書くことが、ないです
本編どぞ!
ミアレジムをシトロイドから取り戻すと決めたユウトたちは、ジムのあるプリズムタワーの裏口にやってきた
「なんか、ブルーシートが被せられてるな」
「ガブリアスが暴れた影響で、ここはまだ壊されたままなんですよ」
「ここからロボットのところに行くの?」
「はい。正確にはここにあるベントの中を通って内部に侵入し、そこからシトロイドのいるバトルフィールドへと行きます」
「そこに入ることさえ出来れば、シトロイドが挑戦者として認識するんだよね、お兄ちゃん?」
「うん、そのはずだよ」
「よし、それじゃあ行こう!!」
『ピカッチュ!』
サトシの言葉を合図に、内部へ侵入するユウトたち。ベントに入る際は、内部の構造を熟知しているシトロンを先頭に進んで行った
そしてベントの中では特に迷ったりすることせずに進み、プリズムタワー内部の通路に出ることができた
「よし、全員無事に入れましたね」
「あぁ」
「にしてもベントの中って、案外キレイなんだな」
「確かにそうね。埃っぽいイメージがあるのに」
「掃除がしにくい箇所は発明品で解決したり、あとはポケモンたちが協力してくれてますので、目立ちにくい場所も清潔なんです
さぁ、バトルフィールドまでもう少しです!」
『イルルル...コルル!!』
進もうとした矢先にひとつ目のその両端にU字磁石がついたポケモンがユウトたちの行く手を阻んでくる
「あれは、コイルか!!」
「見回りか...ってか、見つかったな。逃げるか?」
「いえ、待ってください!あのコイルは僕のコイルですから大丈夫です!」
『イルルルゥ...ル?』
攻撃を繰り出そうとするコイルだが、シトロンが居ることに気付く
「コイル、僕です!シトロンですよ!」
『コルル♪』
「よかった〜。出会ったのがお兄ちゃんのコイルで」
『イルルゥ...─っ!?』
「コイル?」
「どうしたの?」
『イィ...コルルルルゥ!!!』
─ビリビリリ!!
「「「「うわぁ!?」」」」
シトロンと会えてご機嫌だったコイルが、突然表情を険しくしてシトロンたちに電撃を放ってきた。ユウトたちは攻撃されたことでその場から逃げるように走り出す
「あのコイルなんで攻撃してきたんだ!? シトロンのポケモンだよな!?」
「そうなんですけど、今となってはシトロイドが持ち主となってます!ですから侵入者は排除するように言われているんだと思います!!」
「本当の持ち主であるシトロンにさえ攻撃してくるなんてな」
「コイルは電波を受け取ることができますから、もしかしたらシトロイドの出す電波で強制されてるのかもしれません!」
「そんな!?それじゃあどうするのよ!」
思わぬ事態に焦る一同。このまま逃げていても埒が明かないと思ったのか、サトシは視線をコイルの方に向けながらシトロンに訊ねる
「シトロン、反撃してもいいか!?」
「...状況が状況ですからね、やむを得ません!」
「よし!ケロマツ、キミに決めた!」
─ポカァン!
『ケロォ!!』
後ろから追ってくるコイルを、ケロマツで対処するサトシ。ユウトたちは走る方向から振り返ってその様子を見守るが
『レルルゥ!!』
「うわぁ!?前からも!!」
「レアコイル。あれも僕のポケモンです!」
『レィルルル!!』
─キィイイン!
「「「「っ!?」」」」
前方からレアコイルがやってきて、ユウトたちを見つけるや否や きんぞくおんを放つ
不快な音で顔を顰めるユウトたち。後ろのコイルはサトシに任せて、レアコイルの対処にあたる
「お願いフォッコ!」
─ポカァン!
『フォウ!』
「フォッコ、ひのこ!」
『フォゥ...コォッ!』
『コルル!』
フォッコはひのこを放つが、それをレアコイルは3つある身体(目?)を分離させて避ける
「その避け方は特殊すぎない!?」
「レアコイルの強みですねっ」
『レィ...ッコー』
「させるかよ!!」
─シュン!
─ベチャッ!
『コゥルル!?』
電気を纏い攻撃を仕掛けようとするレアコイル。しかし、そうはさせまいとユウトが懐から黄緑色の球体をレアコイルに投げつける
その球体にあたったレアコイルは、ネバネバとしたものにまとわりつかれまともに動けなくなっていた
「ありがとうユウト!」
『フォッコォ!』
「どういたしまして」
「ねぇねぇ、いま何投げたの?」
「<ねばりだま>っていうヤツ。相手の動きを鈍らせることが出来るんだ」
何故コヤツは、ポケモンにはポケモンを!ではなく自分自身で対処しているのだろうか?どういう生活を過ごしてきたんだ
「みんな、そっちは大丈夫か!」
『ピカァ?』
『ケロケェ』
「うん、ユウトがなんとかしてくれたわ」
「セレナとフォッコが注意を引いてくれたおかげだ」
「そっか。それならよかった」
見回りのポケモンを行動不能にしたことで安堵する一同。しかし、ここで留まっているとまた見回りが来るかもしれないのでのんびりはしていられない
「では皆さん、急ぎましょう!」
「「「「おう!\うん!」」」」
●○●○●○●
見回りのポケモンを掻い潜り、再びベントの中に入って進む。そして暫く進むと出口が見えてきて、そのままベントから出ると明かりがつけられてない薄暗く広い空間へと出た
「ここがバトルフィールドか?」
「えぇ。なんとか辿り着けましたね...」
「あれ、バトルフィールドに誰か立ってないか?」
「...っ。皆さんはここで待っていてください」
シトロンはそう言って、薄暗い空間の中でバトルフィールドのトレーナーの配置へと向かう
配置へ着くと、ユウトたちが入ってきた時から既に反対側に配置していたモノが動き出す
[ようこそ。ミアレジムへ]
フィールドの反対側にいたロボットが感情の入ってない機械的な声で歓迎すると、バトルフィールド内に明かりが照らされる
「シトロイド...っ!」
ロボット、シトロイドの姿を見て全身に緊張を走らせるシトロン。そんな彼をユウトたちは見守っている
「まずは、バトル前の問題からだな」
「大丈夫かな。お兄ちゃん」
「きっと大丈夫さ。シトロンを信じようぜ!」
『ピカピィカ!』
「...っうん!」
彼らが見守るなか、シトロンはジムを暴走するシトロイドから取り返す為の最初の行動に出る
「シトロイド。ご主人様認識バトルモード起動!」
[起動には、音声コードが必要です]
「...っ(落ち着け、落ち着くんだ)」
「とは言っても、そのコードが設定されてた筈のモノと違うんじゃ...せめてヒントぐらいあればいいのに」
「ユリーカはなにか心当たりとかないのか?」
「全然...そもそもあのロボットを初めて見たときにはもう完成させてたんだよ?まぁ、お兄ちゃんがドジしてロボットを台から落としてたのは見たけど」
「落とした...っ!」
バトルフィールドの脇側から話している内容を聞いたシトロンはシトロイドを見る。そして、そのロボットの頭部に何かにぶつけた拍子にできたと思われる凹みを見つける
それを見たシトロンはあることに気付く
「(確かシトロイドを完成させて音声コード登録したあの時、ユリーカに呼ばれた僕は慌ててそっちに向かおうとした。そしてその際に、シトロイドを台から落としてしまって、元の位置に戻して壊れてないことを確認した。でも、その落とした拍子に音声コード登録がリセットされていたなら...)」
改めて、シトロイドの完成過程を思い返したシトロンは、あのとき落として壊れてないことを確認した後のシトロイドに言った言葉を放つ
「今日からよろしくお願いします!
僕はジムリーダー、シトロンです!」
─…………
[音声コードOK。ご主人様認識バトルモードを起動します]
「っ〜! よし!!」
「シトロンやったな!」
『ピィカ!!』
「最初にして最大の関門を突破!」
「やったー!」
「あとはバトルに勝つだけね!!」
音声コードをクリアしたシトロン。そして、次はシトロイドとのバトルとなる
●○●○●○●
「いけ、ホルビー!!」
─ポカァン!
『ホッビィ!』
[私はこのポケモンでいきます。エレザード!]
─ポカァン!
『エザァ!!』
「エレザード!!元気そうでなによりです!」
『エィザァー!』
久々に主人であるシトロンに会えたのが嬉しいのか、エレザードは大いに喜び飛び跳ねていた
「あのポケモン、エレザードっていうのか」
[エレザード はつでんポケモン]
[エリキテルの進化系。襟巻を広げて充電する。その発電力は高層ビルに必要な電気をつくれるほど]
「あれもシトロンのポケモンなのか」
「シトロンと会えてすっごい嬉しそうにしてる」
サトシたちがエレザードについて微笑ましいような感じで眺めているところで、シトロンは今から始まるバトルに意気込むように宣言する
「このバトルは、僕のジムリーダーとしての進化が問われているも同然...
シトロイド、エレザード、全力で来てください!!」
『エザァ!』
[では、行きます!]
両者のポケモンが出揃ったいま、バトルが開始された
●○●○●○●
シトロンVSシトロイド
初めはシトロンのプログラミングによって造られたシトロイドなので、バトルもそのプログラ厶通りに指示を出し進んでいた。そこに目をつけたシトロンは、エレザードに比べればまだまだ未熟なホルビーでも勝ち目はあると踏んだ
しかし、エレザードはシトロンも覚えさせた記憶がない技を覚えていた。それは、シトロイドなりにバトルを練っていたということだった。そこで苦戦し始めるシトロンだったが、サトシたちの旅で得た経験。自由な発想のバトルを持ち込む
それに対応が追いつかなかったシトロイドとエレザード。そこから生じる隙を見逃す訳もなくトドメを刺すシトロンとホルビー
そして、シトロンとホルビーは勝利した
「エレザード、大丈夫ですか?」
『エィ...ッエザァ!!』
「よかったぁ。でもごめんね。こんなことになってしまって...」
「シトロン!」
「あ、みんな!」
バトルを見守っていたサトシたちが、シトロンの勝利を祝福するために駆け寄る
「勝てたねお兄ちゃん!」
『デネネ!』
「うん。これもみんな、サトシたちのおかげです!」
「いいや、シトロンが諦めずに突き進んだ結果だよ」
「いえ。サトシたちと出会わなければ、僕はシトロイドと向き合わずに、弱いままだったかもしれないんです。でもサトシたちと出会って僕は変われました
だから、ありがとうございます!」
「あはは、そこまで言われるとな...」
『ピカチュ』
「まぁ。ここはジム戦に勝った時のサトシの言葉を借りて、みんなの勝利ってことだな!」
「ふふっ!そうね!」
「みんなの勝利ー!」
バトルの勝利を祝っていると、フィールドの反対側からシトロイドがこちらに向かってきた
[ご主人様と認識しました。
シトロン、おかえりなさい]
「っ...ただいま、シトロイド!」
シトロイドとの本当の意味での再会に笑顔を浮かべるシトロンだが、その表情は直ぐに不甲斐なさや申し訳なさを出す
「僕がプログラミングを間違った所為で、キミにも迷惑をかけました。全て僕の責任です。ごめんなさい」
[?]
「...じゃあ今から、再プログラムしましょう」
シトロイドにとってはプログラミング通りの行動を取っていただけであり、主人であるシトロンが何故謝るのかが理解出来ていない様だった。そんな彼をみて、シトロンは苦笑いを浮かべ、シトロイドやユウトたちを連れて、再プログラムする為の部屋へと移動したのだった
「(再プログラ厶するにあたっての変更する点
1つ。謙虚な姿勢、挑戦者の持つバッジの数は関係ありません
2つ。厳しさの中にも優しさを、バトルのあとは必ず挑戦者へのアドバイスを忘れないこと
3つ。思いやり、挑戦者の成長を願い手助けする
どれもジムリーダーにとって、なくてはならないものです)」
旅を通して今まで学んできたことを振り返りながら、シトロンはプログラミングをしていく。そして、そのプログラムも終わって再びバトルフィールドへと行きシトロイドの起動させる
問題なく作動しているシトロイドを見て、シトロンは感慨深くなるように彼を見つめて言葉を紡ぐ
「今回のことを通してわかったことがあります。僕はまだまだジムリーダーとしては未熟です。みんなから教わってばかりです。だから─
共に成長していきましょう。シトロイド」
[はい。了解しました]
「えへへ、なんだか照れくさいですね!」
「いいじゃん!俺も一緒に成長するぜ!」
「えぇ、そうね!」
「アタシも成長するー!」
「あははっ!」
サトシたちが盛り上がる中シトロンも笑顔を浮かべるが、その内心はあることを決意していた
それは─
●○●○●○●
「ジムをロボットに乗っ取られたァ!!?」
ミアレジムでの騒動を解決した後、シトロンたちはシトロイドを連れてリモーネが営んでいる電気屋へと訪れていた。そして、ミアレジムのことを全て打ち明けていたのだった
「パパ、最後まで話を聞いて!」
「ついさっきまではそんな状態だったんですけど、もう大丈夫なんです!!ジムリーダーの代わりも念入りに確認したので、ちゃんと任せられます!」
「家に顔を見せなかったのは、それが原因だったんだな...最初から相談してくれればいいものの」
「す、すみません」
「まぁ。もう過ぎたことだし気にしても仕方ない。それよりもそれが大丈夫になったってことは、これからは店に顔を出せるのか?」
「っあ、実は...その─」
ミアレジムもシトロイドも正常に稼働するようになったということで、ジムリーダーの仕事が比較的軽くなったシトロン。そう捉えたリモーネは我が子と会える日が増える事を喜ぶ
しかし、シトロンはそれに気まずそうに発言する
「なんだシトロン?まさか、まだなにかあるのか?」
「あっいや!そうじゃなくて...」
「お兄ちゃん、しっかりっ!」
「っ!うん...。パパ!」
「ん?」
ユリーカに激励されたシトロンは、意を決してリモーネに自身の意志を伝える
「僕、旅に出たいんです!!」
「っ!」
「僕はサトシたちと出会って、すごく大きな勇気をもらいました!これまでの僕だったら戸惑って踏み出せなかったことも、勇気を出して踏み出すことができたんです!」
「勇気...か」
「はい。少しの間ですが、一緒に旅をしてわかりました!短いながらも色々な経験が出来ました。楽しかったり、悲しかったり、嬉しかったり、怖かったりと、とても小さなことかもしれません。でもそんな小さな積み重ねが、今の僕にとってはとても大切なことだって感じたんです!」
「...」
「だからっ...サトシのリーグ戦が終わるまででもいいんです!一緒に、また旅がしたいんです!!」
「パパ、アタシもお兄ちゃんについて行きたい!」
「んん...っ」
シトロンとユリーカの告白に口篭るリモーネ。それがどういう意味なのかは詳しくは不明。しかし例え反対の意でも兄妹は引き下がりはしない
「パパ!」
「おねがい!!」
「ユリーカちゃんのことなら私も面倒をみます!」
「俺も一緒にシトロンたちを手助けします!」
「心配なのはわかりますが、どうかお願いします!」
[シトロンがいない間は僕がジムを守ります。あと、家のお手伝いもします]
「くぅ...っ」
我が子の兄妹の懇願に声を唸らせるリモーネ。そして兄妹の願いを手助けするために、一緒に頼み込むサトシたち
「...っお、おぉ─」
「(あれ?この感じ、昼にも見たな...)」
そんな彼たちの声を聞いたリモーネは、顔を俯かせ身体を震わせる。そして、勢いよくシトロンたちの方へ顔を上げると
「俺は猛烈に感動しているゥ!!!」
「「「っ!!」」」
「嬉しいぞシトロン、ユリーカ!俺はずっと言ってきたよな!いちばん大切なモノ。それは
ともだち、だって...!
お前らにサトシくんたちという素晴らしい友達がいるなら安心だ!!」
「それじゃあっ!」
「あぁ、行ってこい!!」
「パパっ、ありがとう!」
「パパ大好きー!」
父親であるリモーネの言葉に、感極まる兄妹は彼に抱きつく。父親も我が子たちの成長を願って、抱き締め返す。そして、暫くして抱擁を緩めた彼はサトシたちの方へ向く
「サトシくん、ユウトくん、セレナちゃん。シトロンとユリーカのこと、よろしく頼むな!」
「「「はい!!」」」
その言葉を交わした後、リモーネは我が子である兄妹の旅立ちを祝う為に、ユウトたちも交えて自宅でパーティーを開催するのだった
最後まで読んで頂きありがとうございます!
シトロンVSシトロイド
今行ってる投票で<原作通りのバトルは描写しない>となったら、このような軽く説明する感じで終わらすことになります
今回の話、本来ならアニメでは最後にシトロンの部屋で寝泊まるサトシとシトロンが、ミアレジムは4個のバッジを手にした後シトロンと直接戦う約束をするというシーンがあります。すみませんがそこは省略させて頂きました。
さて、次はプラターヌ研究所でハリマロン回だー。未だにどういう展開にすべきか浮かび上がってきていません。大幅に遅れることを覚悟してください←少しは早めにしようと努力しろや
サトシだけのバトル描写はいるか否か
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いる。セレナと同じくらい大事
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いらぬ。私はセレナを求む