ!!」の印象が強いので、ファンの間では賛否分かれる部分なのですが、作者個人としては、月日が経って悟空は「自身をサイヤ人として受け入れた」事、ベジータは「地球に住む一人の人間として穏やかになった」事の表れでもあるので、非常に肯定的に捉えています。
●超巨大合体ザマス(半壊)
某光の戦士や某超大型巨人みたくデカくなったオリジナル形態で、作者がウルトラマンレオを見返していたら思いついた。
どうゆう方法で巨大化したか不明だが、見た目がバイオブロリーことドロリーに似ているから大きくなっても不思議じゃないでしょう(?)。
尚、巨大化した所で同じく大きくなったピッコロと同様、別に強くなってる訳ではないので、GT悟空の言う通りただ当てやすい的になっただけ(強いて言えば龍拳発動時がヒルデガーン戦を彷彿とさせる感じになったくらい)。
●超巨大合体ザマス(半壊)・界王拳(最大100倍まで)
今作のオリジナル形態…………いやどんな形態!?
一応孫悟空の身体を持ってるし、ザマス自身も元界王だから使えてもおかしくないと思います。
作中では最大100倍まで上昇させていますが、ほとんど低下した戦闘力を穴埋めする為に使用していたので実際は大きく強くなっておらず、終盤で100倍まで上げた時の基礎戦闘力は超が付く程に激減している。
●幻影のパン達がエネルギーを与える
彼等が本当に次元を越えて力を貸してくれたのか、それとも思い込みによるプラシーボ効果だったのかは不明。
いずれにせよGT世界のパン達のおかけで、気功波の撃ち合いに勝てたのは事実である。
最初はセル戦の親子かめはめ波やブロリー2作目の三代親子かめはめ波、そしてドッカンのLR【不撓不屈の戦士】の演出をリスペクトして一緒に気功波を撃つ感じにしてたんですが、修正して戦士達にエネルギーを送る方針に変えました。
●ポタラが破壊された事で強制的に合体解除
片方でもポタラが破壊されると、合体が強制解除されるのは一応オリジナル設定ではありますが、力の大会で合体戦士のケフラが悟空に負けた際に、ポタラが砕けて合体が解除されたような描写がありましたので、今回はその時の描写を取り入れました。
ただ、ポタラが壊れると戻るという設定自体は作中で明言されていませんし、ケフラの場合は場外負けになった時に舞台装置が働いて解除されたとも捉えられるので、実際はどうなのかは謎です。
●未来のブルマが残した銃弾とマイのファインプレー
アニメでも強化銃弾でブラックを狙撃しようとしたシーンがありますが、その時は一発分しか無いと言ってました。
なのに何故もう一発分残っていたのか、それはヤジロベーが残しておいた最後の仙豆と同様、ご都合主義展開です。
アニメ版においても漫画版においても、超のおける未来のマイの存在意義が薄く、どうしても未来トランクスのヒロインポジ以外では添え物感が否めない為、ポタラ合体の強制解除の件を含めて彼女が活躍する場面を付け足しました。
悟空(GT)のみ活躍するのではなく、皆んながそれぞれの役目を担って必死で努力し、それが最後に大きな勝利へと繋がる。
これを入れる事で、ジャンプ漫画が大切にしてきた三大原則、「友情」・「努力」・「勝利」のキーワードが揃える事が出来るのです。
あ〜も~めちゃくちゃ疲れた…………いくら区切りが悪かったとはいえ、今回の話に2万文字以上とかありえねぇ……。
最近現実も忙しくなってきたし、今回は流石に疲れたので、本当にしばらく休ませて下さい……。