きょうだいはおしまい!   作:虎之丞

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おにまいの二次創作が増えて欲しいと思いつつ書いた見切り発車ストーリーです。

メインはオリジナル主人公なので苦手な方はブラウザバックして頂きますようお願い申し上げます。


第1章 おしまいとはじまり
第1話 もふらと兄のおしまい


 人生とは失敗の連続である。

 

 そんな言葉を誰かが遺していた気がするが実際その通りである。

 大切な人に褒めて貰いたくて頑張ったのに、その頑張りが大切な人を傷付けていたり、変わらずいつも通りに接していた事が逆に相手を辛くさせていたり。

 

 正直、数え上げたらキリがないので今は置いておくことにしよう。

 

 

 

 

 

「ただいまー」

 

 

 夏目前のとある日、学生服を着た黒髪の少年が買い物袋を手に帰宅する。彼の名前は緒山(おやま)もふら。緒山家の次男である。

 

 学校終わりに姉から頼まれた食材を買って帰宅。そんないつも通りの日常に一つの変化が訪れるなど、この時は予想もつかなかっただろう。

 

 

「おかえりなさい、もふら」

 

 

 リビングで出迎えてくれたのはブラウスの上に白衣を羽織った黒髪の少女。彼女の名前は緒山みはり。緒山家の長女でもふらの姉、そして大学に飛び級で入った文武両道の天才少女である。

 

 そんな天才少女の一言から全てが始まった。

 

 

「…もふら、大事な話があるの」

 

「大事な話?」

 

 

 自分の部屋に荷物を置き、着替えてリビングに戻った途端に真剣な表情で告白する姉の姿に、もふらは少々思考を巡らせた。

 

 

「…まさか、みは(ねえ)遂に悪の組織で──」

 

「違うわ!! あと悪の組織じゃくて大学よ大学!」

 

 

 細胞を溶かし尽くして人を跡形も無く消してしまう薬を想像しながら答えるもふら。ひきつった表情を見て一瞬で違うとみはりは判断した。大事な話と言って恋人関連の話題が先に思い浮かばないのは姉の事を分かっているからなのか、そういう性格だからなのか。

 脇に逸れた話を戻す為にコホンと咳払いをしてもふらの方に向き直る。

 

 

「いい? よく聞いて」

 

 

 少しの間を空けて言葉を続ける。

 

 

「本日、お兄ちゃんを女の子にすることにします!」

 

「……………はい?」

 

 

 いきなり意味のわからない事を口走る姉に思考が追い付かない。もふらは某宇宙の猫みたいな顔になっていた。

 

 

「えっ? は? なになになに? どういう事? what? why? fool? stupid? まひ(にい)を女の子にする? 訳がわからないよ」

 

「さらっと失礼な事言っているわね。誰がバカよ誰が」

 

「頭悪くないとそんな言葉出て来ないよ。みは姉が遂に壊れてしまった。もう駄目だぁ、おしまいだぁ……」

 

「はいはい。続けるわよ」

 

 

 絶望し打ち震えるもふらの表情を一瞥して、少々呆れ顔になりながら説明していく。呆れる理由はただ一つ。もふらのその絶望顔が嘘だと分かっているからだ。

 

 

(昔はこんな子じゃなかったんだけどなぁ)

 

 

 彼女の弟もふらは一言で言えば嘘つきである。正確に言えば嘘つきになってしまったというべきか。

 

 元々は明るく常に兄と姉にベッタリとくっ付いているような子だった。だが2年前のあの日、大学受験に失敗した兄真尋(まひろ)が引きこもり始めてから少しずつ、歯車が狂ったかのようにもふらから笑顔が失われていった。

 

 

 

 

 ある日、友達と遊びに行くと嘘を()いた。後日、みはりの友人である穂月(ほづき)かえでに1人で本屋に行っていた所を目撃され、なんとなしに告げられすぐにバレた。

 ある日、怪我をして帰ってきた。自転車で転んだだけと嘘を吐いたが、家に自転車は置いていない。兄と一緒にする為のゲームを買いに行った途中で転んだだけらしい。近所の住人に告げられすぐにバレた。

 ある日、嘘を吐く。バレる。吐く。バレる。吐く。バレる。この繰り返しだ。

 

 こうして意味のない嘘を吐くのが日課のようになり、いつしか彼の顔には偽りの仮面が常に付きまとうようになっていた。理解する気もされる気もなく、自分を含めた誰にだってこんな奴を理解して欲しくなかった。少なくとも、兄を理解してあげられなかった自分に本音を語る(そんな)資格はないと思っているのだろう。

 そうやって姉にも、そしていずれは兄にも嘘を吐いていく。その先に待っている未来など録なものではないだろうに。

 

 

 

 

 こんな未来を進もうとしている(大切な子)の人生を変える為にも、(大好きな人)の現状を変える為にも、そしてまた三人で笑い合える日を送る為にも、天才(みはり)は計画の全容をもふらに話した。

 

 

「──なに、それ…」

 

「協力しろとは言わない。無理して付き合えとも言わない。でもこれだけは信じてもふら」

 

 

 今度は嘘偽りなく驚愕の表情を浮かべるもふら。それを見たみはりは、もふらの手を取り優しく握る。

 

 

「私はいつでも、あなたとお兄ちゃんの味方だから」

 

 

 それだけを告げ、みはりは夕食の準備を始めた。一方のもふらは心ここにあらずと言った様子で悪戯に時を過ごすことになった。

 

 

 

 

 

 夕食の時間、珍しく兄の真尋が降りてきて一緒に食卓を囲んでいたのだが、もふらは話す気がいまいち乗らないでいた。彼が引きこもり始めてからそうだったが、この二年間でもう数える程しか話していない。

 

 

(…今さら何を話せば良いんだ)

 

 

 いっそのこと姉の計画をバラしてしまおうかとも考えたが、兄に全容を話したところで現状の改善にはならないし、むしろ関係が悪化するかもしれない。姉の邪魔をしたところで結局何の解決にもならないのだ。

 

 

 

 結局一言も話せずに夕食が終わってしまう。部屋に戻る真尋の背を見届けつつ、皿洗いをするみはりの手伝いを行う。何事もなかったように振る舞い続ける姉の姿が少し羨ましくも感じていた。

 

 

(…そんな訳ないじゃないか。みは姉…お姉ちゃんだってお兄ちゃんの事──)

 

 

 平然を装ったフリをしているのだと思い、首を横に振って考えを改める。

 今まで一緒にいた姉は自分と同じ、いや下手すればそれ以上のブラコンだ。兄の事を思って行動しているのは間違いない。そんな姉だからこそ、自分は彼女の事も好きなのだから。

 

 

「…でも、やっぱりお兄ちゃんがいなくなるのは辛いな」

 

「ふ~~ん?」

 

「え?」

 

 

 思わずボソリと口に出してしまった本音に、みはりがによによと笑みを浮かべて見ていた。

 

 

「へぇ~~?」

 

「…何、その顔は?」

 

「ううん、別に? ただ、かわいい弟の本音が久々に聞けたな~って思っただけだけど?」

 

「こ、この姉は…」

 

 

 思わぬタイミングで姉に聞かれてしまって、顔が赤くなるもふら。しかし怒ったところで余計にからかわれるだけだと思い、すぐに息を吐いて落ち着かせた。

 とりあえずこれ以上やり合っても意味がないので、「それより」と口にし話を区切る事にする。

 

 

「…ねぇ、本当にまひ兄を女の子にするのがベストなの?」

 

「ただ若返らせるだけでも、記憶等を弄っても意味はないわ。きっと同じ結果を繰り返すだけ」

 

 

 洗った食器を全て布巾で拭いて食器棚になおしていく作業をしながら説明を続けていく。

 

 

「でも、女の子にするなら話は変わってくる。今までの自分とは違う生まれ変わった存在になるようなものだから、否が応でも変わるでしょうね」

 

「まひ兄の現状も変わる?」

 

「そこはお兄ちゃん次第かな。私も多少強引に外と関わらせるつもりではいるけど、それが続くかどうかは…ね?」

 

「………」

 

 

 片付けも終わり、手持ち無沙汰になった二人はリビングのソファーに座って何時間も話し合った。ずっと話し続けて気づけば夜中前の時間帯になっている。みはりは大丈夫だが、もふらは明日も学校だ。さっさとお風呂に入って歯磨きして寝なければならない。

 

 

「はぁ…まひ兄とお別れ、か」

 

「そんな今生の別れみたいに…」

 

「ボクの中では何時だって頼れるお兄ちゃんだったからさ。そんなまひ兄が女の子になってしまったら、思い出まで消えちゃうような感じがして、正直怖い」

 

「もふら…」

 

 

 悲しげな表情をしていたが、やがて覚悟を決めたかのような…というより開き直ったような表情に変わる。ソファーから立ち上がり、みはりに背を向け風呂場の方へゆっくりと歩きだす。

 

 

「でももう決まった事だしね。これからの事、きちんと考えないと。…夕食に混ぜたんでしょ? 件の薬」

 

「え、う、うん…知ってたの? 薬を入れるタイミングは言ってなかった筈だけど」

 

「何年一緒にいたと思ってるの? みは姉の考える事なら大体は分かってるつもりだよ」

 

 

 小さく笑ってから立ち退くもふら。その姿が少し寂しげに見えるからか、みはりは物憂げな表情でその背中を見送った。

 

 

 

 

 

 

 ~翌日~

 

 

 あんな話があったのに普通に寝て普通に起きて、いつも通りの生活を送れている。もふらはそんな自分が少し嫌になっていた。

 歯を磨き、制服に着替え、朝食を摂り、登校する。小学校の頃から何年も行っているルーティン。少しは違う事を習慣付けないと身体に苔でも生えてきそうな気がしてくる。

 

 

「はぁ……憂鬱だ」

 

 

 気だるい表情を浮かべながら通学路を歩いていく。歩きながら今朝のみはりとの会話を思い出していた。

 

 

「朝は会えない?」

 

「うん。お兄ちゃんが起きて来るのお昼からだろうし。それにもふらも、気持ちの整理がついてからの方が良いでしょ?」

 

「……うん」

 

 

 

 

 正直、兄とどんな顔をして会えば良いのか分からないでいる内は姉に任せた方が良いだろう。

 兄は怒るだろうか? 泣くだろうか? 恨むだろうか? 夕食に手を出すのを止めれば、女の子になることは…お兄ちゃんはおしまいになる事もなかっただろうから。

 

 考えれば考える程、深みに嵌まって行ってる気がしていた。正直早く学校が終わって欲しいと10分に一回は思いながら、校門をくぐるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「…はぁ」

 

「何回ため息吐いてんだ」

 

「何かあった?」

 

 

 昼休みの時間に入るも、開口一番にため息が出るもふら。それを心配する男子生徒が二人。名前は桜田ゆうたと千川みなと。もふらとよく話しているクラスメートだ。

 

 

「色々とあったのさ…色々とね」

 

(すごく疲れた顔して言ってる…)

 

「緒山、気分が良くないなら保健室に連れて行くぞ?」

 

「ありがとう。でも大丈夫、どうしようもなくなったら行くからさ」

 

 

 苦い笑みを浮かべながら丁重に断る。こうやってまた1つ嘘を重ねても、友達のように接してくれるこの二人は本当に良い人達だ、と嬉しくもあり嘘を吐いていることに対して引け目を感じてもいた。

 もっと楽な思考でいる事が出来たらどれだけ良かっただろうか、とそんな憂鬱な気持ちを抱えながら昼休み終了前にトイレへ向かって歩いていると──

 

 

「どしたもふらん、トイレか~?」

 

「うっ…この声は」

 

 

 後ろから声をかけられた。恐る恐ると振り返った先にいたのは1人の女子生徒。もふらもよく知る気楽な思考が出来ている人物だった。

 その茶色がかった黄色の髪に無邪気な顔は、見る人にお日様のような印象を与えるものだ。名は桜花(おうか)あさひ。クラスメートで、もふらとは小学生の頃からの知り合いでもある。兄の引きこもりが発生したこの二年間、あさひを含めた知り合いとはあまり関わらないようにしていたのだが、彼女はそんな事は気にせずいつも通りに声をかけてくる。

 

 

(ただでさえ頭がいっぱいいっぱいな上に、罪悪感とか焦燥感とか尿意とか尿意で押し潰されそうだから今話しかけられるのは辛い…!)

 

 

 昼休みも後僅かだと言うのに一体何の用があるというのだろうか。と、恐る恐る質問をする。

 

 

「い、一体何の用?」

 

「用? うーん……ん~? 特になかったぞ!」

 

「何で呼び止めた!?」

 

「…たしカニ。何でだろう?」

 

「こっちが聞いてるんですけど!?」

 

 

 あさひという女子は昔からこうだった。思ったことをすぐに口に出す直情型の人間。故に理由もなく呼び止めたり、失礼な事だろうと口走ったり、そして──

 

 

「そうだな~、何か辛そうな顔してたから気になった!」

 

「……!」

 

 

 そして妙に鋭いところを見せたり。

 

 

(…ホント凄いな、あっさーは)

 

「どしたんだぁ?」

 

「何でもないよ」

 

 

 尊敬の眼差しを向けていたのに気づかれたので、もふらはブンブンと首を横に振ってとりあえず否定をしておくことにした。

 

 

「そっかぁー、何でもないなら良かった良かった。もみじも心配してたからな~」

 

「ごめん。でも、もしかするとこれからは──」

 

 

 これからは昔のようになれるかも、そう口にしようとして()めた。確定してない未来を口走って勝手に期待するのは良くないし、それにそろそろ限界だった──

 

 

「…漏る」

 

「おお、ホントにトイレだったのか! 頑張るんだぞ~!」

 

「大きな声で言わないで!」

 

 

 あさひとの会話を切り、急いでトイレへ駆け込んでいく。途中、周囲にいた女子達がクスクスと笑っていたのが耳に入ってきた。もし自分が豆腐メンタルだったら、この瞬間から間違いなく引きこもりになっていただろうな、ともふらは思案するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「遂に来てしまった…この時間が」

 

 

 本日の学校も何とか終わり、いつもの3倍は疲れた顔をして家の前まで帰ってきた。時間もすっかり夕暮れ時、兄もさすがに起きているだろう。

 

 玄関の鍵を開け、いざ会見の時、とドアノブに手をかけるものの、開けるのを──というよりその先に待っているであろう兄の姿を見るのを躊躇してしまう。

 

 

 

(大丈夫怖くない怖くない、おちおち落ち着け。ひっひっふーひっひっふー)

 

 

 もふらの顔に冷や汗が流れ落ちる。扉を開けた先に居るは姿の変わった兄。そこにあの日のカッコいい姿がなかろうと、たとえどんなクリーチャーが出てこようと、大好きな兄は兄なのだから。

 

 

「覚悟を決めろもふら! いざ尋常に、勝──」

 

「鍵開けたんならさっさと入りなさい」

 

「うわっ…!?」

 

 

 ふぅ、と息をつき、気合いを入れてドアを開けに行ったのだが、まったく同じタイミングで内側からみはりが開けてきたせいで、勢いよく地面に投げ出され尻餅を着いてしまった。

 

 

「いったー…」

 

「わっ!? ごめんねもふら! 大丈夫? 怪我してない?」

 

 

 慌てて出てきたみはりに手を差し出されたので、それを掴んで立ち上がる。

 

 

「だ、大丈夫……ん?」

 

 

 とりあえず特に怪我がない事を確認し、みはりの方に向き直る。だがその姉の向こうに、もっと言えば玄関向こうの廊下に、白いワンピースを着た見慣れない少女が立っていた。

 

 

「えっ? ……うん?」

 

 

 目を擦って見てみるが、幻覚等ではなくれっきとした現実だ。その視線の先に気づいたみはりは「あぁ~!」と言って手をポンっと叩く。自然と表情がからかっている時の笑顔になっているのが目に見えてわかった。

 

 

 

「───アレ、誰?」

 

「コラ! アレとか言っちゃいけません」

 

 

 玄関に入り靴を脱ぎながら口を開いたもふらの第一声がこれであった。いや、正直に言えば正体は既に分かっているが、それでも聞かずにはいられなかったのだろう。だって自分と姉以外にこの家に住んでいる人物など、一人しかいないのだから。

 

 

「さっき凄い音してたけど、大丈夫かぁ?」

 

「うん、幸い怪我もしてないみたい」

 

「そっかぁ」

 

 

 何年も連れ添っているような慣れた会話を少女とする姉。近くまで来た事により鮮明となった少女の姿は自分と同い年位に幼いし、男子の中でかなり背の低い自分よりも低いし、自分の知ってる人と比べて声がかなり高い。その顔が自分や兄に似ていなければ、何処か遠い所からやってきた知らない親戚の子だとか思っていたかもしれない。

 でもここまで揃っていたらもう確定している。言うしかないだろう。そう思い、勇気を振り絞って口を開いた。

 

 

「──まひ兄、だよね…?」

 

「……え?」

 

 

 もふらに投げ掛けられた疑問に少女は少しの間、時が止まったかのように動かなくなり、次の瞬間「あっ」という声を洩らし、後に次第に顔が真っ赤になっていく。

 

 

「も、もふら!? こ、これは、そ、そそそその…違っ、違くてだな! そ、そう! みはりだよみはり! あいつに無理矢理こんな姿にさせられちゃってぇ…って言うかみはりィ! おまえちゃんと説明しとけよぉ!」

 

 

 少女があたふたしながら、もふらに必死に言い聞かせている。その姿にはもう、以前の兄の姿は感じられない。もっと昔の兄が恥ずかしいエピソードを暴露された時の姿には似ているが。

 

 その兄の姿に、今までずっと悩んでいたのが馬鹿らしくなったのか、もふらの頬はもうすっかり緩んでしまっていた。正直耐えるのももう限界だろう。

 

 

「ぷっ、あはは!」

 

「もふら?」

 

 

 案の定吹いてしまう。急に笑い出したので少女まひろも必死の抵抗と言い訳を止め、もふらへと向き直った。

 

 

「いやごめん。姿に驚いたのはそうなんだけど、思ったより滅茶苦茶可愛くなっててビックリしちゃったんだ」

 

「いや可愛いとか言われても、そんな趣味ねーし…」

 

「いやいや、似合ってるよその格好。ぷふっ!」

 

「笑うなぁ!」

 

「あっ、そうだ。カメラにも収めとこ!」

 

「撮るなぁ!」

 

 

 ポケットから出した携帯を必死に取り上げようと四苦八苦しているまひろとそれを必死に避けるもふら。その姿は本当に微笑ましい兄妹(姉弟)のようであった。

 

 まだ初めの一歩目だけど実験は大成功だ。一歩離れた所でみはりはその成果と兄弟の戯れを笑顔で優しく見守っているのだった。

 

 

 

「みはりィ、もふらを止めてくれぇ…!」

 

「みは姉、まひ兄抑えてて!」

 

「まったくもう…しょうがないなぁ」

 

 

 

 本当に仕様がない兄弟達だ。まるで母親のように呆れながら彼らの争いに参戦するみはりだった。

 

 さて、どっちを助けようか。この先の展開を想像しながら二人の元へと歩いていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わぁぁ離せぇぇ!図ったなみはりィ~~!!」

 

「うんうん、可愛いよお兄ちゃん」

 

 

 暫くの間、スマホカメラのシャッター音が辺りに響きわたっていたとかなんとか。

 




閲覧頂き有難うございます。ナチュラルに姉の薬で化物が生まれる可能性を想像してた弟ひどい。

特に何も考えずに書いている上にシリアスな話は1話で終わったので、後は原作に沿いつつ少しずつ変わっていくもふらの日常を描ければと思って書いていきます。
なんとなくで書いた見切り発車二次創作なので、原作登場人物とだいたい絡めたら何時でも終わる可能性ありますのでご了承をば。

とりあえず無駄に描写増やして迂遠で長ったるしく書きましたが簡潔に纏めると、もふらは兄や姉が笑顔で暮らせないなら自分も笑顔でいる資格ねーわ、楽しく暮らすの禁止します→は?兄が女の子になる?いきなりそんな事言われてもどうすれば良いかわからん。でも自分には止める資格もないからやってもらうしかないか→お兄ちゃんおしまいになったら可愛いくなりすぎなんでとりあえず連写して撮っておく←今ここ って感じです。
ざっくり纏めると思考がおかしな方向に振り切りがちなブラシスコン。



オリ主設定


緒山もふら

真尋、みはりの弟。中1。表向きはすぐバレる嘘ばかり吐く性格だが、たまに本気で相手を騙すこともあったりする。素は未知の物への好奇心が旺盛でやや多感な性格。根っこの部分は寂しん坊で、みはりに負けず劣らずのブラコンにしてシスコンなところがある。
みはり共々昔は真尋と仲良く遊んでいたが、真尋が引きこもってからはその回数もどんどん減少していた。みはりが薬を完成させ、治験を開始する事に対して初めは否定的だったのだが、おしまい化した兄の姿を見ると態度が一変、協力するようになった。
中学に入ったばかりだが、真尋と楽しく遊べるゲームを作りたいと思い、小学生の頃からプログラミング言語を独学で少しずつ学んでいる。その影響も相まって英語や数学の成績は良いが、他は悲惨な結果になっている。
夜遅くまでプログラミングの練習をしたり、学校での友達付き合いを疎かにしていると、みはりに怒られてパソコンを取り上げられてしまうので、中学に入ってからは健康的な学生生活を送るように気をつけている。
外見は黒髪短髪にしたまひろ。身長は男子にしては小柄な体型で、尚且つ女子のような顔をしているので今より髪が長かった小学生の頃は女子と間違えられてた事も。
誕生日も奇跡的に真尋と一緒の3月6日という、見た目と相まってクローンを疑うレベルだが理由は特になく唯の偶然である。周囲には双子という設定で通されている模様。
名前はまひろ、みはりと同じくま行、は行、ら行の文字を順に使って組み合わせただけ。文字被りがないようにした結果この名前になった。細かい事は気にするな。





出来れば今後とも宜しくお願いいたします。これからもっとおにまい二次創作増えてクレメンス。

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