天井裏から見る世界   作:鞍馬エル

4 / 39
 黒いりーさんは好きですか?

激重感情を持ったまま、それでも歩き続ける女性は好きですか?
私は大好きです!(性癖暴露)

りーさんは過去の経験から『色々』学びました
なので、『色々』出来ます


彼はりーさんに対して負い目があります
りーさんは彼に負い目があります

2人は相手の事を想いながら、それでも届かない手を伸ばし続ける
さながらウロボロス(己の尻尾を飲み込む蛇)の様に

いつまでもいつまでも

なおやや重めな話です(当社比)


 きえないきずとけせないつみ

 殺す

 

ひたすら殺す

 

 

 

殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺してほしくて殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺される殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して

 

 

それ以外に俺が悠里を守れるはずはないのだから

 

 

 

 

血で真っ赤になった服は全てさっさと窓から捨てる

購買で体操服や制服なんかはキープしているから問題ない

職員室や用務員室、色んな所を漁って長靴を手に入れた

 

運動靴では血の池を歩く時、中に染み込んでしまうから

長靴なら、その点大丈夫だ

 

一応、私物の中に鉄板入りの安全靴や安全長靴があるにはある

が、あれを使うのはゾンビーズを殺す時ではない

 

 

人を殺す時だ

 

俺は目が悪い分、耳は良い

だから気がついた

 

 

此処に悠里がいる事に

悠里はどうやらくるみ?だかいう奴と一緒にいるらしい

 

別に構うことか

俺がすべきは悠里を守り、悠里を何とかこの地獄から助け出す事だけ

 

 

小中学で暴力?を日常的に受けていた俺にとって、学校は気の休まる所ではなかったし、仕事で頻繁に家を空ける両親も居ないに等しい存在だった

だから、俺は悠里に依存した

 

どれだけそれが悠里にとって好ましくない事か知りながら

 

 

そしてある時思ったのだ

悠里にとって俺は負担にしかなってないのではないか?

 

まぁ、周囲から言われていた陰口に気付かされたというのが気に食わないけどな

それに気付いた俺は悠里にとって何の意味もないどころか、重荷にしかなっていない事実に心底恐怖した

 

だから俺は悠里を拒む事にしたんだ

 

たとえ悠里を傷つけるとしても、それが悠里の為と愚にもつかない言い訳を理由にして

 

 

せめて誰もいない場所では貴方と一緒にいたいの

 

そう悠里に言われた俺はそれを拒む事が出来なかった

 

 

力が無いから悠里を守れない

かっこよく無いから悠里に釣り合わない

俺が汚れているから悠里を(けが)してしまう

 

それを知りながら、悠里の優しさに甘えたんだ

 

 

それがどれだけ悠里を苦しめるのかを知りながら

 

 

 

だから、これは罰なんだ

悠里の為と言い訳しながら、悠里を傷つけ続けた俺への

 

 

悠里

こんな俺に愛をくれた愛しき人

君が汚れる必要なんて、ない

汚れも悪意も悲しみも嘆きも

全部俺が持っていく(逝く)

 

だから悠里は悲しまないで

苦しまないで

全部、全部俺が持っていくんだから

 

 

 

悠里の無事が確認できた俺は用務員室のシャワーを念入りに浴びてから学食や購買部に立ち寄り、屋上へと繋がっている階段付近に出来るだけの食糧や娯楽品、服などを集める事とした

 

 

 

 

それしか俺にできる事はないのだから

 

 

 

 

----

 

弱りきった恵飛須沢さんと共に屋上へと戻った私は何やら小言を言ってくる佐倉慈(無責任な大人)

 

安全な所から綺麗事を言える大人って素晴らしいですね

と囁いておいた

 

顔を真っ青にしていたみたいだが、知った事ではない

何なら2階のアレを見てからそんな寝言を言えば良いと思っているから

 

 

ねぇ、りーさん。大丈夫?

 

ええ。大丈夫よ、ゆきちゃん。悪いんだけどくるみを見ててもらえるかしら?私はシャワーを浴びてからご飯を作るから

 

うんっ!でもりーさんも休んでね?

 

ありがとう

 

我ながら甘い事を言っているものだと自嘲しながらシャワーを浴びる

あれだけの殺意や悪意を彼等に持っている人物に私は心当たりがある。どうみてもアレは彼等に対して害意や悪意がある者のやり方だ。そして彼が自宅の庭に用意していたストレス解消様なデク人形に付けられていた傷に似たような感じを受けた

 

 

…あなたがいるの?

私はモヤモヤした感情を持て余しそうになりながらシャワーを浴びて夕食の準備を始めた

 

 

----

 

安全な所から綺麗事を言える大人って素晴らしいですね

 

若狭さんから囁く様に言われたその言葉は私の心を抉った

反論なんてできる訳がない。若狭さんの言う通りなのだから

 

 

私がした事といえば、神山先生から言われた通りこの屋上にこもっているだけ

昨日私は呆然と立ち尽くしていただけで、くるみさんが殺すしかなかった男子の死体を片付けたのはくるみさんと若狭さん

料理を作ったのも若狭さんで、私は精々食器を並べた程度

バリケードの提案をしたのはゆきさんとくるみさん

実際に作りに行ったのはくるみさんと若狭さんだ

 

私はいつも

危ない

危険よ

 

と安全な所にいて、言うだけ

 

 

一度だけくるみさんと若狭さんについて行ってみたけど、私は最後まで彼らを殺す事が出来なかった

 

くるみさんは

 

めぐねぇ!無理しなくていいからっ!

 

と言ってくれた

 

若狭さんは

 

邪魔です。立っているだけなら下がってください

 

と言っていた

 

 

そうだ

私は守るべき生徒達の為に何一つ出来ていない。できる事がない

それを自覚した瞬間、私の全身から力が抜けてしまう

 

めぐねぇ!

 

どうしたっ!

 

意識が朦朧とする中、ゆきさんとくるみさんの声が聞こえた気がした

 

 

 

----

 

どうしたんだよ、めぐねぇは

 

わからないよ、わかんないよぉ

 

 

いきなり倒れためぐねぇにあたしとゆきは混乱していた。ゆきは既に泣きそうになっている

ゆきからさっき聞いた限りでは、別に何もなかったらしいのに

 

 

どうしたの?

 

あ、りーさんっ!めぐねぇが

そんなあたし達の所にりーさんが戻ってきた。ゆきは彼女に抱きついて涙ながらに訴える

 

くるみ、何があったの?

困惑した様子でりーさんは私に尋ねてくる

 

いや、あたしもさっぱりなんだ

いきなり倒れたみたいで

 

…そう

りーさんは顎に手を当てて少し考えたのか

 

 

…とにかく佐倉先生を何処かに寝かせましょう

目が覚めてから聞けば何か分かると思うわ

 

と畳んでいたブルーシートを広げ始めた

あたしもゆきもそれを手伝う事にしたんだ

 

 

…けど、あたしの気のせいか?

めぐねぇを見たりーさんの顔が一瞬こわばっていたみたいだけど

 

 

そう言えばりーさんって何で佐倉先生って呼ぶんだ?

 

…教師は教師でしょう?

どこまでいっても友達になんてなれるとは思わないの、私は

 

そうかなぁ?

 

あたしの言葉にりーさんは微妙な顔をして答えてくれた

ま、真面目で有名なりーさんとしてはその辺の線引きははっきりとさせたいんだろう。そう考えるなら何もおかしくはないんだろうけど

 

 

くるみ

りーさんはあたしの顔をまじまじと見てから

 

後で話をしましょう?

と硬い表情で告げてきた

 

 

 

その後簡単な(といってもあたしやゆきじゃ作れない位に手の込んだものだけど)夕食を終わらせた後、片付けを終わらせてゆきはめぐねぇの心配をしながら早々に眠りに落ちた

 

 

 

 

ゆきとめぐねぇが寝てるのを確認して、あたしは片付けているりーさんの所へと向かった

 

 

 

りーさん

私はりーさんに声をかける

 

くるみ。少し話をしましょう?

りーさんはそう言ってあたしを誘った

 

 

真っ暗だな

 

そうね。それが今の私達の置かれている状況

 

明かりの消えた街を見下ろしながら、あたしは思わず呟いた

りーさんはあまり動揺してない様に見える

 

あんまり驚いていない見たいだけど

 

昨日も見た景色よ?今更ね

 

そうなのか

そういえば、りーさんに片付け任せたまま寝てたからか、ごめんな

 

昼間も言ったと思うけど謝る事でもないと思うわ

ねぇ、くるみ?

 

何だよ

 

罪を償おうなんて思わない方が良いわよ?

 

りーさんの言葉にあたしの動きは止まった

 

 

 

あたしは好きだった先輩を殺してここにいる

だからあたしは先輩の分も生きなきゃダメなんだ

 

確かにくるみはあの先輩を殺したわ

でもそうでないとあの時くるみだけじゃなくて、私やゆきちゃんに佐倉先生も死んでいたと思うの

だから、貴女だけの罪じゃない

 

は、はは

何言ってんだよ、りーさん

 

今のくるみは確かに戦えているわ

でも、そのまま罪の意識を抱えたまま走り続けても

その先に何もないわ

 

あたしはその言葉に

 

じゃあ

じゃあ、あたしはどうすれば良いんだよ!?先輩を殺してっ!それでもあたしは今ものうのうと生きている!?先輩の分まで頑張って生きようとするのがそんなにおかしい事なのかよっ!?

あたしは思わずりーさんに掴みかかった

 

それで?

じゃあ貴女は死ぬ瞬間まで先輩の死に抱え込むつもりなのかしら?

 

それでもりーさんは全く動じない

先輩の死を無駄にしろなんて言わないわ。でも今の貴女は先輩の死を理由にして戦っている

そのままいけば貴女はいざという時に生を諦めると私には見えるのだけど、どうかしら?

 

っっ!!

 

いつも温和な笑みを浮かべているりーさんは珍しく少し怒りを滲ませて言う

 

反論出来ないでしょ?

今の貴女は切れ味の良い名刀なの

でも良過ぎる切れ味で貴女自身も傷つけている。いつか貴女は血溜まりの中で涙を流しながら笑っていそうで、怖いのよ

 

あたしはりーさんを掴んでいた手を離す

 

…ごめん

 

もう

謝るばかりね、くるみは

 

りーさんはそう言ってあたしの頭を胸に抱える様にして抱きしめる

 

貴女だけじゃないの

私も貴女と一緒に戦える。ゆきちゃんだってくるみの力になろうとしてくれる

ね?

 

もう、限界だった

 

ごめ、りーさん

 

あたしはりーさんの胸の中で先輩を殺してから流せなかった涙を流した

 

 

 

 

----

 

(ホント、誰かさんと一緒ね)

恵飛須沢さんを抱きしめながら、私は思う

 

結局、私もハルもくるみも対して変わらない

勿論私やハルの方が遥かに昏い、重い感情を持っているとは思うけれど、ね?

 

何となくだけど、くるみは放っておけない

多分私達と同じ様にはなれないだろうから

 

佐倉慈(役立たず)がいるけど、くるみとゆきちゃんは彼とでも上手くやっていけるだろう

こうやって少しずつ彼女を私に溺れさせよう。私と一緒にいる事が当たり前と思わせよう

彼女の気付かないうちに

 

手を

足を

心を縛ってしまおう

 

そうすれば、彼もこの輪に入る事が出来るだろうから




 治孝はりーさんの為『だけ』に生きる
りーさんは治孝と『共に』生きていきたいと希う

同じ様でまるで違う
だからすれ違い、想いが重なる事はない



なお、本作のりーさんとガーダーベルトさんの相性は最悪レベルです
ゆきなら、りーさんの歪みを理解しても受け入れます
くるみはりーさんにより堕とされます
めぐねぇはりーさんにとって不必要です
けいならりーさんと話し合って少しでも理解しようとします
太郎丸ならりーさんと彼を癒すでしょう



純愛のはずなのに、何やら不穏なことになっていて震える
ま、まぁ良いよね?

めぐねぇはしっかりと曇らせます(無慈悲)
くるみはどろどろに溶かします(漆黒の決意)
ゆきちゃんは癒しです


ハッピーエンド?
そうねぇ(遠い目)


何やらお気に入りがそろそろ10件を越えそうで震える
え?みんな激重いりーさん好きなの?(無垢な瞳)
もしよければ感想下さい。今後の参考になりますので


やっぱりがっこうぐらし!は良いぞ

湿度マシマシのIFルートりーさん見たい?

  • 見たい
  • 怖いから勘弁
  • ジェジェノサイドでなければ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。