GT悟空が超の未来世界を救う話 【完結】   作:ゴジロット

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今更ですが皆さんは、ドラゴンボールダイマのPVを見ましたか?

正直なところ私はちょっと複雑で、PVを見た限りでは不安要素は無くて面白そうと感じたんですが、また世界を破壊する展開があるのではないかと身構えてしまいます。

流石に二度とあんな結末は無いとは思いますが、どうしても私の頭の中に未来編のラストがチラついてしまって………。

……いや、大丈夫……きっと大丈夫……。





前回で「未来組はどうやって活躍する気だ?」って思った方々は、今回の話で「大体分かった」と理解するでしょう。

…………というか、大量の敵と戦う描写が今まで以上に難しい……。


【第19話】目覚めよSUPER HERO(スーパーヒーロー)!!絶望を打ち破る新たな超サイヤ人ブルー

 

 

 

 

兵士1「はぁ…、はぁ…、はぁ…、はぁ…!」

 

 

マーブル状の景色が無限に続く異空間のトンネルを、一人のレジスタンス兵士が駆け足で先行する。

 

その後方では、生き残った人々が彼を追うように走って続く。

 

代わり映えのしない光景が続くので進んでいるのか疑いたくなるが、それでも息を切らしながらも尚、走るのを止めない。

 

そして遂に、無限に続くと思われていたトンネルの進む先に、一筋の明かりが見え始める。

 

ようやく、出口に辿り着いたようだ。

 

レジスタンス兵士はその光に向かって進むとそこは、驚くほど穏やかな場所だった。

 

何処か鳥籠を思わせるその明るい緑の空間は、これまでの避難場所とは全然違って爆炎や爆風に晒されず静かで、張り詰めた緊張が解けてしまいそうになる。

 

走ったせいで汗が額から流れるが、気温も暑くなければ寒くもなく、非常に快適に感じる。

 

鳥籠のようなスペースの向こうには、惑星を思われる球体が複数浮いていて、とても神秘的に見えた。

 

奥に鎮座する神殿のような大きな建造物には、巨木が屋根を突き破って生い茂っている。

 

 

レジスタンス兵士の後ろに、渦巻くワームホールから次々と避難して来た人々がやって来る。

 

 

兵士2「避難完了!これで全員だ!!」

 

兵士1「了解!皆んなもう大丈夫だぞ!!」

 

 

見知らぬ場所にたどり着いて戸惑うものの、兵士の言葉でここが目的地だと知った避難民達は、安堵の声が漏れて力が抜ける。

 

 

ブルマ「よ…ようやく着いた……。」

 

マイ「ここまで来れば……。」

 

シン「ここが……時の界王神様が言っていた『時の巣』……!」

 

ゴワス「なんとも神秘的な場所だ……!上を飛んでいるのは……鳥か……?」

 

 

ゴワスの言葉通り、上空にはフクロウに近い容姿に長い髭のような体毛を生やした、金色の鳥が飛んでいた。

 

その正体は、時間を作るとされる不思議な神の鳥「トキトキ」で、時の界王神クロノアのパートナーである。

 

このトキトキが産んだ卵は新たな宇宙――新たな歴史を誕生させるとされ、トキトキの管理こそが時の界王神としての最も重大な職務とされている。

 

因みに彼女はトキトキのことを親友と呼んでいるが、足蹴にされたり急に襲いかかられたりとされているので信憑性がなく、正直言って親友と呼べるのかは怪しい。

 

そのトキトキが羽ばたくと降下して、こちらへ歩み寄ってくる青年の腕の上に止まる。

 

その青年は、黒いコートを着た薄紫色の髪をしており、背中には鞘に収めた剣を背負っていた。

 

歴史の守護者――トランクス(ゼノ)が、彼らを出迎えに来た。

 

 

トランクス(ゼノ)「どうも。皆さん、無事にここへたどり着いたようですね。」

 

ブルマ「え!?トランクス!!?」

 

マイ「どうしてアンタがここに!?」

 

トランクス(ゼノ)「…えっとその……オレは母さんやマイさんが知っているトランクスではなく、彼とはまた違った次元のトランクスでして……。」

 

 

分かっていたが、やはりブルマとマイはもちろんこの場にいる者達は、あの世界に残った筈のトランクスがここにいる事に驚いてしまう。

 

自分は皆んなが知っているトランクスではないと、トランクス(ゼノ)は分かりやすく簡単に説明した後に、人々を案内する。

 

 

トランクス(ゼノ)「皆さん、ここに来るまで酷くお疲れでしょう。炊き出しの用意も出来てますので、どうかゆっくりと身体を休めて下さい。」

 

 

時の巣で働くトランクス(ゼノ)の言葉を聞くと中央の広場に、クロノアの手料理でダウンした数人のタイムパトローラー達がようやく復帰して、炊き出しの準備を完了させていた。

 

コントン都で人気のメニューを始め、パオズザウルスの尻尾の肉で出来たステーキや、ナナイロイボガエルの唐揚げ、パオズイモリのスープなど見た目はややゲテモノ類もあるが、どれも非常に食欲をそそられる香りをしていた。

 

……当たり前だが、この中にはクロノアの手料理は入っていないので、どれも美味しく安全に食べられる。

 

皆んなが安心して炊き出しを貰っている中、トランクス(ゼノ)はコントン都の様子が見える水晶を見る。

 

 

トランクス(ゼノ)「現在、コントン都の様子はどうなっていますか?」

 

女地球人「外はもうとんでもない状態よ。今は抗議に参加していた隊員達が、率先して合体ザマスの軍団に挑んでいるわ。」

 

男魔人「元々抗議に参加している隊員の大半は、ザマスの事をもの凄く嫌っているからな。今回は憂晴らしも兼ねて、張り切って戦っているよ。」

 

 

護衛役で待機している女性地球人隊員と男魔人隊員の言う通り、水晶に映し出されたコントン都の様子は、戦闘によって壊滅状態になっていた。

 

戦闘で破壊された施設などは、後で時の界王神が時間を巻き戻して元通りに出来るため、被害が出てしまうのはこの際飲み込む。

 

問題はコントン都で戦っている隊員達が、合体ザマス達を相手に持ち堪えてくれるかどうかだ。

 

彼らの単純な実力だけでも破壊神を1対1で容易に倒せるほど強い上に、その気になれば身勝手の極意すら完封勝利も不可能でないくらいの戦闘技術も兼ね備えてる。

 

だからすぐ負けるほど隊員達はやわではないが、本来の歴史よりも遥かに強く、それでいて再生と増殖を繰り返す合体ザマスが、軍団となって侵攻しているのだ。

 

彼らの力を持ってしても、絶望でしかない。

 

しかし、それでも戦っている隊員達は苦戦しつつも、その表情は生き生きとしていた。

 

天使は本気で戦わないというルールがある故に、事実上最強に位置する破壊神を超えてしまった彼ら隊員達にとっては、寧ろさらなる強敵との戦闘が出来る事や、己がより強くなる機会が訪れた事、そして未来世界の消滅の元凶たるザマスを殲滅する事に喜びすら感じている。

 

特に最前線に立っている貴方(プレイヤー)の活躍は凄まじく、短期間の激戦でさらなる成長を遂げた事で既に100人ほど倒していた。

 

彼らに任せれば、もうしばらくは大丈夫だろう。

 

 

トランクス(ゼノ)「時の界王神様、どうかご無事で……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

合体ザマス「アイツらは、まさか……!」

 

合体ザマス「この世界の孫悟空達…!!」

 

合体ザマス「そうか…!あの世から1日戻れる権利を使ったのか!!」

 

 

合体ザマス達の火球の発射を阻止した者の正体は、誰もが驚きを隠せないくらい衝撃的な存在だった。

 

ナメック星でフリーザとの戦いに勝利した後に地球に帰還し、その後間もなく「ウイルス性の心臓病」によって息を引き取った、この世界の「孫悟空(未来)」。

 

そして超サイヤ人になれても、ライバルのカカロットがいなくなった事で目標を失い、この世界における人造人間の17号と18号によって殺された、この世界の「ベジータ(未来)」。

 

最後に、仲間達が人造人間に殺された中で唯一生き残って、約十数年間をたった一人で戦い、顔に傷を負い左腕を無くしても尚戦って散った「孫悟飯(未来)」。

 

それぞれ超サイヤ人3、超サイヤ人2、潜在能力解放(アルティメット)となって全力の必殺気功波を撃ち、合体ザマス達の「聖なる逆鱗」の発射を防いだ。

 

 

合体ザマス「だがこの程度の戦闘力如きで……!!」

 

合体ザマス「神の力も無い輩がどれだけ束になろうと、我々の敵ですらない!!」

 

合体ザマス「身の程知らずな人間め……!!」

 

 

しかしそれもあくまで一時的なもので、新たに現れた未来のサイヤ戦士三人が神の域に達していないと分かると、再び火球を発射しようとする。

 

 

悟空(未来)「別次元のオラ、急いで回復してくれ!!オラ達じゃどうしても力不足なんだ!!」

 

ベジータ(未来)「さっさとしろ!!今の不意打ちがやっとなんだぞ!!!」

 

悟飯(未来)「別次元の父さん!!早く!!!」

 

悟空(GT)「――!そうだったな!!」

 

 

未来の戦士達に促されて、悟空(GT)は時の界王神クロノアから貰ったカプセルのスイッチを押す。

 

カプセルは弾け、光が周りに漏れて明るく照らされると同時に、膨大且つ高濃度のエネルギーが溢れ出した。

 

カプセルから溢れ出したその超サイヤパワーを、悟空(GT)は吸収し始める。

 

 

合体ザマス×3「「「聖なる逆鱗!!!!」」」

 

 

だが、それを妨害してフルパワーになるのを阻止するべく、三人の合体ザマス達は作り上げた灼熱の巨大火球を振り下ろし、悟空(GT)に向かって放って来た。

 

 

悟空(未来)「波あああぁぁぁーーー!!!!」

 

ベジータ(未来)「ずあああぁぁぁーーー!!!!」

 

悟飯(未来)「はあああぁぁぁーーー!!!!」

 

 

ヤツらの妨害から悟空(GT)を守るべく、再び未来の戦士三人も「かめはめ波」と「ギャリック砲」と「魔閃光」を全力で発射。

 

火球の進行を止めるべく三つの気功波がぶつかり、お互い激しく押し合う。

 

しかし、残念ながら未来のサイヤ人達は神の力を習得しておらず、どうにか自力で習得した従来の超サイヤ人の強化形態と、老界王神の力で引き出した潜在能力が三人の最強形態である。

 

過去の悟空(超)達が手にした赤髪ゴッドや青髪のブルーに変身出来ないので、格下の変身故に圧倒的な力の差がそこにあり、火球の方がどんどん押していく。

 

 

 

 

 

 

六星龍「旋風回転刃!!!!」

 

五星龍「ドラゴンサンダー!!!!」

 

 

だがそこに、今度は六星龍と超五星龍が参戦。

 

回転する突風から鋭い風の刃と、高圧の電流光線が未来の戦士達を援護。

 

風と雷の邪悪龍が合わさって、ほんの僅かに火球の進行に遅れが生じる。

 

 

 

さらに、

 

 

四星龍「ふん!!!」

 

 

彼らに加えて、超スピードで駆け付けた炎の邪悪龍の四星龍が加勢し、超高熱の火炎気功波「フレイムショット」を発射する。

 

これにより、抵抗する力が強くなった。

 

 

合体ザマス「無駄な悪足掻きを……!!」

 

合体ザマス「ヤツをフルパワーにさせてたまるか!!」

 

合体ザマス「神の力の前に、ひれ伏せ!!!」

 

 

 

それでも――防御力こそ低下したものの、戦闘力は依然として分裂した合体ザマス達の方が上であり、巨大火球のパワーは凄まじい。

 

また、死んだ人間が何らかの形で肉体を得て、その状態でまた死んでしまうと、今度はあの世へ行かず魂は完全に消滅して、存在そのものが消えてしまう。

 

神たる合体ザマスもそれは知っているため、今度は死者達を完全消滅させるべく火球にパワーを注ぐ。

 

 

 

 

 

三星龍「余所見している場合ではありませんよ?」

 

合体ザマス「なっ!?」

 

 

しかし、力を注ぐ合体ザマス達の後ろに、氷の邪悪龍の三星龍が目から放つ冷凍光線「フリージングアイ」で、隙だらけの背後から三人の合体ザマスを氷に閉じ込めた。

 

こういった所は嘗て戦った時と同じで、あまり味方とは思えない卑怯なやり方ではあるが、何としてでも勝たなければならないこの状況では、寧ろ三星龍のやり方の方が正しいのかもしれない。

 

三星龍の妨害を受けた事で三つの巨大火球は、未来戦士と邪悪龍の力が合わさった必殺技によって進行が止まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

直後、彼らの後ろから爆発的に気が膨れ上がって、眩い赤と黄金の光の柱が天高く発生した。

 

 

 

 

 

 

悟空(GT)「はあああああああああああっ!!!!!

 

グアァオオオオォォォォォォォォッ!!!!!

 

 

クロノアから渡された回復用のカプセルを使い、溢れ出したサイヤパワーを吸収した悟空(GT)は、瞬く間にエネルギーが回復。

 

大猿の轟く咆哮と共にパワーを全開にさせて、サイヤパワーを極限まで高めると、英雄はもう一度究極の力を呼び起こす。

 

黄金の光の中で目を赤くしながら少年から大人へと姿が大きくなり、上半身の服が弾けて筋骨隆々の身体に赤い体毛が生え、特徴的な左右非対称の黒髪が長く伸びる。

 

輝きの中で変身を遂げると、地を蹴って黄金の光を纏いながら、飛び立つと合体ザマス達が撃った「聖なる逆鱗」に突撃する。

 

勢いよく突っ込んだかと思えば、止まらず光が火球の中から突き破ってきて、神の火は形を維持出来ず大爆発。

 

直ぐ側に、他の二つの火球もまた連鎖的に崩壊して、次々に爆発して無力化された。

 

飛び出した光はそのまま速度を維持して、氷漬けになった三人の合体ザマス達を瞬時に粉砕、灼熱のに燃えるオーラに当てられて細胞の一欠片も残さず消滅させた。

 

 

悟空(GT)「はあぁっ!!!!」

 

 

光が弾けて、中から出て来た悟空(GT)は、再び究極の形態へと変身を完了した姿を現した。

 

超フルパワーサイヤ人4の孫悟空(GT)――完全復活である。

 

 

クロノア「やった!!!」

 

悟空(未来)「よし!!」

 

ベジータ(未来)「……ふんっ!」

 

悟飯(未来)「超サイヤ人4が……蘇った!!」

 

 

最も頼れる最強戦士の復活に、邪悪龍達や未来の戦士達の表情に余裕が出る。

 

それに対して、ようやくエネルギー切れまで追い詰めた筈が、フルパワーになって前線に復帰してしまった事に、険しい表情をする合体ザマスの軍団。

 

依然として戦況は不利なのに変わりないが、明らかに邪悪龍達の士気が高くなり、勝敗は分からなくなる。

 

 

四星龍「悟空!!コレを受け取れ!!!」

 

 

復活した悟空(GT)に向かって、四星龍は拾った彼の「如意棒」を投げ渡した。

 

 

悟空(GT)「サンキュー、四星龍!!他の皆んなは避難したから、オメェ達も思う存分に暴れてくれ!!!」

 

 

悟空(GT)は如意棒を受け取ると、戦えない一般人達は避難したため思いっ切り暴れて構わないと、他の邪悪龍達に伝えた。

 

邪悪龍達はその言葉を聞くと、一般人達への被害を気にしなくていいと分かって、さらに合体ザマス達への猛攻を開始。

 

 

悟空(GT)も如意棒を携えて構えると目を閉じ、感情を静かにさせると赤いオーラに銀色が加わる。

 

そしてゆっくりと目を開けると同時に、彼は神の御技「身勝手の極意」を発動、膨大な高熱を放出させて合体ザマスの軍団に超猛スピードで突っ込む。

 

手に持った如意棒に己の気を纏わせて硬化させ、超フルパワーサイヤ人4のパワーと身勝手の極意のスピードを存分に発揮させると、襲いかかって来た邪神達を棒術と打撃の連撃で打ち、薙ぎ払い、最後は長く伸ばした状態で脳天をかち割る「旋風流星撃」を食らわせた。

 

 

合体ザマス「……このままでは、我らの計画が一向に進まぬ…!」

 

合体ザマス「何時までも、こんなヤツらを相手にしていられん……!!」

 

合体ザマス「我々だけでも別の次元に移動して、計画を実行をせねば…!」

 

 

いくら無限に再生と増殖が出来るとはいえ、このまま悟空(GT)と邪悪龍を相手して、時間を浪費するのは得策でないと判断した合体ザマス達は、上空に浮かぶ空間の裂け目に移動を開始しようとしていた。

 

 

七星龍「――!させるか!!」

 

 

だが、逃すまいと超七星龍は「かめはめ波」を発射、群れる邪神達に向けて撃ち出した。

 

残念ながら全て回避されてしまったが、それでも合体ザマス達が裂け目に入って他の世界に移動するのを阻止し、足止めさせるのに成功。

 

 

一星龍「秒殺魔光弾!!!!」

 

 

そして隙を見せた所に一星龍が現れて、強烈な気弾を連続でばら撒いて発射する「秒殺魔光弾」を当て、裂け目に向かおうとする合体ザマス達を殲滅。

 

どうにか避けた者もいるが、そこに悟空(GT)が高速で接近すると、鋭いキックと如意棒による薙ぎ払いで吹っ飛ばし、裂け目から遠ざける。

 

一定の距離まで払い除けた悟空(GT)・一星龍・超七星龍は、合体ザマスを逃さないように、裂け目の入り口の前に立ちはだかる。

 

 

七星龍「グハハハハッ!!どうした、神ともあろう者が逃げる気か?」

 

一星龍「だとしたら一匹たりとも逃さんぞ。キサマらはここで、全員朽ち果てるのだ!」

 

悟空(GT)「ザマスゥ!!こっから先は、ぜってぇに行かせねぇぞ……!!」

 

 

合体ザマス「冒涜者どもが……!!」

 

合体ザマス「何処まで我らの計画の邪魔をするんだ…!!」

 

合体ザマス「どれだけ束になって戦おうが、無限に増える我々に勝つ事など不可能だ!!!」

 

悟空(GT)「……確かにこのまま戦っても勝てねぇかもしれねぇ……けどな、例え不可能だと分かっていても、やらなきゃなんねぇ時があるんだぁっ!!!!

 

 

どんなに絶望的な状況だろうと、龍達と英雄は決して諦める事はしない。

 

他の世界への侵攻を阻止するべく、この戦いはさらに苛烈を極め始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの世から1日だけ帰還した未来の戦士三人は、悟空(GT)の復活のアシストを果たした後、クロノアとトランクス(未来)、そして過去の悟空(超)とベジータ(超)の元へやって来た。

 

因みに今の三人は既に変身を解除しており、素の黒髪状態へと戻っている。

 

 

悟空(超)「うっひゃあ〜っ!!オメェ、マジで未来の世界のオラなのか!!?」

 

悟空(未来)「あぁ。心臓病っちゅう病気になって死んじまったから、人造人間が暴れた時にオラは戦えなかったけんど、そっちはトランクスとブルマが届けた薬のおかげで元気そうだな!」

 

悟空(超)「ハハッ!結局そん時はセルの自爆に巻き込まれちまって、一度死んだ事に変わらねぇんだけどな!」

 

 

ベジータ(未来)「何をジロジロと見ていやがる!オレがブラックと同じで偽物だと言いたいのか?」

 

ベジータ(超)「チッ!コイツが未来のオレか……気に入らん(ツラ)をしていやがるぜ。」

 

ベジータ(未来)「フンッ!それはこっちのセリフだ。オレもキサマの事が気に食わん。」

 

 

同一人物故か、過去と未来の孫悟空はその能天気さですぐに仲良くなるが、過去と未来のベジータはそのプライドの高さが原因で同族嫌悪になっている。

 

同じ人間同士が意気投合し、睨み合いをする中、悟飯(未来)とトランクス(未来)は向き合う。

 

 

トランクス(未来)「ご…悟飯…さん……悟飯さん……悟飯さん!」

 

 

脳裏に思い出すのは、まだ自分が超サイヤ人にすら覚醒出来ない、14歳だった頃の記憶。

 

雨の中、破壊された都市を飛行して捜索し、ようやく見つけた時には、既に手遅れで冷たくなった状態。

 

最後の瞬間を看取る事も出来ず、亡骸を抱いて涙を流し泣き叫んだあの時が、残酷にも己の覚醒のトリガーとなってしまった。

 

愛弟子が未来を救うと信じて希望を託しながらも、単身で最後の瞬間まで立ち上がって絶望に抗い、誇り高く、そして気高く散ってこの世を去った――最愛の師。

 

その師は、右腕を弟子の肩に乗せて労う。

 

彼の表情は父親の孫悟空と同じで、穏やかだった。

 

 

悟飯(未来)「……キミの活躍は、ずっとあの世から見てきた。人造人間や、セルを倒した時も……魔人ブウの復活を阻止した時も……立派になったな、トランクス!」

 

トランクス(未来)「――!はい、悟飯さん!!」

 

 

ずっと見守っていてくれた。

 

それが、地球や人々を守るべくずっと戦ってきた彼にとって、これほど嬉しい事は無いだろう。

 

目尻に溜まった涙を拭って、トランクス(未来)の心と表情は今まで以上に明るくなった。

 

再開を喜ぶ二人と、同じ人間同士で語り合ったり、睨み合ったりする6人の元へ、クロノアが話し掛ける。

 

 

クロノア「皆んな来てくれて助かったわ!出来ればもうちょっと早く来てほしかったけど。」

 

悟空(未来)「すまねぇ、時の界王神様。ベジータがギリギリまで修業してたもんだから、ちょっとだけ遅れちまってさぁ。」

 

ベジータ(未来)「うるさい!!キサマも大概粘っていただろうが!!」

 

悟飯(未来)「父さん!!それよりも、オレは早速行きます!!ザマスを全員倒さないと――!!!」

 

 

悟飯(未来)は早速、別次元の悟空(GT)や邪悪龍達と同様に、合体ザマスの軍団に挑もうとする。

 

他の並行世界における父親の身体を奪い、その身体で数え切れないほど人殺しを行い、愛弟子のトランクス(未来)を心身共に痛め付けたブラックことザマスを――。

 

そのブラックと並行世界のザマスがポタラで合体し、半壊しても尚分裂して猛威を振るう合体ザマス達を、早く倒したくて仕方がないほどに、悟飯(未来)の怒りは限界を迎えようとしていた。

 

早く懲らしめたいという気持ちが先行するのだが、それを、悟空(未来)は険しい表情をして止めた。

 

 

悟空(未来)「待て悟飯!!今オメェが行っても、別次元のオラや邪悪龍達の邪魔になるだけだ!!それに今の状態でまた死んじまったら、今度は存在そのものが消えるんだぞ!!!」

 

悟飯(未来)「……くっ……!!」

 

トランクス(未来)「悟飯さん……。」

 

 

早まった行動を取ろうとする実の息子を、父親として、珍しく厳しい言葉を使って制止する悟空(未来)。

 

その言葉を聞いて、悟飯(未来)は飛び立つ寸前でどうにか思いとどまる。

 

あの今にも怒りが頂点に達しそうな未来の息子の姿を、悟空(超)は見覚えがある。

 

それは自分達の世界で開催された天下一武道会で、ビーデルがスポポビッチによって痛めつけられるのを見て、ブチギレた過去の悟飯と非常によく似ており、まさに爆発寸前の状態だった。

 

だがここで悟空(超)は、ある事に気づく。

 

今ここにいるサイヤ人は別次元の悟空(GT)を除くと、悟空(超)・悟空(未来)・ベジータ(超)・ベジータ(未来)・悟飯(未来)・トランクス(未来)の6人だ。

 

 

悟空(超)「そうだ!!未来のオラ達も超サイヤ人ゴッドに変身すりゃあいいんだ!ちょうどここには6人のサイヤ人が揃ってるんだからさ、ゴッドになるための儀式も出来っぞ!!」

 

 

正しい心を持ったサイヤ人が6人集まり、そのうちの5人が各自のエネルギーを注ぎ込んだ1人のサイヤ人が覚醒可能となる変身、超サイヤ人ゴッド。

 

この場にはちょうど6人居る事から、悟空(超)はブルーの一つ前の変身であるゴッドの力を未来の戦士達にも手に入れれば、今よりも確実に力が身につく事が出来る。

 

ベジータ(未来)が正しい心の持ち主なのか多少怪しいが、人造人間が暴れた時には共に戦った事から、少なくとも昔よりか邪悪な心ではないと思われる。

 

それらを含めて、悟空(超)は皆んなに提案した。

 

 

ベジータ(超)「バカかオマエは!確かにこんなヤツ(・・・・・)もゴッドにすれば少しはマシになるだろうが、全員に儀式をやらせたら時間が掛かり過ぎるだろうが!!」

 

ベジータ(未来)「おいキサマァッ!!オレが大した事ないようなその言い方はなんだ!!!オレをバカにしているのか!!!」

 

ベジータ(超)「フンッ!実力こそ差は無いようだが、ゴッドの変身も出来んキサマなんぞ、今更何の役に立つんだ!!」

 

トランクス(未来)「と…父さん!!どうか落ち着いて……自分同士で喧嘩しないでください!!」

 

 

「「トランクス!!キサマは黙っていろ!!!」」

 

 

悟空(未来)「おいおいベジータ、こんな時にケンカしねぇでくれよ〜……。」

 

悟空(超)「何でベジータはザマスとブラックのように、自分同士で仲良くなれねぇんかなぁ〜……。」

 

 

しかし、ゴッドになるための儀式はそこそこ時間を必要とするので、ベジータ(超)は未来の戦士全員を超サイヤ人ゴッドにさせる案は却下した。

 

またその言い方に気が触ったのか、ベジータ(未来)はもう一人の自分に噛みついて、口喧嘩が勃発する。

 

トランクス(未来)はどうにか二人の父親を止めようとするが、何故か息のあった言葉に少したじろいでしまう。

 

同じ人間同士で仲良くなれないどころか、こんな状況で口喧嘩を始めた二人のベジータ達に対して、これにはもう過去と未来の孫悟空も呆れてしまった。

 

 

六星龍「えぇい!!一体何をしているのじゃ!!この戯け者が!!!」

 

五星龍「おい!!何でもいいから、早くどうするか決めてくれ!!コッチはあんまり長く持たないぞ!!!」

 

クロノア「もう!いい加減にしなさあぁいっ!!!!」

 

 

そして、この状況を見兼ねた邪悪龍の六星龍と五星龍、そしてクロノアの二体と一人の大声による制止で、ベジータ(超)とベジータ(未来)の喧嘩はようやく止まった。

 

この場でこうやって話せる事が出来るのは、風のバリアを展開しながら刃をバラ撒いたり、電撃で攻撃しながら電気スライムで気弾を跳ね返したりと、能力をフル活用して自分達を合体ザマス達の攻撃から守っている六星龍と五星龍のおかげだ。

 

だが防御に秀でた彼らの力を持ってしても、合体ザマス達の飛んで来る攻撃が凄まじく、何時までも耐えられる訳ではない。

 

確かに、こんな下らない事をしている場合ではないと、サイヤの王子同士が同じ考えに至った事で、クロノアは話し始める。

 

 

クロノア「ぜぇ…、ぜぇ……どっちの言い分も正しいわ。この世界の悟空くん達もゴッドにならないと、ザマス相手じゃまともに戦えない。でも、全員をゴッドにさせると凄く時間が掛かる。だから――!」

 

 

今は悟空(GT)達が阻止しているとはいえ、時間を掛け過ぎると合体ザマス達が他の世界に逃げてしまう可能性があるし、この場を守っている六星龍と五星龍の負担が大きるなるため、ゴッドになる人数は一人のみにするようだ。

 

そして彼女は――悟飯(未来)の方へ指差した。

 

 

クロノア「だから、悟飯くんだけをゴッドにさせる!そして過去の二人には、直ぐにブルーへと変身出来るようにしてほしいの!」

 

ベジータ(未来)「悟飯をだと!?」

 

トランクス(未来)「しかも、超サイヤ人ブルーにまでさせるんですか!?」

 

クロノア「そうよ。超サイヤ人ブルーの力と、悟飯くんの潜在能力が上手く合わされば、きっとこの戦況を有利にする超パワーの戦士になる筈よ!」

 

ベジータ(超)「……なるほど……悟飯の潜在能力に賭けるって訳か……。」

 

悟空(未来)「確かにこん中ならオラやベジータよりも、悟飯が一番最適だな……!」

 

悟空(超)「よし、分かった!段階をいくつかすっ飛ばすが、何とかすぐにブルーになれるように、オラとベジータが簡単に教えるからさ!」

 

悟飯(未来)「分かりました。一か八かやってみます!」

 

クロノア「決まりね…。それじゃあ早速、儀式を始めるわよ!全員手を繋いで輪になって!」

 

 

悟飯(未来)だけをゴッド化させて、悟空(超)とベジータ(超)の指導で即座にブルーへと覚醒させる。

 

突貫工事並みのかなり無理矢理な計画だが、誰もが「孫悟飯」という人間の潜在能力の凄まじさを知っているので、これに賭けるしかないだろう。

 

もし、超サイヤ人ブルーと潜在能力解放(アルティメット)の同時使用に成功すれば、破壊神クラスを超える力が手に入るかもしれない。

 

本人の了承を得ると、クロノアの合図で6人のサイヤ戦士達はお互い手を繋ぎ合って輪になる。

 

因みに手を繋ぐ際、またベジータ同士での喧嘩を避けるため、

 

右から悟飯(未来)・ベジータ(未来)・トランクス(未来)・ベジータ(超)・悟空(超)・悟空(未来)の順で並んで、悟空(未来)が悟飯(未来)の左肩付近に手を置いて輪を作るようにした。

 

輪になった6人の戦士は早速、通常の超サイヤ人に変身して気を高める。

 

開始してから約数十秒、何も起きないと未来組の戦士が思い始めたその時、変化が現れる。

 

悟飯(未来)を除いた5人の身体から放つ金色のオーラが、徐々に青白くなってきたのだ。

 

身体の内側から出て来たかのような青白い光は、さらに輝きを増し、芯から温かくなるとその後、ベースとなる悟飯(未来)へ向かって、そのエネルギーが少しずつ送り込まれる。

 

青白い光が悟飯(未来)と融合すると、全身が同様の眩い光に包まれて、彼の心は不思議と落ち着いていった。

 

これまでの超サイヤ人が初変身時に、軽く興奮状態になる副作用があったが、今回はそんな事は無く、まるで波一つ立たない水面の如く穏やかだった。

 

やがて青白いが無くなって姿を現すと、肉体は筋肉質さを残しつつも細くしなやかになり、髪型は通常形態と同じではあるが赤く変色して、目も同様に赤く、尚且つ黒い瞳孔が開いて瞳が大きくなっている。

 

全体的にその姿は、十代後半頃のようで非常に若々しく見える。

 

またその身に宿る気は「神の気」となって戦闘力が表面化されておらず、纏うオーラは赤く輝いている。

 

光から蘇った伝説の神「超サイヤ人ゴッド」

 

この未来世界において最初の超サイヤ人ゴッドであり、同じ方法で悟空(超)に続き悟飯(未来)も覚醒に成功した。

 

 

 

悟空(未来)「やったぞ!成功だ!!」

 

トランクス(未来)「コレが『超サイヤ人ゴッド』……!ブルーと対照的に赤いのに、超サイヤ人4とはまた違う赤さだ……!!」

 

ベジータ(未来)「ブルーやロゼもそうだったが、全く気を感じられん……!」

 

悟空(超)「どうだ悟飯、超サイヤ人ゴッドになった今の気分は?」

 

悟飯(未来)「……今まで感じた事の無い、ものすごいパワーがみなぎって来ます……!まるで、自分が自分じゃないみたいで……。」

 

ベジータ(超)「まだゴッドの変身に慣れてないようだが、時間が無い。すぐにブルーへとなってもらうぞ!」

 

悟空(超)「良いか?先ずはゴッドのパワーを、完全に自分の身体へと吸収するんだ!今出ているオーラを内側に閉じ込める感じでやってくれ!」

 

悟飯(未来)「はい!」

 

 

新しく手に入れた神の力に驚く悟飯(未来)だが、さらに上のステージに上がるべく、現在身体から放出されている輝く赤いオーラを内側に閉じ込め始める。

 

己の身に纏う炎の気は少しずつ小さくなっていくと、やがてオーラは消えて、陽炎のように揺らめく膜状の赤い光に包まれた状態になった。

 

 

ベジータ(超)「最初はこんなものだな……次は閉じ込めた力を全身に馴染ませた上で、自由自在にコントロール出来るようにしろ!」

 

悟空(超)「コントロールは、今までの気の操作とやり方は同じだ。オメェほどの実力なら、すぐにコツを掴めると思うぞ?」

 

悟飯(未来)「分かりました……この力を、全身にまんべんなく……!」

 

 

言われた通りに悟飯(未来)は、取り込んだ神の力を身体の隅々まで行き渡らせる。

 

余すことなく全身に流した後、今度はその強大な力を己の思うがままに操ろうとするが、これがなかなか難しい。

 

やはり、ゴッドの力に十分慣れないままコントロールするのは、流石に一筋縄にはいかないようだ。

 

それでも悟飯(未来)は根気よく神の力を使いこなそうと、気のコントロールを続ける。

 

 

悟飯(未来)「――っ!!」

 

 

それが功を奏したのか、開始して約2〜3分ほど経過した所で確かな手応えを感じ、悟飯(未来)の表情が変わった。

 

彼の顔が変わったのを見逃さなかったベジータ(超)はにやりと笑みを浮かべ、指導の最終段階に入る。

 

 

ベジータ(超)「よし!後はパワーを外に漏らさず内側で神の気を限界以上に高めたら、そのまま超サイヤ人の応用だ!そうすればブルーになれる!!」

 

悟空(超)「悟飯の場合は、潜在能力の解放も同時にしなきゃなんねぇから、余計に大変だと思うけんども、オメェなら絶対に出来るはずだ!!オメェの真の力を見せてやれ!!」

 

悟空(未来)「悟飯、オメェなら出来る。精神を、怒りのまま自由に開放してやれ!その気になればオメェは、世界で一番強ぇんだ!!」

 

悟飯(未来)「―――!!!!!」

 

 

ベジータ(超)の指導と、二人の父親の熱い言葉が送られて、悟飯(未来)は己の過去を思い出しながら、全ての力を解放し始める。

 

 

悟空(未来)が病に倒れこの世を去った時、あまりの悲しさからその日は泣き叫んだ。

 

人造人間襲来時、自分は逃げる事しか出来なかった。

 

故に大切な仲間達は、次々と殺されてしまった。

 

生き残って、ヤツらを倒すために母親の制止を振り切って必死に修業し、ようやく超サイヤ人になれたにも関わらず勝てなかった。

 

若き日のトランクス(未来)にも稽古をさせて、戦い方を教えながら共に強くなったというのに、左腕を犠牲にして庇う事が精一杯だった。

 

そしてあの日、自分は完膚なきまでにやられて、弟子を残してその生涯を閉じた。

 

その後あの世でブラックが殺戮を繰り返し、成長した弟子を痛め付けるその姿を見た時、腸が煮えくり返る想いをした。

 

なのに、自分は何もしてあげられないという現実に、ただただ怒りを溜めるしか出来なかった。

 

そう自分は―――何も出来なかった。

 

人が死んでいく光景に悲しさが、何も出来ない悔しさが、それを起こしたヤツらへの怒りが全部思い出す。

 

 

悟飯(未来)「オレは誓ったんだ……界王神様から潜在パワーを引き出されたあの日、誰にも負けない力を身につけて……オレが!!今度こそ皆んなを、地球を守っている見せると!!!」

 

 

 

そして、それらの感情が遂に限界を突破すると、肉体は筋肉質さを取り戻し、赤い髪は逆立って水色に変化して瞳も同様に青くなる。

 

ゴッド特有の輝く赤いオーラも、穏やかになびく水色のオーラと化して全身を包みこんだ。

 

 

 

ベジータ(超)「――!!不味い!!全員悟飯から離れろ!!!」

 

 

さらに内側から凄まじい勢いで来るパワーをベジータ(超)が本能的に察知して、悟飯(未来)から離れるよう他の皆んなに促す。

 

 

その直後、悟飯(未来)の力は爆発した。

 

 

 

 

 

悟飯(未来)「うああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!

 

 

とうとう悟飯(未来)は蒼神の戦士「超サイヤ人ブルー」へと覚醒変身、さらには秘めたる潜在能力が解放された事も合わさって、彼を中心に水色のオーラが火柱となって天高く発生し、とんでもない爆風が巻き起こす。

 

 

六星龍「ひゃあぁっ!?な…何じゃあ!!?」

 

五星龍「ひえぇぇ〜っ!!オレの電気スライムが消し飛ばされるぅ〜〜!!!」

 

 

外から飛んで来る攻撃に注視し過ぎたせいで、突然内側から起きた衝撃に対処が出来ず、六星龍は大きく吹っ飛ばされて、五星龍が纏う電気スライムが一部消し飛ばしてしまう。

 

その際、吹っ飛ばされて転んだ六星龍は、素の姿であるダーブラに激似の顔が一瞬露わになってしまうが、すぐに乙姫の姿になって体制を立て直す。

 

新たなHOPE(希望)が、誕生した。

 

何とか爆風に必死で耐える悟空(超)達は、覚醒した悟飯(未来)の姿と、彼の解放された力に驚きを隠せなかった。

 

 

悟空(超)「力が開眼したみてぇだな!」

 

ベジータ(未来)「くっ……!なんてパワーだ!!」

 

ベジータ(超)「これは……とんでもない化け物が生まれたな……!」

 

クロノア「何なのよ、この尋常じゃない神の気は……!!破壊神どころか、天使クラスを遥かに超えているわよ!!」

 

トランクス(未来)「凄すぎる……!まるで……別次元の悟空さんみたいだ!!」

 

悟空(未来)「行け悟飯!!地球は、オメェが守るんだ!!!」

 

悟飯(未来)「はあああああああああああああああ!!!!!」

 

 

漲る神の気を爆発させ、青白い光の尾を引きながら悟飯(未来)は飛び立ち、合体ザマス達が群れる戦場に突撃して行った。

 

悟空(未来)は、父親を超えた実力を手にし立派に成長した息子の背中を、見えなくなるまで見送る。

 

その表情は、非常に誇らしげでもあるが、何処か寂しくもあった。

 

 

悟空(未来)「……ホントにでっかくなったな、悟飯…。」

 

悟空(超)「……アイツ、立派に巣立ったな。」

 

悟空(未来)「……あぁ。じいちゃんも、占いのババんとこでオラが強くなった姿を見た時は、こんな気持ちだったんかな……。」

 

 

嘗て自分が、悟飯じいちゃんの実力を超えて巣立ちした時とは逆に、今度は同じ名前の息子が己を超えて巣立つのを見送る立場になるとは――。

 

それがこんなにも嬉しくて、寂しくもあるとは――。

 

大人になって初めて、育ての祖父の気持ちを知れたような気がした悟空(未来)。

 

するとそこに、クロノアは話し掛ける。

 

 

クロノア「ほら二人共!ボケっとしている時間は無いわよ?早く次の準備をしないと……!」

 

悟空(超)「えっ?」

 

悟空(未来)「何の準備をするんだ?」

 

クロノア「何って……そんなの決まってるじゃない!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5体の邪悪龍と超フルパワーになって復活した悟空(GT)によって、他の世界への侵攻を妨害された合体ザマスの軍団は、さらに激しい猛攻を開始。

 

 

合体ザマス「があああああぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

両側が紫色に変色した一人の合体ザマスは、照準を合わせずに目から放つ極太のビーム「審判の光」を撃ちまくってくる。

 

切り込み隊長として戦場を駆け巡る三星龍と四星龍のコンビは、自慢の超スピードで紙一重に避ける。

 

 

合体ザマス「絶対の雷!!!!」

 

合体ザマス「裁きの刃!!!!」

 

 

だが、他の二人の合体ザマスが死角から禍々しい闇の光輪にエネルギーを集め、そこから赤い刃の雨と紫色の雷を発射。

 

 

三星龍「ぐああ!!!!」

 

四星龍「ぐおぉぅあっ!!!!」

 

 

あまりに高速で、それでいて気弾の量と密度に避け切る事が出来ず、2体は被弾してしまう。

 

 

また彼らが撃墜されてしまった近くでは、巨大な怪獣の姿をした邪悪龍こと超七星龍が、無数の合体ザマス達に群がられて攻撃を受けていた。

 

 

七星龍「くそっ!!グアああああああああ!!!!」

 

 

赤い刃に刺され、雷と火球に焼かれて、獣のような咆哮混じりの悲鳴を上げて苦しむ超七星龍。

 

最初は巨体を活かしつつ、見た目に似合わぬ素早い動きで暴れ回っていたのだが、逆にその巨体が災いして遠距離から気功波の的になってしまう。

 

次々と仲間達が倒れていき、残すは如意棒を携えた悟空(GT)と一星龍だけになってしまった。

 

 

悟空(GT)「ちくしょう〜…!やっぱ一星龍の攻撃じゃねぇと、倒しても倒してもすぐに再生して増えちまう……!!」

 

一星龍「泣き言を言う前に手を動かせ!!どいつもこいつも使えんヤツらめ……!!」

 

 

圧倒的な数の暴力の前に、最強の邪悪龍と最強の戦士の力を持ってしても、覆すのは到底不可能に近かった。

 

 

 

 

 

 

悟飯(未来)「はあああっ!!!!」

 

合体ザマス「ぐああああ!!!!」

 

合体ザマス「ぎゃあああ!!!!」

 

 

すると突如、青白い稲妻のような輝きが戦場に乱入、凄まじい速度で合体ザマス達に突撃して吹っ飛ばした。

 

その正体は「超サイヤ人ブルー・潜在能力解放(アルティメット)」へと変身を遂げ、超大幅パワーアップした悟飯(未来)だった。

 

 

合体ザマス「キサマは……孫悟飯!?何だこの神の気は…!!」

 

合体ザマス「神の領域を、遥かに凌駕しているだと…!!?」

 

悟空(GT)「悟飯!?すんげぇな!!見違えた強さだぞ!!」

 

一星龍「孫悟空の息子か……オレが知っているのとは、比べモノにならんほどの強さだ……!」

 

悟飯(未来)「別次元の父さん、それから……一星龍でしたっけ?オレも戦わせて貰います!!」

 

悟空(GT)「もちろんだ!他の邪悪龍達が限界だったから、存分に戦ってくれ!!」

 

一星龍「勝手しろ。だが足手まといにはなるな。」

 

 

素っ気ない態度を取る一星龍だが、自分達だけでは恐らく全滅も時間の問題だったので、想像以上の味方の登場に不敵な笑みを浮かべる。

 

裂け目の入り口付近は一旦一星龍に任せ、身勝手の極意を発動した超フルパワーサイヤ人4の悟空(GT)と、潜在能力解放を上乗せした超サイヤ人ブルーの悟飯(未来)が前に出て並び立つ。

 

 

悟空(GT)「よし、やるぞ悟飯!!オレ達皆んなで、平和な世界を取り戻すぞ!!!」

 

悟飯(未来)「はい!!!」

 

「「はああああああああああああああああ!!!!!」」

 

 

次元と時空を越え、最強の形態となった親子の共闘。

 

銀色が入った赤い混じりの黄金のオーラと、穏やかになびく水色のオーラが同時に輝き、二人揃ってパワーを全開にさせて突撃する。

 

先ずは正面、頭部が真っ二つに割れた姿の合体ザマスを、悟飯の右肘打ちと悟空(GT)の掌底突きで大きく後退させる。

 

次に、二人の左右から来る複数人の邪神達を、悟空(GT)は打撃と如意棒を使った棒術で、悟飯(未来)は体当たりと連続上段蹴りで、それぞれ対処。

 

次々と返り討ちにし、合体ザマス達は逆の方向へと吹っ飛ばされていく。

 

その直後、悟飯(未来)の死角から一人の邪神が、ドロドロの右腕から繰り出す「崇高なる鉄槌」を打つべく、高速で急接近して来た。

 

 

悟空(GT)「――!!!」

 

 

しかし、それは悟空(GT)の赤い体毛に覆われた強靭な両腕によるクロスガードで、未然に防がれる。

 

 

悟飯(未来)「はああっ!!!!」

 

 

その隙を突いて、振り返った悟飯(未来)は右手を前に出して放つ「爆裂魔光砲」を至近距離で撃ち、跡形も無く消し炭にした。

 

ついでに気功波を撃った先の合体ザマスにも当てようとしたが、それは寸前の所で躱されてしまう。

 

だが、そこに悟空(GT)が「瞬間移動」で目の前に来ると、強烈なダブルスレッジハンマーで合体ザマスを大地へ叩きつけた。

 

さらに落ちた邪神が一回バウンドした所に、悟飯(未来)の左飛び蹴りが容赦なく襲い、身体がくの字になって飛ばされていった。

 

そこへ入れ替わるように二人一組の合体ザマスが、それぞれ「崇高なる鉄槌」と「激烈神裂斬」で攻撃しようと襲い掛かる。

 

これに対して悟飯(未来)は右手で長剣状の刃を鷲掴み、肥大化した剛腕を左脚で防いで、鋭い目付きで合体ザマスを睨む。

 

 

悟飯(未来)「キサマだけは……キサマだけは……!!絶対に許さないぞ!!!!ザマスゥゥゥーーーッ!!!!!」

 

合体ザマス「神に仇なす死者が!!」

 

合体ザマス「その魂、すぐ亡きモノにしてやる!!!!」

 

悟空(GT)「そうはさせねぇぞ!!!!」

 

 

魂ごと悟飯(未来)の存在を消そうする二人の合体ザマスだが、悟空(GT)が如意棒を回転させて弾き飛ばす。

 

そして悟空(GT)は如意棒を地面に突き刺すと、悟飯(未来)と一緒に二人の邪神に強烈な打撃のラッシュを開始した。

 

 

悟空(GT)「はああああああああああ!!!だりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃあぁ!!!!!」

 

悟飯(未来)「うおおおおおおおおおお!!!はああああああああああああ!!!!!」

 

 

例え住む世界は違えど、親子故に自然と息の合った嵐のような連続攻撃は、合体ザマス同士のタッグ攻撃をも凌駕しており、圧倒している。

 

手数の多さと、一撃必殺の威力を誇る強力なパンチとキックを交互に繰り出され、合体ザマス側は対処しきれなかった。

 

息もつかせぬ怒涛のラッシュで体力を大きく削り、跳び膝蹴りで僅かに空中に打ち上げた所に、

 

 

「「えりゃあっ!!!!!」」

 

 

両者は反転して入れ替わり、それぞれ相手にしていた合体ザマスに渾身の一撃で吹っ飛ばした。

 

その後、背中合わせで構えを取り、何時でもカウンターで反撃出来るように身構えていると、そこに巨大な人型の影が迫って来る。

 

 

合体ザマス「この人間風情がああああっ!!!!!

 

 

身長が約30〜40mはある巨人サイズの合体ザマスが、二人まとめて押し潰して圧殺しようと右腕の巨腕を全力で振り落として来た。

 

しかし、赤猿の英雄と青き戦神の二人はその右腕に向かって特攻、受け止めた勢いのまま一気に押し返して、巨大な邪神を転倒させた。

 

振動が大地に伝わって鈍い音が鳴り、土煙と瓦礫が舞う。

 

 

合体ザマス「くっ……このぉっ!!!」

 

 

すぐに起き上がった巨大合体サイズは、半壊した右側の目にエネルギーを集約させて、特大の「審判の光」を撃とうとする。

 

対して悟空(GT)は迎え討とうと、得意の必殺技の構えを取り、悟飯(未来)も同じく、片腕だけも同じ構えをして気を集中させる。

 

 

「「かぁ~…!めぇ~…!はぁ~…!めぇ~…!!」」

 

 

お馴染みの掛け声をしながら、悟空(GT)の合わせた両手の中と、悟飯(未来)の右手の中には青白い輝きが集まって光球が形成され、さらにエネルギーを限界以上に高める。

 

チャージを完了し、両者は同じタイミングで力を解き放った。

 

 

合体ザマス「くたばれええええええっ!!!!!

 

「「波ああああぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!」」

 

 

全てを破壊し、無に帰す破滅の閃光「審判の光」に対して、次元と時空を越えた悟空(GT)と悟飯(未来)の合体必殺技「新・親子かめはめ波」が、同時に撃ち出された。

 

強大な力が秘められた2つの特大エネルギー波がぶつかり合い、中心で大きなドームが発生し、空間が歪み、爆風を巻き起こす。

 

その光景まさに、あのセルとの最終決戦と非常に酷似していた。

 

だがあの時と違って力の差は有利で、底力を発揮してパワーを引き上げると、悟空(GT)と悟飯(未来)は一気に押し切った。

 

 

「「はああああぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!」」

 

合体ザマス「うああああああああああああああああああああああああ!!!!!

 

 

あっという間に巨大邪神は、親子の作り上げた奇跡の合体パワーによって飲み込まれ、為す術なく光の中に消えていった。

 

巨人サイズの合体ザマスがいた場所には、大地に大きな気功波の跡が出来上がり、その凄まじさを物語る。

 

 

 

 

しかし、二人倒したのはあくまで大軍勢の一部でしかなく、その上倒されたはずの合体ザマス達はすぐに再生と増殖されて、依然として悪い状況は続く。

 

今だに明確な解決策が浮かばす、このまま永遠と同じ事を繰り返すのではと思ったその時、突然戦場のド真ん中に2つの青白い強大な気の柱が発生した。

 

 

 

 

その光の柱は、この世界にさらなる希望の追い風を齎す、奇跡の炎だった。

 

 

悟飯(未来)「この気は……父さんとベジータさん!?2つの気から、両方感じ取れる――!!」

 

悟空(GT)「そうか、アイツら―――!」

 

合体ザマス「この二人の人間が合わさったかのような気……まさか――!!」

 

 

その正体に気づいたのか、皆それぞれ違う反応をし、光の柱に注目が集まる。

 

すると光の柱は弾けて中から、本来なら並ぶ事の無い強力な二人の戦士が現れた。

 

 

???「よう!待たせちまったな。」

 

???「こっからは、オレ達も参加させてもらうぜ!」

 

 

一人は、前に纏まった二本以外は全て逆立った茶色混じりの黒髪に、孫悟空とベジータの中間とも言える顔立ちをした戦士。

 

彼の両耳には、黄色の宝珠が付いたイヤリングが輝いていた。

 

山吹色のインナーシャツと上下ともに紺色の道着を着用し、手足には白い手袋とブーツを装着している。

 

 

 

もう一人は、纏まった一本を除いて炎の如く逆立った完全な黒髪に、ややМ字の額な事以外は同じく孫悟空とベジータの中間的な顔立ちの戦士。

 

メタモル星人特有の民族衣装を着込み、黒いベスト状の服に付いている肩と襟の輪っかは黄色、白いズボンを履き、青色の帯を巻いていた。

 

手首には黒の腕当てと、同様の色の履いてある靴は、青い布でズボンと固定してある。

 

 

どちらも、孫悟空とベジータによく似ていながら、全く違う印象を醸し出されていた。

 

 

 

 

 

突如現れた、超強力な二人の戦士。

 

 

 

 

 

 

 

その正体は、無敵の合体戦士「ベジット」と、最強の融合戦士「ゴジータ」だった。

 

 

 

 

 




⚫パオズザウルスの尻尾の肉、ナナイロイボガエルの唐揚げ、パオズイモリのスープ

GT本編でチチが作った料理と同じで、個人的にこのネタを知っている方は、作者と同様に相当なGTファンだと思っている。



⚫タイムパトローラー達の紹介

別に必要ないと思いますが、取り敢えず今回登場した二人の隊員を軽く紹介。

女性地球人隊員=ザマス達の起こした所業には思う所あるものの、流石に抗議には参加しなかった常識人の女性隊員で、炊き出しでGT本編でチチが作った料理を提供した張本人。

男魔人隊員=どれだけ不味い料理も瞬時に美味しくする魔法光線を得意とするが、彼の力でもクロノアの料理は美味しくならない。



⚫超サイヤ人ブルー・潜在能力解放(アルティメット)

今作のオリジナル形態で、文字通り超サイヤ人ブルーと潜在能力解放を合わせた変身。

潜在能力解放がそもそも変化が少ない事から、見た目は通常のブルーとほとんど変わらない。

潜在能力は人によって大きさが違うので、元から才能の無い戦士がこの形態になっても大したパワーアップにはならない。

……が、皆さん知っての通り孫悟飯の潜在的パワーの凄まじさはドラゴンボール界最強クラスな上に、未来世界の厳しい環境で育った未来悟飯は修業にストイックな性格で、油断も舐めプもしない。

ザマスを倒す為に大界王星で仲間達と共に修業を重ねて、更に実力を伸ばした未来悟飯が変身したこの形態の強さは「スーパーヒーロー」におけるビーストを軽く凌駕し、天使すらも凌ぐパワーアップを遂げている。

もう少し具体的に言うと、今作におけるGT悟空の超サイヤ人4以上、超フルパワーサイヤ人4にも近い域ぐらい。


つまり「孫悟飯」に修業をサボらず続けさせて、尚且つ悟空と同様に新形態をどんどん身に付けさせた場合、あまりにも強くなり過ぎて誰も勝てなくなってしまいます。

またGT悟空と共闘する場面では、ゼノバース2のDLC追加ストーリーにおいて、ブルー悟空と一緒にジャネンバの軍団を倒すシーンを参考にしました。



⚫ベジットとゴジータ

ベジット「オレ達が何で二人揃って並んでいるかって?」

ゴジータ「それは……次の話で教えてやる。」


私はね、どっちが格好良いのかとか、どっちが強いのかとか、この際どうだっていいんです。

私が本当に見たいのは「勝者を決める最強決戦」ではなく、「無敵と最強の共闘」なんです。

この二人が共闘して暴れるのは、次回のお楽しみだ!





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