GT悟空が超の未来世界を救う話 【完結】   作:ゴジロット

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作者代行の親父ぃ「私は……科学者に、文章力を自在にコントロール出来る装置を作らせた。腐☆腐」

科学者「パラガス様、気をお静め下さしゃい」



※2026年7月13日〜2026年9月19日に内容を一部修正しました。主に地の文の書き加えと、登場人物のセリフを少し変更しました。この回は特に修正に時間が掛かりました。


【第2話】別次元からやって来た最後の救世主! その名は孫悟空(GT)!!

 

 

 人造人間を倒し平和となった筈の未来の世界にて、過去の時代の悟空とベジータ、そしてこの世界のトランクスは新たに現れた敵のゴクウブラックとザマスを倒すべく、人間の存亡を賭けた壮絶な戦いをしていた。しかしブラックは想像以上の強さで追い詰められた上に、悟空が「魔封波」でザマスを封印する為に必要な札を忘れて大ピンチに陥る。

 ――だがトランクスがやられそうになったその時、上空の空間の裂け目から黄金の気と共に薄藍色の道着を着た少年が現れた。

 その少年はなんと、自らを「孫悟空」と名乗った。

 

 

ザマス「孫悟空だと? 確かに身体が小さいことを除けば、あの気は限りなく孫悟空のものに酷似しているが……」

 

ブラック「何だあのガキの気は…? 人間でも神でも見かけない、妙な気質だ……。 まるで体と中身が割に合ってないような……」

 

 

 サイヤの戦士達3人は気付いてないが、ブラックとザマスは現れた少年が異質な存在である事を感じ取る。見た目は薄藍色の道着を着た少年時代の孫悟空だが、その身から醸し出される気迫と雰囲気は歴戦の戦士を彷彿とさせていた。

 そんな孫悟空と名乗った少年はブラック達を後回しにして、地上に降り立ちトランクスの方に歩み寄る。

 

 

トランクス「あっ……貴方は……?」

 

 

 少しずつ近づいて来るその少年に、トランクスは思わずたじろいでしまう。実際に向けられた訳では無いが、先程の気迫に圧倒されたので緊張が高まっていた。

 だが目の前まで来た少年はブラック達とは打って変わって、大人っぽい穏やかな雰囲気で声を掛けた。

 

 

悟空(GT)「…立派になったなトランクス。 初めて会った頃と比べて、本当に見違えたぞ。 怪我は大丈夫(でぇじょうぶ)か?」

 

トランクス「えっ? あ、あの……はい、大丈夫です」 

 

悟空(GT)「そっか! いや〜、間に合って良かったぞ!」

 

 

 大人のような顔をしたかと思えば今度は、見た目通りの子供らしい明るい表情へと変わりニカッと笑う。

 そして少年改め――悟空(GT)はトランクスの安否を無事確認した後、次は過去の時代からやってきたベジータともう1人の孫悟空に近づく。

 

 

悟空(GT)「オッス!」

 

悟空(超)「お、オッス……」

 

悟空(GT)「どうしたんだよその反応はよ〜、まだ元気無いんか? …それにしてもオメェ達2人共、随分懐かしい格好をしてんな! ベジータなんてそのプロテクター着けてるの、オラ久しぶりに見たぞ!」

 

 

 片方は大人で片方は子供の姿をした、別々でありながら同一人物の孫悟空同士が出会う。彼等の服装を見て昔を懐かしむ子供の悟空(GT)に対して、大人の悟空(超)は目の前の自分に少しどう返事すれば良いのか混乱していた。

 正直これに関してはベジータも同じく困惑しているが、少なくとも普通の子供ではないと予想出来た。

 

 

ベジータ「キサマ、本当にカカロットなのか…? ただのガキじゃないようだが…」

 

トランクス「もしかして、父さん達とは違う別の並行世界から来たんですか?」

 

悟空(GT)「う~ん、どっから説明すりゃいいんかなぁ……なあ、そっちのオラは今は歳いくつなんだ?」

 

悟空(超)「オラか? え~っと、確か……42歳ぐれぇだと思うはずだけどよぉ…」

 

悟空(GT)「じゃあオラはその約10年後の未来の孫悟空だ。 …つっても直接繋がる未来じゃなくて、別次元の未来から来たんだけんどな!」

 

悟空(超)「いいっ⁉ じゅっ、10年後の未来のオラ⁉⁉」

 

トランクス「しかも並行世界じゃなくて、別次元の世界から来たんですか⁉」

 

ベジータ「なら何で身体が小さくなっているんだ! サイヤ人でも老化で背が縮むことは珍しくないが、ガキになるなど聞いたことがないぞ!!」

 

悟空(GT)「ハハッ! オラも色々あってな、40年前のチビの頃に戻っちまったんだ。 けどよベジータ、この姿も結構楽しいもんだぞ!」

 

ベジータ「笑い事じゃないだろ!!」

 

 

 正体を知って驚きの表情をする悟空(超)とトランクスに加え、子供の姿に関して呑気な考えする彼に対してツッコむベジータ。

 少年の姿をした彼の正体――それは並行世界とは違う別次元の世界から来た未来の孫悟空本人だった。

 どうゆう訳か初めてブルマと出会った時の11〜12歳頃の子供時代になってるが、単純計算で精神年齢約53歳の悟空(GT)は偶に不便を感じつつもあまり気にしてる様子は無い。

 あまりの衝撃的な事に理解が追いつかないが、少年の姿をした別次元の悟空(GT)のマイペースな会話により、その場だけ今の状況を忘れてしまいそうな和やかなムードになった。 

 

 そんな中、彼等の話を聞いていた2人の邪神が行動しようとしていた。

 

 

ブラック「並行世界ではない、他の次元の孫悟空か……。 別次元の存在はおとぎ話程度しか聞いたことないが、天使すら不可能である次元の突破をあの裂け目を利用してやってくるとは、流石に驚いた」

 

ザマス「だがそれも時空の改変と同様、許されざる所業だ。 崇高なる神のルールを平気で乱す……人間は何処まで罪を重ねれば気が済むのだ!」

 

ブラック「フッ……私よ、人間どもを滅ぼす前にあの孫悟空の相手をしようぞ」

 

ザマス「……私よ、その身体が疼くのか? 奴と戦えば、更に強くなるだろうと…?」

 

ブラック「そうだ。 奴からは何かを感じる……過去の孫悟空とは明らかに違う、何かを……な……」

 

ザマス「フッ……まぁよかろう。 どうせ我等の勝利が確実なのは変わらない。精々最後の余興を楽しむとしよう」

 

 

 神々の掟を軽々と破り次元突破してきた悟空(GT)に憎い感情を抱くザマスと、その彼に秘められた内なる力に興味を引くブラック。彼等にとってこの戦いは戦闘というより、自分達が企む計画が完遂するまでの余興としか思っておらず、最早自分達の勝利は揺るぎないものだと信じて疑わない。

 2人は最後の楽しみとして悟空(GT)を相手にすると決めると、上空にいたブラックとザマスは降下していき、少し離れた先で悟空達の前に立ちはだかる。

 

 悟空(GT)は少しだがその会話を聞こえており、ブラック達に警戒しながらも悟空(GT)は3人と話を続ける。

 

 

ベジータ「キサマはどうやってこの世界に来たんだ? タイムマシンを使ったようには見えんが…」

 

悟空(GT)「……ああ。 実は訳あって眠りについてたんだけどさ、なんか分かんねぇけど呼ばれた感じがしてな。 そしたらオラにそっくりな悪者が暴れ回っててビックリしたぞ。 …んでな、なんとか出来ねぇかと思って、あの裂け目を利用して突き破って来たんだ」

 

ベジータ「突き破って来ただと!? 一体どうやってだ」

 

悟空(GT)「そいつは…ちっと説明しづらいな〜……それよりもトランクスともう1人のオラ、ちょっくら頭を貸してくれっか? オメェ達の記憶を少し見せてほしいんだ」

 

悟空(超)「記憶を見る…? そんな事出来んのか?」

 

悟空(GT)「忘れたんか? 確か随分前に古い方のナメック星で、状況を知る為にクリリンにやった事があっただろ?」

 

悟空(超)「あっ、そう言えば………ていうか、よくそんな昔の事を覚えてるな」

 

トランクス「わ、分かりました……それで分かるなら」

 

 

 別次元の悟空(GT)はトランクスと過去の世界の悟空(超)の頭に手を当て、ナメック星で状況を確認する際に使った記憶を読み取る超能力で今までの経緯を知る。流石に全てを知るには時間が掛かるので必要最低限の情報に絞り込み、先ず悟空(超)からは――、

 

破壊神ビルスや超サイヤ人ゴッド――、

復活して黄金になったフリーザと超サイヤ人ブルー――、

第7宇宙と第6宇宙の戦士が集った武闘大会――、

12個ある宇宙や全王――、

第10宇宙の界王神見習いザマスとの組み手等々…――、

 

 ――と、魔人ブウとの戦い以降に彼が経験した、自分が知らないこの世界での戦いと出会いの記憶を見る。そして次にトランクスからは――、

 

2人の人造人間と不完全体のセルを撃破――、

界王神との出会い魔人ブウの復活の阻止――、

ゴクウブラックの来襲にこの世界のブルマの死――、

ブラックの正体や人間0計画等々…――、

 

 セルゲーム後に別れたその後の戦いを知り、彼がたった1人でもこの世界の平和を守り続けてきた事を悟空(GT)は知った。だが同時に、その戦いの中で自分が大冒険に出るきっかけを作ってくれた友人が、今彼等が戦っている己と瓜二つの偽物の手によってこの世を去った事も彼は知る。

 こうして、2人からそれぞれの記憶をある程度読み終えた悟空(GT)は頭から手を離した。

 

 

悟空(GT)「………事情は大体(だいてぇ)分かった。 アイツ等のせいで、皆んな酷い目にあったんだな?」

 

トランクス「……はい。 母さんを…皆んなを…みすみす死なせてしまい、悟飯さんに託されたこの世界を…守れませんでした……」 

 

悟空(超)「それだけじゃねぇ…! ブラックのヤツは別の世界でオラの肉体を奪った上に、チチと悟天も…殺しやがった!」

 

ベジータ「………………………」

 

トランクス「………うぅっ………ぐぅ…………ひぐっ……ひぐっ……うっ……うっ……」ポタッポタッ

 

 

 彼に説明すると共に抑えていた悲しさや悔しさ、怒りや自身の情けなさで心の中がぐちゃぐちゃになってしまい、トランクスの瞳には涙が溢れていた。どれだけ辛くて苦しかったのか、その涙から伝わってくるトランクスの心情は想像を絶する。

 この世界の戦士は彼だけとはいえ、本当は1人で背負うにはあまりにも荷が重すぎたのだ。

 

 

悟空(GT)「………そうか」

 

 

 支えてくれる存在は居ても、戦闘ではたった1人で限界以上に頑張ってきた未来の世界のトランクス。彼の心情を全て察した悟空(GT)はトランクスの方に振り返り、彼の肩に手を置く。

 見た目は子供でありながら、数多の歴戦を勝ち抜いたかのような貫禄を持った悟空(GT)は、穏やかな口調で青年を励ます。

 

 

悟空(GT)「………良く頑張ったなトランクス、もう大丈夫だ。 ……後は……オラに任せてくれ!」

 

トランクス「悟空…さん……?」

 

 

 手が置かれた肩から伝わる――別次元から来訪した少年の姿をした彼の気。その気は世界のあらゆる人間よりも強くて逞しく、宇宙を統べるどんな神々よりも威厳があり神々しく、そして優しく温かかった。

 

 

悟空(GT)「オメェが心臓病の薬を持って来てオラや皆んなを助けてくれたように、今度はオラがオメェ達を…この世界を救う番だ!」

 

 

 たとえ嘗て出会った未来のトランクスとは別人だとしても、彼は己の命と世界を救いに来てくれた事に変わりはない。ならばこそ、今度は自分が――絶望に追い込まれた彼等の命と世界を救う番だと、悟空(GT)はトランクスの肩から手を離し、その後に過去の世界の悟空とベジータに向く。

 

 

悟空(GT)「待ってろよトランクス、オラが悪いヤツ等をぶっ倒してきてやるからな! そっちのオラとベジータは、この場を頼んだぞ」

 

 

 そう言い残して悟空(GT)は、この次元の過去の自分とベジータの返答を聞く間もなく、ブラック達の方へ振り返って舞空術で飛んでいった。

 

 

ベジータ「なっ…!? 待て!! ブラックはこのオレが倒す!! 邪魔をするんじゃない!!!」

 

悟空(超)「待てベジータ! …悔しいが今のオラ達じゃどうやったって…どんどん強くなっていくブラックと、不死身のザマスには勝てねぇ…!」

 

 

 追いかけようとするベジータを、悟空(超)は肩を掴んで止める。ブラック達を自分達で倒したいのは彼も同じだが、戦えるだけの体力が無い状態で挑んでも返り討ちに遭うのは明白で、却って邪魔者になるだけだ。

 仙豆を失い後にも先にも引けない以上、先ずは下手に手を出さず様子見するべきだと悟空(超)は判断して、その言葉にベジータも冷静になって一応納得してくれた。

 

 

ベジータ「チッ! ……だが、あのカカロットがヤツ等に勝てる保証はない。別次元の未来と言ったが、あんなガキの姿でまともに戦えるか!」

 

トランクス「…………………………」

 

 

 とはいえ、正直言ってベジータの言う通り子供の姿ではどうも頼りなく見えてしまうのは事実だった。子供の体格だと身軽な分スピードと小回りに優勢を取れるだろうが、リーチの差と繰り出されるパワーが不足して決定打を与えられないだろうし、何より体力の消耗が早いと思い戦闘は長続きしないとベジータは推測していた。

 だが、その中でトランクスだけは違った。

 

 

トランクス「…いえ、大丈夫だと思います」

 

ベジータ「……? どういうことだトランクス」 

 

トランクス「上手く言えないですけど、あっちの悟空さんに触れられた時、昔…母さんが言ってた言葉を思い出したんです」

 

 

 生前――まだ人造人間が暴れていた頃、タイムマシンで初めて過去に行く前に母親のブルマが「孫悟空」という人間について話してくれた事があった。

 彼女曰く、「もし彼が生きていればこんな世界にならなかった」と語り、その時トランクスはそれほどまで凄い人なのかと尋ねたが――、

 

 

『どんなにとんでもない事が起きても、必ずなんとかしてくれそうな……そんな、不思議な気持ちにさせてくれる人なの………』

 

 

 ――と、強さだけでなく、誰もが絶望するほどの危機的状況下でも周りに安心感を与えてくれる人間だと評していた。

 勿論それは過去の時代の悟空(超)だが、別次元から来たあの悟空(GT)はそれを強く感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 トランクス達と一旦別れ、白いオーラを放ちながら飛んできた別次元の悟空(GT)は一定の距離を置いて着地し、自身の大人の姿をしていながら全くの別人になってしまった黒い道着の敵と、神でありながら悪の道に墜ちた元界王神見習いと相対する。

 

 

ブラック「ごきげんよう、別次元の孫悟空…」

 

ザマス「改めて見ると随分とみすぼらしい姿をしているな………いや、精神の未熟さと反比例し、強大な力を得てしまったオマエ達サイヤ人には妥当な姿か……」

 

悟空(GT)「……悪いなオメェ達、わざわざ話が終わるまで待っててくれたようでさ…」

 

ブラック「礼を言われる程ではない。 神である我々からの細やかな恵みの一時……別れの時間を与えただけに過ぎん」

 

悟空(GT)「……そっちのオメェは見た目はそっくりなのに、本当にオラと全然違うな。 しかも昔戦ったギニューって奴と違って、完璧に使いこなせっとはな…」

 

ブラック「その通り。 この身体は間違いなく孫悟空のもの……だが、魂は最強の神であるこの私……ザマスだ。 フリーザ軍の配下如きとは、格が違い過ぎるのだよ」

 

 

 今まで戦ってきた敵とは全く違う――途方もない邪悪な笑みを浮かべながら話す、大人の自分と同じ姿をした偽物と、蛮行に手を汚したこの次元の界王神。彼等2人からは、黒く染まったかのような凄まじい邪悪な雰囲気がひしひしと肌で伝わってくる。

 これは油断できないと思いつつも、悟空(GT)は落ち着いてブラックとザマスとの話をしながらストレッチを始めて身体をほぐし、戦闘の準備を整える。

 

 

悟空(GT)「………戦う前に教えてくれ。 オメェ達はどうしてこんな酷えことをしたんだ?」

 

ブラック「……いいだろう、教えてやる。 オレはお前達よりも遥か高みから長い時の流れの中、この世界、この宇宙、万物の真理、全てを見てきた。 それで悟ったのだ……人間は争い事を繰り返し、滅ぼし合いながら、美しい世界を蝕む身勝手で傲慢な存在であると。 ……神の創りした者の中で唯一無二の失敗作、それが人間だ。 ……結果、人間は滅ぼすべきだと気づいた。 そのきっかけとなったのが孫悟空、オマエだ!」

 

悟空(GT)「……確か、オメェのいた世界でオラとの勝負に負けた……そうだったな」

 

ブラック「そうだ! キサマは強大な力を持ちながら、ただ強くなることしか考えない、まさに欲望のままに生き、欲望のままに争う、邪悪で醜い人間そのものだ! そのような罪深き存在にオレは無様に敗れた!! 挙げ句の果てに神の気を纏い、神をも凌ぐ力を得るなど、不道徳極まりない! お前は、この宇宙を築いた神々の失敗の象徴なのだ!!」

 

 

 静かで落ち着いた喋り方をするが次第に口調は荒くなり、宇宙を汚す人間への怒り、それを見守るだけで何もしない神への怒り、神に対して敬意を持たない孫悟空への怒り、そして人間風情に敗北した自分への怒りが滲み出ていた。元々ザマスという神は潔癖性に近いレベルで正義感が強く、宇宙を良くしたいという考え自体は本当だが、各星々で生態系を破壊し同種族同士で争う等の過ちや愚行を繰り返す人間に対して強い不信感を抱いていた。

 そして偶々観た神チューブで映った第6宇宙の戦士との武闘大会の映像で悟空が超サイヤ人ブルーに変身した事や、その時に映ってた超ドラゴンボールの存在、そしてゴワスとババリ星を観察しに来た際、ババリ星人の野蛮さが目に焼き付いた事が引き金となり歪んだ結論に至って、このような蛮行に走る事になった。

 

 

ブラック「人間は悪だからこそ、オレは求めた。 人間の居ない世界を、それを遂行する為の強大な力を! ……故にオレは師匠のゴワスを殺めた後、超ドラゴンボールで孫悟空の身体と魂を入れ替え、この肉体を手に入れた」

 

悟空(GT)「その時に、体を入れ替えられた方のオラを?」

 

ブラック「無論、オレの手で殺してやった。 その場に居合わせたオマエの家族諸共もな! そして、オレは『時の指輪』でこの世界に訪れた」

 

 

 家族を殺したと聞いて少し怒りの感情が湧くが今は落ち着いて、ゴクウブラックの右手の人差し指に嵌めてある銀色の指輪を見る。悟空(GT)が元々居た次元の世界では見た事無かったが、その名称やブラックの話からして時間を越える為の道具なのは想像出来た。

 こうした経緯で時間を越えてきたブラックの説明に、隣にいるこの未来世界で元から居たザマスもまたその話に加わる。

 

 

ザマス「そこで私と出会ったのだ。 私も人間という存在に疑問を抱いていたな……彼と共に悪を滅ぼし正義を執行する為、私もまた超ドラゴンボールの力で不死身となり、最高の肉体を手に入れたのだ」

 

ブラック「その後は二度と願いが叶えられぬよう超ドラゴンボールを破壊し、全ての神々と、この地球を除く全ての人間たちを粛清した。 この世界を選び地球を最後にしたのは、トランクスがいたからだ」 

 

悟空(GT)「何故そこでトランクスの名前が出るんだ? オラに負けた事を恨んでるのは分かったけどさ、アイツは関係無いだろ」

 

 

 悟空(GT)は彼等が今回の悪行へと走ったのに自分が関わっているのは理解したが、何故トランクス達が生きるこの未来の世界を選んで行動に移したのか分からなかった。人間を滅ぼしたいのなら自分が居た世界でも充分に実行に移せる筈なのに、わざわざ時間を越えてこの世界を襲うの理由に何故トランクスが関わってるのか――。

 そんな悟空(GT)の疑問にブラックは邪悪な表情をしながら、トランクスに指を差して答えた。

 

 

ブラック「アイツは罪人だ。 貴様と同じ……いや、それ以上に大きな罪を犯した罪深き存在だ」

 

ザマス「アイツとその母親はタイムマシンを作り出し、過去へ行き歴史を変え、平行世界を生み出す神々の禁忌を犯した」

 

ブラック「嘗て過去に飛んだアイツは、本来なら心臓病で死ぬ筈だった孫悟空に薬を渡した事で救った。 オマエという存在が歴史通りに死んでいれば、オレはこの肉体を求める事は無く、ゴクウブラックという存在は誕生しなかった」

 

ザマス「ヤツの愚かな選択が我々の正義に火を点け、我等を人間0計画へと走らせたのだ」

 

ブラック「ヤツこそが全ての元凶」

 

ザマス「人間達を殺したのは他でもない……トランクスだ」

 

「「この事態は、オマエ達人間の驕りが招いたものに他ならない!」」

 

 

 今回の悲劇は全て、過去へ渡って孫悟空の死の運命を覆し、己が孫悟空を知るきっかけと、その肉体を求める状況を作ったトランクスが元凶だと2人は言い放った。

 軽率な判断で時間操作という禁忌と犯し、自分を含めた数多の運命を狂わせた当然の報いだと――。

 

 

 

 

 

 

 

トランクス「オレは…! ……オレは…………」

 

 

 あのような言葉を聞いたのは2度目で、無論トランクスは反論しようとしたが、心身共に疲れ切った今は最初の時のように怒りが湧いて来ず、俯く事しかできなかった。

 それに気付いた過去の悟空(超)が何か声を掛けようとしたがそれをベジータが止め、代わりにベジータは息子の心情を察して何も語らずにトランクスの背に手を置いた。

 

 

悟空(GT)「……………」

 

 

 宇宙規模で人間と他の神々の殺戮行為に走った彼等の言い分を、表情を変えずに聞き続けた悟空(GT)。充分に体が解れた所でストレッチを終えた彼は、口を開いて語り出した。

 

 

悟空(GT)「……オラ頭悪いからよ、正直言って難しい事はよく分かんねぇ……でも、オメェ達の言いてえ事はなんとなく分かった。 ……オメェ達の言うとおり、人間は身勝手で、時々やり過ぎる事があるさ。 フリーザやセル、悪い方の魔人ブウ、ベビーとかは特にな……」

 

 

 なんと悟空(GT)は意外にも、「人間が悪」という彼等の主張を否定しなかった。何故ならそれは、自分が今まで戦ってきた強敵達が物語っていたからだ。

 

 彼が歩んだ生涯――始まりはただのボール集めのお供としてパオズ山を飛び出し、天下一武道会等で強い達人達と競い合いながら摩訶不思議な旅をしてきた。

 それがピッコロ大魔王復活を皮切りに、いつの間にか世界の、地球の、宇宙の命運を賭けて極悪な強敵と戦うようになっていった。

 自分でも「大丈夫か?」と思う程に飛ばして生きた人生の中で、共に困難を乗り越える事で仲間になった者達は沢山居たが、それと同じくどうしようもない者も居たのは明白だった。

 そして、それは自分自身にも思い当たっていた。

 

 

悟空(GT)「オラもそうさ……ただひたすら強くなりてぇから、家事も子育ても禄にしねぇで修業ばっかして、勝手に死んで勝手に生きけぇって、チチに散々苦労ばっかさせちまった……。 セルと魔人ブウの時は、自分の息子達に期待して地球の命運を勝手に託した事もあった。 後は……ドラゴンボールだな……今まで何度もドラゴンボールに頼ってきたから、邪悪龍っちゅうとんでもないヤツ等が生まれちまった…」

 

 

 今まで数え切れないほど苦労と迷惑をかけたにも関わらず、それでも見限らないでずっと支えてくれた上に、何時も帰って来た時は美味しい手料理を用意して待ってくれた妻のチチ。

 その凄まじい潜在能力を秘めていた故に幼少期から戦闘と修業をさせてたが、本当は争いを好まない優しい性格で学者の夢を叶えた長男の孫悟飯。

 魔人ブウから世界を守る為に「フュージョン」を教わせたが、その代償で一緒に過ごす時間を減らしてしまい寂しい思いをさせてしまった、やんちゃな次男の孫悟天。

 そしてどんな願いも叶えれる故に何度も使い、結果最悪な事態を招く原因を作ってしまったが、それでも何時も自分達を救ってくれた希望の願い玉のドラゴンボール。

 他にも冒険と戦闘の中で巡り会った仲間やライバル達には数え切れないほど世話になり、迷惑をかけてきた。それに関して申し訳ないと思うと同時に、何時だってその感謝を忘れた事は一度もない。

 そんな彼の言葉を聞いたザマスやブラックは、これまで戦っていた過去の悟空(超)との違いに少し驚いていた。

 

 

ザマス「ほう……己の罪深さを認めるか……今更キサマ等の評価を改める気はないが、少しは感心できるな」

 

ブラック「少々、意外だな……オレの知る孫悟空よりも、多少の知性はあるようだ。 だが、まだあるぞ? オマエは15代前の界王神に孫悟飯の潜在能力の解放や、ドラゴンボールの使用許可を貰う際に、女の写真や肌を触らせる約束をして友人であるブルマを売ろうとしたことだ」

 

悟空(GT)「そこまで知ってんのかよ……。 確かにあの時は切羽詰まってたし、結局は有耶無耶にしちまったけんど、ブルマやベジータには申し訳ねぇ事しちまった。 帰ったら謝っとかねぇと…」

 

 

 

 

 

 

 

悟空(超)「あっ――!」

 

 

 因みにこの時、遠くから会話を聞いていた過去の悟空(超)は「やべっ! そういえば…」と思ってしまい、念の為ライバルの方へ恐る恐る視線を向ける。するとやはりと言うべきか、青筋を立てるレベルでキレた表情をしたベジータが其処に居た。

 

 

ベジータ「……カカロット、俺はあの時の事を絶対許さんからな!」

 

悟空(超)「おっ…オイオイベジータ、今はそんな事を言ってる場合じゃねぇだろ……」

 

ベジータ「そんな事だと…⁉ キサマぁ〜っ!! 人の妻を何だと思っていやがるんだ!!!」

 

トランクス「と、父さん⁉ 落ち着いてください!!」

 

ベジータ「出来るかぁーーっ!!!」

 

 

 キレた父親をなんとか抑えようとしながらも、母親から聞いた話と違ってちゃんと籍を入れた事に驚きつつ、少しだけ元気になったトランクスであった。

 

 

 

 

 

 

ザマス「わざわざ謝りに行くことは無い。 我々がキサマの罪を裁いてやろう……正義の裁きによってな」

 

悟空(GT)「……けどな、だからってオラはオメェ達が正しい事してるとは到底思わねぇ。 チチと悟天を……他の神様達や、罪の無い人達を殺してきたオメェ達をな…!」

 

 

 そんな会話を聞き流しつつ、悟空(GT)とブラック達は話を続ける。次第に悟空(GT)の表情が心做しか険しくなり、握る拳に力が入って彼の怒りを表していた。

 

 

ブラック「神である我等の方が間違いだと言いたいのか? フンッ、人間は存在そのものが罪だ。 そして、それを眺めるだけで何もせず、失敗を認めぬ他の神々もまた罪だ。 我等は美しい世界を救う唯一の神として、罪を重ねるこの世の悪を裁いてきたのだ」

 

悟空(GT)「だから皆んな殺したのか? オラの身体を奪って好き勝手しやがって………オメェ達がどんだけ正義感が強くても、そんな自分勝手なやり方…オメェ達が一番嫌ってる人間となんら変わんねぇじゃねぇか! ……この世界で暴れたのも、そうやって言い訳して全部トランクスを悪者扱いしたかったんだろ?」 

 

ブラック「神だからこそ許せる行為も、人間が行えば全て悪となり罪となるのだ。 …さぁ、そろそろ話し合いは終わりだ」 

 

悟空(GT)「ホントに無茶苦茶な考えだな〜……似たようなやり方でもベビーの方がまだ潔かったぞ……けど、こうやってきちんと話せたおかげでよ〜く分かった。 ……自分だけしか見えていない、どうしようもないヤツだってな! 殺された皆んなの為にも、オメェ達は此処で倒す!!」

 

 

 結局この2人の神は、宇宙の為とそれっぽい言葉を並べて自分達の行動を正当化し、指摘されたらそれを棚に上げ他人を糾弾する等、とことん自分に都合の良く解釈するタチの悪い連中だと悟空(GT)は知った。

 ゴクウブラックがまさにそれを体現しており、人間やサイヤ人を失敗作と判断して滅ぼすと言いながら、その人間でありサイヤ人の孫悟空の肉体を欲して奪ってる辺り言動が支離滅裂だが、どう言われようが己の歪んだ正義に酔って聞く耳を持たない。

 こんな自分勝手な思想で並行世界の自分や家族、そしてこの世界の神や人間達が殺されたと思うと怒りが込み上げてくる。

 自分は戦闘は好きなだけで相手の命を絶つ事に拘りはしないが、「不当な力で自分や正しき人々を脅かす敵には、ズゴーンッと1発かましたれ」という師匠である亀仙人の教え通り、この世界の平和と殺された者達の為に悟空(GT)はブラック達を倒す覚悟を決めた。

 

 

ブラック「倒されるのは……キサマの方だ!!」

 

ザマス「すぐに駆逐してやる!!」

 

 

 人間は誰1人とて存在を許さぬブラックとザマスも同じく、別次元からの来訪者を粛清すべく戦闘態勢に入る。ザマスは両手を手刀にして構え、ブラックは穏やかになびく黒みがかったピンクのオーラを放ち、最強となった自分の肉体を見せつける。

 

 

ブラック「クククッ……孫悟空、今はこの体身が…羨ましいだろ?」

 

悟空(GT)「…へっ! オラ身体はちっこくなっちまったけんど、中身はすげぇぞ!!」

 

 

 そして対抗するように悟空(GT)もまた、己の内に秘められた力を解放した。集中して気を高めると白色のオーラを全身から噴き出し、ブラック達とは対になるようなその白いオーラは、小さな身体に収まらない程に強く巨大で、地面には彼を中心に直径数十mのクレーターが発生する。

 

 

ザマス「なっ…⁉」

 

ブラック「何だとっ⁉」

 

悟空(GT)「はああああああああ…………!!!!!」

 

 

 地面が陥没して形成されていく巨大クレーターから、慌てて後退して距離を取ったブラックとザマスは悟空(GT)の底知れぬ気の量に目を見開く。

 一体あの小さい身体の何処にこれだけの気を隠していたのかと――それに驚いて居たのはブラックとザマスだけではなく2人よりも少し距離を置いた場所で見ていた過去の悟空(超)やベジータ、そしてトランクスも同様で、別次元の悟空(GT)が放つ莫大な気で発生した風圧に耐えていた。

 

 

トランクス「あっちの悟空さん、物凄い気だ…!! オレの超サイヤ人2を遥かに超えている…!!」

 

ベジータ「バ、バカな…⁉ 何だこの尋常じゃない気の急激な膨らみは…!! ……いや、まだ更にデカくなって、気質が濃くなっていきやがる…!!」

 

悟空(超)「す、凄えっ…!! 一体どんな修業したら、あそこまで強くなれんだ…!?」

 

 

 気が際限なく膨れ上がるに連れて周囲の空気が重く感じる悟空(超)達だが、本当に驚くのはここからだった。悟空(GT)が纏う白い炎のオーラが徐々に黄金色に輝き出し、更にバーナーの如く噴き出して天に届くほどの直径数十mはある光の柱と化す。

 

 

悟空(GT)「はああああああああああああああああ!!!!!」

 

 

 咆哮を上げながら台風のように気の放出が激しくなり、それに共鳴するように大地は揺れだし、風は吹き荒れ、上空の暗雲には絶えず稲妻が走り、広い海には高い津波が発生する。最早高質量の重力源と化し、まるで地球そのものが震えているかのようだ。

 

 

悟空(GT)「がああああああああああああああ!!!!!」

 

 

 エネルギーがより極限に高濃度に高まっていく中、次第に悟空(GT)を中心に周辺の空間がカラフルなマーブル模様に歪み出し始める。そこから辺り一面が凍てつく氷の世界になったり、続いて絶えずマグマが迸る火山地帯、さらに1滴の水も存在しない砂漠の世界、無限の闇に輝く星々が浮かぶ宇宙空間等々、景色がどんどん変わっていく。

 解放しただけで空間すらも捻じ曲げるその気に、一定の距離を保っているブラックとザマスの肌がピリついて額に一汗流れる。

 

 

ブラック「し、信じられん……!!」

 

ザマス「ただの気を込めるだけで空間が………ヤツは人間なのか……!? 神の気を纏っていないのに、何故これほどの力を…!!」

 

 

 やがて、赤混じりの黄金の気が天に向かって竜巻のように発生し、悟空(GT)の全身を包み込む。

 

 

悟空(GT)「だあありゃああああああああああああ!!!!!」

―グオオオオオォォォォォーーーー!!!!!―

 

 

 そして気合いが最高潮に達した瞬間、悟空(GT)の目が真っ赤に染まり、獣のような咆哮が混ざった甲高い雄叫びと共に竜巻は内側から弾け飛び、荒廃した都ははおろか太陽系すら照らすほどの光の大爆発が起きる。

 その光の中、神々と戦士達の視界に黄金の大猿のような幻影が一瞬だけ姿を現すと、それが悟空(GT)の影と合わさり一体化していくのを目撃する。

 やがて光は収まり、周りの景色が元の荒廃した街へと戻っていくと、光の中から現れた悟空(GT)の姿は大きく変わっていた。

 

 

ザマス「なんだ!? あの獣のような姿は……!?」

 

ブラック「ほう……サイヤ人には神の気を纏う以外にも、あのような変身が存在するのか……」

 

ベジータ「あの姿は何だ…!? アレも超サイヤ人なのか…!? 一瞬だけ金色の大猿が見えた気がしたが……!」

 

悟空(超)「デッケェ…!! なんてデカい気だ…!! デカ過ぎて大気と一体化してるみてぇだ……!!」

 

トランクス「凄い…!! 父さん達の超サイヤ人ブルーや、ブラックの超サイヤ人ロゼとも違う……一体なんて言う変身なんだ!?」

 

 

 子供の姿から打って変わって大人の身体になり、背中まで伸びた左右非対称の黒髪。鋭い金色の目には黒い瞳孔が浮かび、目の周りが赤く縁取られている。

 上半身は服が弾けて、胸部や腹部を除いて全身が赤い体毛に覆われていた。服装も大人サイズになって一部子供の時のとは少し変化しており、腕には青緑のリストバンド、黄土色のズボンを履き腰と裾に青い帯と布で締め黒い靴を履いている。

 

 そして身に纏う黄金のオーラは、悟空(超)やベジータが変身する超サイヤ人ブルーのような戦闘力が表面化されない穏やかでクリアかつ質の高い神の気とは違い、戦闘力が表面化されながら極限レベルまで高まった巨大で圧倒的な気で、烈火の如く燃え盛っていた。

 あまりにも気が巨大過ぎて世界そのものと化したような感じになり、この場にいる全員が悟空(GT)の正確な力量を測れなかった。

 

 

悟空(GT)「フフフッ、驚くのも無理はねぇさ……コイツは『超サイヤ人4』だ。 大猿の力を制御する事で変身出来る、究極のサイヤ人さ!」

 

 

 変身した影響なのか、孫悟空という人間とは思えない鋭さのある低く冷たい声で、この世界には存在しない超サイヤ人の説明する。

 次元と時空を越えてきた英雄が内に秘めた本能を解放せし時、伝説の戦士とサイヤ人本来の力が合わさる事で姿を現す宇宙最強の超戦士。

 

最強を誇る超サイヤ人の究極最終形態
「超サイヤ人4」

 

 超サイヤ人に変身出来るほどの実力を持ったサイヤ人が、大猿化した時に理性を取り戻し、制御することでパワーアップ変身する形態。大猿時の怪力を利用した超パワーと、大猿には無い超スピードを兼ね備え、さらには超サイヤ人(特に超サイヤ人3)の従来の弱点でもある激しいエネルギー消耗、肉体への負担、短い変身時間などを克服。

 変身を維持するだけなら、1週間近くはその姿を保てる桁外れのスタミナとエネルギー量を誇る。

 

 

ブラック「なるほど、大猿の力が由来か……どうりで見るに耐えん見た目をしている訳だ。 たとえその力を手に入るような事があったとしても、オレは到底変身する気にはなれん」

 

ザマス「なんと醜悪でおぞましい……! ある意味人間という野蛮な生命体を、最も体現した姿ともいえるな」

 

 

 神であるブラック達はその獣のような姿をした超サイヤ人4に、生理的な嫌悪感を抱き顔をしかめる。彼等からしたら今の悟空(GT)は、神々が生み出した人間の醜さや野蛮さ、そして駄作さを強調させる醜悪な形態に見えていた。

 

 だが悟空(GT)からすれば、この超サイヤ人4はサイヤ人として以外にも、己自身としても集大成の特別な最強形態だ。

 嘗て幼少期に制御出来ず育ての祖父を殺めてしまった大猿の力が、今度は自分が祖父となって孫娘の涙によって理性を取り戻し、皆んなを守る力へと変わったもの。

 また「4」は悟空(GT)にとって特別な数字で、祖父の形見のドラゴンボール「四星球(スーシンチュウ)」と同じ数字だ。

 そういった経緯と縁があるからこそ、悟空(GT)はこの形態で様々な敵達と最後まで戦ってきた。

 

 変身が完了した超サイヤ人4の孫悟空(GT)は、己の姿に嫌悪感を抱く2人の神の言葉に対して全く表情を変えず、無駄なエネルギーを抑えて纏った金色のオーラを消し、構えを取って戦闘態勢に入る。

 

 

悟空(GT)「さあ、始めようぜ神様! オメェ達は絶対に許さねぇ!!!」

 

ブラック「……フンッ! その言葉…そっくりそのまま返してやろう!!孫悟空!!!」

 

ザマス「次元を越えた外来種め……神である我等に歯向かった事を、後悔するがいい!!」

 

 

 こうして時空を越えて駆け付けた別次元の英雄の新たな戦い――全てを救った最後の希望と、全てを滅ぼす最悪の絶望が今ぶつかり合い、平和な未来を取り戻す為の死闘の火蓋が切られる。

 

 

 

《TO BE CONTINUED》




 本当は戦いながら超サイヤ人→2→3→4となっていくように書いてましたが、グダグダになってしまう上に戦闘描写が上手く描けなかったので、いきなり超サイヤ人4で戦わせる事にしました。
 作者はまず思いついた場面から書いていき、それを繋げるように修正、追加、削除しながら書いています。その書き方の都合上、会話の内容や地の文がツギハギ状態になってしまう事が多々ある上、非常に時間がかかってしまうんです。
 もし無事に第3話が書けるとしたら、最短で半年後になるかもしれません。
 グリッドマンとダイナゼノンを見る時間が欲しいので、誰か代わりに書いても良いんですよ?(責任転嫁)



 また既にお分かりだと思いますが、この小説におけるGT悟空のIQは結構高くしております。原作漫画でも賢い部分はありましたがこの小説では意図的に更に上げていて、GTをベースにアニメ無印、Z、旧劇場版の要素を詰め込みまくった「僕の考えた最強の孫悟空」にしました。
 勿論根本的な所は共通してるから、明らかな解釈違いが起きない程度に留めていますが……。
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