ジンとベルモットの息子は人々を幸せにしたい   作:アルトリア・ブラック(Main)

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作者脳みそが弱々なので、トリックとか全然分かんないです。


第一章『罪の形』
第1話『ハッピーエンドのその先』


テロ組織、通称・黒の組織が壊滅した後、その壊滅に一役買った江戸川コナンは元の姿・工藤新一に戻り、毛利蘭に告白し、彼女と同じ大学に通いながらも探偵は続けていた。

 

両親は組織の仕事を目撃してしまった事による幼児化の件も話題にされ『危険だと思う人間が現れた場合、自分一人で首を突っ込む前に警察に声をかけるように』と説教食らった

 

新一はそれに反省しつつも捜査現場に足を運ぶのはやめられなかった。毛利蘭もその事に関して最初は文句を言いつつも、次第に文句を言う事は無くなって行った。

 

蘭達と共に大学からの帰り道、携帯に着信が鳴る。

 

「また目暮警部?」

 

園子のジト目に新一はギクっとしつつも「あぁ」と返すと

 

「事件の依頼じゃないの?行って来たら?」

 

蘭の笑顔に「サンキュー!」と言ってタクシーを止め、車に乗る。

 

いなくなった新一を見て園子は蘭を見て

 

「…あの推理オタク、相変わらず変わらないわね、ああいう事…」

 

嫌そうな顔をしつつも、蘭は笑顔で「あれが新一だもん、帰って来てくれただけ嬉しいから」と言う蘭に園子はハァとため息をつき

 

「もう、蘭ったら、ほら!このままカラオケにでも行こ!」

 

「ちょっと園子〜!」

 

手を引っ張って行く

 

「………」

 

その後ろ姿を見ている人物に気づかず

 

 

 

 

 

 

 

 

「目暮警部!!」

 

事件現場に走って行く新一

 

「おお!工藤くん待っていたよ」

 

立ち入り禁止のテープを上に挙げる。

 

「…被害者ですか?」

 

目の前に倒れている被害者を見て言う。

 

滅多刺しにされ、両手を切られた遺体に目暮警部は被害者の身の上について話し始める。

 

発見された場所は小学校の校庭の端…体育館の近くだった。

 

見つかりにくい場所で惨殺された状態で発見された。

 

殺された被害者は苦悶に満ちた表情で殺されていた。

 

「第一発見者は?」

 

「…この学校の生徒だ。今は精神的ショックで先生に付き添ってもらっているよ」

 

目暮警部からの言葉に「そうですか…」と返す

 

発見者が小学生で、この現場を見たからにはショックで聞けない可能性はあるだろう。

 

(…アイツらなら、嬉々として犯人探しそうなのにな)

 

少年探偵団のことを思い出し、頭を振る。

 

新一が遺体を確認していると…

 

「目暮警部!!先ほど犯人が自首して来ました!!」

 

刑事の言葉に二人はハッとなる。

 

「工藤くんも来るかね?」

 

「はい、行かせてください」

 

犯人が自首した以上、探偵である自分は出る幕はないだろうが、目暮警部に聞かれた以上、探偵の本質として行きたくなる気持ちを堪えられなくなる。

 

 

 

 

犯人は被害者の元クラスメートの親だった。

 

元クラスメートというのも、そのクラスメートは一ヶ月前に自殺して亡くなっていた。

 

新一は別室から犯人の様子を見ていた。

 

「ーーさんを殺した理由は、数ヶ月前に自殺した娘さんの復讐…ってことで良いですか」

 

佐藤刑事の言葉に犯人は落ち着き払った声で「はい」と言う。

 

「…あの子は救われたと思うわ」

 

満足げに言う犯人に違和感を感じる新一

 

「…目暮警部」

 

隣にいる警部に声をかけると思っていたことは同じだったのか、頷く

 

「……自分の母親が殺人鬼になってしまったことを娘さんは喜んでいないと思いますが…」

 

佐藤刑事の言葉に犯人はにこやかに笑い

 

「そうでしょうね、でも、私は満足しているんです。あの子が悲しむ?殺人はいけないこと?分かってますよ、そんなこと…殺人鬼になったのは私への罰ですから、それに、刑事さん」

 

殺人鬼とは思えないくらい穏やかな表情をし

 

「『いじめも立派な殺人、殺人鬼を殺人鬼が殺して』何が悪いんですか?あの子が帰って来ない?知ってます。あの子の親にも、この苦しみはきっと理解してくれますから」

 

言う事は以上ですよと母親らしい顔をする犯人に何か違和感を感じつつ、事件は無事に解決した。

 

 

 

 

一時間後…

 

 

檻の中に戻った犯人は笑いながら窓から差し込む光を見て両手を広げる。

 

同室だった人間は怪訝な目を向けているものの、触れないように距離を離す

 

「いじめてる人は殺人鬼だものね、殺人鬼を殺して、何がいけないのかしら?」

 

「ーー、貴方の言うとおりにしたら心が救われたわ、あぁ良かった。貴方に相談して…貴方に出会えて嬉しかったわ」

 

そう言い、勢いよく舌を噛む

 

「お、おい!!」

 

刑務官がガタガタと入ってくる。

 

犯人はそれを見てすぐに刑務官が運び出そうとしている手を突っぱねる

 

「おい!止血しろ!早く!」

 

「わ、分かってる!だが…もう」

 

犯人は満足げに絶命していた。

 

 

 

 

 

 

「え?!犯人が獄中で自殺した!?」

 

夜の20:00、工藤邸に目暮警部から連絡が入る。

 

『あぁ、舌を噛み切って自殺したとのことだ』

 

「応急処置はしなかったんですか?」

 

当たり前の質問だが、舌を噛み切ったところで応急処置をすれば助かる上に、自殺を目的にしても死ぬ事はないこともある。

 

『もちろんしたとも、だが…犯人は応急処置を全力で拒否していた。死ぬまで抵抗をやめないぐらいにな』

 

「…そう、ですか」

 

新一は考え込む

 

『それと、工藤くん。犯人は死ぬ間際にこんなことを言っていたんだが…「貴方の言うとおりにしたら心が救われたわ、あぁ良かった。貴方に相談して…貴方に出会えて嬉しかった」とね』

 

「…『貴方の言うとおりにしたら』…ですか」

 

第三者が背後にいるようなセリフ。

 

『しかしだが、今回の事件、裏で糸を引いている人間も誰もおらんかった。凶器の準備や計画も全て犯人一人でしたという証拠が上がっておる』

 

「分かりました。何か分かればまた連絡します」

 

『うむ。こちらの何か判明したらまた相談して構わないかね?工藤くん』

 

「はい、よろしくお願いします」

 

そう言って電話を切り、悩みながらリビングに向かって行く

 

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