リサ・トレヴァー、ハーブパワーで人の姿を取り戻す
ハーブ。
それはアークレイ山地に自生している植物であり、古くから薬草として親しまれていたものである。
だが、その効能は侮るなかれ。
傷口や火傷にハーブを擦り潰した物を使えば、たちまち傷が治ったり、Tウイルスの進行を抑えたり....................と、もはや薬草の域を越えるほどの回復力を秘めた植物なのだ!!
しかし...........それは言い換えれば、改良次第ではとんでもないブツになりかねない可能性を持つ植物と言っても過言ではない。
なので、今現在の私は、ハーブの可能性を知るために実験をしている。
試しに、ハーブにTウイルスを感染させてみたのだが..........
リサ「むむむ.......やっぱり、ハーブとTウイルスの相性は最悪.................か」
逆にハーブの力によって、Tウイルスは無効化されてしまった。
それは、Tウイルスにハーブの遺伝子を組み込んでも、結果は同じで....................どうやら、ハーブにはTウイルスの毒性を上回る力があるらしい。
..........恐るべし、ハーブパワー。
リサ「でも、何でTウイルスを無効化する植物がフツーに自生しているのかしら?」
アンブレラの実験の影響ならまだ分かるけど、このハーブは古くからアークレイ山地に自生しているからなぁ..........
一体、どこをどうしたら、こんな特殊な植物が生えるんだろう?
リサ「一つ謎が解けたら、もう一つ謎が増える植物ね.................」
ちなみに、研究所内にあった【始祖ウイルス】と、私の体内にあった【Gウイルス】も試してみたけど、ダメだった。
...........何で、アンブレラはこんな最強植物に関する実験をしなかったのかな?
ハーブの研究さえすれば、Tウイルスを強化できたかもしれないのに.....
リサ「身近になるものほど、研究材料になりにくいってことね」
そういえば、あのハーブ大好き研究員のノートに、違う二種類のハーブを交配させるとか、何とかって書かれていたような..........
ん?ちょっと待って。
そうか!!その手があった!!
リサ「ハーブを交配させれば..........ウイルスに適合できるハーブが作れるかもしれない!!」
こうして、私はハーブとTウイルスの実験を一旦やめ、ハーブの品種改良をすることにした。
フフフ..........ハーブ大好き研究員には感謝しなきゃね。
まぁ、この世にはいないけど。
☆☆☆
その後、ハーブの交配をしまくったところ....................新しい品種が続々と生まれた。
例えば、レッドハーブと同じく、組み合わせることで効果を発揮する【イエローハーブ】。
毒を治療するだけではなく、怪我の回復まで出来る【パープルハーブ】。
そして、普通のハーブの数倍もの効果を持つ【スーパーハーブ】などなどの様々なハーブが誕生した。
これらのハーブは、主に回復能力に特化したものなのだが.................逆に、人間にとっては有害な植物を生み出すことにも成功した。
その植物の名は【ホワイトハーブ】と【ブラックハーブ】。
【ホワイトハーブ】は、見た目は美しい白いハーブなのだが..........体内に入れた瞬間、一瞬で眠りに落ちるのと同時に、そのまま死に至るというトンデモ植物なのだ。
しかも、【ホワイトハーブ】は薬物検査にも引っかからないため、まさに、人を殺すには最適な毒と言っても過言ではない。
なお、その【ホワイトハーブ】を原材料にして作った薬物は、【
一方、【ブラックハーブ】は【ブラックハーブ】で強力な毒を保有しており、【ホワイトハーブ】と違って、激しい苦しみを味わった末に死亡するという、こちらもこちらでトンデモ植物と化している。
一応、この二つの植物を、興味本位で私の体内に入れたのはいいものの....................一時間もの間、睡魔と激しい痛みに襲われた。
..........私の肉体が不死身でよかったなぁ。
私は、その二つのハーブの遺伝子をウイルスに組み込む実験を根気よく起こった。
【ホワイトハーブ】は、どのウイルスと組み合わせてもさほど変化は無かったが.................【ブラックハーブ】は違った。
何と、【ブラックハーブ】の遺伝子をを組み込んだ始祖ウイルスが変異したのだ!!
恐らく、マイナスとマイナスが合わさってプラスになるように、毒と毒と合わさったことにより、始祖ウイルスは変異したのだと、私は思っている。
だが.......その変異ウイルスは少々特殊で、研究所にあったマウスで実験したところ、このウイルスに感染した生物....................特にオスの場合、感染して数秒後には即死するが、メスの場合だと、どういうわけか即死しないことが判明。
しかも、変異ウイルスに感染したメスの卵子に何かしらの遺伝子を組み込み、受精卵として子宮に戻したら戻したで、そのメスから強力なB.O.W.が誕生した。
この結果から、この変異ウイルスは、出産によってB.O.W.を生み出すタイプのウイルスだということが分かった。
リサ「さてと、新種のウイルスを作ったのなら..........名前を付けてあげないとね」
B.O.W.を出産して生み出すタイプのウイルス..........まさに地母神のような存在ね。
だったら.....このウイルスに付ける名はたった一つ。
リサ「【マーテル】..........あなたの名前は【マーテル】よ」
そんなこんなで、私は悪魔のようなウイルスを生み出したのだった。
【マーテル】
リサ・トレヴァーが生み出したウイルスで、名前の由来は、ローマ神話に登場するキュベレーが語源の地母神。
【始祖ウイルス】に【ブラックハーブ】の遺伝子を入れたことにより、誕生したウイルスなのだが.................このウイルスに感染した男性は即死するのに対し、何故か、女性は死なないのに加え、その感染者の女性の卵子に何かしらの生物の遺伝子を組み込み、メスの体内に受精卵として戻したところ、赤子の代わりにB.O.W.が生まれるという、狂気じみたウイルス。
しかも、生まれたB.O.W.は卵子に組み込んだ遺伝子によって、まちまちであるものの、それなりの知能を持って生まれるため、ある意味タチが悪いウイルスと言っても過言ではない。