隣の彼女は小さい暗殺者で可愛い捕食者でカッコイイスパイで俺の彼女 作:SGMY
朝飯を食べたあと、俺達は海の家に来ていた。結月雫が突然海で遊ぼうと提案してきたのだが、生憎俺は水着を持っていなかった。なので海の家だ。
「別に砂浜でも良かったのに…」
「嫌だよ。だったら海の家にいるほうがいい」
「逆になんでさ?!」
「涼しいし着替えなくていい。お前遊んでこいよ。せっかく水着なんだし」
「ふ〜ん…」
ジトッとした目で俺を見てくる。結月雫は少し嫌そうな顔をして言う。
「本当に水着に興味無いんだね。妹さん達の水着を見てもそうだったの?」
「なにが言いたいんだよ」
「ん〜?べっつに〜?彼女の水着に何も言ってくれないのかなぁ〜って」
「全く。なんだ?可愛いって言って欲しいのか?」
「そうだけどそうじゃなーい!」
じゃあ何を言えばいいって言うんだ。別に水着なんて興味無いし、そういった知識もない。
「レイくんはどんな水着が好きなの?!」
「だから水着には………はぁ…強いて言うならばフードパーカーみたいなので隠してるやつかな」
「え、なにそれ…」
あれ、ないのか?昔飛鳥がやってたからてっきり普通にあるものかと
「………妹さん達にこの事言いに言っていいかな?」
「やめろ。そしたら俺が学校を変えないといけなくなる」
「どうして?」
「父親との約束だ。飛鳥や幼馴染にバレたらってな」
「え…」
結月雫はその事に酷く驚いた。何故そこまで驚くのかはわからないが、何かあったのだろう。
「と、取り敢えず!わたし遊んでくるね!」
「勝手に行ってこい。俺はここで中々ファミリーズを待つ」
「中々ファミリーズって本当にあるの?」
「あるぞ」
そう言いながらも結月雫は小走りで何処かに行く。
かき氷を食べながら中々ファミリーズを待つ。
「おぉ、盟友寒川ではないか。貴殿もここの
「ここでこそこそしてないで女子の水着見に行こうぜ!」
「ナンパ行くぞナンパ!ついてこい寒川!」
「お前かき氷食べてるのかよ。焼きそば食え焼きそば」
「いやいやここは無難にカニでしょ」
「何を言っているのですか、海といえば昆虫食でしょう」
「ふっ悪いな寒川、ここファミリー用なんだ」
「なぁなぁ先生見てないか?」
かき氷を食べている最中に中々ファミリーがやってきた。左(上)から厨二初級の中本、女子の水着が見たい中野、成功したことがないがナンパ好き中釜、大食いの中谷、カニ好き中川、独占欲結構強い中島、先生大好き中山。
「…中々ファミリーズ…最初で最後の言葉がそれでいいのか?」
「「「「良くないですごめんなさい!!」」」」
「ふぅ…相変わらずだな。盟友よ、これから古の秘宝を探しに行かないか?」
「山はパスで。というか何事もなく隣座ってるんじゃねぇよ」
前に結月雫は中が着くのは二人と言っていたが、知らないだけでちゃんといる。
「ナンパなんてして何になるんだ…」
「人夏の思い出を…ね?ほら女子と花火見に行きたいじゃん」
「残念、俺は花火よりも星空なんだわ」
「なぬ?!貴様、掴めない儚い光を見るのが好きなのか?!」
「そうだったのか…」
お前らいったい何処に残念がってんだよ…
そこへ結月雫が帰ってきた。結月雫は中々ファミリーズを見てこんな人クラスにいたかな?みたいな顔をしていた。
「お、おおおおお主はあの!!」
「「あの?」」
あのってなんすか。あのって…
中本は冷や汗をかきながら説明をしてくれる。
「その目は絶対零度、その小さな口は少量ながらも相手の魂を喰らい、その小柄な体で相手の死角に入り、一瞬で仕留めるという冷酷の姫君ではありませんか!!?」
「何を言っているんだ本の!冷酷の姫君と言えば暗殺術を極め、どんな
「いやいや、姫君といえば魔王を瞬殺出来る技を持つと言われているあの姫君でしょ」
「違うって!姫君と言えば優しく、可憐な美少女だろ?!」
「え、いや知らん…なんすかその噂…」
「姫君といえば高嶺の花じゃない?」
「え、男を食らうで有名な姫君じゃないの?」
「ごめん待ってなにそれ?!」
中谷の説明を聞き、ファミリーズは壁際まで下る。結月雫はそんな二つ名みたいな物を初めて聞き、驚き、俺に何か言い訳をしようとしていた。
「おいファミリーズ、それを流したのはドコの誰だ?」
「知らぬのか?ならば教えよう盟友よ。それを流したのはコードTだ」
「コードネームとかどうでもいいからさっさと教えろよ」
「いや、本ちゃんが言ってるのはマジだぜ。俺達のそれぞれのメッセージ受信欄にコードネームTとやらが突然現れてそんなことを言っていた」
証拠にとそのメッセージを見せてくれた。そこには確かに中本が言っていたようなことが書かれていた。
「初めて知った…結月雫、これは本当なのか?」
「ううん!知らないよ?」
「姫君が言うのであればデマの可能性が高いな…」
「姫君って呼ぶのやめて?」
「「「「「いえ、姫様と呼ばせてください!!」」」」」
「というかクラスのみんな、裏では姫様って呼んでるよ」
「え、嘘でしょ?」
俺も結月雫を姫様と呼んでいる人を見たことがある。理由は複数あるようで今中山が話したのと同じ物は聞いたことあるあるが、他は聞いたことがなかった。
結月雫は自身にそんな噂が出ていると知り、混乱している。
「というかなんでそんな姫君と盟友が一緒に?姫君も
「野菜と肉…?深紅のカレー?」
「激辛カレーを深紅のカレーって呼ぶな。あと俺はかき氷食ってるんだよ」
「え、激辛なの?!」
「はい。我々はその激辛を食べに来ております」
そう言うと中谷がファミリーズ分のカレーを注文する。隣に座った結月雫は俺に何か耳打ちする。
「激辛カレーって食べれる?」
「多少はな」
「それならちょっと…お願いしてもいいかな?」
コイツ、もしかして食べれないのに食べようとしているのか?
ここの激辛カレーは知らないが、ファミリーズが食べようとしているので結構、というかかなり辛いだろう。ファミリーズも辛いのは無理なのに。
そこから数分してカレーが来る。確かにファミリーズが言うように赤色だった。燃えてはいないが、白米が一部赤く染まっている。
「今日こそ食べれるようになってやる!!」
中谷がそういうとファミリーズが一斉に食べ始め、そして悶絶した―――
「うおおおおあああああ!!!?」
「のどがああああ!!」
「みぅ、みずは?!」
「ひゃひゃひゃふひゃふひゃ!」
「あ、海水があるぞ!海水飲みに行け!!」
「いたい、いたいよぉ…」
「ファミリーズよ、これしき食べられなければ女子には持てなカフッ」
「「「「谷の(ちゃん)が倒れた?!」」」」
カレーを一口食べただけでここまで騒ぐほど激辛が苦手なファミリーズ。しかし倒れた中谷は放置、自身で頼んだ物は最後まで食べる。それが中々ファミリーズだ。だがそこで救世主が現れた。
「あれ?みんな海に来てるんだ」
「「「「「「あ、あなたは………青山結芽先生!!」」」」」」
そう、先生の登場だ。先生が来た途端に中山は全然食べていなかったカレーを食べ終わらせて我が物顔で先生に聞く。
「先生はどうしてここへ?」
「中山くん食べるのはや?!」
中山の異常なスピードに結月雫は驚愕した。なぜならば先程まで一口食べただけで叫んでいた中山が何も言わずに食べ終わらせたのだから。
「えっとね、中山くん達が海の中に入らず海の家に真っ直ぐ行ってたからね。来ちゃった」
「カワイイ」
「心の声が出てるぞ中山」
中々ファミリーズは中山と先生が話している間にカレーを食べ終わらせ、さっきまで悶絶していたのは演技かのように先生と共に海の家を出ていった。ファミリーズと先生がいなくなったあと、結月雫が服の裾を引っ張る。
「レイくん、わたしもう無理かも…」
結月雫も一口食べただけでギブアップしたようで、殆ど手をつけていなかった。
「俺のアイスをやるよ」
「ありがとう…中々ファミリーズが悶絶していたって演技なのかな」
「いや、先生が来たからだろうな。ほら、アイスやるからカレーを寄越せ」
「ひゃい…待って!このスプーンで食べたら間接キッ!!」
「あ?」
結月雫が何か言っていたが、俺が激辛カレーを食べているのを見ると何も言わずにアイスを食べていった。そしてアイスを食べ終わると、部屋に戻ると言って施設に戻った。
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〜結月雫〜
間接キスだ間接キスだ間接キスだ間接キスだ間接キスだ!!!しちゃった!レイくんと!!本人は全然微動だにしてなかったけど!
「アイス、甘かったなぁ…」
自分の部屋ではなく、レイくんの部屋に入り、思わずベッドにダイブする。
「レイくんに認められるにはどうすればいいかな…色気が効かないから他の物を考えなきゃ…」
そのまま考えているうちに眠ってしまい、次に目が覚めるとレイくんに無防備だと襲われると言われてすぐに部屋に戻って着替えた。
無防備な状態で何もされていなかったのが少し癪だけど、何故か安心してしまった。