「アディン! 出撃して! 私は激怒したよ!」
「いきなりどうしたんですか?!」
いつものようにシミュレーションでトレーニングをしていると、ミーアが今までに見た事のない怒りの表情をして突撃してきた。
「あいつら何の関係も無い民間人を、しかも結婚式を会場ごと破壊しやがった!!」
「えぇ、そんな事を?!」
記憶によればもっと後だったような気がしたがこんなに早かったのか、というかミーアがここまで怒りを表にしているのを初めてみた。
「さぁ早く行くのよ!」
「お、おう……」
「ぐだぐだしてるのなら私が行くから、どいて!」
「まってまって、今アイツらがどこにいるか分かってるんですか、それにこの機体は他の機体と違って無限に動ける訳じゃないんですよ!」
「わっわかってるわよ……、それくらい」
叫んだ事で少し頭が冷えたようで冷静になったようだ。
「だったら今できる事といえば、今はすぐに出撃できるように全力で準備する事じゃないですか」
「そうね……、初めて対ガンダムでの実践よ、しっかりと装備を整えていきましょうか」
これまた今までよりも気合の入った準備を始めた。
「来た、今度こそ行くわよ!」
「了解!」
トリニティが今度は民間人が多く働いている兵器工場を襲撃した事で刹那が独断で出撃して交戦中だという、その通知を受けてすぐさま出撃にとりかかる。
「ガンダムアンジェ、行きます」
場所は少し離れているので外付けのブースターで急行する。
到着する頃にはロックオンのデュナメスとほぼ同時に到着した、こちらが数的有利になったので戦闘は一旦中断された。
「逃げんのかい?」
「君は私達よりも先に戦うべき相手がいる……」
このシーンはよく覚えている、ロックオンと刹那の正体などが明かされるシーンだ、それによりひとまず協力して戦闘できる雰囲気ではなくなし、その隙にトリニティが撤退していったはずだ。
「それにアディン・スパレスお前は何者だ?!」
「……何者って僕は僕だ、それ以外でもそれ以下でもない」
「ふざけてんじゃねぇんぞ!」
「僕の事は特に秘匿してないんだけどなぁ……」
自分のソレスタルビーイングの参加は特殊すぎるのでもはや誰も知っている事だと思っていたし、なんならトレミーの中に自分の本があったので有名だと思っていた。
「もはや秘匿されていない経歴はともかく、そのガンダム、もといGNドライブはそもそもどこから手に入れた?」
「どこって、最初から配備されてたしソレスタルビーイングからもらったとしか……」
「それは有り得ない、ハズだ、そもそもGNドライブは5基しか製造されておらず、その内の1基は別動隊が使用している、本来ならそこにある訳がない」
ティエリアが何かに気付いたように話始める。
それはそう、とすごく肯定したかったが今機体を動かしている自分も出自がわからないので沈黙するしかない。
こちらでそれぞれ気まずくなっている隙にトリニティが撤退していってしまった。