隣の彼女は小さい暗殺者で可愛い捕食者でカッコイイスパイで俺の彼女   作:SGMY

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第12話

三日目の朝、何事もなく朝を迎えれた。部屋のカーテンを開けて朝日が顔をこちらに向けている。

 

「眩しい…やはり外は嫌いだ」

 

そう言ってカーテンを閉めようとしたときだった。

 

「うんうんわかるよ。おひさまって眩しいもんね。日焼けしちゃうし僕も苦手だよ」

 

壊れかけのロボのようにガクガクと首を回して振り向くとベッドの上で結月雫が寝転がっていた。

俺は平常心を保ちながら部屋のドアの鍵を見る。

 

「お前どこから入ってきた」

 

そう聞くと結月雫はベッドの上で仁王立ちをして言う。

 

「僕の本職は殺し屋だよ!標的が隠れて殺せないなら殺せる距離まで移動するだけだよ!」

「だからどうやって「企業秘密!!」……」

 

ドアや窓の鍵は完全に閉まっているなのにどうやってこの部屋に入ってきたというのだろうか。

 

「そんなことよりも〜!もうすぐで合宿が終わるね!それから同棲生活!!そのまま幸せなゴール「インしねえーよ」あぎゅっ?!」

 

徐々に近付いてくる結月雫の顔を無理矢理押し退けてベッドから落す。

 

「まず飛鳥達だ!それが終わってから同棲生活。その後は何でもしてやる。例え何処へだってついて行ってやる」

「……本当になんでもするの?それが人の世界に戻れない事でも?」

 

そう言われ深く頷く。結月雫はどこか複雑そうな顔をしていた。

 

「ほらさっさと部屋から出ろ。俺は今日やりたいことがあるんだ」

「えぇ〜!僕は見ちゃいけないの?」

「例外なく誰にも見せねぇよ」

 

そう言って結月雫を部屋から追いやる。

 

〜結月雫〜

部屋から追い出された僕は施設内をグルっと回る。今日は三日目で決行は五日目。あと二日しかなかった。

僕は協力者の部屋に行く。数回ドアを叩くと鍵が開けられて中に招かれる。

 

「やぁやぁ。えっと……谷口篭谷(たにぐちかごや)くん。そっちはどうだい?」

「順調だ。五日目の晩、一部の人を除いた全ての人はパーティーの準備を手伝わされる。その時にあの男も準備係だが…あの取り巻き達とは別でしかも絶対に代役も頼めない仕事にした」

「いったいどんな仕事にしたの?」

 

不敵な笑みを浮かべる谷口篭谷くんは言った。

 

「超巨大ファイヤーの火係さ!こういうのは地味な俺とかではなく、アイツのようなイケメンのモテ男がするべきさ!じゃないと盛り上がらん!!」

「はは、確かにそうかもね。アイツ見た目だけは立派だから」

「それとちょっとした嘘も吹き込んでいおいた。愛する者の名を思い浮かべながら火を灯すとその者は結ばれると」

 

そんな何処にでもありそうな事であの男を騙せるとは思えないがやる価値はありそうだ。

 

「でも先生から聞いた話だけど五日目の24時、ちょうど日付が変わるその瞬間、流星群のような大量の流星が30分間だけ交わうらしいよ。それが終わるまで手を繋いでいた男女は生涯幸せになれるんだって」

「へえ〜………え、ガチ?」

「マジマジ」

 

そう言うと暫く谷口篭谷くんは顎に手を当てて考え始めた。

 

「それが本当なら…あの女子達の誰かはヤツと結ばれるってことになるぞ」

 

そう言われて気付く。

 

「そもそもどうして小林達己をそこまで嫌う。協力者として改めて聞くが…ヤツに何をされた?」

「……」

 

何故ぼくがヤツを嫌うのか、それは忘れもしないあの過去がぼくらの全ての始まりだった。

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