GT悟空が超の未来世界を救う話 【完結】   作:ゴジロット

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なんと今回は、2話まとめて連続投稿という所業をやってしまった……。

いや単に1話に纏めるつもりが、予想以上に長くなってしまったから分割しただけなんですけどね……。

だったらストックすべきだと思ったんですが、なんか第8話が中途半端な感じもあったんで、思い切って一緒に出しちゃいました。



【第9話】最後の審判か!? 崇めよ讃えよ!不死にして絶対の神「ザマス」の爆誕!!

二人の悟空達はまだ倒壊していないビルの屋上に目を向けると、信じられないモノを見た。

 

そこにはなんと、息を切らすも元気玉で死んだと思われていた超サイヤ人ロゼ進化のブラックが五体満足でいて、その隣には下痢で地球から逃亡したはずのザマスがいた。

 

 

ブラック「ハァッ…!ハァッ…!ハァッ…!ハァッ…!」

 

ザマス「ハァッ…!ハァッ…!ハァッ…!ハァッ…!」

 

 

悟空(GT)「ブラック……!!」

 

悟空(超)「ザマス!!」

 

 

悟空達に再び緊張が高まる。

 

トランクス達も感じ取った邪悪な気を察知して、ブラック達が生きていることに驚愕した。

 

 

トランクス「ブラック……!!?」

 

ベジータ「あのヤロウ…!まだ生きていたのか…!!」

 

マイ「それにザマスまで…!?」

 

ブルマ「嘘でしょ…!?なんで…!?まだ効果は持続してるはずなのに!?」

 

 

中でも一番驚いたのは、紛れもなくブルマだ。

 

それもそのはず、超PPキャンディーの効果で絶対に動けないと思っていたのに、ザマスは何事も無かったかのように存在している。

 

いくら神といえど、身体的特徴は人間に近いのは明らかだし、超PPキャンディーもすぐに効果が無くなるような物ではない。

 

どうしてなのか混乱するブルマに、界王神達はいくつか仮説を立てる。

 

 

シン「まさかザマスは、自分で自分を切り裂いて、体内のアメ玉を取り出したか……!?」

 

ゴワス「もしくは……自ら太陽に焼かれて、アメ玉の影響を受ける前の状態に再生したかも知れぬ……!!」

 

 

シンとゴワスのそれぞれの推測は、どちらも正解していた。

 

ザマスはトイレに閉じ籠もって下痢に苦しみつつも、気の刃で自身の腹部を切り開き、そこへ手を突っ込んでアメ玉を取り出したのだ。

 

しかし、既に身体には超PPキャンディーの成分が染みついてたのでそれだけでは治らず、一か八かの賭けで今度は自分から太陽の熱で肉体を焼き尽くし、新たに身体を再生させる事でようやく下痢を治した。

 

その後、急いで第7宇宙の地球付近に戻って来ると、丁度元気玉の中で消滅しかけいたブラックを見つけて救出、復活パワーで怪我もエネルギーも全快にさせて、ブラックも復活してしまったのである。

 

 

ブラック「ハァッ…!ハァッ…!おのれ……!オレとしたことが……なんてブザマだ……!神の力すら纏わぬ人間如きに、むざむざと敗れるとは……!」

 

ザマス「どうやら我々は、とんでもない勘違いをしてしまったようだ……。人間はただの虫ケラなんかでは無い。油断してると我らの計画は露と消える……!」

 

 

だがそれでも、超サイヤ人4悟空(GT)の圧倒的な強さと、ブルマが開発した超PPキャンディーによる影響は大きく、肉体的には体力全快なのに精神的には疲労しきっている。

 

 

ブラック「…………仕方ない、我々の『最後の切り札』を切るとするか……。無知故に宇宙を汚し、神を冒涜する人間どもに、神の真の力を見せる時……!」

 

ザマス「機は熟した、ということか……。」

 

 

劣勢を悟ったブラックとザマスは、二人の悟空達よりもさらに高い上空で並び立つ。

 

今から自分達が次のステージに以降するその様を、見せつけるように悟空達を見下ろす。

 

 

ブラック「別次元の孫悟空、キサマの評価を改めよう……。オマエはメインディッシュでも…デザートでもない……、『敵』だ…!我らの人間0計画における最大の敵だ!」

 

ザマス「超サイヤ人4……神の力を持たずに、人間のまま神をも超えるその力は、決してこの世に存在してはならない!」

 

ブラック「人間どもよ………!」

 

ザマス「我らの輝きにひれ伏すのだ……!」

 

 

人間に対する怒りをむき出しながらも、まるで勝ちを確信したような表情で宣言する。

 

そしてザマスが左耳に付けている『ポタラ』に手をかけようとしたが――。

 

 

 

 

 

ザマス「なっ…!?ポタラが…無い!?」

 

ブラック「どうなってる…!?オレの分までも…!?」

 

 

なんと、ザマスの片方の耳に付けていたはずのポタラが、そこには無かった。

 

それどころか、気づかぬ内にブラックの分のポタラまで失っており、二人は動揺を隠せない。

 

 

悟空(GT)「オメェ達の探し物は、コッチだ。」

 

 

そんな中、悟空(GT)の声に反応して、彼らの方向に目を向ける。

 

すると、二人の悟空が右手突き出し、その指先には無くしたポタラが摘まむように持っていた。

 

 

ブラック「キサマら…いつの間に我らのポタラを…!!」

 

悟空(GT)「戦ってる時にコイツが見えたんでな。片方ずつ同じ耳に付けているって事は、万が一追い詰められた時はコレで合体する気だったんだろ?」

 

悟空(超)「だからオラ達は戦ってる合間にポタラを奪って、後々で合体出来ねぇようにしたって訳だ。ポタラの凄さは、オラ達やベジータが一番良く知っているからな。」

 

ザマス「くっ……!!」

 

 

界王神やその付き人が両耳につけている「ポタラ」というイヤリングは、一方を装着者同士が互い違いに着ける事で、一人の強力な戦士へと合体が出来る神秘のアイテム。

 

合体した際の強さは凄まじく、単純に二人の戦闘力を足し合わせただけじゃない、大幅なパワーアップを遂げることができ、実際に悟空とベジータが合体した戦士のベジットは、信じられないくらいの強さだった。

 

そういった実体験もあってか、いくら戦闘狂で強敵と戦いたい欲が強い悟空達も、合体されたら流石にヤバいと分かっているため、戦闘の隙を突いてブラック達のポタラを奪ったのだ。

 

二人の悟空はそれぞれ持っているポタラを握りつぶす。

 

ポタラ自体は脆く、悟空達の握力で簡単に原型を留めていないくらい粉々に壊れ、砂のように落ちて散った。

 

 

悟空(GT)「これでオメェ達の切り札はなくなった。」

 

 

最後の手段であった合体が不可能になってしまい、ザマスの表情には悔しさを滲み出る。

 

しかし、それに対してブラックはまだ余裕があるかのような顔をしていた。

 

 

ブラック「フフフッ……もしもの時の為に『保険』を残しておいて助かった……。」

 

悟空(GT)「保険…?」

 

ブラック「フフフフフフ………。」

 

 

不適な笑みを浮かべながら、ブラックは人差し指と中指を立てて額に当てる。

 

 

悟空(超)「……ハっ!そうか!!まずい!!!」

 

 

ブラックの意図が分かった悟空(超)は、急いで気功弾を投げつけるように撃った。

 

しかし、残念ながら一足遅く、ブラックは瞬間移動で消えてしまい、気功弾はザマスの横を通り過ぎてしまう。

 

 

???「があぁ……っ!!!!」

 

 

その直後、ブルマ達のいる方向から老人の低い悲鳴が聞こえて来た。

 

 

悟空(超)「しまった!!!!」

 

悟空(GT)「くっ……!そうゆうことか!!」

 

 

悟空(超)は急いで瞬間移動を行い、もう一人の悟空(GT)も概ね理解したようで、彼もまた同じく瞬間移動で悲鳴の聞こえた方に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブルマ「ひえええぇぇぇっ!!!!」

 

マイ「きゃあぁっ!!!」

 

 

急に目の前に現れたブラックに、ブルマとマイは悲鳴を上げる。

 

そんな二人に目もくれず、ブラックは気の刃を形成しながら目にも止まらぬ速さでゴワス接近、胸部に目掛けてその刃を突き刺した。

 

 

ゴワス「があぁ……っ!!!!」

 

シン「ゴワス様あぁっ!!!!」

 

ブラック「わざわざオレを説得のするために、この世界に来たことに感謝するぞ、ゴワス!」

 

トランクス「ブラックっ!!キサマアアァァァッ!!!!」

 

ベジータ「ちっ!!くっそおぉぉっ!!!」

 

 

拳を握り締めたベジータと剣を携えたトランクスが飛びかかるが、ブラックはゴワスの両耳から緑色のポタラを奪った後すぐに瞬間移動してしまい、打撃と剣撃が空振りになる。

 

その直後、すれ違いで二人の悟空が同じく瞬間移動で現れて来た。

 

 

悟空(超)「ゴワス様!!」

 

悟空(GT)「おいっ!しっかりするんだ!!」

 

トランクス「ゴワス様!!死んではいけません!!目を覚まして下さい!!!」

 

 

トランクスは倒れそうになったゴワスを受け止めて横にし、必死に声をかけるが、心臓を貫かれたゴワス自身に反応は無く、胸から血が溢れ出てくる。

 

手遅れと思われたが、悟空(GT)はまだ微かにゴワスの気が残っている事に気づいた。

 

 

悟空(GT)「大丈夫だ、まだ生きてる!今からオレの気を分けてやるからな!」

 

トランクス「オレも手伝います!オレの復活パワーで傷を治します!」

 

 

悟空(GT)とトランクスは、瀕死状態のゴワスの傷口にそっと手を置き、そこからゆっくりと気を、そして復活パワーを流し込む。

 

覚えたての復活パワーも、2回目ともなればトランクスもコツを掴み、少しのエネルギー消費で大きく治療が可能になり傷は見る見るうちに塞がっていく。

 

さらに、悟空(GT)が分けた気により虫の息だった生命もどんどん回復し、ゴワスは息を吹き返した。

 

 

ゴワス「――はっ!!!はあ、はあ、はあ……っ!」

 

トランクス「ゴワス様……!」

 

シン「ゴワス様、よかった……!ありがとうございます、トランクスさん!別次元の悟空さん!」

 

ゴワス「も、申し訳ないお二方……。私のために貴重なエネルギーを使わせてしまって……。」

 

悟空(GT)「そんなこと気にすんな、とにかくオメェが無事で良かったぞ。ただ…………。」

 

悟空(超)「これは……、マジでやべぇかもな……!」

 

 

ゴワスの一命を取り留めたことでひとまず安心した一同だが、現状は非常に不味い状態になってしまった。

 

ポタラを破壊して合体を阻止したと思ったが、ブラックはゴワスからポタラを強奪するという手段を取った。

 

しかも、奪う際には重傷を負わせて悟空達の気をそらし、合体する時間を稼ぐなど行動に抜け目ない。

 

悟空(超)は再び超サイヤ人ブルーに変身し、超サイヤ人4の悟空(GT)と共にブラック達の方へ向かう。

 

先ほどの場所まで戻って来ると、既に合体は完了してブラックとザマスは居らず、新たなる邪悪な神がそこにいた。

 

 

悟空(超)「くっそおぉっ…!一歩遅かったか……!!」

 

悟空(GT)「信じらんねぇくれぇ邪悪な気だ……!」

 

 

身に纏う白みがかった虹色のオーラ。

 

緑の肌や白色の髪と右目に掛かった前髪はザマス、逆立った髪型の大部分とマッシブな体格は超サイヤ人ロゼ進化のゴクウブラックのものが受け継がれている。

 

衣服はザマスのものがベースとなっているが、インナーや腰の帯はブラックのもので、上着の縁や裏地は帯と同じ赤色に変わっていた。

 

そして全身から放たれるその気は、超サイヤ人ロゼ進化の比ではない。

 

同一人物故かベジットなど合体戦士とは違い、エコーが掛かっているもののザマスと同様の声で、己の降臨を宣言する。

 

 

???「我が姿は正義!!我が姿は世界!!崇めよ!!讃えよ!!この気高くも美しい…不死にして最強の神!!……『ザマス』を…!!!

 

 

最大最強にして最低最悪の絶対神「合体ザマス」の存在を―――。

 

 

少し離れた場所にいるベジータ達も、ブラックとザマスが合体した事に気づいた。

 

 

ベジータ「馬鹿な…!何だあの気はっ!?これ程の気を持ったヤツは見たことが無い……!!」

 

ゴワス「この見たこと無いほどの強大な力は………!ザマスめ、私のポタラで合体しおったか……!」

 

トランクス「界王神達!アレは一体何なんですか!?ブラックとザマスが合体したって事ですか!?」

 

 

トランクスは何故ブラック達が合体したのか、何故さらなるパワーアップを果たしたのか、理解が追いつかずに界王神に訊ねる。

 

 

シン「ア…アレは……『ポタラ合体』と言って、私達界王神が付けているポタラというイヤリングを、二人が左右別々の耳につけると……、が……合体して一人の強力な戦士に生まれ変わるんです……!!」

 

マイ「強力な……戦士に……!?」

 

ブルマ「それって………ものすっごくヤバいんじゃないの……!?」

 

 

ただでさえ強すぎるゴクウブラックと、如何なる攻撃も効かない不死身のザマス。

 

この二人が合体してしまったという事は、あらゆる攻撃が無力になり、例えダメージを与えられたとしても、さらに強くなってしまう事になってという事だ。

 

 

合体ザマス「感じるぞ……我が身一つに、二つの力が融け合って行く……!強さを高める肉体と、不死身の身体………心地よい……。我ですら信じられない程の我が身に満ちるこの力……!まさに、これこそが正義!!」

 

 

厨二病みたいな言葉を言うと、白みがかった虹色のオーラは合体ザマスから離れると、背中に集約して光輪「光の壁」を形作り上げる。

 

その姿はまさに、人知を越えて威力のすぐれ、尊崇・畏怖される尊い存在の「神」そのものだった。

 

 

合体ザマス「よく聞け!!我はこの身で世界を照らす太陽なり!!そしてこの輝きが、正義と知れ!!」

 

 

高らかに宣言した合体ザマスは、背後に紫色の巨大な鳥にも十字架にも見える光の像のようなモノを出現させる。

 

 

合体ザマス「絶対の雷!!!」

 

 

超強力なエネルギーを充填していき、そこから紫色の稲妻超絶光線が二人の悟空に放たれた。

 

 

悟空(超)「っ!!!」

 

悟空(GT)「危ねぇぇっ!!!!」

 

 

光のような速さで迫ってくる稲妻に、悟空(超)は反応が遅れてしまう。

 

だが当たる寸前に悟空(GT)が横に突き飛ばし、光線から回避させる。

 

しかしその代わりに、彼が光線の餌食になってしまった。

 

 

悟空(GT)「ぐわああああああああああああああ!!!!!」

 

 

稲妻状の光線をモロに喰らってしまった悟空(GT)は電撃でビリビリとした激痛に襲われた後、遥か彼方へと大きく吹っ飛ばされてしまう。

 

 

悟空(超)「――っ!!別次元のオラ!!!」

 

 

突き飛ばされたおかげで間一髪助かった悟空(超)は、庇ってくれたもう一人の自分に叫ぶが、既に声が聞こえない程遠くへ飛ばされて届く事はなかった。

 

ブラックとザマスの二人がかりを相手に圧倒した超サイヤ人4の悟空(GT)が、あそこまで簡単に吹っ飛ばされるのを見て悟空(超)は震撼する。

 

あんなモノをマトモに受けたら、ひとたまりもない。

 

 

悟空(超)「ベジータ!!皆んなを連れて遠くへ避難するんだっ!!巻き込まれるぞっ!!!」

 

ベジータ「くっ……!!キサマに言われなくとも分かっているっ!!オマエ達こっちだ!!!」

 

 

このままでは後ろに居る皆んなも危険と判断した悟空(超)は、ベジータに他の皆んなを避難させるように促す。

 

ベジータは乱暴ながらもそれに答えて、ブルマ・トランクス・マイ・シン・ゴワスと共に離れようとする。

 

 

合体ザマス「させるかっ!!!」

 

 

しかし合体ザマスは逃すまいと、さらに「絶対の雷」を連発して、ベジータ達の進路方向に当たって避難を妨害された。

 

 

ブルマ「きゃあああぁぁぁっ!!!」

 

悟空(超)「皆んな!!!――――ぐわああっ!!!!」

 

 

そして悟空(超)も、ベジータ達に気を取られてしまい、紫色の雷電がまた迫ってくるのに気付くのが遅れてしまった。

 

幸いにも、防御の体勢を取りながら掠っただけで直撃を避ける事が出来だが、掠っただけでも悟空(超)は吹っ飛ばされ、ベジータ達の近くに落ちる。

 

 

ベジータ「カカロット!!!」

 

合体ザマス「例え一人足りとも逃しはしない!人間0計画は今日、残る全ての人間を消し去ることで完成する……!嘗て無い理想の世界が始まるのだ!――裁きの刃!!!」

 

 

今度は背後の光輪を大きく広げると、無数の赤い針状のエネルギー弾を形成して撃って来た。

 

光弾は悟空(超)達の周りのアスファルトに突き刺さり、強く光り出す。

 

 

悟空(超)「まずいっ!!全員集まるんだ!!!はあああああああああああああ!!!!!!」

 

ベジータ「ずあああああああああああああ!!!!!!」

 

 

この後起きるであろう出来事を予測した悟空(超)とベジータは、皆んなを自身の周りに集め、自分を中心に全力でドーム状のバリアを発生させる。

 

直後、エネルギー弾は着弾と同時に爆発し、他の針も連鎖して次々と弾ける。

 

エネルギー弾自体と着弾時の爆発で二重にダメージを与える技と理解できたおかげで、煙と炎に包まれるも悟空(超)とベジータはバリアでブルマ達を守り切る。

 

 

シン「た…助かった…。」

 

悟空(超)「ぐっ……くうぅ………!」

 

ベジータ「はぁっ……はぁっ……はぁっ……!」

 

トランクス「父さん!!完全に回復しきってない体力で無茶したら――!!」

 

ベジータ「はぁっ……はぁっ……!オマエは自分やブルマ達を守る事に集中しろ!これしきの事でへばるオレじゃない!!」

 

 

しかし、強がってはいるが、ある程度体力が戻りつつあったとはいえ、まだ完全に回復しきってない状態で全力でバリアを張ったせいで、ベジータは残ったエネルギーを使い切ってしまう。

 

そして悟空(超)も、掠っただけで予想以上のダメージを受けてしまって、変身を維持するのがもう精一杯だった。

 

 

悟空(超)「な…なあ、界王神様……。ちょっと聞きてぇんだけどよ……、アイツもしかして……、う……ウイスさんよりも強いか……?」

 

 

体力を消耗するも、悟空(超)は頭の中で思った事を口にしてしまった。

 

正直言って聞きたくないし、その予想が外れていてほしいとまで願ってしまう。

 

 

シン「……私は、天使が本気になったところを見たことはありません……。ですが……。」

 

ゴワス「この力……!間違いなく12の宇宙のガイド天使と同等………いや、それ以上だ……!!」

 

悟空(超)「は……ハハハッ………………やっぱ………そうか……………。」

 

 

―――最悪だ。

 

ただでさえ自分達は、本気になってないビルス相手にもマトモに勝てないのに、そのビルスの師匠でさらに強く、今の悟空(超)達の師匠でもある天使ウイスを超えているという事は、どう足掻いても合体ザマスに勝つ事は不可能。

 

仮に自分とベジータも同じく合体して本気で戦ったとしても、今の実力ではせいぜい本気のビルスに勝てるかどうかの力しか発揮しないだろう。

 

その事実を知ってしまった悟空(超)は、笑うしかできなかった。

 

 

合体ザマス「さあ、大地を貫き全てを洗い流そう!神の世の到来を祝う宴の始まりだ!!フハハハハハハ!!!!」

 

 

己の力に酔い高らかに笑う合体ザマスは、背後にいる紫色の巨大な鳥から「絶対の雷」を、大きく広がった光輪から「裁きの刃」を、さらに両腕を大きく広げながら天にかざし、悪の魔人ブウの人類絶滅攻撃「アサルトレイン」に酷似したエネルギー弾の雨を降らせる。

 

神気の嵐は荒廃した都市を、バリアで守られている悟空(超)達に激しく降りそそぐ。

 

 

悟空(超)「うあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ベジータ「ぐううううぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」

 

合体ザマス「全て無になれ!!このザマスこそが、宇宙の知恵!!宇宙の法!!宇宙の力なり!!我以外の知性は……滅びるがいいぃぃぃぃーーー!!!!」

 

 

襲いかかった来た紫色の雷・赤い刃・気弾の雨から、悟空(超)とベジータは続けてバリアを張って必死で皆んなを守る。

 

攻撃の一つ一つがあまりにも強力過ぎて、すぐにバリアにヒビ入り、今にも割れそうな状態になる。

 

そこへトランクス・シン・ゴワスの三人がバリアにエネルギーを注ぎ込み、強度を上げつつヒビ割れた部分を補強する。

 

 

 

 

そして約1分以上経過して、ようやくエネルギー弾の嵐が降り止む。

 

悟空(超)とベジータが全力でバリアを張り、トランクスと二人の界王神達が補強したおかげで、どうにか凌ぎ切る事ができた。

 

 

悟空(超)「はあっ…!はあっ…!ぜぇっ…!ぜぇっ…!」

 

ベジータ「はあっ…!はあっ…!はあっ…!はあっ…!」

 

 

バリアが解かれると同時に、黒髪に戻ってしまった悟空(超)とベジータが仰向けに倒れる。

 

トランクスも同じく倒れそうになるが、どうにか足に力を入れて、しっかり立ち上がる。

 

だがそのせいで、青年は周りの悲惨な光景を目にしてしまった。

 

 

トランクス「あ…………あ………あああ………!!」

 

 

嘗て沢山の人間達が暮らしていた都市の建物は、ほぼ全て倒壊して瓦礫だらけになり、あちこちで火災が発生して辺り一面火の海になる。

 

空は黒煙が立ち込めてさらに黒く染まり、火の粉が舞って赤く輝かせる。

 

その空の中心には、神々しくも恐ろしい邪悪な光を放つ黒服の絶対神が一人。

 

原形を留めていないほど破壊し尽くされた都市を見て、トランクスの心は折れてしまい、膝から崩れ落ちる。

 

 

ブルマ「トランクス!!気をしっかり持ってっ!!!」

 

マイ「まだ希望を捨てちゃダメだよ!!トランクス!!!」

 

トランクス「あああ……あ…………ああぁ………!!」

 

 

ブルマとマイが彼の肩を揺さぶって呼びかけるが、もう青年の耳には届かなかった。

 

人知を超えた絶対的な恐怖と絶望に、己の無力さに打ちひしがれて、何も出来なかった。

 

 

合体ザマス「完璧だ……想像以上だ!この絶大な力、これこそが神!!これこそが正義!!力も知恵も炎も光も全て神の元に戻る……!人間の暴力にまみれ、汚れた世界は神を!神による理想の世界に生まれ変わるのだっ!!!」

 

 

全く悪びれる様子もなく、自分に都合の良いように解釈して蛮行を美化する合体ザマス。

 

彼もまた自身が天使を超えた優越感と、誰も逆らえない存在となれた事の喜びに浸る。

 

そんな合体ザマスを前に、希望の勇者たる青年は、自分達の住む世界が滅びて行く様を、ただ見てるだけしか無かった。

 

 

トランクス(母さん…………悟飯さん…………皆んな………オレは…………この世界を………守れませんでした………。)

 

 

あの世に居るであろうこの世界の母親と尊敬する師匠、そして今も勝利を信じてくれる生き残った人達に、トランクスは謝る。

 

破壊神も天使も超えてしまった今、もう誰も合体ザマスを止める事は出来ない。

 

 

 

 

 

 

 

たった一人の人間を除けば(・・・・・・・・・・・・)――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突如、絶望で暗くなった青年の心に、太陽のような明るく温かく、優しい光が差し込む。

 

ふと見ると、いつの間にか目の前には、上半身を紅い体毛で覆われた大猿の超戦士が力強く立っていた。

 

 

トランクス「悟空さん……?」

 

悟空(GT)「………………トランクス、ここに居る皆んなを頼んだぞ………。」

 

 

ただそれだけ、ただそれだけを言い残して、悟空(GT)は合体ザマスに向かって歩き出す。

 

途中、もう一人の悟空(超)とベジータが起き上がって、彼を引き止めた。

 

 

ベジータ「キサマ、勝算はあるのか……?」

 

悟空(GT)「………いや、分からねぇ………。けど、やるっきゃねぇ……!!」

 

悟空(超)「む…無茶だ……!ありゃ、いくらオメェでも勝ち目が無さ過ぎる……!」

 

悟空(GT)「フフフッ……、情けねぇこと言うなよ孫悟空。今のオレに、出来ねぇことなんて無ぇさ……。」

 

 

決して振り返らず、彼らに言葉を返して、また火の海の中を歩き出す悟空(GT)。

 

 

 

 

 

やがて合体ザマスの元までたどり着き、再び人間と神が対峙した。

 

 

悟空(GT)「よぉ、ちぃっとは……できるようになったじゃねぇか……?」

 

合体ザマス「ほお?我が光を前にまだそれだけの口が言えるか……。ならばキサマを相手に我の力がどこまで上昇したか、試させてもらうとしよう……!」

 

 

余裕たっぷりの邪悪な笑みを浮かべた合体ザマスを相手に、悟空(GT)は落ち着いていた。

 

神々しくも恐ろしい邪悪な神の気は、今まで戦って来たどの敵とも明らかに違う未知なる気。

 

それでも、やらなければならない。

 

どれだけ強大な敵であろうと、この世界の平和を取り戻すために、悟空(GT)は立ち向かう。

 

 

悟空(GT)「ハアアアアアアアァァァァァァーーーーーーーーッ!!!!!!!!」

 

 

獣の咆哮が混ざった雄叫びと共に気合いを込め、周囲に超高濃度で恐ろしく強い気が高まっていく。

 

見る間に信じられない濃度まで高まり、黄金の気を吹き出すとそれはどんどん膨張する。

 

 

そして、爆発する。

 

 

とんでもなく巨大なオーラの壁が立ち上がり、天にまで届くほどそびえ立った黄金の柱の中に、ゆっくりと浮かび上がる一つの影。

 

その影はもちろん悟空(GT)だった。

 

しかし、彼から放たれる気は先ほどよりも桁違いに上昇しており、その場にいる全員が肌で感じ取っていた。

 

合体ザマスと同じくらいまで空高く舞い上がった悟空(GT)に、竜巻や台風の目の如く引き寄せられるようにオーラが集まり、やがて球体状に悟空(GT)を包み込むと、再び弾ける。

 

宇宙をも照らす光の大爆発と共に発生した猛烈な風圧は、荒廃した都市の火災を全て掻き消した。

 

光が収まると、悟空(GT)は気のオーラを纏っていた。

 

黄金のオーラはバーナーのように激しく噴き出し、周りには青白い稲妻が迸っている。

 

 

合体ザマス「こ…こんなことが………!!」

 

 

そして強さは――――合体ザマスと同等レベルの領域までになっていた。

 

 

悟空(GT)「これが全てのパワーを引き出した超サイヤ人4だっ!!!覚悟しろザマスっ!!!!」

 

 

フルパワーとなって飛び出した悟空(GT)は黄金の気を放ちながら、凄まじい速度で合体ザマスに急接近。

 

そのまま勢いよく合体ザマスに拳を振りかぶって、思いっ切り顔面を殴り飛ばした。

 

 

合体ザマス「うぎゃあぁっ!!!!」

 

 

光輪がガラスのように砕かれながら後方へ吹っ飛び、それと同時に紫色の巨大な鳥が消滅する。

 

風を切るような速さで地面に激突し、粉塵を巻き上げて地面をえぐりながらさらに飛ばされていく合体ザマスだが、どうにか体勢を立て直して足に力を入れてようやく止まる。

 

しかし、彼のその顔には鼻血が垂れていた。

 

 

合体ザマス「………………………!!」

 

 

鼻血自体はすぐに止まったが、痛みで顔面を手で抑えてしまう合体ザマス。

 

そこへ、オーラを纏いながら少し離れた場所で着地し、戦闘体勢の構えを取る超サイヤ人4の悟空(GT)の姿があった。

 

 

合体ザマス「調子に乗るなよ……!!己の力を過信するところもサイヤ人の悪癖だぞ!!」

 

悟空(GT)「へっ!超ドラゴンボールで叶えて貰った願いの力で、イイ気になってたオメェが言えた事か?」

 

 

皮肉混じりの煽りで悟空(GT)に論破された合体ザマスは怒りが湧き上がり、もう一度背後に光輪を出現させて自身も戦闘体勢に入る。

 

 

現在出せる全ての力を解放した超サイヤ人4の孫悟空(GT)と、ポタラ合体を果たしてパワーアップした合体ザマス。

 

 

 

とびっきりの最強と最強の対決が、遂に始まる。




⚫この小説における合体ザマス

合体シーンはカットした、まぁ読者もブラックとザマスがゲッダンするところなんて興味無いでしょうし。

今作の合体ザマスは超サイヤ人ロゼ進化のブラックと合体したため、アニメよりもややマッシブな体格をしています(要は漫画版『超』の合体ザマスと思えば分かりやすい)

超サイヤ人ロゼ進化に覚醒し、既に破壊神の平均以上の強さを持ったゴクウブラックの影響で、その実力は「ウイスを含めて12個の宇宙のガイド天使以上」にまで強くなっている(…という事にしてください)

さらに、合体の効果でブラックの「精神と肉体のズレ」という弱点と、ザマスの「超PPキャンディー」の成分が消えてしまったのだが………。


※厳密には単純な実力こそ天使を上回っているが、天使には「身勝手の極意」が使えるため、この時点ではまだギリギリ対処が可能ではある。

しかし、天使は本気で戦ってはいけない掟があって、それを破れば消滅してしまう以上、どのみち天使が勝つ事は不可能である。







しばらくはポケモンをやり込みたいので、ちょっとパルデア地方に出張しに行って来ます。
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