10月に入って早々、諸事情で色々あり私の精神が崩壊寸前だったのですが、遂にドラゴンボールDAIMAが放送開始して、テンション爆上げで文字打ちを完了できました。
またスパーキングZEROも発売されました。
私はPS5を持っていないし、値段が高すぎて結局断念したんですが、それでもどんな感じなのか気になってネタバレしても良いから評判を調べていました。
そしたら……とあるifシナリオが神展開だと知って、それを知った私は泣いてしまいました……
そうだよ……これで良いんだよ……。
しかし、DAIMA放送開始して、スパーキングZEROも発売されたそんな中でこの小説では、一つの戦いが終わりを迎えようとしています。
ラストスパートにかけて、もう理屈とかも取っ払って、勢いのまま作り上げました。
故に今回の話は過去一で内容が長く、本来なら2〜3話で分けそうなのを、1話に凝縮してまとめてしまいました。
長すぎると思いますが、可能であれば最後まで読んでくださると非常にありがたいです。
不気味な時の裂け目が浮かぶ中、時空越えて歴史を守る者達の拠点であるコントン都の状態は、それはそれは悲惨なモノだった。
彼方此方で火災が発生して黒煙が立ち込め、倒壊した建物は基礎のあばら筋部分が剥き出しになり、施設はどれも破壊されて瓦礫と化し、使い物にならなくなっている。
しかし、この拠点の利用者のタイムパトローラー達は非常に逞しく、コントン都で栽培されている仙豆を食べて回復するとすぐに立ち上がって復興作業を開始。
別に今自分達がやらなくても、後でクロノアが時の界王神としての能力を使って、時間を巻き戻せばそれだけですぐに元通りに戻るので片付けはほとんど意味がないのだが、目の前の惨状を見れば何もせずにはいられず、上司のクロノアの指示が無くとも力を合わせて片付けを始めたのだ。
それに今まで数多くの歴史の修正をして、苦しい死闘を乗り越えてきた彼らからすれば、復興作業など特に苦でもない。
火災を気で消し飛ばし、一つ一つ丁寧に瓦礫を片付けていると突如、時の巣に通じる門の封印が解けて開く。
タイムパトローラー達は思わず作業する手を止め、門の方へ視線を向けるとそこには、トランクス(ゼノ)を先頭に未来の世界から避難してきた避難民達が出てきた。
トランクス(ゼノ)「タイムパトローラーの皆さーーん!!!片付けの最中にすみませんが、一旦そちらの作業を中断して、此方へ来て下さーーい!!!」
何事かと思いその声を聞いたタイムパトローラー達は、切りの良い所で復興作業を中断してトランクス(ゼノ)の方へと向かう。
流石にこの状況では、ついさっきまで自分達がやってきた「ザマスと全王によって消滅した未来の復活」の為の抗議活動を続けられそうにないので、とりあえず今は先輩であるトランクス(ゼノ)の指示に従う。
そしてタイムパトローラー達全員が集まったのを確認すると、トランクス(ゼノ)が終わりと始まりの書を取り出しながら口を開く。
トランクス(ゼノ)「皆さん、今回の合体ザマス達の戦い、お疲れ様です。ですが、今一度ご協力していただきたい事があります。」
トランクス(ゼノ)は終わりと始まりの書を隊員達に見せながら、今起きている出来事を全てを説明した。
現在別の未来の歴史で、孫悟空(GT)が次元を突き破って介入した事によって、消滅する筈だった未来の歴史が変わろうとしている事。
だがそれがキッカケで本来よりも遥かに強い合体ザマスが誕生し、一度は超フルパワーサイヤ人4の悟空(GT)の手で倒されたかと思ったら、現在はとんでもない数にまで増えた事。
コントン都に合体ザマスの軍団が現れたのは、ヤツらが空間の裂け目を通って侵入してきたのが原因で、今はクロノアが自ら干渉したおかげや、向こうの世界で悟空(GT)を始めとした戦士達が徐々に追い詰めている事もあって、事態は終息しつつある事――。
タイムパトローラー達は、トランクス(ゼノ)から聞いた説明で事態の全てを把握した。
続けてトランクス(ゼノ)はこの戦いを完全に終わらせる為には、向こうの未来世界のトランクス(未来)に元気を送らなければならない事も彼らに説明する。
トランクス(ゼノ)「それでは皆さん!オレの言う事に従って、手を上に上げて下さい!皆さん誰もが持つ『元気』をもう一人のオレに届けて、皆んなの力でザマスを倒すんです!」
そしてトランクス(ゼノ)は、ここにいる皆んなに聞こえるくらいの大きな声を出して、元気玉の協力を仰いだ。
彼の言葉に未来の世界から来た避難民も、タイムパトローラー達も、当然ながら拒否する理由なんて全く無く、この場にいる全員が一斉に手を上に掲げだす。
ブルマ「元気玉をやるのね?良いわよ!遠慮なく私の元気を使っちゃってーー!!」
マイ「トランクス!!私達皆んなの願いを…想いを、アンタに全て託すよ!!」
ハル「トランクスーー!!頑張れーー!!!」
マキ「頑張れーーー!!!」
黒猫「ニャ〜。」
ヤジロベー「トランクスーー!!頑張ってちょーーよ!!!」
兵士1「トランクスさーーん!!受け取って下さーーい!!」
兵士2「オレ達の力、遠慮なく使ってくれーー!!!」
未来の住人達は、トランクス(未来)を応援すべく天に手を挙げる。
すると、彼らの身体が淡く白く光りだして、手から生命あるもの全てが持つ気――「元気」が出てきて宙に浮かぶ。
一人一人に秘められた願いを、想いを、手のひらから溢れ出た希望の光に籠めて、今も戦っている戦士達の世界へと送られていく。
女地球人「さぁ!皆んなもやるわよ!!」
男魔人「言われなくとも!!」
男地球人「やるに決まってるだろ!!」
女魔人「ここで手を出さないなんて、時の界王神の手料理と同じぐらいありえないからね!」
男サイヤ人「オラオラーーっ!!全部持っていけーー!!!」
女サイヤ人「汚い神ヤロウをぶっ潰せーー!!」
フリーザ一族「あの歴史の結末が変わるのなら、いくらでも協力は惜しまんぞ!!」
ナメック星人「今度こそ、消滅する運命を変えるんだ!!」
トランクス(ゼノ)「使ってくれ、別の歴史のオレ!勝利を願う皆んなの想いを――!!」
そして、貴方やトランクス(ゼノ)を始めとしたタイムパトローラー達全員もまた、戦闘力を最大まで高めてオーラを纏うと手に集中し、文字通り全エネルギーを未来世界に送る。
戦闘力が元気にも影響するのかは不明だが、地球人、サイヤ人、魔人族、フリーザの一族、ナメック星人と種族の垣根を越えて、大勢の隊員達からそれぞれ巨大な気が出現。
幾千もの元気が空へと舞い、上空の大きな空間の歪みへと吸い込まれて、時空を越え、希望が届けられていく。
エイジ779
現在、悟空(超)達の住む世界のブルマの家であるカプセルコーポレーションの広い庭にて、大きな空間の穴が浮いている。
これは、トランクス(未来)がタイムマシンを使った事により発生した時空の歪みで、さらには未来で色々と起きた事で歪みが大きくなり、こうして空に穴が空いたのだ。
その穴を見つめるのは、地球人とサイヤ人のハーフが三人と、一人のナメック星人。
遂に念願の学者の夢を叶えた孫悟飯(超)と、その弟の悟天(超)に、未来の自分よりもまだまだ背丈が低いトランクス(現代)。
そして、ピッコロを含めた四人だった。
ピッコロ「アレは何なんだ…?一体何が起きてるんだ…!?」
悟飯(超)「僕にも分かりません……見たところ…時間と空間が歪んで、何処か別の世界に繋がってしまったのかもしれませんが…。」
悟天(超)「別の世界に繋がってるって……それって今お父さん達が行った未来に繋がってたりするの?」
トランクス(現代)「もしかして……未来のオレの世界で、パパやママに何かあったんじゃ……。」
突然発生した空間の歪みに四人は、憶測のみで判断するしか現状を理解出来ず、また関係あるのか分からないが時空が関わっている関係上、ブラックとザマスを倒す為に未来へ向かった悟空(超)・ベジータ(超)・そしてブルマ達の安否を心配する。
因みにだが、破壊神ビルスと天使ウイスは現在――この世界には居ない。
実はついさっきまでブルマの自宅の広い庭で寛ぎつつ地球の食べ物を堪能していたが、突然ウイスの持つ杖に通信が入ると「時の界王神様の所からお呼びが掛かっています」と言って、彼らは何処かへ行ってしまったのだ。
その時ビルスは最初あまり気乗りではなかったが、ブルマの家で用意されていた地球の料理は既に食べ終えてしまったし、このまま並行世界の未来へと行った悟空(超)達の帰りを待つのもただ暇なだけなので、食後の運動がてら二人は「コントン都」という場所へと向かったらしい。
尚、この約数分後にボロボロの状態で帰ってきたビルスが「人生で一番酷い目にあった…」と零して倒れたのは、まだ先の話である。
そんなこんなで、宇宙を統べる上位の神がほとんどいない第7宇宙の地球。
こうして未来へ行った親達を待っていたその時、その空間の歪みの彼方からメッセージが来た。
―例え僅かでも構わない!!どうしても今のオレには、皆んなの元気が必要なんだ!!頼む!!!―
そのメッセージとは、確かにトランクス(未来)からのものであり、彼の呼び掛けは、エイジ779の悟空(超)やベジータ(超)、ブルマが住む並行世界の過去にも届き、それは悟飯(超)達に伝わった――。
悟飯(超)「――っ!!ピッコロさん。今の声は――!」
ピッコロ「ああ、間違いない。未来の方のトランクスの声だ!」
悟天(超)「元気がほしいって言ってるよ。もしかして、元気玉をやるのかも!」
トランクス(現代)「きっとそうだよ!よ~し、待ってろよ未来のオレ!今からオレの元気をそっちに送ってやるからよーーっ!!」
すぐに送られてきたメッセージを理解したトランクス(現代)は真っ先に両手を上げ、他の三人も続けて腕を天に翳す。
まだ完全に状況を把握した訳ではないが、それでも今、あの空間の歪みの先に居るであろう
あの世界へ戦いに行った親達と未来の自分の勝利を信じて、四人は自分達の元気を送り出す。
そして――、奇跡の連鎖はさらに続いていく。
???「ギルルルルーーーー!!」
悟空(GT)とベジータ(GT)が住む別次元の世界。
邪悪龍との戦いの爪跡が今だに残り、戦闘の中心地となった場所ではまだまだ瓦礫だらけで、とても人が住める状態ではない。
しかし、人間というのは追い詰められた時に「真の強さを発揮する力」を持っており、我らが世界の救世主「ミスター・サタン」の激励もあって、跡形もなく破壊された都市では今も人々が一丸となり、汗を流して来る日も来る日も復興作業に勤しんでいる。
そんな中で、悟空(GT)の仲間達の超人的な力はとても役立っていて、瓦礫の撤去や荷物の運搬、倒壊したビルを持ち上げたりと、力関連の仕事は彼らのおかげで非常に捗っていた。
さらにはトランクス(GT)がカプセルコーポレーションの若社長として本領を発揮し、開発された最先端の災害時用の機器を惜しまず提供した事などもあって、復興はスムーズに進んでいた。
そう――嘗てトランクス(GT)が言ったように、例え便利な存在がいなくても、仲間達と人々は自分達の力で困難に立ち向かい、乗り越え、この地球を良くしようと頑張っているのだ。
失った願い玉と、何度も宇宙を救った大切な存在が、再び帰ってくる事を信じて――。
???「こらギル!!待ちなさいよっ!!!」
ギル「ギルルルルーーーー!!パン危険パン危険!!!」
そこに異星から来た小さなロボットと、それを追いかける約10歳ぐらいの少女が一人。
丸いロボットのような方は、惑星イメッガで遭遇したマシンミュータント。
元々は究極ドラゴンボールを追う悟空(GT)達を監視すべくドクター・ミューが製造し放ったスパイだったのだが、長く悟空(GT)達と過ごして事で絆されて、後に本当の仲間になった形式番号「DB4649T2006RS」こと「ギル」。
それを追いかけるのは、地球人とサイヤ人のクォーター。
孫悟飯とビーデルの娘であり、上はへそ出しの赤いシャツで下はチェーンを付けた白っぽいズボンを着て、頭にはオレンジ色のバンダナを巻き青いリュックを背負った、孫悟空(GT)の孫娘「パン」。
普段はいつも一緒に居て、お互いに助け合ったりしているのだが、よくギルはパンにちょっかいを出してはその度に返り討ちに遭い、その後しばらくしてまた懲りずにちょっかいを出しに行ったりしている。
今回もギルにしてやられたパンが怒って、全速力で追いかけていた。
とはいえその関係を、出会ってからかなり月日が経っても続けている辺り決して仲が悪い訳でもなく、なんだかんだとお互いに好意的な態度を示しているので、良いコンビなのは今でも変わらない。
そして遂に、パンが飛びつくかたちでギルの胴体部分を掴んで、とっ捕まえた所だ。
パン「もうギル!今日という今日は許さないんだから、覚悟なさい!!」
ギル「ギルルル……!!」
ジタバタと手足を動かして、どうにか拘束から脱しようとするギルだが、悟空(GT)の孫だけあってサイヤ人の血を引くパンの力は凄まじく、どうやっても振りほどけない。
ようやく観念して、手足がだらんと垂れるギル。
だがその時――、
―お…が……!ど……げん…を……げ…き…!―
パン「……え?ギル、今何か言った?」
ギル「ギルル?」
何処からか、誰かの声が聞こえてきた。
小さく、ほんの微かにしか聞こえず、パンは幻聴かと最初は思ったが、次第にその声は徐々に大きく、そしてはっきりと聞き取れるようになる。
―この声が聞こえたら、どうか手を上げて、元気を可能な限り分けてほしい!!お願いだ!!―
パン「――!!今の声って、トランクス…!?ギル、アンタ今の音声を調べられない?」
ギル「ギルルル。音声を解析した結果、トランクスと同一人物の可能性大!」
パン「やっぱりそうよね!でも今日は丸一日会社だって言ってたし…。それに私が知っているトランクスよりも、もっと真面目な感じもしたような……。」
トランクス(GT)と同じ声をした、誰よりも真っ直ぐな心を持った青年の言葉が、辺り一帯に響く。
最初はトランクス(GT)本人かと思っていたが、彼は今日会社をサボらずに通勤し不在であり、それに彼よりも真面目な雰囲気を感じたので、違うと判断した。
では一体誰なのか、そして何処から聞こえてくるのか、パンは周りをキョロキョロと見渡してみる。
すると、視線を上に向けた先の方に、大きな空間の穴が浮かんでいるのを発見した。
パン「な、何なのアレ…。」
ギル「正体不明。ただし、あの空間の向こうから、ドラゴンボールと思われる反応を確認。確認。ギルルルル!」
パン「え?ドラゴンボールが…!?」
ギルの発した言葉に、パンは驚きを隠せなかった。
何せドラゴンボールはあの戦い以降、大好きな祖父と共に何処かへ行ってしまったのだ――。
だからレーダーに反応しないはずだが、ギルのドラゴンレーダーは正常に機能しており、そこには確かに七つのボールの特殊電波を捕らえていた。
それは即ち――、
パン「おじいちゃん……そこに居るの…?」
もしかしたら、このトランクス(GT)によく似た声の人物が何らかの力でここまで声が届いて、そして祖父はその人を助ける為に、自分達も知らない別の場所で戦っているのかもしれない。
子供っぽい所はあるが、誰よりも強くて優しい祖父ならそれを放っておけず、絶対に助けに向かう筈だ。
それで今は最後の切り札として「元気玉」を作ろうとしていて、必死で元気を分けてもらえるように呼び掛けてるのだろう。
きっと……いや、絶対にそうに違いない。
そう確信したパンの、次の行動は早かった。
パン「……ギル、手を上げるわよ。私達の元気を、この声の人に届けるの!」
ギル「危険。闇雲に信じて手を上げるのは危険。もっと情報を収集しt――」
パン「もう!ごちゃごちゃ言ってないで、さっさと手を上げなさーーいっ!!」
ギル「りょ…了解、了解。ギルル…。」
パン「そうだ!パパとママ、トランクスに悟天おじさん、ウーブや皆んなにも伝えないと!こうしちゃいられないわ!!」
究極ドラゴンボールを探しに行った時より成長して、ある程度落ち着いた所はあれど、その行動力は今でも健在なパンはすぐに動き出す。
元気が必要だと言うのならば、より大勢の人間を集めた方が良いと判断し、早速パンは仲間達にも呼び掛ける事にした。
絶望から希望へと変わる。
世界が救われていく。
無限に続く闇の果てに、光が射していく。
敗北という決められた路線から外れ、勝利による新たな分岐点が生まれる。
一つの世界だけに留まらず、過去と未来、そして他の次元の存亡をも賭けた最後の死闘。
今や戦局は、完全に悟空(GT)達の方へ傾いていた。
増殖した事が原因で不死身も分散されてどんどん薄まっていき、さらには二星龍の猛毒の霧を浴びたのも重なって、合体ザマスの軍団は致命的な弱体化を受けたからだ。
それを好機と見做し、世界を救う為に別次元から駆け付けた戦士達はさらなるパワーアップを遂げて、猛攻はより勢いを増す。
そんな彼らに負けていられないと、周りを邪神達に囲まれながらも、過去と未来の自分達が合体したベジットとゴジータ(超)は背中合わせで、さらに界王拳の倍率を上げた。
ベジット「50倍っ!!!!」
ゴジータ(超)「界王拳んんっ!!!!!」
煌めく青いオーラを包む赤い光が噴き上がると、パワー・スピードが爆発的に上がり、それに呼応するように戦闘力が猛烈な勢いで急上昇する。
50倍にまで倍率を上げた界王拳の凄まじさは、例え合体戦士であろうと身に余るほどに強烈な反動であり、全身がこわばって悲鳴を上げる。
しかし二人の合体戦士は、その身を擦り減るほどの力を出し惜しむ気は無い。
それどころか、ベジットは片方の手の平を標的たる邪神達に向けて、膨大なエネルギーを持った光球を作り上げた。
ベジット「ビッグ・バン・アタァァックッ!!!!!」
作り上げた光球を躊躇なく合体ザマス達に向けて、超極大の強力なエネルギー弾「アルティメットビッグバンアタック」を発射したベジット。
極限まで力が高まった事で最早それはエネルギー弾の枠を超えていて、ベジータ(GT)の「ファイナルシャインアタック」のようなエネルギー波と化しており、光は進行方向にあるもの全ての敵を飲み込み、消し去りながら突っ切った。
特大のエネルギー波を撃つベジットに続いて、後ろのゴジータ(超)は両手を右腰辺りにひき、鳥の嘴のように指をたわめながら合わせた構えを取る。
ゴジータ(超)「かぁ~…!めぇ~…!はぁ~…!!めぇ~…!!」
合わせた手の中に青白い光を灯し、孫悟空にとって最も得意な必殺の詠唱を開始。
言葉を発する度にどんどん力強くなり、終いには瞳孔が開き切って光り輝くほどにエネルギーを手の中に集中させて、青白い光球は悟空(超)が撃つそれとは比べ物にならないレベルで激しく輝く。
やがて両手で収まりきらなくなると、群れなす合体ザマス達に目掛けて解き放つ。
ゴジータ(超)「波ああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!!!」
ゴジータ(超)が両手を前に突き出した次の瞬間、こちらも同じく巨大な気功波――限界まで高めた気をフル解放して放つ究極のかめはめ波「限界ウルトラかめはめ波」を撃ち出した。
彼の本気のかめはめ波の威力は、先ほどベジットが撃った「アルティメットビッグバンアタック」にも劣らないパワーを持ち、不死身と再生能力が低下した合体ザマス達が耐えられるはずもなく、照射された瞬間から次々と消し去っていく。
彼らがギアを上げて飛ばしていくのと同時に、自然災害や厄災を体現した最強の邪悪龍もまた、邪神を根絶やしにしていた。
例え人間や、創造主の神々であろうと、自然を思うがままに制御する事など不可能であり、好き勝手にしようものならば如何なる者にも牙を剥く。
超一星龍の存在は、それを物語っていた。
超一星龍「喰らえっ!!!!」
超一星龍は先ず、胴体に埋め込まれた三星球が光って三星龍の力を引き出すと、目から撃つ冷凍光線「フリージングアイ」で薙ぎ払い、辺り一帯を凍結させながら合体ザマス達を凍りつかせる。
氷に閉じ込められた無数の邪神は、飛ぶ力も無くなって落ちていく。
超一星龍「ハッ!!!!」
次に七星球が光って七星龍の力を発揮し、大地からエネルギーを放つ「ギガンティックブレイズ」で、凍りついて落ちてきた合体ザマス達を襲い、跡形もなく粉々に吹き飛ばす。
合体ザマス「調子に乗るなあぁっ!!!!」
合体ザマス「死ねええぇぇっ!!!!」
しかし、いつの間にか他の合体ザマス達が赤紫の刃を携えて、一斉に急接近して来る。
大勢で超一星龍の周りを囲って襲い掛かるが、今度は六星球が光り輝いて六星龍の力を引き出した。
超一星龍「旋風回転刃!!!!」
その直後、超一星龍の周りに突風が発生して身に纏うと、合体ザマスの邪悪な神の剣がその風に阻まれ、弾かれてしまうと同時に空気の刃が襲って切り刻まれる。
合体ザマス「ぐっ――!!まだだぁっ!!!」
合体ザマス「まだこの程度で、我ら神が負けるはずなど――何っ!?」
己の刃が弾かれて怯むも、すぐに反撃で強力な気功波を撃とうとする合体ザマスだが、いつの間にか周りが巨大な竜巻の中に閉じ込められていた。
合体ザマス達を取り囲んだ竜巻は、六星龍が生み出す強力な突風と同様の性質で非常に勢いが強く、簡単には抜け出せない。
風の牢獄に囚われた邪神達が抜け出すべく、気を集中させた火球を作り出そうとした時、超一星龍の胸の五星球が光り、五星龍の力を使う。
超一星龍「ドラゴンサンダー!!!!」
龍の雷撃が超一星龍から放たれて、竜巻に直撃すると紫電によって光りを纏って輝く。
竜巻の中に囚われた合体ザマス達が風の刃で切り裂かれ、超高圧の電撃によって焼き尽くされる。
超一星龍「ドラゴン大振動ーーッ!!!!」
とどめに超一星龍の胴体の二星球が光り輝いて、二星龍の力を発揮すると、口を大きく開けてカラフルな光線「ドラゴン大振動」を発射。
本家の二星龍が撃ち出すのよりも明らかに威力が高く、竜巻をもろともせずに貫いて合体ザマスへピンポイントに命中すると、竜巻ごと吹き飛ばして消し炭にした。
だが、まだまだ超一星龍の攻撃は終わらず、他の合体ザマス達に目を向けると畳み掛けるように四星球を光らせて、四星龍の力を発動させた。
超一星龍「バーニングスピンッ!!!!」
超一星龍が巨大な球体状の凄まじき烈火の炎に包まれると、その状態のまま合体ザマス達に猛スピードで突撃する。
迫りくる業火球を撃墜すべく、赤い刃の気弾と紫の電流気功波を繰り出して対処しようとするが、勢いは止められずに次々とその火の中へと飲み込まれた。
火球に取り込まれた合体ザマス達は、その中で炎の鎖に拘束されており、自由を奪われる。
火球に取り込まれた合体ザマス達は、その中で炎の鎖に拘束されており、その藻掻く姿を、超一星龍は腕を組み仁王立ちで眺める。
超一星龍「フフフフッ、せいぜい足掻くがいい!どの道キサマらはこの炎に焼かれて、跡形もなく消え逝くのだ!!」
合体ザマス「小癪な…!」
合体ザマス「こんな炎の鎖なんぞ、我らの光で――!!」
嘲笑う超一星龍に一層苛立ちを覚える合体ザマス達は、光輪にエネルギーを充填して赤い刃の気弾「裁きの刃」と紫色の雷「絶対の雷」の発射準備をし、指先に強力な火球「聖なる逆鱗」を作り上げて撃とうとした。
しかし、その軽率な行動が誤りだった。
合体ザマス達が気功波を撃ったその瞬間、火の球は内側から破裂してとんでもないレベルの大爆発が起こり、巨大な炎のドームを形成しながら猛烈な熱と爆風が広がり、あらゆるものが溶けていく。
爆発が治まって、一面が火の海になった大地の中心地には、全くの無傷でいる超一星龍だけが残っていた。
超一星龍「愚かなヤツらめ。どうゆう技なのかも見切れんとはな。」
炎の牢獄「バーニングスピン」は四星龍の大技で、凄まじい業火炎を纏いながら突進する攻撃方法の他に、敵をその中に閉じ込めるやり方もある。
しかもその炎の内側は非常に刺激に弱く、ちょっとでも気弾を撃ったりしようものならその場で大爆発を起こしてしまう。
爆発の範囲はそこまで大きくないが、代わりに格上にも通用するくらいに破壊力は申し分なく、熱量は本物の太陽にも匹敵するため、熱と炎に耐性のある四星龍と、それを受け継ぐ超一星龍以外ではその爆発に耐えられないのだ。
故に、合体ザマス達は不用意に気功波を撃ってしまったため牢獄は爆発を起こし、全てを燃やし尽くす太陽と同等の炎によって塵一つ残らず消し飛ばしたのだ。
他六体の邪悪龍を巧みに操り、余す事無く使いこなす最強の邪悪龍――超一星龍。
その強さは元々の高い実力に加え、多種多彩な能力と合わさる事で実力以上の力を発揮させていた。
そして彼らが戦っている間、この世界の第7宇宙の元気が集まり始め、トランクス(未来)の頭上にエネルギー光球が形成されてきた。
今は周囲の惑星から少しずつ元気を集めているので、光球はまだ小さく威力も不足な状態ではあるが、現在あの世で北の界王や閻魔大王の協力の下、東西南北の界王達と共にあの世の住人達や、死んで滞在している魂からも元気を集められるように手配してくれている。
そのため最初は他の星の元気と、そこに生きる人間を除いた生命のみの元気しか集まらなかったが、徐々にあの世の住人達の元気も集まりだし、どんどん大きくなっていく。
トランクス(未来)「元気が…集まり始めてきた!!」
クロノア「その調子よ!もう少ししたら他の世界からも元気が来るはずだから、最後まで集中して!!」
トランクス(未来)「はいっ!!」
時の界王神クロノアの言葉に、トランクス(未来)はより早く元気が集まるよう集中する。
またクロノアの力で、上空の裂け目を通じて他の世界にも彼の声が届くようになっているため、もしその声が他の世界の知人や自分自身が聞いていれば、そこから仲間達に伝わってさらに多く集められるだろう。
そうなれば、あらゆる邪悪を討ち滅ぼす「史上最大最強の元気玉」が完成して、不死身の合体ザマスも流石に二度と復活する事も出来ずに、消滅させられるはずだ。
しかし、肝心の撃つ相手はそれを素直に待ってくれるなど、決してある訳ない。
合体ザマス「くたばれぇぇっ!!!!!」
クロノア「危ない!!トランクス気を付けて!!!」
トランクス(未来)「――っ!!」
複数人の合体ザマス達が元気玉を作っているトランクス(未来)に標的を定めて、左手に邪悪な刃「激烈神裂斬」を携えつつ、肥大化した紫色の右腕「崇高なる鉄鎚」で攻撃を仕掛ける。
トランクス(未来)は邪悪な神達の攻撃から回避したいのだが、今はそれが出来ない。
理由は基本的に元気玉を作っている間、使用者は元気を集めるのに集中するために動く事が出来ないからである。
避けるために「瞬間移動」で一瞬離れるだけならともかく、作り手が離れると集まった元気が散ってしまい、最初からやり直しになってしまうからだ。
即ち今のトランクス(未来)は完全に無防備で、当てやすい的でしかなかった。
しかし、合体ザマス達の攻撃は、突如として青白い閃光の如き超スピードで乱入した隻腕の超戦士によって阻まれた。
悟飯(未来)「はあぁっ!!!!!」
合体ザマス「ぎゃあぁっ!!!?」
弟子のピンチを本能的に察知し、超サイヤ人ブルー・潜在能力解放の悟飯(未来)がオーラを噴き出しつつ急遽駆け付けて、渾身の飛び蹴りで合体ザマスを蹴り飛ばした。
トランクス(未来)「悟飯さん!!」
悟飯(未来)「気を緩めるなトランクス!勝利まであと少しなんだ!周りに気を取られず元気を集め続けろ!!」
トランクス(未来)「は、はい!!」
悟飯(未来)の言葉に、トランクス(未来)は続けて元気を集め続ける。
続けて来る他の合体ザマス達も威力重視のカウンターでぶっ飛ばし、後退させて一定の距離を取ると、悟飯(未来)は元気を集めているトランクス(未来)の前に立ち、守るように立ちはだかる。
これに対し複数人の合体ザマスは、悟飯(未来)・トランクス(未来)・クロノアの三人の周りを囲うと光輪にエネルギーを充填し、さらには手の中に大きな火球を宿す。
合体ザマス「聖なる逆鱗っ!!!!」
合体ザマス「絶対の雷っ!!!!」
合体ザマス「裁きの刃っ!!!!」
エネルギーチャージが完了すると、間髪入れず合体ザマス達は得意の気功波を撃ち出す。
赤い刃状の連射気弾が、人類に天罰を与える紫色の雷電が、全てを焼き尽くす火球が、四方八方から三人に迫りくる。
悟飯(未来)「ふんっ!!!」
悟飯(未来)は周りに球体状に半透明のバリアを張る「エネルギードーム」を大きく展開し、クロノアと元気玉を作るトランクス(未来)を纏めて包み込む。
次の瞬間、邪神側の強力な遠距離攻撃が叩き付けるように次々と着弾し、爆煙に飲まれて見えなくなる。
これだけの気功波の嵐をあらゆる方向からを受ければ、例えバリアを張っていても耐え切れないだろう。
だが、ブルーに覚醒した悟飯(未来)は全力でバリアを貼った事で、爆煙が晴れるとそこには全くバリアを破られておらず、無傷の悟飯(未来)がいた。
悟飯(未来)「はああああっ!!!!!」
攻撃が止んで悟飯(未来)がバリアを解除した直後、瞬時に近づいて腹部に重たいパンチと蹴りを合体ザマスに叩き込み、怯んだ隙にさらに回し蹴りの「爆裂魔衝」を顔面におみまいした。
隻腕というハンデをもろともせず、一撃一撃が凄まじい威力を持った三段攻撃によって合体ザマス吹っ飛ばし、その後も一瞬の間を開けずに次の敵へ目を移すと、次々と連続でぶっ飛ばす。
そして最後はとどめと言わんばかりに、右腕を引いて必殺の構えを取ると、手の中にエネルギーを集中させて光を灯し、引いた右腕を突き出して撃った。
悟飯(未来)「かめはめ…波あああぁぁぁーーーー!!!!!」
親から子へ受け継がれた青白い閃光が容赦なく邪神を襲い、肉も骨も全て蒸発して消え去った。
大切な弟子に、指一本も近づけさせない。
今度こそ守り抜くんだと、青い戦神へと到達した悟飯(未来)は己の力の全てを解放させて、元気を集めるトランクス(未来)を死守する。
他の戦士達が地球で決戦をしている中、この世界の宇宙各地ではバラバラに逃げ出した合体ザマス達を、目にも止まらぬ早さで鬼神の如く倒している者達がいた。
ゴジータ(GT)「どうした、キサマの実力はその程度か?」
ゴジータ(GT)「こんな肩コリも効かなさそうな攻撃しか出来ないのか?だとしたらガッカリだぜ。」
ゴジータ(GT)「この程度で最強を名乗るなんざ、100年は早ぇよ。」
この世界を救う為に、別次元から時空を越えてやってきた二人の戦士――孫悟空(GT)とベジータ(GT)。
その二人が超サイヤ人4の状態でフュージョンして誕生した、最強にして究極の合体戦士――超サイヤ人4ゴジータ(GT)。
彼は宇宙を管理する神々から見てもあまりに強すぎて、対峙する合体ザマス達は最初から敵わないと腰が引き、逃れようと宇宙各地に飛び去ってしまった。
だがゴジータ(GT)は今まで散々人間の命を奪い、託された想いを踏みにじり、トランクス(未来)やマイを始めとした未来の住人達を苦しませた合体ザマス達を、決して逃がすような事はしない。
それでゴジータ(GT)は、どうやって手にしたかも分からない不思議な力を発揮すると、なんとゴジータ(GT)もまた分身して増えた。
一時的な分身ではあるが、こうして結集した総勢100人の究極戦隊ゴジータレンジャーは、彼方此方に散り散りになった合体ザマス達を追って、見つけた次第に倒しまくっていた。
しかも分身したゴジータ(GT)達は、合体ザマスのように能力が分散されて低下するという事は無く、全員が同じ強さを維持したままなので、全く弱体化していない。
そして今、嘗てフリーザ軍に所属していた頃のサイヤ人に滅ぼされた「ミート星」において、約10人ほどの合体ザマス達は、たった三人のゴジータ(GT)によって追い詰められていた。
合体ザマス「く、来るなっ!!!」
合体ザマス「この…バケモノがぁ!!!!」
合体ザマス「これ以上我に近づくな人間!!!!」
威勢を張ってはいるが、合体ザマス達はゴジータ(GT)に対して完全に怖気づいており、三方向から徐々に距離を詰めて来た事に心の底から震え上がっている。
彼ら邪神達の目に映る戦士は、この世の者とは思えない恐ろしいバケモノにしか見えなかった。
合体ザマス「くそっ!!今さら計画を手放せるか!!!」
ここで、一人の邪神が左手に赤紫色の刃を作り上げると、無謀にも目の前のゴジータ(GT)に飛び掛かって刃を振り下ろした。
今ある力の全てを、その刃に集中させて切り裂こうとする合体ザマス。
しかしゴジータ(GT)は特に驚く様子も無く、両手の指先を合わせて輪っかの形を作ると、そこから大きなリング状の気弾を複数放出。
リングの気弾が合体ザマスに当たろうかと思ったその時、丁度良いタイミングでゴジータ(GT)がリングの気弾を操る。
ゴジータ(GT)「はあぁっ!!!」
合体ザマス「ぎゃあっ!!!!?」
すると光のリングは瞬時に大きくなって、合体ザマスはその中を潜った瞬間、今度はリングがギュッと小さくなって合体ザマスを締め上げた。
しかも、その後も連続でリングが人体の構造を無視して邪神を締め上げて、やがてリングは実体化――バスケットボールサイズの球体が出来上がった。
ゴテンクスの必殺技「連続スーパードーナツ」で、一人の合体ザマスを球体の中に閉じ込めたゴジータ(GT)は、子供っぽくもニヤリと不敵な笑みを浮かべる。
ゴジータ(GT)「よ~し、いっちょ行くぜ!!それっ!!!」
少し遊びたくなったゴジータ(GT)は、合体ザマスを無理矢理閉じ込めたドーナツボールを他の合体ザマス達に向けて投げ飛ばした。
超サイヤ人4のパワーと、合体戦士としての身体能力が合わさったゴジータ(GT)の投球は超が幾つも入るほどの剛速球で、勢いよく合体ザマスにぶつけた。
合体ザマス「ぎゃあっ!!!!」
合体ザマス「ぐあぁっ!!!!」
合体ザマス「がはっ!!!!」
投げつけたボールは合体ザマスに当たると跳ねて次の合体ザマスに当たり、パチンコの玉の如く次々とぶつけられる。
見事に全員に当たって大ダメージを与えると、二人目のゴジータ(GT)に渡った。
ゴジータ(GT)「よし!!パァァーーース!!」
飛んできたボールを、二人目のゴジータ(GT)はバレーボールの要領で扱い、おまけに複雑な軌道で合体ザマス達に向けて飛ばす。
まるで意思を持つかのように動き回って、邪神達に一人残らず当たると三人目のゴジータ(GT)へと行く。
ゴジータ(GT)「トォォーーース!!」
三人目のゴジータ(GT)の方に飛んで来ると、今度はボールを高く上にトスする。
ミート星の特徴的な赤い空に合体ザマスボールが上がると、そこへ最初のゴジータ(GT)がとびきりの一撃を入れようとしていた。
ゴジータ(GT)「決めるぜ!アタァァーーック!!!!」
最後に頭上からスパイクで合体ザマスを入れたボールを、思い切り他の合体ザマス達に叩きつけられる。
ボールはゴジータ(GT)の力で虹色の光を帯び、神速の勢いで落とされる「激突・合体ザマスバレーボールアタック」は、叩きつけられた瞬間に破裂して虹の光の大爆発を起こし、光を浴びた合体ザマス達は浄化されていった。
ゴジータ(GT)「ま、所詮こんなもんか。」
ゴジータ(GT)「もうちょい楽しもうかと思ったんだが、うっかりボールを割っちまったぜ。」
ゴジータ(GT)「こんなんじゃあ、ちっとも面白くない。」
ミート星に逃げ込んだ合体ザマス達を全て倒した三人のゴジータ(GT)達は、相手が脆すぎるせいで戦闘があんまり楽しないと愚痴を零しつつも、他の星に逃げた合体ザマスを追うために指を二本額に当てる。
そして「ヤードラット星」・「暗黒星」・「トトカマ星」でそれぞれ合体ザマスの気を感じ取ると、倒す為に三人は「瞬間移動」で消えて行った。
所変わって、ここは「新ナメック星」。
自然豊かなこの星に住むナメック星人は、フリーザ達によって元々の故郷の星を破壊されたのだが、ポルンガへの願いで一度地球に避難した後、自分達に適した環境の惑星へと移り住み、そこで敵のいない平和な日々を過ごしていた。
だがそれも、突然現れた正義を自称する悪しき神――ゴクウブラックが現れた事で事態は急変し、嘗て諸悪の根源であるフリーザを倒してくれた英雄と同じ顔の悪魔によって、ナメック星人は絶滅した。
その証拠に、破壊された村では大人も子供も関係なく、無惨な死に方を遂げた住人の屍が横たわっており、近くにはナメック星のドラゴンボールと思しき
この惨い惨状を、近くまで寄って確認した一人のゴジータ(GT)は険しい表情になり、上空に数十人はいる歪な悪魔達を睨みつける。
両手に虹色の強力なエネルギーを宿し、何時でも発射可能にしておきながら――。
ゴジータ(GT)「……地獄の業火でも生温い。キサマが今までやった悪事…キッチリ償って貰うぞ!!」
合体ザマス「くっ…!!黙れサイヤ人!!!」
合体ザマス「神の失敗作である人間は、この世に存在し生きているだけで罪なのだ!!!!」
合体ザマス「そして我らは…その悪しき存在を一つ残らず裁く、孤高の正義そのものだ!!!!」
自分達が行なってきた善行という蛮行を、ストレートに悪事と言われ、頭に血が上った合体ザマス達はありったけの気功波の嵐をゴジータ(GT)に向ける。
赤い刃状の気弾「裁きの刃」を降らせ、稲妻状の気功波「絶対の雷」を放電させて、巨大な火球「聖なる逆鱗」を撃ち出し、目から特大ビーム「審判の光」を発射、宇宙一固い金属「カチカッチン鋼」を落とし、そして巨大な右腕を振るって竜巻状の拡散する電撃「断罪の螺旋」を放つ。
だがそんな攻撃も、ゴジータ(GT)からすれば豆鉄砲以下の威力にしか見えず、どれだけ強力な気功波や金属のキューブが当たってもダメージにすらならない。
ゴジータ(GT)「はあぁっ!!!!!」
そして邪神達が気功波を撃ち終わった後、お返しにゴジータ(GT)は気の流星群「スターダストライジング」を上空へ撃ち放った。
上空へ向かって撃たれた無数の気弾のミサイルは虹色に輝いていて、一つ一つが標的にロックオンすると、自動的に追尾して飛んでいく。
避けて逃げようとしても何処までも追いかけ、気弾で撃ち落とそうとしても本来の標的に当たるまで勢いは止まらない。
やがて逃げ切れなくなった合体ザマス達は、為す術なく次々と無数の虹色の流れ星に命中し、爆散されて消滅していった。
こんなヤツのくだらない理想の為に、自分達の世界でも散々世話になったナメック星人が犠牲にされたと思うと、ゴジータ(GT)は合体ザマスに対する怒りが収まらない。
アイツは絶対に倒さなければいけないと、殲滅する為にゴジータ(GT)は次の目的地の「惑星イメッガ」へ向かう。
合体ザマス軍団『うわああああああああああああああああああああああああああ!!!!!』
変わって今度は、元々は不思議な力を使う種族がいた惑星――「カナッサ星」。
そこでは何ともカオスな状況で、百人近くの合体ザマスと六人のゴジータ(GT)が大規模の鬼ごっこをしていた。
ゴジータ(GT)「待て待てーーっ!!」
ゴジータ(GT)「どうしたザマス!神様が逃げるなんてみっともないぞ!!」
ゴジータ(GT)「何時まで鬼ごっこを続けるつもりだ?」
ゴジータ(GT)「人間を滅ぼすんじゃなかったのか?」
ゴジータ(GT)「ほ〜ら、ここにキサマがお望みの人間が六人もいるぜ?」
ゴジータ(GT)「わざと当たってやるから攻撃して来いよ。遠慮すんな。」
必死の形相で逃げ回る百人の合体ザマス達に対し、遊び半分で余裕で追いかけ回す六人のゴジータ(GT)達。
唯でさえ一人でも絶対勝てない相手なのに、それが増えて六人同時に追い立てられる恐怖は計り知れない。
どうにか制限時間まで逃げのびようと、必死に邪神達は無駄な努力をして足掻く。
ゴジータ(GT)「おっ!来たか。」
ゴジータ(GT)「意外と早かったな。」
ゴジータ(GT)「逃さねぇぜ?」
ゴジータ(GT)「残念だったな。」
ゴジータ(GT)「さて、ぶちかますか!」
しかし、理不尽にも合体ザマス達が逃げる進路方向の先に、「惑星ズン」・「惑星フリーザNo.79」・「メタモル星」・「シリアル星」・「惑星ワガシ」で既に撃破を完了した他のゴジータ(GT)が五人待ち構えていて、必殺の光球を作り上げていた。
「「「「「かぁ~…!めぇ~…!はぁ~…!!めぇ~…!!」」」」」
合体ザマス「ひぃっ!!?」
絶望と恐怖で情けない声が出て、急ブレーキで止まる合体ザマス達。
遂に退路が断たれてしまった以上、五人のゴジータ(GT)達の「かめはめ波」の餌食になる以外の選択肢はもう無い。
「「「「「波ああっ!!!!」」」」」
合体ザマス軍団『っ!!!!』
ゴジータ(GT)達の両手が突き出した瞬間、合体ザマス達は思わず目を瞑って身構える。
ところが、
――パンッ!――
合体ザマス軍団『………!?』
何かの破裂音と共に、カラフルな紙とテープが合体ザマス達に降り掛かる。
邪神は目を開けて確認すると、目の前のゴジータ(GT)が撃ったのはかめはめ波ではなく、ただの「クラッカー」だった。
「「「「「だぁーーはっはっはっはっ!!!!ひぃーーひっひっひっひっ!!!!あ〜腹痛てぇ〜っ!!バカみてぇな顔しやがって。」」」」」
合体ザマス軍団『…………。』
「ブラフかめはめ波」にまんまと引っ掛かった合体ザマス達を目にして、五人のゴジータ(GT)は腹を抱えて大爆笑。
決して油断はしていないが、またあの時と同じく完全にふざけており、それを知った合体ザマス達は沸々と怒りが沸いた。
合体ザマス「キ…キサマァ…!!」
合体ザマス「ムシケラ当然の分際でよくも…よくも神を侮辱したな…!!!」
合体ザマス「星を汚し…争う事しか出来ない、低能で野蛮な種族如きがァ…!!」
合体ザマス「許さんぞ人間!!!!」
ゴジータ(GT)「さっきまで逃げてたくせに、よくそんなデカい態度で言えるな。」
ゴジータ(GT)「そうゆうキサマは人間である孫悟空の肉体と、不死身になったもう一人の自分の力が無ければ、まともに人間を滅ぼせないのか?」
ゴジータ(GT)「自分の力じゃ何も出来ないとは、ベビーと同じで赤ん坊なヤツだな。」
ゴジータ(GT)「それによぉ、オレ達の方に気を取られて良いのか?」
ゴジータ(GT)「あっちのオレ達は、もうとっくに準備が終わったみたいだぜ?」
神が人間にもて遊ばれた事に、血管が浮き出てるほど怒りが爆発した合体ザマス達。
だがゴジータ(GT)の言葉に振り返ってみるとそこには、先ほどまで追いかけ回していた六人のゴジータ(GT)が、今度は本物の気功波の発射準備を完了していた。
両手を右腰に持っていき赤い光を宿す者、左肩に持っていき青紫色のエネルギーを集中する者、右手を前に出して必殺気弾を作る者、大の字に広げた後に両手を前に出してパワーをチャージする者、右手の拳に黄金の龍を纏った者、そして右手を引いて翠玉色の光球を光らせる者と、皆んな別々の必殺技を構えていた。
彼ら六人が必殺技を撃ったのは、合体ザマス達が振り返った直後である。
ゴジータ(GT)「10倍ぇ……かめはめ波あああぁぁぁーーーーー!!!!!」
ゴジータ(GT)「スーパー……ギャリック砲おおおぉぉぉーーーーー!!!!!」
ゴジータ(GT)「ビッグ・バン・アタァァックッ!!!!!」
ゴジータ(GT)「ファイナルゥゥ……フラァァァッシュッ!!!!!」
ゴジータ(GT)「龍拳!!!!爆発うぅぅうっ!!!!!」
ゴジータ(GT)「ファイナルシャイン……アタァァァックッ!!!!!」
合体ザマス軍団『ぎぃやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!』
合体前の悟空(GT)とベジータ(GT)の技が、より一層パワーアップして解き放たれる。
5色の強力な気功波と黄金の龍が一斉に発射されて、断末魔を上げながら合体ザマス達は一人残らず光の中へと消えて行った。
もうここには用が無くなったので、残ったゴジータ(GT)達は次の合体ザマスの気をキャッチ。
山吹色の糞をするカエルがいる「惑星ポポル」。
パフパフの実が絶品だと言われる「惑星スイッツ」。
火山が多い自然豊かな「惑星ケルボ」。
氷で覆われて、吹雪が吹き荒れる「冷凍惑星」。
動植物を含め全てが巨大サイズの「惑星モンマース」。
フリーザ軍の基地の一つ「惑星フリーザNo.17」。
勇者が誕生したとされる「コナッツ星」。
とある石像を崇める宗教が存在する「惑星ルード」。
宇宙で最も医療システムが発達した「惑星ピタル」。
力を高める超人水があるとされる「ポトフ星」。
そして、94番恒星を回る無人の星「小惑星バンパ」。
何処も今いる星から遠くに離れているが、ゴジータ(GT)ならば第7宇宙だろうが、例え1〜12あるどの宇宙に逃げたとしても、合体ザマスの気を見つけられる。
早速ゴジータ(GT)達は、次の惑星へと瞬間移動した。
そして次は、暗い「暗黒惑星」の内に存在する“宇宙の墓場”という場所。
ここは、この世界とはまた違う別の次元世界にて、ツフル人の生き残りがサイヤ人への復讐の為に怨念増幅装置「ハッチヒャック」と、ゴースト戦士を生み出す「デストロンガス発生装置」を開発して、全てのサイヤ人を絶滅させようと企てた場所でもある。
だが今では、赤猿の超戦士二人が合体した究極戦士が、もう不死身でも最強でもない神達を片っ端から掃除する光景が広がっていた。
ゴジータ(GT)「だああっ!!!!」
キラキラと光の粒子が混じった黄金のオーラを纏い、宇宙一の超速戦士であるディスポでさえ絶対に追いつけないスピードで接近すると、凄まじい回し蹴りを炸裂。
蹴っ飛ばされた邪神は、ボーリングやピンボールのように他の合体ザマス達にも当たって大きく吹っ飛び、次々と巻き込んでいく。
敵の体勢が崩れた所を逃さず、ゴジータ(GT)はさらに加速して駆け抜けながら数え切れないほどの打撃と衝撃波を与えて、合体ザマス達を跡形も無く爆散させた。
あれだけいた軍団が、纏めて一気に光の粒子となって消え去ってしまい、この星で残っている合体ザマスは、あと目の前にいる一人のみ。
合体ザマス「うっ…!!」
あまりに一瞬で自分以外の自分が消滅し、たじろぐひとりぼっちの合体ザマス。
こんな強すぎる相手にどう戦えばいいんだと、頭の中を回転させて必死に打開策を考えるが、何をどうやっても勝てるビジョンが浮かばない。
強いて言えばフュージョンの弱点は制限時間なので、時間切れになるまで耐えて逃げ切る事ぐらいだが、あのゴジータ(GT)の攻撃はどれも一撃必殺な上に何処まで逃げても一瞬で追いついてしまう。
つまり合体ザマスは、もう完全に詰んでいた。
ゴジータ(GT)「フフフッ…さ〜てと、キサマにはオレの必殺技を、少しだけ見せてやるとするか!」
結局、合体ザマスは良い解決策が浮かぶ事が出来ず、ゴジータ(GT)は一人だけになった邪神に強力な必殺技をおみまいする事にした。
全身から煌めく気が勢いよく噴き出し、黄金の光の柱になるほどにパワーが高まると、
ゴジータ(GT)は必殺の構えを取る。
ゴジータ(GT)「10倍!!ファイナルシャイン…!!!」
最初に右手を引いて、ベジータ(GT)の究極技「ファイナルシャインアタック」と同様の翠玉色の光球を作り上げると、次は左手に悟空(GT)の「10倍かめはめ波」のような真っ赤な光球を生み出す。
二つの気弾を、今度はゴジータ(GT)自身の前で合わせると、二つは融合して内側は赤色で外側は翠玉色の神秘的な輝きを放つ気弾へと変わる。
一つになった恐ろしく強力な気弾を持ったまま、かめはめ波と同じ構えに直すと、お馴染みの掛け声と共に極限までエネルギーを集約させながら、両手を合体ザマスに突き出して発射した。
ゴジータ(GT)「か〜め〜は〜め〜…波ああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!!」
エネルギーを解き放つ瞬間、それぞれの必殺技を撃った超サイヤ人4の悟空(GT)とベジータ(GT)の姿が重なり、紅蓮色と翠玉色の超特大気功波が撃たれた。
悟空(GT)の「10倍かめはめ波」と、ベジータ(GT)の「ファイナルシャインアタック」が融合した超合体必殺技。
その名も「10倍ファイナルシャインかめはめ波」だ。
合体ザマス「ぐあああああああああああああ!!!!!」
正義を自称する邪悪な神に、本当の悪を滅する正義の閃光が容赦なく当てられ、飲み込まれていく。
あまりに威力が凄まじく、抵抗する前に肉体が崩壊し、何も出来ないまま合体ザマスは魂ごと光の中へと消えた。
その後も、宇宙各地でゴジータ(GT)側の快進撃は勢いを増し、合体ザマス達は一方的に数が減っていく。
最早その現状に多くの言葉は不要であり、その者の偉大さに邪神は戦慄し、絶望し、神秘の輝きに只々圧倒されひれ伏すのみ。
この壮絶な戦いの中で無双する我らが最強の英雄の勇姿は、どれだけ時間が経とうとも色褪せる事なく、むしろさらに輝きを増すばかり。
悟空(GT)がこの次元の未来の世界に現れた時、果たして誰がこのような光景を予想する事が出来ただろうか。
この瞬間にも「惑星448」と「惑星マヌー」で撃破し終え、その数秒後には「惑星ウォートリン」・「惑星ガスパ」・「惑星ジャング」に逃げ込んだ合体ザマス達も駆逐される。
立て続けに「惑星M2」と「惑星ルーデゼ」においても、逃げた邪神達は徹底的に消え去り、そして「惑星シャモ」では、そこへ接近中だった巨大な「グモリー彗星」に直接叩き込んで、彗星ごと合体ザマスを滅した。
こうして、総勢100人の究極戦隊ゴジータレンジャーは、なんと僅か5分足らずで宇宙に散らばった合体ザマス達を、一人残らず全て倒し、浄化し尽くした。
そして、舞台は再び地球に戻る。
地球では今もベジット・ゴジータ(超)・超一星龍が率先して合体ザマス達を倒し続けて、悟飯(未来)はトランクス(未来)とクロノアを守りながら戦っている。
トランクス(未来)は元気玉の元気を集めており、既に10m近くまで大きくなっていた。
また合体ザマスの数も、残っているのはせいぜい十数人程度で、ピーク時の大軍が嘘のように減っていた。
合体ザマス「ぐっ……くぅ…!!そンな……バカな……何故こんナ事になったのだ……!?我ノ計画は……何処デ狂ったんダ…!?」
そんなまだ生き残っている合体ザマスの中で、少しだけ雰囲気が違う個体が存在する。
苦しそうによろけるその合体ザマスは、度重なる分裂と再生を繰り返し過ぎた影響で再生にエラーが生じ、左右どちらも紫色のドロドロと溶けて爛れたような状態で、体格も醜く肥大化した姿をしていて、身長は5mぐらいまで巨大化している。
両目はどちらも狂気に満ちて視線が定まっておらず、口から下品に唾が垂れて、美しさの欠片も一切無い。
コイツこそ、大量に分裂する前の「
オリジナルの合体ザマスは、何故こんな事になってしまったのかが分からなかった。
超ドラゴンボールで願い、絶対に死なない身体を手にしたザマスと、ダメージを受ける度に強くなる孫悟空の肉体を手にしたゴクウブラックが立てた計画に、狂いなんてなかった。
実際に実力は、完全に悟空(超)達を圧倒していた。
一度「魔封波」でザマスが封印されかけたが、悟空(超)が封印用の札を忘れるというヘマをしたおかげで、回避する事が出来た。
ブラックは一時的にベジータ(超)に遅れを取ってしまったが、直ぐに人間に対する怒りで、大鎌を作り上げてパワーアップした。
合体して生まれた合体ザマスも素晴らしい強さで、本当の意味で全ての神々を滅ぼせる力を手に入れた。
なのに何故、自分達は人間に圧倒されているのか――、何故自分達は追い詰められているのか――。
何処で間違えたのか、何処から崩壊し始めたのか――。
己の信じる正義のために悪の人間を滅ぼし、その悪を野放しにする神々を全滅させたというのに、あと少しという所で計画が狂い、次々と消えていく自分達の光景に合体ザマスは、もうどうする事も出来なかった。
ゴジータ(GT)「人間を滅ぼす筈が、逆に人間に滅ぼされるとは……哀れだな、ザマス。」
宇宙に逃げた他の合体ザマス達を、残さず全て討伐し終えたゴジータ(GT)は元の一人に戻り、地球に帰還するとオリジナル合体ザマスの前に立つ。
そして彼の姿を見た合体ザマスは、原因はこの究極戦士の片割れだと確信する。
そう、全てはアイツが―――孫悟空(GT)が次元を突破してこの世界に来たせいだと――。
合体ザマス「お…おのレ…オノレ孫悟空ゥ…!!キサマさえ、キサマさえいなケれば……!!キサマさえ、こノ世界に来ナければ!!!我らの勝利ハ……我らの悲願は…達成されていた筈なのダァ!!!!」
孫悟空(GT)さえ来なければ――。
たった一人の人間の介入が、どう考えても自身の敗北確定の結果を齎したのだと頭の中で確信した合体ザマスは、弱い犬のように酷く吠えて罵倒する。
そんな言葉を並べたとて既に手遅れであり、何も意味を成さないというのに――。
ゴジータ(GT)の言う通り、今の合体ザマスは何とも哀れであった。
ゴジータ(GT)「……いや、違うな。例え孫悟空が来なかったとしても、キサマの人間0計画は最初から達成出来なかったさ。ブラックが“孫悟空の肉体”を手にした時点でな。」
さらに、ゴジータ(GT)は言う。
宇宙の為や世界の為と言いつつも、神を凌駕する孫悟空の力と肉体を欲し、サイヤ人である孫悟空の力は宇宙を築いた神々の失敗の象徴だと歌いながら、自身こそが持つべき素晴らしい肉体と評する。
そんな支離滅裂で頭の痛い考えの下、人間である孫悟空の肉体を自身のものにした時点で、身体の中に「孫悟空という"人間"」が残り、もう完全に人間をゼロにすることは決して実現出来ないと、ゴジータ(GT)は合体ザマスを指摘した。
合体ザマス「ぐっ…!!そ、そうだ!そレも全テ…宇宙のたメ…世界ノため!!我ハ孫悟空と1つにナる事で、人間の罪と…神々の失敗ヲ、この身に引き受けたのだ!!それも我の望みであり、神の務め…!!」
ゴジータ(GT)「まだそんなバカげた事を言うか……だがその務めはもう、果たせなくなったも当然だがな。……でも、本当の意味でキサマを倒す者は、どうやら
ゴジータ(GT)に図星を指摘されるも、これもまた望んだ事だと開き直り、人間の罪と神々の失敗をその身で全て受ける為だと主張。
何を言っても自身の都合の良いように解釈する姿に、流石のゴジータ(GT)も呆れてしまうが、何かを察知した彼は、倒すのは自分だけでないと言った。
その言葉の通りに突如、この絶望に塗れた未来の世界に
トランクス(未来)「――!!」
ゴジータ(GT)の次に気付いたのは、元気を集めているトランクス(未来)だった。
彼の第六感が、猛烈な勢いでの世界に来る高次元のエネルギーを感じ取った。
続けて悟飯(未来)・超一星龍・ベジット・ゴジータ(超)・そして残った合体ザマス達も気付く。
それを感じた方向―――上空の巨大な空間の裂け目に目を向けると、裂け目の向こうに青白い星のような光が見えた。
その光は徐々に大きく、そして近づいて来る。
そして――、この世界に溢れ出した。
裂け目から溢れた膨大且つ強大な青白いエネルギーは、夜明け前の夜空を昼のように明るくし、暗く絶望に染まった世界に光を照らした。
青白い光は、ブラックやザマス、そして合体ザマスが振り撒く途方もない邪気とは正反対で、希望に満ち溢れてた生命の輝きだ。
しかもその光は時空を越えて、タイムパトローラー達がいるコントン都からは勿論の事――。
悟空(超)達が住む過去の世界から――、
他の並行世界から――、
悟空(GT)達の世界も含めた別の次元から――、どんどんこの世界に送られて来る。
クロノア「来た!!」
悟飯(未来)「す、凄い…!!」
超一星龍「この気質…この現象…あの時と同じ力か!!」
ベジット「そうか!別の世界から、人間達の気が届けられて来たのか!!」
ゴジータ(超)「しかも…過去の悟飯達の気や、パンやトランクスにそっくりな気も感じる…!!」
合体ザマス「な、何だアレは!?あの力は何処から…!!?」
ゴジータ(GT)「……違うな。アレは『力』じゃない、『願い』だ!平和な世界を望む人間達の願いそのものだ!!」
数多の世界から送られて、裂け目から溢れ出た大量の元気に、その場にいた者全員が釘付けになる。
また超一星龍が言ったように、この大量の元気が結集してくるこの現象は、あの「超ウルトラ元気玉」の再来とも言えよう。
それほどまでに、巨悪たる邪神を倒して、平和な未来を掴み取ってほしいという人間達の願いと想いが、一つ一つの元気に込められていた。
そして世界に溢れた元気は、両手を上げて元気玉を作るトランクス(未来)の方へと集まっていく。
既に集まって球体状にした元気玉は、送られてきた膨大な元気を取り込み始める。
すると、吸収されて一つになる度に光球はぐんぐんと膨張し、巨大化していく。
やがて最終的には、小惑星にも匹敵する超巨大な元気玉が完成された。
北の界王『な、なんという大きさじゃ…!!こんなにも巨大な元気玉は、今まで見た事がない…!!』
あまりにも巨大で、膨大で、強大な元気玉に、技の開発者である北の界王すらも驚愕してしまう。
何せこの世界で最後に撃った元気玉は、今は無き旧ナメック星でフリーザに使った直径50m以上のが最大クラスだった。
あの時のも信じられないくらいに強力なものだったが、それすら比にならないレベルの大きさとパワーに驚いてしまうのも無理ないだろう。
それは勿論、初めてとはいえ元気玉を作る側のトランクス(未来)からでも、壮大な力と想いを感じ取れた。
トランクス(未来)「こ、これが……オレ達の為に、力を分けてくれた皆んなの気……!!」
こんなにも大きく、そしてたくさんの気に込められた平和を願う人々の気を目にして、トランクス(未来)は感極まる。
トランクス(未来)「ありがとう、皆んな…!今度こそ必ず……必ず勝ってみせる!!」
心からの言葉で、元気を分けてくれた人達に感謝を述べ、改めて皆んなに、この戦いに勝利する事を誓う。
その時、背負った鞘に収めていた折れた剣が、元気玉に共鳴するように光りだす。
トランクス(未来)「これは――!!」
確認する為に左手で元気玉を支えたままトランクス(未来)は、右手で鞘に収めていた剣を取り出す。
この剣は合体ザマスとの戦闘で、力及ばず刀身が折れてしまい、吹っ飛ばされた時に落としてしまったのだが、それをハルとマキの兄妹が拾って来てくれたもの。
ほぼ柄だけになったその剣には、あの幼い兄妹達の「想い」が込められていて、自分を励まし、応援してくれたような気がした。
トランクス(未来)「……よし!はああぁぁっ!!!!」
これに、何かを察したトランクス(未来)は何時もの感じで折れた剣を持ち、そのまま水色と金色のオーラを纏って超サイヤ人怒りへと変身する。
さらに、己のエネルギーを剣に伝達させると、折れた刀身の代わりにブラックやザマス達と同じく気の刃を生成し、「光の剣」へと変わる。
光の剣は最初、超サイヤ人などと同様に金色の刀身だったが、集められた膨大な元気に共鳴すると、今度は水色よりの青い色に変化。
そして、青い光の剣を携えたままトランクス(未来)は上に向かって飛翔、自ら元気玉の中へと飛び込む。
巨大な元気玉の中へと入り、球体の中心部分まで潜って移動すると、トランクス(未来)は希望の力を己の内へと取り込み始める。
トランクス(未来)「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
凄まじく膨大なエネルギーが、雄叫びを上げるトランクス(未来)の中へどんどん吸収される。
本来なら一人の人間に収まる事なんて到底出来ないレベルのエネルギー量だが、不思議と彼の肉体には全く負担がなく、寧ろ心が温かくなって力が漲り、元気そのものはトランクス(未来)本人の気と完全に融合して同化いていく。
やがて全ての元気玉の元気を吸収が完了すると、トランクス(未来)には希望の輝きを宿していた。
内側が水色で外側が金色のオーラは全て水色よりの青い色になり、その輝きに照らされて逆立った金髪には青いメッシュが入ったように見える。
稲妻が迸る超サイヤ人2や3とは違って、纏う神秘のオーラの周りには青い風が吹いていた。
超巨大な元気玉を吸収した事により戦闘力も爆発的に上がり、奇跡の力で今も尚無限のように限界突破して、トランクス(未来)を高みへと連れていく。
そしてその手に持つ光の剣は、人々の願いが詰まった輝く希望の大剣「ホープソード」となって、全ての悪を切り裂く力が宿っていた。
青い希望の風の勇者として覚醒したトランクス(未来)は、剣先を悪しき邪神に向ける。
ベジット「…選手交代だな。」
ゴジータ(超)「ああ、せっかくの息子の晴れ舞台だ。これくらいは譲ってやんなきゃな。」
超一星龍「ここはキサマの住む世界だ。最後くらいケジメを付けてやれ!」
ゴジータ(GT)「オレ達に構う必要はない。トランクス、遠慮なく暴れてくれ!」
空気を読んだ戦士達はこの場をトランクス(未来)に譲り、離れて彼の活躍の場を設ける。
そして最後に、逆立った青い髪色をした隻腕の師匠が、強くなった弟子の背中を押した。
悟飯(未来)「……行って来い、トランクス!!皆んなで作った力を、全部ぶつけるんだ!!」
トランクス(未来)「…悟飯さん、皆さん…ありがとうございます!…行くぞ、ザマス!!オレ達、人間の力を思い知れ!!!」
全員の願いと想いを受け取り、光の大剣を持った青い風のHOPEのトランクス(未来)は、全ての元凶たる合体ザマス達に突撃する。
長くも短い悪しき邪神との死闘をここで終わらせる為に、皆んなの力と共に勇者は立ち向かう。
合体ザマス「くっ!たかダか人間ノ元気を集メた所で!!」
合体ザマス「我ラがキサマ如きに負けルかぁッ!!!」
合体ザマス「キサマらノ希望ヤ願いなンぞ…!!」
合体ザマス「神の崇高なる正義の光にハ及ばヌ!!!」
合体ザマス「ヒれ伏セええぇぇぇっ!!!!」
対照的な邪悪な気の刃「激烈神烈斬」を手刀に纏わせ、勇者トランクス(未来)に急接近して振り下ろす邪神。
トランクス(未来)は今までのブラックやザマスとの戦闘経験を活かして、合体ザマス達の斬撃の軌道を瞬時にみきると、見事な剣捌きで大剣を振るい邪神の刃を砕く。
合体ザマス「このぉぉっ!!!」
直後に他の合体ザマスが紫色の剛腕「崇高なる鉄鎚」で殴りかかるが、青白く輝く巨大な刀身で受け止めて、逆に押し返した。
その後もトランクス(未来)は、次々と合体ザマスの攻撃と技を無力化し、攻略していく。
向かって来た赤い刃の気弾「裁きの刃」を全て弾き、稲妻状の気功波「絶対の雷」を受け流し、巨大な火球「聖なる逆鱗」と宇宙一固い金属「カチカッチン鋼」を一刀両断。
凄まじい剣の切れ味と、それを扱うトランクス(未来)の飛躍的な戦闘力の上昇は、今の合体ザマス達にも十分に通用していた。
合体ザマス「くたばれトランクス!!!!」
合体ザマス「死ねええ!!!!」
しかし、合体ザマスは手刀に纏わせたの刃を、今度は複数人で力ずくで振り下ろす。
トランクス(未来)はどうにか一度に全部受け止めて、このまま鍔迫り合いに持ち込もうとするが、数人分の合体ザマスのパワーの前に押し潰されそうになる。
合体ザマス「またキサマはそウやって、助けを求めル度に罪を重ネるか!!!!」
トランクス(未来)「くっ…!!オ、オレは…、皆んなを守る為に戦い、皆んなに助けられて生きてきた!!それがオレだ!!!」
だが、もう邪神如きにトランクス(未来)の心は折れず、闘志が尽きる事はない。
希望を胸に抱いて、不屈の精神で彼は大剣で少しずつ合体ザマス達の邪神な刃を押し上げながら、青いオーラは勢いを増し、気がさらに上昇していく。
トランクス(未来)「助け合って生きる……それが、それがオレ達『人間』だあああっ!!!!!」
そしてトランクス(未来)の胸の高鳴りと力がリンクして、エネルギーが全身に漲って大解放されると、悪しき神の身体を吹っ飛ばした。
トランクス(未来)「はああああっ!!!!!」
邪神が離れた所で、即座に体勢を立て直したトランクス(未来)は持ち手部分をしっかり握ると、大剣を一閃して一人の合体ザマスの身体を切断した。
合体ザマス「がああっ!!!!?」
身体が上と下に別れた合体ザマスはさらにトランクス(未来)の剣の斬撃を受け、肉体がサイコロステーキのように細切れにされると、最後は至近距離から気功波を浴びる。
再生の余地すら与えられず、邪神は光の粒子と化して消えていく。
不死身だろうが神だろうが関係なく、希望の力が悪しき邪神を心身共に抉るように消滅させた。
トランクス(未来)「オレは負けない!!!オレを信じて、希望を託してくれた皆んなの願いに答える為にも、自分以外を信じないオマエなんかに、オレは絶対に負けない!!!!」
その後もトランクス(未来)は光のパワーを出し惜しまず、希望の力を持って邪悪なる者を切り裂き滅する大技「ファイナルホープスラッシュ」で、一人、また一人と合体ザマスの崩壊した身体を一刀両断し、消滅させていく。
合体ザマス達は必死に抗って剣を受け止めようとするが、希望の大剣の前では邪神の刃など無力に等しく、寧ろ邪気に反応して剣の威力が倍加し、圧倒的な力で抵抗虚しく斬られる。
今までブラックとザマス及び合体ザマスは、散々トランクス(未来)を痛ぶり、人々の希望を踏み躙ってきただったが、今度は人々の希望を纏ったトランクス(未来)によって、制裁が下される。
最早打つ手が無く、合体ザマス達は五人、四人、三人、二人と数が減っていき―――、
遂には、オリジナルの合体ザマスだけが残った。
トランクス(未来)「これで最後だ!!ザマス!!!!」
合体ザマス「コんな、こんな事ガあってたマるか…!!わ、我ハ…全ての悪を滅ぼし、全時空0計画を……人間0計画を遂行スる…不死身にシて…最強の神ノはずだ……!!神が人間に滅ぼサれるなどと、あっテたまるかアアアっ!!!!」
最後の一人だけになった合体ザマスは尚も諦めが悪く、残った僅かな全てのエネルギーを集中させて、自身の最も得意な技の「激烈神烈斬」を両手に作り上げると、間髪入れずにトランクス(未来)に斬り掛かった。
肥大化した両手のパワーと、最大限まで切れ味を高めた邪神の刃が合わさって、地球ごと斬れるレベルの勢いを持った一撃を繰り出したが、二本の刃はトランクス(未来)の持つ「ホープソード」によって簡単に防がれる。
トランクス(未来)「キサマ達の正義なんぞ、知った事かああああああああああああ!!!!!」
鍔迫り合いを容易く押し切ったトランクス(未来)は、隙を見せた合体ザマスの両手を切断し、邪気の刃を腕ごと切り落とす。
追撃で立て続けに剣先を真っ直ぐ向けて懐に突撃し、希望の光で出来た刀身で合体ザマスの身体を突き刺した。
合体ザマス「ぎゃああああああああああっ!!!!?」
邪神の悲鳴がこの世界に響き渡る。
さらに合体ザマスを突き刺したまま大剣を上に持ち上げて天に掲げると、トランクス(未来)は文字通り力の全てを解放してドーム状の光に包まれる。
それは、この世界で不完全体のセルを倒した際に使った必殺技と、同じものだった。
違う点があるとすれば、今度のは希望の大剣を伝って技を撃ち出す事――。
そして――、あの時トランクス(未来)が撃ったものよりも、桁外れに威力が高いという事だ。
トランクス(未来)「完全に消え去ってしまえええええええええええええええええええ!!!!!!」
絶望を覆す戦いに終止符を打つ為に、希望の勇者トランクス(未来)は全身・全霊・全力・全開でエネルギーを上空へ撃ち出す「ヒートドームアタック」を発射した。
光の剣「ホープソード」を伝って撃つ事で、体内にエネルギーを直接叩き込ませ、流し込んで充満させつつ、合体ザマスを抉りながら空へと撃ち上げる。
合体ザマス「ぐわああああああああああっ!!!!!」
絶叫を叫ぶ合体ザマスは抵抗も出来ず、まるでこの地球から追い出されるかのように、大地からどんどん離されていく。
100m、200m、1000mと―――、光の柱は延々と伸び続ける。
そして遂に、合体ザマスは地表から約100Km以上――大気圏で酸素がギリギリある高度まで連れて来られた。
最後の一人にして、分裂前のオリジナル合体ザマスに相当する存在なだけあって、意外と持ち堪えているが、それも長くはないだろう。
下を見下ろせば夜の暗闇に包まれた青く丸い地球が、上を見上げれば無限の闇の世界たる宇宙が広がっているが、そこには合体ザマス以外にも存在する者達がいた。
超サイヤ人ブルー・潜在能力解放の孫悟飯(未来)
超サイヤ人ブルー進化・界王拳のベジット
同じく超サイヤ人ブルー進化・界王拳のゴジータ(超)
最強の邪悪龍・超一星龍
そして――超サイヤ人4・ゴジータ(GT)
いつの間にか撃ち上げられる合体ザマスに先回りして、大気圏ギリギリの高度で待機していた戦士達。
彼等もまた、最後にて最高最強の一撃をぶつけるべく、同じ高さまで来る間に限界まで気を高めていた。
悟飯(未来)は右手を開いて額の前に翳して、青き神の力と、己の潜在能力を全てそこへ集中させる。
ありったけ貯めたエネルギーを、頭上に上げた右手の中へ集約されると、押し出すように邪神に向けて放った。
悟飯(未来)「これで最後だ!!!魔閃光おおおぉぉぉーーー!!!!!」
師匠のピッコロから教わり、自身もまたトランクス(未来)に伝授させた、師から弟子へ受け継がれし魔族の技「魔閃光」を、最大火力で撃つ悟飯(未来)。
最強クラスの潜在能力を持つ彼の気功波は、撃ち上がる合体ザマスにクリーンヒットし、師匠と弟子の合体技として炸裂する。
合体ザマス「うがああああああああああっ!!!!!」
別方向から思いも寄らない追加攻撃に、肉体の消滅が始まる最後の合体ザマス。
しかし、当たり前だがこの邪神の悪行は到底これだけでは精算されない。
ベジット「行くぞ!!!界王拳っ!!!!!」
ゴジータ(超)「100倍だあああっ!!!!!」
残りの合体時間を無視して、界王拳を100倍まで倍率を上げる蒼神武双の超戦士――ベジットとゴジータ(超)。
50倍でもかなり身体がきつかったが、それが100倍ともなれば爆発的に膨れ上がったパワーと引き換えに、全身に激痛が駆け巡る。
時間短縮をなるべく抑えるクロノアのお呪いも、あっさりと破られて急速に合体時間が無くなっていく。
だが、二人はそれでも構わず100倍界王拳を使用し、自分達の全てを次の一撃に込める。
ベジット「ファイナルゥ…!!!!!」
ゴジータ(超)「ビッグバンッ…!!!!!」
ベジットは最初に「ファイナルフラッシュ」と同様に大の字に広げた後に、両手を前に出しエネルギーをフルチャージしてバチバチとスパークが迸る気弾を作り上げると、今度は「かめはめ波」と同じ構えに直す。
対してゴジータ(超)は両腕を広げながら中心にエネルギーを送り、余剰エネルギーが波紋の如く広がる大きな光球を生み出すと、光球に添えるように両手を前に突き出して発射準備を整える。
悟空(未来)とベジータ(超)、そして悟空(超)とベジータ(未来)がそれぞれの必殺技を合わせて、限界を超えたの全力を解放した。
「「かめはめ波あああぁぁぁーーーー!!!!!!」」
残りの合体時間を犠牲に、ベジットの「100倍ファイナルかめはめ波」と、ゴジータ(超)の「100倍ビッグバンかめはめ波」が、同時に炸裂する。
悟飯(未来)の「魔閃光」に続いて、金色の稲妻を巻いた青白い気功波と、水色の超特大気功波が、合体ザマスに食らいつく。
三方向からのエネルギー波が、邪神の肉体の消滅が更に加速させていく。
超一星龍「全ての邪悪龍よ!!オレに力をくれーーーーーーー!!!」
だが、まだ終わらない。
超ドラゴンボールで願いを独占し、叶えた力を悪用した合体ザマスの罪を、次元を越えて現れた最強の白き龍人が自ら裁く。
超一星龍の胸部と腹部の辺りに埋め込まれているドラゴンボールが金色に光りだすと、そこから光線が放たれて、光線の間に巨大な光球を作り上げた。
以前は禍々しく邪悪な赤い光球だったが、今度のはプラスエネルギーに満ちて金色に輝いている。
続けてエネルギーを注入しながら凝縮し、光球を少しずつ小さくしていくと、両手で抱えられるほどの大きさになる。
この恐ろしくも神秘的なエネルギー弾を、許されざる大罪を犯した愚かな邪神に向けて撃つ。
超一星龍「この世界から消えて亡くなれえええっ!!!!!」
マイナスエネルギーパワーボール改め、超一星龍の「プラスエネルギーパワーボール」が、両手で思いっ切りフルスイングして投げ飛ばされた。
願いの力を破壊し無力化する超一星龍の攻撃は凄まじく、下から、三方向から放たれるエネルギー波に加えて、接触した瞬間から合体ザマスに壮絶なダメージを与えていく。
肉体の消滅がより早くなり、身体の半分以上が光に消えて無くなっていく。
ゴジータ(GT)「終わりにしようぜ…!」
そして最後に、別次元から世界を救う為に時空を越えて現れ、必死に戦ってくれた赤猿の英雄――孫悟空(GT)と、同じく次元を越えて息子を助けに来たサイヤの王子――ベジータ(GT)。
その彼等二人が、奇跡の最強合体を果たした天下無双の究極戦士――超サイヤ人4ゴジータ(GT)が、この戦いに勝利を齎す為に更に気を高めて、限界を突破していく。
身体の表面に陽炎のように揺らめく赤熱の光を纏い、煌めく黄金に輝くオーラは赤色が混じり、その周りを青白い稲妻が迸る。
秘めたる戦闘力は、彼を頂点の遥か先の領域へと連れて行き、誰も知らない世界に立った。
超フルパワーサイヤ人4・ゴジータ(GT)である。
ゴジータ(GT)「10倍…!!100倍…!!!1000倍…!!!!」
超フルパワーサイヤ人4のゴジータ(GT)は胸の前で両手を合わせ、大きく広げながら中心にエネルギーを送ってエネルギー弾を作る。
このエネルギーの塊に、ゴジータ(GT)はさらに己の膨大な気を注入して、光球はどんどん大きくなる。
その技はもう一人の青いゴジータ(超)が撃った気功波と同じだが、明らかにパワーは彼のものよりも威力が遥かに上だろう。
それを表すように、青白い気弾から溢れる波紋の余剰エネルギーが虹色に煌めいていた。
「10倍ファイナルシャインかめはめ波」と同様に、超サイヤ人4の悟空(GT)とベジータ(GT)の姿が、同じ構えで重なる。
ゴジータ(GT)の究極の一撃が、不可能を超えて、この世界の絶望を一瞬でぶっ飛ばし、悲しみの無い奇跡の未来へと導く。
ゴジータ(GT)「ウルトラビッグバン…かめはめ波あああぁぁぁーーーー!!!!!!」
掛け声と共に、虹色のリングを通すように、超巨大で、膨大で、強大なエネルギー波が解放される。
「1000倍ウルトラビッグバンかめはめ波」
嘗て撃った「ビッグバンかめはめ波」よりも1000倍以上の威力と破壊力を誇る、超一星龍が相手でも使用する事の無かったゴジータ(GT)の大技。
しかも超フルパワーサイヤ人4の状態で放つ都合上、よりパワーが倍増している。
まさにビッグバン級のパワーで、誰が相手だろうと、宇宙が幾つあっても問答無用で無に帰す究極奥義が、合体ザマスを襲った。
合体ザマス「ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」
過去――、未来――、別次元――。
次元と時空を越えて力を合わせた容赦ない気の一斉攻撃が、合体ザマスにとどめを刺す。
消滅が急加速していき、魂すらも削られる。
即ち邪神の行き着く先の結末は、あの世へと逝く「死」ではなく、完全なる「無」である。
合体ザマス「こんなヤツらに…我の計画が……我の理想郷があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」
最期の瞬間まで、自身の敗北が認められなかった合体ザマスは、その肉体と魂も、希望の戦士達から放たれた光の中へと消えた。
力を使い切り、全員が気功波を撃ち終えるともうそこには、世界を滅ぼした邪神の姿はいなかった。
それは、この戦いに完全勝利した事だった。
またその直後に、眩しいくらいの光が地球を照らした。
いつの間にか太陽が昇り、朝を迎えたようである。
昇った太陽の光はまるで皆んなの勝利を祝い、消滅を免れた事で迎えた新しい未来を祝福してるかのように、戦士達に、地球に、そして宇宙に光を射した。
⚫激突・合体ザマスバレーボールアタック
一人の合体ザマスを「連続スーパードーナツ」で圧縮して閉じ込めたボールでバレーボールをしつつ、ボールで他の合体ザマス達にも攻撃を与えて、最後はスパイクでとどめを刺すオリジナル技。
元ネタはゴテンクスの「激突ブウブウバレーボール」で、一部要素としてブロリー(Z)の「一人用のポッド潰し」も入っている。
何処ぞのボンドルドが生み出した『カートリッジ』とは違い、身体の全てを圧縮してボールにするので肉体を削ぎ落とす必要はないのだが、圧縮された「極悪人の敵」がパラガスと同じ末路になるのは言うまでもない。
作者代行の親父ぃ「腐☆腐。貴方もどうぞ?」
⚫ゴジータ(GT)のスターダストライジング
この技は本来ゴジータ(ゼノ)の必殺技で、上から下に撃つスターダストフォールを、逆に下から上に撃つVerになって赤色したもの。
ただし、今作のゴジータ(GT)が撃ったものはソウルパニッシャーのように虹色の輝きで、しかも標的に当たるまで追尾してくる恐ろしい技。
仮面ライダーダブル(ルナトリガー)の必殺技「トリガーフルバースト」みたいな技だと思えば分かりやすい。
⚫10倍ファイナルシャインかめはめ波
今作のオリジナル技。
「10倍かめはめ波」と「ファイナルシャインアタック」の合体必殺技であり、ヒーローズ出自の「ファイナルシャインかめはめ波」の強化版。
赤と緑の強力な気功波なので、GT組のイメージカラーに合った最強必殺技ですが、ゴジータ(GT)からしてみれば数ある合体技のバリエーションの一つに過ぎない。
⚫超サイヤ人怒り・元気過剰吸収
原作アニメ版の超の未来トランクス編ラストで、トランクス(未来)が青い光のオーラを纏った状態に相当する形態ですが、アレよりもさらに多くの元気を取り込んだ形態。
青と金のオーラから青一色のオーラになり、青い風のようなエフェクトを纏っている。
髪色は変わらず金髪なのだが、纏うオーラの光でやや青みがかったような感じになっています。
この姿になったトランクス(未来)は、闘志と心が折れない限りエネルギー切れすることなく、メンタルの好調や感情の高ぶりに共鳴して無限に戦闘力を高める事が出来る超チート性能。
ただし、逆に言えば心が折れかかっているとすぐにエネルギー切れを起こすし、マイナスの感情を持つと低下して本来の超パワーが発揮されないだけでなく、下手すれば格下の形態に負けるくらいに弱くなる事もある。
手に持つ希望の大剣「ホープソード」には、次元と時空を越えて集まった膨大な元気のエネルギーが宿っていて、悪しき者ほど威力が倍増する。
ザックリ説明すると、
仮面ライダー剣の「ライダーシステム」
ウルトラマンジードの「ウルティメイトファイナル」
仮面ライダーBLACK RXの「リボルケイン」
ゼルダの伝説の「マスターソード」
を、合わせたような非常にヒーロー気質の強い力なので、他の神や人間は勿論の事、他の次元のトランクスでも絶対に扱う事が出来ない。
なんで元気を吸収しただけでこんなにもチート性能を手にしたかと言うと、それは絶望に抗う全ての人々が起こした「奇跡」です(考えるな!感じろ!!)。
初期案では、トランクスのテーマ曲でもある「青い風のHOPE」から「超サイヤ人ホープ」という形態名にしようかと考えてましたが、色々考えて結局その形態名は没にしました。
⚫100倍ファイナルかめはめ波&100倍ビッグバンかめはめ波
超サイヤ人ブルー進化と、100倍界王拳を同時に発動した状態で撃つ、限界突破したベジットとゴジータ(超)の最強必殺技。
原作アニメ版の超の「ファイナルかめはめ波」よりも、文字通り100倍以上の威力を誇る。
ただしあまりに威力が高すぎて、クロノアの合体時間短縮を抑えるお呪いも破れてしまい、一気に合体時間が無くなってしまう。
⚫プラスエネルギーパワーボール
今回の邪悪龍達がプラスエネルギーで復活したため、超一星龍の大技たるパワーボールもマイナスではなく、プラスへと変換されています。
しかし、マイナスがプラスになっただけで、それ以外は元の技である「マイナスエネルギーパワーボール」と殆ど同じである。
⚫超フルパワーサイヤ人4・ゴジータ(GT)
超サイヤ人4ゴジータ(GT)のさらなる強化形態。
……まぁ、既にヒーローズのゼノ版でより上位の「限界突破」があるせいで、個人的にちょっとインパクトが少ないかもしれない……。
とはいえ、この小説における超フルパワーのゴジータ4は、もう最強とか無敵とかの言葉では言い表せないくらい強い。
⚫1000倍ウルトラビッグバンかめはめ波
今作のオリジナル技で、ゴジータ(GT)が撃つ必殺技の中ではダントツの最大最強威力を誇る。
そもそも超サイヤ人4のゴジータのビッグバンかめはめ波はバリエーション豊富で、私が分かるヤツだけでも
ビッグバンかめはめ波
ウルトラビッグバンかめはめ波
100倍ビッグバンかめはめ波
究極ビッグバンかめはめ波
そしてゼノ版やレジェンズを含めれば、
ビッグバンかめはめ波・リミットブレイク
1000倍ビッグバンかめはめ波(厳密にはライジングビッグバンかめはめ波)
……あまりにもバリエーションが多くて、もうどれが強いのか分からなくなったので、特に強そうなウルトラと1000倍に絞って、合体させました。
……しかし、これほど強大な技でも、ゴジータ(GT)が本当に全力で撃ったとは限らないかも……?
因みにラストの一斉攻撃の初期案では、
ベジットのファイナルかめはめ波
ゴジータ(超)のビッグバンかめはめ波
ゴジータ(GT)のファイナルシャインかめはめ波
と、それぞれ別々の必殺技を撃たせようとしていましたが、直前まで散々悩んだ末に「やっぱりゴジータ4と言えばビッグバンかめはめ波」だと判断し、技がやや被る形になってしまいました……。
でも後悔はしていない。
という訳で……完・全・勝・利!!!!
長かった……。
疲れた……。
でもようやくここまで来れた……!!
後はもう、エンディングに向かうだけ……。
ここまで投稿を続けられたのは全て……この小説を読んでくれた方、感想コメントを送ってくれた方、評価を付けてくれた方等、皆さんの応援があってこそです!!
本当にありがとうございます!!