GT悟空が超の未来世界を救う話 【完結】   作:ゴジロット

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 今回から出てくる合体戦士の2人には、特撮で言う「強化フォームの初変身補正」を付けたくらいには活躍させるつもりです。
 また今回は合体戦士の2人に焦点を当てたいので、邪悪龍達の出番はお休みにさせてもらいました。





※2026年7月13日〜2026年9月19日に内容を一部修正しました。主に地の文の書き加えと、登場人物のセリフを少し変更しました。


【第20話】奇跡の炎よ燃え上がれ! 蒼神無双の超戦士、ベジットとゴジータ出陣!!

 

 

 

 時間を少し遡り、悟飯(未来)が「超サイヤ人ブルー・潜在能力解放」に大覚醒を遂げて、そのまま戦場へ突撃した直後の事だった。六星龍が展開する竜巻のバリアの中で、時の界王神クロノアが今自分が考えている対策を、残った5人に説明した。

 

 

悟空(未来)「う〜んっと……つまり、オラと過去のベジータがポタラで合体して……」

 

悟空(超)「オラと未来のベジータが、フュージョンするって事か?」

 

クロノア「そうっ! こうすればどっちも『超サイヤ人ブルー進化』と『界王拳』……強力な変身と戦闘力を強化する技が使える合体戦士が、2人も完成するって訳よ。 ここまでやれば貴方達だって、天使以上の力を発揮してもおかしくないわ」

 

悟空(未来)「そうゆう事か〜…! 前に界王神のじっちゃんが“オマエ達はフュージョンを使えるようにしとけ!”って言ったのは、これが理由だったんだな!」

 

 

 クロノアが考えているのは、つまりこうゆう事だった。最初にこの世界で死んだサイヤ戦士達には、先の未来で起きる今の絶望的状況を打破する為に老界王神を通して大界王星で修業してもらい、なるべく過去の2人の戦闘力まで己を強化して準備を整えるように指示。

 またこの時に未来の2人―――特にベジータ(未来)には、メタモル星人が得意とする「フュージョン」という融合技を扱えるようにも言っていた。理由は過去のベジータ(超)の場合だと、先ずフュージョンポーズを教える所からになってしまい、この場で教えるにはゴッドの儀式以上に時間がかかってしまうからだ。

 

 だが幸いにも過去の2人は、本来の歴史と違って何方も「超サイヤ人ブルー進化」へと変身が可能である。なので悟空(未来)とベジータ(超)がポタラを使って合体し、悟空(超)とベジータ(未来)がフュージョンを使って融合してもらう。

 こうすれば未来のサイヤ戦士達も戦える上に、悟空(超)が少しだけ変身した「超サイヤ人ブルー進化・界王拳」になれる合体戦士が2人も出来る―――まさにそうゆう計算だった。

 合体戦士の超サイヤ人ブルーなら破壊神クラス以上の実力があるので、進化したブルーと界王拳を合わせれば、倍率次第で天使クラスも超えるかもしれないだろう。

 しかし当然の事ながら、彼女の話を聞いた2人のベジータの顔色が、明らかに険悪な表情へと変わった。

 

 

ベジータ(超)「ふざけるな!! 言った筈だぞ!! オレはカカロットと合体なんてするか!!!」

 

ベジータ(未来)「そうだ!! しかもオレはよりによって…あのくだらん動きとポーズをする技をしろと言うのか!!!」

 

 

 予想通り、過去と未来のベジータはポタラによる合体及び、フュージョンによる融合を酷く拒んだ。彼にとって己の力で手にした実力で戦うのを好み、吸収・融合・合体・寄生の類いは「本来の力」ではない為、非常に嫌うのだ。

 そうゆう「なるべく自分の力で戦いたい」という所は孫悟空にも共通する点でもあるが、後がない危機的状況を打破する為に臨機応変に対応する彼とは違って、ベジータは自身のプライド高さ故にその傾向が強い。

 ……まぁ、一昔前はフリーザを倒す為(永久に戦闘を楽しむのも含め)とはいえ、ドラゴンボールで「永遠の命」を欲しがっていた事に関しては、此処ではひとまず置いておこう。何にせよ、そもそも合体なんて己の考えに反する上に、ライバルの孫悟空(カカロット)とやれだなんて、反吐が出る思いだった。

 そんな我儘王子2人を、過去と未来の孫悟空がどうにか説得しようと試みる。

 

悟空(超)「頼むベジータ! 今度は1時間で戻れる事が分かったんだからさ、魔人ブウの時みてぇに悩む必要はねぇって! たった1時間だけ我慢してほしいだけなんだ! ……ここまで皆んなが頑張って負けるなんて、オメェもイヤだろ?」

 

ベジータ(超)「……っ………」

 

 

 ベジータ(超)にとって、またポタラを使って孫悟空(カカロット)と合体なんてもう二度とやりたくないが、今此処で合体しなければこれまでの苦労が水の泡となってしまう。

 合体せずにまた挑んで無様に負けて、それが原因で他の連中のお荷物になるのは、彼にとって合体する事以上に屈辱的だ。

 気乗りはしないが、ポタラを使うしかない。何より今度は1時間で戻れると判明したから、合体の敷居は以前よりも低く済むのは唯一の救いである。

 

 

悟空(未来)「ベジータ……オメェも分かってるはずだ。 今のオラ達がそのまま戦ったって、足手まといになっちまうてな。 オメェだってそれをイヤでも理解してっから、ギリギリまで大界王星でメタモル星人の所へ練習しに行ってたんだろ? 頼む……!」

 

ベジータ(未来)「……くっ………」

 

 

 またベジータ(未来)も、大界王星で修業していた時はフュージョンをする気は全く無かった。先の未来の出来事を知ったならば、わざわざ融合なんてせずとも、それまで単独で合体ザマス達を倒せる実力を手にすれば良いと、最初の時点ではそう思っていた。

 しかし、大界王星ではあの世の達人達が沢山居てトレーニング相手には困らなかったが、悟空(GT)の世界のように宇宙の平和を脅かす極悪な敵が次々と現れる訳でもない。それはつまり、サイヤ人の根本的な武器でもある「危機的状況下で限界を超える」という機会が少なく、そんな環境の違いから強くなるペースは遅く、過去のベジータ(超)と同じ戦闘力(変身の差は除く)になるのに相当時間が掛かった。

 

 その上、どれだけ修業してもノーヒントで神の力を手に入れる事は不可能だった事や、時が経って実際にゴクウブラックが現れた時に思い知らされてしまったのだ。

 今の自分では絶対に勝てないと―――その時に到底覆せない現実を叩きつけられて一度プライドをへし折られ、止むなく彼はフュージョンを使えるようにしのだ。

 未来組の戦士達が駆け付けるのが少し遅れたのも、ベジータ(未来)がメタモル星人からフュージョンポーズの、最終調整を行っていたからである。

 

 2人のベジータはそれぞれ腕を組み、別々の方向へ背を向けて、頭の中でプライドと格闘する。苛立つ心を一旦冷静になって気持ちの整理を付け、2人のベジータはヤケクソになりながらも答えを出した。

 

 

ベジータ(超)「チッ! この際、合体は止むを得んか……良いだろう、1時間だけ耐えてやる!!」

 

ベジータ(未来)「くそっ! 元から世界が消滅する(・・・・・・・)ならそれも運命だと受け入れていたかもしれんが、それが後でトランクスを苦しませるならば、何としてでも勝たねばならん……!」

 

 

 ようやく過去と未来の王子達は腹を括り、ポタラによる合体と、フュージョンによる融合を決意。合体せず無様に負けて一生の恥になるより、合体して一時の恥を味わう方が100倍マシだと判断したのだ。

 

 

トランクス(未来)「……えっ? 父さん、それはどうゆう事ですか……?」

 

 

 だがここでトランクス(未来)は、ベジータ(未来)の口から気になる言葉を耳にした。

 元々世界は消滅する―――それはどうゆう事なのか、トランクス(未来)は知りたかった。

 

 

ベジータ(未来)「……そうか、オマエはこの世界で本来起きる結末を知らなかったな。 ……だが、オマエは知らない方がいい」

 

悟空(超)「オメェ……何の話してんだ?」

 

ベジータ(超)「おい、何を隠していやがる!」

 

悟空(未来)「過去のオラとベジータは、合体した時に記憶から知れっから、今は省かせてくれ。 そんじゃ皆んな、時間がねぇから早速始めっぞ!」

 

 

 しかし、結局トランクス(未来)はその言葉の意味を知る事は出来なかった。悟空(超)は界王神のシンから貰ったポタラを、もう1人の自分とベジータ(超)に片方ずつ渡した。

 ポタラを渡した悟空(超)はその後、ベジータ(未来)の右隣りに一定の距離を保って立つ。

 

 

クロノア「――あっ、待って! 合体する前に、そのまま少しじっとしてて」

 

 

 それぞれ合体する準備を整える中、ここでクロノアが待ったを掛ける。何故止められたのか分からない4人に、彼女は悟空(未来)とベジータ(超)の持つポタラに手を翳し、呪文を唱えると、彼等の持つポタラが淡く光を帯びる。

 次に悟空(超)とベジータ(未来)にも手を翳して、同じく呪文を唱えると、2人の身体も同様に淡い光に包まれた。

 

 

クロノア「……よし! これで少しは、制限時間の短縮は抑えられるかしら…?」

 

悟空(超)「時の界王神様、今何をしたんだ?」

 

クロノア「実は…貴方達ほどの実力が合体したり、超サイヤ人3以上の変身するとね、ポタラでもフュージョンでも、本来の合体制限時間が減ってしまうのよ。 だから私がなるべく長持ちするように、今お(まじな)いをかけたところよ」

 

悟空(超)「あっ…! そういえば前に悟天が『超サイヤ人3になるとフュージョンしている時間が短くなる』って言ってたっけな……」

 

悟空(未来)「ひゃあ〜、危ねぇ〜……! それ知ってなかったらオラ達、もしかしたら制限時間通りまで戦う気でやってたかもしんねぇぞ……」

 

 

 クロノアから語られた、想定よりも早く合体解除されてしまうという弱点を知り、ポタラの1時間以内や、フュージョンの30分以内まで戦おうとしていた悟空(超)達の浅はかな考えが消えた。

 どうも合体した状態で激しいエネルギー消耗する形態や、強大なパワーを発揮する形態に変身すると、その姿を維持するために合体を維持するエネルギーが消費されて、制限時間が短縮されてしまうらしい。

 その為クロノアは、時間を操る能力の応用で彼らにお呪いをかけて、制限時間短縮をなるべく抑えるようにしたのだ。

 

 ただこのお呪いも、彼らの持つ強力な戦闘力に何処まで耐えられるか未知数であり、これで「ブルー進化界王拳」になった場合は時間短縮は間違いなく発生してしまうだろう。

 それでもやらないよりかは遥かにマシになるので、これで本来の歴史のように早い段階で合体解除される心配は少なくなった。

 

 

悟空(未来)「何から何まで…本当にサンキューな、時の界王神様…………それじゃあ過去のベジータ! 合体するぞ!!」

 

ベジータ(超)「……チッ! さっさとやるぞ!! オレの気が変わらん内にな!!!」

 

悟空(超)「さ〜て…オラ達もやるぞ、未来のベジータ! フュージョンだ!!」

 

ベジータ(未来)「〜〜〜ッ!!! くそっ!! もうどうにでもなれぇっ!!!」

 

 

 苛つくベジータ(超)はすぐに右耳にポタラを付け、悟空(未来)は反対の左耳にポタラを付ける。淡い光を帯びたポタラは神秘の輝きを解き放つと、お互い引っ張られるように身体が引き寄せられる。

 引き寄せられた両者の胴体が引っ付くと、その瞬間に目も開けられないほどの光の中で、2人の身体が合わさる。

 

 一方で同じ頃、悟空(超)とベジータ(未来)は互いに戦闘力をピッタリ同じに揃えて一定の距離を保って並ぶと、指を揃えた両手を水平に真っ直ぐにする。

 

 

悟空(超)「フュ〜〜……!」

 

ベジータ(未来)「フュ〜〜……!」

 

 

 両者は横を向きながら相手の方向へ細かく3歩ほど歩くと同時に、指を揃えた腕を上から回すように反対側へ動かす。

 

 

「「ジョン!!」」

 

 

 2人は相手とは反対側の足を、膝を出して相手の方へ上げながら、同時に手をグーに変えつつ腕を反対へ水平に動かす。

 

 

「「ハッ!!!!」」

 

クロノア「よし! 一先ずポーズは完璧だわ!!」

 

 

 上げた足を反対へ目一杯突き出し、相手の方向へ体を反らせ、また同時に手を人差し指を出した状態にし、相手の指と合わせる。

 またこの時クロノアの目には、2人の一連の動作は完全に左右対称になっている事から、融合は成功で間違いなかった。

 指が合わさった瞬間、こちらも目も開けられないほどの光が発生して、その中で2人の身体が解け合い、身も心も1つの存在になっていく。

 

 それぞれ合体と融合を完了したのはほぼ同時であり、輝きの中から強大なエネルギーと共にその姿を現した。1人は悟空(未来)の道着をベースに色が反転し手足にはベジータ(超)の手袋とブーツを身に着け、もう1人はメタモル星人特有の民族衣装を着込んでいる。

 2人とも同じく「孫悟空」と「ベジータ」の中間的な顔立ちに逆立った髪型をしているが、片方は前に纏まった髪が2本垂れた茶色混じりの黒髪で、もう片方は纏まった髪が1本垂れた黒髪でややМ字の額をしている。

 

 

???「よっしゃーーー!!!」

 

???「よし!! どうやらフュージョンは、無事に上手くいったみたいだな!」

 

 

 2人の発する声は、孫悟空とベジータの時と同じ声が混じり、元の面影がありながら全く別人にも思える独特な声をしていた。

 だが特筆すべきはその溢れる強大な戦闘力で、何方もまだ変身すらしていないにも関わらず、既に元の2人の強さを足しただけでなく、数十倍以上の大幅なパワーアップを遂げていた。

 

 

 

トランクス(未来)「凄いパワーだ……!! でも、合体した状態って、なんて言えば……」

 

 

 しかしここでトランクス(未来)は、些細な事とはいえ少し困った事が発生した。それは合体した目の前の2人をなんと言えば良いのか分からず、しかも何方も容姿が異なるからやや混乱してしまう。

 たかが30分〜1時間程度の合体とはいえ、父親とは明らかに違うから話す時にどう呼べは正しいのか答えが出なかった。

 

 

???「そういや、トランクスは初めてだったな。 オレはベジータとカカロットが合体した……『ベジット』だ!」

 

???「そしてオレは……あれ? なんて言えば良いんだ?」

 

ベジット「そうか、確かフュージョン自体も初めてか。 どれ、オレが名前を付けてやるよ」

 

???「待った、それは自分で考える。 オレだって格好良い名前が良いからな。 え〜っと……」

 

クロノア「ちょっと!! そんな悠長な事してる場合じゃないでしょっ!! 貴方の名前は『ゴジータ』よ! ゴ・ジ・()・タ!! それが他の歴史での呼ばれてた貴方の名前よ!!」

 

ベジット「……ほう、ゴジータか……! オレに負けないくらい格好良い名だな。」

 

ゴジータ「確かに良いな。 その名前、気に入ったぞ! オレは孫悟空とベジータが融合した、その名も……『ゴジータ』だ!!」

 

 

 こうして悟飯吸収魔人ブウ以来再び姿を現したベジットと、クロノアによって他の歴史における自身の名を襲名されたゴジータ。

 何方も悟空とベジータの合体戦士故に本来なら片方しかその姿を現さないが、別々の世界で生きる同一人物が揃う事で2人並び立つ奇跡が起きた。

 

 凄まじいパワーを発するベジットとゴジータは早速、先ほどのベジータ(未来)の言葉の意味を知るべく、過去の自分達(悟空(超)とベジータ(超))側が未来の自分達(悟空(未来)とベジータ(未来))の記憶を覗く。

 それは老界王神を通じて、クロノアが伝えた本来の戦いの結末の事だった。

 

 

ベジット「……そうゆう事だったのか……」

 

ゴジータ「もしアイツが、この世界に来てくれなかったら……オレ達は……」

 

 

 この世界(・・)にとっては、それがあるべき正しい歴史なのかもしれないが、この世界に生きる者達(・・・・・)にとっては、絶対にあってはいけない残酷で最悪な結末。別次元の悟空(GT)が来てくれなかったら自分達は負けて、その果てに世界が消滅してしまうボタンを押してしまい、トランクス(未来)やマイの帰る場所まで奪ってしまう事を――。

 それを知った合体戦士の中の悟空(超)とベジータ(超)は、元凶であるザマスは勿論だが、その結末を招く筈だった自分達の不甲斐無さに憤りを覚えた。

 

 この真実は決して、トランクス(未来)本人やマイに伝えるべきではないだろう。だがこの結末の事を知れたおかげでベジットとゴジータの目付きが、他の歴史では見れないくらいに鋭くなる。

 それは油断も手加減も絶対にせず、消滅の結末を回避する為に本気で戦うという戦士の決意の表れであった。

 

 

ゴジータ「……やるぞベジット。 あんな終わり方、絶対にさせてたまるか!」

 

ベジット「……ああ、もちろんだゴジータ。 ザマスを1人残らず…ぶっ潰してやろうぜ!」

 

 

 2人は右手の人差し指と中指を額に当て、今戦っている味方の気を感じ取る。合体と融合で強さの他に戦闘技術や気の探知能力も上がっている為、悟空(GT)の膨大な気や悟飯(未来)の溢れる神の気を捕えるようになっていた。

 

 

ベジット「そんじゃあ時の界王神様、早速オレ達は行って来るぜ」

 

ゴジータ「さっさと終わらせてやるからよ」

 

クロノア「貴方達、ホントに油断しないようにしてよ!!」

 

 

 彼女の言葉に、ベジットとゴジータのコンビはニヒルな笑みを浮かべつつ、2人はすぐに「瞬間移動」で消えた。合体戦士達が前線に出た事で、この場にはクロノアとトランクス(未来)、そして2人を電気スライムの身体と風のバリアで守っている五星龍と六星龍が残る。

 一番優先すべき行動を終えて、クロノアは「ふぅ~」と一息つくが、残されたトランクス(未来)が彼女に話し掛ける。

 

 

トランクス(未来)「あ…あの、時の界王神様! オレにも何か、何か出来る事はありませんか!?」

 

 

 自分にも何か出来ないかと、懇願するトランクス(未来)。今自分が戦闘に出ても邪魔になるだけだし、誰かとフュージョンしようにも先ず方法など覚える必要があるので時間が掛かる上、そもそも他に合体してくれそうな人間はもう居ないのは分かっている。

 それでも、こんなに沢山の味方が自分達の世界に集まって、絶望を覆そうと最前線で必死に戦っているのに、彼等に任せて自分だけ何もしないなんて事は真面目なトランクス(未来)には到底出来ず、どんなに小さな事でも、例え戦闘力以外の事でも構わないからトランクス(未来)は役立ちたかった。

 その言葉を聞いて、クロノアは待っていたと言わんばかりに、彼に答えた。

 

 

 

クロノア「勿論、貴方にもあるわよ! しかも、1番重要な役割をね」

 

トランクス(未来)「1番重要な役割…?」

 

クロノア「聞こえたわよね? 北の界王!」

 

 

 

 彼女は上に向かって大声で呼ぶと、2人の頭の中に直接語り掛ける声が聞こえて来た。

 

 

 

―ちゃんと聞こえましたぞ〜! 時の界王神様〜!!―

 

 

 

トランクス(未来)「……えっ!?この声は……!!」

 

北の界王『儂か? 儂はな〜……、え〜…ぽりぽりぽり〜……、う〜ん背中が痒いよぉ〜……、かい〜よぉ〜……、かい〜お〜……、界王じゃ』

 

 

 その声の正体は、この地球を含め宇宙の北エリアの銀河にある星々の神を統治し、管理している神「北の界王」だった。北の界王は現在、自身の住まう「界王星」からテレパシー能力を使って、トランクス(未来)とクロノアに得意のシャレを言いながら語り掛ける。

 ……因みにだが、この世界ではセルはトランクス(未来)によって倒されているので界王星は健在だし、北の界王も存命している。

 

 

クロノア「もう! こんな時に得意のシャレを言ってる場合!? 早くトランクスにあの技(・・・)を教えてちょうだい!!」

 

北の界王『す、すみません時の界王神様…!! え〜では、トランクスよ。 お前に儂のとっておきの技を教えるぞ? きっと使いこなせるはずじゃ!』

 

トランクス(未来)「とっておきの…技……?」

 

北の界王『そうじゃ。 その名も―――――』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―― 『元気玉』じゃよ ――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

合体ザマス「何者だ、キサマ等は!」

 

ベジット「オメェ達が合体したから……」

 

ゴジータ「オレ達も合体したんだ!」

 

ベジット「オレはベジータとカカロットがポタラで合体した……ベジット!!」

 

ゴジータ「そしてオレは、孫悟空とベジータがフュージョンで融合した……ゴジータ!!」

 

悟空(GT)「――やっぱな。 過去と未来のアイツ等が、ポタラとフュージョンで合体したんだ!」

 

悟飯(未来)「凄い……!! 父さんとベジータが、本当に合体するなんて…!!」

 

 

 瞬間移動を使って、戦場のド真ん中に現れた合体戦士ベジットと融合戦士ゴジータ。

 周りには合体ザマス達がまだ数え切れないほどの人数が居て―――否、最初の時よりも更に数が増えている、

 合体している時間も限られている為、すぐにでも戦闘を開始した方が良いのだが、その前に2人の合体戦士にはすべき事があった。

 

 

ベジット「……カカロット」

 

 

 ベジットは先ず身体ごと振り返って悟空(GT)に向き、ゴジータも同じく振り向く。彼等の黒い瞳は、真っ直ぐ悟空(GT)の綺麗な金色の瞳と合い、どうしても伝えたかった言葉を贈る。

 

 

ベジット「――ありがとよ。 オメェがこの世界に来てくれなかったら、オレ達はザマスに勝つ事も出来ず……無様に負けていただろう……」

 

ゴジータ「そうなったらオレ達は最後、絶対にしてはならない最悪の選択をして、取り返しのつかない決着の仕方をしていた………だから、オメェには感謝してもし切れねぇ……。 本当にサンキューな!」

 

悟空(GT)「……フッ、何だかちっとむず痒いな〜…。 そう真っ直ぐ伝えられっと、照れちまうじゃねぇか」

 

 

 最強の合体戦士達からの熱烈な感謝に、思わず照れてしまう悟空(GT)だが、既にそれだけの事を彼は成し遂げていた。

 何しろ、あの最悪の結末が訪れる事無く今もまだ絶望に抵抗出来ているのも、時の界王神が本業をかなぐり捨てて協力してくれるのも――。

 そしてこうして、ベジットとゴジータが共に並ぶ奇跡が起きているのも全て――悟空(GT)が別次元から助けに来てくれたおかげだ。

 

 

ベジット「……だが! また勝手で悪いが、オレ達もこの戦いに最後まで参加させてもらう! これは、この次元に住むオレ達の……ケジメでもあるんだ!」

 

ゴジータ「無論、足手まといになる気は元から無い。 オメェも悟飯も、安心してオレ達に背中を預けさせてくれ!」

 

 

 しかし、過去と未来の孫悟空とベジータは、決して彼に守られるために此処に立っている訳ではない。そもそもこのブラックとザマスの件は、この次元に生きる者達が解決すべき問題であり、別次元の者である悟空(GT)は助けてくれたとはいえ本来部外者だ。

 部外者に全てを任せてしまうなんて、そんな無責任な事は意地でもしたくない。その熱い思いを聞いた悟空(GT)は、応えるように彼等に己の背中を託す。

 

 

悟空(GT)「――ヘヘっ! そんじゃ頼りにしてるぜ、ベジット! ゴジータ!」

 

悟飯(未来)「分かりました。 2人の背中は、オレ達に任せてください!」

 

 

 背中を向く際に悟空(GT)は親指を立ててサムズアップし、悟飯(未来)も彼等が全力で戦えるように、2人の背中は自分に任せてくれと言った。

 これに対して、ベジットとゴジータも同じくサムズアップで返す。お互いに背中を預かり、2人の合体戦士は同じく合体した存在の増殖した合体ザマス達に向く。

 

 

合体ザマス「……フンッ! 呆れたものだ。 またしても神の真似事か……」

 

合体ザマス「しかもポタラの合体のみならず、その劣化モノであるメタモル星人の融合技まで持ち出すとは…」

 

合体ザマス「つくづく人間は神の偉大さ故に、すぐに神の真似をしたがるものだ……」

 

合体ザマス「しかし、人間がどんな方法で抗おうと、どれだけ束になろうと――!」

 

合体ザマス「キサマ等は決して、個にして無限の我々に勝つ事など不可能!」

 

 

 性懲りもなくまた戦場に現れた過去の戦士――その上この世界の自分達と合体してきた事に、歪な合体ザマス達は呆れる。

 また、この時の合体ザマスは人間技のフュージョンを「劣化モノ」と評し、ポタラの合体があらゆる面で優れてると思われる事から、格下の融合技だと見下していた。

 何でもかんでも神の真似事をして、神を超えて神を討とうとする人間の滑稽さを合体ザマスは嘲笑うが、もうベジットとゴジータにそんな言葉なんて聞いていない。

 

ベジット「……最初に言っておこう……オレ達が戦場(ここ)に来たのは、負ける為でも、オメェの理屈を聞く為でもない!!」

 

 

 炎あげて轟く戦いの轟音が鳴り響き、地平を埋める悪魔の軍団がくだらない独りよがりの言葉を並べるが、それを耳にして敗北する為に彼等は此処に居ない。

 その証拠に2人は黄金のオーラを纏うと同時に、逆立った髪が金色に輝き―――超サイヤ人へ。

 

 

ゴジータ「キサマを1人残らずぶっ潰して、平和な世界を取り戻すためだ!」

 

 

 避けられない運命(さだめ)の渦の中、平和な未来の為に再び立ち上がったのだと合体戦士達は言う。

 そこから気を高めて、金色の髪がハリネズミの如く細かく逆立ち、オーラに青白いスパークが迸る―――超サイヤ人2へ。

 

 

ベジット「力を出し惜しむ気はさらさらない! 最初から全力を出す!!」

 

 

 熱い拳に怒りを込め、黄金に燃える闘志は雄々しく、激しく輝きを増す。

 更に気を高めて、金色の逆立った髪が腰付近まで伸び、眉毛が無くなり目には深緑色の瞳孔が現れる―――超サイヤ人3へ。

 

 

ゴジータ「絶対に……キサマの『全時空0計画』を阻止してみせる!!」

 

 

 闇を祓い世界に光を齎すべく、宿命のライバルは此処に集まり力を合わせて、共に悪の野望を叩き潰す決意を固める。

 今度はその高まった気を神の気に変換、赤くなった髪は元の髪型に戻り、大きな赤い瞳となって細マッチョになった―――超サイヤ人ゴッドへ。

 

 

ベジット「オレ達がやらなきゃ……!!」

 

ゴジータ「オレ達がやらなきゃ……!!」

 

 

 大切な存在の為ならば、プライドを捨てて命の火を燃やし、刺し違える覚悟で戦う気でいる怒れる戦士。

 神の気はより高次元へと覚醒し、髪と瞳は赤からアイスブルーへと変わり、細くなった筋肉が元に戻ってオーラが青くなる―――超サイヤ人ブルーへ。

 

 

「「誰がやる!!!!!」」

 

 

 今こそ覚醒の時は訪れ、世界の命運を賭けた聖戦に挑むべく進化の声を上げる。

 神の気は更に限界突破し、髪とオーラは濃く綺麗な青色に、筋肉がよりガッシリとなって瞳が輝く―――超サイヤ人ブルー進化へ。

 

 そして――、

 

 

 

 

 

 

「「 界王拳っ!!!!!」」

 

 

 煌めく青いオーラを包むように真っ赤な気が発生、凄まじい勢いで2人の戦闘力が急上昇し、全ての能力が何倍もパワーアップしていく。

 ベジットとゴジータは遂にブルー進化界王拳へと変身を遂げた。悟空(超)の力だけでは耐えるのもギリギリだった力だが、そこは流石の合体戦士と言った所で、2人の身体が融合して1つとなった強靭な肉体なら、平気で耐えられるようだ。

 その上2人の戦闘力は破壊神の域を軽く超えて、今も限界の壁をぶち壊していってる。

 これほどまで強力なパワーアップをした代償として、本来の制限時間が減り始めてしまうが、最初から戦闘を長引く事など考えていない。

 最初から全力で、速攻で片付ける。

 

 

ゴジータ「これで合体戦士のブルー進化界王拳が、2人も完成した……! 最強になったオレ達に敵うかな?」

 

ベジット「さぁ来いよ神様! もうオメェの理屈は聞き飽きたんだよ!!」

 

合体ザマス「身の程知らずが……!!」

 

合体ザマス「そんな変身程度で、神に敵うと思うな!!!」

 

合体ザマス「無限である我等に敗北など無い!!!」

 

 

 周りを囲む合体ザマス達が一斉に、赤と青の輝きを纏うベジットとゴジータに襲い掛かる。

 

 

ベジット「行くぞ!!!」

 

ゴジータ「こい!!!」

 

 

 同時に夢のタッグを組んだ最強合体戦士の2人もまた、無限に増える邪悪な神達へと突撃。これで負ければ完全に打つ手無しとなるので、そうゆう意味でも彼等にとっての最後の抵抗を開始する。

 

 

合体ザマス「はあああっ!!!!!」

 

 

 1人の合体ザマスが形状を保っていない右腕の拳を突き出し、巨大な衝撃が地面を抉りながら放たれる。ベジットがそれを当たる寸前に身体を捻って回避、直撃を免れるが、別の合体ザマスが豪速で接近しながら「崇高なる鉄槌」で攻撃しようとする。

 だが其処にゴジータが全力の体当たりをかまして阻止、邪神が怯んだ隙にガラ空きの懐に連続パンチを打った後、ハイキックで上空に蹴り上げる。

 天高く飛ばされた合体ザマスはすぐに体勢を整えようとするが、其処へ赤と青のオーラを纏いながら物凄いスピードで目の前に現れたベジットが飛び蹴りをかまし、そのまま一緒に急降下して地面に叩きつけた。

 

 

ベジット「だりゃあぁっ!!!!!」

 

 

 合体によるパワーアップと、強化技による底上げされた強力な一撃で、叩きつけられた合体ザマスは身体が粉々に吹っ飛ばされた。

 すぐに飛び散った肉片が再生を始め、それぞれが新しい半壊の合体ザマスとして蘇りそうになるが、ベジットは追い打ちで五本の指先に気弾を形成して投げつける「スプリットフィンガーショット」を発射して、再生しかけの邪神の肉片を消滅させる。

 肉体を残した状態よりも、肉体を完全消滅させた方が合体ザマス側も再生に時間が掛かる為、少し余裕が生まれたベジットはすぐにゴジータの援護に向かう。

 

 現在ゴジータは十数人の合体ザマスを引き付けており、敵が高速で追いかけながら放たれた「絶対の雷」と「裁きの刃」を、1つずつ丁寧に避け、弾いていく。

 追いつかれないよう注意しつつ、界王拳の倍率を上げて距離を離すと上空に飛翔し、両手を上に翳して間に膨大なエネルギーを秘めた光球を作り上げた。

 

 

ゴジータ「はああぁっ!!!!」

 

 

 作った気弾を下から追いかけてくる合体ザマスに向けると、上空から大量のエネルギー光弾「スターダストフォール」を星屑や雨ように降り注がせる。避ける隙間も与えないほどのエネルギー弾の雨は、自身を追いかけてきた合体ザマスに次々と命中して、消し去っていった。

 それでも難を逃れた者もいて、左手の邪悪な刃「激烈神烈斬」で向かってきた気弾を真っ二つにして、その勢いのままゴジータを切り裂こうとする。

 

 

ベジット「おらよっ!!!!」

 

 

 しかし其処にベジットが乱入し、嘗て悟飯達を吸収した魔人ブウをも圧倒した足捌きで斬撃を防ぐとすぐに、パンチによる連撃を加えて蹴り飛ばした。

 すると今度はゴジータが突撃して、両手から青白く輝く気弾を1つ、2つと投げる。合体ザマスに大ダメージを与えですぐ、ゴジータは接近しながら再び気弾を作り上げ、ほぼゼロ距離で撃ち出した「スターダストスマッシャー」で更に吹き出した後、止めにベジットが両手を翳して気弾を放つ「キャノンブローコンビネーション」を撃った。

 撃ち出された気功弾は命中すると同時に大爆発し巨大な光のドームを発生し、周りの合体ザマス諸共、光の中に飲み込んだ。

 

 

ゴジータ「フッ…!」

 

ベジット「へっ!」

 

 

 上手く取れた連携攻撃が見事に決まると地面に着地して、まだ倒されていない邪神達に向けて不敵な笑みを向けてくるベジットとゴジータ。何方も悟空とベジータの合体or融合戦士という事もあって、単純な戦闘力のみならず技術力や精神力もずば抜けており、耐久面が低い増殖した合体ザマスを倒す分には充分に戦えた。

 

 

合体ザマス「チィッ…! 人間め……!!」

 

合体ザマス「そこまでしてキサマ等は死にたいか!!」

 

 

 その態度が気に入らず、2人の合体ザマスは舌打ちして蒼神無双の超戦士に襲い掛かる。これに対してベジットとゴジータは、界王拳の倍率を引き上げて更に限界を突破していく。

 

 

ベジット「界王拳っ!!!!!

 

ゴジータ「20倍だあああああっ!!!!!

 

 

 輝く青い神気を包むように発生する猛烈な赤いオーラがバーナーの炎のように噴き上がり、戦闘力を爆発的に上昇させる。悟空(超)でも数秒ほど保つのがやっとだったブルー進化の20倍界王拳も、余裕で扱える強化されたベジットとゴジータは、地を蹴って向かって来る合体ザマス達に突撃、そのまま激しい打撃の報酬を始める。

 

 

ベジット「はあああああああああああああああっ!!!!!」

 

合体ザマス「うおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!」

 

ゴジータ「だりゃあああああああああああああっ!!!!!」

 

合体ザマス「ガアアアあああああああああああっ!!!!!」

 

 

 希望の為に戦う蒼神の拳と拳が飛び、世界に滅亡に齎す邪神の剛腕と刃が衝撃を起こす。その凄まじさに、1秒に数百回以上もの空気の破裂音が発生する。

 合体ザマス組が力による威力に重点を置いた攻撃で、単純な拳の打ち合いでは弾き飛ばされるほどの力強い打ち込みを繰り出す。

 これをブルーの特性の冷静な判断力で猛攻を躱し、受け流して、そこから壮絶な反撃に転じるベジット&ゴジータ。力の強さと技の威力では合体ザマス組が上だが、攻撃を繰り出すスピードと技の精度ではベジットとゴジータが上回っている。

 

 何方も一歩も譲らない攻防の展開が続くが、最初は動きを読むべく守りを重視していた2人の蒼神は、次第に攻めの姿勢に変わって押し始めた。

 2人の邪神も負けず押し返えそうとするが、ベジットとゴジータが正確に技を打ち込んだ事で体力が削られ、反撃に転じられずやられていく。

 そして確実に弱った所に2人の同時パンチが決まり、合体ザマス側は大きく吹っ飛ばされると、ベジットとゴジータは更に攻撃を加える。

 ゴジータはアッパーカットからの膝蹴りでぶっ飛ばし、追撃で2連撃パンチと回し蹴りを食らわせ、ベジットは崩壊した顔面を殴り、そこから連続で目にも止まらぬ打撃を叩き込んで、相手が弱った所を容赦なく蹴り上げた後、瞬間移動で目の前に現れる。

 

 

ベジット「くたばりぃぃ!!!!」

 

ゴジータ「やがれぇぇぇーーー!!!!」

 

 

 最後に、ベジットとゴジータがそれぞれ、エネルギーを集中させた右手拳と左手拳を突き出し、ベジットの「ゴッドフィニッシュ」と、ゴジータの「ゴッドメテオストライク」が同時に炸裂。手加減無しの全力を込めた打撃を喰らった2人の合体ザマスは肉体が砕け、更に拳から放たれた膨大なエネルギーが追い打ちとなって跡形も無く爆散。

 合体ザマス側の防御力が著しく低下しているとはいえ、今のベジットとゴジータの攻撃は1つ1つがあまりにも強力で、どれも一撃必殺の破壊力を秘めていた。

 だが、まだ気が緩む事は出来ない。

 

 

合体ザマス「無駄な足掻きを……!!」

 

合体ザマス「我が光で粉々にならないと、気が済まないようだな!!」

 

合体ザマス「我が大いなる力を見せてやる……!!」

 

 

 どれだけ倒しても倒しても、まだまだ大量の合体ザマス達が存在しており、また倒しても次々と邪神は再生して2人に襲い掛かる。しかも1人の合体ザマスは、巨大な火球「聖なる逆鱗」を作り始めており、もうすぐ発射しそうな状態にある。

 

 

ゴジータ「だりゃああああっ!!!!!」

 

 

 ゴジータは先ほどの気弾の嵐よりもやや小規模なものの、追尾性が加わった連続エネルギー弾「スピリットブラスター」を即座に撃ち、合体ザマス達を牽制。その間にベジットは邪悪な光を発する合体ザマスの刃とは対照的に、輝く長剣状のビームサーベル「スピリッツソード」を両手に1本ずつ携えて、邪神達に向かって突撃する。

 

 

ベジット「はああぁっ!!!!」

 

 

 ゴジータが気弾で注意を引き付けている隙に、ベジットが猛スピードで接近すると、すれ違いざまに両手の光剣で合体ザマスを斬り裂いた。斬り裂かれた邪神は生きてはいるものの、上半身と下半身が離れ離れになってしまった。

 

 その後もベジットは容赦なく、次々と合体ザマス達を斬撃で斬り裂いていき、其処にゴジータの気弾が着弾して合体ザマスの肉体を消し飛ばす。

 そして今にも火球を振り下ろそうとする邪神の元まで来ると、火球に翳している方の手首を切断して発射を中断、エネルギーの流れが絶たれて作り掛けの火球は消滅する。

 またベジットはほぼ同時に合体ザマスを蹴り上げると、螺旋軌道を描きながら高速で追撃に行き、追いついた所を強烈な一撃で大地に叩き込み、大きなクレーターが出来た。

 

 

合体ザマス「ぐうぅ……! ―――っ!!!」

 

 

 手首を切られ、打ちのめされてもクレーターの中から起き上がろうとする合体ザマスだが、目線の先には両手を合わせて二つの光剣を1つにし超特大の大剣に作り変えて、今にも振り下ろしてきそうなベジットの姿。

 また別方向では、ゴジータが右の手の平に煌めく光が集まっていき、虹色の光弾を作り出していた。

 

 

ベジット「うぉりゃあっ!!!!」

 

ゴジータ「はああぁぁぁーーっ!!!」

 

 

 躊躇なく2人の合体戦士は、それぞれ象徴する必殺技の強化版を放つ。ベジットは気の出力を上げながら2つの「スピリッツソード」を一つにして生み出した、超巨大な大剣「ウルトラスピリッツソード」を振り下ろす。

 同時にゴジータは、別次元でジャネンバを浄化させた「ソウルパニッシャー」と同様の気弾を生成、更に神に力で強力になった虹色の光弾「ゴッドパニッシャー」を投げ飛ばした。

 光の大剣は大陸ごと切断して、光弾は着弾した直後に天高く虹色の光の柱が昇る。強力な必殺技を食らった合体ザマスは、避ける間もなく悲鳴すら掻き消されて光の中に消えていき、更には周りの合体ザマス達も巻き込まれて、約数百人以上の邪神が消滅した。

 

 

ベジット「どうしたザマス!! 増えたキサマ等の力はこんなものか!!!」

 

ゴジータ「限界出してその程度じゃ、今のオレ達には到底勝てないぜ!!!」

 

 

 ベジットとゴジータは、まだまだ大量に存在する合体ザマス達に向かって、大声で挑発をする。尊大で傲慢にも思えるその態度は、余裕が生まれたとかではないが、たとえ格上だろうが自分達はキサマ達如きに決して負けないという意志の現れだった。

 

 

合体ザマス「チッ! 調子に乗りおって……!!」

 

合体ザマス「だがその勢いも、何時まで持つかな…?」

 

合体ザマス「せいぜい力尽きるまで、この終わりなき戦闘に苦しむがいい!!」

 

 

 思い上がって自惚れたように見える2人の態度に、合体ザマス達の心に怒りが湧き上がるが余裕を崩さない。我々に敗北など絶対にないし、ヤツ等が足掻けば足掻くほど、我々が有利になっていく現状だからだ。

 ならば、ベジットとゴジータが最後まで抗って体力を使い果たせて、後はじわりじわりと苦しませながらまとめて殺そうと考えていた。

 今だに勝ち筋が見えない状況下の中ではあるが、赤と青に輝くベジットとゴジータの闘争心は折れず、死闘はまだまだ続いていく。

 

 

 

《TO BE CONTINUED》





●超サイヤ人ブルー進化・界王拳のベジットとゴジータ(本来の歴史の結末を知ってマジモード)

 ヒーローズにおける「ブルー界王拳ベジット」と「ブルー進化ゴジータ」をも凌駕する、正真正銘の最強形態となったベジットとゴジータ。前回で予想していた読者の想像通り、悟空(超)とベジータ(未来)がフュージョンして、悟空(未来)とベジータ(超)がポタラで合体しました。
 第12話で超の悟空もブルー進化にさせた真の理由は、まさにこれをやりたかったからであり、界王拳の倍率にもよるが確実に破壊神ビルスは超えていて、倍率を上げれば天使クラスだって超える可能性も秘めています。

 またこの時未来の自分達の記憶を通じて、過去の悟空とベジータ側が未来トランクス編のラストを知り、絶対にあんな結末にさせまいと最初から超本気モード。
 それに時の界王神から制限時間短縮を抑えるお呪いを掛けてもらっているので、最後まで合体したまま戦い切るつもりです。

 多分これだけパワーアップすれば、ヒーローズのカンバーが相手でも瞬殺出来るでしょう(テキトー)。




●界王から「元気玉」を教えてもらう未来トランクス

 察しの良い読者様方々ならもう理解したと思いますが、これは原作アニメの超における最後の一撃の伏線です。未来トランクス編において、ラストの止めは非常に格好良くて大好きなのですが、視聴してた時はあまりにも唐突過ぎて理解出来ず、当時の私は「ベジットで止めを刺してほしかった」と思いました(それでも全王エンドより1000倍ハッピーエンドですが)
 だからせめて……あの一撃を扱える為の伏線として、わざわざ界王を出して元気玉を伝授させる場面を描きました。

 まぁあのラストを見るに、おそらく使えるだけの素質は絶対にあるはずです。







 はぁ~……3周間に連続投稿とか、結構疲れる。
 正直「もうゴールして良いよね?」って気持ちが頭の中にチラつきますが、そこは安心してほしい。

 また来週、あと1話投稿が確定しています。

腐☆腐
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