【本連載】転生槍王が子供達の夢を叶えようと頑張った結果、ぶっ壊れて幼児退行するお話   作:相川翔太

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ソラウ・身長165㎝。槍王・身長171㎝。←思ったより身長低いな・・・

モルガン・170㎝←でか!?

印象って不思議・・・。


兜が叛逆に至るまで③

あの後、オレはすぐにアグラヴェインの所へ向かい、ランスロットとギネヴィアが不貞関係にある可能性について話した。

 

するとアグラヴェインは短く「それは確かか?」とオレに確認してきた。

 

それに対してオレは王を覗き見していたことは隠し、さっき見た光景のことをアグラヴェインに説明する。

 

オレの説明を聞いたアグラヴェインはしばらく目を瞑ると語り出した。

 

曰く、アグラヴェイン自身もギネヴィアとランスロットの関係を怪しんでいたらしい。

 

理由としては、以前、具体的に言うと王がギネヴィアのために毎日時間を割いていた際はランスロットも時間を見つけてはギネヴィアの相談に乗っていたらしいのだが、王がギネヴィアと過ごす時間の間隔を空けてからはそれが劇的と言っても良いほどに減ったらしい。

 

 

――なるほど、それは怪しい。

 

 

今でもギネヴィアに陰口を叩く者はいるのだ。ランスロットはそんなヤツらに叱責を続けているのに肝心のギネヴィアとの接触を減らしているのはおかしい。

 

 

――間違いなく、二人の間にナニかがあったのだ。

 

 

オレはアグラヴェインの話を聞き、二人が不貞の関係にあるのか調査を行いたいと申し出たのだが却下されてしまった。

 

オレのことが信用できないのかッ!!と憤慨しそうになるオレにアグラヴェインは訳を説明し始めた。

 

いろいろあったが簡単に言うと、「現状では二人はの関係はあくまでも『怪しい』であり、万が一『潔白』であった場合、普段ランスロットと懇意にしているオレが調査に加わっていることが他の騎士達に知られた場合マズい立場になるので今回の件は嫌われ者の自分(アグラヴェイン)に任せろ」とのことだった。

 

その話に理解は出来たが本音を言えば納得いかなかった。

 

納得いかなかったがよくよく考えればオレ自身、そういった調査などの経験はなく、下手に出しゃばるよりはアグラヴェインに任せた方が良いと思い直し、定期的に調査結果の内容をオレにも教えてくれるようアグラヴェインに頼み、引き下がることにした。

 

その後、執務室から出ようとしたオレにアグラヴェインは「下手にランスロットとの関係を突然変えると感づかれる可能性があるので今の関係を可能な限り維持しろ」と言われてしまった。

 

正直、御免被りたかったがオレはそのアグラヴェインの言葉を了承したのだった・・・。

 

 

オレは相変わらず庭園で王とギネヴィアの様子を盗み見ていた。

 

実際のところ、ギネヴィアのことなど視界にも入れたくなかったが、アグラヴェインが言っていた王を裏切っている可能性のあるランスロットとの関係を維持するのは予想以上にオレの神経を削り、それを癒やすために王の覗き見をオレは続けていた。

 

 

――決してオレに向けられることのない、王の微笑みを見るためだけに・・・。

 

 

そして、いつもの様に王は微笑み、ギネヴィアを抱きしめていた。

 

 

――どろり、どろり、ギチリ、ギチリ・・・

 

 

胸の中にどろどろとドス黒いモノが溢れ、心が軋む。

 

 

神経を、心を癒やすためだったハズなのに目の前の光景に最悪な気分になる。

 

 

だって・・・、

 

 

 

 

 

 

――あんまりにも王が『惨め』じゃないか、『哀れ』じゃないかッ!!!

 

 

 

 

 

 

王はあんなに王妃のことを想っているのに、当のギネヴィアは王を裏切り、王が信頼する臣下と不義を働いているのだッ!!

 

 

――オレだって信じたかった。間違いでいて欲しかった。

 

 

だが、アグラヴェインに途中報告を聞く度、自分なりに気取られないように調査する度に、二人の関係は限りなく黒に近づいていった。

 

 

――『疑うな』、『信じろ』、と言う方が無理だった。

 

 

そうこうしている内に二人に、正確に言うと王に動きがあった。

 

布に包まれた掌サイズのナニかを取り出し、ギネヴィアに手渡したのである。

 

 

――え・・・?

 

 

オレは衝撃を受けた。

 

 

だって、オレは王が『私的』に使える金がないことを知っていた。

 

そんな王がナニかは分からないがギネヴィアに『贈り物』をしたのだ。王の懐具合を知っているヤツなら誰だって衝撃を受けるだろう。

 

 

――なんだ、そりゃ?

 

 

オレは衝撃を受けつつもそんな感想を抱いた。

 

だって、そうだろう?

 

オレ達、騎士達が王から恩賞なりなんなり、ナニかを授かるためにどれだけ頑張って、努力して、苦労しなければならないのに、そんなモノとは無縁のあの女(ギネヴィア)はあっさりと、簡単に手に入れたのだ。

 

 

――あまりにも巫山戯ているとしか言い様がない。

 

 

オレがそんなことを思っていると、いよいよ看破出来ないことが起こった。

 

 

王の贈り物が気に入らなかったのかギネヴィアがなんとも言えない顔をし、そんなギネヴィアに対して王が・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――『頭』を下げたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――オレの脳内が真っ赤に染まる。

 

 

あの女、あのおんな、あのオンナっ!

 

 

『王』に、アーサー『王』に『頭』を下げさせやがったっ!!

 

その『ヒト』はお前みたいな『売女』なんかが頭を下げさせて良い『存在』じゃないんだぞっ!!!

 

その光景を見た瞬間、オレはあの女を斬り殺そうと思ったが流石にマズいと思ったのかギネヴィアが王に抱きついて何やら叫いているようだった。

 

そんなギネヴィアを王も抱きしめ返したため、オレは手を出すことが出来なかった。

 

そして王はギネヴィアを伴い庭園から去って行く。

 

二人が去った後、オレは荒くなりかけた呼吸を深呼吸で整え、二人、いや、売女が去って行った方を睨む。

 

 

 

 

 

――今のうちだけだぞ、売女(ギネヴィア)?いずれ裏切り者(ランスロット)共々・・・!!

 

 

 

 

 

オレはこの手で裏切り者共(ランスロットとギネヴィア)に然るべき裁きを加えるべく、その時が来るのを夢に見ながら静かに牙を磨くのだった。

 

 

 

 

 

そして月日は流れランスロットとギネヴィアの不貞の疑惑大いに有りということで、アグラヴェインの発案で王同席の元、臨時の円卓会議が開かれることになった。

 

まぁ、万が一のランスロットの逃走防止のため議題は規模と頻度が増した蛮族に対する今後の方針についてと偽装はしていたが・・・・・・。

 

 

オレはいよいよ来たるべき時が来たと楽しみにしていたのだが、その時が来ることはなかった。

 

なぜなら・・・・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――円卓会議の前にランスロットがギネヴィアを連れブリテンから姿を消したからである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




偏見や疑念を持った相手を良く見るのって無理ですよね・・・

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