「こいつは驚いたな」
コンドラキが見通しが良い高さまで山を登ると、紅い館の他に人里らしきものが見えた。
(随分歪な場所だな。洋風の館があったと思ったら日本の集落か。どちらにしてもいい景色だ)
コンドラキがカメラを出して写真を撮ろうとすると
「動くな!」
「··あ”?」
コンドラキは複数の人に囲まれた。しかも何人かは飛んでいる。
「こんなところで何をしている!ここは参拝道ではないぞ!天狗が支配する侵入禁止区域だ。それとその服装、里の人間じゃないな!」
おそらく“天狗”のグループのリーダーである少女がコンドラキに言った。
ここでコンドラキは自分が侵入者として認識されてると悟った·······彼にとってはどうでもいいことだが。
「ハイハイ、帰ればいいんだろ帰れば。じゃあな天狗さん」
「待て!尋問を行な···あっ!う”わ”あ”あぁぁぁぁぁ!」
「「「「「!?」」」」」
一人の天狗が立ち去ろうとするコンドラキを止めようとするといきなり発狂したように叫び出した。
「来るなぁ。来るなぁァァァァァ!!」
「おい!お前何をした!傷つけても構わない!捕らえろ!」
リーダーである少女に続いて天狗たちがコンドラキに襲いかかった。コンドラキは背中に背負っていたサーブル(フェンシングの武器)を取り出し攻撃をいなす。
(まずい。この男やり手だ)
犬走椛、この班のリーダーがそう考えながらコンドラキと戦闘をしていると仲間が全員もいなくなっていた。
「お前さんの仲間、みんなちょうちょ遊びに夢中だなw」
コンドラキが煽る。仲間もいなくなりしびれを切らした椛は
「狗符『レイビーズバイト』!!」
「うぉっ!と」
突如黄色と赤色の光弾が現れ、コンドラキを挟み撃ちにするように迫ってきた。コンドラキは地面に倒れ込むように弾幕を避けた···が
「もらった!」
その隙をついて椛が攻撃してきた。しかし
(え······いない)
コンドラキは姿を消していた。
「お前らありがとな」
コンドラキはSCP-408に語りかける。彼らが椛との戦闘中に身代わりとなって入れ代わり、その隙に離脱したのだ。そして他の天狗を分散させたのも彼らだ。
(大して強くなかったが山も登り降りしたし疲れたな。湖付近で休むか)
湖についたコンドラキはSCP-408たちに見張りを頼み、木陰で眠り始めた。
「チルノ達いないな〜でかけたのかな?」
緑髪の触角を生やした少女が林の中をぶらぶら飛んでいた。
彼女の名前は“リグル・ナイトバグ”蟲を操ることが出来る蛍の妖怪だ。いつも通りぶらぶらしていると
「····ラキマダねテル?」
「ねテルヨ。みはりつづケテ」
声が聞こえて来た。リグルは一瞬でこの声が虫同士の会話だと分かった。
(おかしいな?大抵の虫は単語だけしか話せないのに?文を話せたとしても群れないんだけどな?)
「おーい!そこで話してる虫さん達〜で〜ておーいで!····あれ?」
声をかけても出てこない。さらに会話も急に止まった。
(あれ?おかしいな?)
不思議に思ってると目の前に蝶の大群が現れ
《ア ナ タ ハ テ キ ?》
文字を作り出した。
「いや、違うよ!私は、え、えっ!?」
リグルが敵ではないことを言おうとした瞬間、目の前に化け物が現れて襲いかかっていた。
「ちょっ、ちょっと。うわあぁぁぁ、あ”」
パニックになって逃げ出したリグルだが“何もないところ”におもいっきり頭を打って倒れた。
「コンドラキヲよンデコヨウ」
CC BY-SA 3.0の基づき作成
コンドラキ博士の人事ファイル
著者:Dr.Kondraki
URL:https://scp-wiki.wikidot.com/forum/t-98754/dr-kondraki-s-personnel-file
作成年:2008
(SCP-408はコンドラキ博士の作品の為割愛)