最近忙しくなってきたのもあって、少し手こずりました
では、本編どうぞ!
ハクダンジムを攻略したサトシ。新たな旅仲間のセレナを加えて、次なる目的地となるショウヨウシティへ向かっている
セレナによれば、その街へ行くためにはまずミアレシティに戻る必要があり、ついでにそこで軽く観光しようという予定を歩きながら立てていた
そして話が盛り上がるなか、シトロンが気になったことが浮かびセレナに訊ねる
「そういえば、セレナはどうして旅を?」
「えっ?」
「確かに、どうしてどうして?」
「あー、えっと、ミアレシティでガブリアスの事件があったでしょ?あれを見てたらユウトとサトシが映ってたから懐かしくなって...あっ!すっかり忘れてた!」
「なにを?」
セレナは話を中断し、慌ててリュックの中から青いハンカチを取り出しサトシの方へ差し出した
「っはい、サトシ!キャンプのときに貸してもらったハンカチよ。あのときはありがとうね」
「ハンカチ...?あぁ!あのときのか!」
「そういえば、結局貸したまんまにしてたな。俺もキャンプから帰った後まで忘れてたよ(もちろんワザとだったんだけどな...)」
「そっか!確か3人はずっと前に会ってたんだよね。でもでも、どうしてセレナがサトシのハンカチを持ってるの?」
「それは私がそのキャンプの時に、転んで怪我をしちゃってね。そのときサトシがハンカチで怪我したところを巻いてくれたの」
「なるほど、セレナはその時に貸してもらったそれを返すために旅を始めたんですね」
「それもあるけど、懐かしくなって会いたくなったっていうのが一番かな!」
「すごい行動力だな...
ところでセレナ。道はこっちであってるのか?」
「え?う、うん。マップで確認したからあってる筈だけど、どうして?」
「さっき脇側に置かれてた看板に注意書きで、この先サイホーンレースのコースって書いてあったぞ」
「うそ!?そういうことは早く言ってよ!!」
「そういえば、分かれ道さっきあったよね?」
「あぁ。もしかしたらそこで間違えたのかもな」
「みんながミアレシティの観光とかで盛り上がってたから、割り込んだら悪いかなって思って言い出せなかったんだよね」
「そこに気遣いは要らないってば。とりあえずここから離れましょ!」
ユウトの言葉により、サイホーンが走ってくる前に来た道を戻って行く一行。その後、何かに襲われることもなく分かれ道に戻ってきたユウトたち。そして、セレナは分かれ道を前にしてマップを開き確認する
「あちゃー。こっちの道だったか...ごめんねみんな!ちょっと確認不足だったみたい」
「大丈夫ですよ。失敗は誰にでもありますし」
「そうそう!気にしない気にしない!」
「うん。ありがとう」
「なぁ、サイホーンレースだっけ?折角だし、それ見ていこうぜ!!」
「おぉ、いいなそれ。どんなものか見てみたい」
「それなら、私たちが行く道先にサイホーンレースをやってる村があるわよ!多分さっきのコースもその村のものね」
「よっし!そうと決まったら、その村に急ごうぜ!」
『ピィカ!!』
「待ってよサトシー!」
『デネネ〜!』
「気になるものがあったら直ぐ走り出すなぁ」
「あはは!ほら、私たちも置いてかれないように早く行こ!」
「そうだな。シトロン、お前も早く来いよ!」
「は、はぃい〜!!」
運動音痴のシトロンを気にかけながら、ユウトたちはサイホーンレースを行っている村へと向かった
●○●○●○●
そして、サイホーンレースが行われている村へやってきたユウトたち。今はそのレースのスタート&ゴール地点となる場所にある巨大モニタでレースの観戦をしていた
「おぉ〜!サイホーンレース、初めて見たな!」
「サイホーンレースはカロス地方だとポピュラーなんですよ」
「スゴい迫力あるな!!」
『ピッカァ!』
「サイホーンかわいい〜!」
「俺の知ってるサイホーンよりもスピードあるな...」
「それはレース用に育てられているからね。どんな道にも素早く走れるように、普通のサイホーンよりも綿密に育てられてるの」
「詳しいんだなセレナ」
「ま、まぁね...サイホーンレースは6体のサイホーンでやるものなの。ここのコースは簡易的なものだけど、もっと大きな街だと専用のレース場もあるのよ」
「へぇ、そうなのか」
「ねぇ見てみて、みんな!」
「どうしたんだいユリーカ?」
セレナがサイホーンレースについて説明していると、いつの間にかユウトたちから少し離れていたユリーカが看板の前に立っていた。ユリーカのもとに駆け寄り彼女が指した看板を見てみると
「明日、特別に飛び入り参加ができるレースをやるんだって!」
「飛び入りかぁ!だったら俺出てみたいな!」
『ピカピィカ!』
「でもサイホーンはどうするんだ?」
「あっ...そうだった」
「サトシ、どうやらサイホーンをレンタルできる施設があるらしいですよ」
「本当か!?」
「看板によれば、この村の端っこの方にあるわね」
「じゃあ早速行こうぜ!」
そしてサイホーンレンタル所へとついたユウトたち。
受付役から軽く説明を受けた後、サトシはレースで乗る用のサイホーンを選び、サトシ以外はその様子を見ていた
「どのサイホーンにしようかな?」
「どの子もすっごくかわいいよ!」
「ん〜─」
「待ってサトシ!!」
「え?」
サトシが選ぶためにサイホーンに後ろから近付くと、セレナが声を上げて静止させる
「サイホーンは後ろから近付いたら、驚いて突然走り出しちゃうことがあるの!だから、前にまわってゆっくり近付くのよ
...ほぉら、大丈夫よ」
『サァイ♪』
サトシにも分かりやすく伝わるよう、お手本のようにサイホーンと触れ合うセレナ
「おぉ、セレナすごいなっ!」
「ふふ...っうん。この子は大人しくて賢そうだし、レースはこの子と出たらいいんじゃない?」
「そうか。じゃあ、キミに決めた!
よろしくな、サイホーン」
『サァイ!』
「セレナはサイホーンの扱いに慣れてますね」
「う、うん。私のママがサイホーンレースのレーサーをやっていて、私も小さい頃から教えられてたのよ」
「え?じゃあセレナもサイホーンレーサーを目指してるのか?」
「ううん。サイホーンレースが嫌いという訳じゃないけどさ。もっと好きなことがあるかもしれないじゃない?だからまだ決めたくないの」
「セレナは自分の目標を、自分で決めたいんですね」
「うんっ...」
「自分の目標を、自分で決める。か...」
「どうしたのユウト?」
「いや、なんでもない。それよりセレナ、サイホーンレースとかに詳しいんなら、サトシに色々教えてやったらどうだ?」
「おぉ確かに!頼むよセレナ!」
「私が?」
「そうですね。経験者として教えてあげてはどうでしょうか?僕たちはそこまで詳しくないので」
「頑張ってね!セレナ先生!!」
「う〜んと...それじゃあ、そうしよっかな」
「やったぁ!!」
「折角だし、ユウトもどう?」
「えっ?あぁ。そうだな...レースには出ないけど、経験としてはやっといて損はないか」
「っ決まりね!じゃあ、まずは着替えましょうか!確か着替えも貸出OKだったはずだし」
そしてサトシは青色の、ユウトは薄紫色のつなぎ服を貸出。セレナはピンク色の自前の服を着用
「ジャジャーン!おまたせ!」
「わぁ〜!セレナおっしゃれー!」
『ピカピカチュ!!』
「とても似合ってますよ!」
「えへへ、ありがとう!このワッペンとか自分で付けてみたのよ!」
「うんうん!かわいい!」
「どう?ふたりとも!」
「あぁ、すごく似合ってる」
「っ!ありがとう!」
「なっ、サトシもそう思うよな?」
「おぉ!この服着ただけでも雰囲気でてんじゃん!」
「あらら。聴いてないみたいだな」
「ふふっ...にしても、ユウトはやっぱりその色にしたんだ。普段から薄紫色のパーカーを着てるから、その色見つけたとき選びそうだなって思ってたの」
「まぁな。その色が馴染み深いんだよ」
と、軽いお披露目会も済ませた3人。いよいよサイホーンレースの練習の開始だ。因みにユウトのサイホーンは、サトシが─厳密にはセレナが─選んだのとは別のサイホーンを既に用意していた
「最初はサイホーンに乗るところからね。さっきも言ったように、サイホーンに近寄るときはゆっくりね」
「「わかった」」
「そして、サイホーンのこの部分に足をかけて勢いをつけて上に乗るの」
「よしっわかった!それじゃあ
せーっの─っうわぁ!?」
─ドタン!
「あちゃー...」
「大丈夫ですかサトシ?」
「痛そう...」
勢いをつけすぎたのか、サイホーンの上を通り過ぎて地面に転んでしまうサトシ
「いたた...乗るだけでも難しいもんだなぁ」
「ふむ。セレナ、ごめんだけどお手本見せてくれる?実際に見た方が身につくと思う(それにサトシは説明されるよりも見て覚える方が向いてるし)」
「え?別にいいけど、お手本見たからってすぐには身につかないわよ?練習あるのみなんだから」
「わかってるよ。サトシもそれでいい?」
「あぁ!レースに出るためにも、ちゃんと乗らなきゃ始まらないしな!!」
「じゃあ2人とも、ちゃんと見ててね
まずは、こうしてっ!...とっ」
流石は経験者といったところか、先程のサトシのような感じで転ぶ訳もなく、なんの危なげもなくサイホーンに乗れていた
「おぉ!すごい!」
「流石は経験者...」
「セレナやるぅ!」
『ピィカ!』
「様になってますね」
「そ、そう?...っそして、歩くときは足で軽く合図をするの!」
「(持て囃されてすっごい自慢げだな。まぁ可愛いだけだからムカつくとかはないが)」
「じゃあセレナ、走るときは?」
「走るときは─って、ちょっ!?」
『サァアイ!!』
いままで大人しく従っていたサイホーンが突然暴れ、セレナを振り回し始める。軽く調子に乗っていた彼女は対応が追いつかず振り下ろされてしまう
「大丈夫かセレナ!!」
「いったたぁ...うん。なんとか─ん?(この感じ、前にもあったような?)」
─ズドドド
『『『サァイサイ』』』
「うぇっ!?こ、これはっ」
「あ、サトシ。少し離れよう」
「え!?でもセレナが」
「大丈夫、サイホーンに敵意はないよ。むしろ逆だ」
「え?」
ユウトはサトシの背中を押してその場から離れさせてからセレナの様子を見ると、レンタル所にいる全てのサイホーンがセレナに寄り付いていた
「っあは、あはは!くすぐったいってば!」
「ほらな」
「ユウトの言ったことはこういうことですか」
「なんだ。セレナと遊びたかっただけか」
「サイホーンはセレナの事が大好きなんですね」
「(だからといって、触れ合ってすらないサイホーンも寄り付くのはどういうこと?サイホーンにだけ好かれやすい体質?限定的すぎるな...)」
「っむぅー!セレナばっかりずるーい!あたしもサイホーンにスリスリされたーい!!」
─タタタタタ!
「ってユリーカ!?...あ〜」
「まぁ大丈夫だろ。傍にセレナもいるし」
そしてセレナとユリーカが暫くサイホーンと戯れあいをした後、再び練習に戻るのだった
●○●○●○●
「あはは...もう泥だらけだよ〜」
「その殆どはサイホーンとの戯れあいだろ?」
「でもあたしは楽しかった!」
「そうね!」
あれから練習を再開したものの、セレナに戯れ合うサイホーンは完全にいなくはならなかった。しかし、その相手をしながらサトシたちの─口頭ではあるが─練習に付き合っていたのは流石と言うしかない
そして今はもう陽が落ち始める時間帯で、サトシ以外は仕切りの柵にもたれかかり休憩をしていた。サトシはというと、サイホーンに乗って走れるように現在も練習していた
「っうぉ!?よっと...て、ぉお!!」
『ピカピカー!!』
「サトシ!もう少しです!!」
「頑張れー!」
『デネネ!』
「っとぉ!!...っどうだ、セレナァ!!」
「余所見できる程、余裕あるのかよ」
「サトシ!喋っちゃダメ!!舌を噛むわよ!!」
「っー!」
「頑張って!当たって砕けろよぉ!!─ぁっ」
「どうした?」
「っううん。ママに言われたことをそのまま言っちゃってることに気付いて、ね」
「それだけ、身に染みてるんだな」
「そうかも。にしてもユウトはサイホーンに乗れるの早かったわね。私の時より早いかも」
「ポケモンと触れ合うときは、ポケモンの事を考えるのが一番大事だからな。そして、ポケモンの気持ちをわかろうと意識する」
「っ!」
「これを小さい頃から頭に入れてるからな。それに、ポケモンに乗るのは慣れてるんだ」
「そっか...(ユウトは、初めて会ったあの時から変わらないなぁ)」
「おぉおおお!!」
『ピカピ!!』
2人が話している間に、今までサイホーンに振り回されていたサトシがコツを掴んだのか、見事に乗りこなしていた。
そして少し走り回った後、ユウトたちの前で止まった
「...っやった。できたぁ!!」
『ピッカァ!!』
「流石ですサトシ!」
「これならレースもバッチリだね!!」
「何度落ちても諦めない。これは、サトシの努力の結果ですね!」
「いやぁ、セレナの教えがよかったからだよ」
「私は教えただけ。そこからは本人の努力次第よ」
「だってよ。素直に受けとっておきなサトシ」
「あぁ、ありがとう!...サイホーン、明日のレースもよろしくな」
『サァイ!』
サトシがサイホーンに乗りこなした後、そろそろ夜になる時間帯ということで、ユウトたちは一度レンタル所から去りポケモンセンターへと行き、そこで就寝をとることにしたのだった
最後まで読んで頂きありがとうございます!
次の話は少し短めになってしまうと思うので、ご了承ください
では、また
サトシだけのバトル描写はいるか否か
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いる。セレナと同じくらい大事
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いらぬ。私はセレナを求む