予めご了承ください
相変わらず情緒が無茶苦茶な彼とりーさんではありますが、互いが互いを想いあっているので純愛です!(純愛警察)
ギリギリの描写はあると思いますが、純愛なので本番に至る事はないと思われます。ごめんなさい
それでも
構わん、続けたまえ
と思われる方はどうぞ
朝食を食べた私達は恵飛須沢が言う通り、3階の安全確保の為に動き出した。
流石は『生徒の為に働いている教師』だ
…その救いのない頭の軽さに心底呆れる
生徒なんて言うけど、ではその生徒とやらを自分で救えるならともかく、誰も救えないのだから黙れと言いたくなるのを必死で堪えるのに苦労させられるわ
恵飛須沢さんは生き残る為に必死で抗っている
私も
丈槍さんも全く足りないとはいえ、生きる為に何かをしようとしている
あの女だけなのだ
ありもしない奇跡とやらに
意味のない過去に拘って今を殺そうとしているのは
別に構わないと思う
どうせあんな考え方では極限状態にある今を生きる事なんて出来ないだろうから
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…なぁ、りーさん
…なに?
あたしは一緒に3階のアイツらを倒しているりーさんに話しかけてみた
辛く、ないのかよ?
言ってから思わず何を口走ったのかを理解して
あ、ごめ
訂正しようとしたんだけど
辛くない訳ないでしょ?
でもくるみ、酷な言い方だけど私達は生きているわ
…だからどんだけ辛くても生きていく
と顔を伏せながら、りーさんは言う
…ごめん
良いのよ?誰だってこんな状況になれば大なり小なり迷う事になると思うわ
大丈夫、くるみだけに辛い役割を押しつけるつもりはないもの
…ね?
最後に私の方を向いて、片目でウインクするりーさんに
はー
りーさんってタフだよなぁ
あたしも見習わないと
あたしはりーさんの強さと自分の弱さを突き付けられた気がして苦笑いしながら、シャベルを握りしめた
あ、それとくるみ
どうしたんだよ?
シャベルとスコップってね、地方によってその定義が違う事をくるみは知っているかしら?
スコップは
りーさん詳しいな!ってか何でそんな事知ってんだよ!?
思わずあたしは大きな声でツッコミをいれた
あら?私は園芸部の部長よ?
自分が日々使っているもの位は調べたいと思ってもおかしくはないと思うけど
あと、くるみ。別に貴女がシャベルと結婚したいというなら止めないけどせめてもう少し小綺麗にした方が良いわよ?
いやいやいや
何であたし、シャベルと結婚するなんて意味不明な事になってんのよ?
え?
え?
私の抗議にりーさんは不思議そうな顔をして私を見つめた
あたしはあたしでそんなりーさんを不思議そうに見つめる
(…いや何だよ、これ)
あたしはよくわからない状況に困惑する
…でもゆきちゃんが
くるみちゃんっていつもシャベルと一緒に過ごしているから、シャベルとけっこんするんじゃないかなぁ?
って
よし、戻ったらゆきとOHANASIするわ
あら?高町式のお話は少しやり過ぎだと思うけど?
そうね、もしそうなら、私はくるみとゆきちゃんのご飯の中身を少し考えないといけなくなるかしら、ね?
いやごめん
それは勘弁してくれって
ゆきと話し合い(意味深)しようとしたけど、りーさんの言葉に私は素直に全面降伏する事にした
胃袋を掴まれたら、負け
確かに真理だよなぁ
私とりーさんは笑いながら、3階を探索していった
なぁ、これって
…誰かいたのかしら?
3階から2階へと降りる階段の踊り場に、まだ匂いのするアイツらの死体があったのを見つけたあたしとりーさんは、その意味を考えて身を固くする
つまり、あたし達以外にも誰か此処にいる可能性が高い。そういう事なんだろう
…どうする?
はっきり言ってりーさんはあたしよりも戦力として上だろう
でも、戦う事くらいしか出来ないあたしと違って、りーさんは物資の管理や食事の用意などもしている
もしもりーさんを失えばあたし達は直ぐに崩壊するだろう
リスクの高い事をするには流石に躊躇われ
っっ!!
っ!
あたしとりーさんは遠くから聞こえた物音に反応出来た
…誰か戦っている、のか?
多分、そうだと思うわ
あたしはりーさんと顔を合わせて、頷く
行くしかない、よな
そうね。せめて誰が居るかくらい把握しておくべきだもの
音の方に向かってあたし達は進み始める
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昨夜、物音のしたトイレに一眠りしてから行ってみたが、そこにはゾンビに貪り食われた女子が一人いただけだった
別に何の感傷もない
死にたいと願ったのは相手に他ならない
自分から飛び降りる人間の死に同情する気も、悼む程暇でもない
死にたくなければ、立ち止まる事なんて許される訳がないのだから
俺は2階の天井裏を根城としている
何かあって脱出しなければならない場合に3階は不便だし、1階ではゾンビーズの出入りが多過ぎるからだ
加えて2階は俺達3年生の教室はないが、去年1年間生活していた所
いざという時の逃走経路についてもしっかり把握している
ああ、そうそう
死んでた女子は多分同じクラスの奴だったみたいだったな
ま、知った事ではないが
さて、どうにもゾンビーズは昨夜居なかったというのに、学校に来ている所を見ると
生前の行動パターンを続けている可能性は高い
と推測できるかも知れないな
もし、そうだとするなら雨の日は中々に愉快な事となるだろう
何せ校庭にいる連中も含めて校舎に群がる可能性は高いのだから
あと、どうにも解せないのが、こんな状況にも関わらず未だに各種インフラが生きている事だろう
明らかにこれは厄ネタだ
何せ恐らく他の場所のインフラ関係は壊滅している公算が極めて高い
となれば、混乱前の生活など望むべくもないはずだ
そこに、だ
学校という関係上備蓄されている食料なども多いと予想される場所であり、尚且つインフラがまだ生きていると知って
そこを狙わない奴がいるだろうか?
多分直ぐには狙わない
そういった所を狙う奴ってのは大抵
自分のリスクは最小限に、安全マージンを確保しつつ楽に生き延びる手段を求めるだろうから
そうなれば優先的に狙われる候補として、武器確保の為の警察署。緊急時のインフラ整備が進んでいるであろう大きな病院
食糧の備蓄がされているであろう物流倉庫や大型のショッピングモール
この辺だろう
此処巡ヶ丘には自衛隊駐屯地はない。となれば巡ヶ丘警察署は今後の事を見据えると一度はよるべき場所になるだろう
そういった事をしようとする輩にとっては
武器さえ確保すれば、それを使い威圧する事も制圧する事も出来るだろうと考えるはず
加えて警察機構が混乱に対して即応しない訳もないだろうから、必然的に警察署の守りは薄くなる
加えて彼等は拳銃の携行こそ許されているが、その引き金は驚く程に重い
それは本来であるなら素晴らしい事だろうが、悪意ある者達にとっては付け入る隙にしかならないだろう
病院ならば非常用の電源設備を持っている可能性に思い当たる人も出てくるだろうから、襲撃される事は避けられない
問題としては建物自体が広すぎる上に患者や関係者も多いだろうから、ある程度の人数を動かさねば完全に支配下に置く事は不可能である事くらいかね
物流倉庫は割と穴場かも知れないが、常温倉庫ならいざ知らず低温倉庫ともなると保管している商品が傷むのも早い
大手物流倉庫などになると太陽光発電を導入している場所もあるそうだが、流石にそこまでどこもかしこも力を入れていると考えるのは楽観的に過ぎるかもな
大型のショッピングモール、この辺ならリバーストロンシティになるだろうが、割と賭けの要素が高くなる事だろう
何せショッピングモールという事は利用客もそうだが、関係者もそれ相応に多い
ゾンビが仮に一匹でも入り込めば、あとはねずみ算式に増える事だろう。物資調達の面で考えれば中々に魅力的な場所だろうが、あまり宜しくない事態が起きるだろう
そもそも、昨日は平日だ
平日にショッピングモールに行っているとすれば主婦や休みの社会人、夜勤明けの人間が主だろう
寧ろ学生がそこにいるとなれば
何故そこにいる?
となるだろう
…大学生ならわからなくもないが
雑多ともいえる連中をきっちり統制出来る人物が出てくるとは思えない
仮に今日以降生き延びられたとしても、生活基盤自体が破壊された今となっては徐々に追い詰められるのは必定
そんな中で組織を維持しようとすれば、それ相応の
そうした連中が自分より力の弱い子供の集まる場所を狙わずにいられるだろうか?
民家に備蓄している食糧なんて知れている
スーパーやコンビニなんて誰でも考えるだろう
自分達を守る為に『守り易く攻めにくい』場所も必要となる
そこまでなると学校というのは悪くない選択肢にならないだろうか?
小学校では厳しい
此処巡ヶ丘の小学校は完全給食制を導入している以上、小学校が備蓄している食糧なんてたかが知れている
中学校となると学内や学食や購買部を持っている所が多いはず
労働力としても中学生なら問題にならない
高校なら学食や購買部は当たり前
労働力や戦力としても期待できるだろう
さて、この場合に迷わず高校を選べる者がどれだけいるだろうか?
推測だが、多くのものは中学校を狙おうとするのではないか?
更にあまり考えたくないが、極限状態に追い詰められた連中の醜い欲望の捌け口として狙われる可能性もあるだろう
んな暇はないと思うが
しかし、そのうち混乱前の生活とは程遠い生活環境にある者達は無意識にそれを求め始める事だろう
そこに此処みたいな場所があると知れたなら、さぁどうなる?
間違いなく碌な事にはならない
ま、俺には関係のない話だろうが
来たら殺す
見たら殺す
会っても殺す
それだけの事なのだから
既に別の事を考えながらでもゾンビーズを殺せる様になって来た俺は昨日と変わる事なく、奴等を始末していった
何せ憎悪を抱いている連中が殺せる事を正当化してくれているのだ
殺さなければ寧ろ無作法というものだろう
教師も居たが、何も変わらない
殺すのみ
そうやって屍山血河の上に俺は生き残るとしよう
何をするでもない。俺の
仮に悠里がゾンビーズに成り果てていたのなら、その時は悠里を連れて一緒に死ぬだけだ
悠里と一緒なら俺は何も怖くない
怖いのは悠里を守れずに悠里の最期を看取ってやれない事なのだから
俺はそう思い直すと、バールを片手に2階の掃討を始めた
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其処は一面の紅だった
廊下や教室内の至る所には彼らの亡骸が無造作に放置されている
っっ!
っゲホッ
くるみはあまりの惨状に膝をついて嗚咽し
…
悠里はそんなくるみとその光景をどうでも良さそうに眺めていた
其処にあったのは狂気であり、底の見えぬ悪意
頭を叩き潰したのもあれば、明らかに不要としか思えない程に損壊した死体
何かを叩きつけられた様な跡の残る死体や切断されたかの様な傷跡の残る死体もある
足の踏み場もない
とはよく言った表現だが、此処2階は正にそうであった
階段付近はそうでもないが、ひとたび2階の廊下へ踏み込むとなれば彼女達も
くるみ。戻りましょう
あ、ああ。ごめん、りーさん
あたしも少しは慣れたと思ったけど
構わないわ。こんな事に慣れる方がおかしいものね
膝をついて苦しそうに嗚咽を漏らすくるみの背をさすりながら、悠里は屋上へと戻る事を提案した
くるみは涙声でなんとかそれに応える
肩を貸すわ、くるみ
…ごめんな?りーさん
ふふっ、さっきから謝ってばかりよ?
別に構わないわよ。
そう会話してくるみと悠里はゆっくり屋上に戻っていく
粘つく様な悪意から逃れるように
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もし
もしも、此処でくるみが自分を見下ろしていた悠里の表情を見ていたら、くるみは悠里を信じる事が出来なくなっていただろう
悠里はその光景を見て、嗤っていたのだから
良く何年もの憎悪を溜め込んでいるキャラクターが改心するものを見ますが、それは(心が)強い人の特権なんだと思います
叩き続けられ、罵倒され続けた人間が早々変わる事はないと個人的には思っていますので本作は純愛をテーマとしていますが、ね?
残念ながら柚村ネキは信頼度と積極性が足りなかったのでお亡くなりになりました(無慈悲)
この作品に救いがあるとすれば、私がりーさんとガーターベルトさんが大好きであるという事ですね
あ、くるみちゃんは可愛いので、しっかり丁寧に扱いたいと思います(ハイライトオフの笑顔)
いやこんな小説をお気に入り登録して下さった方や読んで頂いた方達には感謝の言葉もありません
なので、湿度高めで殺意マシマシのりーさんをお送りする事で少しでも皆様にお返し出来るよう頑張ります!
がっこうぐらし!はええぞ(闇のがっこうぐらし!推し勢より)
湿度マシマシのIFルートりーさん見たい?
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見たい
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怖いから勘弁
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ジェジェノサイドでなければ