行って、帰って、そしてまた行って   作:断空我

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第二話投稿

今回は簡単な説明とアニポケのキャラ達。


住まいと再会

「うぅむ、今回はロケット団の仕業という訳ではなさそうじゃの」

 

あの後、落ち着いた俺達は一度、オーキド研究所へ戻っていた。

オーキド博士と挨拶をして、状況について説明する。

以前に悪さをしていたロケット団についてだが、どうやら俺がサカキとバトルして勝利した後に解散となっているから今回の原因ではなさそうだ。

 

「困ったわね」

 

「あたし達、どうなるのかな?」

 

「部屋は余っておるから、ここでしばらく生活するといい」

 

「ありがとうございます」

 

「助かります!」

 

「そうだ、オーキド博士、俺が住んでいた小屋は?」

 

「ん?あぁ、そうじゃ、あそこが残っておったな、近くに新しい住人がいるが、サトシのママさんが手入れをしておるぞ」

 

「ありがとうございます」

 

「え、ヒッキー、家あるの!?」

 

驚いている由比ヶ浜へ簡単に説明する。

この世界で生活する為に小屋をリオル達と一緒に建てた。

 

「あたし、ヒッキーの建てた小屋、みてみたい!」

 

「断る」

 

「どうして!みたいし!」

 

騒ぐ由比ヶ浜。

 

「建設谷君の小屋はともかく、このマサラタウンを見て回るというのはありかもしれないわね。案内してくれるわね?」

 

ニコリと微笑む雪ノ下。

どうやら俺がマサラタウンを案内することは決まっているらしい。

 

「おぉ、そうじゃ!ハチマン、これを渡しておこう!」

 

オーキド博士が引き出しから取り出したのはモンスターボールを装着する為のベルト。

 

「これ、俺の?」

 

「そうじゃ、元の世界へ戻るにしろ、そうでないにしろ、あって困らんじゃろ?」

 

「そうですね。ありがとうございます」

 

制服のズボンのベルトの上から装着する形になるわけだが、伸長可能だから問題ない。

問題ないんだが、なんか懐かしい気持ちになるな。

傍にいたルカリオが手持ちのモンスターボールを渡してくれた。

装着を終えた所で俺達はオーキド研究所を出る。

ミュウツーとサーナイト、ユキメノコは研究所の巡回をしなければならないから不参加。

ルカリオはモンスターボールに入ることが嫌いなので俺の隣を歩いていた。

昔は肩に乗っていたりしたが、今の大きさだと肩車しなければならないから隣を歩く形になっている。

 

『こうしてマスターと歩けることがとても懐かしいです』

 

「そう、だな」

 

ルカリオからすれば、短い期間だが、俺は数年経過している。

この差はすぐに埋まることはないだろう。

だが、再び出会えた気持ちに嘘偽りはない。

ルカリオもそうだが、ハリテヤマやプテラ、皆との旅は嘘じゃない。

俺が望んでいる本物の関係。

 

「ヒッキーとルカルカ、仲良しだね」

 

「えぇ、それにしても」

 

マサラタウンの周りを見る雪ノ下。

 

「自然豊かね」

 

「見る動物もあたし達の知らないものばっかり、あれがポケモンなのかな?」

二人は周りの景色を見て話し合っている。

マサラタウンは人が少ないけれど、自然豊かで沢山のポケモンがいる。

実際、空をポッポ達が飛んでいるし、茂みからコラッタが飛び出してくる。

尤も、ルカリオの実力をわかっているのか、慌てて逃げていく。

 

「みんな、ルカルカをみて逃げていくね」

 

「ルカリオは強いからな」

 

『ところで、お前、さっきから呼んでいるルカルカというのはオレの事か?』

 

「そうだよ!ルカリオだから、ルカルカ!ね、ゆきのん」

 

「気分を害したのならごめんなさい。由比ヶ浜さんは独特な呼び名をつけるのよ」

 

『構わないぞ』

 

ルカリオは問題ないという。

まぁ、本人が気にしていないのなら大丈夫だろう。

小屋が見えてきたわけだが。

 

「比企谷君?」

 

「なんだ?」

 

「これは小屋ではなくコテージだと私は思うのだけれど」

 

「……そうなのか?」

 

「あたしもゆきのんに同意見」

 

『マスター。どう思う?』

 

「二人がそういっているのなら、コテージなのかな?」

 

改築をいくつか重ねていた記憶はあったが、驚くほどか?

 

「それに、これは明らかに数人住めるし、一人で建てたの?」

 

「いや、ポケモン達と協力して」

 

最終的な部分はミュウツーがやってくれたものの、みんなで作った事は間違いない。

 

「さて、中に入るとするか」

 

「ちょーっと待った!」

 

入ろうとした所で俺達を呼びかける者が。

 

「なんだ?」

 

「なんだ、かんだと聞かれたら!」

 

「答えてあげるが世の情け!」

 

「ルカリオ、はどうだん!」

 

『御意!』

 

「「待ってぇえええええええええ!」」

 

「や、やめるにゃ!ニャー達は悪事から足を洗ったのにゃ!」

 

ルカリオが攻撃の指示をしようとした所で慌てて二人と一匹が止めに入る。

 

「って、お前ら、元ロケット団の」

 

現れた二人はロケット団だったムサシ、コジロウ、そして喋るニャースの元悪党トリオ。

旅をしていた頃に出会い、何度も付きまとわれていた連中だ。

ロケット団が解散したことで悪人を辞めていた様子。

 

「って、アンタ、あのジャリボーイの仲間!?」

 

「おぉ、ハチマン……って、成長している!?」

 

赤髪のムサシは驚き、薄紫?のコジロウは喜びつつ、驚きの表情だった。

悪い奴らだが、まぁ、コジロウはなんだかんだと付き合いがあったんだよなぁ。

 

「まぁ、驚くことは色々あるだろうけれど、とりあえず説明を」

 

――説明タイム中。

 

「成程、いなくなった間にそんなことが」

 

「ふーん、ま、久しぶりに再会できて良かったってことで」

 

「なんと雑な事にゃ」

 

双方に説明を終えた所でわかったことだが、この三人、ポケモントレーナーとして再スタートしたものの、コジロウは実家から追跡を受けて色々と問題が発生した事からしばらくマサラタウンで隠れているらしい。

 

「家の問題という事ね」

 

「あの家は中々にヤバイからな」

 

婚約者がサボテン女だしな。

 

「近所だから何かあれば頼りなさいよ!」

 

「じゃ、後でなぁ~」

 

「ニャーニャー」

 

三人と別れて小屋もといコテージに入る。

コジロウ達が教えてくれた通りコテージは綺麗にされていた。

 

「綺麗なところね」

 

『定期的に掃除をしているからな』

 

「さて、博士の話だと俺の部屋に荷物が置いてあるんだったな」

 

『そうだ。二人はあそこで休むといい』

 

「うん」

 

「ありがとう」

 

俺は一人二階の自室に入る。

扉を開けると簡易的なベッドと机。

そして、旅で使用していたリュックサック、ポケナビ等様々なアイテムが置かれていた。

 

「戻ってきたんだな……本当に」

 

前から実感はしていたけれど、旅で使っていたものを実際に触っていると本当に思ってしまう。

あぁ、戻ってきたんだ。

荷物をまとめて一階へ降りる。

 

「ヒッキー、戻ってきた」

 

「早かったわね」

 

「荷物の確認をしていただけだからな」

 

リュックサックを下しながら俺達は今後について話し合うことにした。

 

「しばらくはマサラタウンで生活するにしても、服や色々なものをそろえないといけないわね」

 

「あ、そっか、あたし達、制服だけだし」

 

今更だが、俺達は服や色々なものを用意しなければならない。

でもまぁ。

 

「金なら問題ないだろ」

 

「え?」

 

「どういうことかしら」

 

「ルカリオ、俺の所持金って、残っているよな?」

 

『問題ない。残っている賃金はサトシのママさんが預かっているが、当時のままだから相当な額が残っている。三人で生活する事になっても問題ない』

 

「そういうことだ」

 

「でも、それは比企谷君のお金でしょ?」

 

「今はそういうことを言っていられる状況じゃないからな。生活が安定したら返すって事で」

 

状況としては非常時だ。

こういう場合は助け合いが大事だろう。

 

「今はこういう状況だから頼れるものは頼りたいけれど、比企谷君から借りるって敗北感だわ」

 

「失礼な」

 

「ゆきのんもヒッキーも不器用だね、助け合えばいいのに」

 

由比ヶ浜の言葉に俺も雪ノ下もなんともいえない顔をしていただろう。

 

「そうね、それなら、このコテージで住む許可を頂けるかしら?」

 

「は?いや、それは」

 

「えぇ!?ゆきのん!?」

 

「心配ないわ。比企谷君が私達に手を出したらどうなるか、本人も理解しているのだから」

 

「まぁ、そうだな」

 

由比ヶ浜は俺の後ろを見て納得の表情をしている。

嫌だなぁ、この状況で振り返るの凄い抵抗が。

ガシリと後ろから伸びてきた二つの手。

抵抗する暇もないまま無理やり後ろをみせられる。

そこから先の記憶はない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目を覚ました後、俺は二人を連れてコテージから少し離れた所にある家へ訪れた。

家の前に到着すると箒で掃除をしているポケモン、バリヤードがいる。

 

「!!」

 

バリヤードは俺の姿を見ると驚いた表情で家の中へ入った。

少しして、慌てた様子で一人の女性が出てくる。

 

「お久しぶりです。ハナコさん」

 

「ハチマン君!」

 

彼女の名前はハナコさん。

見た目、二十代くらいにしかみえないが一児の母である。

俺を見て驚いた彼女は駆け寄ってきてぺたぺたと体を触ってきた。

 

「幽霊じゃないですよ」

 

「あら、本当!」

 

両手を叩いて驚いた表情を浮かべる。

変わらないな、この人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう、元の世界へ帰れたのね。そして、また会えて嬉しいわ」

 

俺と二人はハナコさんの家の中に入った。

お茶を出してくれたハナコさんに感謝しながら俺は事情を説明する。

最初は驚きながらも話を信じてくれた。

 

「いきなりの別れで驚いたけれど、こういう形の再会を喜んでいいかわからないわねぇ」

 

「まぁ、そうですね」

 

ハナコさんに俺が持っていた所持金関係の事を伝えるとすぐに用意してくれた。

俺は中身を確認する。

管理をしっかりしてくれたおかげで生活に困ることはないだろう。

 

「これからどうするの?」

 

「えっと……」

 

「すぐに戻れるかどうかわかりませんが、しばらくはここで生活をすることになるかと思います」

 

雪ノ下の言葉にハナコさんが尋ねる。

 

「それじゃあ、服も用意しないといけないわね。タマムシシティへ行ってみたらどうかしら?」

 

「タマムシ?」

 

「街の名前だ。カントーで一番、華やかな場所だが……」

 

正直言って、タマムシシティは行きたくない。ついでにいうとヤマブキシティも遠慮したい。

理由?聞かないでくれ。

 

「ヒッキー!タマムシシティに行きたい」

 

「よし、楽しんできてくれ」

 

「貴方も行くのよ。私達はタマムシシティの行き方を知らないのだから」

 

「……そうでした」

 

買い物、買い物に行くだけだ。

決して会いに行くわけでない。

自分に言い聞かせながら俺は立ち上がる。

 

「ただいまぁ!ママ、誰か来ているの?」

 

その時、玄関から元気な声が聞こえてきた。

あ、と思った時はドタドタと大きな音を鳴らして一人と一匹がやってくる。

トレードマークといえる赤い帽子をかぶり、ピカチュウと呼ばれるねずみポケモンを連れたトレーナー。

 

「もしかして、ハチマン!?」

 

リビングにやってきたサトシは俺を見て驚きの声を上げた。

おいおい、一発で俺だとわかっちゃったよ。

コイツ、こういう直感的な部分は相変わらず凄いな。

俺は簡単に今の状況を伝えようとしたのだが、ミュウツーがお得意の能力で説明をしてくれた。

あっさりと理解したサトシとピカチュウ。

タマムシシティへ向かう訳だが、その前にサトシが「バトルしょうぜ!」と俺に提案してきた。

 

「ばとる?」

 

「戦うという意味になるけれど」

 

「あ、二人は知らないんだっけ?ポケモンバトル!」

 

「ポケモン同士を戦わせるスポーツみたいなものだ」

 

サトシの説明にフォローを入れる。

理解した雪ノ下と未だに首を傾げる由比ヶ浜。

タマムシシティへ行く前に見せることになるよなぁ。

 

「仕方ない、バトルしてやるよ」

 

「よっしゃああ!」

 

「ピッピカチュウ!」

 

やる気満々のサトシとピカチュウ。

こういう場合、俺がやることになるわけだが。

問題は手持ちのどれで相手をするかだな。

 

 




次回、ポケモンバトル?

ロケット団についてはジョウトにおいて、解散しております。

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