隣の彼女は小さい暗殺者で可愛い捕食者でカッコイイスパイで俺の彼女 作:SGMY
〜結月雫〜
今の現状を整理しよう。飛鳥さん達はあの男、龍三に惚れ薬を飲まされた。レイくんにはあー言ったけど、惚れ薬は惚れたと勘違いさせる薬。ただし、それは私が上司から聞いた効果。もしかしたら違う効果があるかもしれない。
でも、想い人への気持ちを思い出せば効果は消える。
「ねぇ、少し手伝ってほしいのだけれど、駄目かな―――」
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〜零斗〜
結月雫が部屋から出て行ってから数分が経つ。何故飛鳥達を狙っているのか、そこが俺にはわからなかった。
飛鳥はいつも雛のように俺の後ろをついてくる大人しい子だ。
美笠は運動神経抜群だが勉強が出来ない子だ。
響希は勉強はそこまでだったけど、ゲームとかが好きな子だ。
別にここに共通する点は一つもない。身長の高さは美笠、響希、飛鳥の順で、胸の大きさは響希、美笠、飛鳥の順で何処も合っていなかった。
強いて言うならばみんな小、中と噂にされるほどの可愛さを持つぐらいだった。
「それぐらいしかないぞ」
あの男が飛鳥達を狙う理由がただの嫉妬なのか、どうなのか。ハーレムでも築きたいのかどうなのか。
「協力を要請したよ!」
バーンと扉を開けて結月雫が入ってくる。誰に何の要請をしたのかは教えてくれなかったが、飛鳥達を助けるためと言っていた。
「あ、そうだ!幼馴染ちゃん達がいない今、レイくんって何でストレス発散してるの?」
「おい変な誤解を生むからその言い方はやめろ。そもそもストレスなんか溜まってねぇよ」
「えぇ〜…でも、ストレスは溜まってると思うよ?」
後ろに周った結月雫が俺の背中に凭れ掛かる。
「重い、離れろ」
「なっ!女の子に対してそれは無いよぉ!撤回して!僕まだ45も言ってないもん!!」
「流石にそれは嘘だろ」
「はあ?!なら触ってみればいいよ!!」
「は?!お前、なにをっ?!」
当然、結月雫が服を捲ってお腹を出し、俺の腕を無理矢理自身の腹に触れさせる。もう一度言おう、自身の腹に。
「どう?!全然プニプニしてないし、出てないでしょ?!」
「あ、あぁ…わかったから早くしまえ」
「全然わかってない!」
「いやわかったから、許してくれ頼む」
だが、結月雫はそう簡単には許してくれず、騒いでいた。だが、暫くして自分が何をしていたのかわかったのか、顔を真っ赤にして俺のベッドを占領した。
「返せ俺の寝床」
そう言うが結月雫は布団を完全に被り、丸まっていた。
「床で寝ろと言うのか」
「他の部屋で寝ればいいじゃん!今日僕はここで寝る!!」
「いや、ここ俺の部屋…」
「知らない!」
なんでそこまで怒っているのか俺にはわからなかった。だが俺が何かをやらかしたのは事実だろう。
「はぁ…やりたくないが仕方ないか、俺はそこら辺で寝るからな」
そう言って二枚ある布団の一枚を奪い、壁にもたれて寝る。
俺はいったいどうすればいい?あの男はなぜ俺から奪う?俺がアイツになにをした?
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〜結月雫〜
レイくんが寝ると言ってから数分が経った。寝息が聞こえるのでレイくんはもう寝たらしい。
ベッドから降りてレイくんの近くまで行く。
相変わらずレイくんの寝顔はいい。これ見られるならなんでも出来そう。
「全く…一緒に寝るって発想はないのかな…」
それとも異性と寝るのは嫌とかなのだろうか。もしかしたらまだ完全に心を開いてくれたわけでもないのかもしれない。
「レイくん、必ず取り戻そうね。三人を…」
あれ、そう言えばあの男の取り巻きにはもう一人女の子がいたはず…
僕は一度部屋に戻ってケータイを取り出す。
「もしもしお母さん?聞きたいことがあるのだけれど…」
『どうしたの?仕事終わりの母は疲れているのだけれど』
「ごめんなさい。これだけ聞いたら切る。レイくん、わたしの彼氏の―――
両親についてなんだけど