ジンとベルモットの息子は人々を幸せにしたい 作:アルトリア・ブラック(Main)
原作完結した後の物語なので、少し捏造してる部分も今後もありすますがお許しください。
主にベルモットの捏造が多いかも
ー新一ー
新一は大学に通いつつ、以前起きた犯人が獄中で自殺した事件についての推理をしていた。
「…それで、例の事件の犯人の自殺も終わりじゃないの?」
阿笠博士宅にいた灰原こと宮野志保の言葉に新一は「終わりじゃねぇ、今回の事件」と言うと深いため息をつかれる。
コーヒーを飲みながら話す志保は組織が壊滅してから元の姿に戻り、APTX4869を開発し、死んでしまった人達への償いとして罪を償うと言っていたが、何しろ彼女の作った薬は『毒が発見されない代物』だったせいもあり、服用させた人物の死因が単なる病死に片付けられてしまったものも複数ある。
工藤新一やメアリー・世良のように幼児化した被害者もいるが、幼児化するというのはあくまで副作用。それに、幼児化する確率がわずかながらにあるなんて世間に知られれば最悪国家間の問題になり、組織と同等のヤバい奴らに目をつけられる可能性もある。
そんな志保を赤井秀一は保護という名目でFBI預かりになる事になったのだが、彼女が今阿笠博士宅にいるのは訳があってのことだった。
「犯人が獄中で言い残した言葉に問題があったんじゃろう?」
阿笠博士からの言葉に新一は頷き
「…あぁ、犯人は『貴方に相談して…貴方に出会えて嬉しかった』と言ってた。犯人の交流関係を絞ってみたんだが…」
「言葉一つで相手に殺人を起こさせて自殺させるなんて、暴力や脅迫が無ければ無理だと思うけれど?彼女の交流関係に金銭的な問題や、夫婦関係にも問題はなかったんでしょう?」
志保はそう言いながら新一が並べている書類を見に来る
「…あぁ、でもどうみても…宮野?」
ある写真を見て止まった志保に問いかける。
「…彼、もしかして…『ウィリアム・ルーキン』って言う名前?」
医師の紹介の一覧に映っているウィリアムを見てい言う。
「…あぁ、そうだが…」
志保は彼の写真を見つめているだけで何も言わない。
「おい、宮野!なんなんだよ!一体!」
焦るように聞く新一の言葉に我に返る
「…FBIからはまだ日本警察にはいずれ教えると言われたけど…」
「FBI…?!」
アメリカに帰国し、組織の残党探しや幹部達の罪の洗い出しなどに追われていた。
もちろん、日本の公安も例に漏れず、日本で捕まえた組織の一員の罪の洗い出し・残党の後始末に追われている。
「…数十年前から組織は孤児院や養護施設を複数持っていたわ、私が知っていたのは日本とアメリカだけだけど…」
志保の言葉を真剣に聞く新一
「つい最近、ロシアに3か所養護施設が見つかったの、その一つは組織が壊滅する間際に爆破して
その非道さに阿笠博士は小さい声で「ひどいのぅ」と答える。
「…組織らしいやり方だな…」
志保はその言葉に頷き
「ロシアにあった残り二つの養護施設への捜索はなかなか協力要請が出来なかったのだけど、つい最近許可が降りて私も現場に行ったことがあったの、知っている名前はないか、組織の構成員の名前はないかって」
志保の眼差しは暗い
「その内、一箇所はまんま組織管理の場所で、そこの管理を任されていた人物の名前はロナルド・ルーキン、そして、その養護施設に在籍者として名前があったのよ、この『ウィリアム・ルーキン』は」
「!?」
「な、なんじゃと?!」
二人が驚き、目を見開く
今回の『いじめっ子殺人事件』及びその加害者の『須藤美代子』が笑顔で自殺した際、複数の病院に通院していた経歴があり、その中の医師の一人としてウィリアム・ルーキンはいた。
「…まさか、構成員…か?」
新一の言葉に志保は首を振り
「…在籍はしたけど、犯罪歴という犯罪歴がないのよ、彼には」
「隠してるってわけじゃないのか?」
博士の言葉に首を振り
「…在籍していた時期、彼はまだ組織の構成員として動いてはいないわ、動いていたとしたらコードネームは与えられてるはずよ、だから…彼はFBIが警戒する要因があるの」
「要因…?」
志保は彼の写真を指差し
「彼は、ウィリアム・ルーキンは
「な!!?」「なんじゃと!?」
組織の処刑人と言われ、恐れられた男と100の画面を持つ女優でありながらボスから信頼を置かれていた女の子供
「…親が幹部だし、その施設を管理していたロナルド・ルーキンの養子として迎えられてる形跡もあったから、彼が将来
宮野は悲しげな表情をし
「…親が幹部だったり、組織の目的を果たせそうな人間の子供は組織が積極的に教育するのが通例だったわ、私の時もそう
宮野は彼の写真を置き、新一の目を見る。
「…今回の事件。彼が関わっているかいないか、分からないけれど…気をつけなさいよ、彼が善か悪かなんて分からないけど、犯罪を知ってしまった子供は
飲み終わったコーヒーを片付ける
「…………」
ウィリアムはバツ印が付けられている宮野志保の写真を眺める
母が憎んだ女性の写真、何枚かバツを書いてたヤツの一枚だ
母は綺麗な人だった、と同時に何をしているか分からない人だった。
(…関係があるとしたら父の方だろうな)
暗くなった事務所の中に入る
ライトをつけ、金庫の中に入れていた写真を出す
「…『黒と黒が混ざったら漆黒にしかならねぇよ』か…」
映っている父は横顔でこっちを向いていない写真だ。
両親の写真は0に近く、思い出なんて記憶の中でしかない。
(…まぁ、世界的犯罪組織の大幹部同士の子供が仲良く遊園地になんて行けるわけないんだろうけど)
苦笑いしながら事故で映った父の顔を見る。
ザザザザとノイズが走るように後ろに黒い人が立っているような感覚に陥る。
「…悪魔の子供は悪魔になる?犯罪者の子供は犯罪者になる?…よく言う」
今、相談を受けている内容に独り言を呟く
「
すると、誰かが入ってきた足音で振り返る
「ノックした方が良かったか?ウィル」
癖のある短い黒髪に、柄悪そうな見た目のいかにも強そうな男が入ってくる。
「いや、大丈夫だよ、ジャック」
「一人で物思いに耽って何してんだ?」
自分より少しだけ身長が高いジャックはやって来てウィリアムが持っている写真を見て「懐かしいな」と言う
「お前が唯一撮れた大幹部の横顔じゃねぇか、唯一気付かれなかった奇跡の一枚だな」
笑いながら見てくるジャックに『家族の写真撮るのに命懸けだったよ』と笑いながら写真を金庫に入れる。
ジャックは写真を置いた横にあるモノを見て『ソレ持ってかねぇのか?』と言う
「持って行かないよ、コレはまだ持ってかないさ」
そう言って立ち上がるとジャックは辺りを見渡し
「アイツはいねぇのか?」
「マリアのこと?マリアなら今回はお休みだ、というより、病院の方の予約の電話にひっきりなしに対応しててお疲れさ」
その言葉にジャックは愛想笑いしつつ
「妹には雑務か、大変な仕事だな、まぁ、アイツにしか出来ねぇ仕事だけどな」
そう言いつつ、タバコを出すがウィリアムを見て止まる
「吸っていいか?」
「良いよ?その癖治らないね、なかなか」
「生まれつきに近いからな」
二人で話しつつ事務所の外に出る。
黒いスポーツカーに乗りこむ
「相変わらず好きだよね黒色のスポーツカー」
「これも生まれつきだな」
そう笑いながら運転席に乗り込むジャック
「父の言葉を借りるなら『黒の中で育った人間は黒が好きになるだろうよ』とかかな」
「…へぇ、あの大幹部様もんなこと言うんだな」
運転しながら言うジャック、目的地を米花町のホテルに設定する。
「ジャックは何色が好き?」
「黒だな」
「俺もだよ」
そう言って笑い合う
ジャック・バーキン
【性別】男
【年齢】(ウィリアムの二個上)
【容姿】短髪黒髪の癖っ毛(先が跳ねてる)に青色の瞳。強面
【国籍】ロシア
【身長】186
【職業】元警察官、現在不明
【好きなもの】車
【嫌いなもの】自分より年上の大人