あぁでもない。こうでもない。そうでもない。仕事しながら試行錯誤しているとこんなに日が経っていました。
それでは本編どぞ!
シトロンとユリーカの父親、リモーネの厚意から一晩泊めてもらったユウトたち。それから彼と別れの挨拶をした後、ショウヨウシティへ出発に向けての話し合いをしていたのだが
「少しミアレシティを観光してから行かないか?」
というユウトの提案のもと、彼がイヴと観光する約束をした件は誰もが知ってるので反対は出ず、むしろ全員が賛成となり、次の街には出発せずにゆっくりと観光することとなった
○●○●○●○
『フィア?』
「おぉ〜、似合ってるぞイヴ!じゃあ次は...こっちのミニシルクハット被ってみるか」
『フィ〜♪』
ミアレシティを観光ということで、俺はいまサトシたちとは別れて、イヴを連れて服屋へと来ていた
みんなと一緒に観光してもよかったんだが、たまには別行動をとるのもいいと思ってそうした。その結果、家にいたころを思い出したりして、なんだか少し懐かしい気持ちになってしまっていた。家を出てまだそれほど経ってないというのにな
『フィアフィ!』
「次のところに行くか?」
『フィア♪』
「わかった」
そしてみんなと別れてから暫く経つが、いまのところ衣類店しか見てない。まぁそれも仕方ない、イヴは大のオシャレ好きだからな。ファッションが世界的にもリードしているミアレシティと聞いて、そこに観光しに来ているとなったら、イヴが平静を保つのは無理があるか
『フィ?』
「ん、どうしたイヴ?」
さっきの店を出て次はどこに行こうかと、イヴが俺の腕にリボンを巻いて上機嫌に歩いているのを眺めながら連れて歩いてると、イヴが何かを見つけたようで足を止めた。俺もイヴが見ている方へ顔を向けると
「ニャオ、ミャオ!どこなのー!!」
青髪セミロングの小柄な女の子が、おそらく逸れたのであろう子たちを探すように、声を大にして呼びかけていた
『フィアフィ』
「...そうだな。声かけてみるか」
このまま放って観光を再開しても、気になって満足に観光できない気がする。それはイヴも同じだったようで、俺たちはその女の子の手助けをするために行動に移した
「ニャオ〜!ミャオ〜!!」
「そこのキミ。どうしたの?」
「え?」
「こんにちは。遠くの方でキミの声がしてさ。困ってる様子だったから声をかけたんだけど、もしかして友だちと逸れたりしちゃった?」
「っはい、そうなんです。ニャオとミャオ...あ、ニャオニクスの2匹なんですけど、途中で逸れちゃって」
「ニャオニクス?」
「このポケモンです」
そう言って少女は、俺に見えるようにポケモン図鑑を取り出してニャオニクスを映す
[ニャオニクス よくせいポケモン]
[耳の内側の目玉模様からサイコパワーを出すが、あまりにも強力なのでふさいでいる]
図鑑から映されたのは二匹。そのうち一匹は青を基調として手足や尻尾の先端等は白色になっていて、もう一匹は逆に白を基調として、どちらも猫のような姿をした<ニャオニクス>というポケモンだった
同じ名前でも姿が違うのは、それぞれが<オスのすがた>と<メスのすがた>で性別によって見た目が変わるポケモンだからだな
にしても、もふもふしてそうだなぁ...
って、違う違う。そうじゃないだろ。話を進めよう
「なるほどね。因みにどこら辺で逸れたのかな?」
「えっと...とあるイベントを見てて、それが終わって暫く余韻に浸って歩いてたら、いないことに気付いたって感じだったので...」
「じゃあそのイベントがあった場所まで戻ろうか。キミのポケモンもそこにいるかもしれないし」
「え、手伝ってくれるんですか!?」
「もちろん。このまま放っておく訳にもいかないからな。そうだろ、イヴ?」
『フィア!』
「わぁ、ありがとうございます!!あ、そういえば名前を言ってませんでしたね
私は<ブランシュ>です」
「俺はユウト。こっちはニンフィアのイヴ」
『フィ〜』
「よろしくお願いします!では行きましょう!」
○●○●○●○
青髪少女もといブランシュが逸れてしまったポケモンを見つけるため、逸れた場所であるイベントがあったところへと来てみたはいいものの
「ニャオー!ミャオー!!」
「おーい!いたら返事しろぉ!!」
『フィッフィア〜!!』
いなかった。なんならそれらしき影もなかった。あるのはここで行われていたであろうイベントの後片付けをしている係の人くらいか
「いないか、ニャオニクス...いや、ニャオとミャオだったっけ?」
「はい。どっちもニャオニクスと呼ぶのはごっちゃになるので、女の子はニャオに、男の子はミャオっていう名前をつけたんです。それにそうした方が特別感とか愛着が湧くかなって思って」
「その気持ちわかるなぁ。俺も自分のポケモンに自分だけの名前を付けて可愛がるタイプでさ。まぁ、付けないからって愛着が湧かないわけでもないんだけど」
「そこは人それぞれって感じですもんね」
「そうだね。っと、話を戻そっか。ここにいないってなると...」
「あの子たちも私を探して移動したのかも」
「ん〜、そうなると見つけるのが難しくなるなぁ...。ちょっと係の人に聞いてみよっか」
「はい」
そして係の人に聞いては見たのだが、わからないと言われた。なんでも人混みの中からニャオニクスを見つけ出すのは難しいのだそう
まぁそれもそうか。人混みの中、ニャオニクスを探すっていう意識もせずに見つけるのは困難だろうな
「やっぱり地道に探していくしかなさそう」
「それでも大変そうだからなぁ...あっ、そうだ。地上からよりも上から探せばまだマシじゃないかな?」
「上から?」
「そうそう。見てくるからちょっと待ってて。イヴ、トランポリン!」
『フィア!』
「っよし...!!」
─ダッ!
俺から離れたイヴは、高い建物前に立ち自身の前に四本の触覚リボンを交差させる。準備完了したのを確認した俺は、軽く助走をしてイヴのリボンを足場にして跳び上がる。
まぁ、見ての通りカロス地方来訪初日に、プリズムタワーへ登るときに使った方法だ。あの時は緊急時だからやったけど、普段はそうポンポンとやったりしない
人前で使うと目立ってめんどくさいからイヤだしな。まぁ幸いにもこの辺りはイベントが終わった後ということで人通りが少なくて良かった
「さて、無事に屋根へ登ったし探すとしますか」
驚いた顔をしているブランシュに軽く手を振った後、二匹のニャオニクスを屋根伝いしながら探していく。イヴも驚いたままのブランシュを呼びかけて地上から俺を追いながら探しているようだし、最初の地道に探すよりは効率的だろう
○●○●○●○
三人称side
●○●○●○●
「キミとユウトさんって凄いんだね」
『フィア?』
ユウトが屋根に登りニャオニクスを探す一方。イヴとブランシュは地上の方で探していたが、暫く経ってから彼女は先程のユウトたちの行動を見て感心したように口を開く
「リボンを利用して建物の屋根に跳び上がるなんて、お互い凄い特訓とかしないと無理そうだし、何よりもお互いが信頼してないと出来ないよ」
『フィフィア?』
「うん、そうだよ。まだ会って間もない私から見てもわかるもん。あなた達はとても仲良しで信頼し合ってることが」
『フィ〜♪』
「ふふっ!あなたたちを見てたら、あの<ポケモンパフォーマー>を思い出すなぁ」
『?』
「あっ、ポケモンパフォーマーっていうのはね。ポケモンの魅力や絆をパフォーマンスで披露する人のことだよ。私とニャオニクスたちも、そのパフォーマーなの」
『フィア』
「それで私が思い出したそのパフォーマーさんは、昔は<カロスクイーン>─あ、パフォーマーの中で一番輝いてる人の事で─...私の憧れなんだ。今は引退してしちゃってるんだけどね。でも時々パフォーマンスしてくれるんだよ!さっきのイベントもそれ関係─」
「ブランシュ!」
─スタッ...
「きゃあっ!?」
イヴとブランシュが話していると、屋根から探していたユウトが声を上げて降りてきた。しかし、急に降りてきたことでブランシュは驚き尻もちをついてしまう
「あっ、ご、ごめん!怪我してない?」
「あはは、大丈夫です。ちょっと驚いただけなので」
「立てる?」
「っぁ...はい。ありがとうございます」
ユウトは申し訳なさそうにして手を差し出す。彼女は差し出された手にドギマギしながらも手を伸ばし、ユウトに手助けされゆっくりと立ち上がる
「それよりも、どうしたんですか?」
「あっそうだった。二匹のニャオニクスをこの建物の反対側の通路で見かけたんだけど、その二匹がキミのポケモンかわからないから確認して欲しくて」
「ホントですか!?わかりました!反対側の通路ですね!」
「あぁ。一応上から声をかけて呼び止めてるし、待ってくれてると思うから」
「ありがとうございます!」
「じゃあ行こうか」
「はい!」
立ち上がったブランシュに怪我がないことを確認したユウトは、彼女を置いてかないように早足で彼女のポケモンと思わしきニャオニクスたちのもとへと行った
─タタタタタ
「あっほら、あそこのニャオニクスたちがそう!」
「っ─ニャオ!ミャオ!」
『『ニャア〜!!』』
ユウトたちが反対側の通路へと来ると、そこには二匹のオスとメスのニャオニクスがいた。二匹を発見した彼女は名前を呼んでポケモンたちに駆け寄り、その声を聞いたポケモンも彼女の方へと駆け寄った
「ごめんね。私がしっかり傍にいなかったから...大丈夫だった?」
『ニャウ!』
『ミャウ!』
「そっか。よかったぁ!」
「その子たちで合ってたようでよかった」
『フィア!』
「はい!ユウトさん、一緒に探してくれてありがとうございます!ニャオ、ミャオ、この人は一緒にあなた達を探してくれたんだよ」
『『ニャウミャ〜♪』』
そうして、無事に再会したブランシュとニャオニクスたちは暫く抱き合っていた
●○●○●○●
ブランシュとニャオニクスたちが再会して暫く経ち、再会できた安堵と喜び等の感情が落ち着いたとき、彼女は抱き合っていたポケモンを放しユウトと向き合う
「ユウトさん、改めてありがとうございます」
「どういたしまして。人混みの中に行くとき、次からは気をつけてね」
「はい、そうします!...あ、助けてくれたお礼をしないとですね」
「大丈夫だよ。俺が好きでやったことだし、困ったときはお互い様ってことで」
「でも...あっ」
「ん?」
「よければ、これを貰ってください」
そう言ってブランシュは鞄の中から掌サイズの袋と、それよりも少し大きいサイズの袋を手渡した
「これは?」
「今朝に焼いたマドレーヌとポフレです。ポケモンと一緒に食べてください」
「ポフレ?」
「ポケモン専用のお菓子です」
「へぇ...ポフレか。ホントに貰っていいの?」
「はい!」
「ふふっ、ありがとう!遠慮なくいただきます」
2つの袋を受け取ったユウトは、中身を潰さないように、それをリュックの中へと入れる
「あ、ユウトさんはこれからどうするんですか?」
「俺はいまここにはいない仲間たちと旅をしててさ、今はここを観光中なんだ。だから、みんなと合流したらこの街から旅立つつもり」
「そうなんですね。あの、よかったらなんですが、もし<トライポカロン>が開催されている街に来たら見に来てください!」
「トライポカロン...!もしかしてブランシュって、ポケモンパフォーマー?」
「はい!トライポカロンにはできるだけ全部出る予定なので、是非見てほしいなと。全力で良いパフォーマンスをします!」
「あはは!それは楽しみだなぁ!わかった。トライポカロンが開催されている街に来たら絶対見に行くよ」
「ありがとうございます!」
約束を取り付けれたことに喜ぶブランシュは、ふと近くにある時計を確認すると、名残惜しそうな顔をしてユウトと改めて向き合う
「それでは、私はそろそろ行きます」
「そっか。気を付けてね」
「はい。改めてありがとうございました!」
「こちらこそ、お菓子くれてありがとう。トライポカロン、絶対見に行くよ」
「はい!それではユウトさん。また会いましょう!」
『『ニャア〜!』』
「あぁ、また会おう!」
『フィア!』
ブランシュはユウトの方へ顔を向けながら手を振り、小走りして離れていく。二匹のニャオニクスも彼女を追いながらも挨拶をして行ったのだった
彼女たちの後ろ姿が見えなくなるまで手を振っていたユウトは、いなくなったのを確認すると手を下ろして時計を見る
「まだ合流まで時間あるな。観光の続きでもする?」
『フィッフィ〜』フルフル
「あらら、しないんだ。じゃあどうする?」
『フィ!』
「ん?」
ユウトは、イヴがリボンで指し示した場所に視線を向ける。そこにはプラターヌ研究所があった
「研究所?」
『フィア!』
「...なるほどね。この空き時間で、あの時プラターヌ博士に協力を頼もうとした事をやれっていうことね」
『フィッフィア!』
「確かに、そろそろシロアもみんなの声に慣れてきたころだし。みんなとの対面の前に、博士と対面練習をさせておこうか」
『フィ〜♪』
「じゃあ、時間がなくなる前に行こう!」
『フィフィア!』
ブランシュと別れた後、さっそく行き場所が決まったユウトたちは、足早に研究所へと向かいプラターヌへ会いに行ったのだった
最後まで読んでいただきありがとうございます
今回のミアレ観光、最初はセレナとのデート回にするか?と思ったのですが、それだと色々と不都合が起きたので却下しました。お預けです
そして出てきたのがアニポケの良モブパフォーマーのブランシュです。まぁ、この子を出せば後々面白く出来るかなぁと思いました
ニャオニクスをニックネーム呼びなのはオリ設定です。じゃないとややこしくなる
研究所でプラターヌとシロア対面シーンは割愛させていただきます。なぜなら、最初の対面シーンはやはりサトシたちでないと。それにハリマロンとかと重なって台無しになりそうだったので。ご了承ください
サトシだけのバトル描写はいるか否か
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いる。セレナと同じくらい大事
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いらぬ。私はセレナを求む