GT悟空が超の未来世界を救う話 【完結】   作:ゴジロット

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 王様戦隊キングオージャー超絶おもしろれぇ……!毎回毎回、心が踊ってたまんねぇ!特にリタ様!!最高すぎる!!(失礼しました…)


 おそらく読者の皆さんは、超サイヤ人4と超サイヤ人ロゼの対決が早く見たいと思うでしょうから、邪魔なザマスの方は暫く退場させます。
 ですが、戦闘描写が陳腐すぎるせいで何度も同じような表現になってしまった事をお許しください。


※2026年7月13日〜2026年9月19日に内容を一部修正しました。主に地の文の書き加えと、登場人物のセリフを少し変更しました。


【第3話】宇宙最強の超戦士!! 超サイヤ人4大暴れ!!

 

 未来の命運を決める戦いが開始され、先ず先手を切ったのはザマスだった。ザマスは右手に気を集中させ、手の平を突き出すと同時に連続で放つ矢状の紫色の気功弾「神裂降矢」を悟空(GT)に向けて撃つ。

 過去の悟空(超)やベジータ達でも充分に通じる威力を秘めた強力な光弾が放たれるが、迫りくる弾幕を超サイヤ人4の孫悟空(GT)は全く動じずに右手だけで1つずつ丁寧に弾き飛ばした。

 悟空(GT)が注意が気弾に向けられている中、その間に超サイヤ人ロゼのゴクウブラックが右手にピンク色の気の刃「神裂斬」を形成し、一気に急接近する。

 

 

ブラック「はあぁっ!!!」

 

悟空(GT)「!!」

 

 

 僅か1mにも満たない距離まで詰めたブラックは、数多の命を奪ってきたその刃を悟空(GT)に向けて斬り掛かった。しかし悟空(GT)は表情を1つ変えず、冷静に分析すると瞬時に左手人差し指と中指で挟み、ブラックの気の刃を完全に受け止める。

 

 

ブラック「っ!? ぐっ…!!」

 

 

 たった2本の指で受け止められた事に驚くブラックは一旦離れようするが、超サイヤ人4になった悟空(GT)のあまりの怪力の前に、刃を纏ったブラックの右腕は微動だにしない。

 ブラックが必死で離れようと足掻く間に悟空(GT)はもう片方の右手で拳を作り、ブラックの腹部に非常に重たい一撃を打ち込んだ。

 

 

ブラック「がぁっ!?!?」

 

 

 ブラックの腹に強烈な拳がめり込み背中から衝撃波が突き抜ける。何があったのか頭で理解する前に、身体がくの字に曲がり、凄まじい勢いで遥か空の彼方に飛んで行ってしまった。

 

 

ブラック「ぐわあああああああああああああああ!!!!!」

 

ザマス「ブラック!? ……くっ!!」

 

 

 ブラックが遠くへ飛ばされる中、ザマスの方はもう一度、紫色の光弾を発射するが、悟空(GT)は冷静に光弾を躱しながらザマスに向かって突撃。

 そしてザマスの目の前まで接近した悟空(GT)は即座に右手を前に突き出し、至近距離から金色の気功波を撃った。

 

 

悟空(GT)「はっ!!!!」

 

ザマス「っ!!!」

 

 

 悲鳴を上げる間もなく気功波はザマスに炸裂し、上半身がまるごと爆散して吹っ飛ぶ。下半身だけの状態になったザマスの身体は、力無く仰向けに倒れた。

 

 

 

 

 一方、悟空(GT)の尋常じゃない拳の一撃によって吹っ飛ばされたブラックだが、地球を半周近く周った所でようやく止まり体制を整える。

 

 

ブラック「ぐうぅっ……チィッ!」

 

 

 即座に不死身である同志のザマスの気を感じ取り、悟空の技でもある「瞬間移動」で荒廃した都市に一瞬で戻る。すると丁度悟空(GT)の背後に運良く移動したので、ブラックは後ろから攻撃を仕掛けるが――、

 

 

ブラック「なにっ!?」

 

 

 既に殺気を感じた悟空(GT)は裏拳でそれを受け止め、瞬時に振り返りながら上段回し蹴りで反撃。ブラックは左の前腕でガードするも、悟空(GT)は攻撃の手を緩めず気弾を放つ。

 

 

ブラック「ぐっ…!!」

 

悟空(GT)「ずあぁりゃあっ!!」

 

 

 パワー重視の気弾を受けて後退するブラックを追撃するべく、更に接近していく悟空(GT)。だが、ゴクウブラックも負けじと気のオーラ噴き出すと接近して反撃を開始。

 手に生成された気の刃「神裂斬」で真一文字に斬り裂こうとしたが、なんと悟空の身体をすり抜けてしまった。

 一瞬困惑するブラックだが、すぐに目の前の悟空が幻だということに気付く。

 

 

ブラック「チッ! 残像拳か…!!」

 

悟空(GT)「こっちだ」

 

ブラック「っ!」

 

 

 真後ろから声がして、素早く振り向く際に左手の手刀で攻撃するも悟空(GT)は身をかがめて、掌底打ちと同時に衝撃波を放つ。

 ある程度吹き飛ばされるも、なんとか踏ん張ったブラックはお返しに黒い気弾を発射。

 それをジャンプで余裕に回避した悟空(GT)を確認したブラックは、上昇しながら接近に拳を繰り出す。

 

 

ブラック「はあっ!!!!」

 

悟空(GT)「はああぁっ!!!!」

 

 

 臆せず悟空(GT)もまた突撃し、互いの拳が空中でぶつかり合った。拳と拳がぶつかった瞬間、空気が揺らぐ程の凄まじい衝撃波が発生して、周りの壊れかけたビル群が崩壊する。

 拳同士のせめぎ合いは超サイヤ人4の悟空(GT)が勝り、ブラック拳を通して痛みが全身に伝っていった。

 

 

ブラック「この痛み、この腕の痺れ……クククッ、凄まじい力だ……!!」

 

 

 腕から伝わる痛みで、想像以上のパワーを悟空(GT)から感じたブラックは、己の更なる高みへ至る機会が得られたと喜び邪悪な笑みを浮かべる。

 その頃、上半身の再生が完了したザマスは身体を起こして服に付いた埃を払い、即座に戦場に復帰する。

 

 

ザマス「お…おのれ〜っ! はあっ!!!」

 

 

 不意打ちをする為に悟空(GT)の後ろから接近しながら、ザマスも右手の手刀に気を込めて刃にし、攻撃してきた。だが悟空(GT)は、拳同士のせめぎ合いの際に突き出したブラックの拳を掴むと、ブラックをザマスの方に向かって投げ飛ばし、ザマスにぶつける。

 2人共に壊れかけた高層ビルに叩きつけられ、その衝撃でビルが轟音を立てながら倒壊していった。

 

 大量の瓦礫によって生き埋めにされたブラックとザマスだが、少し間が空いてから彼等は瓦礫を掻き分けて出て来た。人間相手に遅れ取ってしまった事に苛立ったザマスは高速で迫って気の斬撃を、ブラックは斬撃と打撃を合わせた攻撃を連続で繰り出してくる。

 どの攻撃も非常に強く、特に斬撃は当たれば致命傷に成りかねない程に強力だが、悟空(GT)はそれを余裕でさばきながら紙一重で躱していく。

 何百発目かの斬撃と打撃を受け流した悟空(GT)は、ブラックには正拳突きを、ザマスにはアッパーカットをおみまいした。

 それぞれ左右に吹っ飛ばされるが、2人共にバック宙返りしてから着地して体制を整える。すぐさま攻撃に移ろうと構えるが、悟空(GT)は中腰になって両腕を胸の前でクロスする。

 

 

悟空(GT)「はあっ!!!!」

 

 

 次の瞬間、掛け声と共に悟空(GT)は両腕を開いて衝撃波を放つ「気合爆発」で追撃し、更に吹き飛ばした。繰り出された手から放った衝撃波に、幾つもビルに叩き付けられる。

 

 

ザマス「ぐぅっ……はあっ!!!!」

 

 

 凄まじい衝撃によって怯んで後方に飛ばされながらも、即座に気を練り上げて強力な気功弾の「神裂波」を撃ち出したザマス。 

 真っ直ぐ悟空(GT)に向かって飛んで行った光弾だが、悟空(GT)は全く臆する事無く手刀でブラックの方に弾き飛ばす。

 

 

ブラック「っ!?」

 

 

 同じく衝撃波で怯んでいた所に味方の気弾が飛んできたので、慌てて身体を反らして回避する。だがその隙に悟空(GT)は超スピードでブラックの懐に肘打ちをぶちかまし、瓦礫の山に叩き付ける。

 更に悟空(GT)は息つく暇もなく瞬時にザマスの方に移動して飛び蹴りを食らわせ、ザマスを建物の壁にめり込ませた。

 

 

ザマス「ま、まさか、これほどとは――!」

 

ブラック「なるほど…ヤツはトランクスや、過去の孫悟空とベジータを遥かに凌駕しているようだ……!」

 

 

 相手のあまりの強さに驚くザマスと、同じく驚いてるものの強者の登場に喜びを感じつつ冷静に判断しているブラック。

 3人は再び構えを取り、少しの間睨み合った後ほぼ同時に姿を消す。目で追えない程の高速移動をしながら空中で何度もぶつかり合い、そのたびに拳と拳のラッシュが繰り広げる。

 素人からすれば何が起きてるが先ず理解出来ず、手練れた戦士から見ればお互いの力が均衡しているようだったが――、

 

 

悟空(GT)「だりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃっ!!!!!」

 

ブラック「うぐっ!? ごハァッ!! がぁっ!⁉」

 

ザマス「ぐはっ!? ぐあっ!! ぎゃあぁっ!!!」 

 

 

 接近戦における勝負はほぼ完全に、別次元の悟空(GT)の圧勝だった。彼は超サイヤ人4で大幅に強化された超パワーと超スピードに加え、自身が長年の修業と激闘によって培われてきた抜群のセンスにより、確実に相手を追い詰めていく。

 その一方で、ブラックとザマスは防御すらままならない状態で、悟空(GT)の動きに対処しきれない上に、たとえガードしても受け止めきれなかった。

 無論だが彼等も負けじと拳と蹴り、邪悪な刃を繰り出すが、ほとんどの攻撃が紙一重で躱され、当たるかと思えば受け止められ、受け流される事で完璧に防がれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 この激しい激闘が繰り広げる中、少し遠くから見ていた過去の世界の悟空(超)とベジータ、そしてこの世界の戦士であるトランクスの3人は、別次元からやって来た孫悟空(GT)の実力を目にして、非常に驚いていた。

 

 

悟空(超)「す、凄えっ!! とんでもねぇパワーだ!! ブラックとザマスを、一方的に追い詰めてやがるぞ…!!」

 

トランクス「凄い…凄すぎる!! あれが超サイヤ人4の…別次元の悟空さんの力!!」

 

ベジータ「バカな…これほどなのか!? あっちのカカロットの力は……くっそおぉっ…!!」

 

 

 自分達の知らない未知の超サイヤ人――自分達が手に入れた神の気を纏うゴッドやブルーとは違い、大猿というサイヤ人の根本的な強味を表面化された超サイヤ人4は、その姿に恥じない凄まじい強さだ。特にベジータはたとえ別の存在とはいえ、己とライバルとの広すぎる差に驚きよりもショックと悔しさの方が大きかった。

 

 

ブルマ「トランクスー!! ベジーター!! 孫くーーん!!」

 

マイ「トランクスーー!! 悟空さーーん!! ベジータさーーん!!」

 

トランクス「…っ! 母さん!! マイ!!」

 

 

 そんな彼等の元に、大声で2人の女性が足下の悪い中、急ぎ足で駆け寄ってくる。1人は青いショートヘアで博士衣装の、トランクスの母親でベジータの妻でもある「ブルマ」と、もう1人の女性は黒髪ストレートヘアで軍服を着ており、トランクスと共に人々を守ってきた「マイ」だった。

 …因みに何方も20代くらいの見た目でかなり若く見えるが、実際のところはそれぞれ別の理由で若くなっており、実年齢は悟空(超)より上である。

 

 

マイ「っ!! トランクス、その血は…!!」

 

トランクス「大丈夫だマイ。 傷はもう治っていて、動く分には問題ない」

 

マイ「よかった……全く、心配させるんじゃないよ」

 

 

 マイはトランクスと合流してすぐ、右肩の大きな血痕を確認して血の気が引いたが、それでも五体満足の状態を見て一安心した。

 これでもし手遅れの状態であったら、仙豆どころか治療道具すらの無いこの状況だと助かる可能性は絶望的だっただろう。

 

 

シン「悟空さん! ベジータさん! トランクスさん!」

 

悟空(超)「界王神様!!」

 

シン「良かった! 皆さんご無事で何よりです!」

 

 

 更に彼女達の他に、瞬間移動の「カイカイ」でこの場に来た2人の人物――第7宇宙の東の界王神「シン」と、そしてシンよりも年老いた第10宇宙の界王神「ゴワス」も現れた。

 そしてゴワスは戦士達に駆け寄って早々、トランクスに深く頭を下げてひたすら謝った。

 

 

ゴワス「皆さん、本当に申し訳ない…! 我が弟子であるザマスがあのようになってしまったのは、他でもないこの私の責任だ。 特にトランクスよ、貴方にはどう詫びればよいか……」

 

トランクス「…いえ、ゴワス様。 ザマスの事はともかく、貴方が頭を下げる必要は……」

 

ゴワス「しかし、私はザマスの心情に寄り添う事をしなかった為に、このような悲劇が生まれ、未来に来ても説得する事もで出来なかった…! 私は、界王神失格だ…!!」

 

 

 善良な人間のトランクスはゴワスに非はないと言うが、本人は変わらず謝り続ける。

 今思えば孫悟空(超)との手合わせや、ババリ星人の観察時に気づくべきだった。「神は人間を見守る存在」だとそのようにザマスに教えてきたが、彼の強すぎる正義感を止める事が出来なかったどころか、ザマスはトランクスに罪を擦り付ける事までしでかした。

 己の教育を誤ったせいで歪んだザマスにより、心優しき1人の青年をボロボロになるまで身体と心を追い詰めてしまった事に、申し訳ない気持ちでいっぱいなゴワスはただ頭を下げるしかなかった。

 一先ず謝罪し続けるゴワスを一旦止め、状況を掴めてないブルマとマイが説明を求める。

 

 

ブルマ「…ねぇベジータ、孫君、今は一体何がどうなってるの? いきなり空が黄金に光ったから、何事かと思ったわよ」

 

マイ「そうよ。 見た感じ誰かがブラック達と戦ってるようだけど、一体誰か戦っているんだい?」

 

トランクス「…正直、オレも突然の事で少し混乱しているんですが、順を追って説明します。 実は――」

 

 

 気持ちを整理して、トランクスは今まで起きた状況を仲間達に説明する。

 自分を含め皆殺られてしまいそうになった時、突如として上空の裂け目から尻尾の生えた孫悟空と瓜二つの子供が現れた事。その子供は別の並行世界ではなく、別次元の未来から来た孫悟空本人だという事。

 そして今、別次元の悟空(GT)は大猿の力を引き出して変身した超サイヤ人4という変身を遂げて、超サイヤ人ロゼのゴクウブラックとザマスに戦いを挑み圧倒している事―――それを噛み砕いて分かりやすく話した。

 

 

ブルマ「別次元から来た孫君だなんて……もしそれが本当なら、今まで仮説と言われてきた多次元宇宙論…『マルチバース』の存在は事実のようね」

 

悟空(超)「……なぁブルマ、こんな時に言うのもなんだけんど、『別次元』ってなんだ? 『並行世界』とどう違うんだ?」

 

ブルマ「えっ? う~ん、難しい質問ね……簡単に言えば、『並行世界』は何処かで分岐した似て非なる世界で、『別次元』は根本的に独立した全く別の世界よ」

 

悟空(超)「……?? すまねぇ、なんかで例えてくんねぇか?オラ全然分かんねぇぞ……」

 

ブルマ「じゃあ『植物の木』で例えるわ。 樹木は幾つも枝分かれしてその先に葉っぱや木の実が出来るでしょ? 並行世界を葉っぱや木の実だとして、枝を辿って行けば1本の樹木になる…つまり、同じ世界になるわ。 いわば並行世界は、過去に行くほど同じ世界になるのよ。 この世界も、アンタがナメック星でフリーザと戦ったところまでは同じなんだから」

 

悟空(超)「じゃあ別次元っちゅうのは?」

 

ブルマ「別次元は言ってしまえば別の木よ。 種類も、枝分かれの仕方も、葉っぱや木の実も全く違う……リンゴの木とミカンの木ぐらいね。 ほら、前に宇宙が12個あるって言ってたでしょ? アレと似たようなものよ。 並行世界と違って『時間』じゃなく『空間』に関わるから、タイムマシンでは行けないわ」

 

悟空(超)「う~ん……まだちょっと分かんねぇけんど、そうゆう事か。 んで、さっき言ってたなんとか宇宙って言うのはなんだ?」

 

ブルマ「多次元宇宙論と言って、別名『マルチバース』。 別次元は泡粒のように無限に存在するって事よ。 少しだけ違う世界や、全く同じ世界もあれば、私達が存在しない世界……もしかしたらアンタ達の戦いが、漫画やアニメになっている世界なんかがあっても不思議じゃないわ」

 

 

 長く説明し終えたブルマ達に突如、轟音が彼等の所まで響き渡る。一同が音のした方向に目を向けると、砂煙の中からよろけているゴクウブラックと、衝撃波で木っ端微塵になったザマス、そしてそれを見下ろす宇宙最強の戦士――赤猿の英雄こと超サイヤ人4の悟空(GT)がいた。

 

 

ブルマ「……本当にアレが、もう1人の孫君なのよね? 髪どころか姿まで変わって……確かに凄い強そうな見た目をしてるわね…」

 

悟空(超)「そういやブルマは、オラが大猿になったのって知ってるんだっけか?」

 

ブルマ「そうよ! 昔チビだったアンタがいきなり大猿になって暴れて、あの時ヤムチャが尻尾を切らなかったら私、踏んづけられてたかも知れないのよ!?」

 

マイ「うっ…!? なんだか、昔のトラウマが………」

 

 

 ブルマやマイのような一般人からすれば、色を変えただけにしか見えない超サイヤ人ゴッドや超サイヤ人ブルーよりも、姿が大きく変わる超サイヤ人4の方が強そうに見える。

 それは見た目のインパクトもそうだが、かつて実際に大猿化した悟空に襲われた経験上、あの恐ろしい力と超サイヤ人が合わされば、そりゃあ強い筈だと納得できたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 鋭く正確な怒涛の「メテオラッシュ」で完全に自身のペースに持ち込んだ悟空(GT)は、最後に金色のオーラを纏った正拳「超神撃拳」でブラックの顔面を殴り飛ばし、半壊したビルに叩きつける。

 そして左手人差し指と中指を立ててピストル状にし、狙い定めるようにザマスに向けて構えた直後、強烈な寸勁を撃ち込む「超龍閃撃」という強力な一撃でザマスを吹っ飛ばした。

 凄まじい威力だったが、すぐに何事も無かったかのように身体を再生したザマスが再び現れる。

 

 

ザマス「フフフフ……無駄だ。 私は不死身…キサマがどれだけ強かろうと、私は決して滅びる事は無い!」

 

悟空(GT)「…そういや、そうだったな。 オメェは死ねないんだったな」

 

ザマス「そうだ! これぞ…神っ!! この私に相応しい…最高の肉体っ!!キサマは戦いを挑んだ時点で、既に敗北は決定事項なのだ!!」

 

 

 超ドラゴンボールで叶えられた願いの力は凄まじく、それこそ同じ様な再生能力を持つセルや魔人ブウとは次元が違う。ザマスの叶えた不死身の肉体は、たとえ肉体がバラバラになろうと跡形も無く消し飛ばされたとしても蘇り、病気や寿命で死ぬ事も無く、オマケに体力やエネルギーは無尽蔵になっている。

 その為ザマスはどれだけ相手が強かったとしても、いずれ力を使い切るのを待てば相手は勝手に自滅すると考え、自分が負ける事は絶対に無いと自信を持っていた。

 ――だが悟空(GT)はニヒルな笑みを浮かべて、自身の敗北を否定する。

 

 

悟空(GT)「……いや、不死身でも倒す方法はあるぜ?」

 

ザマス「…は? 何を言っている。 倒せないから不死身なのだ。 そんな事も分からないのか?下等な人間よ…」

 

悟空(GT)「…自分が叶えた不死身で後悔するんだな」

 

ザマス「ほざけぇっ!!」

 

 

 再び気の刃を作り出したザマスは、先ほどよりも気を集中させ、刀身はより長く、刃はより鋭く強力なものになっていく。ブラックもこの気の刃を使っている辺り、おそらくどの世界でもザマス使う得意技なのだろう。

 

 

ザマス「裁きを…受けるがいいぃぃーーーー!!!!」

 

 

 気を纏いながら相手に突進し、真っ二つに斬りつけるザマスの大技――「瞬神裂斬」を繰り出す。振り下ろす際に空間が一時的に斬れ、景色にズレが発生するレベルで強力だったが、当たる直前で悟空(GT)は姿を消した。

 

 

ザマス「くっ…! 何処に行った!!」

 

 

 建物の影など辺りを見回すが何処にも悟空(GT)の姿は無く、速すぎるスピードで見えないのではなくて、完全に消えていた。ザマスも気の探知能力は持っているが、超サイヤ人4の巨大すぎる気は力量を測るだけでなく、探知能力すらも麻痺させていた為に、自らの視覚で相手を捕らえる事を余儀なくされてしまった。

 やがて彼方此方を見渡して探しているザマスに、上空から青白い光(・・・・)が照らし始める。

 

 

ザマス「っ!! 上かっ!!」

 

 

 異変に気づいたザマスは空を見上げると、遥か彼方に移動した悟空(GT)が「かめはめ波」の発射準備を整えていた。すぐさま「神裂波」で撃ち落とそうとするが、その前に悟空(GT)が一瞬でザマスの懐の近くに「瞬間移動」して目の前に現れた。

 

 

ザマス「なっ!?」

 

悟空(GT)「波ああああぁぁぁぁぁぁーーーーーっ!!!!!」

 

 

 突き出された両腕と共に、ゼロ距離で放たれた超強力な気功波「瞬間移動かめはめ波」により、ザマスはあっという間に閃光の中に呑み込まれた。ザマスを飲み込んだ強大なエネルギーはそのまま大気圏を突破し、宇宙の彼方へと飛んで行く。

 

 

ザマス「こ……こんなものっ………!」

 

 

 「瞬間移動かめはめ波」によって破壊と再生を繰り返しながら、宇宙空間を超高速で飛ばされるザマス。至近距離から喰らった為に身体の半分以上を失っていたが、それでも消滅する事は決して無いので、邪悪に満ちたその心には余裕があった。

 たとえ宇宙の果てまで飛ばされたとしても、界王神が使う惑星間を自由に瞬間移動できる「カイカイ」ですぐに戻ってこれると、完全に楽観視していた。

 

 

 

 

 

 だが、そんな事を考えている内に背後が次第に明るく、そして猛烈に熱くなっている事に気が付いた。

 

 

 

 

 

ザマス「なっ!? アレは――!!!」

 

 

 ザマスを巻き込んだエネルギー波の行き先にあったもの、それは灼熱に燃える恒星にして宇宙を照らす光――「太陽」だった。迫る太陽を目にしたザマスは、ここでようやく悟空(GT)のやろうとしている事が分かり、気功波からの脱出を図るが時既に遅し。

 強大な青白いエネルギーは更にその勢いを増し、既にザマスの力だけでは抜け出すことが不可能になっていた。

 そして一切の抵抗も出来ぬまま、ザマスは太陽の中心へと落ちて行った。

 

 

ザマス「ぎゃあああああああああああああああ!!!!!」

 

 

 表面温度で摂氏6000℃、コロナと呼ばれる大気層で100万℃、縁から発生するプロミネンスで1万℃、そして中心核で1600万℃という猛烈な炎により、その身を焼かれる。それでも藻掻いて脱出しようとするも、太陽の表面上の重力は地球の約28倍程度だが中心核に近付くに連れてどんどん増していき、最大約33万倍の重力がザマスの動きを封じる。

 

 血液が沸騰し、臓器が破裂、皮膚がただれていくが、すぐさま再生が始まる。しかし、不死身の肉体を持つが故に再生が始まると同時に肉体が焼かれて消滅する。

 

焼かれたと同時に、再生する――。

再生したと同時に、焼かれて消滅する――。

焼かれたと同時に、再生する――。

再生したと同時に、焼かれて消滅する――。

 

 肉体が消滅と再生を無限に繰り返していくが、やがて少しずつ消滅が再生を上回り始め、思考がままならないままザマスは灼熱地獄に消えて行った。

 

 

悟空(GT)「オメェは永遠に太陽に焼かれながら、ずっと罪を償い続けるんだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 悟空(GT)の機転により不死身のザマスが太陽に落ちた瞬間は、遠くから見ていた他の者達も確認していた。

 

 

トランクス「や、やった…! ザマスが……不死身のザマスが倒された!!」

 

ブルマ「そっか! いくら不死身でも太陽に落としちゃえば、超重力の中でほぼ永久的に破壊と再生の地獄に閉じ込める事が出来る……考えたわね!」

 

悟空(超)「魔封波を使わねぇでザマスをやっつけちまうなんて……! あっちのオラ、やっぱとんでもねぇヤツだ!!」

 

ベジータ「チッ! あの野郎…オレ達でも思い付かなかった事を平然とやりやがって……!」

 

マイ「凄い!! もしかしたら、勝てるかもしれない!!」

 

 

 トランクスとマイは不死身のザマスが討たれた事に歓喜し、悟空(超)とブルマは不死身を利用した思いがけない方法に驚きを隠せなかった。それはベジータも同じだったが、不死身とはいえ自分達が何度立ち向かっても倒せなかったザマスをあっさり倒した事に舌打ちをしてしまい、素直に喜べず複雑な心境である。

 

 それでも形勢は逆転しただけでなく、散々この世界を苦しめて来た2人の邪神のうち1人が居なくなった事に変わらない。もしかしたらこの絶望的状況から一転して勝てるかもしれないと、心身共に限界だったトランクスは元気を取り戻し、再び希望を見出し始めた。

 

 

ゴワス「うむ、確かに信じられん強さだ…! 神の気ではないのに、放たれるエネルギーだけでも破壊神ラムーシ様にも匹敵……いや、それ以上かもしれん……しかし」

 

シン「……ええ、まだ脅威的な戦闘力を持ったブラックがいます。 依然として油断はできません」

 

 

 しかし、2人の界王神達はまだ安心出来ておらず、まだこの騒動を引き起こした黒幕のゴクウブラックは生きている。ザマスと違って不死身ではないので理論上倒せない敵ではないが、彼の戦闘力はザマスは勿論の事、超サイヤ人ブルーの悟空(超)やベジータを凌駕している。

 過去のベジータが再戦の為に精神と時の部屋で修行し直して実力を上げても尚、ブラックはそれを上回るほどに成長していった。

 

 やがて砂煙と瓦礫の中からおぼつかない足取りでありながら、邪悪な笑みを浮かべる超サイヤ人ロゼのゴクウブラックが現れた。

 

 

ブラック「くっ…! ま、まさか……ヤツをあのような形で葬るとは……ククク……流石だ別次元の孫悟空よ、素晴らしい強さだ! オレの知る孫悟空よりも数十倍以上!いや最早…破壊神の域にすら達している!」

 

悟空(GT)「オレの拳をまともに喰らってもまだ立てるとはな……仮にオメェが良いヤツだったら1人の武道家として、素直に楽しい勝負が出来てただろうな」

 

ブラック「フフフフフッ……オレは楽しくて仕方ないくらいだ。 何せ…オマエから受けた痛みが、オレをより強くしてくれるのだからな…! はああああああああああ!!!!!」

 

 

 雄叫びと共にブラックの邪悪なオーラに感じる気が、戦う前よりも更に大きく、そして強大になっていた。「痛みが強くする」と自負する通り、彼は戦いが長引く程にどんどん強くなる。

 理由は、ブラックはサイヤ人の「死の淵より復活した際に戦闘力が上昇する特性」を、何らかの方法でダメージを回復する手立て無しにこの特性を発動させることにより、短期間で孫悟空(超)を凌ぐ異常な成長力を獲得していたのだった。

 

 

悟空(GT)「これがダメージを受ける度に強くなる力か……前に戦った19号や超17号みてぇなエネルギーを吸収して強くなるのとは、また勝手が違うな」

 

ブラック「これが神と人間の差……わざわざ死の淵まで追い詰める必要もなく、サイヤ人の特性を引き出す……神だからこそ出来る力だ」

 

悟空(GT)「その力は、あくまでオマケでしかねぇ。 本当の強さってもんは…自力で鍛えて技を磨くから意味があるんだ。 そんなもんばっかに頼って強くなっても、オレは全然嬉しくねぇ!」

 

ブラック「…フンッ、このような素晴らしい肉体を持て余すとは…やはりオマエは罪深い存在だ。 この身体はオレが扱うのに限る。それを証明してやろう…!」

 

 

 この肉体は人間ではなく神が持つべきものだと――砂埃を払ったブラックはそれを分かりやすく証明すべく両手を右腰辺りに引き、鳥の嘴のように指をたわめながら合わせた構えを取る。それはどの世界の悟空もよく知る必殺技――体内の潜在エネルギーの「気」を突き出した掌から放出する気功波の一種「かめはめ波」だ。

 

 

悟空(GT)「…よし! 本場のかめはめ波を見せてやる!!」

 

 

 その挑発にあえて乗り、悟空(GT)も地上に降りて同じように構える。本来の開発者である「武天老師(亀仙人のじっちゃん)」の技を見様見真似で成功させ、以後、数多の戦士達相手に最後まで使ってきた得意の必殺技だ。

 

 

悟空(GT)「かぁ〜……!!」

 

 

 お互いそれぞれ黄金のオーラと黒みがかったピンクのオーラを纏い、パワーを極限まで高める。

 

 

ブラック「めぇ〜……!!」

 

 

 高めた力を腕に集中させ、ブラックは内側が黒で外側がピンク光を、悟空は青白い光を合わせた両手の中に宿す。

 

 

悟空(GT)「はぁ~……!!」

 

 

 さらにエネルギーを集め、光は徐々に膨張していき、砲丸サイズの光球が完成。

 

 

 ブラック「めぇ〜……!!」

 

 

 それでも高まるエネルギーはとどまるところを知らず、光球はバチバチとイナズマが発生し、発射準備が完了した。

 

 

 

 

そして――、

 

 

 

 

「「波あああああぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!!」」

 

 

 二人は全く同じタイミングで、両手首をつけながら前に突き出し、体内の潜在エネルギーを放出した。

 超サイヤ人4孫悟空(GT)の青白い「超かめはめ波」と、超サイヤ人ロゼゴクウブラックのピンク色の「超ブラックかめはめ波」――放たれた2つの極太ビームは直線上のあらゆる障害物を諸共せずに進んで行き、激しく激突した。

 しかし僅かにせめぎ合った後、一気に青白いかめはめ波が押し切った。

 

 

悟空(GT)「はああああああああああああああああ!!!!!」

 

ブラック「ぐっ…!! うわああああああああああ!!!!!」

 

 

 想像以上のパワーとエネルギー量に、ブラックの目が見開いて驚愕する。受け止めて押し返そうとしたブラックだが、着弾と同時に超巨大な光のドームが発生し、ブラックはその光の中に呑み込まれていった。

 

 

悟空(GT)「………………」

 

 

 悟空(GT)は自身が放つ金色のオーラを消し、直径数十mはある光のドームを黙って見つめる。やがて光は徐々に収まり、ブラックを呑み込んだドームが小さくなっていく。

 気功波の着弾地点を注視すると、巨大なクレーターの中心に薄紅色をした球体状のエネルギーバリアを貼り、「超かめはめ波」を耐え切ったブラックが居た。

 

 

ブラック「はぁっ、はぁっ……今のは危なかった。 欲張ってあのまま受け続けていたら、流石のオレも肉体が耐え切れず消滅していたかもしれん……だがっ!!」

 

 

 息を切らしつつも、己の目論み通り気功波に耐えブラックはバリアを解き、自身の肉体を確認する。そして先ほどよりも更にエネルギーが高まった事を確信し、邪悪な笑みを浮かべて叫んだ。

 

 

ブラック「感謝するぞ孫悟空! キサマのおかげでオレはより気高く、より美しく、より至高で、より孤高の存在になった!」

 

悟空(GT)「やっぱそうか。 オメェ、コレを狙ってワザとかめはめ波を受けたな? 身体をギリギリまで追い込んで、更に強くなる為に…」

 

ブラック「言った筈だ! “この身体はオレが扱うのに限る。それを証明してやろう”とな。……褒美にその真髄を、真っ先にオマエに見せてやるっ!!」

 

 

 ブラックは超サイヤ人ロゼ特有の黒みがかったピンクのオーラを纏い、気を集中し始める。

 穏やかになびくオーラは徐々に大きく激しく溢れ出し、邪悪ながらもクリアで質の高い神の気はより純度が高まって高濃度になっていく。

 

 

ブラック「はあああああああああああ………!!!!!」

 

悟空(GT)(っ! …雰囲気が変わった? …何か起きる!!)

 

 

 ブラックに起きた変化を瞬時に察知した悟空(GT)には、額に一汗流れ緊張が高まる。更に神の気の純度が高まっていくと、それに共鳴するかの如く逆立った薄紅色の髪が輝き、色がどんどん濃くなっていく。

 

 

ブラック「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

 

 

 雄叫びと共に上空の暗雲から雷が落ちてブラックに当たった瞬間、落雷の光と眩いピンクの光で、辺り一帯が支配される。まるで神々の怒りを表してるかのような、美しくも畏怖の念を感じさせる光景だ。

 そして光の中から、さらなる進化を遂げたゴクウブラックが現れた。

 

 

ブラック「…この姿を拝める事を光栄に思え、孫悟空!」

 

 

 変身を完了したブラックの容姿は見た目は超サイヤ人ロゼの時とあまり変わっていないが、よく見ると細かい部分が変化している。逆立った髪は少しボリュームアップして尖っており、髪色は薄紅色よりも更に濃いマゼンタ色、瞳は髪と同様にマゼンタ色に黒の瞳孔が現れて輝いていた。

 また大人の孫悟空よりやや細みだった体つきが、筋骨隆々になって本家の悟空と変わらないくらいガッシリした体格をしている。

 更に纏うオーラは内側が鮮やかなマゼンタカラーで、それを覆うように外側は漆黒になっていた。

 

 

ブラック「美しい……想像を超える輝きだっ! オマエ達のセンスに合わせて名付けるとしたら……そう、進化(・・)……『超サイヤ人ロゼ進化』と言うべきか…!」

 

 

 その美しい輝きを纏う己の姿に見惚れるブラックは、この新たな力を自慢気に命名する。

 正義の執行者たる暗黒の神が人間への怒りで限界を超えた時、その輝きがさらなる進化を遂げた神の戦士。

 

真の気高き美しさの頂点
「超サイヤ人ロゼ進化」

 

 今までの超サイヤ人ロゼを遥かに凌駕する力を我が身に集約させ、限界突破する事で文字通り進化した形態。攻撃・防御・スピードなど全能力が、元の超サイヤ人ロゼとは比べ物にならない程に大幅にパワーアップを遂げている。

 ――本来ならこの変身は存在せず、後の未来においてベジータが類似した形態(超サイヤ人ブルー・進化)になるが、ブラックがこの域に達する事は決して無かった。しかし、過去の悟空(超)を凌駕する実力を持った別次元の悟空(GT)との戦闘で、想像を超えるダメージを受けた事が原因となり、この変身に至ってしまったのだ。

 

 

ベジータ「な、何だあの変身は…!? ス…超サイヤ人ロゼ進化だと…!?」

 

ゴワス「な、なんと言うことだ……!」

 

トランクス「そんな……ブラックが、更にパワーアップするなんて……!」

 

マイ「嘘でしょ…!? まだ強くなるって言うの!?」

 

ブルマ「ちょっと、そっちの孫君!! どうするのよ!!! 倒すどころか、余計に強くなったじゃない!!!」

 

 

 この世界のトランクスとマイは、もう自分達ではどうやっても対処不可能レベルになってしまった事にまた絶望しそうになる。過去の世界から来たベジータ達はその圧倒的なエネルギーを感じ取り驚愕し、ブルマは更にヤバい状況になった事に対し悟空(GT)に文句を叫ぶ。

 

 

悟空(超)「なんてヤツだ……! それにこのとてつもねぇパワーは……もしかしたらアイツ、ビルス様を超えたかもしれねぇ……!!」

 

シン「えっ、ビルス様を超えた…!? そんなまさか…!!」

 

 

 そして悟空(超)の漏らした言葉を聞いたシンは、にわかに信じられ無かった。今のブラックが破壊神ビルスを超えたかもしれないなんて、そんな事天地がひっくり返してもあってほしくないが、彼の言っている事は大きく間違っていない。

 実際に破壊神の中でも武術に長けているビルスを超えたかは分からないが、今のブラックは後に悟空(超)が戦うことになるジレンやブロリー(超)に匹敵する強さになっており、少なくとも破壊神レベルの領域に到達しているのは間違いなかった。

 

 

ブラック「あぁ、なんて素晴らしいんだ! オレの強さは! 気高さは! 無数に散らばる惑星の神も、東西南北の界王も、そして12の宇宙の界王神や、破壊神すらも超えてしまった!! もう…誰もオレを倒す事はできん!! 真の宇宙最強の神となったのだっ!!!」

 

 

 己の理解すらも超える自分自身の強さに、ブラックの気分は最高潮だった。人間0計画を実行するにおいて、最も警戒していた破壊神をも超えてるかもしれない強さとなった今、もう命を共有している弱い方の界王神をコソコソと殺す必要も無い。

 この世界の人間を全て滅ぼし他の並行世界でも計画を実行する際、例え破壊神と戦う事になっても負ける心配は無かった。

 そんな事を考えているブラックに、悟空(GT)は何気ない1つの疑問を投げかける。

 

 

悟空(GT)「…………なぁ、1つ聞いていいか?」

 

ブラック「どうした? この孤高の姿になる方法が知りたいか? 生憎、コレは人間には決して立ち入れない神ならではの変身でね…」

 

悟空(GT)「いやそうじゃなくて……『ロゼ』ってどうゆう意味だ? 『ピンク』じゃねえのか?」

 

 

 本当に何気ない、この戦いに直接関係ない質問が来てブラックはらしくなくズッコケた。偶に空気の読めない事を言う辺り、住む次元や変身が異なってもそこは変わらず孫悟空だった。

 

 

ブラック「そ、そんなダサいネーミング付けられるかっ!! ロゼは『薔薇色』という意味で、同じピンクだ!!」

 

悟空(GT)「さっき“オマエ達のセンスに合わせて”って言ったくせに…」

 

ブラック「黙れっ!! 人間ごときが、神であるオレが付けた名に口出しするな!!!」

 

 

 地味に言われたくない事を、悟空(GT)に言われてしまい調子が狂わされるブラック。実際、悟空(超)達が最初に未来に来る前、ブラックは初めて超サイヤ人ロゼになった時、名を付けるのにかなり悩んでいたらしい。

 高貴の神を名乗る者としてピンクはカッコ悪すぎて論外、ローズやマゼンタではしっくりこず、オーラが紫っぽいのでバイオレットという案もあったが、髪色と合ってないので却下。ブラック及びザマスも長い時間を生きた神なので、どの次元の悟空よりも遥かに知識はあるが、逆にその膨大な知識が災いしてロゼの名が付くのはベジータ達にお披露目する直前だったのは別の話。

 そんな悟空(GT)の言葉に調子を取り乱したブラックだったが、すぐに気を取り直して戦闘態勢に入る。

 

 

ブラック「さ、さぁ……第2ラウンドといこうか……! オレの輝きの前に、徒花と散るがいい!!」

 

悟空(GT)「フフフッ……望むところだっ! だが……勝つのはオレだっ!!!」

 

ブラック「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

 凄まじい邪気を含んだ神の気を噴き出す超サイヤ人ロゼ進化のゴクウブラックは、助走を付けながら突撃する。

 

 

悟空(GT)「だああああありゃあああああああああ!!!!!」

 

 

 超サイヤ人4孫悟空(GT)も、同じように助走を付けて突撃し、互いの拳が激突しあった。果たして悟空(GT)は、このさらなる進化を遂げた絶望に勝つことは出来るのだろうか。

 

 

 

《TO BE CONTINUED》





●超サイヤ人ロゼ進化

 今作のオリジナル形態。原理は原作の超のベジータが力の大会で変身した「超サイヤ人ゴッドSS・進化(超サイヤ人ブルー進化)」と同じなので、実質ブルー進化の色違い。
 容姿は通常のロゼをベースに「超サイヤ人第2段階」のように髪の毛がボリュームアップしており、やや細身だったゴクウブラックの身体つきは大人の悟空と変わらないくらいガッシリしている。更にオーラや髪の色も濃いマゼンタ色に変化して、瞳も黒い瞳孔が開いたマゼンタ色になってキラキラしている。
 第3話時点の戦闘力は単純な実力では破壊神の平均値を超えており、フルパワーのジレンやブロリー(超)の超サイヤ人フルパワーに匹敵する(という事にしてください)
 しかし、超では後の内容とかでビルスの強さが(メタ的な意味で)戦う描写なしに随時更新されているので、本当にビルスを超えてるかは不明。

 因みに『スーパードラゴンボールヒーローズ』ではロゼの派生形態として――、

超サイヤ人ロゼ2
超サイヤ人ロゼ3
超サイヤ人ロゼフルパワー(そこは4じゃないんかい)

 ――が登場いるが、たぶんあれば付けている仮面の影響で変異したものだと思うので、たぶんこっちが正当(?)な進化です。




●多次元宇宙「マルチバース」

 これはどのドラゴンボールシリーズにも存在しない設定で、この設定自体はウルトラシリーズから引用しています。
 「現在、自分が存在している宇宙とは別の宇宙(別の世界)が複数存在する」とする多次元宇宙(マルチバース)という理論で――、

原作漫画の次元宇宙
ドラゴンボールGTの次元宇宙、
ドラゴンボール超の次元宇宙(※超の場合は12の宇宙を含め、まとめて1つの次元宇宙という事にしてます)
ドラゴンボールが漫画やアニメになっている私達の次元宇宙等々…

 このように様々な世界が無数に存在し、それぞれの世界は壁を挟んで隣り合っている。
 此等の次元宇宙はお互い基本的に干渉不可能であり、天使やタイムマシンでも移動出来ない(全王に関しては分からない)が、ゲームに登場する時の界王神は「終わりと始まりの書」という巻物を通じて干渉が出来る。





 深刻な文章力を補う為に、ゲームなど技(又は技名)を使わせる事をご了承ください。
 次回についてですが、元々想定していた内容を一部除いて書き直す必要があるので……もし投稿できるとしたら、ナメック星の爆発よりも時間がかかりそうです。

完結するまでモチベーションが保たないかも……。

ちなみにグリッドマンを見てみた。超最高だった。
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