ガンダムのいる西暦に生まれてしまった   作:愛…戦士

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報われぬ努力

 目標地点に近づくと、偵察していると思われるМSが見えてきた、一部の機体に光通信していると思われる点滅が見えた。

「敵さんが気づいたみたいだ、各機ミッションプランに従って行動しろ、暗号回線は常時開けておけよ、ミススメラギからの変更プランが来る」

「了解」

「了解」

「了解です」

 各機体が作戦エリアに向かうエクシアとデュナメスが別々の方向に向かい、自分はヴァーチェと近い方向に飛んでいく。

 

 最初の目標地点は格納庫付近に展開している部隊のМSだ、敵はヘリオンなどの比較的旧式の機体が多いので回避行動をとるまでもなく一方的な介入ができる。

「ファーストフェイズ終了、セカンドフェイズに移行します」

「了解、ミッションプランに変更はありません」

「了解です」

 介入行動に問題等が無かったのでヴァーチェと少し離れた所で介入を回収する。

 

「シヨウフカ、シヨウフカ」

「コレもか」

「ティエリアさん、お願いします」

「……了解」

 複数の武装を持っているとはいえ、試作品や実験用の武器が大半で使い続けるとエラーを起こして使えなくなってしまう、しかも使えなくなったからとその場で破棄できないので機体に装備しなおすか、ティエリアに頼んでGNバズーカで完全に消すなどをするしかない。

 それでも通常よりも強力な武装やキュリオスのパーツを使用したことによる機動力アップで問題なくミッションが進められていった。

 

 

 

「アディン君聞こえる?フェイズ5を飛ばしてフェイズ6に移行して下さい」

「了解、フェイズ6を開始します」

 順調にミッションを進めているとクリスティナが作戦変更を知らせてくれた。

(何か問題があったのだろうか、確かそういえば戦闘中に機体の外に出て問題になったヤツだっけか)

 戦闘中にコックピットから出るという暴挙に出て問題になったシーンだ、ティエリアも通信が行ったのか先ほどのまで精密だった射撃が荒々しくなっている。

 フェイズ6も早々に終わり、ラストフェイズに移行する、渓谷の中を進んでいき、作戦司令部の目の前に現れて敵対するМSを全滅させる。

 少しの沈黙があった後に白旗を確認したので今回の作戦は終了した。

 

 

 

 追跡などされないために一旦散り散り帰投し最初に集まった無人島に合流する、帰投まで警戒を怠らないためか集合できた時には深夜の時間帯になっていた。

 ちなみGN粒子は予備バッテリーのおかげ何とか足りた。

 

 

「殴られた理由は分かるだろう」

 4人で集合するなりロックオンが刹那を殴り飛ばす。

「ガンダムマイスターの正体は太陽炉と同じレベルの秘匿義務がある、なぜ敵に姿を晒した?」

 刹那は何か考え事をしているのか話そうとする様子がない。

「理由くらい言えって、……強情だな、お仕置きが足りないか?」

「言いたくないなら言わなくいい、君は危険な存在だ」

 動かない刹那に対してティエリアが銃を向ける、流石に殺すのまずいのでロックオンが止めにかかる。

「彼の愚かな振る舞いを許せば我々にも危険が及ぶ可能性がある、まだ計画は始まったばかりだ、こんな事でつまずいて」

「俺は降りない」

 ティエリアとロックオンが揉めていると刹那がティエリアに銃を向けていた。

「エクシアから降りない、俺はガンダムマイスターだ」

 その言葉に対して更に感情的になり下ろしかけた銃を向ける。

「銃を下ろせ刹那!」

「多分予想ですけど知り合いが居たとかじゃないですか、予想ですけど」

 緊迫した空気の中で言葉を絞りだす、この際頼りないとかそんなのはどうでもいい。

「そうなのか刹那?」

 刹那は何も答えてくれない、というかこのままだったらどちらかが死ぬかもしれない、確かこの時アレルヤは何て言ってたっけ、確か……。

「あの、自分達はヴェーダに選ばれた存在なので、恐らくですが刹那さんも選ばれた理由があると思います」

「……なら見せてもらいたいな、君がマイスターである理由を」

 ヴェーダの名前を出したお陰で平常心になれたようで銃を下ろした、それを確認したのか刹那も銃を下ろして立ち上がる。

「俺の存在そのものが理由だ」

「何?」

「どういう……」

「俺は生きている、生きているんだ」

 刹那が意味不明な事を言って何ともいえないような雰囲気になった時にロックオンのハロが波に流されて少しだけ場が和んだ気がした。

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