「これは、お見事にバラバラだ」
「そりゃあオーバーホールと改修を兼ねてるからね、この状態から最速で戦いに出すなら、そうだね早くても10時間くらいはかかるんじゃないかな」
いつものように自分の機体を見に行くと機体が全てパーツだけの状態になっていた、自分の機体のオーバーホールを見るのは初めてだったのでちょっとショックを受けてしまった。
「そんな訳でしばらくゆっくりしましょう、と言いたい所だけど」
「けど、なんですか? 出撃の度にレポートは提出してましたし、自分は特に整備系で手伝える所は無いと思うのですが、何かあるんですか?」
「ブリッジの人達に休憩してもらうために当直に行って欲しいの、シエラさんが連続で出てるからちょっとだけでも手伝ってあげて」
「あぁ、了解です」
そういう事ならよろこんでブリッジに向かう。
「あれシエラさんは?」
ブリッジに行くとリヒテンダール・ツエーリだけがブリッジにいた。
「クリスなら今は食堂に行ってるよ」
「そうなんですね、ってコレは?」
既に人がいたことに安堵したのも束の間で、Eセンサーに何か反応している様子だ、確認してみると何かしらの機器が複数浮いており、破棄された物では無さそうな気がする。
「ミーアさんいきなりでごめん、コレ何かわかりますか?」
こういった事には詳しくないので、ひとまずわかりそうな人に報告する、こんな時は過剰でも報告するに限る。
「コレは……、ねぇそれって1つだけ?」
「いえ、複数あるみたいです」
「という事はこっちの位置がバレている可能性があるわね、さっそく役にたったじゃない、みんなに急いで連絡するわね」
「了解です」
画面に表示されているのが通信機だと気づいた所でアニメでのプトレマイオス襲撃のシーンを思い出した、状況から見れば
「トレミーを軌道変更、最短距離でオービタルリングに向かって、各マイスターはガンダムで待機、イアン各ガンダムの整備状況は?」
「アンジェ以外はすぐに出せるぞ」
……アレ、確かアニメだとデュナメスが固定砲台になってたような気がする、というか自分が動けない状態になっていた。
艦内で作戦が読まれて不穏な雰囲気が流れていたが、クリスティナが少し不安そうな様子だが、男性陣は自分も含めて大丈夫だろうと楽観視していた。
そんな訳で自分は初めて実戦でプトレマイオスの砲撃手をする事になった、しかし不利な状態だったアニメ版と違ってこちらにはプトレマイオスにも武装が搭載されているため、特に苦戦することなくティエレンの部隊を撤退させる事ができた。
それでも距離の離れていたキュリオスは鹵獲されかけるし、ナドレは出てくるしでストーリーの大まかな流れは変えられなかった。
このまま変える事はできないのか……、いやでもデュナメスはオーバーホールが完了していたしプトレマイオスに被害はなかった、大きくは変えられなくても少しは変えられるのかもしれない。