GT悟空が超の未来世界を救う話 【完結】   作:ゴジロット

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※2026年7月13日〜2026年9月19日に内容を一部修正しました。主に地の文の書き加えと、登場人物のセリフを少し変更しました。


【第6話】並び立つ2人の孫悟空 撃ち抜け! 必殺の合体超かめはめ波!!

 

 

ザマス「はっ!!! せいっ!!!」

 

 

 ザマスは右手に作り上げた紫色の刃「神裂斬」で連続突きを繰り出していくが、悟空(GT)は最低限に身体を左右に傾けて回避し、避け切れない時は攻撃を外側に受け流して躱していく。

 

 

悟空(GT)「今更そんな技、もうオレには通用しねぇぞ!!」

 

ザマス「ぬう…! おのれ人間如きが……!!」

 

 

 更に左手にも同様の刃を形成して目にも止まらぬ早さで攻撃していくが、数十発を超える攻撃は全く当たらず余計に頭に血が上るザマス。

 元々ザマスは全宇宙で最強の界王であり、全ての宇宙の界王神を含めてもトップクラス。悟空(超)と手合わせした時はまだ発展途上だったものの、その時から第7宇宙の界王神のシンじゃ敵わない程の実力者で、やがて破壊神レベルの強さになるかもしれない可能性の伸び代があった。

 事実この未来世界のザマスは基礎戦闘力なら変身してない黒髪状態のブラックよりも上で、悟空(超)やベジータの超サイヤ人ブルーと対等に渡り合えるまでに至っていた。

 

 だが、それだけの実力を持ってしても尚、悟空(GT)には全く持って当たらない。もう彼は50歳を超える年齢にも関わらずここまで当たらないのは、単に実力の差だけではない。

 それは悟空(GT)が「一度見たり食らったりした技は通じない」という独自の特技を持っているからだ。彼は戦いや修業に関する事は忘れず頭だけでなく身体でも覚え、二度目は身体が本能的に察知して避けたり無力化させたりする事が出来る。

 子供の頃パオズ山でたった1人で生活していた影響で、一般人と比べてやや常識が欠けていたりズレた認識があるが決してバカという訳ではなく、寧ろ戦闘においてはこのように右に出る者は居ない天性の才能を持っている。

 無論だが全く当たらない訳では無く、不意打ちやどうしても避けられない場合は普通に食らったりするが、ザマスやブラックの神裂斬は既に何度も見た技なので、対処は容易かった。

 

 

悟空(GT)「だああっ!!!」

 

ザマス「ぐあああっ!!!?」

 

 

 悟空(GT)はザマスの右手の突きを左手で押さえ、右腕の肘でザマスのみぞおち辺りに肘打ちを炸裂。ザマスが怯んだ所を更に上段蹴りで蹴り飛ばし、後方へと飛ばされていく。

 

 

ブラック「はあああぁぁぁぁーーっ!!!!」

 

 

 其処へ吹っ飛ばされたザマスと入れ替わるように、今度は超サイヤ人ロゼ進化のゴクウブラックが接近。空中を飛びながら自分の周りにマゼンタ色の気の矢のようなものを無数に出現させ、それを悟空(GT)に目掛けて発射。

 彼はコレを紙一重で回避するが、飛んで来た気の矢は追尾能力があり、避けても尚しつこく追いかけて来る。

 

 

悟空(GT)「…チィッ!!」

 

 

 避けても無駄だと分かった悟空(GT)は、四方八方から向かって来る気の矢を次々と手刀で壊す。「パリンッ!!」とガラスが割れたような音と共に、明るい赤紫色の気の矢は粉々に砕け散った。

 

 しかしブラックも、アレぐらいの攻撃が通じるとは今更思っておらず、寧ろ彼の狙いは他にあった。悟空(GT)が動きを止めた瞬間の隙をついて、勢いに任せて突進しながらブラックは右手に纏わせた気の刃で突き刺そうとしてきた。

 

 

ブラック「はあっ!!!!」

 

悟空(GT)「くっ!!!」

 

 

 腹に突き刺さりそうになるが、悟空(GT)はなんとか両手で気の刃を鷲掴み、少し後退しながらも受け止めた。だがブラックは直後に左手を突き出し、至近距離から煌々と輝くエネルギー波を撃ち、悟空(GT)は閃光の中に飲み込まれていった。

 気の矢と斬撃、そして強力な気功波の合わせ技「神滅光破」が決まり、腕を組んでほくそ笑む。

 そして閃光が晴れていくと、そこには半透明の悟空(GT)の姿があって、時間差で消えた。

 

 

ブラック「何っ!?」

 

 

 どうやら気功波が当たる直前、その気一瞬で「残像拳」で回避したらしい。

 「残像拳」はすばやい動きで残像を残し相手に自分の位置を誤認させる技で、基本的に気を探知できない敵相手にしか効果が無いが、それでも不意で使われれば例え気を探知できる相手でも充分に通用する。

 

 

悟空(GT)「だあぁりゃあっ!!!!」

 

 

 そして残像が消えると同時にブラックから見て右上から悟空(GT)が強襲、上空から斜めに急降下しながらブラックに正拳突きを浴びせようとする。しかし高速で放たれたパンチは、ゴクウブラックをすり抜けてしまう。

 

 

悟空(GT)「なっ!?」

 

 

 一瞬動揺したが、すぐさま悟空(GT)はブラックも同じく「残像拳」を使ったと理解した。ブラックの行動や直前の体勢から予測して、実体がいるであろう方向に振り向く。

 

 

ブラック「引っ掛かったな!!!」

 

 

 悟空(GT)予想通りブラックは真後ろにいたが、気付いた時には既に右手に持った大鎌を振りかぶっていた。

 流石に対応が遅れてしまい、振り下ろされたブラックの「悲憤の大鎌」によって、悟空(GT)は一刀両断されてしまった。

 今度こそ確実に決まった――そう確信してニヤリと笑うブラックであったが、悟空(GT)から流血する様子は全く無い。

 真っ二つにされたと思われていた悟空(GT)は徐々に透明になっていき、まるで最初から居なかったようにまた消えてしまった。

 

 

ブラック「何だとっ!!?」

 

悟空(GT)「おりゃあっ!!!!」

 

ブラック「ぐああっ!!!!」

 

 

 まさかあの一瞬で更に残像を残したのかと、そう思った次の瞬間、真正面から頭突きと膝蹴りを浴びた後、肘で脳天を打たれてビルに叩きつけられた。ビルの屋上に激突し縦に割れるようにビルは倒壊、ブラックは崩れていくビルの瓦礫に呑み込まれてしまう。

 裏の裏のそのまた裏を読まれ、より苛立ったブラックは「爆発波」で瞬時に周りの瓦礫を吹き飛ばした。

 

 

ブラック「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ…!」

 

 

 しかし、出てきたブラックは額から玉の汗を流しながら激しく息切れをし、全身はボロボロになっている。たった数発の攻撃を受けたり、技を複数使っただけでもうバテてしまったのだ。

 

 

悟空(GT)「一気に決めてやる!!!」

 

ザマス「させんぞっ!!!」

 

悟空(GT)「何っ!? ぐああっ!!!?」

 

 

 悟空(GT)が追撃しようとするが、後ろから猛スピードで来たザマスの飛び蹴りを食らってしまい、横に吹っ飛ばされる。コンクリートにぶつかる前に悟空(GT)は受け身を取ってダメージを軽減するが、その隙にザマスがブラックに近づく。

 

 

ザマス「くっ…! 体力の消耗があまりにも早すぎる!」

 

 

 早すぎると思える程にエネルギーを消耗したブラックを見たザマスは、肩に手を置いてエネルギーを集中させる。

 

 

ザマス「はあっ!!!」

 

 

 エネルギーを集中させた手には光が宿り、それをゴクウブラックに流し込む。背中から送られて来た「復活パワー」であっという間に全身に伝わり、ブラックの気が全回復した。

 だが、それでもやはりパワーアップして強くなった様子は無い。もし「ダメージを受ける度に強くなる力」が正常に機能していれば、いずれ天使や大神官が相手でも戦える程の実力になっていた可能性があっただろう。

 そうなっていれば人間0計画はより完璧になっていたと思うと、ブラックの能力が機能しなくなった事は想像以上に痛手だとザマスは思った。

 

 

悟空(GT)「――あっ! きったねぇな〜アイツ等…! こっちは仙豆も無いってのに、ちょっと疲れただけでもう回復させやがった…!」

 

 

 せっかく削ったブラックの体力とエネルギーが、ザマスの手によって回復させられた事に気付いた悟空(GT)。このままだと戦闘を続けていても、ただのイタチごっこになって永遠に決着がつかない。

 何か策を練りながらも、向かって来た2人に対抗して悟空(GT)自身も突撃していった。

 

 

 

 

 

 

 

 再び結成されたブラックとザマスのコンビに、悟空(GT)がダメージを位どれだけ与えても回復させる思うように攻め切れず、戦闘が泥沼化していくのを見て悟空(超)はシンの方に振り向いて声をかけた。

 

 

悟空(超)「界王神様! オラ達にも復活パワーをやってくんねぇか!? なんとかしてブラックとザマスを引き離せねぇと、また回復させられちまうからさ!」

 

 

 ザマスに回復術があると判明した以上あのまま戦い続けてしまうと、また復活パワーでブラックの体力を回復させられ、いずれ別次元の悟空(GT)の方が先に力尽きてしまうと判断した悟空(超)は、自分達も戦う為に界王神のシンに「復活パワー」を要求した。

 もう仙豆が無い以上、自分達がまた戦えるようになる為には復活パワーしか方法は無く、同じ界王神なら年齢的に年寄りのゴワスは無理でも、まだまだ若いシンなら出来るだろうと思っていた。

 だがシンは何やらはバツの悪そうな表情で、悟空(超)に対し返答する。

 

 

シン「……申し訳ありません。 魔人ブウが現れる前…大界王神様の弟子だった頃や、キビトと合体してた時なら出来たんですが、今の私では……」

 

悟空(超)「えっ!? 界王神様は使えねぇのか?」

 

ゴワス「復活パワーは元々界王神をサポートする為に、ザマスのような界王神見習いや、従事する者に与えられる能力……その為に界王神に昇格すると消えてしまう」

 

悟空(超)「でも、ザマスも界王神になったらしいけど、なんでアイツは使えるんだ?」

 

ゴワス「いや、ブラックとなったザマスも、この世界のザマスも界王神用のポタラを身に付け仮昇格しただけで、正式な界王神になってはいない。 正式に界王神になるには、破壊神と生命を共有する必要がある。 故にザマスは界王神のまま、復活パワーが使えてしまうのだ」

 

 

 ザマスは界王神に仮昇格だから回復技が使えるのに、正式な界王神であるシンやゴワスは同じ事が出来ない。聞けば聞くほどザマス達に都合が良く、そして自分達にとことん不利な状況に流石の悟空(超)も途法に暮れる。

 

 

悟空(超)「そんなぁ……それじゃオラ達は、何にもしないままあっちのオラに全部任せて、ただ見てるだけしか出来ねぇのかよ……」

 

シン「すみません! こんな事になるなら、あの時ナメック星のドラゴンボールで分離せず、ギビトとの合体を維持するべきでした! そうすれば界王神のまま、ザマスと同じく復活パワーが使えたのに……!!」

 

 

 同じ界王神でありながら、復活パワーで悟空(超)達を回復させてあげられない事に、シンは本当に申し訳無い気持ちで謝罪した。

 第7宇宙と第6宇宙の戦士が集った武闘大会よりも少し前、どうしても違和感があるという理由でナメック星のドラゴンボールを使わせてもらい、元のキビトとシンに戻してもらったが、今思えば軽率な判断だったと悔やむ。

 合体した状態の「キビト界王神」のままなら、悟空(超)達ほどではないにしろ高いスタミナを活かし、時間がかかったとしても彼等を全員回復する事が出来たし、時の指輪も問題なく使えてこの世界に来れただろう。

 こんな肝心な時に彼等の役に立てないなんて、それはただの無能だ。魔人ブウの頃から成長も学習も全く出来てない事に、自分で自分を責め立てるシンだが、今度は其処へトランクスが話しかけてくる。

 

 

トランクス「あっ…あの…!」

 

シン「…? どうしましたか?」

 

トランクス「俺なっています! 界王神見習いに…!」

 

シン「えっ!? 本当ですか!? トランクスさん!」

 

トランクス「はい。 バビディを倒して魔人ブウの復活を阻止する際に、この世界の界王神様から少しだけ修業をつけてもらっていたんです」

 

ゴワス「なんと…! で、では確認しますが、その時に界王神見習いになるための儀式をお受けになりましたか!?」

 

トランクス「儀式というのは…オレの周りを丸3日くらい変な踊りを踊ったアレですか? 確かに受けました!」

 

 

 実はトランクスは以前に界王神界のゼットソードを引き抜いており、剣を上手く扱う為に界王神見習いという形で未来世界のシンとギビトに稽古をつけてもらっていた。本来ならその時だけの限定的な昇格だったが、修業が完了した直後にバビディ一味との戦いの中でシンとキビトが死亡した為、結果そのままになっていた。

 

 

シン「そう! それです!! ならばトランクスさんも、復活パワーが使える筈です!!」

 

 

 確証を持てたシンから、自分には復活パワーが使えると言われたトランクス。まだ実感がないが、超サイヤ人ブルーに変身できる悟空(超)とベジータを回復させれば、更に有利になるのは確実だろう。

 

 

トランクス「お…オレにも、復活パワーが…!? 分かりました! すぐに二人の体力を回復させて――!」

 

シン「あっ! 待ってください!」

 

 

 だが早速2人を回復しようするトランクスを、シンは慌てて止める。考えも無しに力を使う前に、「復活パワー」の注意点を彼に説明した。

 

 

シン「超サイヤ人ブルー程の体力を全回復にさせるとなると、すぐに回復出来るのは恐らく1人……今の貴方の体力も考えれば、それが限度です!」

 

 

 「復活パワー」はデンデが使う回復術と違って、対象者の力量に応じて術者自身のスタミナを必要とする。事実、嘗てキビトが悟飯にやった時もそれなりに時間と体力を消費した為、さらに強くなった今の悟空(超)とベジータを2人とも全快にさせるとなれば、いくら戦士であるトランクスでも相当のスタミナを消費するだろう。

 因みにザマスの場合、不死身の力で体力が無尽蔵になったからこそ、破壊神をも超えたブラックの体力を即座に回復させる事が出来るが、トランクスの場合はそうではない。

 既にある程度休んだので動く分には問題ないくらいに体力も戻っているが、超サイヤ人ブルーをフルパワーにまでさせるとなれば今すぐ回復させられるのは恐らく1人が限界で、休息を挟まなければトランクスの身が持たない。

 

 

トランクス「そんな……どうすれば……」

 

 

 すぐに2人とも回復させる事は出来ないと言われ、どうすればいいのか困ってしまったトランクス。父親であるベジータか、それとも悟空(超)か――何方を選ぶべきか判断が付かず悩んでいる所に、見かねたベジータがトランクスに声をかける。

 

 

ベジータ「チッ……おいトランクス、オレに構わず先にカカロットの方をやれ!」

 

トランクス「えっ…!? どうして……」

 

悟空(超)「珍しいなベジータ……本当にいいのか?」

 

ベジータ「ザマス相手ならキサマの方が戦い慣れているだろう。 キサマなら向こうのカカロットと連携して、ブラックとザマスを上手く引き離せると判断したまでだ。 これぐらいの順番は譲ってやるから、さっさとフルパワーにしてもらえ!」

 

 

 自分は構わないから先に悟空(超)を回復させるよう、珍しく順番を譲ったベジータはトランクスにそう促した。

 本当なら自分がフルパワーになってブラックをぶちのめしたかったのだが、今の自分ではブラックに勝つ事はかなり難しい。ならば、ブラックの方は別次元の悟空(GT)に任せ、ザマスには実力が近く戦い慣れている悟空(超)をぶつける事で「復活パワー」を使わせないようにするのが得策だと考えた。

 強いて本音を言えば、他にもあっちの悟空(GT)と共闘まがいはやりたくないという理由もあったが。

 

 

悟空(超)「そっか……サンキュー、ベジータ。 そんじゃトランクス、早速頼む!」

 

トランクス「はいっ! 任せてください!!」

 

シン「気を分ける要領でやってみてください! 今のトランクスさんなら、そこまで難しい事ではありません!」

 

トランクス「分かりました! やってみます!」

 

 

 先に回復させる方が決まり、シンがやり方を説明しながらトランクスは悟空(超)の背中に手を置き、ありったけのエネルギーを集中させる。エネルギーを集中させた手には光が宿り、それを悟空(超)へ流し込んだ。

 

 

トランクス「はあああぁぁぁーーーっ!!!!」

 

悟空(超)「おおっ! きたきたー!!」

 

 

 光はあっという間に悟空(超)を包み込み、背中から伝わって来たエネルギーで気と体力がどんどん回復していく。それに伴い悟空(超)も同じく元気を取り戻していき、身体から力が漲ってきた。

 

 一方、トランクスが悟空(超)をの体力を回復させている横で、ブルマは自身の着ているズボンや白衣のポケット等をまさぐっていた。

 

 

ブルマ「う〜ん……」

 

マイ「…ブルマさん? …何を探してるんですか?」

 

ブルマ「私にも何か出来ないかと思ってね……ポケットにこの状況を打開する物が無いか探してるのよ」

 

 

 戦う事は出来なくともただ見てるだけでは忍びなく、非力な自分でも出来る事が無いかと思い何か使えそうな物を探していた。

 ブラックとザマスは価値観の違いから、アンチエイジングで若さを維持している自分のお色気攻撃なんて通用しないので、それ以外の方法になる。

 

 

ブルマ「あら? 確かこれって……」

 

 

 そして白衣のポケットから取り出した「ホイポイカプセル」のケースを開き、カプセルの番号を確認してみるとその中に、あるモノが入ったカプセルがあった。

 コレを上手く使えれば、もしかしたら――そんな事を考えてる内に、トランクスの手によって背中から送られて来た復活パワーはあっという間に全身に伝わり、悟空(超)の体力は一気に全回復した。

 

 

トランクス「はぁ……はぁ……ぐっ…!!」

 

ベジータ「トランクス!」

 

マイ「トランクス!!」

 

 

 だがその代わり、トランクスは力尽きて膝から崩れ倒れそうになり、寸前の所でベジータとマイが受け止める。今回初めて使った術な為、加減が分からず思いっ切りやった事で短時間で悟空(超)を全回復出来たが、そのせいで急激にスタミナを消費してしまった。

 

 

シン「大丈夫ですか!?」

 

トランクス「はぁっ、はぁっ……すみません……今のオレでは……コレが限界出した…」

 

悟空(超)「そんな事ないさ。おかげでオラすっかり元気になったぞ! サンキューな、トランクス!」

 

 

 立ち上がった悟空(超)は回復してくれたトランクスに礼を言い、さっそく気を高めて金色のオーラを纏う。それと同時に、自身の気を破壊神や天使、そして超サイヤ人ロゼのブラックと同じように、戦闘力を表面に出さないクリアで質が高い神の気へと変換していきながら、更に力を上昇させていく。

 

 

悟空(超)「ふんっ! ……………はああああああああああああああ!!!!!」

 

 

 気のオーラは金色から水色へと変化して、全身が見えなくなる程の輝きを放つ。そして次第に足元から光の殻が破れるように、ゆっくり変身した姿を現す。

 ターコイズブルーに近い青色の眼と同様の色をした逆立った髪型、そして全身を包む穏やかになびく水色のオーラを纏っている。

 神の気を手に入れたサイヤ人が超サイヤ人ゴッドを超える時、その身は青い輝きに包まれて、宿した力が神の領域へと到達した戦神。

 

超サイヤ人ゴッドの上をいく神次元の蒼神戦士
「超サイヤ人ブルー」

 

 正式名称は「超サイヤ人ゴッド超サイヤ人」という名前で、悟空(超)は「超サイヤ人ゴッドのパワーを持ったサイヤ人の超サイヤ人」と言っているが、一々それを言うのも面倒なのでその青い姿から後に彼等は超サイヤ人ブルーと呼んでいる。

 今までの超サイヤ人のような精神の興奮状態や、超サイヤ人3のような急激なエネルギー消費は抑えられ、穏やか心で冷静に戦える上に気のコントロールを極めた事で攻撃時に超絶的な力を発揮できる形態。

 超サイヤ人ゴッドになってその神の気を体内に取り込み、気のコントロール技術を向上させる事で変身可能になり、超サイヤ人ゴッドの神の気を纏っている状態で更に超サイヤ人に変身するとこの姿になる。

 神の気は修業次第で自力で習得出来る関係上、大猿の力という危険すら伴う超サイヤ人4とは違い、此方は習得が大変である事は変わらないものの比較的簡単に変身出来るのだ。

 大きなデメリットこそ無いものの、強いて弱点を言うならば通常の超サイヤ人・2・ゴッドより気の消耗が大きい事や、気のコントロールを極めた形態故に戦闘力を限りなく0にして気の消耗を抑えると肉体が完全に無防備になってしまい、不意打ち等で大きなダメージを負ってしまう事があるが、それは本人が気を付ければさほど大した事はない。

 

 

悟空(超)「よし! バッチリだ!!」

 

 

 変身を遂げて自身を確認するとしっかりフルパワーになっていると分かり、改めて回復してくれたトランクスに感謝した後に今戦っている悟空(GT)とブラック達を青く輝く瞳で見据える。目線の先で繰り広げられている戦いは想像を絶しており、自分が下手に介入しても向こうの自分の邪魔になる可能性があるが、だからといってこのまま向こうの自分だけに任せてしまうなんて事は納得がいかない。

 トランクスが最初に助けを求め訪れて来たのは、過去の世界に住む自分達だ。自分もまた心臓病の薬の件で命を助けてくれた恩があり、彼の思いに答えられないまま引き下がるなんて、とても出来なかった。

 だからせめて自身が出来る最大限の事はしようと、意を決した悟空(超)は身を低くして早速戦場へと飛び立とうとしたが、寸前の所でブルマが呼び止め悟空(超)に駆け寄って来る。

 

 

ブルマ「…あっ! 待って孫君!!」

 

悟空(超)「ん? どうしたブルマ」

 

ブルマ「少し私に考えがあるの。 コレを渡すから、戦う前に私の話よく聞いて!」

 

 

 ホイポイカプセルを渡しながら、とある考えを思い付いたブルマは悟空(超)に説明をし出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 悟空(超)の体力が戻ったその頃、今も変わらず悟空(GT)VSブラック&ザマスの戦いは続いていた。

 このまま戦っても勝ち目が無いと分かったザマスは右手に宿した刃で斬撃を繰り出す戦法に加えて、自身の肉体と界王神特有の能力を余すことなく発揮させた戦闘スタイルにチェンジ。

 

 

ザマス「はああっ…!!!」

 

 

 ブラックが悟空(GT)の注意を引き付けている間に、ザマスは周囲にある無数の瓦礫を念動力で浮かせ、それを悟空(GT)に向けて飛ばした。すぐに2人は向かって来る瓦礫に気付いて、ブラックは直前で離れて避け、悟空(GT)は無数の瓦礫をパンチやキックで1つずつ破壊していく。

 ――だが、最後に鉄筋コンクリートを砕いた直後にザマスが後ろに回り込み、悟空(GT)の脇に腕を通して拘束した。

 

 

悟空「チッ! ……ふんっ!! ぐぬぬぬ……!!」

 

ザマス「ぐううぅぅ……!!!」

 

 

 悟空(GT)は強靭な肉体で振り解こうとするが、ザマスは自身の不死身の肉体を利用し、たとえ骨が折れようともしがみついたまま離れない。その間に10m先に浮遊するブラックはエネルギーをフルチャージして、両手を右腰辺りにひいて気を手に集中させており、どうやらこのままザマス諸共「超ブラックかめはめ波」で撃ち抜かせるつもりなのだろう。

 不死身故に「肉を切らせて骨を断つ」事へのリスクが無いので、多少の攻撃を受けてでも悟空(GT)を取り抑える事を優先し、その間にブラックに攻撃させ確実にダメージを与えようという寸法は容易に想像出来た。

 

 

ブラック「波あぁっ!!!!」

 

 

 やがてエネルギーが溜まったブラックは渾身の「超ブラックかめはめ波」をザマス諸共、悟空(GT)に向けて放った。

 抵抗出来ずこのまま閃光に呑まれるかと思えるが、無論そう簡単にやられる悟空(GT)ではなく、彼は力を込めて身体を裏返し、逆さまの状態になって後ろにいるザマスの方を前の方に向ける。

 

 

ザマス「っ!?」

 

 

 結果ザマスが先にかめはめ波を受けて爆散してしまい、悟空(GT)の拘束が解かれる。その直後に悟空(GT)は強力なビームの横スレスレを移動しながらブラックに急接近し顔面を殴り飛ばす。

 

 

悟空(GT)「だああっ!!!」

 

ブラック「ぐうわあぁっ!!!」

 

 

 正拳突きでブラックは仰け反り、更にそこから攻撃の手を緩めずに連続で打撃を繰り出していく。弾丸のように目にも止まらぬ早さでありながら、一撃一撃があまりにも重たく、非常に鋭い拳は信じられないくらいの勢いでブラックの体力を削っていった。

 ――だが、丁度100発目の拳が放たれようとした時、死角から再生したザマスが「金縛りの術」で再び悟空(GT)を拘束した。

 

 

ザマス「はあっ…!!!」

 

悟空(GT)「うぐっ…!!?」

 

 

 一瞬だけ硬直したが、この程度なら気合いで簡単に消し飛ばせるので力を込めようとする。だがその隙に、ブラックが両手から明るい赤紫色をした稲妻状のエネルギー波を発射した。

 

 

ブラック「はあぁっ!!!」

 

悟空(GT)「ぐあぁっ!!!?」

 

 

 稲妻のエネルギー波は悟空(GT)の身体を包むように縛り付け、身動きを取れなくする。二重に動きを封じる技を重ねられてしまい、流石の悟空(GT)もそう簡単に拘束を振り解けなかった。

 そしてザマスは金縛りの術をかけながら、ブラックの背中に手を置いてもう一度復活パワーを使った。

 

 

ザマス「はあっ!!!」

 

 

 せっかくブラックを追いつめたものの、またしてもザマスの手によりブラックの体力が全回復されてしまう。力を取り戻したブラックは更に両手にエネルギーを集中させて、拘束力をより強固にする。

 

 

悟空(GT)「くっそ〜……このままの状況が続いちゃあ、いくら超サイヤ人4でもエネルギーが先に切れちまうな…!!」

 

 

 超サイヤ人ロゼ、更に進化した超サイヤ人ロゼ進化をも圧倒する悟空(GT)の超サイヤ人4だが、決して無敵の形態という訳では無い。いくら激しいエネルギー消耗を克服したとはいえ数日間ずっと変身を維持したり、大技の連発や強すぎる強敵から受けたダメージを受け続ければ当然変身が保てなくなる。

 またゴッドやブルーよりも頑丈で太陽の表面温度レベルの超高温も大した事ない(熱さは感じる)ほど強固な肉体を持つが、逆にいえば頑丈過ぎる肉体が災いして自身のダメージに気づきにくい側面がある。

 

 またそれ以外にも、このまま戦い続けていればゴクウブラックが今の肉体にも慣れていって、再び『ダメージを受ける度に強くなる力』が戻ってしまう可能性だってある。

 あまりのんびりしていられないのは分かっているが、ブラック達は悟空(GT)に反撃の機会を与えまいと言わんばかりに金縛りをかける。

 

 

ブラック「はあああっ!!!!」

 

 

 ブラックは稲妻のエネルギー波で悟空(GT)を拘束しつつ、「魔封波」のように操って地面へ激突させた後、更にそこから薙ぎ払うようにいくつものビルに叩きつける。

 そして片手のエネルギー波で拘束したまま、最後にもう片方の手から巨大な気弾を作って投げつける「神縛裂光弾」を撃とうとした。

 

 

 

 

 

 

悟空(超)「ブラックゥゥゥーーーーーッ!!!! ザマスゥゥゥーーーーーッ!!!!」

 

 

 だがその時、超サイヤ人ブルーに変身した過去の世界の悟空(超)が手の平に光球を作りながら、猛スピードでブラック達に迫って来る。既に彼は必殺技の発射準備を整えており、何時でも撃てる状態だ。

 

 

ブラック「何っ!?」

 

ザマス「なっ!? 孫悟空…!!」

 

悟空(超)「波あああああぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!!」

 

 

 悟空(超)は青白い必殺の「かめはめ波」を撃ち、ブラックとザマスはその光に呑まれた。ブラックにはダメージが入らなかったが多少なりとも怯ませる事に成功し、比較的実力が近いザマスはもろに受けた事で肉体が消滅した。

 そのおかげで金縛りが解かれ、悟空(GT)は身体を起こして立ち上がると、この次元の過去から来た悟空(超)が地上に降りて別次元のもう1人の自分に近づいて声をかける。

 

 

悟空(超)「よっ! 危ねぇ所だったな、別次元のオラ!」

 

悟空(GT)「ああ、おかげで助かったぜ。 サンキューな、この次元のオレ」

 

 

 彼は助けに来てくれた悟空(超)に礼を言い、お互い見つめ合う。

 

孫悟空(超)と孫悟空(GT)

超サイヤ人ブルーと超サイヤ人4

 

 本来交わるはずのない2人の同一人物と、対極とも言えるサイヤ人のみ到れる2つの最強の変身形態が並び立つ。

 

 

悟空(GT)「そいつがこの次元のオレが変身した、新しい超サイヤ人なんだな。 青くなるなんて初めて見るな」

 

悟空(超)「ああ。 超サイヤ人ゴッドのパワーを持ったサイヤ人の超サイヤ人……その名も『超サイヤ人ゴッド超サイヤ人』って言うんだ」

 

悟空(GT)「…? ん~っと…超サイヤ人ゴッドの、超サイヤ人…? なんかやけにややっこしくて長い名前なんだな」

 

悟空(超)「やっぱオメェもそう思うか? オラも長ったらくて噛んじまいそうでよぉ……だから今は『超サイヤ人ブルー』って呼んでんだ」

 

悟空(GT)「そうか。 確かに、そっちの方が分かりやすくていいな」

 

悟空(超)「ヘヘっ! そうだろ?」

 

 

 やはり同じ人間であるが故に、意気投合し合う孫悟空達。お互いもっと聞きたい事はあるし、贅沢を言えばその力がどれだけ凄いのか試してみたい気持ちもあるが、今は目の前の敵に視線を向ける。

 其処にはとっくに体勢を整えたブラックと、既に肉体を再生させたザマスが睨みつけていた。

 

 

ザマス「孫悟空、 キサマいつの間にフルパワーに…!」

 

ブラック「バカな…! いくら我等が戦ってる間に休息が取れたとはいえ、仙豆の無い状態でこんなに早く回復するなど有り得ん…!」

 

悟空(超)「トランクスに回復させてもらったんだ。 オメェ達と同じように、復活パワーでな!」

 

ザマス「トランクスが、復活パワーを…!?」

 

ブラック「チッ…! まさかアイツも界王神見習いになっていたとは……そうと知っていれば、もっと早目にアイツを始末すべきだった! ……だが、今更来た所でオマエに出る幕など無い!」

 

ザマス「学習能力の無い身の程知らずが……再び万物を裁く神の技を思い知れ!!」

 

 

 予想外の乱入者に一瞬戸惑ったがザマスとブラックは上空へと移動した後、2人の悟空達に右手を突き出して、それぞれ紫色と濃いピンク色の気弾を作る。

 その名も「神裂光弾」という技で、連発は出来ない代わりに殺傷性が極めて高い2つの気弾を撃ち、合わさる事で巨大な闇のエネルギー弾となり、着弾すると大爆発を起こし広範囲のあらゆるものを消し飛ばすザマスとブラックの強力な合体技。

 当たれば一溜まりもないので悟空(超)は身構えようとするが、もう人の悟空(GT)は余裕の表情で彼に告げる。

 

 

悟空(GT)「丁度良い。 オレ達も2人の力を合わせて、『合体超かめはめ波』を撃つんだ! そしてアレを撃ち返したら一気に間合いを詰めて、アイツ等を引き離すぞ!」

 

悟空(超)「分かった! ザマスの方はオラに任せてくれ! よ〜し、いくぜ!!」

 

 普通なら絶対実現しないであろう同一人物による合体技を提案され、悟空(超)がそれに乗っかる。悟空(超)が右腰に両手を持っていき輝く光の砲弾を作り上げ、其処へ悟空(GT)が左手を翳してエネルギーを込める。

 

 

「「かぁ~…! めぇ〜…! はぁ〜…! めぇ〜…!」」

 

 

 声を合わせながら、その光球のパワーをどんどん上げていき、既に普段の悟空(超)が全力で撃つ時よりも数倍近くにもなっている。

 こうして双方が気を高めていく中、ブラックとザマスが先にチャージを終えて気弾を撃った。

 

 

「「消え失せろ!!! サイヤ人共っ!!!!」」

 

 

 放たれた2つの気弾はある程度真っ直ぐに飛んだ後、お互い引き寄せられるように1つに融合し、直径約50mぐらいの巨大な気弾へと膨張する。猛烈な風圧と共に巨大なのエネルギー弾が迫って来るが、2人の悟空は臆する事無く更に力をギリギリまで溜め込む。

 そして強力な気弾との距離が半分を切った時、チャージし終えた悟空達は腕を気弾に向けて突き出してエネルギーを解き放った。

 

 

「「波あああああぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!!」」

 

 

 次の瞬間、信じられない程の威力を秘めた周りに赤い渦を巻いた青白い極太の気功波が放たれた。超サイヤ人ブルーの神の力と、超サイヤ人4の究極のサイヤパワーの二つが合わさった合体技「合体超かめはめ波」は、ブラックとザマスの「神裂光弾」と激しくぶつかった。

 凄まじい衝撃波を発生させながら全てを滅ぼす闇の力と、それを阻止するように光の力はせめぎ合う。2人の悟空は一瞬押し切られそうになるものの、底力を引き出して徐々に闇の光弾を押し返していく。

 遂には悟空達の気功波がブラック達の超巨大気弾を貫き消滅し、そのままブラックとザマスに襲い掛かる。

 無論そのまま受けるつもりは無く、ブラックは向かって左へ、ザマスは右へと避けて回避するが、彼等が分断されたのを悟空達は見逃さなかった。

 

 

悟空(GT)「今だっ!!!」

 

悟空(超)「行くぞぉぉーーっ!!!」

 

 

 赤い影と青白い光は目にも止まらぬ超スピードで急接近し、ブラックとザマスの間に割り込んでほぼ同時に打撃を与えて引き離すように吹っ飛ばした。

 ザマスはまともに受けてビルを3つ貫通しながら地面に激突し、ブラックはガードしたものの衝撃を受け止め切れず、ザマスと同様に建物に叩きつけられ崩壊時の瓦礫に埋もれていく。起き上がったザマスは相方のブラックと離れてしまった事に気付き、すぐに合流しようとするが、それを阻むように悟空(超)が行く手を塞ぐ。

 

 

悟空(超)「ザマス!! オメェの相手はオラだ!!! もう1人のオラの邪魔はさせねぇ!!!」

 

ザマス「神に指図するな!! 愚かで野蛮なサイヤ人め…!! 封印する術を失った今、私を倒す事など不可能だとまだ分からんのか!!!」

 

悟空(超)「そいつはどうかな…? オラだって何にも策無しで、オメェに挑む訳じゃねぇさ…!」

 

 

 一方、気を放射状に爆発させて瓦礫を退かしたブラックはマズい状況だった。ザマスと分断され彼の元に向かおうにも、目の前には超サイヤ人4の悟空(GT)が居て行く手を阻んでいる。

 今のブラックは超サイヤ人ロゼ進化の激しい体力の消耗で、定期的にザマスの復活パワーで回復しないと短時間でエネルギー切れを起こしてしまう状態。

 超サイヤ人ロゼ進化を解いて超サイヤ人ロゼに戻る事も考えたが、それでは勝ち目が無いので今の状態を解く訳にはいかなかった。

 だからザマスの復活パワーで回復しつつ、肉体の能力は失ってはいるものの実力の高い自分が攻撃して、少しずつでも悟空(GT)の体力を削る寸法だったが、今の状況ではそれも出来ない。

 

 

悟空(GT)「これで1対1になったな……勝負はこっからだ、ブラック!!」

 

 

 目の前の悟空(GT)を見ると、ブラックと違って一度も回復をしてないにも関わらずピンピンしている。このままでは勝ち目が無いと判断したブラックは、隠していた奥の手を使う事にした。

 

 

ブラック「くっ……! こうなったら…奥の手だ!!」

 

 

 激しく黒とマゼンタのオーラを吹き出し限界まで気を高めると、突如としてオーラが消えて目を瞑る。腕を垂らして素立ちになり、少しの沈黙の後、ブラックは目を見開いて叫んだ。

 

 

ブラック「……10倍界王拳っ!!! ハアアアアアアアァァァァァァッ!!!!!」

 

 

 次の瞬間、内側が鮮やかなマゼンタで外側は漆黒のオーラに加え、それを覆うように沸き立つガスバーナーの炎の様な赤い光を纏った。

 ブラックが発動させた「界王拳」は、体から赤いオーラを出して自身の戦闘力を界王拳の倍率分上昇させる能力で、倍率分負担がかかる代わりに上手くいけば力・スピード・破壊力・防御力が全部何倍以上にもなる強化技。

 超サイヤ人との併用は身体への負担が大きすぎる為に基本的に出来ないが、悟空(超)は穏やかな心を持ちながら気のコントロールを極めた超サイヤ人ブルーの時のみ使用可能となり、戦闘力の底上げに成功。

 

 そしてゴクウブラックもまた孫悟空の肉体を持っている事や、元々超サイヤ人ロゼ自体が超サイヤ人ブルーの色違いとも言える為、悟空(超)のように界王拳を重ねるような事が出来てもおかしくないが、それでもリスクの高い技。

 流石のブラックもそのリスクを恐れてなるべく使用しなかったが、もうそんな事も言ってられなかった。

 

 

悟空(GT)「何をするかと思ったら界王拳か……そんな事をやっても、余計にオメェの体力が無くなるだけだ」

 

ブラック「黙れ!! このオレを舐めるな!!! こんな所で、我等の理想郷を諦めてたまるか!!!!」

 

 

 今更それは意味ないと言われたブラックは歯茎を剥き出す程に気を高めながら激昂し、悟空(GT)に襲い掛かる。

 

ロゼ進化10界王拳のブラックVS超サイヤ人4の悟空(GT)

不死身のザマスVS超サイヤ人ブルーの悟空(超)

 

 果たして勝つのは何方か――。

 

 

 

《TO BE CONTINUED》




●超サイヤ人ロゼ進化・10倍界王拳(名前がなげぇw)

 本作のオリジナル形態。文字通り超サイヤ人ロゼ進化に界王拳を上乗せしたものです。要はブルー界王拳の色違いなので理論上は可能ですが、慣れないロゼ進化の時点で体力の消耗や肉体への負担が大きい為、更に界王拳を上乗せしてしまったせいでパワーアップより肉体への負担の方が上回ってしまっている。
 また原作アニメで悟空のブルー界王拳は最大20倍まで上げられましたが、ブラックはせいぜい10倍が限界でこれ以上は上がりません。

 余談ですがブルー界王拳に関する話題で、ファンの間で議論になっているのがそのパワーアップ率で――、

ブルー×界王拳
ブルー+(通常戦闘力×界王拳)

 ――の何方かで意見が割れており、作者の私も当初は後者の方だと思って小説を執筆してたのですが、後になってやっぱり「ブルー×界王拳」の方が合っていると考え直しました。



●超サイヤ人4と超サイヤ人ブルーのパワーバランス

 GTと超――それぞれを代表する形態で何方が強いのかファンの間でも議論になる話題ですが、無論本家のアニメでこの二大形態が並ぶ瞬間は無く、ヒーローズのプロモアニメかゲーム等の外伝作品でしか実現してない………というかその外伝作品でも色々とはっきりしておらず、結局は謎のまま。
 故に今作ではパワーアップの上昇率はだいたい同じくらいと仮定して、それぞれ長所と短所がはっきりしてる事にします。
 個人的な考えでは――、

超サイヤ人ブルー
長所
・穏やかな心と冷静な判断力による的確な攻撃
・精密な気のコントロール(0.1単位で調整可能)
・瞬間的爆発力を発揮出来る
・強化形態に界王拳との併用やブルー進化が存在する
短所
・通常の超サイヤ人より体力の消耗は多め
・気を抑え過ぎるとほぼ無防備になってしまう

超サイヤ人4
長所
・素で圧倒的な攻撃力と頑丈な肉体の防御力
・変身維持だけなら数日間は持つ膨大なエネルギー
・他からサイヤパワーを吸収して即回復&強化が可能
・強化形態として超フルパワーサイヤ人4(限界突破)が存在する
短所
・肉体が頑丈過ぎて自身のダメージに気づきにくい
・エネルギーが膨大で復活パワーでは回復し切れない

 ――という感じにしており、汎用性と瞬発力に長けているのがブルーで、より攻撃的で長期戦に優れてるのが4という事にします。
 但し、今作GT悟空の超サイヤ人4は特別で、変身せずとも既に技術面がカンストしきっており、超サイヤ人4でありながらブルー以上の気のコントロールと冷静さを持ち合わせています。
 因みにこの戦いの後でGT悟空がゴッドやブルーを習得するかは未定ですが、少なくとも彼ならわざわざゴッドになるための儀式をせずとも、コツさえ掴めば簡単に変身できると思います。



●合体超かめはめ波

 オリジナル技で、それぞれ最強の変身形態になった二人の悟空が力を合わせて撃つ技。
 イメージとしては『ゴジラVSキングギドラ』のゴジラの必殺技「スパイラル熱線」のように、赤い渦を巻いた青白い光線状の気功波です。





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