SCP-408(幻想蝶)達に呼ばれてついていくとコンドラキは倒れている少女を見つけた。大きなたんこぶができているからおそらく頭を強打したのだろう。
「敵かどうか確認したか?」
コンドラキが聞くと幻想蝶達は気まずそうに《シテ ナ イ》と文字を作った。
「ったく。おーい?お前さん大丈夫か?ツンツン」
コンドラキがそこら辺に落ちていた棒で突くと少女(リグル・ナイトバグ)は目を覚ました。
「うわっ!殺さない···で?」
「起きたか。すまんな。さっき戦闘してたから気が立ってんだ」
「こっちも気づかずごめんなさい。蛍の妖怪なのに····」
「お前妖怪なのか?(それにしては弱そうだな)」
「あぁ〜!あんた今私のこと『弱そう』って思ったな!?そうかもしれないけどさ·····これでも蟲を操る能力の持ち主だぞ!」
「蟲を操る能力?」
「そうそう!見てて!」
リグルはそう言うとクルッと一回転して何かの合図をした。すると····
「Oh.... これはすごいな」
蜻蛉や蜂、蝶等が綺麗な模様を空中に描いていた。感動したコンドラキは普段なら人前で絶対に出さない声を漏らした。
「へへっ、すごいでしょ!あんたの蝶も楽しそうにしてるね。今更だけどなんで蝶が普通の人間に懐いているの?しかも群れで」
「俺はこいつらを研究しているんだ。そんな感じで毎日過ごしてたら今に至るっていうわけだ。人と会話するよりこいつらとの会話の方が楽しい。もう言葉もいらないがな」
虫たちが作り出す美しい景色に見惚れながらコンドラキは答えた。
「ところでお前、名前は?」
「リグル・ナイトバグだよ。あんたは?」
「コンドラキ、ベンジャミン・コンドラキだ。リグルな。覚えておく」
(名前を覚えるのはこれで何人目だろうな···)
「ところであんたは外の世界から来たの?」
「外?」
「そう。ここは"幻想郷"っていって忘れられたものが来るんだよ」
「(忘れられたのか?俺)それはどういうことだ?」
「でも時々結界に引き込まれることがあるんだ。特に霊的な場所でね」
「なるほど」
心当たりが多すぎるため、コンドラキはすぐに納得した。
「外に戻るには博麗神社にいる霊夢か大妖怪の紫に頼むしかないけど·····紫はどこにいるか分からないから霊夢に頼むのが妥当だね。連れて行く?」
「いや、場所だけ教えてくれ」
「大丈夫?妖怪とかに襲われたら大変だよ?」
「そこら辺のやつに負けるほどやわじゃねぇよ」
「そっか。頼もしい仲間もいるもんね」
リグルは幻想蝶の方を見て答える。
「あぁ。おっ、そうだ。こいつら少しお前に託すよ。蛍の妖怪なら安心だ」
「えっ!いいの!?ありがとう!」
リグルは嬉しそうに蝶を10匹ほど受け取った。
「そいつらすぐ増えるから賑やかでいいぜ。良いもん見せてもらったお礼だ」
「うん!博麗神社はあの山の上だよ」
リグルが指さした方向を見ると、確かに山の頂上に続く大きな階段があった。
「じゃあありがとな。リグル」
「コンドラキも元気でね〜!」
別れの挨拶をして二人は別れた。
しかしコンドラキはこんなすぐに帰る男ではない。
コンドラキ優先順位は
武器を強化する
↓
クレフと来るときの下見
↓
脅威を明らかにする
↓
帰還
だ。
とりあえずコンドラキは人里の方向に進むことにした。
???「えっ。ここどこ?」
CC BY-SA 3.0の基づき作成
コンドラキ博士の人事ファイル
著者:Dr.Kondraki
URL:https://scp-wiki.wikidot.com/forum/t-98754/dr-kondraki-s-personnel-file
作成年:2008
(SCP-408はコンドラキ博士の作品の為割愛)