京都・天橋立殺人事件   作:新庄雄太郎

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そして、事件の事を話した。


第3章 薬殺

次の日、南は京都から帰ってきた。

 

「いやー、大変でしたね。」

 

「ええ。」

 

「まさか特急「はしだて」で殺害が起きるなんて。」

 

「ええ、京都府警では他殺と見て捜査しています。」

 

「そうか。」

 

「飛んだ卒業旅行だったな。」

 

「ええ。」

 

「ところで、特急「はしだて」ってどんな特急なんだ。」

 

「3月16日のダイヤ改正で、特急「エーデル丹後」、臨時急行「みやづ」廃止がされて、新たに特急「タンゴディスカバリー」「はしだて」「文殊」運転開始されたんだ。」

 

「へぇー、それで特急「はしだて」の前はどんな列車だったの。」

 

と、松本は言った。

 

「以前は気動車列車であった特急「あさしお」と急行「丹後」を統合して電車特急になったの。」

 

「ほう、と言う事は京都から新幹線と連絡しているのか。」

 

「その通りだよ。」

 

「今度、 宮津線が宮津駅 - 天橋立駅 に電化開業になったの気に特急「はしだて」が運転開始されたんだよ。」

 

「車両は485系だったな。」

 

「ええ。」

 

「と言う事は、犯人が特急「はしだて」に乗った時に誰かに注射で毒殺して、何処かの駅で下車して逃げたって事は。」

 

「おう、それも考えられるな。」

 

「えーと、特急「はしだて」が発車するのは京都だから山陰本線と宮津線を経由して運転されているんだろ。」

 

「ええ、停車駅は京都、綾部、福知山、終着の天橋立か。」

 

「そうです。」

 

「えーと、特急「はしだて1号」は9時25分に発車するんだな。」

 

「ええ。」

 

「死亡時刻は、宮津線に入った時に亡くなったと考えてもいいですね。」

 

「ええ。」

 

「それで、使用した凶器の方は。」

 

と、梶山は言った。

 

「ええ、京都府警の話だと凶器は注射器と思われます。」

 

「注射器か。」

 

「恐らく、被害者は持病を持っていたって事は。」

 

「そこなんだよな。」

 

「ええ。」

 

次の日、南と高山は7時56分発の東海道・山陽新幹線「のぞみ5号」に乗って京都へ到着したのは、10時11分である。

 

「やっと、京都か。」

 

「ええ。」

 

そこへ、1人の男が迎えに来ていた。

 

「鉄道公安隊の南さんと高山さんですね。」

 

「はい。」

 

「どうも、私は京都府警・捜査一課警部の音川と言います。」

 

と、挨拶して南と高山は京都府警本部へ向かった。

 

「ほう、あなたが卒業旅行で一緒にこの特急「はしだて1号」に乗っていたんですね。」

 

「はい、直村と彼方は天橋立へ行きたいと言って、その列車に乗りました。」

 

「なるほど、天橋立駅に到着していた時にはすでに亡くなっていたとこういう訳ですね。」

 

「はい、車内で亡くなっていたのは事実だから。」

 

「使用されたのは注射器ですよね。」

 

「ええ。」

 

「それで、被害者には持病は逢ったんですか。」

 

と、高山は言った。

 

「ああ、被害者の内海には持病はなかったよ。」

 

「そうですか。」




犯人はどんな方法で利用したのだろうか?
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