隣の彼女は小さい暗殺者で可愛い捕食者でカッコイイスパイで俺の彼女 作:SGMY
合宿当日、行き新幹線だったのだが、うちの担任は少々ふざけているようだ。
「みんな!せっかくの山だし、バスじゃなくて歩きながら行くよ!」
「「「はあああ?!!」」」
なんでっ!どうしてっ?!バスで行こうよ!
先生に対する
「次文句言ったらその人だけこれから一週間昆虫食ね!宅配はここまで来ないから自分で採って食べてね!!あ、取れなくても非常食として持ってるから、食べさせて上げる!抵抗するだけキツくなるよ!」
それだけだった。どの虫が食えるか、そんな知識を持っている人がここにいるのだろうか。それから先生の愚痴を言う人はいなくなった。
この人、学校じゃ超人気の美人先生なのに発言は恐ろしい…
「それではしゅっぱーつ!!」
「「「お、おぉー……」」」
流石にあんなこと言われればみんなも従うだろう。
そこからは山道を歩いて宿泊施設に向かう。道中、川で遊ぼうとした
「中山くんの顔、真っ赤だね」
突然話しかけてきた結月雫。確かにそうだ。中山は先生に手を繋がれてから恥ずかしそうに、それでも幸せそうな顔をしていた。俺はその理由を知っているため、結月雫に応える。
「アイツ、実はあの先生のこと好きなんだよ」
「え?!」
突然のカミングアウトに結月雫は驚き、手に持っていた何に使うのか全くわからん少し大きめの葉っぱを落とす。
「そうだったんだ…知らなかった…」
「知らなくて当然だろ。それを知ってるのは俺と中本、中野、中谷、中釜、中川、中島の中々ファミリーだけだからな」
「誰その人達?!このクラスに中が着くのって中山さんと中野くんだけじゃないの?!しかもなんで零斗くんがいるわけ?!」
「なんでって……なんでなんだ?」
「そこわかってないんだ…」
落とした葉っぱを集めて拾い上げる結月雫にその葉っぱについて聞く。葉っぱを一枚渡され、説明を聞く。
「この葉っぱね、布団にするとふかふかなんだ」
「葉っぱを布団に…?ソロキャンプでもするのか?」
「キャンプはしないよ。ただ、布団が濡れた時とかに代りになるから」
布団が濡れたときってなに?!
「あ、勘違いしないでね?海行ったあととか、お風呂から上がったあとだから!」
「知らねぇよ。つかタオルで拭けよ」
考えながら歩いていると、前で止まっていた誰かに打つかる。鼻を抑えながら目の前の誰かに文句を言う。
「いってぇな…なんでここに止まって……」
それは小林龍三だった。小林龍三は何処か焦ったような顔で後ろを振り向く。
「どうかしたの?」
学校で見るいつもの小林龍三とは全く違う雰囲気の小林龍三に声をかける結月雫。そんな結月雫に小林龍三は応える。
「飛鳥達は何処へ行ったか知ってるか…?」
ただその一言だった。
〜飛鳥〜
ヤバイヤバイヤバイヤバイよ!!
興味本位で入ってしまった山の中、わたし達は何かお義兄さんにお土産を残そうと探していた。なのに、なのに―――
「か、帰り道ってどっちだっけ?」
わたし達は迷子になってしまった。