「おーい、お前達大変な事になってるぞ!」
流されかけたハロをロックオンと一緒になって回収しているとイアンが慌ててこちらに駆け寄ってきた。
「何があったおやっさん?」
「世界の主要都市7か所で同時にテロが起こった!」
「なんだって?!」
「多発テロ……」
「なんでそんな……」
「駅や商業施設で時限爆弾を使ったらしい、爆発の規模はそれでもないらしいが人が多く集まる所を狙われた、100人以上の人間が命を落としたそうだ」
「……そんな」
先ほどまでとはまた違う理由で暗い雰囲気になっているとロックオンの端末に通信が入った。
「俺だ」
「ガンダムマイスターの皆さん、同時テロ実行犯からたった今ネットワークを通じて犯行声明文が公開されました、ソレスタルビーイングが武力介入を中止し武装解除を行わない限り、今後も世界中に無差別報復を行っていくと言っています」
通信の主は王留美で急いで事態を報告してくれたようだ。
「……やはり目的は我々か」
「この声明を出した組織は不明です、エージェントからの報告があるまでマイスター達は地上にて待機してください、アレルヤの拘束も解除して地上に下ろします」
「……どこのどいつか分からねぇがやってくれるじゃないか」
「無差別なテロの脅迫ですね……」
「フ、そんな事で我々が武力介入をやめると思っているのか?」
「なんだとティエリア?!」
「さすがにソレは……」
「一般人が犠牲になっているのに何とも思わんのか?」
「思いません、このような事態が起こることも計画に予測されているハズだ」
「キサマァ」
流石に我慢が出来なかったのかロックオンがティエリアの前に出る。
「どうしたんですか? いつも飄々としている貴方らしくない態度ですね」
「うるせぇぞこの野郎!」
ティエリアの襟元を掴みかかり怒りを大きくあらわにする。
「そんなにテロが憎いのですか?」
「悪いか?!」
「世界から見れば我々も立派なテロリストだ」
「テロが憎くて悪いか」
今まで見た事がないような表情でティエリアを睨みつける、様々な葛藤があるようでそのまま動けないようだ、そんなロックオンの手を鬱陶しそうに払いのける。
「その組織はテロという紛争を起こした……」
「刹那……」
「ならば、介入するのが、ソレスタルビーイング……」
「行動するのは俺たち、ガンダムマイスターだ」
刹那が宣言するように言う、それで先ほどまでの雰囲気がなくなり、ひとまず各自で待機することにした。
自分は使っていた武装に関するレポートを作成している、試作品等の武器なので実践で使った結果は今後の大いに役立つとの事で、他にゆっくりしているマイスター達と違ってなぜか作業をしていた、と言っても使用感と後はミッションレコードを組み合わせるだけなのでそこまで頭を使う物ではない。