なるべく早く出せるように頑張ります!
ゴールデンウィークから一週間過ぎた休日、平穏な日常が戻ってきた。
……はぁ、小町に会いたい。
先日会ったばかりなのにすでに小町不足。
もう実家からこっちの大学に通うか真剣に考えちゃうレベル。
まあでも毎日電車二時間近くは耐えられん。
一応、夏休みに帰る約束はしたからその時まで我慢するしかない。
とりあえず毎日電話しても良いよね? 良いかな? よしそうしよう!
「しゃ、しゃっせー」
コンビニに入るとなんともやる気のない挨拶が聞こえてきた。
チラと視線を向けたら見覚えのある顔が。
「おー、比企谷さんじゃないですか〜」
「青葉、それいつか絶対クレーム来るからやめた方がいいぞ」
「……それは実体験?」
「ああ」
俺は大きく頷く。
コンビニは空いてる時間帯と混んでる時間帯の落差が激しい。
なのでどうしても退屈になってしまう。
だからこそこうやって挨拶を砕けたふうにするのは割とやる人が多いんじゃないかと思うのだ。……えっ、いない? やだもう、みんな真面目だなぁ。
「あっ、そう言えば、この前はつぐがお世話になりました〜」
「? なんのことだ?」
「またまた〜、ハロハピのみんなと遊園地に行ったそうじゃないですかー」
「……ああ」
確かに行った。
けどそれで青葉がお礼を言ってくる理由は分からん。
それに──、
「むしろ手伝ってもらえて助かったな。めっちゃ頑張ってたぞ」
「おー、つぐがツグってたわけですね」
「おお、ツグってたツグってた。……で、ツグるってなに?」
むふふ、と笑うだけで問いには答えてくれない。
まあ良いけど。わたし、気になります!
「いらっしゃいませー、……って、モカの知り合い?」
青葉と立ち話をしていると、背後から声をかけられる。
やめろ、俺の後ろに立つんじゃない。
殴られてAPTX4869を飲まされるのかと思っちゃうだろ。
まあ、ここは米花町ではないので、そんなことはないだろうと後ろを振り向くと、ギャルっぽい見た目の大人びた少女が立っていた。
「おー、リサさん。ジュースの補充、おつかれさまです」
「うん、ありがと」
モカと一言二言会話をしたギャル少女は改めて俺に向き直ると、何かを訴えかけてくる。
「……えっと、青葉とは知り合い? 顔見知り? まあそんな感じ、です」
「そうなんですよ〜。羽沢珈琲店でバイトしてる比企谷……八幡? さんです」
おいこら今名前忘れかけてただろ。
まあ、自己紹介するの忘れてた俺にも非があるけども。
「あ〜、ひまりが話してくれた人か! ……初めまして比企谷さん、アタシは今井リサ、よろしくね」
「おう、よろしく」
若干馴れ馴れしい感じもするが嫌な感じはしない。
なんていうか、大人っぽい雰囲気? とでもいうのだろうか。
高校の時、ギャル代表で女王様だった三浦も、あれで周りのことをきちんと見ていたし、ギャルは案外母性の塊なのかもしれない。
俺がギャルの真理に辿り着こうとしていると、今井が首を傾げてくる。
「あれ、比企谷さん? 何か買いに来たんじゃないの?」
「昼飯買いに来たんだったな」
青葉に引き止められてすっかり忘れていた。
最近は小町に嗜められ、少しは自炊をするようになったが、どうしても面倒な時はこうしてコンビニで買うことにしている。
弁当を選びに陳列棚へ向かおうとすると、青葉に引き止められた。
「あっ、そうだ。比企谷さん、この後リサさんとランチに行く予定なんですけど、ご一緒にどうですか?」
「……いや断る」
言って、弁当を選びに向かおうとするも、いつのまにかカウンターから出てきてた青葉に腕を掴まれる。
「え〜、良いじゃないですか。……ねっ、リサさん?」
「うん、アタシは全然構わないけど……ほら、比企谷さんだってこの後予定があるかもだし」
俺に気遣ってくれる今井、超優しい。
けどごめんな。俺予定ないんだわ。
「大丈夫ですよ〜、昼にお弁当買いにくる人が、この後に予定あるわけないじゃないですかー」
「……キミ、失礼なこと言ってる自覚ある?」
図星だから反論できないけども。
「それに、モカちゃんはもう少し比企谷さんと仲良くなりたいと思ってるんですよ〜」
そう言われると強く拒めない。
羽沢の知り合いってのもあるし、そうで無くとも俺は年下相手に弱い……らしい。
ふと今井を見ると小さく首を振って苦笑していた。
俺はふぅ、と息を吐き出す。
「分かった。んじゃ、終わる頃にまたくるわ」
「お〜、了解です。……じゃあ、これあたしの番号だから渡しておきますねー」
「お、おう」
半ば強引にメモ用紙を握らされ、俺も連絡先を渡し、とりあえずマッ缶だけ購入してコンビニをあとにした。
奥沢に続いて再び女子高生の連絡先をゲットしてしまったので、ルンルン気分で家に帰るとしよう。
……………………。
とりあえず登録してやっぱり普通に帰ることにした。
× × ×
微睡まどろみの最中、青葉から連絡をもらい、眠気を振り払うようにして体を起こして家を出た。
向こうは歩きらしいので俺も徒歩で向かう。
コンビニに着くと入り口付近で二人は立ち話をしていた。
「待たせたな」
言うと、二人がこちらに振り返る。
「いえいえ〜、今着いたところですよー」
「いや、それは色々おかしいだろ」
「あ、あははー」
ほらー、今井が呆れて空笑いしてるじゃん。。
……えっ? それ俺にじゃ無くて青葉にだよね?
「それじゃあ、どこに食べにいきますか〜?」
「決めてたんじゃないのか?」
「アタシたちも終わってから決めるつもりだったからね」
そうか。
なら俺の選択肢はひとつしかない。
「サイゼで良いんじゃないか?」
言ってからしまった、と思う。
つい高校時代のノリが炸裂してしまった。
イケイケ女子高生からしたらサイゼなんて陰キャやオタクの溜まり場みたいなものだろう。
また揶揄われると思いきや、二人は揃って頷いていた。
「うん、良いんじゃないかな?」
「ですねー。やっぱり美味しくてリーズナブルなファミレスは最高ですな〜」
意外にも二人は乗り気だった。
「だ、だよな! やっぱサイゼは最高だよな!」
同調してくれたせいか、ついテンションが上がってしまう俺。
二人はポカンとした表情をしていた。
「比企谷さんってかテンション上がることあるんですねー」
「アタシも、もう少しクールな人かと思ってた」
俺は気恥ずかしくなりわざとらしく咳払いをする。
だってしょうがないだろ。
サイゼ提案すると由比ヶ浜とか一色にボロクソ言われてきたんだから。
マジでなんであの良さが分からないんだろうなー。
全くもって不思議である。
「それじゃあ行きますかー」
青葉に先導され、俺と今井も歩き出す。
こうして女子高生を連れ立って歩いてるとなんだか不思議な気分になる。
青葉と今井が楽しそうに話しているのを聞き流しながら後ろについて歩いてると、ふと青葉が振り返った。
「そうだ、比企谷さん。実はリサさんもバンドやってるんですよー」
「……そうなのか?」
「うん、『Roselia』って言うんだけど、そこでベースやってるんだ」
Roselia……、響きが良いな。
またこうして新たなバンドが現れた。
……いや、この地区の女子高生、バンドしてる人多くない?
なんなら俺が出会った女子高生もれなくバンドしてるまであった。
確かにこの辺ライブハウスもそこそこあるし、バンドがしやすいのかもしれない。
「今度、Roseliaのみんなにも比企谷さんを紹介するね」
「おう、それは全力で遠慮したいところだ」
今井が組んでるならどうせまた女子高生がメインのバンドだろ? これ以上女子高生と知り合うとかごめん被りたい。
や、別に嫌ではないけどなんかあれじゃん?
「お前、年下としか話せないん? ウケる、ププー!」とか思われない? ……あっ、思われない、そうですか。
そもそも俺に関心ある人がそんないないから心配無用だったな。
俺が自問自答で心中傷ついていると、今井がカバンから何かを取り出して渡してきた。
「比企谷さん、これ。Roseliaの曲が入ってるプレーヤーなんだけど、良かったら聞いてみてほしいな。返すのはいつでも大丈夫だから」
渡されて拒否出来ない俺は礼を言いそれをポケットにしまった。
「あとついでに連絡先交換しよ? これも何かの縁だしさ」
「……ん」
断る理由もなかったので携帯を取り出し今井に渡す。
と、なぜか驚いた表情をされる。
「比企谷さん、人に携帯渡せるんだ」
「まあ、見られて困るもんとか無いからな」
言うと、今井は連絡先を登録して俺にスマホを返そうとする……が、それを横からヒョイっと青葉が取り上げた。
「ふっふっふ〜、それじゃあ比企谷さんの検索履歴でも見てみましょ〜」
「やめてくださいお願いします」
女子高生に頭を下げる俺。……情け無い。
いやだってしょうがないだろ!
見られて困るものはないとか言ったけど、『妹に好かれる方法』とか『男友達を遊びに誘う方法』とか、よく考えたら恥ずかしい検索してること思い出しちゃったんだから!
見られたら絶対引かれる。
「もしかして、エッチな事でも調べてたんですか〜?」
「や、そんなのは断じてない。全然」
「こ〜ら、モカ。それ以上比企谷さんを困らせちゃダメだよ?」
今井が言うと青葉は「は〜い」と返事をし、スマホを返してくる。
「比企谷さん、ごめんなさい。少し調子にのりました」
「や、大丈夫だ」
そもそも本気で青葉が見ようとしてたとは俺も思っちゃいない。
そこまでの関わりはないが、それでもその辺は信用出来る気がした。
青葉は今井に軽く小突かれるも、笑顔だった。
……なんかすごい姉と妹感があるな。
「っと、お話ししてたら着きましたね〜」
「じゃあ早く入ろうか。もうアタシお腹ペコペコだよ〜」
俺も朝から食べてないから空腹が割と限界に近い。
とらあえずさっさと腹ごしらえをしてしまおう。
× × ×
昼時ということでサイゼ内は割と混んでおり、少し待ってから俺たちは席へと案内される。
そして青葉、俺、今井、向かい側には氷川姉妹が座っていた。
「初めまして、私は氷川紗夜です。よろしくお願いします」
「こ、こちらこそ、よろしくお願いします」
頭を下げられこちらも頭を下げ返す。
「おねーちゃんはRoseliaでギターやってるんだよ!」
「ちょっと日菜、比企谷さんは年上なのだから、少しは言葉使いを正しなさい」
雰囲気からどちらが姉かは分かってたが、性格は全然似てなさそうだな。
「いや、気にしなくて良いぞ。……ってか、うん、ほんと気にしなくて良いです」
弦巻然り、北沢然り、……うん。
俺、年下に舐められてるとかじゃないよね?
少し心配になってきた今日この頃です。
「そうですか……。比企谷さんがそう言うのなら構いませんが」
不承不承といった感じだが納得してくれた氷川姉。
「そうだよ、おねーちゃん! おねーちゃんは少し固いんだよ、だから比企谷さんが畏まっちゃってるんじゃない?」
「そ、そんなことは……」
確かに凛としているが関わりずらいという感じはしない。
だからそんな急にしおらしくならないで。
全然に気にしてないから!
「コホン……、じゃあ料理頼むか」
俺たちはそれぞれ料理を注文した。
その間、俺がみんなにバンドの質問をし、逆に今井から色々質問され、青葉に揶揄われ、氷川妹に追い討ちをかけられ……、氷川姉に目で助けを訴えた。
「……その、比企谷さんは千葉から引っ越してきたんですよね? こちらの生活には慣れましたか?」
「あ、ああ。だいぶ馴染んだかな。……妹と毎日会えないのはキツイが、それなりに一人暮らしを楽しんでる」
「……妹さんとは仲が良いんですか?」
「まあ、それなりには良い、と思う」
言うと、氷川妹が氷川姉に抱きついた。
「あたしたちと一緒だね、おねーちゃん!」
「ちょっと日菜、くっつきすぎよ」
鬱陶しそうにしているが強引に突き放そうとしない。
うーん、大変百合百合しいですねぇ。
姉妹百合、アリだと思います!
「相変わらず日菜は紗夜が大好きだね」
「当たり前だよ!」
氷川妹がそう言ったタイミングで、注文した料理が運ばれてきた。
「それではいただきましょうか」
氷川姉の号令で、各々が食べ始める。
……うん、美味い。
やっぱりサイゼにハズレ無しだ。
ご飯を食べ終え、続いて頼んでおいたデザートが届く。
食べ始めると、目の前から視線を感じて顔をあげた。
「……それ、美味しそうだねー」
「ん、期間限定らしいな」
「へぇ〜、あたしもそっち頼めば良かったなー」
……あの、凝視されると食べにくいんですが。
氷川妹の目は「良いなー、食べたいなー」と如実に語っていた。
「ひと口食うか?」
「えっ、良いの⁉︎」
俺が言うと目がキラキラと輝く。
「日菜、あなたは自分のがあるでしょう?」
「でも、あたしのと比企谷さんのは別だし」
「それなら日菜も頼めば良かったじゃない」
「だって、メニュー表見た時はこっちが良かったんだもん」
……これがほんとの姉妹の姿なんだろうな。
俺の知ってる姉妹は常に険悪。
この前、由比ヶ浜から電話で聞いた時は一緒に出かけたらしいと言う情報があったので、前よりは関係も解消されてる、と思いたい。
氷川姉はため息をついて、頭痛を抑えるようにした。
「別に貰うなとは言ってないわ。少しは遠慮を覚えなさいと言ってるの」
「ま、まあまあ紗夜。比企谷さんも良いって言ってることだしさ」
「そうだよおねーちゃん! 比企谷さんは良いって言ってるもん!」
「日菜、あなたね──」
「あはは〜、日菜さん。それは火に油を注ぐってやつですよ」
言い合いが続く。
なんとも賑やかしいことである。
声は抑えられていて周りへの配慮はあるから止めはしないが、それはそれこれはこれ。
「なあ、早く食べてくれないと溶けるんだが……」
言うと、全員の視線がこちらへ向かう。
や、何かの恥ずかしい状況。
「あっ、そうだね。じゃあひと口ちょうだい」
「おう」
言って、パフェを差し出す。
が、それを掬おうとしなかった。
「……比企谷さん!」
氷川妹は俺の名前を呼ぶとその小さな口を開いた。
「ちょっと日菜──」
「だってあたしのスプーンチョコついてるんだよ? おねーちゃんもあたしと同じだし、これが一番手っ取り早いかなって」
言って再び口を開けての待機状態。
……えっ? これ食べさせる流れ?
「や、あの……、氷川妹さん?」
「日菜で良いよー、氷川だとお姉ちゃんとかぶっちゃうし」
確かに妹、姉でくくるのが面倒になってきたところだ。
それなら遠慮なく呼ばせてもらおう。
流石に大学生になってまで、年下の名前を呼ぶのにそこまで抵抗は無い、はず。
「んじゃ、日菜って呼ばせてもらうけど、これ俺もスプーン口つけてるんですが」
「うーん、……あっ、もしかして比企谷さん、間接キスとか気にしちゃう系だった?」
「気にするかしないかで言えば微妙なところだな」
正直なところ、相手が気にしなければ俺は構わないタイプだ。
つまりこの場合、氷川妹ーー日菜が気にしなければ問題無いんだな、これが。
そんなことをざっくり説明すると、日菜は笑顔で頷いた。
「あたしは比企谷さんが嫌じゃなければ大丈夫!」
「……そうか」
なら良いかと思い、スプーンでパフェを掬い上げる。
それを日菜の舌に乗せると、口を閉じ、ほっぺを押さえた。
「ん〜、おいひ〜!」
喜んでくれたようでなにより。
ほっと一息いて、ふと周りの視線が気になった。
氷川姉は、顔を赤らめてるし、今井と青葉はニヤニヤとこちらを見つめていた。
「うわ。アタシ、リアルで『あーん』してるの初めて見たかも」
「むふふ、お二人はカップルみたいですな〜」
「や、違うから。ってか、そんな注目するのやめてね? 俺まで恥ずかしくなってきちゃうでしょうが」
現に今、ぐつぐつと沸騰していくように顔の熱が上昇していく。
最近女子高生の空気感に当てられすぎて、若干自分が陽キャみたいな振る舞いしてきちゃってる自覚があるから尚更困る。
食べさせるのだって普段の俺なら絶対断るし、まず出来ない。
冷静に考えたら、このあと同じスプーンを使って残り食べなくちゃいけないからめちゃくちゃ動揺してるんだぞ、俺。
「えへへ、なんかこのランチで比企谷さんと仲良く慣れた気がするよ!」
「あっ、そう、そりゃ良かった……」
日菜が気にしてない手前、俺が気にしたら負けな気がするので、間接なんとかは考えないようにしながら、俺はパフェを口の中へかき込むことにした。
後半食べたパフェの味は全くしなかった。
× × ×
「みんな、じゃあねー!」
手を振って日菜はこのメンツから離脱した。
このあとは仕事があるらしい。
ってか、これもう解散する流れでいい感じ?
「じゃあ俺もこれで──」
帰る、と伝えようとしたところで、今井から「ちょっと待って」と制止された。
「比企谷さん、もし良かったらこのあとRoseliaの練習見にきませんか?」
「……えっ?」
その提案が予想外すぎて驚きの声を上げてしまう。
「ほら、さっきすごい興味持ってくれたじゃん? だから、もっとバンドが面白いって知って欲しくて!」
「今井さん、私は構わないけれど、湊さんが許可を出さないと難しくは無いかしら」
「じゃ、今連絡してみるから!」
言うが早いか、今井はスマホを取り出し、どこかへ連絡を始めた。
……ってか、えっ? もしかしなくても行くのって決定事項なの?
「お〜、良かったじゃ無いですか。もしこれで比企谷さんがギターに興味を持ったら、このモカちゃんが、手取り足取り身体全体で教えちゃいますよー」
「や、なんだよ身体全体って」
ちょっとその発言はえっちぃですね、はい。
まあそんなことを直接言うと、本当にセクハラで訴えられてしまうので、口を噤む。
やがて少し離れたところで電話をしていた今井が戻ってきた。
「友希那に電話したら、会ってから決めるって言ってたからとりあえず一緒に行こ?」
「そうですか、湊さんがそう決めたなら、私は問題ありません」
「…………」
やっぱこれ行かなくちゃいけない流れなんですね。
相変わらず流され体質の俺は、せめてもの抵抗で青葉に視線を向ける。
「それじゃ、今日はやまぶきベーカリーでパンの特売やってるのでモカちゃんもこの辺で失礼しまーす」
言うと手を振り、そそくさとこの場を立ち去ってしまう。
ついさっきランチしたばかりなのにもうパンを食べるのか、とどうでもいいツッコミが頭を過ぎる。
こうして俺は今井と氷川姉に連れられ、Roseliaがバンド練習をするライブハウス、『CiRCLE』へと赴くことになった。
まだ見ぬRoseliaメンバーへとの出会いに期待と不安で胸が高まって、オラワクワクすっぞ!
こうして無理矢理テンションを上げないと、次々変化していく状況についていくのが難しい俺であった。
感想、評価をいただければモチベーションがあがるのでよろしくお願いします!